「コダイゴン」の版間の差分
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コダイゴンは、特撮テレビ番組『帰ってきたウルトラマン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の怪獣。別名は魔神怪獣。英字表記はKODAIGON[1][2]。
『帰ってきたウルトラマン』に登場するコダイゴン
『帰ってきたウルトラマン』第43話「魔神 月に咆える」に登場。
伊吹隊長の命を狙い、MATを解散させようとするグロテス星人に操られる鎧人形のような怪獣。グロテス星人が宇宙から連れてきたわけではなく、村の神社にあった神将の像[注釈 1]をグロテス星人が怪獣化させたもの。武器は宝剣[2]と両腕から放射する5000度の火炎[1][4][5][6]。ウルトラマンジャックとの戦いでは硬い体を利用して盾となりグロテス星人をかばうが、グロテス星人がジャックに倒されると同時に消滅し、元の像に戻った。
- スーツアクター:遠矢孝信[6]
- デザインは井口昭彦(高橋昭彦)が担当した[6][7]。井口はデザイン以上の造形になったことから気に入った怪獣の1体に挙げている[7]。
- 内山まもるの漫画版『帰ってきたウルトラマン』では小学校の校舎の中から出現しウルトラマンを襲うが、ウルトラランスで貫かれて絶命する。
- DVD『ウルトラマンゼロ&ウルトラヒーロー 超決戦DVD』では宝剣の名称を蓮根宝剣と紹介している[8]。
コダイゴンジアザー
『ウルトラマンメビウス』第12話「初めてのお使い」に登場。
廃棄処分が決定していたメテオールグロテスセルをトリヤマ補佐官が紛失し、それを拾った古道具屋の老人の持つ恵比寿像にグロテスセルが入り込み、怪獣化したもの。レジストコードはドキュメントMATに記録されている、グロテス星人が誕生させたコダイゴンに由来する[9][注釈 2]。
手にした「商売繁盛」と、しゃべる鯛像から放つ光弾鯛砲[9][注釈 3]や釣竿などのさまざまな武器を駆使するうえ、大量のグロテスセル(先代ゴダイゴン3体分ほど)を吸収したことにより、メビウスを超える怪力と頑丈な身体を持つ。また、高速移動や高速飛行が可能であり、ジョージには「商売繁盛な雰囲気の漂う敵」と評される。なお、鯛像は独立して宙を舞い、メビウスとヒカリを恵比寿と鯛の2体で圧倒する強さを見せるが、持ち主の老人がかつて像を落とした際に破損した右足の亀裂が弱点で、最後はそこにメビウスのメビュームシュートとヒカリのナイトシュートを撃たれ、グロテスセルが全て気化したことで元の像に戻る。
メビウスに釣竿で叩かれた際には怒ったような表情を見せたり、メビュームシュートとナイトシュートを右足に受けた際には「痛い」と叫ぶなど、感情や痛覚を持っているかのような挙動も見せている。
- 声:難波圭一
- スーツアクター:横尾和則
- 当初は声をつける予定はなかったが、アフレコ時に監督の鈴木健二の指示でヒカリ役の難波が試しに当てたところ面白かったので、そのまま採用された[11]。その代わり、難波が演じる予定であったヒカリの声はすべて流用となった[11]。
- デザインは酉澤安施が担当[12]。脚本の記述に従い恵比寿をモチーフとし、木彫りの熊のようなデザインにしている[12]。
その他
- 特撮テレビ番組『レッドマン』第62・69・96・97・130・133・134・135話に登場。サドラと共にレッドマンと戦うが敗れる。
- 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、初代コダイゴンが百体怪獣ベリュドラの左腕を構成する怪獣の1体となっている[13]。
- 『ウルトラゾーン』第9話でのミニコーナー「怪獣ことわざ」に、「コダイゴンには蓋をしろ」という絵が登場する[14]。また第13話のアイキャッチでは、プロレスラーとなってリングの上で左足を上げている姿が描かれている。
脚注
注釈
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 白書 1982, 「帰ってきたウルトラマン 怪獣リスト」
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 画報 上巻 2002, p. 111
- ↑ 3.0 3.1 3.2 ウルトラ怪獣大全集 1984, 「帰ってきたウルトラマン 全怪獣」
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 大辞典 2001, p. 133
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 53
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 6.5 キャラクター大全 2015, 「EPISODE-43 魔神月に咆える」
- ↑ 7.0 7.1 「70's円谷怪獣リスペクト検証 栄光の怪獣王国、狂乱のデザイン史 [第5回] 「超獣」生みの親・井口昭彦、その怪獣デザインと特撮美術の相乗効果」、『宇宙船』vol.157(SUMMER 2017.夏)、ホビージャパン、2017年6月30日、 pp.100-103、 ISBN 978-4-7986-1482-3。
- ↑ ウルトラマンゼロ&ウルトラヒーロー 超決戦DVD (DVD). 日本: 講談社.. (2010年10月)
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 “hicbc.com:ウルトラマンメビウス 怪獣図鑑”. CBC. . 2017閲覧.
- ↑ 10.0 10.1 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 334
- ↑ 11.0 11.1 アーカイブ・ドキュメント 2007, 「ウルトラマン白書 鈴木健二」
- ↑ 12.0 12.1 アーカイブ・ドキュメント 2007, p. 60
- ↑ ウルトラ銀河伝説超全集 2009, 「百体怪獣ベリュドラ完全攻略」.
- ↑ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, 「怪獣ことわざ5」.
参考文献
- ファンタスティックコレクション(朝日ソノラマ)
- 『不滅のヒーローウルトラマン白書』 朝日ソノラマ〈ファンタスティック・コレクション・スペシャル〉、1982-12-31、初版。雑誌コード:67897-80。
- 『ウルトラマンメビウス アーカイブ・ドキュメント』 宇宙船編集部 編、円谷プロダクション 監修、朝日ソノラマ〈ファンタスティックコレクションNo.∞〉、2007-06-30。ISBN 978-4-257-03745-3。
- てれびくんデラックス愛蔵版(小学館)
- 『ウルトラ怪獣大全集』 小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、1984-09-10。ISBN 4-09-101411-9。
- 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE超全集』 小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2009-12-23。ISBN 978-4-09-105129-5。
- 『ウルトラマン大辞典』 監修 円谷プロダクション、中経出版、2001-12-21。ISBN 4-8061-1556-8。
- 『ウルトラマン画報 光の戦士三十五年の歩み』上巻、竹書房/ブレインナビ編、竹書房、2002-10-04。ISBN 978-4-8124-0888-9。
- 『ウルトラゾーンオフィシャル完全ガイド』 監修 円谷プロダクション、扶桑社、2012-08-11。ISBN 978-4-594-06640-6。
- 大石真司・江口水基・島崎淳・間宮尚彦 『円谷プロ全怪獣図鑑』 円谷プロダクション監修、小学館、2013-03-11。ISBN 9784096820742。
- 『キャラクター大全 帰ってきたウルトラマン パーフェクトファイル』 講談社 編、講談社〈キャラクター大全〉、2015-10-15。ISBN 978-4-06-219562-1。