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(自治体の木・花)
 
 
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* {{Snamei|C. j.}} subsp. {{Snamei|rusticana}}
 
* {{Snamei|C. j.}} subsp. {{Snamei|rusticana}}
 
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'''ツバキ'''(椿、海柘榴)<ref>日本において広く見られる野生の「ツバキ」はヤブツバキであり、[[植物学]]上はこの名で呼ばれる。ただし、[[標準和名]]としてツバキの名を採用した例もある(北村・村田(1979))。</ref>または'''ヤブツバキ'''<ref name="YList" />(藪椿、[[学名]]: {{Snamei|Camellia japonica}})は、[[ツバキ科]][[ツバキ属]]の[[常緑樹]]。[[照葉樹林]]の代表的な樹木。
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'''ツバキ'''(椿、海柘榴)<ref>日本において広く見られる野生の「ツバキ」はヤブツバキであり、[[植物学]]上はこの名で呼ばれる。ただし、[[標準和名]]としてツバキの名を採用した例もある(北村・村田(1979))。</ref>または'''ヤブツバキ'''<ref name="YList" />(藪椿、[[学名]]: {{Snamei|Camellia japonica}}
  
[[日本]]内外で近縁の[[ユキツバキ]]から作り出された数々の[[園芸品種]]、ワビスケ、[[中国]]・[[ベトナム]]産の原種や園芸品種などを総称的に「'''椿'''」と呼ぶが、同じツバキ属であっても[[サザンカ]]を椿と呼ぶことはあまりない。
 
  
== 形態・生態 ==
+
[[ツバキ科]][[ツバキ属]][[常緑樹]][[照葉樹林]]の代表的な樹木。
常緑性の[[高木]]。普通は高さ5–6mだが、樹高18m・胸高直径50cmにも達する例も知られる。ただしその成長は遅く、寿命は長い。[[樹皮]]はなめらかで灰白色、時に細かな突起がまばらに出る。[[]]はよくわかれる。冬芽は線状楕円形で先端はとがり、円頭の鱗片が折り重なる。鱗片の外側には細かい伏せた[[]]がある。鱗片は枝が伸びると脱落する。
 
  
[[]]は[[互生]]、長楕円形から広楕円形、鋭尖頭(先端が突き出す)で、葉脚は広いくさび形、縁には[[鋸歯]]が並ぶ。葉質は厚くて表面につやがあり、濃緑色で裏面はやや色が薄い。
+
北海道を除く日本各地の,おもに海岸付近の照葉樹林中に自生する[[ヤブツバキ]] <i>C. japonica</i> var. <i>japonica</i>から改良された園芸品種の総称で,古くから広く各地の庭園に栽植され,明治以降は欧米でも多くの品種がつくられている。母種のヤブツバキは高さ 10mに達する高木となる。葉は互生し,楕円形で両端がとがり,細かい鋸歯があって質厚く,表面に光沢がある。春,枝先に無柄の大きい赤い花を開く。花冠は深く5裂し,多数のおしべは花糸の基部で合着し,単体おしべとなる。花の底部に蜜を分泌し,メジロがこれを吸い受粉の媒介をするので,鳥媒花の例とされる。球形の 蒴果は堅く,成熟すると3つに開裂する。種子から椿油をとる。材は堅く緻密で,農工具の柄,ろくろ細工,印材などに用いられ,また良好な薪炭材である。園芸品種は花が大型で,花の色,斑紋,咲き方,一重,八重,葉の形などにさまざまなものがある。日本海側の山地には近縁の別種ユキツバキ <i>C. rusticana</i>があり,背丈が低く花はほぼ平開して,単体おしべの筒も浅い。この種をもととした園芸品種もある。
  
[[花]]期は[[冬]]から[[春]]にかけてにまたがり、早咲きのものは冬さなかに咲く。
+
{{テンプレート:20180815sk}}
<!-- [[果実]]は、 -->
 
<gallery>
 
ファイル:Camellia Bark.jpg|[[樹皮]]
 
ファイル:Camellia Flower Leaf.jpg|[[葉]]と[[花]]
 
ファイル:Camellia 20080902.jpg|[[果実]]
 
<!-- ファイル:|[[種子]] -->
 
</gallery>
 
=== サザンカとの見分け方 ===
 
ツバキ(狭義のツバキ。ヤブツバキ)と[[サザンカ]]はよく似ているが、次のことに着目すると見分けることができる(原種は見分けやすいが、園芸品種は多様性に富むので見分けにくい場合がある)。
 
* ツバキは花弁が個々に散るのではなく萼と雌しべだけを木に残して丸ごと落ちるが(花弁がばらばらに散る園芸品種もある)、サザンカは花びらが個々に散る。
 
* ツバキは雄しべの[[花糸]]が下半分くらいくっついているが、サザンカは花糸がくっつかない。
 
* ツバキは、花は完全には[[平開]]しない(カップ状のことも多い)。サザンカは、ほとんど完全に平開する。
 
* ツバキの[[子房]]には毛がないが(ワビスケには子房に毛があるものもある)、サザンカ(カンツバキ・ハルサザンカを含む)の子房には毛がある
 
* ツバキは[[葉柄]]に毛が生えない([[ユキツバキ]]の葉柄には毛がある)。サザンカは葉柄に毛が生える。
 
<gallery>
 
ファイル:Camellia japonica3.jpg|ツバキ
 
ファイル:Camellia sasanqua3.jpg|サザンカ(カンツバキ)
 
</gallery>
 
 
 
== 分布 ==
 
[[日本]]原産。日本では[[本州]]、[[四国]]、[[九州]]、[[南西諸島]]から、それに国外では[[朝鮮半島]]南部と[[台湾]]から知られる。本州中北部にはごく近縁の[[ユキツバキ]]があるが、ツバキは[[海岸]]沿いに[[青森県]]まで分布し、ユキツバキはより内陸標高の高い位置にあって住み分ける。
 
 
 
== 下位分類 ==
 
[[琉球列島]]から台湾のものを'''タイワンヤマツバキ'''あるいは'''ホウザンツバキ''' {{Snamei|C. j.}} subsp. {{Snamei|hozanensis}} としたこと、あるいは[[屋久島]]のものは果実が大きく果肉が厚いことから'''リンゴツバキ''' {{Snamei|C. j.}} var. {{Snamei|macrocarpa}} として分けたこともあるが、それぞれに中間型もあり、分けないことも多い。[[ユキツバキ]]は種内変異として[[変種]]ないし[[亜種]]とされたこともあるが、別種との扱いもある。
 
{{Main2|ヤブツバキ以外の原種など別種|ツバキ属}}
 
==園芸品種==
 
=== 花容による品種 ===
 
==== 花色 ====
 
[[ファイル:Shoboji Nishikyo-ku Kyoto Japan19bs5s3750.jpg|thumb|''白斑''の例]]
 
* 白斑 - 星斑、雲状斑、横杢斑
 
* 覆輪 - 白覆輪、紅覆輪、底白
 
* 絞り - 吹きかけ絞り、小絞り、縦絞り、紅白絞り
 
==== 花形 ====
 
[[ファイル:千重咲きのツバキ.JPG|thumb|千重咲きの例]]
 
[[ファイル:Camellia0068.jpg|thumb|千重咲きの例。乙女椿(オトメツバキ)]]
 
[[ファイル:Double-flowered Camellia.jpg|thumb|獅子咲きの'''ツバキ''']]
 
* 一重咲き - 猪口咲き、筒咲き、抱え咲き、百合咲き、ラッパ咲き、桔梗咲き、椀咲き、平開咲き
 
* 八重咲き - 唐子咲き、八重咲き、千重咲き、蓮華咲き、列弁咲き、宝珠咲き、牡丹咲き、獅子咲き
 
==== 花の大きさ ====
 
* 極大輪 - 13cm以上
 
* 大輪 - 10-12cm
 
* 中輪 - 7-9cm
 
* 小輪 - 4-6cm
 
* 極小輪 - 4cm以下
 
=== 地域による品種 ===
 
; [[江戸]]のツバキ
 
: [[徳川幕府]]が開かれると、江戸に多くの[[神社]]、[[寺院]]、[[武家屋敷]]が建設された。それにともない、多くの[[庭園]]が営まれ、ツバキも植栽されていった。ことに[[徳川秀忠]]が吹上御殿に花畑を作り、多くのツバキを含む名花を献上させた。これが江戸ツバキの発祥といわれる。『武家深秘録』の[[慶長]]18年には「将軍秀忠花癖あり名花を諸国に徴し、これを後吹上花壇に栽(う)えて愛玩す。此頃より山茶(ツバキ)流行し数多の珍種をだす」とある。権力者の庇護をうけて、ツバキは武士、町人に愛されるようになった。江戸ツバキは花形、花色が豊富で、洗練された美しさをもつ、一重では清楚な「蝶千鳥」「関東月見草」「蜀紅」、唐子咲きでは「卜伴」。八重では蓮華咲きの「羽衣」「春の台」「岩根絞」など。
 
; [[上方]]のツバキ
 
: 古来、[[首都|都]]がおかれた上方でもツバキは古くから愛玩されてきた。ことに江戸期には徳川秀忠の娘[[東福門院和子]]を[[中宮]]として迎えた[[後水尾天皇]]や[[誓願寺]]の[[安楽庵策伝]]などの文化人がツバキを蒐集した。[[寛永]]7年([[1630年]])には安楽庵策伝によって「百椿集」を著した。さらに寛永11には[[烏丸光広]]によって『椿花図譜』が著され、そこには619種のツバキが紹介されている。現在でも[[京都]]周辺の神社仏閣には銘椿が多い。品種としては「五色八重散椿」「曙」「菱唐糸」など。上方のツバキは変異の多いユキツバキが北陸から導入されたことと、京都、[[大坂]]の人々の独自の審美眼によって選抜されたことに特色がある。
 
; [[尾張]]のツバキ
 
: 江戸時代より[[中京圏|名古屋]]を中心に育成されてきた品種群は、一重、筒咲き(または抱え咲き、椀咲き)、小中輪の[[茶花]]向きのものが多いのが特徴である。「関戸太郎」「窓の雪」「紅妙蓮寺」「大城冠」などがあるほか、名古屋好みの豊満な花容のものもある。近隣の[[三河国|三河]]、[[伊勢国|伊勢]]、[[美濃国|美濃]]のものとあわせて「中部ツバキ」とも呼ばれている。
 
; [[加賀]]のツバキ
 
: [[北陸地方|北陸]]各地に誕生したユキツバキ系の品種の京都の中継地として、この地は園芸の隆盛の大きな役割を果たした。[[茶道|茶の湯]]のさかんな土地柄ゆえに茶花向けの品種が多く、旧家の庭に多くの銘木がある。代表的な品種には「東方朔」「ことじ」「祐閑寺名月」などがある。
 
; [[富山]]、[[越後]]のツバキ
 
: ユキツバキの自生地であることから、変化に富んだ選抜品種や、ヤブツバキとの交配によるユキツバキ系の品種が古くから栽培されてきた。[[氷見市]]老谷の「[[老谷の大ツバキ|さしまたの椿]]」のような巨木も多い。代表的な品種に「大日の暁」「雪白唐子」「栃姫」「千羽鶴」など。
 
; [[山陰]]のツバキ
 
: 「つばきのふるさと」と言われるほどの自生地の多い地域である。古くから品種改良が盛んで、ことに江戸期[[松江藩]]がおかれてから盛んになり[[松平不昧]]は各地からツバキを集めた。[[萩市|萩]]から松江にかけて清楚な一重咲きが作られ愛好されている。代表的な品種は「花仙山」「意宇(おう)の里」「角(すみ)の光」など。
 
; [[久留米]]のツバキ
 
:
 
; [[肥後]]のツバキ
 
: 肥後椿(ひごつばき)は、肥後・[[熊本藩]]の大名だった[[細川家]]にて、育種・保存されていた系統で、かつては門外不出であったが、現在では苗木が販売され、愛好者が多い。鉢植え・盆栽として栽培され、花は大輪一重で、梅蕊(ばいしん)咲きという花形で、花の中心から多数のおしべが放射状に広がり、赤・白・ピンクやその絞り咲きの花の色と、黄色のおしべとのコントラストが非常に美しい。[[肥後六花]]の一つ。
 
 
 
== 人間との関わり ==
 
ツバキの花は古来から日本人に愛され、[[京都市|京都]]の[[龍安寺]]には[[室町時代]]のツバキが残っている。[[他家受粉]]で結実するため、またユキツバキなどと容易に交配するために花色・花形に変異が生じやすいことから、古くから選抜による品種改良が行われてきた。[[江戸時代]]には[[江戸]]の[[征夷大将軍|将軍]]や[[肥後国|肥後]]、[[加賀国|加賀]]などの[[大名]]、京都の[[公家]]などが園芸を好んだことから、庶民の間でも大いに流行し、たくさんの品種が作られた。[[茶道]]でも大変珍重されており、冬場の炉の季節は茶席が椿一色となることから「茶花の女王」の異名を持つ。また、[[西洋]]に伝来すると、冬にでも常緑で日陰でも花を咲かせる性質が好まれ、大変な人気となり、西洋の美意識に基づいた豪華な花をつける品種が作られた。
 
 
 
花が美しく利用価値も高いので、『[[万葉集]]』の頃からよく知られたが、特に[[近世]]に茶花として好まれ、多くの園芸品種が作られた。[[美術]]や[[音楽]]の作品にもしばしば取り上げられている。
 
 
 
[[17世紀]]に[[オランダ]]商館員の[[エンゲルベルト・ケンペル]]がその著書で初めてこの花を欧州に紹介した。後に、[[18世紀]]に[[イエズス会]]の助修士で[[植物学]]に造詣の深かった[[ゲオルク・ヨーゼフ・カメル]]は[[フィリピン]]でこの花の種を入手して[[ヨーロッパ]]に紹介した。その後有名な[[カール・フォン・リンネ]]がこのカメルにちなんで、椿にカメルという名前をつけ、ケンペルの記載に基づきジャポニカの名前をつけた。[[19世紀]]には園芸植物として流行し、『[[椿姫 (小説)|椿姫]]』([[アレクサンドル・デュマ・フィス]]の[[小説]]、またそれを原作とする[[ジュゼッペ・ヴェルディ]]の[[椿姫 (オペラ)|オペラ]])にも主人公の好きな花として登場する。
 
 
 
[[ファイル:Camellia Ochi-Tsubaki.jpg|thumb|[[落椿]](おちつばき)]]
 
[[ファイル:水路の落ちツバキP4022340.jpg|thumb|[[水路]]の落椿]]
 
ツバキの花は[[花弁]]が個々に散るのではなく、多くは花弁が基部でつながっていて[[萼]]を残して丸ごと落ちる。それが[[首]]が落ちる様子を連想させるために、入院している人間などのお見舞いに持っていくことは[[タブー]]とされている。この様は古来より[[落椿]]とも表現され、[[俳句]]においては[[春]]の[[季語]]である。なお「五色八重散椿」のように、ヤブツバキ系でありながら花弁がばらばらに散る園芸品種もある。
 
 
 
=== 呼称 ===
 
[[和名]]の「つばき」は、厚葉樹(あつばき)、または艶葉樹(つやばき)が訛った物とされている。
 
 
 
「椿」の字の[[音読み]]は「チン」で、[[椿山荘]]などの[[固有名詞]]に使われたりする。なお「椿」の原義はツバキとは無関係の[[センダン科]]の植物[[チャンチン]](香椿)であり、「つばき」は国訓、もしくは、偶然字形が一致した[[国字]]である。歴史的な背景として、日本では[[733年]]『出雲風土記』にすでに椿が用いられている。その他、多くの日本の古文献に出てくる。[[中国]]では[[隋]]の王朝の第2代皇帝[[煬帝]]の詩の中で椿が「海榴」もしくは「海石榴」として出てくる。海という言葉からもわかるように、[[海]]を越えてきたもの、日本からきたものを意味していると考えられる。榴の字は、[[ザクロ]]を由来としている。しかしながら、海石榴と呼ばれた植物が本当に椿であったのかは国際的には認められていない。中国において、ツバキは主に「山茶」と書き表されている。「椿」の字は日本が独自にあてたものであり、中国においては椿といえば、「芳椿」という東北地方の春の野菜が該当する。
 
 
 
[[英語]]では、{{Lang|en|Camellia japonica}} と学名がそのまま英語名になっている珍しい例である。
 
 
 
=== 用途 ===
 
[[ファイル:Camellia japonica MHNT.BOT.2010.13.3.jpg|thumb|''Camellia japonica'']]
 
; [[材木]]
 
: ツバキは生長すると樹高20mほどになるが、日本のツバキの大木はほとんど伐採され、最後の供給地として[[屋久島]]からも切り出されたが、現在では入手の難しい材である。大木は入手しにくいので、建築用にはあまり使われない。木質は固く緻密、かつ均質で、[[木目]]は余り目立たない、摩耗に強くて摩り減らない等の特徴から、[[工芸品]]、細工物などに使われる。代表的な用途は[[印材]]や[[将棋の駒]]で、近年は合成材料の[[判子]]が多くなったが、椿材は、[[ツゲ]]材に次ぐものとして、安価な印鑑などに利用されていた。平成20年度税制改正により、[[法人税]]等の「[[減価償却資産の耐用年数等に関する省令]]」が改正され、別表第四「生物の耐用年数表」によれば、[[2008年|平成20年]][[4月1日]]以後開始する[[事業年度]]にかかるつばき樹の[[法定耐用年数]]は25年となった。
 
; [[木灰]]
 
: [[日本酒]]の[[醸造]]には木灰が必要で、ツバキの木灰が最高とされている。また、[[アルミニウム]]を多く含むことから、古くは[[染色]]用にも用いられた。しかし、ツバキが少ないため、灰の入手は難しい。
 
; [[木炭]]
 
: ツバキの[[木炭]]は品質が高く、昔は[[大名]]の手焙りに使われた。
 
; [[椿油]]
 
: 椿油は、種子(実)を絞った[[油]]で、用途の広さは和製[[オリーブオイル]]とも言える。高級[[食用油]]、[[整髪料]]として使われるほか、古くは灯りなどの[[燃料油]]としてもよく使われた。ヤブツバキの種子<ref>{{Cite web
 
|author = Flavon
 
|date = 2003-01-13
 
|url = http://www.alpine-plants-jp.com/himitunohanazono/yabutubaki_himitu_1.htm
 
|title = Camellia japonica (Seeds) フラボンの秘密の花園:ヤブツバキの種子
 
|work = フラボンの山野草と高山植物の世界
 
|publisher =
 
|accessdate = 2014-01-22
 
}}</ref>から取る油は高価なため、同じくツバキ属の油茶などから搾った油もカメリア油の名で輸入されている。また、搾油で出る[[油粕]]は川上から流して、[[川魚]]、[[タニシ]]、[[エビ|川えび]]等を麻痺させて捕獲する[[毒もみ]]漁に使われた。
 
; 薬用
 
: 葉の[[エキス]]が[[止血]]薬になる。特に[[朝廷]]では毒消し(悪魔祓い)として祭事が行われた。その祭祀司を稲幡と言う。
 
 
 
=== 花以外の観賞 ===
 
ツバキは葉や枝も観賞の対象になる。
 
==== 葉 ====
 
[[ファイル:Camellia japonica 'Koshi-no-fubuki'.jpg|thumb|''斑入り''の園芸品種「越の吹雪」。覆輪または散り斑が入る]]
 
[[ファイル:斑入りの葉のツバキ.JPG|thumb|ウイルス斑の例]]
 
江戸時代には好事家たちが、葉の突然変異を見つけ出し、選抜育成して観賞した。
 
* 錦魚葉(金魚葉と書かれることもある)
 
* 梵天葉
 
* 百合葉・孔雀葉
 
* 鋸葉・柊葉・やすり葉・銀葉などの鋸歯の鋭い細葉
 
* [[斑入り]](ウイルスの感染により葉に斑のような模様が入ることもあるが、ツバキ園芸においてはこれは園芸品種として区別されていない)
 
* 弁天葉
 
* 盃葉
 
* 桜葉・枇杷葉
 
==== 枝 ====
 
* 雲龍(三河雲龍、三原雲龍、紀州雲龍など)
 
* 枝垂れ(孔雀椿など)
 
 
 
=== 文化 ===
 
ツバキは『[[日本書紀]]』において、その記録が残されている。[[景行天皇]]が九州で起こった[[熊襲]]の乱を鎮めたおり、[[土蜘蛛]]に対して「海石榴(ツバキ)の椎」を用いた。これはツバキの材質の強さにちなんだ逸話とされており、[[正倉院]]に納められている災いを払う[[卯杖]]もその材質に海石榴が用いられているとされている。[[733年]]の『出雲風土記』には海榴、海石榴、椿という文字が見受けられる。しかし、これらが現在のツバキと同一のものであるかについては議論の余地がある。
 
 
 
『万葉集』において、ツバキが使用された歌は9首ある<ref>萬葉集1巻54,
 
巨勢山のつらつら椿つらつらに見つつ偲はな巨勢の春野を, 坂門人足
 
</ref><ref>萬葉集1巻56,
 
川上のつらつら椿つらつらに見れども飽かず巨勢の春野は, 春日蔵首老
 
</ref><ref>萬葉集1巻73,
 
我妹子を早見浜風大和なる我を松椿吹かざるなゆめ, 長皇子
 
</ref><ref>萬葉集7巻1262,
 
あしひきの山椿咲く八つ峰越え鹿待つ君が斎ひ妻か
 
</ref><ref>萬葉集13巻3222,
 
みもろは 人の守る山 本辺は 馬酔木花咲き 末辺は 椿花咲く うらぐはし 山ぞ 泣く子守る山
 
</ref><ref>萬葉集19巻4152,
 
奥山の八つ峰の椿つばらかに今日は暮らさね大夫の伴, 大伴家持
 
</ref><ref>萬葉集19巻4177,
 
我が背子と 手携はりて 明けくれば 出で立ち向ひ 夕されば 振り放け見つつ 思ひ延べ 見なぎし山に 八つ峰には 霞たなびき 谷辺には 椿花咲き うら悲し 春し過ぐれば 霍公鳥 いやしき鳴きぬ 独りのみ 聞けば寂しも 君と我れと 隔てて恋ふる 砺波山 飛び越え行きて 明け立たば 松のさ枝に 夕さらば 月に向ひて あやめぐさ 玉貫くまでに 鳴き響め 安寐寝しめず 君を悩ませ
 
大伴家持
 
</ref><ref>萬葉集20巻4418,
 
我が門の片山椿まこと汝れ我が手触れなな土に落ちもかも, 物部廣足
 
</ref><ref>萬葉集20巻4481,
 
あしひきの八つ峰の椿つらつらに見とも飽かめや植ゑてける君, 大伴家持</ref>。[[サクラ]]、[[ウメ]]といった材料的な題材と比較すると数は多くない。『[[源氏物語]]』においても、「つばいもち」として名が残されている程度であり、室町時代までさほど芸術の題材として注目された存在ではなかった。しかし、風雅を好む[[足利義政]]の代になると、[[明]]から椿堆朱盆、椿尾長鳥堆朱盆といった工芸品を数多く取りよせ、[[彫漆]]、[[螺鈿]]の題材としてツバキが散見されるようになった。また、[[豊臣秀吉]]は[[茶の湯]]にツバキを好んで用い、茶道においてツバキは重要な地位を占めるようになる。江戸時代に入ると、二代目将軍徳川秀忠がツバキを好み、そのため芸術の題材としてのツバキが広く知られるようになった。この時期、[[烏丸光広]]、[[林羅山]]が相次いで『百椿図』を描き、絵画、彫刻、工芸品へツバキが定着する。また、ツバキの栽培も一般化し、園芸品種は約200種にも及んだ。
 
 
 
「花椿」は[[春]]の[[季語]]であるが、「寒椿」「冬椿」は[[冬]]の[[季語]]。
 
 
 
=== 伝承 ===
 
年を経たツバキは化けるという言い伝えが日本各地に残る。新潟の伝説では、荒れ寺に現れる化け物の正体が椿の木槌であったり、島根の伝説では、牛鬼の正体が椿の古根だったという話がある。
 
 
 
=== 忌避 ===
 
[[馬]]の世界においても[[落馬]]を連想させるとして、[[競馬]]の[[競走馬]]や[[馬術]]競技馬の名前としては避けられる。特に競馬では、過去には[[タマツバキ (競走馬)|タマツバキ]]の様な名馬もいるが、[[1969年]]の第36回[[東京優駿]]([[日本ダービー]])で大本命視されたタカツバキが、スタート直後に落馬で競走中止するというアクシデントを起こして以降、ほとんど付けられることがなくなったとされている。
 
 
 
[[武士]]はその首が落ちる様子に似ているというのを理由にツバキを嫌った、という話もあるがそれは[[幕末]]から[[明治時代]]以降の流言であり、江戸時代に忌み花とされた記述は見付からない<ref>{{Cite book|和書
 
|author = 桐野秋豊写真・著
 
|others =
 
|title = 椿 : 色分け花図鑑 : 名前の由来と系統がわかる : 庭を美しく彩る品種選びに役立つ本
 
|year = 2005
 
|publisher = [[学習研究社]]
 
|isbn = 4-05-402529-3
 
|page =
 
}}</ref>。[[1600年代]]初頭には多数の園芸品種が流行。[[1681年]]には,世界で初めて椿園芸品種を解説した書物が当時の江戸で出版される。
 
 
 
=== 作品 ===
 
* 音楽
 
**『椿尽し』 [[地歌]]([[箏曲]]) - 松島勾当作曲([[18世紀]]中頃・歌詞にツバキ22品種を詠み込んだ[[手事物]]曲)
 
**『玉椿』 地歌(箏曲) - [[峰崎勾当]]作曲(18世紀後半・歌詞にツバキ16品種を詠み込んだ[[手事物]]曲)
 
**『[[雪椿]]』 [[演歌]] - [[星野哲郎]]作詞・[[遠藤実]]作曲・[[斉藤恒夫]]編曲・[[小林幸子]]歌唱・[[1987年]][[6月25日]]リリース
 
* 映画
 
**『[[椿三十郎]]』 - [[武家屋敷|侍屋敷]]の[[泉水]]([[曲水の宴#その他|遣水]])に襲撃の合図として「椿」の花が流れてくる。
 
* 小説
 
**『[[椿姫 (小説)|椿姫]]』 - 主人公の恋の始まりに椿の花が重要な小道具として使われる。
 
**『[[人妻椿]]』 - [[小島正二郎]]
 
**『[[五瓣の椿]]』 - [[山本周五郎]]
 
 
 
===切手 ===
 
* 1961年(昭和36年)3月20日発売 10円 花切手シリーズ
 
* 1969年(昭和44年)10月26日発売 15円 第24回[[国民体育大会]] [[ラグビー]]・[[大浦天主堂]]・'''ツバキ'''
 
* 1972年(昭和47年)5月20日発売 20円 国土緑化運動
 
* 1980年(昭和55年)10月1日発売 30円 [[日本の普通切手|普通切手]]
 
* 1994年(平成6年)1月28日発売 80円 四季の花シリーズ第4集 [[寒椿図]]([[酒井抱一]])
 
* 1997年(平成9年)4月10日発売 [[コイル切手]]、額面印字
 
** 50円、80円、90円、120円、130円用 [[スズメ]]・[[イネ]]・'''ツバキ'''
 
** 270円用 スズメ・[[カエデ|モミジ]]・'''ツバキ'''
 
* 2001年(平成13年)6月1日発売 50円 [[ふるさと切手]] 東京の四季の花・木
 
* 2012年(平成24年)12月3日発売 50円と80円 ふるさと切手 季節の花シリーズ第4集
 
 
 
=== 模造 ===
 
[[プラスチック]]や[[布]]などで椿の花を象った[[ブローチ]](一般に[[カメリア]]と呼ばれる)が作られ、女性の[[礼装]]で装飾として用いられる。
 
 
 
=== 自治体の木・花 ===
 
※ユキツバキ及びその園芸種のオトメツバキは[[ユキツバキ]]参照。
 
* 州の花
 
** [[アラバマ州]]
 
* 県の木
 
** [[長崎県]]
 
* 市区町村の木・花
 
{{columns-list|2|
 
** 青森県:[[平内町]](花)
 
** 岩手県:[[大船渡市]] (花)、[[陸前高田市]] (花)
 
** 秋田県:[[男鹿市]] (花)
 
** 千葉県:[[館山市]] (木)、[[木更津市]] (木)、[[旭市]] (花)
 
** 東京都:[[大島町]] (木・花)
 
** 神奈川県:[[横浜市]] (木)、[[川崎市]] (木)、[[逗子市]] (木)、[[二宮町]] (木)、[[湯河原町]] (木)
 
** 新潟県:[[上越市]] (花)
 
** 富山県:[[富山市]] (花木)
 
** 石川県:[[珠洲市]] (花)、[[野々市市]] (木・花)
 
** 岐阜県:[[垂井町]] (花)
 
** 静岡県:[[伊東市]] (木・花)
 
** 愛知県:[[豊橋市]] (花)、[[瀬戸市]] (花)、[[幸田町]] (花)
 
** 三重県:[[尾鷲市]] (花※ヤブツバキ)
 
** 京都府:[[京都市]] (花)、[[八幡市]] (花木)
 
** 大阪府:大阪市[[鶴見区 (大阪市)|鶴見区]] (花)
 
** 兵庫県:[[相生市]] (木) 、[[上郡町]] (木)
 
** 奈良県:[[斑鳩町]] (花)
 
** 和歌山県:[[串本町]] (木)
 
** 鳥取県:[[倉吉市]] (木)
 
** 島根県:[[松江市]] (花)
 
** 岡山県:[[里庄町]] (木)
 
** 広島県:[[呉市]] (花)、[[府中町]] (花)
 
** 山口県:[[萩市]] (花)
 
** 愛媛県:[[松山市]] (花※ヤブツバキ)
 
** 高知県:[[土佐清水市]] (花)
 
** 福岡県:[[大牟田市]] (花※ヤブツバキ)、[[久留米市]] (木※久留米ツバキ)、[[筑紫野市]] (木)、[[大任町]] (花)
 
** 佐賀県:[[上峰町]] (木※ヤブツバキ)
 
** 長崎県:[[壱岐市]] (花※やぶ椿) 、[[新上五島町]] (木・花)
 
** 熊本県:[[熊本市]] (花※肥後ツバキ)、 [[苓北町]] (木)、 [[五木村]] (花)
 
** 宮崎県:[[宮崎市]] (花木)
 
** 鹿児島県:[[枕崎市]] (木)、[[長島町]] (木)
 
<!--* 廃止市町村の木
 
** 岩手県:和賀郡[[沢内村]]、胆沢郡[[胆沢町]]、気仙郡[[三陸町]]
 
** 宮城県:本吉郡[[唐桑町]]
 
** 秋田県:平鹿郡[[山内村 (秋田県)|山内村]]
 
** 茨城県:鹿島郡[[鉾田町]]
 
** 千葉県:[[八日市場市]]、夷隅郡[[大原町 (千葉県)|大原町]]、安房郡[[三芳村 (千葉県)|三芳村]]、[[白浜町 (千葉県)|白浜町]]、[[和田町 (千葉県)|和田町]]
 
** 新潟県:三島郡[[和島村]]、刈羽郡[[小国町 (新潟県)|小国町]]、東頸城郡[[松代町 (新潟県)|松代町]]、佐渡郡[[新穂村]]、[[小木町 (新潟県)|小木町]]、[[赤泊村]]
 
** 富山県:婦負郡[[八尾町]]、東砺波郡[[井口村 (富山県)|井口村]]
 
** 長野県:木曽郡[[山口村 (長野県)|山口村]]
 
** 三重県:志摩郡[[志摩町 (三重県)|志摩町]]
 
** 京都府:与謝郡[[加悦町]]
 
** 兵庫県:城崎郡[[竹野町]]
 
** 奈良県:北葛城郡[[新庄町 (奈良県)|新庄町]](副花)
 
** 鳥取県:気高郡[[鹿野町 (鳥取県)|鹿野町]]
 
** 島根県:八束郡[[玉湯町]]
 
** 岡山県:阿哲郡[[哲西町]]
 
** 広島県:深安郡[[神辺町]]
 
** 山口県:豊浦郡[[豊北町]]
 
** 徳島県:海部郡[[由岐町]]
 
** 香川県:大川郡[[寒川町 (香川県)|寒川町]]、木田郡[[牟礼町]]
 
** 福岡県:宗像郡[[津屋崎町]]、糸島郡[[志摩町 (福岡県)|志摩町]]
 
** 佐賀県:東松浦郡[[呼子町]]
 
** 長崎県:北松浦郡[[大島村 (長崎県)|大島村]]、[[田平町]]、[[福島町 (長崎県)|福島町]]、南松浦郡[[若松町]]、[[上五島町]]、下県郡[[美津島町]]
 
** 熊本県:[[牛深市]]、天草郡[[龍ヶ岳町]]、[[天草町]]
 
** 大分県:西国東郡[[真玉町]]、北海部郡[[佐賀関町]]、南海部郡[[鶴見町 (大分県)|鶴見町]]
 
** 鹿児島県:川辺郡[[大浦町]]、薩摩郡[[樋脇町]]、[[里村 (鹿児島県)|里村]]、姶良郡[[隼人町]]、曽於郡[[輝北町]]-->
 
}}
 
 
 
=== 各地のツバキの名所 ===
 
* 松前公園([[北海道]][[松前町 (北海道)|松前町]])
 
* 椿山「特別天然記念物ツバキ自生北限地帯」([[青森県]][[東津軽郡]][[平内町]])
 
* 世界の椿館([[岩手県]][[大船渡市]])
 
* 氷室椿庭園(神奈川県茅ヶ崎市)
 
* [[伊豆大島]]([[東京都]][[大島町]])
 
* 井口カイニョと椿の森公園([[富山県]][[南砺市]])
 
* [[南宮大社]]([[岐阜県]][[垂井町]])
 
* 平岡八幡宮、霊鑑寺([[京都府]][[京都市]])
 
* [[舞鶴自然文化園]](京都府[[舞鶴市]])
 
* 浄安寺(京都府[[久御山町]])
 
* [[白毫寺]]([[奈良県]][[奈良市]])
 
* [[笠山#特色・名所|笠山椿群生林]]([[山口県]][[萩市]])
 
* [[椿自然園]]([[徳島県]][[阿南市]])
 
* [[足摺スカイライン]]([[高知県]][[土佐清水市]])
 
* [[地島]]([[福岡県]][[宗像市]])
 
* 野母崎([[長崎県]][[長崎市]])
 
* [[五島列島]](長崎県[[佐世保市]]、[[五島市]]、[[北松浦郡]][[小値賀町]]、[[南松浦郡]][[新上五島町]])
 
* 椿の原生林(長崎県五島市[[久賀島]])
 
* 城山公園([[宮崎県]][[延岡市]])
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* {{Cite book|和書
 
|author = 茂木透写真
 
|others = 高橋秀男・勝山輝男監修
 
|title = 樹に咲く花 離弁花2
 
|year = 2000
 
|publisher = [[山と溪谷社]]
 
|series = 山溪ハンディ図鑑
 
|isbn = 4-635-07004-2
 
|pages = 170-171
 
|chapter = ヤブツバキ
 
}}
 
 
 
== 関連人物 ==
 
* [[比留木忠治]]
 
 
 
== 関連項目 ==
 
<!-- {{Wiktionary|つばき}} -->
 
{{Wikispecies|Camellia japonica|ヤブツバキ}}
 
{{Commonscat|Camellia japonica|ヤブツバキ}}
 
* [[木の一覧]]
 
* [[季語一覧]]
 
* [[チャドクガ]]
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* {{GRIN
 
|id = 8711
 
|name = ''Camellia japonica'' L.
 
|accessdate = 2014-01-22
 
}} {{En icon}}
 
* {{ITIS
 
|ID = 506117
 
|taxon = ''Camellia japonica''  L.
 
|accessdate = 2014-01-22
 
}} {{En icon}}
 
* {{NCBI|4443|''Camellia japonica''}} {{En icon}}
 
* {{EOL|484988|''Camellia japonica''}} {{En icon}}
 
* {{Cite web
 
|author = [[波田善夫]]
 
|date =
 
|url = http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/theaceae/yabutsubaki/yabutsubaki.htm
 
|title = ヤブツバキ
 
|work = 植物雑学事典
 
|publisher = [[岡山理科大学]]生物地球学部
 
|accessdate = 2014-01-22
 
}}
 
* {{Cite web
 
|author = [[国立健康・栄養研究所]]
 
|date =
 
|url = http://hfnet.nih.go.jp/contents/indiv_agreement.html?499
 
|title = ツバキ、ヤブツバキ
 
|work = 「健康食品」の安全性・有効性情報
 
|publisher = <!-- ウェブサイトを設置している組織・団体・企業・官公庁など -->
 
|accessdate = 2014-01-22
 
}}
 
* {{Cite web
 
|author = 東京島しょ農業協同組合利島店
 
|date =
 
|url = http://www5.ocn.ne.jp/~jatosima/
 
|title = JA東京島しょ利島店
 
|accessdate = 2014-01-22
 
}}
 
* [http://camellia-jcs.la.coocan.jp/index.html 一般社団法人日本ツバキ協会]
 
  
 
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{{DEFAULTSORT:つはき}}

2018/10/8/ (月) 19:12時点における最新版

ツバキ(椿、海柘榴)[1]またはヤブツバキ[2](藪椿、学名: Camellia japonica


ツバキ科ツバキ属常緑樹照葉樹林の代表的な樹木。

北海道を除く日本各地の,おもに海岸付近の照葉樹林中に自生するヤブツバキ C. japonica var. japonicaから改良された園芸品種の総称で,古くから広く各地の庭園に栽植され,明治以降は欧米でも多くの品種がつくられている。母種のヤブツバキは高さ 10mに達する高木となる。葉は互生し,楕円形で両端がとがり,細かい鋸歯があって質厚く,表面に光沢がある。春,枝先に無柄の大きい赤い花を開く。花冠は深く5裂し,多数のおしべは花糸の基部で合着し,単体おしべとなる。花の底部に蜜を分泌し,メジロがこれを吸い受粉の媒介をするので,鳥媒花の例とされる。球形の 蒴果は堅く,成熟すると3つに開裂する。種子から椿油をとる。材は堅く緻密で,農工具の柄,ろくろ細工,印材などに用いられ,また良好な薪炭材である。園芸品種は花が大型で,花の色,斑紋,咲き方,一重,八重,葉の形などにさまざまなものがある。日本海側の山地には近縁の別種ユキツバキ C. rusticanaがあり,背丈が低く花はほぼ平開して,単体おしべの筒も浅い。この種をもととした園芸品種もある。



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  1. 日本において広く見られる野生の「ツバキ」はヤブツバキであり、植物学上はこの名で呼ばれる。ただし、標準和名としてツバキの名を採用した例もある(北村・村田(1979))。
  2. 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「YList」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません