「リナックスカフェ」の版間の差分

提供: miniwiki
移動先:案内検索
(1版 をインポートしました)
(ページの白紙化)
(タグ: Blanking)
 
1行目: 1行目:
[[File:Linux Café.jpg|thumb|right|360px|カフェソラーレ・リナックスカフェ秋葉原店(2010年撮影)]]
 
  
'''リナックスカフェ''' (りなっくすかふぇ、[[英語]]:'''Linux Cafe''')とは、かつて[[東京都]][[千代田区]][[外神田]]3-13-2リナックスビルの1階にあった、[[プロントコーポレーション]]系列の[[喫茶店]]『'''カフェソラーレ・リナックスカフェ秋葉原店'''』の通称(本稿で詳述)、またそれを運営する母体の'''株式会社リナックスカフェ'''を指す。通称では、更に短縮されたものとして『'''リナカフェ'''』とも呼ばれている。
 
 
ビルの改装工事により、[[2011年]][[12月25日]]21時([[日本標準時|JST]])をもって閉店した。
 
 
なお[[熊本県]][[宇城市]]不知火町御領にも合同会社リナックスカフェによる『[http://www.linux-cafe.net/ 熊本リナックスカフェ]』があるが、株式会社リナックスカフェ及び当店との関係はない。
 
 
== 概要 ==
 
もともとは、前オーナーが千代田区に無償譲渡し区の所有となったビル「'''旧下島ビル'''」だった<ref>[http://kk1up.jp/archives/20180601akihabara.html]ヨシクラデザイン「1up情報局」2018年6月1日配信記事より</ref>。
 
 
[[2001年]][[5月]]、当該ビルの利用について、株式会社ビジネスカフェジャパン(現株式会社リナックスカフェ)が提案した[[オープンソース]][[オペレーティングシステム|OS]]の『'''[[Linux]]'''(リナックス)』の普及、及び[[情報技術]](IT)の普及本拠としての『リナックスカフェ・プロジェクト』が千代田区の公募により選出された。これにより旧下島ビルは『リナックスビル』と改称され、1階には喫茶店が併設されることとなった。
 
 
1階の喫茶店は、[[関東地方]]を中心として全国に営業展開している喫茶店チェーン『プロント』と提携し『'''リナックスカフェ'''(Linux Cafe Di PRONTO秋葉原店)』とされた。また2階には一般ユーザー向けの情報交換や発信の為の『'''ペンギンビレッジ'''』(通称ペンギン村)が開設され、初心者から上級者までの幅広いユーザー層を対象としたIT技術関連の[[セミナー]]講座などが開催された。
 
同ビルのその他フロアには、IT[[ベンチャー企業]]を優先的に入居させ、秋葉原での産業育成のバックアップにも貢献した。
 
 
『リナックスカフェ』は、秋葉原を訪れる一般のユーザーが気軽にリナックスを体験できる施設として[[2001年]][[12月5日]]に開店した。店舗の利用者なら、無料で据え付けの[[パーソナルコンピュータ]]や[[携帯情報端末|PDA]]([[iPAQ]])が利用でき、[[公衆無線LAN]]の無料提供(フリースポット)も整えられるなど先進的な設備を有していた。
 
 
== 現況 ==
 
[[2010年]][[5月]]時点のリナックスカフェは株式会社リナックスカフェと株式会社プロントによる協業運営ではあったものの、当初の『プロント』[[ブランド]]から『カフェソラーレ』ブランドへと変更になっていた。
 
 
開店当時にあったパーソナルコンピュータや無料公衆無線LANは、改装などにより全て撤去されていた。また2階にあったペンギンビレッジは共用が終了され、オフィスとして利用されたが、2011年12月、10年間の使用契約満了に伴い完全閉鎖となった。
 
 
その後は千代田区側も借り手を公募していたが、耐震対策および改修費用を借り手負担としたため、借り手が現れず無人状態となっていた。2018年に入り、千代田区の[[第3セクター]]会社「[[秋葉原タウンマネジメント]]」が名乗りを上げ、観光案内所や地域コミュニティの場として再生させることとなった。従来通り10年の無償貸付で使用する予定。
 
 
== 店舗 ==
 
[[File:Inside Caffè Solare @ Linux Café.jpg|thumb|right|280px|テラスより店内を臨む]]
 
[[File:PeachParfait&CafeOle, Caffè Solare.jpg|thumb|right|280px|メニューの一例]]
 
店内は全体的に[[ベージュ色]]などの[[アースカラー]]や[[緑|モスグリーン]]など暖か味のある[[パステル]]調を基調とし、テーブルや椅子は一部を除いて明るい[[木目]]調のものを採用していた。座席は[[カウンター]]席やテーブル席の他[[テラス]]席を設置、また[[円卓]]席が店舗中央に置かれていた。
 
 
カウンター席の壁面には、[[段ボール]]であしらった『[[生命の樹]]』を[[モチーフ]]にしたような[[系統樹]]の装飾が施されていた。
 
 
開設当初の名残りとして一部の席に設置されている[[電源]](家庭用100 [[ボルト (単位)|V]]のA型二極[[配線用差込接続器|コンセント]])は、店舗の利用者であれば自由に使用できた。現在{{when|date=2014年8月}}無料の公衆無線LAN(フリースポット)は提供されていないが、[[ホットスポット (NTT)|ホットスポット]]([[NTTコミュニケーションズ]])や[[フレッツ・スポット]]([[NTT東日本]])、[[M-ZONE]]([[NTTドコモ]])などの各有料公衆無線LANが利用できた。また、2010年[[8月19日]]からは[[WiMAX]]の通信設備が設置され、店内でもWiMAXが使えるようになっていた。
 
 
飲食メニューは、基本的に他のカフェソラーレ店舗と同じであった。飲料は[[コーヒー]]や[[カフェラテ]]、[[紅茶]]、[[チャイ]]、[[ジュース]]などが主で、加えて食事は[[サラダ]]や[[パスタ]]、[[カレー]]、[[ロコモコ]]ほか[[調理パン]]があり、[[デザート]]は[[ケーキ]]類などがラインナップされていた。[[酒類]]は[[ビール]]([[ザ・プレミアム・モルツ]])と[[ワイン]]が提供されていた。
 
 
2010年[[6月2日]]より[[2011年]][[1月10日]]まで、デボンプロジェクト[[LLP]]([[品川区]][[北品川]])が運営する[[チュロス]]専門店『'''[http://www.churrostar.jp/ チュロ☆スター]'''』のリナックスカフェ秋葉原店がデッキ部分を利用して営業していた。なおチュロ☆スターは同一敷地内にあるものの、カフェソラーレとは関係のない別店舗扱いであった。
 
 
店内での[[喫煙]]は可能であるが、店内奥は[[禁煙]]エリアとなっていた(ただし、13時まで屋内は禁煙でテラスのみ喫煙が可能)。明確な仕切りなどでの[[分煙]]はされていなかった。
 
 
プロント各店では[[電子マネー]]の[[楽天Edy|Edy]]が利用可能であり、リナックスカフェでも利用できた。またプロント発行のEdyカード(プロントメンバーズカード)で[[電子決済]]することにより、割引が適用になる場合があった。
 
 
開店10周年を目前とした2011年[[12月1日]]夜に同年[[12月25日]]に完全閉店する旨の張り紙が店頭に掲示され、その様子が[[Twitter]]などのミニブログ利用者から即時配信された他、PC系[[ニュースサイト]]などにも掲載された。特にリナックスカフェとの縁が深い、Twitter利用者の中では動揺が広がった。閉店の理由はリナックスビル全体の改装によるもので、運営元のプロントコーポレーションでは同店舗閉店後にカフェソラーレ形態による秋葉原近辺での代替店出店は計画されていない<ref>{{Cite news|title=プロント、カフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店を閉店|newspaper=PC Watch|date=2011-12-2|url=http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20111202_495421.html}}</ref><ref>{{Cite news|title=リナカフェが12月25日に閉店|newspaper=AKIBA PC Hotline!|date=2011-12-2|url=http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20111203/etc_linux.html}}</ref><ref>{{Cite news|title=自作PCユーザーの憩いの地「リナカフェ」が12月25日で閉店!|newspaper=ASCII.jp|date=2011-12-2|url=http://ascii.jp/elem/000/000/653/653581/}}</ref>。
 
 
== 文化 ==
 
[[File:Linux Café signboard.jpg|thumb|right|140px|理念掲示]]
 
 
開店当初の『リナックスの普及』や[[インキュベーション]]本拠の機能は様々な要因により次第に薄れてしまったが、現在でも秋葉原電気街の中心に位置する当地は注目に値する場所である。
 
店舗入口にある壁面には、開店時に据え付けられた理念がLinuxのマスコット『[[タックス]](Tux)』をモチーフとした[[ペンギン]]と共に掲げられている。
 
 
前述した経緯から、[[はてなダイアリー]]などの評論や技術系[[ブログ]]ユーザーからの流れを汲むTwitterではいわゆる[[聖地]]の扱いを受けており、ユーザーが「'''リナカフェなう'''」と書き込み(つぶやき)をすれば「今リナックスカフェにいる」と言う意思表示となる程である。特にTwitterの一部ヘビーユーザーの中では、秋葉原電気街の聖地[[巡礼 (通俗)|巡礼地]]のひとつとしている者もいる他、偶然居合わせたユーザー同士での[[オフラインミーティング|オフ会]]が突発的に店内で開かれることも少なくなかった。
 
 
この様子は、旧[[NHK衛星第2テレビジョン]](BS2)で2010年[[1月8日]]に放送された『[[ザ☆ネットスター!]]』の第19回(アキバでねとすたも考えた!ねとすたinアキバ公開収録!)でも紹介された。
 
 
その他PCパーツ系イベントの店舗貸し出しにも利用されているため、PC専門誌上などのメディア露出も多かった。
 
 
また周辺には落ち着いて歓談できる手頃な喫茶店も少ないことから、秋葉原電気街における貴重な休憩場所でもあった。場所柄、店内には[[ノートパソコン]]や[[スマートフォン]]など、[[デジタル]][[デバイス]]を持ち込み使用している者が非常に多いのも当地の特徴であった。
 
 
== 出典 ==
 
{{Reflist}}
 
 
== 関連項目 ==
 
*[[プロントコーポレーション]]
 
*[[秋葉原]]
 
*[[Linux]]
 
*[[Twitter]]
 
 
== 外部リンク ==
 
*[http://www.pronto.co.jp/ プロントコーポレーション]
 
*[http://www.pronto.co.jp/solare/ カフェソラーレ]
 
*[http://www.pronto.co.jp/shop/detail.php?shopid=165 リナックスカフェ秋葉原店]
 
*[http://www.linux-cafe.jp/ 株式会社リナックスカフェ]
 
 
{{DEFAULTSORT:りなつくすかふえ}}
 
[[Category:秋葉原の歴史]]
 
[[Category:Twitter]]
 
[[Category:Linux]]
 
[[Category:かつて存在した日本の喫茶店]]
 
[[Category:戦後の東京]]
 

2018/9/26/ (水) 21:45時点における最新版