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miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja]
2024-05-16T03:59:32Z
利用者の投稿記録
MediaWiki 1.31.0
リニアモーターカー
2018-08-05T15:21:07Z
<p>58.3.18.225: /* 日本の鉄輪式リニアモーターカー */</p>
<hr />
<div>[[File:sharjah-expo70 stamp.jpg|thumb|right|230px|1970年に開催された[[日本万国博覧会|大阪万博]]で展示された[[日本国有鉄道|国鉄]]のリニアモーターカーの模型や古河パビリオンを描いた[[シャールジャ]]の切手。]]<br />
'''リニアモーターカー''' (和製英語:linear motor car、略語:'''リニア''') とは、[[リニアモーター]]により駆動する[[鉄道車両]]のこと。[[超電導リニア]]の最初の開発者であった[[京谷好泰]]が名付けた[[和製英語]]である。<br />
<br />
== 概要 ==<br />
リニア (linear) とはlineの[[形容詞]]で「直線の」などといった意味である。リニアモーターは、一般に[[円筒]]状と円柱状の固定子と回転子から成る[[電動機|モーター]]を、帯状に展開し、回転運動の代わりに直線運動をするようにしたような形態のモーターである。リニアモーターカーは、リニアモーターにより直接進行方向に加速及び減速する(鉄道)車輛である。<br />
<br />
主な種別として、磁気で車体を浮上させて推進する[[磁気浮上式鉄道|磁気浮上式]]と、浮上させず車輪によって車体を支持し、推進及び電磁ブレーキにリニアモーターを利用する鉄輪式が、現在実用化されている。<br />
<br />
またその他の分類としては、「軌道一次式」と「車上一次式」がある。軌道一次式リニアモータは、車両の[[電磁石]]と、[[軌道 (鉄道)|軌道]]上の推進用コイルの間の、それらの間の反発力と吸引力により進む。一方、車上一次式リニア誘導モータの場合には推進用のコイルは軌道上には敷設されず、リアクションプレートのみである。<br />
<br />
日本では、国鉄が古くから実験を始めていた[[超伝導リニア]]や、[[HSST]]が有名なこともあり、単に「リニアモーター」と言えば磁気浮上式のみを指していることも以前は多かったが、1990年代の[[都営地下鉄大江戸線|大江戸線]]などの営業開始もあり、鉄輪式のことを指す場合も増えてきている。<br />
<br />
また、英語圏では磁気浮上式鉄道を[[:en:Maglev|Maglev]](読み:マグレブ、磁気浮上を表わす“magnetic levitation”を略したもの)と呼ぶ。鉄輪式も含めた、日本語の「リニアモーターカー」に相当する言葉はない。<br />
<br />
== 磁気浮上式リニアモーターカー ==<br />
[[ファイル:Series L0.JPG|thumb|200px|磁気浮上式リニア([[超電導リニア]] [[L0系]]) - <small>鉄道の試験走行として世界最高速度の603km/hを記録している</small>]]<br />
[[ファイル:Shanghai Transrapid 002.jpg|thumb|200px|磁気浮上式リニア(上海[[トランスラピッド]]) - <small>世界最高速の営業運転 (430km/h) を行っている</small>]]<br />
[[ファイル:Linimo approaching Banpaku Kinen Koen, towards Fujigaoka Station.jpg|thumb|200px|磁気浮上式リニア ([[HSST]]) - 愛知高速交通100L形(リニモ)]]<br />
{{main|磁気浮上式鉄道}}<br />
磁気浮上式リニアモーターカー([[磁気浮上式鉄道]])とは、[[磁力]]の反発・吸引力により約10センチ浮上し、リニアモーターで駆動する[[乗り物|移動車両]]の総称である。<!--推進には'''リニア同期モーター'''が用いられ、高速化が可能である。--><!--←HSSTは誘導モーターですが?--><!--磁気浮上式リニアモーターカーは、浮上にも駆動にも磁気を使うので、[[原理]]や[[設備]]の面から相性がいいが、駆動だけでなく浮上にも新[[技術]]を用いるため、技術的ハードルが高い。--><!--←鉄輪式リニアが技術的に筋が悪いという理由にはならない。浮上式鉄道では、浮上する(軌道非接触という形態の)都合上、摩擦力による推進が使えないので、仕方なく(?)磁気推進なりプロペラやジェットによる空気力推進をするのである-->日本の[[超電導リニア]]に代表される反発式の[[磁気浮上鉄道#磁気浮上鉄道の技術|電磁誘導浮上支持方式(EDS)]]と、[[HSST]]やドイツの[[トランスラピッド]]が採用している吸引式の[[磁気浮上鉄道#磁気浮上鉄道の技術|電磁吸引支持方式(EMS)]]に大別される。日本の超電導リニアの浮上メカニズムは誘導電流を利用するタイプなので低速時には浮上しないため、引込式の[[ゴム]][[タイヤ]][[車輪]]を装備しており、[[停車]]・低速時や緊急停止時にはタイヤで車体を支持している。<br />
<br />
[[日本初の一覧|日本初]]の[[営業]]運転は、[[HSST]]による、1989年の[[横浜博覧会]]におけるYES'89線である。運行されていたのは博覧会の期間中であったが、[[デモンストレーション|展示走行]]ではなく、磁気浮上式鉄道として[[運輸省|運輸当局]]の[[鉄道事業者|第一種鉄道事業・営業運転免許]]を得た[[旅客輸送]]であった。<br />
<br />
現在営業運転を行っているものは、日本では[[愛知高速交通東部丘陵線]](リニモ)、その他の国では[[中華人民共和国|中国]]・[[上海トランスラピッド]]・[[長沙リニア快線]]・[[北京市郊外鉄道S1線]]、[[大韓民国|韓国]]・[[エキスポ科学公園]]線・[[仁川空港磁気浮上鉄道]]のみであり、他は[[実験]]・[[試験]]段階にとどまるか、すでに[[廃線|廃止]]されている。将来においては日本で、2027年を目処に[[首都圏 (日本)|首都圏]]([[品川駅]]) - [[中京圏]]([[名古屋駅]])間を結ぶ[[中央新幹線]]の営業運転開始を目指している。<br />
<br />
=== 世界で開発されている磁気浮上式リニアモーターカー ===<br />
{{Main2|「[[磁気浮上式鉄道#主な磁気浮上式鉄道]]」も}}<br />
* [[日本]]<br />
** [[超電導リニア]]<br />
** [[HSST]] - [[クラウス=マッファイ]]からトランスラピッド04の吸引式磁気浮上の基礎的技術を導入<ref>{{Cite book |title=Maglev Trains: Key Underlying Technologies |author= |date = 2015 |issue = |volume = |publisher = Springer |isbn=9783662456736 |page = }} Google ブックス: https://books.google.co.jp/books?id=sAhJCAAAQBAJ&pg=PA6 </ref>して開発された。[[愛知高速交通東部丘陵線]]で運行中。<br />
** [[イーエムエルプロジェクト]](開発終了)<br />
* [[ドイツ]](後にトランスラピッドに研究を集約)<br />
** [[トランスラピッド]](実用路線あり)<br />
** [[TSST]]<br />
** EET<br />
** [[クラウス=マッファイ・トランスアーバン]] - 吸引式磁気浮上で1970年代に開発していたが中止。[[HML-03]]へ技術供与。<br />
** [[M-Bahn]] - 1989年、ドイツの[[西ベルリン]]市内ライスドライエック駅〜ケンパープラッツ駅間約1.6kmで開業。1992年閉鎖。<br />
** [[KOMET (磁気浮上式鉄道)|KOMET]] (Komponentenmeßträger) - 吸引式磁気浮上で[[ヴァルター機関|水蒸気ロケット推進]]で1974年に401.3km/hの記録を樹立。<br />
* [[イギリス]]<br />
** [[バーミンガムピープルムーバ]] - 1984年、世界初の磁気浮上式鉄道がイギリスの[[バーミンガム]]空港〜バーミンガム国際展示場駅間約620mで開業。1995年に廃止。<br />
* [[アメリカ合衆国]]<br />
** [[ROMAG]] - 吸引式磁気浮上で1970年代に開発していたが中止。<br />
** [[インダクトラック]]{{要出典|date=2008年3月}}式である[[SkyTran]]<br />
** [[MAGLEV 2000]] - 超伝導誘導反発式磁気浮上で[[フロリダ州]][[ケープカナベラル]]に建設予定<br />
* [[中華人民共和国]]<br />
** [[中華01号]]<br />
** [[上海トランスラピッド]]<br />
** [[CM1型磁気浮上列車|CM1]] - 吸引式磁気浮上の試験車両<br />
** [[長沙リニア快線]]<br />
** [[北京市郊外鉄道S1線]]<br />
* [[大韓民国]]<br />
** [[HML-03]] - [[クラウス=マッファイ]]から吸引式磁気浮上の技術を導入して1993年に[[大田国際博覧会]]で運行された。<br />
** UTM({{仮リンク|UTM-01|ko|UTM-01}}、[[UTM-02]]) - 2008年4月21日からUTM-02が[[エキスポ科学公園]]内の約1kmで運行を開始したが7月に故障により運行を中断。その後2010年に再開している。<br />
** [[仁川空港磁気浮上鉄道]] - 2016年2月3日開通。6駅間6.1kmを80km/hで無料運行する。所要時間15分。<br />
<br />
== 鉄輪式リニアモーターカー ==<br />
[[ファイル:Model 10000 of Yokohama City Transportation Bureau.jpg|thumb|200px|鉄輪式リニア(横浜市営地下鉄グリーンライン)]]<br />
[[ファイル:Gzmtr4linerail.jpg|thumb|200px|鉄輪式リニア([[広州地下鉄4号線]])]]<br />
[[ファイル:Toei-subway reaction-plate.jpg|thumb|200px|鉄輪式リニアのリアクションプレート(レール間に敷設されている) - [[馬込車両検修場]]]]<br />
[[ファイル:Expo88 train.jpg|thumb|200px|リムトレン 鉄輪式リニア in さいたま博]]<br />
<br />
鉄輪式リニアモーターカーとは、推進力(動力)にリニアモーター(もっぱらリニア誘導モーター)を使用し、車両の支持・案内にはレールと車輪を使用して走行する鉄道技術のことを指す。詳細は後述するが、その構造上、車両の車高を低く抑えることが可能となる。また、[[リニアモーター]]は、急勾配や急曲線にも強いという特徴もある。そのため、建設費が高額であり、急勾配や急曲線も比較的多く存在することから、より小型化を実現したい[[地下鉄]]で多く実用化されている。鉄車輪式、接地式ともいう。鉄輪式以外に[[ゴム]]輪なども原理的には可能であるが、エネルギー効率が悪いという性質から、さらに転がりロスの大きいゴム輪と組み合わせる例はほとんど見られない。車体側の台車底面には[[誘導電動機]]の1次側の固定子に相当する鉄心のコイルで構成されたコイルを取付け、地上側には誘導電動機の2次側の回転子に相当するリアクションプレートを軌道中央に取付けて固定している。走行の際には、車両側のコイルに三相交流を流すことで、誘導電動機の回転磁界に相当する移動磁界が発生する。これによりリアクションプレートに[[渦電流]]による[[磁界]]が発生して、車体側のコイルとリアクションプレートの間で磁力の吸引・反発が相互に働いて車体に推進力を発生させる。また、集電方式には直流1500Vの電力を[[架空電車線]]または[[剛体架線]]に流してパンタグラフにより集電する[[架空電車線方式]]を(ただし海外では[[第三軌条方式]]の採用例もある)、車両の制御方式には、リニア誘導モーターを使用するため三相交流を制御可能な[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]を採用している。このため、定格速度まではすべり周波数一定制御により一定トルクで加速して、定格速度以上ではすべり一定制御を行って<ref>この場合では、すべり周波数は速度に比例して大きくなる。</ref>効率を最大にする。<br />
<br />
鉄輪式リニアモーターカーには以下のような長所がある。<br />
#リニアモーターは非常に薄いため通常の電車よりも[[鉄道車両の台車|台車]]を薄くでき、車両の床下を低くすることができるほか、車両断面を小型化できる。このためトンネル断面を小さくでき、建設費を削減可能([[日本の地下鉄#ミニ地下鉄|ミニ地下鉄]])。<br />
#駆動力を車輪とレールの摩擦に頼らないため、急勾配での走行性能が高く<ref>最大で60‰まで可能。</ref>、急曲線での走行が可能である<ref>本線で曲線半径100mまで可能。</ref>。大都市では地下鉄路線の過密化により直線的路線空間の確保が困難になっており、急勾配・急カーブを多く持つ[[線形 (路線)|線形]]にせざるを得ないが、そのような場合に有効である。<br />
#[[ギアボックス]]、撓み継ぎ手等の可動部分が無いので保守が容易。<br />
<br />
一方で、以下のようなデメリットがある。<br />
#リアクションプレートと車両側の電磁石との間隔(ギャップ)が狭い(12mm程度)ため、地上区間や駅部ではゴミなどが挟まりやすい。<br />
#従来の[[粘着式鉄道|粘着式]]推進に比べるとリニア誘導モーター固有の損失、及び、一次側[[コイル]]とリアクションプレート間の隙間が従来の回転式の誘導電動機に比べ大きいのでエネルギーの損失が大きく([[磁界]]の強度は距離の2乗に[[反比例]]する)効率が低い、そのため、単位輸送量あたりの消費電力が従来型に比べ大きい。<br />
<br />
=== 日本の鉄輪式リニアモーターカー ===<br />
{{seealso|日本の地下鉄#ミニ地下鉄}}<br />
* [[日本の貨車操車場|貨物入替用リニアモーター台車]] - 1974年9月に事実上日本で初めて交通機関において実用されたリニアモーターカー<ref>{{Cite book |title=新交通システム |author= |date = 1990 |issue = |volume = |publisher =保育社 |isbn=9784586508037 |page =72 }}</ref>。貨物列車などの組成・入換えにコンピュータ化された[[武蔵野操車場|武蔵野]]、[[北上操車場|北上]]、[[新南陽駅|新南陽]]、[[郡山貨物ターミナル駅|郡山]]、[[川崎貨物駅|塩浜]]、[[高崎操車場|高崎]]の各操車場で使用されていた<ref>当時のリニアモーターヤード:[http://expechizen.exblog.jp/10814093/ 1982年塩浜操](2009.4 急行越前の鉄の話)</ref><ref>この時のリニアモータの経験が後に役立った。</ref>。保守車両として[[国鉄ヤ250形貨車]]があった。<br />
* [http://www.rtri.or.jp/rd/division/rd44/rd4430/equ/page01.html 鉄道総研架線集電試験用台車]{{リンク切れ|date=2012年8月}} - リニアサイリスタモータ駆動による架線集電試験装置<ref>[http://www.rtri.or.jp/rd/division/rd44/rd4430.html 電車線構造研究室]<!-- [http://www.rtri.or.jp/rd/division/rd44/rd4430/]{{リンク切れ|date=2012年8月}} -->(公益財団法人[[鉄道総合技術研究所]])</ref>。<br />
* [[リムトレン]] - [[1988年]]の[['88さいたま博覧会|さいたま博覧会]](3月19日~5月29日)で[[日本モノレール]]が出資し、鉄車輪(4輪)のボギー台車2組を取付け2両編成による展示走行を行った。製作は三菱重工。<!--普通鉄道と同様、鉄車輪(4輪)のボギー台車2組を取付け、鉄レール軌道を走る。リニアモーターで推進する列車。試乗線の軌条は全長850m。同様のシステムの鉄道はカナダのバンクーバーや東京都や大阪市で地下鉄として走っている--><br />
* [[大阪市高速電気軌道長堀鶴見緑地線]] - [[1990年]]に日本初の常設実用線として開業。使用車両の[[大阪市交通局70系電車|70系]]は、この年の[[ローレル賞]]を受賞した。<br />
* [[都営地下鉄大江戸線]] - [[1991年]]開業<br />
* [[神戸市営地下鉄海岸線]] - [[2001年]]開業<br />
* [[福岡市地下鉄七隈線]] - [[2005年]]開業<br />
* [[大阪市高速電気軌道今里筋線]] - [[2006年]]開業<br />
* [[横浜市営地下鉄グリーンライン]] - [[2008年]]開業<br />
* [[仙台市地下鉄東西線]] - [[2015年]]開業<br />
<br />
=== 世界の鉄輪式リニアモーターカー ===<br />
* [[空気浮上式鉄道#LIMRV|LIMRV]] - 車載のガスタービン発電機で駆動するリニア誘導モータを備えた試作車両<br />
* {{仮リンク|ボンバルディア・イノヴィア・メトロ|en|Bombardier Innovia Metro}}(ボンバルディア・アドバンスト・ラピッド・トランジット) - [[ボンバルディア]]社が開発した鉄輪式リニアモーターカー。[[第三軌条方式|第3軌条]]から集電する。<br />
* [[カナダ]]・[[バンクーバー (ブリティッシュコロンビア州)|バンクーバー市]]の[[バンクーバー・スカイトレイン|スカイトレイン]] エキスポ・ライン - 1985年開業<br />
* [[カナダ]]・[[バンクーバー (ブリティッシュコロンビア州)|バンクーバー市]]の[[バンクーバー・スカイトレイン|スカイトレイン]] ミレニアム・ライン - 2002年開業<br />
* 中国・広州市の[[広州地下鉄4号線]] - 2005年開業<br />
* 中国・北京市の[[北京地下鉄機場線]] - 2008年開業<br />
* 中国・広州市の[[広州地下鉄5号線]] - 2009年開業<br />
* 中国・広州市の[[広州地下鉄6号線]] - 2013年開業<br />
* [[カナダ]]・[[トロント]]の「スカーバラ RT line」<br />
* [[マレーシア]]・[[クアラルンプール]]の「[[ラピドKLクラナ・ジャヤ線|RapidKL Kelana Jaya Line]]」<br />
* [[マレーシア]]・[[クアラルンプール]]の「Bandar Utama-Klang line」<br />
* [[デトロイト]]のピープルムーバ([[新交通システム]])<br />
* [[ニューヨーク]]の「[[エアトレインJFK]]」<br />
* 韓国[[龍仁市]]の[[龍仁軽電鉄]]<br />
その他、[[香港]]の地下鉄などでも採用計画があるとされる。<br />
* [[TELMAGV]] - [[ベネズエラ]]の{{仮リンク|アンデス大学 (ベネズエラ)|label=アンデス大学|en|University of the Andes (Venezuela)}}で開発中のリニアモーター式交通機関[[リラクタンスモータ|リニアリラクタンスモーター]]を推進に使用する。<br />
<br />
== 空気浮上式リニアモーターカー ==<br />
{{main|空気浮上式鉄道}}<br />
* [[アエロトラン#アエロトラン試作機|アエロトラン S44]] - Merlin-Gérin社によって供給されたリニア誘導モータを備えた。<br />
* [[空気浮上式鉄道#UTACV|UTACV]] - 1970年代に開発されたアメリカの空気浮上式リニアモーターカー試験車両<br />
* [[トラックト・ホバークラフト]] - イギリスの空気浮上式リニアモーターカー試験車両<br />
* [[オーチス・ホバー|空気浮上式新交通システム]] - [[ゼネラルモーターズ]]が開発していた当時はリニア誘導モータによる推進だったが[[オーチス・エレベータ・カンパニー|オーチスエレベータ]]が引き継いでからは、より低速での推進効率の優れた[[ケーブルカー]]のように鋼索で推進する方式に変更された。<br />
<br />
== 駆動方式の種類 ==<br />
{{main2|詳細は「[[磁気浮上式鉄道#リニアモータの種類]]」を}}<br />
リニアモーターも通常の[[モーター]]と同様、以下のように分類できる。また、モーターの1次側(固定子側)を地上側に設置して、モーターの2次側(回転子側)を車上側に搭載している方式を'''地上1次方式'''と言い、モーターの1次側(固定子側)を車上側に搭載して、モーターの2次側(回転子側)を地上側に設置している方式を'''車上1次方式'''と言う。<br />
* リニア[[同期電動機|同期モーター]] (LSM) - 車両側に電磁石を搭載するとともに、軌道側にも電磁石または[[永久磁石]]を並べなくてはならないため、軌道敷設・[[保線]]のコストがかさむ。効率や出力には優れる<ref>ただし、軌道一次式、車上一次式にかかわらず、軌道側の磁石を励磁しなければならないので効率は車上一次式よりも劣る</ref>。<br />
* リニア[[誘導電動機|誘導モーター]] (LIM) - 車上一次式の場合、車両側に電磁石が必要だが、軌道側には電磁石が不要で、「リアクションプレート」と呼ばれる単なる[[金属]]板ですむ。LSMと比較した場合、高速域では[[推力]]・[[力率]]・[[効率]]が低くなるほか、1モーターの1次側と2次側の空隙が大きくなると推力が大幅に減少するため、その空隙を小さく抑える必要がある。ただし、車上一次式であれば軌道上にコイルを敷設する必要がなく、軌道上のコイルを励磁必要がないので推進効率は同種の推進方式の[[ミニ地下鉄]]と同水準である。<ref>リニア誘導モータには「すべり」があり、反発にも吸引にもなる。この位相を切り替えるタイミングを速度に応じて上手に切り替えるように制御している。</ref>。<br />
* リニア[[整流子電動機|整流子モーター]] - サイリスタモーターとも呼ばれており、ブラシと整流子を電子回路において実現している。エネルギー効率はLSMよりも高いが、機械的接触がある、寿命が短いなどの問題があるため、実用レベルではほとんど使われない。<!--まったく使われない?接地式では原理的には使用可能だが。「使われてない」ことを確認するのは困難なので「ほとんど」とした。[[有井製作所]]から以前販売されていた模型がこの形式でした。--><br />
<br />
== 脚注 ==<br />
<references /><br />
<br />
== 参考文献 ==<br />
* {{Cite book | 和書 | author=正田英介・加藤純郎・藤江恂治・水間 毅 | title=磁気浮上鉄道の技術 | date=1992-09 | publisher=[[オーム社]] | isbn=4274034135}}<br />
* {{Cite book | 和書 | editor=国土交通省総合政策局情報管理部 | title=交通関係エネルギー要覧〈平成12年版〉 | date=2001-03 | publisher=[[国立印刷局|財務省印刷局]] | isbn=4171912555}}<br />
* {{Cite book | 和書 | author=久野万太郎 | title=リニア新幹線物語 | edition=初版 | date=1992-02-08 | publisher=[[同友館]] | isbn=4-496-01834-9}}<br />
* {{Cite book | 和書 | editor=財団法人鉄道総合技術研究所 | title=超電導リニアモーターカー | edition=初版 | date=1997-04 | publisher=[[交通新聞社]] | isbn=4-87513-062-7}}<br />
* {{Cite book | 和書 | author=井出耕也 | title=疾走する超電導 リニア五五〇キロの軌跡 | edition=初版 | date=1998-04-01 | publisher=[[ワック・マガジンズ|ワック株式会社]] | isbn=4-948766-05-4}}<br />
* {{Cite book | 和書 | author=持永芳文 | title=電気鉄道技術入門 | edition=初版 | date=2009-09-20 | publisher=[[オーム社]] | isbn=9784274501920}}<br />
<br />
== 関連本・参考図書・関連作品 ==<br />
* {{Cite book | 和書 | author=京谷好泰 | title=10センチの思考法 | date=2000-12 | publisher=[[すばる舎]] | isbn=9784883990672}}<br />
* {{Cite book | 和書 | author=京谷好泰 | title=リニアモータカー 超電導が21世紀を拓く | date=1990-06 | publisher=[[日本放送出版協会]] | isbn=978-4140015988}}<br />
* {{Cite book | 和書 | author=奥猛 京谷好泰 佐貫利雄 | title=超高速新幹線 | date=1971-01 | publisher=[[中公新書]] | isbn=978-4-12-100272-3}}<br />
* {{Cite book | 和書 | author=茂木宏子 | title=お父さんの技術が日本を作った!メタルカラーのエンジニア伝 | date=1996-03 | publisher=[[小学館]] | isbn=978-4092901315}}<br />
* {{Cite book | 和書 | editor=研究産業協会監修 | title=匠たちの挑戦 (3) | date=2002-12 | publisher=[[オーム社]] | isbn=978-4274948848}}<br />
* {{Cite book | 和書 | author=Ralf Roman Rossberg | others=須田忠治 訳 | title=磁気浮上式鉄道の時代が来る? | date=1990-06 | publisher=[[電気車研究会]] | isbn=978-4885480539}}<br />
* {{Cite book | 和書 | author=澤田一夫 三好清明 | title=翔べ!リニアモーターカー | date=1991-02 | publisher=[[読売新聞社]] | isbn=978-4643910100}}<br />
* {{Cite book | 和書 | editor=鉄道総合技術研究所浮上式鉄道開発推進本部 | title=超電導が鉄道を変える-リニアモーターカー・マグレブ | date=1988-12 | publisher=[[清文社]] | isbn=978-4792050986}}<br />
* {{Cite book | 和書 | author=井出耕也 | title=疾走する超電導 リニア五五〇キロの軌跡 | date=1998-04 | publisher=[[ワック]] | isbn=9784948766051}}<br />
* {{Cite book | 和書 | editor=鉄道総合技術研究所 | title=ここまで来た!超電導リニアモーターカー | edition=初版 | date=2006-12 | publisher=[[交通新聞社]] | isbn=9784330905068}}<br />
* {{Cite book | 和書 | author=窪園豪平 | title=リニアモーターカー | edition=初版 | date=2006-12 | publisher=[[一ツ橋書店]] | isbn=9784565983220}}<br />
* {{Cite book | 和書 | editor=交通新聞編集局 | title=時速500キロ「21世紀」への助走 | edition=初版 | date=1990-01 | publisher=[[交通新聞社]] | isbn=9784875130116}}<br />
* {{Cite book | 和書 | author=白澤照雄 | title=リニア中央新幹線 | edition=初版 | date=1989-07 | publisher=[[ニュートンプレス]] | isbn=9784315509816}}<br />
* {{Cite book | 和書 | editor=中央新幹線沿線学者会議 | title=リニア中央新幹線で日本は変わる | edition=初版 | date=2001-08 | publisher=[[PHP研究所]] | isbn=9784569617190}}<br />
* {{Cite book | 和書 | editor=正田英介・加藤純郎・藤江恂治・水間毅 | title=磁気浮上鉄道の技術 | date=1992-09 | publisher=[[オーム社]] | language=日本語 | isbn=4274034135}}<br />
* {{Cite book | 和書 | editor=国土交通省総合政策局情報管理部 | title=交通関係エネルギー要覧〈平成12年版〉 | date=2001-03 | publisher=[[国立印刷局|財務省印刷局]] | language=日本語 | isbn=4171912555}}<br />
* {{Cite book | 和書 | author=久野万太郎 | title=リニア新幹線物語 | edition=初版 | date=1992-02-08 | publisher=[[同友館]] | language=日本語 | isbn=4-496-01834-9}}<br />
* {{Cite book | 和書 | editor=財団法人鉄道総合技術研究所 | title=超電導リニアモーターカー | edition=初版 | date=1997-04 | publisher=[[交通新聞社]] | language=日本語 | isbn=4-87513-062-7}}<br />
* {{Cite journal |author=H.H.コルム |author2=R.D.ソーントン |author3= |authorlink= |coauthors= |year=|date=1973年12月号 |month= |title=磁気浮上による超高速鉄道 |journal=[[日経サイエンス|サイエンス]] |publisher=日経サイエンス社 |volume= |issue= |pages=10 |id= |url= |accessdate= |quote= }}<br />
* {{cite news | last=Heller | first=Arnie | title=A New Approach for Magnetically Levitating Trains&mdash;and Rockets | publisher=Science & Technology Review |date = June 1998| url=http://www.llnl.gov/str/Post.html }}<br />
* {{Cite book | first=Christopher P. | last=Hood | year=2006 | title=Shinkansen – From Bullet Train to Symbol of Modern Japan | chapter= | editor= | others= | pages= | publisher= Routledge | isbn=0-415-32052-6 | url= | authorlink= }}<br />
* {{Cite book | first=Francis C. | last=Moon | year=1994 | title=Superconducting Levitation Applications to Bearings and Magnetic Transportation | chapter= |editor= | others= | pages= | publisher= Wiley-VCH | isbn=0-471-55925-3 }}<br />
* {{Cite book | first=Jack | last=Simmons | coauthors= Biddle, Gordon | year=1997 | title=The Oxford Companion to British Railway History: From 1603 to the 1990s | chapter= | editor= | others= | page=303 | publisher= Oxford University Press | location=Oxford | isbn=0-19-211697-5}}<br />
* [[サンダーバード ARE GO]] | 第7話 高速トレイン大暴走<br />
<br />
{{節スタブ}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[磁気浮上式鉄道]]<br />
* [[イーエムエルプロジェクト]]<br />
* [[超電導リニア]]<br />
** [[中央新幹線]]<br />
** [[リニア実験線]]<br />
* [[HSST]]<br />
** [[日本航空]]<br />
** [[名古屋鉄道]]<br />
** [[愛知高速交通東部丘陵線]](愛称:リニモ)<br />
* [[羽田・成田リニア新線構想]]<br />
* [[関空リニア構想]]<br />
* [[超音速滑走体]]<br />
* [[高速鉄道]]<br />
* [[高速鉄道の最高速度記録の歴史]]<br />
* [[世界の鉄道一覧]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
{{節スタブ}}<br />
* [http://linear.jr-central.co.jp/ LINEAR-EXPRESS]([[東海旅客鉄道|JR東海]]の超電導リニア公式ホームページ)<br />
<br />
{{Rail-stub}}<br />
<br />
{{デフォルトソート:りにあもおたあかあ}}<br />
[[Category:磁気浮上式鉄道]]<br />
[[Category:鉄道車両]]<br />
[[Category:和製英語]]</div>
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