「ロココ美術」の版間の差分
提供: miniwiki
(ページの作成:「1720~70年頃,イタリアの影響を受けフランスで発展した美術様式,また 18世紀の美術の全般的な名称。バロックに続き,…」) |
細 |
||
1行目: | 1行目: | ||
− | + | (Rococo) | |
+ | |||
+ | 1720~70年頃,[[イタリア]]の影響を受け[[フランス]]で発展した美術様式,また 18世紀の美術の全般的な名称。[[バロック]]に続き,[[新古典主義美術]]に先立つものであるが,バロック後期の一様式とみることもできる。「ロココ」は主題によく使われた,貝殻や石などで飾った人造岩を意味する「ロカイユ」または「ロキーユ」に由来する名称。優美で軽快な空間形式を特徴とし,曲線,中国趣味,明るい青,ばら色,金,白などの色彩がよく使われ,装飾的要素が多い。初め貴族階級や富裕な市民たちの室内装飾,家具のデザインとして流行し,[[ドイツ]],[[スイス]],[[オーストリア]]などにも波及。南ドイツの場合は主として聖堂建築に用いられた。左右非対称の文様などもあるが,常に全体との調和が重視された。 | ||
+ | |||
+ | {{DEFAULTSORT:ろここ}} | ||
+ | [[Category:ヨーロッパの文化史]] | ||
+ | [[Category:18世紀のヨーロッパ]] | ||
+ | [[Category:西洋美術史]] | ||
+ | [[Category:美学]] | ||
+ | [[Category:近世]] |
2018/7/29/ (日) 17:33時点における最新版
(Rococo)
1720~70年頃,イタリアの影響を受けフランスで発展した美術様式,また 18世紀の美術の全般的な名称。バロックに続き,新古典主義美術に先立つものであるが,バロック後期の一様式とみることもできる。「ロココ」は主題によく使われた,貝殻や石などで飾った人造岩を意味する「ロカイユ」または「ロキーユ」に由来する名称。優美で軽快な空間形式を特徴とし,曲線,中国趣味,明るい青,ばら色,金,白などの色彩がよく使われ,装飾的要素が多い。初め貴族階級や富裕な市民たちの室内装飾,家具のデザインとして流行し,ドイツ,スイス,オーストリアなどにも波及。南ドイツの場合は主として聖堂建築に用いられた。左右非対称の文様などもあるが,常に全体との調和が重視された。