「デュアルクラッチトランスミッション」の版間の差分

提供: miniwiki
移動先:案内検索
(DCT搭載車種)
 
(内容を「{{テンプレート:20180815sk}}」で置換)
(タグ: Replaced)
 
(同じ利用者による、間の1版が非表示)
1行目: 1行目:
[[ファイル:VW DSG transmission DTMB.jpg|thumb|300px|6速DCTの[[カットモデル]]([[フォルクスワーゲン]]のDCT)]]
+
{{テンプレート:20180815sk}}
'''デュアルクラッチトランスミッション'''(''Dual Clutch Transmission'')とは、[[自動車]]など[[車両]]用の有段[[自動変速機]]の一種で、[[ギア]]が2系統ありそれぞれに[[クラッチ]]があることからこの名前がある。
 
 
 
略して'''DCT'''と表記される。日本では、'''デュアルクラッチ'''のほか'''ツインクラッチ'''とも称される。また'''ダブルクラッチ'''と呼ばれることもあるが、運転技法の「[[クラッチペダル#ダブルクラッチ|ダブルクラッチ]]」<ref group="注釈">中吹かしの際のクラッチペダルの操作方法。</ref>とは異なるので注意が必要である。
 
 
 
== 概要 ==
 
手動変速機([[マニュアルトランスミッション]]、MT)と同じ[[オートマチックトランスミッション#平行軸歯車式|平行軸歯車]]とクラッチを2系統持つ。片方が奇数段を、もう片方が偶数段を担当し、それらを交互に繋ぎ変えながら変速する。変速時には次のギアが待機状態<ref group="注釈">例えば2速走行時に1速または3速のギアの噛み合いが完了し待機している。</ref>にある。クラッチ操作および変速操作はコンピュータ[[制御]]により[[自動]]的に行われるため、操作は通常のATと同じである。
 
 
 
[[2003年]]に市販車にトルコンレスで初採用されて以降、小排気量過給エンジンによる[[ダウンサイジングコンセプト]]との相性の良さから[[欧州車]]に採用が拡大している。おおむねMTの感覚を好む欧州で評価が高い反面、トルクコンバータ+ステップATのスムーズな発進と変速を好む米国と日本で評価が低い。2014年、[[トルクコンバータ]]との組み合わせも発売された。
 
 
 
== 歴史 ==
 
レース用として使用したのはポルシェが最初である<ref name="racingon466-42">『Racing On』466号 pp.42-53「テクノロジー詳説&バリエーション」。</ref>。{{main|ポルシェ・ドッペルクップルング}}
 
 
 
実際にスムーズな発進や変速を実現するためには駆動系の高度な電子制御化も必要で、その後[[ボルグワーナー]]が開発を続け、市販化されたのは2003年アウディとフォルクスワーゲンによる'''DSG'''(''Direct-Shift Gearbox'' )として4代目[[フォルクスワーゲン・ゴルフ|ゴルフ]]R32に搭載されたのが最初になった。ポルシェの市販車に採用された最初は2008年の[[ポルシェ・997|ポルシェ・911]]である。それ以降はほかのメーカーからもDCTが採用車が発売、DCT自体も他社によっても開発され採用する車種は増大傾向にある。
 
 
 
2014年、トルクコンバーターを採用した[[アキュラ・TLX]]が発売された。
 
 
 
== メカニズム ==
 
[[ファイル:Doppelkupplungsgetriebe-A.svg|thumb|right|デュアルクラッチ機構の概念図。左側が入力([[エンジン]]側)、右側が出力([[ホイール]]側)。Kurbelwelleは[[クランク]]軸(エンジン)、DoppelKupplungと示しされている部位が2重になっているクラッチ、Hohlwelleは中空の軸、Getriebeが変速器部、Getriebe-ausgang が出力。数字は変速器の段数を、斜線はその段のギアが噛みあう部分を表している。]]
 
奇数段・偶数段は、例えば6速の場合は「1-3-5-R」段と、「2-4-6」段を分担する。二組の入力側ドライブギア(駆動側歯車)とクラッチは同軸上に配置され、片方のみが動力を伝える。停止状態から走り出す場合、あらかじめ1速がコンピュータによって選択され、シンクロ動作を終え、奇数段軸に嵌合して待機している。発進のため[[アクセル]]を開けると、奇数段軸側のクラッチを[[半クラッチ]]状態またはトルコンを経て締結し、車軸に動力を伝え前進する。その間、もう一方の偶数段の2速ギアセットはシンクロ動作を終え、軸に嵌め合わされる。偶数段軸はエンジンと接続されていないので出力軸側から駆動され、カウンター[[シャフト]]と入力軸までが空回りをしながら待機している。車が2速で走行する領域に入った時、奇数段軸のクラッチを開放し偶数段軸のクラッチを接合することで短い時間で変速する。また2速への変速が完了すると同時に、奇数段ギアセットは次の変速に備えて3速の[[シンクロナイザ]]の嵌合を終えて待機状態に入る。以後の変速も同様に行われる。つまり、2つの変速系統を専用クラッチで交互に切り替えて変速する。
 
 
 
運転状況によりギアを飛ばしてシフトアップやシフトダウンする機種もあるが、奇数段と偶数段を交互に使う関係上、ほとんどの機種では一段ずつ上下する。DCTは一段あたりの変速時間自体が短いため、複数段の変速であっても敏速である<ref>「[http://autoc-one.jp/volkswagen/golf/report-45820/0003.html フォルクスワーゲン ゴルフ TSI トレンドライン 試乗レポート] 」 クルマ選びの総合支援ポータル オートックワン 2008年7月17日</ref>{{出典無効|date=2015-04-19|title=出典には7速から一気に4速と書いてある}}。また急減速時や飛び越しシフトダウン時はクラッチの[[回転数]]とエンジンの回転数を合わせる[[スロットル]]動作(ブリッピング)が自動的に行われる。
 
 
 
2系統の独立したクラッチディスクの配置方法は大別すると以下の二種類となる。まず同心円状に内側と外側に配置する構造が[[特許]]になっている。特許を持つメーカーが組み立てメーカーにクラッチ機構を納入してDCTを生産する。外側のクラッチの回転[[モーメント]]だけが大きいので制御が難しい。もうひとつは筒状の部品で一つ目のクラッチを外側から回避し、二つ目のクラッチ入力面を回転させ、同じ[[直径]]のクラッチを同軸線上に二組、並列に配置する方法(入力面だけなら直列に配置されるが、締結機能は並列)となる。同じ形状のクラッチを二組使えるので動作が安定する。ただし軸線方向の変速機外寸が長くなる。例外的に、入力直後に[[平行]]する2つのカウンターシャフトに振り分け、それぞれのカウンターシャフトの入力端にクラッチを設け、カウンターシャフトと出力軸の間で変速機を構成し、クラッチが同軸上に並ばない配置も考案されている。しかし外寸が大きくなるため自動車に使われない。
 
 
 
歯車は従来のMTと同じ構成の[[シンクロメッシュ]]機構を持つ常時噛合式で、シフトフォークを油圧[[アクチュエータ]]または[[電動機]]で作動させて変速する。DCTの変速機構は二倍に複雑なためシンクロメッシュ機構を入力軸とカウンターシャフトの双方に持つものが多い。
 
 
 
クラッチディスクは滑りを制御するために多板式となり、湿式多板と乾式多板がある。湿式多板クラッチは基本的に無交換で長寿命とされていたが、[[渋滞]]など走行条件によっては短時間で[[摩耗]]する場合がみられる。多くは摩耗による[[ストローク]]や[[クリアランス]]の増加は自動調整されるか、あるいは制御装置が再学習機能を持つ([[日産・GT-R]]は定期調整が指定されている)。湿式多板クラッチは大[[トルク]]に対応しながら滑りを制御しやすいため、大きな車種に用いられる。乾式多板クラッチは対応トルクと滑り時間が制限されるが、構造がシンプルで部品数や油量が湿式に比べ少ないため運用コストに優れる。また乾式の伝達効率は湿式に比べ高いため、省燃費性が求められる小型車種に向いている。クラッチ操作は基本的に[[油圧]]を用いる。初期の油圧ポンプは機械式だったが、後に電動式油圧ポンプも使用されるようになった。その他クラッチ操作を[[電動機]]で行い油圧フリーとした([[二輪車]]用)電動化DCTも開発されている。
 
 
 
二つのクラッチを切り替える時間は0.05秒以下と短く、エンジン回転数を合わせるために最短でも0.2秒ほどクラッチを滑らせている。シフトアップ時はエンジンの惰性をパーシャルに駆動軸に伝えながら回転を落とし、完全に締結した後に[[燃料]]噴射を再開する。クラッチの負担は多いがエンジン惰性を有効利用して変速中の大部分も緩加速している。しかし急減速時のシフトダウンはギアの噛み合いは終わっているのにクラッチ部の回転合わせのためブリッピングが必要になり、時間短縮や燃費に効果はない。
 
 
 
== 利点と課題 ==
 
{{出典の明記|date=2015年4月|section=1}}
 
MT的な有段変速機の感覚をダイレクトでリニアであることを好む人(多少の変速ショックと連続可変しない感覚を好む人)に評価が高いが、従来のMTやAMTに比べれば変速ショックは少なく、それらの正常進化と考えられる。
 
 
 
加速時のシフトアップの効率が良く、変速中も加速が完全には途切れない{{要出典|date=2015年3月|title=0.05秒以下途切れるのでは?}}。加速性能が良く、自動変速でMTより燃費が良い。一例として、2012年9月に発表された[[アウディ・A3|アウディ・S3]](6速DCTと6速MTの2つがラインナップに用意されている)のデータでは、停止から速度100km/hまでの加速時間がMT車の5.4秒に対して、DCT車では5.1秒となっている。また、100km走行あたりの燃費は、MT車の7.0L(14.2km/L)に対して、DCT車では6.9L(14.4km/L)であり、さらに[[二酸化炭素]]排出量はMT車の162g/kmに対して、DCT車では159g/kmとなっており、運動性能、燃費性能、環境性能の全ての面でMTよりも優位となっている。
 
 
 
減速時のシフトダウンに利点はない。トルコンレスでは、ゆっくりの減速時に早く切り替えてもエンジンブレーキがギクシャクと利くだけなので、滑りクラッチをシフトアップ時よりも長く使い、ゆっくりとシフトダウンしている<ref>[http://news.mynavi.jp/articles/2008/09/03/sst/001.html ツインクラッチは走りを革新する - 三菱自動車「Twin Clutch SST」(前編)(2) サーキットでのスポーツ走行が可能な耐久性] マイナビニュース</ref>。さらに急減速時の早いシフトダウンでは回転合わせのため下段のシンクロが嵌合しているにもかかわらずクラッチを開放したままブリッピングするので、デュアルクラッチは無駄になる。またブリッピングが無駄な空ぶかしになる欠点も有段変速に共通である。無段変速機のように常時、車速とエンジン回転数を調整しておくことはできない。
 
 
 
減速時にも断続的にシフトダウンが必要なので[[オルタネーター]]で[[回生ブレーキ|回生]]する第三の[[エコカー]]では回生が中断して摩擦式[[無段変速機|CVT]]より不利である。出力軸側にある電動機で駆動と回生を行う[[ハイブリッド]]の場合、[[エンジンブレーキ]]の引きずりがあるので不利、あるいはクラッチを離して回生を優先すると再加速時に大きな飛越しシフトダウンのためブリッピングが必要、またはエンジン再始動を含む[[タイムラグ]]が大きい。
 
 
 
MTと似た構造を持つため、伝達効率はMTに近いが、アクチュエーターの作動用油圧ポンプによる駆動ロスなどでMTより3%ほど劣る。 MTよりも燃費が良いのは自動変速の[[最適化]]の分である。一方で摩擦式CVTの伝達効率はDCTより低いがエンジンを含めた連続可変制御の最適化で総合効率はDCTより高い(ただし街中の低速運転に限る。高速直進運転ではDCTが勝る)。また従来のステップATは中間的な伝達効率だが、二組の[[遊星歯車機構]]の組み合わせを変えるだけで多段化が容易で、かつロックアップ領域を増やす改良が進んでいる<ref>[http://blog.livedoor.jp/yamamotosinya/archives/52332876.html ステップAT、CVT、MT、DCTの重量比較メモ] - クルマのミライ〜山本晋也のブログ〜(2013年05月05日版)。一方、VWでは2010年Q3からティグアンに搭載された7速DSGで、許容トルク量を増加させながら、リバースギアシャフトの省略など全体の見直しで、従来の6速型に比べ大幅な軽量化を果たし、競争力を確保している[http://autoprove.net/2010/09/2329.html VWティグアンがマイナーチェンジ 7速DSGを搭載] - Auto Prove(2010年09月11日版)。</ref>。
 
 
 
このように他方式の改良も進んだ結果、急加速を多用するスポーツ走行にはDCTの特性が適し、効率も高いが、スロットル開度が小さい運転(エコラン)では摩擦式CVTや遊星歯車式ATの効率を上回ることはない。特に摩擦式CVTの伝達効率は急速に改善され、[[2012年]](平成24年)時点で伝達効率は遊星歯車式ATに追いついた<ref>{{Cite web |url=http://www.nedo.go.jp/hyoukabu/articles/201213jatco/index.html |title=自動車の省燃費化を実現する新型無段変速機を開発 |accessdate=2015年4月19日 |author=ジヤトコ |authorlink=ジヤトコ |date=2013年3月 |format= |work=プロジェクト実用化ドキュメント |publisher=[[NEDO]] |page= |quote= |doi= |ref=}}</ref>。さらに、摩擦式CVTは、ステップATのロックアップ領域を含む他の機械式変速機と異なり、エンジン回転数と車速(車輪の回転数)との関係が[[線型性|線形]]ではないため、速度が上がっても負荷が低ければエンジンの回転数(燃料の消費量)を低く抑えることができる。このため、最高速度約81.6km/h、平均速度約24.4km/h、勾配や旋回などの要素も一切含まれていないなど、試験の負荷が欧州や北米に比べると低い日本の[[JC08モード]]燃費値では優位に立っている。
 
 
 
DCTは変速中だけ滑りを生じる摩擦伝達を用いる。摩擦式[[無段変速機|CVT]]は常に少量の滑りを生じる摩擦伝達で無段変速する。この特徴の違いから、DCTは摩擦式CVTより大型化できる。実際、DCTは大型トラックや大型バスに応用済みである一方、摩擦式CVTは乗用車でさえ大型化には限界がある<ref>摩擦式CVTは発売当初は小型車両に限られた。その後少しずつ中型車にも使われるようになったが、それでも車重2トン程度、排気量3リットル程度が限界である。この限界は摩擦式CVTのベルト・チェーンが摩擦不足で大きくスリップし発熱することによる。</ref>。ただし、それ以外の[[無段変速機|CVT]]である電力(機械併用)式CVT・油圧(機械併用)式CVTではこうした許容制限はなく、大型(土木・農作業)車両や・鉄道車両・船舶等(鉄道車両・船舶での油圧式CVT使用実績は主推進系以外で)にも使われている。また、遊星歯車式ATも同様に大型化に適している。
 
=== 利点 ===
 
* MTに準じた高い伝達効率を実現している<ref name="racingon466-42" />。
 
* 変速指令でクラッチだけを繋ぎ変えるので変速が早い<ref name="racingon466-42" />。操作に対するタイムラグが短く、駆動力の途切れる時間を最小限にでき駆動効率が高い<ref name="racingon466-42" />ため、燃費が良く加速が速い<ref name="racingon466-42" />。
 
* MT(6×2速等の副変速機付多段MTを除く)を超えた多段化が可能<ref name="racingon466-42" />。変速差が小さいためショックが小さく<ref name="racingon466-42" />、低燃費を実現できる<ref name="racingon466-42" />。
 
* [[道路交通法]]上では[[オートマチックトランスミッション|AT車]]扱いとなる為、[[オートマチック限定免許|AT限定免許]]で運転が可能である<ref group="注釈">AT限定大型二輪免許には650ccまでの排気量制限があるため、2015年までに販売されているDCT搭載の二輪車は運転することができない。</ref>。
 
* [[ダウンサイジングコンセプト]]は小径ターボの採用によって[[ターボラグ]]を抑制しているが、エンジン単体ではターボラグの存在が避けられない。DCTは短い変速時間によって、巡航から加速に移る際の[[ターボラグ]]を隠蔽できる{{要出典|date=2015年4月}}。[[ダウンサイジングコンセプト]]は、巡航時は過給圧を抑えて排気量なりの低燃費を達成する一方、加速時は過給圧を上げて排気量を超えた大トルクを引き出すことで高いドライバビリティの獲得を狙うものである。変速時間の短いDCTはシフトダウンを伴う急加速時において、エンジン回転数を素早く上げることで排出ガス流量を速やかに増加させ、短時間に過給圧を上げることができる。
 
* ハイブリッドではないエンジンを回し続ける通常の車種において、[[ターボ]]などの[[過給機]]付きエンジンの場合、変速が短時間で終了するために過給圧の低下が少なく[[ターボラグ]]が減少する{{要出典|date=2015年4月|title=遊星歯車式では変速で過給圧が低下する?}}(「[[ダウンサイジングコンセプト|エンジンのダウンサイジング]]」の潮流にマッチしている)
 
* 減速中のエンジンブレーキの効きが一定で、アクセルペダルによる車速管理が容易である{{要出典|date=2015年4月|title=エンジンブレーキ時は変速しないという意味?欠点では?それと「アクセルペダルによる車速管理が容易」の関係は?}}。
 
* シフトアップ時は滑りクラッチの働きを含めて効率的、変速中も緩加速は続き、シフトショックも少ない。
 
* 構成要素の多くがMTの既存部品と同じで、信頼性が期待でき、生産ラインを流用できる。
 
* 高出力の大型車にも使える。
 
* クラッチ操作が自動制御されるので、クラッチの長寿命が期待できる。
 
 
 
=== 欠点 ===
 
* MTと比べてクラッチ、[[フライホイール]]、ねじり[[ダンパ]]、変速機構が重複し、大きく重くなる。
 
* MTと比べて滑りクラッチとシフトフォークの操作に油圧ポンプのエネルギーロスを伴う。
 
* トルコンレスでは、エンジン回転数と合わせるためクラッチを滑らせる時間が長く摩擦損失を生む。
 
* トルコンレスでは、ATを期待するユーザーによっては僅かな変速ショックが問題とされる(MT愛好者のようにダイレクトで良いと評価されない)。
 
* トルコンレスでは、発進がスムーズではなく、クラッチフェース摩耗や発熱からストロークが変わりショックやジャダー、作動音が出る場合がある。VW製DCTでは不具合により国際的に頻回のリコールが発生している。
 
* シフトダウンにDCTは無意味、無駄になる{{要出典|date=2015年4月|title=だとすると2速に対しては必ず3速が待機し1速が待機する事はない。}}。
 
* 摩擦式CVTの総合効率に達していない(遊星歯車式に対しても、効率上の優位性は観測されない)。
 
* 急減速時のシフトダウンに空ぶかしが必要となる。
 
* 減速時にも断続的にシフトダウンが必要なため[[オルタネーター]]で回生するエコカーではCVTより回生が中断して不利。
 
* 出力軸側のハイブリッド用[[電動機]]で回生を優先すると大きな飛越しシフトダウンのためブリッピングが必要、または再加速時にタイムラグが大きい。
 
* クラッチの構造が特許で押さえられているために基幹部品は一社独占であり、製造コストが割高になる。
 
 
 
== 各社のDCT ==
 
* [[ツインクラッチSST]]([[三菱自動車工業]])
 
* [[デュオニック]]([[三菱ふそうトラック・バス]])
 
* [[Honda SPORT HYBRID Intelligent Dual Clutch Drive|SPORT HYBRID i-DCD]]([[本田技研工業]])
 
 
 
== DCT搭載車種 ==
 
2013年現在、デュアルクラッチトランスミッションはスポーツカーの代名詞的存在になっており<ref name="racingon466-42" />、ポルシェ<ref name="racingon466-42" />製品の大多数がPDKを搭載する他、[[フェラーリ]]<ref name="racingon466-42" />、[[ランボルギーニ]]<ref name="racingon466-42" />といったスポーツカーブランドだけでなく[[アウディ]]<ref name="racingon466-42" />、[[BMW]]<ref name="racingon466-42" />、[[メルセデス・ベンツ]]<ref name="racingon466-42" />、[[ボルボ]]<ref name="racingon466-42" />、[[アルファロメオ]]<ref name="racingon466-42" />、[[フォード・モーター|フォード]]<ref name="racingon466-42" />、[[現代自動車]]、[[ルノー]]<ref name="racingon466-42" />など多数のメーカーが一般の市販車に採用している。しかし日本車(四輪乗用車)においては普及率は低く、[[本田技研工業|ホンダ]]を除くと[[日産・GT-R|日産GT-R]]と[[三菱・ランサー|7代目ランサー]]ターボ([[三菱・ランサーエボリューション|ランエボX]]及び[[三菱・ギャランフォルティス|ギャランフォルティス・ラリーアート]])しかない。
 
<div class="NavFrame" style="clear:both; border:0">
 
<div class="NavHead">乗用車</div>
 
<div class="NavContent" style="text-align:left">
 
; ドイツ
 
* [[フォルクスワーゲン]] - 「'''DSG'''('''D'''irect-'''S'''hift '''G'''earbox、'''D'''irekt-'''S'''halt '''G'''etriebe)」の名称で6速と7速のDCTを展開。
 
** [[フォルクスワーゲン・ゴルフ|ゴルフ]] - 4代目モデルの「R32」で6速DCTが世界初のDCT搭載市販車として先行採用され5代目モデルの「GTX」「GTI」「GT TSI」で本格採用されたのを皮切りに各グレードへ普及。
 
** [[フォルクスワーゲン・ゴルフトゥーラン|ゴルフトゥーラン]] - 当初のトルコン式ATからマイナーチェンジで6速DCTに変更された。[[2009年]]9月のマイナーチェンジで7速DCTとなった。
 
** [[フォルクスワーゲン・ゴルフ|ゴルフ ヴァリアント]]
 
** [[フォルクスワーゲン・ゴルフ|ゴルフ カブリオレ]]
 
** [[フォルクスワーゲン・ポロ|ポロ]]
 
*** 2009年フルモデルチェンジより、「コンフォートライン」グレードに乾式クラッチの7速DCTを搭載し日本で発売。
 
*** [[2010年]]6月には1.2L車が登場。乾式クラッチの7速DCTを搭載。
 
*** 2010年9月には1.4L GTIグレードが登場。乾式クラッチの7速DCTを搭載(GTIには、ドイツ本国などでも、MT仕様は用意されない)。
 
** [[フォルクスワーゲン・ニュービートル|ニュービートル]]
 
** [[フォルクスワーゲン・ザ・ビートル|ザ・ビートル]]
 
** [[フォルクスワーゲン・シロッコ|シロッコ]] - 3代目モデルの「2.0TSI」(6速)と「TSI」(7速)で採用、以降Rなどに採用。
 
** [[フォルクスワーゲン・ジェッタ|ジェッタ]] - ゴルフ同様、5代目モデルの「2.0T」で初採用。以降各グレードへ普及。
 
** [[フォルクスワーゲン・パサート|パサート]] - 6代目より採用。以降各グレードへ普及。
 
** [[フォルクスワーゲン・パサート|パサート ヴァリアント]]
 
** [[フォルクスワーゲン・パサート|パサート オールトラック]]
 
** [[フォルクスワーゲン・シャラン|シャラン]] -  6速DCTを搭載。
 
** [[フォルクスワーゲン・ティグアン|ティグアン]] -  7速DCTを搭載。
 
** [[フォルクスワーゲン・CC|CC]]
 
* [[アウディ]] - 「'''Sトロニック'''(''S-tronic'' )」の名称で6速と7速のDCTを展開。フォルクスワーゲングループのため、中身はDSGと基本的に同じ。
 
** [[アウディ・TT|TT]] - 初代の「3.2 quattro」に6速DSGを初搭載。その後2代目にモデルチェンジすると名称をS-tronicと変えてFFモデルにも採用される。
 
** [[アウディ・A1|A1]] - 初代より採用。7速DCTを搭載。
 
** [[アウディ・A3|A3]] - 2代目より採用。こちらも搭載グレードが拡大しつつある。
 
** [[アウディ・A4|A4]] - 5代目A4、およびその派生車種より採用。縦置きエンジン用に新開発した7速DCT。
 
** [[アウディ・オールロードクワトロ|A4 オールロードクワトロ]] - ベースとなったA4と同様に7速DCTを採用。
 
** [[アウディ・A5|A5]]
 
** [[アウディ・A6|A6]] - 4代目A6より7速DCTを採用。
 
** [[アウディ・A7|A7]] - 7速DCTを採用。
 
** [[アウディ・R8 (市販車)|R8]] - 従来はMTとシングルクラッチAMTの「Rトロニック」のラインナップだったが、2012年7月に登場したマイナーチェンジモデルから、DCTであるSトロニックを搭載。V8にオプション、V10に標準装備となった。
 
** [[アウディ・Q3|Q3]]
 
** [[アウディ・Q5|Q5]]
 
* [[BMW]] - 「'''M DCT'''(''M Dual Clutch Transmission'' )」の名称で7速のDCTを展開。
 
** [[BMW・1シリーズ|1シリーズ]] - [[2008年]]から「135i」で当初から6速MTとトルクコンバータ併用ATから設定されたが、2010年5月頃からは6速MTと7速DCTに変更された。0→100km/hの所要時間がMTに比べ0.2秒短縮されている。
 
** [[BMW・M3|M3]] - 2008年からM3で6速MTに加え、7速DCTが用意された<ref>[http://www.carview.co.jp/news/0/70482/ BMW M3コンバーチブル、欧州で発売開始](2008年[[4月25日]] [[カービュー]])</ref>。0→100km/hの所要時間がMTに比べ0.2秒短縮されている。
 
** [[BMW・Z4|Z4]] - 2009年に発売された「sドライブ 35i」と2010年に発売された「sドライブ 35is」に7速DCTを採用。
 
** [[BMW・3シリーズ|3シリーズ]] - 2009年に発売された「335i」のクーペとカブリオレに7速DCTを採用。
 
** [[BMW・5シリーズ|M5]] - [[2011年]]に発売された5代目M5に、7速DCTを「M DCT Drivelogic(エム・ディーシーティー・ドライブロジック)」の名称で搭載。[[アイドリングストップ]]機構に対応。またアクセルペダルを一回軽く踏むだけで最低速度での前進が可能となる「ロー・スピード・アシスタント」を搭載し、渋滞時などの低速域での快適性向上を図っている。
 
* ポルシェ - 「[[ポルシェ・ドッペルクップルング]]」(PDK)の名称で、[[ZFフリードリヒスハーフェン|ZF]]製7速DCTを展開。
 
: ポルシェ全体では当初、NAモデルのみに採用されていたが、2009年発売のパナメーラよりターボモデルへも採用された。
 
: [[2012年]]発表の[[ポルシェ・991|ポルシェ・911]]の[[ポルシェ・ドッペルクップルング|PDK]]仕様には、Dレンジ走行中にアクセルから足を離すと自動的に惰性走行状態に入ることで駆動系のロスを減らし燃料消費率を低減する機能が搭載されている。
 
:* [[ポルシェ・ボクスター|ボクスター]]
 
:* [[ポルシェ・ケイマン|ケイマン]]
 
:* [[ポルシェ・911|911]]
 
:* [[ポルシェ・パナメーラ|パナメーラ]]
 
* [[メルセデス・ベンツ]] - 「'''AMGスピードシフト'''」の名称で7速のDCTを、「'''7G-DCT'''」の名称で7速のDCTをそれぞれ展開。
 
** [[メルセデス・ベンツ・SLS AMG|SLS AMG]] - [[ゲトラグ]]製7速DCTを「AMGスピードシフトDCT-7」の名称で採用。
 
** [[メルセデス・ベンツ・Aクラス|Aクラス]]
 
** [[メルセデス・ベンツ・CLAクラス|CLAクラス]]
 
** [[メルセデス・ベンツ・GLAクラス|GLAクラス]]
 
** [[メルセデス・ベンツ・Bクラス|Bクラス]] - 2011年発売の2代目Bクラスに、7速DCTを「7G-DCT」の名称で採用。
 
** Mercedes AMG GT
 
; イタリア
 
* [[フェラーリ]] - 7速のDCTを展開。[[フィアット]]グループのため、中身は[[マセラティ]]等と基本的に同じ。
 
** [[フェラーリ・カリフォルニア|カリフォルニア]] - 7速DCTを採用。
 
** [[フェラーリ・458イタリア|458イタリア]] - [[ゲトラグ]]製7速DCTを採用。DCTの性能の優位性が社内外ともに認知されたことから、同モデルにはMTの設定が初めからない。フェラーリが市販車からMTの設定を外したのは初めてである([[フェラーリ・エンツォフェラーリ|エンツォフェラーリ]]を除く)。
 
** [[フェラーリ・488GTB|488GTB]]
 
** [[フェラーリ・FF|FF]] [[GTC4Lusso]] - 7速DCTを採用。通常は後輪駆動だが、必要時には「パワートランスファーユニット」を介し前輪にも駆動力を配分する4輪駆動システムと組み合わされている。
 
* [[アルファロメオ]] - 「'''アルファTCT'''(アルファ・ツインクラッチ・テクノロジー)」の名称で、ボルグワーナー製6速DCTを展開。
 
** [[アルファロメオ・ミト|ミト]] - 当初はMTのみの設定であったが、2010年に1.4 MultiAir Turboグレードに6速乾式DCTが採用された。
 
** [[アルファロメオ・ジュリエッタ|ジュリエッタ]] - 2010年発表の新型ジュリエッタに、6速DCTを採用。
 
** [[アルファロメオ・4C|4C]] - 6速DCTを搭載。
 
; フランス
 
* [[プジョー]] - 「'''DCS'''('''D'''ual '''C'''lutch '''S'''ystem)」の名称で6速のDCTを展開。プジョーと[[シトロエン]]が所属する持株会社「[[PSA・プジョーシトロエン]]」社が三菱自動車工業と商品供給契約を結んでいるため、中身は三菱のツインクラッチSSTと基本的に同じ。
 
** [[プジョー・4007|4007]] - 2010年モデルから、ディーゼルエンジン搭載の「2.2HDi FAP156」グレードに6速DCTを採用(4007は[[三菱・アウトランダー]]のOEM車)<ref>[http://response.jp/article/2009/09/11/129445.html プジョーのSUV、4007…新トランスミッション採用]([[2009年]][[9月11日]] [[Response.]]掲載記事)</ref>。
 
* [[ルノー]] -  「'''EDC'''('''E'''fficient '''D'''ual '''C'''lutch)」の名称でゲトラグ製乾式クラッチの6速DCTを展開。中身はルノーサムスン車で採用されるパワーシフト<sup>®</sup>DCTとほぼ同じ。4代目メガーヌから7速湿式クラッチも展開されている。
 
** [[ルノー・クリオ|クリオ/ルーテシアIV]]([[ルノー・スポール]]を含む)
 
** [[ルノー・メガーヌ|メガーヌIII/IV]]
 
** [[ルノー・タリスマン|タリスマン]]
 
** [[ルノー・キャプチャー|キャプチャー]]
 
** [[ルノー・カジャー|カジャー]]
 
** [[ルノー・セニック|セニック IV]]
 
** [[ルノー・エスパス|エスパス V]]
 
* [[ブガッティ・オトモビル]] - フォルクスワーゲンと同じ「'''DSG'''」の名称で7速のDCTを展開。
 
** [[ブガッティ・ヴェイロン|ヴェイロン]] - 世界で初めて7速DCTを搭載した自動車。縦置き[[ミッドシップ]]エンジンとの組み合わせも世界初。1,000馬力を超える出力に余裕をもって対応することから、DCTの登場から早い段階でその耐久性の高さが立証される形となった(2010年には1,200馬力の出力を出すグレードも追加設定された)。
 
; イギリス
 
* [[マクラーレン]] - 7速のDCTを展開。
 
** [[マクラーレン・MP4-12C|MP4-12C]] - グラツィアーノ製7速DCTを採用。
 
; 他欧州車
 
* [[ボルボ]] - 「'''パワーシフト'''(''PowerShift'')」の名称でゲトラグ製6速DCTを展開。かつて[[フォード・モーター|フォード]]グループに属していたため、中身はフォードのパワーシフトと基本的に同じ。各モデルの1.6リットル、2.0リットルのエントリーグレードに搭載されている。
 
** [[ボルボ・C30|C30]]
 
** [[ボルボ・V40|V40]]
 
** [[ボルボ・S40|S40]]
 
** [[ボルボ・V50|V50]]
 
** [[ボルボ・S60|S60]]
 
** [[ボルボ・V60|V60]]
 
** [[ボルボ・XC60|XC60]]
 
* [[フォード・モーター|フォード]]
 
** [[フォード・フィエスタ]]
 
** [[フォード・フォーカス]]
 
** [[フォード・モンデオ]]
 
; 日本
 
* [[三菱自動車工業]] - 「'''[[ツインクラッチSST]]'''(''Twin clutch SST'')」の名称で6速のDCTを展開。SSTとはスポーツシフト・トランスミッション(Sport Shift Transmission)の略。本体は[[ゲトラグ]]より購入、クラッチについてはボルクワーナー製で制御やチューニングは三菱で担当。
 
** [[三菱・4B1型エンジン|4B11]][[ターボチャージャー|ターボ]]搭載車(ランエボX、ギャランフォルティス・ラリーアート)
 
*** [[三菱・ランサーエボリューション|ランサーエボリューションX]] - 2007年[[10月1日]]発売のランサーエボリューションXで採用。'''日本車では初'''のDCT搭載車。
 
*** [[三菱・ギャランフォルティス|ギャランフォルティス]](セダン/スポーツバック)・ラリーアート
 
* [[日産自動車]] - ボルグワーナー製の6速DCTを展開。
 
** [[日産・GT-R|GT-R]] - [[2007年]][[12月6日]]発売。6速DCTを採用。2軸デュアルクラッチの部分はボルグワーナー社製の部品を購入加工し、変速ギア部分は[[愛知機械工業]](日産グループ)などの部品で製作されたもの。段間変速時間は[http://www2.nissan.co.jp/GT-R/R35/0710/XML/card/eq4isr000002qmvj.html Rモード]で0.2秒。
 
* [[本田技研工業]] - [[ハイブリッドカー|ハイブリッド車]]向けに「'''[[Honda SPORT HYBRID Intelligent Dual Clutch Drive|SPORT HYBRID i-DCD]]'''」の名称で7速DCTを展開。ホンダとシェフラージャパンとの共同開発。
 
** [[ホンダ・フィットハイブリッド|フィットハイブリッド(2代目)]] - 2013年[[9月6日]]発売。
 
** [[ホンダ・ヴェゼル|ヴェゼル]] - 2013年[[12月19日]]発売。
 
** [[ホンダ・グレイス|グレイス]] - [[2014年]][[12月1日]]発売。
 
** [[アキュラ・TLX]] - 2014年、米国で製造発売。トルクコンバーターを世界初採用。
 
** [[アキュラ・RLX]] - 2014年9月26日、米国で発売。
 
*** [[ホンダ・レジェンド|レジェンド(5代目)]] - [[2015年]][[2月20日]]発売。
 
** [[ホンダ・ジェイド (自動車)|ジェイド(日本国内向け)]] - [[2015年]][[2月13日]]発売。
 
** [[ホンダ・シャトル|シャトルハイブリッド]] - [[2015年]][[5月15日]]発売。
 
; 韓国
 
* [[現代自動車]]
 
** [[ヒュンダイ・ヴェロスター|ヴェロスター]] - 6速DCTを採用。韓国車で初。
 
** [[ヒュンダイ・ツーソン|ツーソン]] - 7速DCT。1.6Lターボと1.7Lディーゼルに採用。韓国のSUVで初。
 
** [[ヒュンダイ・ソナタ|ソナタ]] - 7速DCT。1.6Lターボと1.7Lディーゼルに採用。
 
** [[ヒュンダイ・i40|i40]] - 同上。但し、1.7Lディーゼルのみ。
 
** [[ヒュンダイ・アクセント|アクセント]] - 同上。但し、1.6Lディーゼルのみ。
 
** [[ヒュンダイ・エラントラ|エラントラ]] - 同上。1.6Lターボと1.6Lディーゼルに採用。
 
** [[ヒュンダイ・i30|i30]] - 同上。但し、1.6Lディーゼルのみ。
 
** [[ヒュンダイ・ミストラ|北京現代・ミストラ]] - 同上。1.6Lターボに採用。
 
** [[ヒュンダイ・セレスタ|北京現代・セレスタRV]] - 1.4ターボGDIに採用。セレスタセダンには未設定。
 
** [[ヒュンダイ・アイオニック|アイオニック]] - [[ハイブリッドカー]]とDCTの組み合わせは量産車世界初。
 
* [[起亜自動車]]
 
** [[キア・K5|K5]] - 1.7Lディーゼルのみに採用。ソナタ/i40と同システム。
 
** [[キア・K3|K3]] - 7速DCT。1.6Lディーゼルのみに採用。
 
** [[キア・ソウル|ソウル]] - 7速DCT。1.6Lディーゼルのみに採用。
 
** [[キア・ニロ|ニロ]] - 6速DCT。アイオニックと同システム。
 
** [[キア・スポーテージ|スポーテージ]] - 7速DCT。1.7Lディーゼルのみ。
 
* [[ルノーサムスン自動車]] - ゲトラグ製の6速DCTを展開(ルノーサムスンではパワーシフト<sup>®</sup>DCTを名乗る。ルノーのEDCと同じ)。
 
** [[ルノーサムスン・SM5|SM5]] - [[2013年]][[5月]]発売。
 
*** SM5 D - [[2014年]][[7月]]発売。韓国中型車の[[ディーゼルエンジン]]搭載車両初の組み合わせ。
 
** [[ルノーサムスン・SM6|SM6]] - [[2016年]][[3月]]発売。
 
** [[ルノーサムスン・QM3|QM3]] - ディーゼルエンジンとの組み合わせのみ。
 
</div></div>
 
<div class="NavFrame" style="clear:both; border:0">
 
<div class="NavHead">トラック・バス</div>
 
<div class="NavContent" style="text-align:left">
 
世界で最初の開発・発表・搭載は[[三菱ふそうトラック・バス]]である。トラック・バス用DCTは、パフォーマンス面の他にも経済的メリットが大きい(燃費面、乗客・積荷に対するショックの少なさ、クラッチ寿命延命による費用低減)ため、注目されている。
 
 
 
* 三菱ふそうトラック・バス - 世界初の商用車用DCTとして自社開発の6速DCTを「'''[[デュオニック|DUONIC(デュオニック)]]'''」の名称で展開。2010年7月に発表した。
 
** [[三菱ふそう・キャンター|キャンター]] - 2010年[[11月11日]]発売の8代目キャンターに搭載<ref>[http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/news/news_content/100720/100720.html 2010年7月20日 環境性能・経済性能・走行性能を高いレベルで実現する小型トラック用「新型パワートレーン」を開発 〜新型エンジン「4P10」とBlueTec®システムを採用、商用車世界初デュアルクラッチ式トランスミッション「DUONIC」を新開発〜]([[2010年]][[7月20日]] 三菱ふそうトラック・バス社プレスリリース)</ref>。構造上、ダンプカーや消防車向けの[[パワーテイクオフ]]にも対応することができる。
 
** [[三菱ふそう・ローザ|ローザ]] - 2011年[[8月31日]]発売の4代目ローザの改良版に搭載。DCTのバスへの搭載はこのローザが世界初である。
 
</div></div>
 
<div class="NavFrame" style="clear:both; border:0">
 
<div class="NavHead">二輪車</div>
 
<div class="NavContent" style="text-align:left">
 
* 本田技研工業
 
**[[ホンダ・VFR1200F|VFR1200F]] - 世界初のDCT搭載二輪車<ref>[http://www.honda.co.jp/news/2010/2100629-vfr1200f.html 2010年6月29日 大型二輪スポーツツアラー「VFR1200F Dual Clutch Transmission」を新発売](2010年[[6月29日]] 本田技研工業プレスリリース)</ref>。6速。
 
** [[ホンダ・インテグラ (オートバイ)|インテグラ]]
 
** [[ホンダ・NC#NC700X|NC700X]]
 
** [[ホンダ・NC#NC700S|NC700S]]
 
** [[ホンダ・CTX|CTX700N]]
 
** [[ホンダ・CTX|CTX700]]
 
** [[ホンダ・NC#NC750X/S|NC750X]]
 
** [[ホンダ・NC#NC750X/S|NC750S]]
 
** [[ホンダ・VFR#VFR1200X (Crosstourer)|VFR1200X]]
 
** [[ホンダ・NM4|NM4-01]]
 
** [[ホンダ・NM4|NM4-02]]
 
** [[ホンダ・アフリカツイン|CRF1000Lアフリカツイン]]
 
** [[ホンダ・X-ADV|X-ADV]]
 
**GL1800
 
</div></div>
 
 
 
== 鉄道車両 ==
 
[[北海道旅客鉄道|北海道旅客鉄道(JR北海道)]]の[[JR北海道キハ160形気動車|キハ160形気動車]]は[[燃焼室#直接噴射式|直噴式]][[ディーゼルエンジン]]とトルコン式ATの組み合わせで落成したが、その後モーターアシスト方式による[[ハイブリッドカー|ハイブリッド]]システムの試験のため[[コモンレール]]式ディーゼルエンジンと[[日立ニコトランスミッション]]製のデュアルクラッチ式4速自動変速機に換装された。
 
 
 
[[発電機]]兼用のアシスト[[モーター]]は変速機の外に架装されており、クラッチを介して2速ギアに繋がれ、[[運転]]条件によって断続される<ref>[http://www.hitachi-nico.jp/index.html 株式会社 日立ニコトランスミッション] > [http://www.hitachi-nico.jp/technical/about_technical/hast/index.html HASTドライブの構造と動作モード]</ref>。併せてエンジンと2本のギアシャフトの間にある2つのクラッチと変速機と[[プロペラシャフト]]の間にある逆転機のクラッチも制御され、[[鉄道駅|駅]]間の基本的なパターンはモーターのみで起動してそのまま加速、45km/h以上でエンジンを始動してモーターとの併用で走行、逆転機を[[中立#機械|中立]]にして[[惰行]]中にエンジンで発電、エンジンを停止して[[回生ブレーキ]]による[[エネルギー]]回収となっている。
 
 
 
== 注釈 ==
 
{{Reflist|group="注釈"}}
 
 
 
== 出典 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* 『[[Racing On]]466号 特集 ポルシェ962C』[[三栄書房]] 2013年9月14日発行 ISBN 978-4-7796-1905-2
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[トランスミッション]](変速機)
 
** [[マニュアルトランスミッション]](MT、手動変速機)
 
** [[セミオートマチックトランスミッション]]
 
** [[オートマチックトランスミッション]](AT、自動変速機)
 
** [[無段変速機]](CVT)
 
 
 
{{自動車部品}}
 
 
 
{{デフォルトソート:てゆあるくらつちとらんすみつしよん}}
 
[[Category:機械要素]]
 
[[Category:省エネルギー]]
 
[[Category:自動車環境技術]]
 
[[Category:自動車トランスミッション技術]]
 

2019/4/27/ (土) 11:36時点における最新版



楽天市場検索: