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{{基礎情報 会社 |社名=出光興産株式会社 |英文社名=Idemitsu Kosan Co.,Ltd. |ロゴ=[[ファイル:Idemitsu Kosan logo.svg|150px]] |画像=[[ファイル:Imperial Garden Theater Japan.jpg|250px|帝国劇場]] |画像説明=出光興産本社が入居する[[帝国劇場|帝劇ビル]] |種類=[[株式会社 (日本)|株式会社]] |機関設計= |市場情報={{上場情報|東証1部|5019|2006年10月24日|}} |略称= 出光、IDEMITSU |国籍={{JPN}} |本社郵便番号= 100-8321 |本社所在地=[[東京都]][[千代田区]]丸の内3丁目1-1<br />帝劇ビル |本店郵便番号= |本店所在地= |設立=[[1940年]]（[[昭和]]15年）[[3月30日]] |業種=3300 |統一金融機関コード= |SWIFTコード= |事業内容=[[石油製品]]・[[石油化学]]製品・[[電子部品|電子材料]]の製造・販売 |代表者= [[月岡隆]]（[[代表取締役]][[社長]]）<br />[[関大輔]]（代表取締役副社長） |資本金=1,086億6百万円 |発行済株式総数=160,000,000株<ref name="stock">{{Cite web |date= 2017-03-31|url= http://www.idemitsu.co.jp/ir/stock/stock.html|title= 株式の状況|publisher= 出光興産株式会社|accessdate=2017-12-10}}</ref> |売上高=連結：3兆1,903億47百万円<br/>単体：2兆4,556億94百万円<br />（2017年3月期）<ref name="kessan">{{Cite web |date= 2017-05-10|url= http://www.idemitsu.co.jp/company/news/2017/170515_2.pdf|title= 平成29年3月期　決算短信〔日本基準〕（連結）|publisher= 出光興産株式会社|accessdate=2017-05-16|format=PDF}}</ref> |営業利益=連結：1,352億34百万円<br/>単体：877億1百万円<br />（2017年3月期）<ref name="kessan" /> |経常利益=連結：1,399億68百万円<br/>単体：969億46百万円<br />（2017年3月期）<ref name="kessan" /> |純利益=連結：881億64百万円<br/>単体：652億98百万円<br />（2017年3月期）<ref name="kessan" /> |純資産=連結：6,199億32百万円<br/>単体：4,233億77百万円<br />（2017年3月31日現在）<ref name="kessan" /> |総資産=連結：2兆6,416億33百万円<br/>単体：2兆1,588億78百万円<br />（2017年3月31日現在）<ref name="kessan" /> |従業員数=連結：9,139名<br />単体：4,001名<br />（2017年3月31日現在） |支店舗数= |決算期= [[3月31日]] |会計監査人=[[有限責任監査法人トーマツ]] |所有者= |主要株主=[[日章興産]]株式会社 16.96%<br />[[公益財団法人]][[出光文化福祉財団]] 7.75%<br />公益財団法人[[出光美術館]] 5.00%<br />出光興産社員持株会 3.46%<br/>[[三菱UFJ銀行]] 3.22%<br />[[三井住友銀行]] 3.22%<br />[[三井住友信託銀行]] 3.22%<br />（2017年3月31日現在）<ref name="stock" /> |主要部門=石油製品、石油化学製品、資源 |主要子会社=[[#関連会社|関連会社]]参照 |関係する人物=[[出光佐三]]（創業者）<br />[[出光計助]]（第2代社長）<br />[[出光昭介]]（第5代社長） |外部リンク=http://www.idemitsu.co.jp/ |特記事項=SS数：3,632店（2015年3月31日現在） }} [[ファイル:出光興産 広島SS.JPG|thumb|250px|出光興産 2006年以降のロゴ]] [[ファイル:S P7050021.JPG|thumb|画像のように京都市内等景観条例がある地域のスタンドでは、ロゴマーク色が変更されている場合がある。]] [[ファイル:The gas station at the northernmost tip in Japan.JPG|thumb|250px|出光興産 [[宗谷岬]]SS　1999年頃から2006年頃のSSカラーリング]] '''出光興産株式会社'''（いでみつこうさん、[[英語|英称]]：Idemitsu Kosan Co.,Ltd.）は、[[石油|石油類]]の[[石油精製|精製]]・販売などを行っている[[日本]]の[[企業]]である<ref name="asahi-np-2015-7-31-3">古賀大己、寺西和男(2015年7月31日). “石油需要減、再編後押し 出光・昭和シェル統合合意 ブランド当面維持”. [[朝日新聞]](朝日新聞社)</ref>。[[1949年]]（昭和24年）に[[石油元売]]会社に指定された<ref name="asahi-np-2015-7-31-3" />。創業者は[[出光佐三]]<ref name="asahi-np-2015-7-31-3" />。通称は「IDEMITSU」または「出光」。 == 概要 == [[出光佐三]]により[[福岡県]][[門司市|門司]]（現・[[北九州市]][[門司区]]）で石油小売を業とする「出光商会」として[[1911年]]（明治44年）に創業。[[1940年]]（昭和15年）に現法人が設立され、戦後[[高度経済成長]]の波に乗り、石油の輸入・精製を手がける[[民族資本]]の元売大手として発展した。2000年代前半まで、[[サントリー|サントリー（現・サントリーホールディングス）]]や[[竹中工務店]]、[[ロッテ]]（現・[[ロッテホールディングス]]）、[[ヤンマー|ヤンマー（現・ヤンマーホールディングス）]]、[[YKK]]、[[興和]]、[[大日本除虫菊]]などとともに“非上場の大企業”として知られていたが、時代背景から開かれた企業を目指すべく、[[2006年]]（平成18年）[[10月24日]]に[[東京証券取引所]]一部に上場した。 創業時より上場前まで「大家族主義」という[[日本的経営]]を標榜し、[[タイムカード]]や[[定年]]制が無かった（勤務時間管理及び定年制は、数年前{{いつ|date=2015年6月}} より導入）。また、上場まで長らく[[資本金]]10億円という過小資本状態であった。ただし相対する負債も創業家及び創業家関係会社による[[劣後債|劣後債務]]であるため、過小資本とは断言できるものではない。 企業の[[ロゴマーク]]は2種類存在し、燃油および自動車高級潤滑剤には[[ギリシャ神話]]の[[アポロン]]をイメージした「アポロマーク」が、工業用、船舶用の各種高級潤滑剤には同じくギリシャ神話の[[ダプネー]]をイメージした「ダフニーマーク」が用いられている（これらのブランドロゴとは別に、正三角形の中に「SI」の文字を入れた社章も存在する）。 また、「出光」の筆文字ロゴタイプ（通称・髭文字）は創業者・出光佐三の[[揮毫]]であり、同社の[[登録商標]]<ref>第1717472号・第3030797号・第4864802号・第5319566号</ref>である。 [[キャッチコピー]]は、「'''ほっと安心、もっと活力、きっと満足。出光の約束'''」と、「'''ニッポンに、エネルギーを。'''」。 主要関係会社として、[[アストモスエネルギー]]、出光タンカー、出光オイルアンドガス開発、出光エンジニアリング、アポロリテイリング、[[出光クレジット]]がある。[[サービスステーション]]運営の主要会社として、子会社の[[出光リテール販売]]、[[沖縄出光]]、グループ外の[[宇佐美鉱油]]が挙げられる。 == 主要事業所 == === 本社・支店 === * 本社 - 東京都千代田区丸の内3丁目1-1 [[帝国劇場]]ビル * 支店 ** 北海道第一・第二・第三販売支店、北海道営業支店 - [[札幌市]][[中央区 (札幌市)|中央区]]北3条西4丁目 ** 東北第一販売支店 - [[仙台市]][[青葉区 (仙台市)|青葉区]][[本町 (仙台市)|本町]]2丁目 ** 東北第二販売支店 - [[岩手県]][[盛岡市]]盛岡駅前通 ** 関東第一・第二・第三販売支店、東日本営業支店 - 東京都[[中央区 (東京都)|中央区]]新富2丁目 ** 北関東第一・第二販売支店 - [[さいたま市]][[大宮区]][[桜木町 (さいたま市)|桜木町]]1丁目 ** 新潟販売支店 - [[新潟市]][[中央区 (新潟市)|中央区]]東堀前通七番町 ** 松本販売支店 - [[長野県]][[松本市]]本庄1丁目 ** 東海第一・第二販売支店、中日本営業支店 - [[名古屋市]][[中区 (名古屋市)|中区]][[栄 (名古屋市)|栄]]2丁目 ** 北陸販売支店 - [[石川県]][[金沢市]]広岡3丁目 ** 関西第一販売支店 - [[京都市]][[下京区]]塩小路通烏丸西入 ** 関西第二販売支店 - [[大阪市]][[中央区 (大阪市)|中央区]]南船場3丁目 ** 関西第三販売支店 - [[神戸市]][[中央区 (神戸市)|中央区]]小野柄通7丁目 ** 中国第一販売支店、中四国営業支店 - [[広島市]][[東区 (広島市)|東区]]若草町 ** 中国第二販売支店 - [[岡山市]][[北区 (岡山市)|北区]]柳町1丁目 ** 四国販売支店 - [[香川県]][[高松市]]番町1丁目 ** 九州第一・第二・第三販売支店、九州営業支店 - [[福岡県]][[福岡市]][[博多区]]博多駅東2丁目 === 製油所・工場 === 括弧内は1日当りの原油処理能力。 * 製油所　(2014/3/31徳山製油所稼働停止) ** 北海道製油所 - [[北海道]][[苫小牧市]]真砂町 （160,000バレル） ** 千葉製油所 - [[千葉県]][[市原市]]姉崎海岸 （220,000バレル） ** 愛知製油所 - [[愛知県]][[知多市]]南浜町 （175,000バレル） * 工場 ** 千葉工場 - 千葉県市原市姉崎海岸 ** 徳山工場 - 山口県周南市新宮町 === 太陽光発電所 === * [[門司発電所]]（[[2013年]]〈平成25年〉[[11月1日]]　営業運転開始） * [[姫路発電所]]（[[2014年]]〈平成26年〉[[3月4日]]　営業運転開始） === 研究所 === * 先進技術研究所 - 千葉県[[袖ケ浦市]]上泉 * 機能材料研究所・営業研究所 - 千葉県市原市姉崎海岸 * 石炭・環境研究所 - 千葉県袖ケ浦市中袖 == 沿革 == * [[1911年]]（明治44年）[[6月20日]] - [[福岡県]][[門司市]]（現在の[[北九州市]][[門司区]]）にて「出光商会」として創業。 * [[1938年]]（昭和13年）[[12月]] - [[タンカー]]日章丸一世（1万4千重量トン）就航（[[1944年]]（昭和19年）2月戦没）。 * [[1940年]]（昭和15年）[[3月30日]] - 出光商会が'''出光興産株式会社'''を設立、「事業を通じて人間を育てる」という企業理念から。 * [[1947年]]（昭和22年） ** [[8月]] - 石油配給[[公団]]の販売店に全国29店が指定され石油業に復帰。 ** 11月 - 出光商会を合併。 * [[1949年]]（昭和24年）[[4月1日]] - 石油元売業者に指定。 * [[1953年]]（昭和28年）[[5月9日]] - [[日章丸事件]]が発生{{Refnest|group="注釈"|石油を国有化し[[イギリス]]と係争中の[[イラン]]から、日章丸二世（1万9千重量トン）がアバダンよりガソリンと軽油を満載し、川崎へ入港。英国アングロイラニアン社（[[BP (企業)|BP]]の前身）は積荷の所有権を主張し、東京地裁に提訴したが、出光の勝訴が決定した。その後のイランとの国交を深める鍵となる。}}。 * [[1952年]]（昭和27年）[[5月]] - アポロガソリン販売開始。 * [[1957年]]（昭和32年）[[3月17日]] - 徳山製油所が操業開始。[[海軍工廠|旧海軍第3燃料廠]]跡地で、10か月の工期で完成。 * [[1961年]]（昭和36年）[[5月1日]] - [[中部電力]]・[[三菱商事]]などと共同で、東邦石油株式会社を設立。 * [[1962年]]（昭和37年）[[10月7日]] - 当時世界最大の13万9千重量トンタンカー「[[日章丸 (タンカー・3代)|日章丸三世]]」を建造。 * [[1963年]]（昭和38年） ** [[1月31日]] - 千葉製油所が操業開始<ref name="chibanippo196321">{{Cite news | title = 出光興産、操業始む、きのう盛大に火入れ式 | newspaper = [[千葉日報]] | pages = 朝刊 1 | publisher = 千葉日報社 | date = 1963-02-01 }}</ref>。 ** [[11月12日]] - 生産調整に反対し、[[石油連盟]]を脱退（[[1966年]]（昭和41年）[[10月1日]]復帰）。 * [[1964年]]（昭和39年） ** [[9月]] - [[石油化学]]部門を分離し、出光石油化学を設立。 ** [[10月]] - 出光石油化学徳山工場が竣工。 * [[1966年]]（昭和41年）12月 - 世界初の20万トン級VLCC（超大型タンカー）「[[出光丸]]」（20万9千重量トン）を就航。建造を担当したのは[[IHI|石川島播磨重工業]]（現・IHI）{{Refnest|group="注釈"|この建造についてのエピソードは[[日本放送協会|NHK]]の[[プロジェクトX〜挑戦者たち〜|プロジェクトX]]でも紹介された。}}。 * [[1967年]]（昭和42年） ** 9月 - 千葉製油所に世界初の[[水素化脱硫装置|重油直接脱硫装置]]を竣工。 ** 11月 - [[高オクタン価ガソリン|ハイオク]]ガソリン「出光100ガソリン」発売{{Refnest|group="注釈"|[[1970年]]（昭和45年）ごろまで発売していた。}}。 * [[1970年]]（昭和45年）[[11月21日]] - 兵庫製油所が操業開始。 * [[1972年]]（昭和47年）[[6月]] - 沖縄石油精製（現・[[沖縄石油]]）に資本参加。 * [[1973年]]（昭和48年） ** [[7月7日]] - 出光石油化学徳山工場にて[[エチレンプラント|エチレン装置]]アセチレン水添塔爆発炎上。社員1名死亡<ref>[http://www.sozogaku.com/fkd/hf/HC0000040.pdf エチレン装置アセチレン水添塔の爆発] - 失敗百選（2016年9月8日閲覧）</ref>。 ** [[10月1日]] - 北海道製油所が操業開始。 * [[1975年]]（昭和50年） ** [[2月]] - 出光石油化学千葉工場が竣工。 ** 10月1日 - 愛知製油所が操業開始<ref name="chunichi-np-2015-10-8">“操業40周年 関係者祝う 出光愛知製油所”. [[中日新聞]] (中日新聞社). (2015年10月8日)</ref>。以降日本では製油所が建設されておらず、最も新しい製油所である。 * [[1976年]]（昭和51年）[[7月]] - 日本初の[[海底油田]]、[[阿賀沖油ガス田]]の生産開始。 * [[1983年]]（昭和58年）[[9月1日]] - [[高オクタン価ガソリン|無鉛ハイオク]]ガソリン「出光[[無鉛化#ガソリンの無鉛化|無鉛]]金アポロガソリン」発売。 * [[1986年]]（昭和61年）[[7月1日]] - アルキレート配合のハイオクガソリン「出光NEW金アポロガソリン」発売。 * [[1987年]]（昭和62年） ** [[5月7日]] - 愛知製油所に日本初の重油流動接触分解装置竣工。 ** 6月20日 - 「出光100ガソリン」（愛称・アポロ100）が無鉛ハイオクで再度発売{{Refnest|group="注釈"|他社は7月以降に発売していたが出光興産は創業記念日に合わせて先行発売していた。世界初の無鉛100オクタンガソリンでもあった。}}。 * [[1993年]]（平成5年）[[12月1日]] - 環境対応ガソリン「出光ゼアス{{Refnest|group="注釈"|レギュラーガソリンでは珍しくブランド名がつけられている。}}」・「出光スーパーゼアス」発売{{Refnest|group="注釈"|ウルトラマンシリーズの一つである[[ウルトラマンゼアス]]が映画化されると（CMキャラクターを務める[[とんねるず]]が、隊員役として出演した）、以後の出光のCMにウルトラマンゼアスやカネゴン等のウルトラ大怪獣が度々出演するようになった。}}{{Refnest|group="注釈"|スペルは「ZEARTH」。Zenith（頂点）とEarth（地球）を合わせた造語である。}}。 * [[1994年]]（平成6年）10月 - 北海道製油所に日本初の重質軽油水素化分解装置竣工。 * [[1995年]]（平成7年） - 日本初のダブルハル（二重殻）VLCCタンカー「スーパーゼアス」建造。 * [[1996年]]（平成8年） ** 3月 - 「ゼアス」シリーズがガソリンで初めて[[エコマーク]]商品に認定。 ** 10月 - 自動車用新潤滑油「出光ゼプロ」シリーズ発売。 * [[1997年]]（平成9年） - 「ゼアス」シリーズが[[長野オリンピック]]の公式ガソリンとなる。 * [[1998年]]（平成10年）2月 - 全製油所・工場で「ISO14001」の認証を取得。 * [[2000年]]（平成12年） - [[無段変速機|CVT]]トラクションオイルの実用化に成功。 * [[2003年]]（平成15年） ** [[4月4日]] - 兵庫製油所閉鎖。 ** 9月 - [[十勝沖地震]]で被災した北海道製油所において[[ナフサ]]タンク火災{{Refnest|group="注釈"|当初、同社の手落ちとも報じられたが、長周期の揺れによりタンクの浮き天井が落ちたことが判明。その後、静電気により発火したとされる。}}。 ** 10月1日 - [[クレディセゾン]]との包括提携により[[出光クレジット]]を[[合弁会社]]化し、翌年、出光カードまいどプラスを発行。 * [[2004年]]（平成16年）8月1日 - 出光石油化学を合併。 * [[2005年]]（平成17年） ** 4月 - 「ほっと安心、もっと活力、きっと満足。出光の約束。」のキャッチコピーを制定。<ref>CMにおいては、ほっと、もっと、きっと、出光と省略されている</ref> ** 10月 - [[第三者割当増資]]を実施。その際、[[出光佐三]]の弟・出光弘が創業した「[[新出光]]」が出資し、初めて両社に資本関係が生じる。 ** 日付不明 - サルファーフリーガソリン販売 * [[2006年]]（平成18年） ** [[3月]] - 社名ロゴが明朝体から変更。また、[[アポロマーク]]の[[図柄]]をマイナーチェンジ。旧図柄は耳の部分が「いで'''みつ'''」「こう'''さん'''」「さ'''ぞう'''」の'''3'''つから「3」であったが改められた。アポロマークを囲っていた円も、普通の円からやや右に倒れた楕円形となった。<ref>ただし、一部のSSでは変更されず、2018年現在でもそのままである。</ref> ** 4月1日 - [[LPガス]]部門の出光ガスアンドライフと三菱液化ガスが合併し、[[アストモスエネルギー]]が発足。 ** [[10月24日]] - 東証一部に上場。上場に伴い、創業家は完全に撤退し、経営に関与しない体制が確立。 * [[2007年]]（平成19年）[[4月19日]] - [[有機エレクトロルミネッセンス|有機EL]]材料を製造する御前崎製造所が操業開始。上場会社にふさわしい強靭な体制を目指し、急ピッチな組織再編を推進。 * [[2009年]]（平成21年） ** [[7月1日]] - 販売会社16社を統合して[[出光リテール販売]]が設立される。 ** [[9月29日]] - 創業100周年事業の一環として福岡県北九州市門司区東本町に会社発祥の地を伝える記念碑を建設<ref>[http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/125108 出光発祥 門司に記念碑 初荷の写真添え 創業100年を記念] （[[2009年]]（平成21年）9月30日 西日本新聞）</ref>。 * [[2011年]]（平成23年） ** 6月20日 - 創業100周年を迎える。 ** 6月 - 創業100周年記念として長年出光バッテリーで愛された“出光スーパーダイハード”（[[GSユアサ]]製）から[[パナソニック]]ストレージバッテリーからの[[OEM]]商品として“[[ZAXIA]]”に変更。販売開始。 *** なお、2016年にパナソニックからGSユアサにパナソニックストレージバッテリーの株式が売却され商号が[[GSユアサエナジー]]になったことに伴い、パナソニックの系譜を持つ商品のままでありながら供給元の資本が回帰した。 ** 9月5日 - 米国での潤滑油生産能力を1.5倍に増強し、2013年末までに年間生産能力を10万キロリットルにすると発表。総投資額は約15億円。 * [[2013年]]（平成25年） ** 3月 - 「ニッポンに、エネルギーを。」のキャッチコピーを追加制定。 ** [[11月1日]] - 同社初の[[太陽光発電所]]（[[メガソーラー]]）の[[門司発電所]]を営業運転開始<ref>[http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1311/08/news095.html 2015年度に再生エネで1.46億kWhを目指す出光、太陽光はまず門司から]</ref><ref>[http://sekiyunokatachi.seesaa.net/article/379609136.html 出光初のメガソーラーが運転を開始]</ref>。 * [[2014年]]（平成26年） ** [[3月4日]] - 門司発電所に続く太陽光発電所（メガソーラー）、[[姫路発電所]]の営業運転開始<ref>[http://www.idemitsu.co.jp/company/news/2013/140311.html 姫路発電所（メガソーラー）運転開始について]</ref>。 ** 3月14日 - 徳山製油所の原油の精製を終了（製油所の名称廃止は31日）{{Refnest|group="注釈"|伊予灘を震源とする地震で常圧蒸留装置などが緊急停止したが、再稼働に時間が必要なため、予定の31日より早く精製を終えた<ref name="asahi-np-2014-3-30">角田要(2014年3月30日). “「海賊とよばれた男」の舞台に幕 出光・徳山製油所”. [[朝日新聞]](朝日新聞社)</ref>。そのため、精製終了と製油所という名称の終了時期が結果としてずれることになった<ref name="asahi-np-2014-3-30" />。}} ** 11月 - 北海道製油所が緑化優良工場として経済産業大臣賞を受賞<ref name="hokkaido-np-2014-11-07">{{Cite news | url = http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/573077.html | title = 出光、工場緑化で経産大臣賞　苫小牧の製油所 | newspaper = [[北海道新聞]] | publisher = 北海道新聞社 | date = 2014-11-07 }}</ref>。 ** 12月20日 - 近年の石油業界における経営環境の変化に伴い、業界再編の必要性を国が指摘したことから業務提携先である同業大手・[[昭和シェル石油]]との両社間で経営再編についての検討を開始したことを公式発表<ref>{{Cite news | url = http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820141220qtka.html | title = 出光興産、昭和シェル石油と買収交渉 - 2月にも正式合意へ | newspaper = [[日刊工業新聞]] | publisher = 日刊工業新聞社 | date = 2014-12-20 }}</ref>。 * [[2015年]]（平成27年） ** [[7月30日]] - [[ロイヤル・ダッチ・シェル]]から昭和シェル石油株式の33.3%を1691億円で取得し、筆頭株主となることを発表<ref name="asahi-np-2015-7-31-1">“出光・昭和シェル統合へ 首位JXと国内2強に”. [[朝日新聞]](朝日新聞社). (2015年7月31日)</ref><ref>{{cite news|url=http://www.idemitsu.co.jp/company/news/2015/150730.pdf|title=ロイヤル・ダッチ・シェルからの昭和シェル石油株式会社の株式(33.3%議決権比率)の取得に関するお知らせ|publisher=出光興産|date=2015-07-30}}</ref><ref>[http://www.sankeibiz.jp/business/news/150731/bsd1507310500008-n1.htm 出光、昭和シェルと経営統合へ　33.3%出資、筆頭株主に]</ref>。 * [[2016年]]（平成28年） ** [[12月19日]] - ロイヤル・ダッチ・シェルから昭和シェル石油株式の31.3%を取得し、筆頭株主となる<ref>{{cite news|url=http://www.idemitsu.co.jp/company/news/2016/161219.pdf|title=ロイヤル・ダッチ・シェルからの昭和シェル石油株式会社の株式取得完了のお知らせ|publisher=出光興産|date=2016-12-19}}</ref>。当初予定の33.3%から引き下げたのは、出光興産の創業家が昭和シェル石油の株式を取得したことにより<ref>[http://toyokeizai.net/articles/-/130246 出光創業家が合併阻止を狙って"奇策"]</ref>、[[株式公開買付け]]の規制に抵触する恐れがあるため。 * [[2017年]]（平成29年） ** 4月 - 2017年4月までに昭和シェル石油との統合を目指していたが、創業家から合併に反対され延期。一方、一足早く統合を実現した[[JXエネルギー]]と[[東燃ゼネラル石油]]は世界8位の石油会社[[JXTGホールディングス]]を誕生させた。 ** 7月3日 - 国内外で公募による増資を実施し約1,400億円を調達すると発表。発行済み株式の約3割にあたる4,800万株の発行となるため、合併阻止に動く創業家の持ち株比率を三分の一より下回らせ、合併を単独で否決できないようにする効果があった。 ** 7月4日 - 公募増資の発表を受け、創業家は東京地裁に対し株式発行の差し止めの仮処分を申請。 ** 7月18日 - 創業家の仮処分申請に対し東京地裁（大竹昭彦裁判長）は、申し立てを却下する旨の決定を下す。 ** 7月19日 - 東京地裁の決定に対し創業家は東京高等裁判所に即時抗告を申し立てたが、東京高裁は即時抗告を棄却する決定を下す。 ** 7月20日 - 増資を完了。 * [[2018年]]（平成30年） ** 4月 - 合併に先行して出光と昭和シェルの主要事業を事実上統合。両社から約300人が参加して新組織を立ち上げる。 ** [[7月10日]] - 昭和シェルと経営統合に関する合意書を締結<ref name="goisho-1">{{cite news|url=http://www.idemitsu.co.jp/company/news/2018/180710.pdf|title=経営統合に関する合意書の締結のお知らせ|publisher=出光興産|date=2018-07-10}}</ref>。創業家との間にも合意賞を締結<ref name="goisho-2">{{cite news|url=http://www.idemitsu.co.jp/company/news/2018/180710_2.pdf|title=当社大株主との間の合意書の締結に関するお知らせ|publisher=出光興産|date=2018-07-10}}</ref>。また、自己株式の取得も発表<ref name="jikokabu">{{cite news|url=http://www.idemitsu.co.jp/company/news/2018/180710_3.pdf|title=自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ|publisher=出光興産|date=2018-07-10}}</ref>。 == 関連会社 == 出光興産グループは[[2017年]]（平成29年）3月31日現在、[[子会社]]94社および[[関連会社]]48社で構成されている。 === 日本国内 === {|class="wikitable" |- !会社名 !! 本社所在地 !! 主な事業内容 |- |出光タンカー株式会社 || [[東京都]][[千代田区]] || 原油・石油製品の海上輸送 |- |[[出光リテール販売|出光リテール販売株式会社]]|| 東京都[[中央区 (東京都)|中央区]] || 石油製品の販売 |- |エスアイエナジー株式会社 || 東京都[[新宿区]] || 石油製品の販売 |- |[[沖縄出光|沖縄出光株式会社]] || [[沖縄県]][[那覇市]] || 石油製品の販売 |- |出光スーパーバイジング株式会社 || 東京都千代田区 || 石油製品の販売 |- |北海道石油共同備蓄株式会社 || 東京都新宿区 || 原油の貯蔵・受払い |- |[[アストモスエネルギー|アストモスエネルギー株式会社]] || 東京都[[千代田区]] || [[液化石油ガス]]の輸入・販売 |- |出光ユニテック株式会社 || 東京都[[港区 (東京都)|港区]] || [[合成樹脂|プラスチック]]製品の製造・販売 |- |株式会社プライムポリマー || 東京都港区 || [[ポリエチレン]]・[[ポリプロピレン]]の製造・販売 |- |PSジャパン株式会社 || 東京都[[文京区]] || [[ポリスチレン]]の製造・販売 |- |アポロリテイリング株式会社（前名：アポロサービス株式会社） || 東京都中央区 || [[カー用品]]の輸入・販売{{Refnest|group="注釈"|かつて、スキッドガード（SKID GUARD）と呼ばれた出光オリジナルのタイヤ（5万キロ磨耗保証付）を販売していた事がある。}} |- |出光エンジニアリング株式会社 || [[千葉市]][[美浜区]] || 工場設備の設計・建設・保全 |- |[[株式会社エス・ディー・エス バイオテック ]]|| 東京都中央区 || [[農薬]]の製造・輸入・販売 |- |[[出光クレジット|出光クレジット株式会社]] || 東京都[[墨田区]] || [[クレジットカード (日本)|クレジットカード]]業務 |- |出光保険サービス || 東京都港区 || 保険代理店の運営 |- |出光大分地熱株式会社 || 東京都千代田区 || [[地熱|地熱エネルギー]]資源の開発 |} === 日本国外 === {|class="wikitable" |- !国籍 !! 会社名 !! 主な事業内容 |- |{{CHN}} || 出光潤滑油（中国）有限公司 || 潤滑油の製造・販売 |- |rowspan="2"| {{SGP}} || Idemitsu International (Asia) Pte.Ltd. || 原油・石油製品の売買 |- |Idemitsu Lube (Singapore) Pte.Ltd. || 潤滑油の製造・販売 |- |{{THA}} || Apollo (Thailnd) Co., Ltd. || 潤滑油の製造・販売 |- |rowspan="2"|{{USA}} || Idemitsu Apollo Corporation || 原油・石油製品の売買 |- |Idemitsu Lubricants America Corporation || 潤滑油の製造・販売 |- |{{HKG}} || Idemitsu Chemicals (Hong Kong)Co.,Ltd. || 機能性樹脂の仕入・販売 |- |rowspan="2"|{{MYS}} || Idemitsu SM (Malaysia) Sdn.Bhd. || [[スチレンモノマー]]の製造・販売 |- |Petrochemicals (Malaysia) Sdn.Bhd. || [[ポリスチレン]]の製造・販売 |- |{{ROC-TW}}<!--公式サイトの表記にあわせる--> || 台化出光石油化学股&#20221;有限公司 || [[ポリカーボネート]]の販売 |- |{{NOR}} || Idemitsu Petroleum Norge AS || [[石油]]の探鉱・開発 |- |{{AUS}} || Idemitsu Australia Resources Pty Ltd || [[石炭]]の探鉱・開発・販売 |- |{{CAN}} || Idemitsu Canada Resources Ltd. || [[ウラン]]の探鉱・開発 |- |{{IDN}} || [[P.T.出光ルブテクノインドネシア|P.T. Idemitsu Lube Tecno Indonesia]] || 潤滑油の製造・販売 |- |{{VIE}} || 出光Q8ペトロリアム || 給油所運営など燃料油の製造・販売<ref>[http://www.idemitsu.co.jp/company/news/2017/171002_2.html 出光興産は出光Q8ペトロリアムを通じて、ベトナムで外資として初めてのSS事業を開始します。]出光興産ニュースリリース（2017年10月2日）</ref> |} == 諸問題 == * 出光タンカー廃油投棄事件 - [[1980年]]（昭和55年） ** 出光のタンカーが洋上に[[廃油]]を[[不法投棄]]していた事件が発覚した。出光は原油を運んだ空きのタンカーに廃油を積み込んで洋上で投棄していた。当時、国会でも[[海洋汚染]]の問題として取り上げられた。 * 公害防止協定の虚偽報告 - [[2003年]]（平成15年） ** 愛知製油所において、[[愛知県]]および[[知多市]]との公害防止協定に基づく報告データを虚偽報告した。 ** [[2003年]]（平成15年）1月から[[2005年]]（平成17年）12月までの3年間、愛知県および知多市に報告した管理項目の報告データ1,454件中584件において測定データと異なっており、報告値を[[改ざん]]していた。 ** この虚偽報告のうち、[[ばいじん]]総排出量1件、ばいじん濃度16件の協定値超過であった。なお、ばいじん濃度16件中2件は「[[大気汚染防止法]]」および「[[電気事業法]]」の規制値を超過していた。 ** 本事件は、電気事業法に関する中部近畿[[産業保安監督部]]の立入り検査（[[2006年]]（平成18年）2月22日）中、過去の[[ばい煙]]管理項目について整合の取れない記録が確認されたことを契機に社内調査した結果判明した。 * 北海道製油所の火災不届け事件 - [[2003年]]（平成15年） ** 北海道[[苫小牧市]]の製油所における火災を消防署に届けず、報道された。 == その他 == * [[1919年]]（大正8年）、酷寒の地・[[満州]]で車軸油が凍結し、[[貨車]]のトラブルが続出していた[[南満州鉄道]]に「2号冬候車軸油」を納入することにより、事故を一掃した。[[1927年]]（昭和2年）満鉄創立20周年のときに、感謝状と銀杯が贈られている<ref>[http://www.idemitsu.co.jp/company/history/chronicle/5.html 満鉄用の凍結しない車軸油の開発] - 出光社史（沿革）（2016年9月8日閲覧）</ref>。 * [[朝日放送]]の人気番組『[[探偵!ナイトスクープ]]』に「アポロマークの首から下はどんな感じなのか調べてほしい」という依頼が送られたことがある。ちなみに同番組のチーフ構成作家・[[百田尚樹]]は、後に創業者の出光佐三と日章丸事件をモデルとした小説「[[海賊とよばれた男]]」を著している{{Refnest|group="注釈"|海賊とよばれた男（2012年7月 講談社【上・下】）}}。 == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} === 注釈 === {{Reflist|group="注釈"}} === 出典 === {{Reflist}} == 関連項目 == * [[日本の企業一覧 (石油・石炭製品)]] * [[出光美術館]] * [[出光音楽賞]] * [[ユーカード]] * [[mydoカード]] * [[出光イーハトーブトライアル]] - [[トライアル (オートバイ)|トライアル]]競技 * [[新出光]] * [[キッザニア東京]] パーク内のサービスステーションを提供 * [[題名のない音楽会]] * [[ムンク美術館]] - [[ノルウェー]]の[[オスロ]]にある同美術館のスポンサーをIdemitsu Petroleum Norge ASが務めている * [[阪神甲子園球場]] - ベンチ屋根上広告を長年提供している。 * [[神戸大学]] - 創業者・出光佐三の出身大学（旧制[[神戸商業大学 (旧制)|神戸高等商業学校]]）であり、2009年に六甲台講堂の改修工事に当たって多額の寄付を行い、「出光佐三記念六甲台講堂」と名付けられた。 == 外部リンク == * [http://www.idemitsu.co.jp/ 出光興産株式会社] * 『[http://www.kagakueizo.org/movie/industrial/71/ 日章丸]』 - NPO法人・科学映像館Webサイトより : 出光の企画の下で製作された、「日章丸三世」竣工直後の姿を追った短編映画。詳細は[[日章丸 (タンカー・3代)#短編映画]]を参照 * [http://idemitsu-rinen.jp/ 出光創業家のサイト 出光の理念を守り後世に引き継ぐために行動しています] {{リダイレクトの所属カテゴリ |redirect1=出光 |1-1=登録商標 }} {{石油企業}} {{石油連盟}} {{石油鉱業連盟}} {{石油化学工業協会}} {{Normdaten}} {{DEFAULTSORT:いてみつこうさん}} [[Category:日本の工業製品メーカー]] [[Category:千代田区の企業]] [[Category:日本の石油関連企業]] [[Category:日本の石炭関連企業]] [[Category:災害対策基本法指定公共機関]] [[Category:東証一部上場企業]] [[Category:2006年上場の企業]] [[Category:日本の多国籍企業]] [[Category:出光興産|*]] [[category:昭和シェル石油]] [[Category:福岡県発祥の企業]] [[Category:老舗企業 (明治創業)]] [[Category:1940年設立の企業]] [[category:石油元売企業]]

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