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https:///mymemo.xyz/wiki/api.php?action=feedcontributions&user=2402%3A6B00%3A5609%3AEF00%3A1D04%3A81E1%3AE9B1%3AB20B&feedformat=atom
miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja]
2024-04-28T22:19:09Z
利用者の投稿記録
MediaWiki 1.31.0
細川頼之
2018-07-26T06:14:41Z
<p>2402:6B00:5609:EF00:1D04:81E1:E9B1:B20B: </p>
<hr />
<div>{{基礎情報 武士<br />
| 氏名 = 細川頼之<br />
| 画像 = Hosokawa Yoriyuki.jpg<br />
| 画像サイズ = 250px<br />
| 画像説明 = 『前賢故実』より<br />
| 時代 = [[鎌倉時代]]後期 - [[室町時代]]前期<br />
| 生誕 = [[元徳]]元年（[[1329年]]）<ref group="注釈">生年は享年から逆算、一部異なる年齢を記す[[文献資料 (歴史学)|文献資料]]も存在する。</ref><br />
| 死没 = [[元中]]9年/[[明徳]]3年[[3月2日 (旧暦)|3月2日]]（[[1392年]][[3月25日]]）<br />
| 改名 = 弥九郎（[[幼名]]）→頼之<br />
| 別名 = <br />
| 戒名 = 永泰院殿桂巌常久大居士<br />
| 墓所 = [[地蔵院 (京都市西京区)|地蔵院]]（[[京都府]][[京都市]]）。分骨墓のある菩提寺は[[立善寺]]（[[香川県]][[高松市]]）<br />
| 官位 = [[従四位|従四位下]][[武蔵守]]、[[相模国|相模]][[国司|守]]<br />
| 幕府 = [[室町幕府]][[管領]] 中国管領 四国管領<br />[[阿波国|阿波]]・[[伊予国|伊予]]・[[備後国|備後]]・[[讃岐国|讃岐]]・[[土佐国|土佐]][[守護]]<br />
| 主君 = [[足利尊氏]]→[[足利義詮]]→[[足利義満]]<br />
| 氏族 = [[細川氏]]（[[細川京兆家]]）<br />
| 父母 = 父：[[細川頼春]]、母：黒沢禅尼<br />
| 兄弟 = '''頼之'''、[[細川詮春|詮春]]、[[細川頼有|頼有]]、[[細川頼元|頼元]]、[[細川満之|満之]]<br />
| 妻 = 正室：[[持明院保世]]の娘<br />
| 子 = 養子：'''''頼元''''' （実弟）、''[[細川基之|基之]]'' （満之の子）<br />
| 特記事項 = <br />
}}<br />
<br />
'''細川 頼之'''（ほそかわ よりゆき）は、[[南北朝時代 (日本)|南北朝時代]]から[[室町時代]]初期にかけての[[守護大名]]、[[室町幕府]][[管領]]。[[幼名]]は弥九郎。はじめ武蔵守、後に相模守<ref name="toki">時野谷（1979）p.555</ref>。[[細川氏]]の祖[[細川義季|義季]]から直系で数えて6代目に当たる。<br />
<br />
[[観応の擾乱]]では[[征夷大将軍|将軍]]（[[足利尊氏]]）方に属し、[[四国]]に下向して[[阿波国|阿波]]・[[讃岐国|讃岐]]・[[伊予国|伊予]]などの[[南朝 (日本)|南朝]]方と戦った。細川氏の嫡流は伯父[[細川和氏]]とその子[[細川清氏|清氏]]であったが、2代将軍[[足利義詮|義詮]]の[[執事]]だった清氏が失脚し、これを討った頼之が幼少の3代将軍[[足利義満|義満]]の管領として幕政を主導、[[半済|半済令]]の施行や[[南朝 (日本)|南朝]]との和睦などを行った。義満が長じた後、[[康暦の政変]]で失脚したが、その後赦免されて幕政に復帰した。その後は養子（異母弟）[[細川頼元|頼元]]とその子孫が[[斯波氏]]・[[畠山氏]]とともに'''[[三管領]]'''として幕政を担った。頼元以後代々[[京職|右京大夫]]（[[唐名]]右京兆）に任ぜられたことから、この系統は[[細川氏#京兆家|'''京兆家''']]（けいちょうけ）と呼ばれる。<br />
<br />
== 生涯 ==<br />
<br />
=== 観応の擾乱から四国平定まで ===<br />
[[三河国]][[額田郡]][[細川郷]]（現在の[[愛知県]][[岡崎市]][[細川町 (岡崎市)|細川町]]）に生まれる。史料上の初見は[[観応の擾乱]]における[[阿波国|阿波]]での軍事行動となる。初代[[征夷大将軍|将軍]][[足利尊氏|尊氏]]に従う父のもとにあったが、[[観応]]元年（[[南朝 (日本)|南朝]]の[[正平 (日本)|正平]]5年、[[1350年]]）に阿波の[[国人]][[小笠原頼清]]が乱に乗じて南朝に属すると、父に代わり阿波に派遣された。阿波在陣中の観応3年（[[1352年]]）に南朝の[[京都]]侵攻で父が戦死すると、頼之は弔い合戦のため軍を率いて上京、将軍継嗣[[足利義詮|義詮]]に属し、[[讃岐国|讃岐]]の軍勢を率いる弟の[[細川頼有|頼有]]らとともに[[八幡の戦い|男山合戦]]に参加して南軍を駆逐した。その間に阿波の南軍が再び活発になると、頼之は父の阿波[[守護]]を継承して領国経営に従事し、[[小笠原氏]]や[[伊予国|伊予]]の[[河野氏]]、国人勢力らとの戦いの中、次第に[[四国]]における領国支配体制を固める。<br />
<br />
このころ南朝と通じて[[山名時氏]]ら反幕府勢力を結集させ、[[中国地方]]から伊予にかけて勢力を及ぼし、京都を脅かしていた[[足利直冬]]（義詮の異母兄）に対し、義詮が征討の軍を起こした際は、阿波の頼之は伊予への発向が命じられ、[[文和]]3年（正平9年、[[1354年]]）には[[河野通盛]]に代わって伊予の[[守護]]に補任された。<br />
<br />
義詮軍は翌年進発したが、[[越前国|越前]]守護[[斯波高経]]の離反で直冬勢に京都を奪還されたため、頼之は引き返した義詮とともに京都奪還に加わり、摂津神南合戦に加わった。南軍駆逐後は従兄の清氏とともに[[三宝院]][[賢俊]]を訪ねるなど京都に滞在し、右馬頭に任じられた。<br />
<br />
翌[[延文]]元年（正平11年、[[1356年]]）に再び直冬征討軍が起こされると、頼之は[[備後国|備後]]守護に補任され、[[九州]]で勢力を持っていた直冬の追討を指揮する大将を命じられた。この時頼之は、[[闕所]]処分権を将軍尊氏に拒否されたため、就任を固辞し阿波へ下国しようとしたが、従兄[[細川清氏|清氏]]の説得で帰京したという。頼之は、阿波の南軍に対しては有力[[被官]][[新開氏]]を[[守護代]]として備えつつ、自らは中国地方へ発向して[[備前国|備前]]・[[備中国|備中]]・備後・[[安芸国|安芸]]・伊予など数カ国を統轄し、各地で[[軍勢催促]]や[[感状]]授与などの軍事指揮権のほか、所領[[安堵]]や守護権限など行政職権を行使している。正式な幕職であるかは不明だが、頼之は軍事指揮者として'''中国大将'''、地方統轄者としては'''中国管領'''と呼ばれており、[[長門探題]]として中国地方に勢力を広げた直冬に対抗させる幕府の意図があったとも考えられている。<br />
<br />
頼之が直冬勢力を逼塞させ中国地方を平定しているころ、中央では将軍尊氏が死去して義詮が2代将軍となり、頼之の従兄清氏が[[執事]]に任命された。だが、[[貞治]]元年（正平17年、[[1362年]]）に清氏が[[斯波氏]]や[[佐々木道誉]]らとの政争に敗れ南朝側に奔って阿波へ下ったことから、頼之は義詮から清氏討伐を命じられた。7月に讃岐へ移った清氏勢を、頼之は宇多津（[[香川県]][[綾歌郡]][[宇多津町]]）の兵を率いて[[白峰城]]で破った。清氏はこの戦いで敗死した。<br />
<br />
清氏討伐中、再び活発化した直冬勢力だったが、その有力な支持勢力だった[[大内弘世]]や山名時氏らが幕府方に帰順していたため、やがて鎮圧された。時氏の帰順工作には頼之も関わっていたとも言われる。頼之は、中国地方の安定により中国管領を解かれたものの、本国の[[阿波国|阿波]]に加えて[[讃岐国|讃岐]]・[[土佐国|土佐]]の守護を兼ね、さらに[[伊予国|伊予]]の[[河野通朝]]を追討して四国を平定した。<br />
<br />
=== 管領時代 ===<br />
[[貞治]]5年（[[1366年]]）に執事（[[管領]]）[[斯波義将]]とその父高経が失脚する（[[貞治の変]]）。頼之は幕府に召還され、佐々木道誉や[[赤松氏]]ら反斯波派の支持や[[鎌倉公方]][[足利基氏]]の推挙もあって、死去直前の義詮の命により管領に就任した。頼之は当時11歳の新将軍[[足利義満|義満]]を補佐し、官位の昇進、公家教養、将軍新邸である[[花の御所]]の造営など将軍権威の確立に関わった。内政面では倹約令など法令の制定、[[応安]]元年（[[1368年]]）には公家や寺社の荘園を保護する[[半済|半済令]]（[[寺社本所領事|応安大法]]）を施行する。また[[ばさら]]と呼ばれる華美な社会風潮を規制した。<br />
<br />
南朝勢力に対しては、応安2年（[[1369年]]）に[[楠木正儀]]を足利方に寝返らせる工作に成功し<ref group="注釈">頼之は正儀を助けて南朝と戦うことを唱えたが、認められず、管領を辞して京都嵯峨の[[西芳寺]]に退いた。しかし、将軍義満自ら西芳寺に赴いて頼之の意見にしたがったので、頼之は弟で養子の頼元に正儀を援護させて南朝軍を破った。</ref>、翌年には[[今川貞世]]（了俊）を[[九州探題]]として派遣して[[懐良親王]]ら九州の南軍を駆逐させ、平定を推し進めた。<br />
<br />
応安3年（南朝の[[建徳]]元年、[[1370年]]）8月には、北朝[[後光厳天皇]]が実子緒仁親王（[[後円融天皇]]）への譲位を内々に諮問すると、後光厳の兄の[[崇光天皇|崇光上皇]]が実子の[[伏見宮栄仁親王|栄仁親王]]が正嫡であると主張したため[[皇位継承]]問題が発生した。頼之は事態収拾は聖断によるべきと深入りを避けつつも天皇側を支持するが、上皇側は義詮の正室で義満の継母[[渋川幸子]]らに運動して対抗すると、頼之は光厳院の遺勅を示して介入を封じた。<br />
<br />
さらに[[比叡山]]など伝統的仏教勢力と五山の[[南禅寺]]など新興[[禅宗]]勢力の抗争から政治問題が発生した。[[天龍寺]]住職[[春屋妙葩]]の発議で進められていた南禅寺の楼門建造を幕府は助成していたが、南禅寺と[[園城寺]]の抗争から南禅寺僧定山祖禅が著作において天台を非難すると、叡山側がこれに猛抗議して朝廷に定山祖禅の流罪と楼門の破却を求めた。山門側が神輿を奉じて入京すると、頼之は内裏を警護させ強訴を阻止し、朝廷の要請もあり定山祖禅は流罪に処したが楼門造営は続行させた。山門側は尚も破却を求めて強訴を続け、朝廷や諸将も山門を恐れたため遂に屈し、7月には楼門撤去を決定する。五山側では春屋妙葩が住職を辞するなど幕府の裁定に抗議し、五山側とは溝が生じることとなった。<br />
<br />
=== 康暦の政変 ===<br />
頼之の施政は、政敵である斯波氏や[[山名氏]]との派閥抗争、渋川幸子や寺院勢力の介入、南朝の反抗などで難航した。また、今川了俊の九州制圧も長期化していた。こうした中、頼之は辞意を表明して義満に慰留されることで信任を回復することも何度かあった。<br />
<br />
しかし、[[康暦]]元年（南朝の[[天授 (日本)|天授]]5年、[[1379年]]）に頼之の養子[[細川頼元|頼元]]を総大将とする[[紀伊国|紀伊]]南朝征討が失敗する。義満がこれに代えて反頼之派の[[山名氏清]]らを征討に向かわせ、さらに斯波氏や[[土岐頼康]]に兵を与えたところ、諸将は頼之の罷免を求めて京都へ兵を進め、斯波派に転じた[[佐々木高秀|京極高秀]]らも参加して将軍邸を包囲した。この[[康暦の政変]]と呼ばれる[[クーデター]]の結果、頼之は義満から退去命令を受けて一族を連れて領国の四国へ落ちて行き、その途上で出家した。後任の管領には斯波義将が就任し、幕府人事も斯波派に改められ、一部の政策は覆された。<br />
<br />
義満は斯波派の頼之討伐の要望を抑えたが、政変を知った伊予の[[河野通堯]]は幕府に帰服すると斯波派と結んで討伐の御書を受け、頼之に対抗した。頼之は管領時代に弟の頼有に命じて国人の被官化を進めていたことから、その力で通堯や[[細川正氏]]（清氏の遺児）らを破り、[[永徳]]元年（南朝の[[弘和]]元年、[[1381年]]）には通堯の遺児[[河野通義|通義]]と和睦し、分国統治を進めていった。<br />
<br />
=== 復権と晩年 ===<br />
頼之の養子[[細川頼元|頼元]]は赦免運動を行い、[[康応]]元年（南朝の[[元中]]6年、[[1389年]]）の義満の[[厳島神社]]参詣の折には船舶の提供を手配し、讃岐の宇多津で赦免された。そして、明徳2年（[[1391年]]）に斯波義将が義満と対立して管領を辞任したことを機に、義満から上洛命令を受けた頼之が入京を果たした。<br />
<br />
義満は頼之の管領復帰を望んでいたが、頼之は既に[[出家]]していたため、代わりに頼元を管領とし、頼之はこれを補佐することとなった。幕府役職にない頼之を幕政に参画させるため、義満は将軍の私的な会合に近かった[[御前沙汰]]に頼之を加える形式で開催し、重要事項の審議を行った。この先例は、後に義満が嫡男[[足利義持|義持]]に将軍職を譲って出家した後、自ら幕政を主宰する場合にも用いられた。<br />
<br />
明徳元年（[[1390年]]）、[[備後国|備後]]が乱れるにおよび、頼之は備後守護になってこれを平定した<ref name=toki/>。翌年の[[明徳の乱]]では幕府方として山名氏清と戦った後、再び京都に召喚されて幕政に関与した<ref name=toki/>が、明徳3年（1392年）にはいって風邪が重篤となり3月に死去した。[[享年]]64。<br />
<br />
葬儀は義満が主催して[[相国寺]]で行われた。[[戒名]]は法号を用いて、永泰院殿桂巌常久大居士。<br />
<br />
== 人物 ==<br />
*[[江戸時代]]の逸話集『雑々拾遺』によれば幼くして聡明さを見せ、『細川三将略伝』によれば従兄の細川清氏と力比べをしたなどの幼少時の逸話や、父頼春に伴われ[[夢窓疎石]]の法話を聞き感化されたという。<br />
*10歳のころ、「主人の御用で使いにゆく途中で親の仇に出会ったらどうするか」が話題になったとき、たちどころに「親の仇を持つものはなによりも仇討ちを遂げるべきであり、そのあいだは主に仕えるべきではない」と述べたという<ref>高野（1997）p.76。原出典は小川信『細川頼之』</ref>。<br />
*文化的活動としては[[和歌]]や詩文、[[連歌]]など公家文化にも親しみ、頼之が詠んだ和歌が勅撰集に入撰している。失脚して四国に落ちていく際に詠んだ漢詩『海南行』も有名である。また、軍事作法について記した書状も存在している。幼少時に禅僧である[[夢窓疎石]]から影響を受けたとされ、禅宗を信仰して京都の[[景徳寺]]・[[地蔵院 (京都市西京区)|地蔵院]]、阿波の光勝寺などの建立を行う。<br />
*管領を辞任して出家すると言い義満に引き止められたり、評議の場で故意に義満の怒りを買い将軍の権威を高めようとしたとされる。<br />
*京都での頼之の邸は、火事見舞いの記録などから六条万里小路（[[京都市]][[中京区]]）付近と考えられており、幕府が[[花の御所]]（室町第、京都市[[上京区]]）へ移されるまでは出仕に近い場所であった。<br />
*『細川家譜』等に拠れば、明徳の乱に従軍した折、路傍の寺院で[[供物|供え物]]を拝借したという。細川家ではこれを吉例とし、代々元旦には饗膳を供えたという。<br />
*[[江戸時代]]に[[徳川家光]]・[[徳川家綱|家綱]]の2代にわたって[[老中]]を務めた[[阿部忠秋]]は、「（[[酒井忠勝 (若狭国小浜藩主)|酒井忠勝]]・[[松平信綱]]などは）みな政治家の器にあらず、政治家の風あるは、独り忠秋のみありき」「細川頼之以来の執権」と評される。<br />
*[[勝海舟]]は、日本の経済を発展させた歴史上の人物として、[[豊臣秀吉]]などとともに頼之を挙げている。<br />
<br />
== 家系 ==<br />
父は[[細川頼春]]、母は黒沢禅尼。妻は[[持明院保世]]の娘で[[室町幕府]]3代[[征夷大将軍|将軍]][[足利義満]]の乳母となっており、義満と同年代の実子がいたが早世したとも考えられる。弟には、細川氏嫡流（[[細川氏#京兆家|京兆家]]）となった養子[[細川頼元|頼元]]の他、[[細川氏#阿波守護家（讃州家）|阿波守護家]]の祖[[細川詮春|詮春]]、[[細川氏#和泉守護家|和泉上守護家]]の祖[[細川頼有|頼有]]、[[細川氏#備中守護家|備中守護家]]の祖[[細川満之|満之]]がいる。養子は、頼元の他に、[[細川氏#和泉守護家|和泉下守護家]]の祖[[細川基之|基之]]（満之の子）がいる。<br />
<br />
== 墓所・木像・肖像画 ==<br />
墓所は頼之が建立した寺である[[京都府]][[京都市]][[西京区]]の衣笠山[[地蔵院 (京都市西京区)|地蔵院]]、山型の自然石が墓石として残されている。地蔵院には頼之の法体の[[肖像画]]や木像、頼之夫人の肖像画も所蔵されている。<br />
<br />
== 資料・研究書・論文 ==<br />
<br />
*『[[太平記]]』 - 南北朝時代を書く[[軍記物語]]。物語は頼之の管領就任時をもって終わる。頼之自身も編纂に携わっているとも言われる。<br />
*『細川頼之記』 - 内容の信憑性には疑問が持たれている。<br />
*[[細川潤次郎]]『細川頼之補伝』1891年（明治24年）<br />
* 猪熊信男『細川清氏と細川頼之』鎌田共済会、1959年。<br />
* 小川信『細川頼之』吉川弘文館&lt;[[人物叢書]]&gt;、1972年。ISBN 4642051759<br />
*水野圭士「[http://www.gakushuin.ac.jp/univ/let/top/publication/JI_26/JI_26_002.pdf 細川頼之政権と持明院統の分裂]」（[[学習院大学]]人文科学論集 2017年）<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{脚注ヘルプ}}<br />
=== 注釈 ===<br />
{{Reflist|group="注釈"}}<br />
=== 参照 ===<br />
{{Reflist}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
*[[通幻寂霊]]<br />
*[[絶海中津]]<br />
*[[春屋妙葩]]<br />
*[[南禅寺]]<br />
*[[永澤寺]]<br />
*[[宝厳院]][[天龍寺|（天龍寺]][[塔頭]]）<br />
*[[地蔵院 (京都市西京区)|地蔵院（京都市西京区）]]<br />
*[[山国神社]]<br />
*[[石清尾八幡宮]]<br />
*[[冠纓神社]]<br />
*[[総社神社 (坂出市)|総社神社]]<br />
*[[滝宮神社]]<br />
*[[福井城 (摂津国)|福井城（摂津国）]]<br />
*[[丸亀城]]<br />
*[[勝瑞城]]<br />
*[[徳島城|徳島城（渭山城）]]<br />
*[[城山 (徳島市)|城山（渭山）]]<br />
*[[助任川|助任川（渭水）]]<br />
<br />
== 参考文献 ==<br />
*[[時野谷勝]]「細川頼之」日本歴史大辞典編集委員会『日本歴史大辞典第8巻 は－ま』[[河出書房新社]]、1979年11月。<br />
*[[高野澄]]「細川氏」『歴史と旅増刊 守護大名と戦国大名』[[秋田書店]]、1997年9月。<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* [http://dekiya.blog57.fc2.com/blog-entry-60.html 讃岐の風土記]<br />
<br />
{{管領}}<br />
{{細川氏}}<br />
<br />
{{DEFAULTSORT:ほそかわ よりゆき}}<br />
[[Category:南北朝時代の人物 (日本)]]<br />
[[Category:管領]]<br />
[[Category:守護大名]]<br />
[[Category:京兆細川氏|よりゆき]]<br />
[[Category:愛知県の歴史]]<br />
[[Category:三河国の人物]]<br />
[[Category:1329年生]]<br />
[[Category:1392年没]]</div>
2402:6B00:5609:EF00:1D04:81E1:E9B1:B20B
世界の中心で、愛をさけぶ
2018-07-26T06:10:29Z
<p>2402:6B00:5609:EF00:1D04:81E1:E9B1:B20B: </p>
<hr />
<div>{{基礎情報 書籍<br />
| title = 世界の中心で、愛をさけぶ<br />
| orig_title = <!-- 書籍の原題 --><br />
| image = <!-- 画像（「[[」「]]」や「画像:」「Image:」は不要） --><br />
| image_size = <!-- 画像の幅（「px」は不要） --><br />
| image_caption = <!-- 画像の概要 --><br />
| author = [[片山恭一]]<br />
| translator = <!-- 訳者 --><br />
| illustrator = <!-- イラスト --><br />
| published = [[2001年]][[4月]]<br />
| publisher = [[小学館]]<br />
| genre = [[小説]]<br />
| country = {{JPN}}<br />
| language = [[日本語]]<br />
| type = <!-- 形態 --><br />
| pages = 206<br />
| preceded_by = <!-- 前作 --><br />
| followed_by = <!-- 次作 --><br />
| website = <!-- 公式サイト --><br />
| id = ISBN 4093860726<br />
| id2 = <!-- 基本的に書籍のISBNを記入します。 --><br />
| id2type = <!-- 「id2」に記載したデータを持つ書籍の出版形態を記入します。「id2」と共に使ってください。 --><br />
| portal1 = 文学<br />
| portal2 = <br />
| portal3 = <br />
| portal4 = <br />
| portal5 = <br />
| portal6 = <br />
| portal7 = <br />
| portal8 = <br />
| portal9 = <br />
| portal10 = <br />
}}<br />
『'''世界の中心で、愛をさけぶ'''』（せかいのちゅうしんで、あいをさけぶ）は、日本の小説家・[[片山恭一]]の[[青春]][[恋愛]][[小説]]である。[[小学館]]より[[2001年]][[4月]]に刊行。通称「'''セカチュー'''」<ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1309/19/news136.html Huluで劇場版「セカチュー」「ハゲタカ」など視聴可能に 東宝と提携]ITMedia2013年9月19日、2013年12月5日観覧</ref>。<br />
<br />
[[2004年]]以降、[[漫画]]化・[[映画]]化・[[テレビドラマ]]化・[[ラジオドラマ]]化・[[演劇|舞台]]化されている。<br />
<br />
== 概要 ==<br />
[[2001年]]初版刊行。初版8,000部と発売当初はさほど話題にならなかったが、小学館の新入社員だった営業マン<ref>「青山学院大学法学部2006」卒業生の現在（いま）-輝き続ける卒業生達-[http://www.als.aoyama.ac.jp/2006aoyama_law.pdf]</ref>の目に留まり、彼が売り込んだことから、一部の書店販売員らの手書きのPOP広告と口コミにより、徐々に話題になっていった。[[2002年]]に女優の[[柴咲コウ]]が、雑誌[[ダ・ヴィンチ]]に投稿した書評のコメント「泣きながら一気に読みました。私もこれからこんな恋愛をしてみたいなって思いました」が書籍の帯に採用され話題となった。<br />
<br />
[[2003年]]に100万部を突破。[[2004年]]東宝にて[[映画]]化。映画版も大ヒットし、相乗効果で映画公開後300万部突破、大ベストセラーに。「セカチュー」と略され流行語にもなり、「セカチュー[[流行|ブーム]]」として社会現象になった。その後[[テレビドラマ]]化、[[2005年]]に[[舞台]]化された。<br />
<br />
小学館では、これまで文芸書のヒット作が少なかったが、本作や同じ恋愛路線の『[[いま、会いにゆきます]]』などのベストセラーで、出版社のイメージを変えた。[[2006年]]に小学館文庫から、文庫版も発売された。[[2014年]]には小学館ジュニア文庫からイラスト付きで発売された。<br />
<br />
== 発行部数の推移 ==<br />
* 2003年[[2月]] 3万部<br />
* 2003年[[4月]] 10万部<br />
* 2003年[[6月]] 36万部<br />
* 2003年[[11月]] 100万部到達<br />
* [[2004年]][[3月]] 171万部<br />
* 2004年[[5月7日]] 251万部 - 『[[ノルウェイの森|ノルウェイの森（上巻）]]』を超え日本国内小説の最大発行部数を記録。<br />
* 2004年[[5月20日]] 306万部<br />
* 2004年[[12月2日]] 321万部以上<br />
<br />
== あらすじ ==<br />
{{不十分なあらすじ|date=2012年4月}}<br />
[[オーストラリア]]に向かう旅の途中、朔太郎は死んだ恋人アキのことを思い出していた。ある地方都市、中学校でたまたま同じクラスになった朔太郎とアキは、高校生になり、互いに恋に落ちていく。だが出会って3年目、アキは[[白血病]]にかかり、日ごとに衰弱していった。朔太郎は、入院中のアキが行けなかった修学旅行のオーストラリアにアキを連れて行くために走る。そして二人は出発する。<br />
<br />
== 作品背景 ==<br />
舞台の地方都市がどこかについて、作中では明確には触れられていないが、「小池」「石応（こくぼ）」「[[宇和島城|城山]]」などの地名が登場するほか、真珠の養殖がさかんであるなど片山の故郷である[[愛媛県]][[宇和島市]]の特徴が随所に描かれている。また原作で「コーヒーが不味い」と名指しされてしまった（第一章7）喫茶店が「[[天赦園|大名庭園]]」そばに実在し、サクの自宅は市立図書館に併設している洋館（[[宇和島市立歴史資料館]]とみられる）と設定されている<ref>[http://tack7.fc2web.com/bunkazai/rekishi/rekishishiryoukan.html]ただし、元は[[宇和島警察署]]であり、宇和島市立図書館に隣接していたことはない。宇和島市立図書館に隣接していた洋館としては旧渡部精神神経科医院がある（現財団法人正光会）。</ref>。しかし原作に登場する[[動物園]]の描写は、かつて[[松山市]]の[[道後温泉]]の近くにあった[[愛媛県立道後動物園]]（昭和62年に移転）のものであったり、廃墟となった遊園地のある無人島（夢島）に類似する場所のモデルとされる場所が明らかでなかったり、クライマックスに登場する空港について、描写は宇和島市から[[松山空港]]に至る道程に近いがオーストラリアへの直行便は過去になく、片山が[[九州大学]]在学時から住む現住地である[[福岡市]]の[[福岡空港]]あたりを想定したものと考えられる<!--（ただし、2006年4月以降運休中）-->など、舞台の地方都市は、片山にゆかりのある複数の街にまつわる情景や構想を、適宜ミックスさせている<ref>「故郷の地の愛媛と、現在住んでいる福岡をミックスした町を舞台にしました」（「Oggi」 2003年12月号 片山恭一インタビュー）</ref>と考えられる。<br />
<br />
映画は原作とは物語の提示手法が異なり、現代を生きる朔太郎が10年以上昔の高校時代を回想している姿から描かれている。また映画でのロケ高校は[[愛媛県立伊予高等学校]]である。成人した朔太郎が過去に執着している姿が描かれるが原作にはない。また映画・ドラマとも、宇和島市内ではロケを行っていない。<br />
<br />
== 主要登場人物 ==<br />
* サク / 松本朔太郎（まつもと さくたろう） - 主人公。アキからはサクちゃんと呼ばれている。名前は詩人の[[萩原朔太郎]]に由来している。おじいちゃん子。<br />
* アキ / 廣瀬亜紀（ひろせ あき）（映画では『広瀬亜紀』と表記されている） - サクの高校時代の恋人。[[白血病]]により17歳で短い生涯を終える。名前は[[白亜紀]]から取られたが、原作では朔太郎は物語の終盤まで季節の「秋」が由来だと思い込んでいた。<br />
* リュウ / 大木龍之介（おおき りゅうのすけ） - サク、アキの同級生。名前は[[芥川龍之介]]に由来している。恋するサクのために何かと骨を折る<ref>原作では文字通り「骨を折る」ことでサクとアキの出会いを演出している</ref>。あだ名は「スケちゃん」。<br />
<br />
== タイトルについて ==<br />
タイトルは編集者の助言によるもので、もともと作者は『恋する[[ソクラテス]]』という題名を考えていた（英訳版では、この題が生かされている：後述）。<br />
<br />
[[ハーラン・エリスン]]の[[サイエンス・フィクション|SF]]小説『世界の中心で愛を叫んだけもの』（''[[w:The Beast that Shouted Love at the Heart of the World (short story)|The Beast that shouted Love at The Heart of The World]]'' [[1969年]]）や、同作のタイトルを参考にした[[庵野秀明]]監督のSF[[アニメ]]『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』の最終話サブタイトル「世界の中心で'''アイ'''を叫んだけもの」（[[1996年]]）から引用された可能性が指摘されている<ref>『「話のネタ」のタネ500』日本博学倶楽部（PHP研究所）P.469[ht/books.google.co.jp/books?id=p8E-UlCsubsC&pg=PA469&dq=%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%BF%83%E3%81%A7%E3%80%81%E6%84%9B%E3%82%92%E3%81%95%E3%81%91%E3%81%B6&as_brr=3]</ref>。<br />
<br />
== 漫画『世界の中心で、愛をさけぶ』 ==<br />
原作を女性の解釈で世界観を壊さずに描いている。<br />
* 原作：[[片山恭一]]<br />
* 作画：一井かずみ<br />
* 初出：[[小学館]]『[[プチコミック]]』[[2004年]]1月号-2月号掲載<br />
* 単行本：2004年[[4月6日]] 小学館より出版、フラワーコミックススペシャル ISBN 4091382738<br />
<br />
== 映画『世界の中心で、愛をさけぶ』 ==<br />
{{Infobox Film<br />
| 作品名 = 世界の中心で、愛をさけぶ<br />
| 原題 = Crying Out Love, in the Centre of the World<br />
| 画像 = <br />
| 画像サイズ = <br />
| 画像解説 = <br />
| 監督 = [[行定勲]]<br />
| 脚本 = [[坂元裕二]]<br />[[伊藤ちひろ]]<br />行定勲<br />
| 原案 = <br />
| 原作 = [[片山恭一]]<br />
| 製作 = 本間英行<br />
| 製作総指揮 = <br />
| ナレーター = <br />
| 出演者 = [[大沢たかお]]<br />[[柴咲コウ]]<br />[[長澤まさみ]]<br />[[森山未來]]<br />[[山崎努|山﨑努]]<br />
| 音楽 = めいなCo.<br />
| 主題歌 = [[平井堅]]「[[瞳をとじて]]」<br />
| 撮影 = [[篠田昇]]<br />
| 編集 = [[今井剛]]<br />
| 製作会社 = [[製作委員会方式|「世界の中心で、愛をさけぶ」製作委員会]]<br />
| 配給 = [[東宝]]<br />
| 公開 = {{flagicon|JPN}} 2004年5月8日<br />
| 上映時間 = 138分<br />
| 製作国 = {{JPN}}<br />
| 言語 = [[日本語]]<br />
| 製作費 = <br />
| 興行収入 = 85億円<ref>[http://www.eiren.org/toukei/img/eiren_kosyu/data_2004.pdf 日本映画製作者連盟2004統計]</ref><br />
| 前作 = <br />
| 次作 = <br />
}}<br />
[[2004年]][[5月]]東宝系にて公開。主演は[[大沢たかお]]と[[柴咲コウ]]。興行収入85億円、観客動員数620万人を記録し、この年の実写映画No.1になった（興行収入85億円も首位）。主題歌の「[[瞳をとじて]]」も大ヒットした。<br />
<br />
[[長澤まさみ]]の出世作として知られる。<br />
<br />
映画版では、大人になってからの朔太郎の視点から物語が描かれ、故郷を旅しながら過去と現在を行き来するストーリーに改変されている。<br />
<br />
=== ストーリー ===<br />
律子は、台風が接近していた引越準備中のある日、[[ダンボール]]の中から一本の[[カセットテープ]]を見つける。家電店でカセット[[ウォークマン]]を購入し、そのテープを聴くと、聞き覚えのある少女の声が流れて、律子は街の喧騒の中を立ち止まり思わず涙を流す。<br />
<br />
一方、サクは律子がいなくなったとリュウに伝えるが、台風のニュース映像に律子の姿が映ったことから彼女が高松にいることを知ったサクは、彼の故郷である高松へと向かう。その中で、高校時代の恋人、アキの思い出が甦る。<br />
<br />
=== キャスト ===<br />
* 松本朔太郎：[[大沢たかお]] / [[森山未來]]（高校生時代）<br />
: 律子を探しに自身の故郷で母校の高校がある高松に行く。高校時代に付き合っていた亜紀が心に引っかかっている。<br />
* 藤村律子：[[柴咲コウ]] / [[菅野莉央]]（少女時代）<br />
: 朔太郎の現在の恋人。左脚を引きずりながら歩いている。台風が来る中高松に訪れる。子供の頃に亜紀と会っている。<br />
* 広瀬亜紀：[[長澤まさみ]]<br />
: 16歳。聡明でスポーツ万能で親しみやすい性格なためクラスで人気がある。朔太郎と親しくなるがその後白血病にかかる。<br />
<br />
==== 朔太郎と親しい人たち ====<br />
* 重蔵（重じぃ）：[[山崎努|山﨑努]]<br />
: 写真館を一人で営むお爺さん。数十年間想いを寄せていた相手・晴子が亡くなり、朔太郎にある頼み事をする。<br />
* 大木龍之介（リュウ）：[[宮藤官九郎]] / [[高橋一生]]（高校生時代）<br />
: 朔太郎の親友。現在は飲食店を経営。昔から友人の朔太郎に色々と気を利かせており、律子を探しに行った彼を心配する。<br />
* ジョニー：[[津田寛治]] / [[古畑勝隆]]（高校生時代）<br />
: 朔太郎の友達。現在は実家の寺を継いで僧侶となる。ちなみに寺の墓地は街を一望できる山沿いにある。<br />
<br />
==== 朔太郎、亜紀、律子の家族 ====<br />
* 松本綾子（朔太郎の母）：[[木内みどり]]<br />
: 事前に連絡もなしに突然一時帰宅した朔太郎に驚く。<br />
* 朔太郎の姉（高校時代）：[[尾野真千子]]<br />
: 仲は悪くないが、朔太郎とはお互いに言葉でからかう。<br />
* 亜紀の父：[[杉本哲太]]<br />
: 高校の夏休み中にキャンプに出かけた亜紀が倒れたため、戻ってきた彼女を心配する。<br />
* 亜紀の母：[[長野里美]]<br />
: 亜紀が白血病にかかり入院生活を送ることになったため付き添う。<br />
* 律子（少女時代）の母：[[田中美里]]<br />
: 亜紀と同じ病院に入院しており、律子が彼女と知り合うきっかけとなる。<br />
<br />
==== 朔太郎が通っていた高校の関係者 ====<br />
* 英語教師：[[ダンディ坂野]]<br />
: 英語の授業で朔太郎のクラスの出席を取る。<br />
* 学級委員長：（松本朔太郎の高校時代の席の前）[[西原亜希]]<br />
: 朔太郎と同じクラス。クラスでやることになった[[ロミオとジュリエット]]の劇の配役の話し合いで進行役を務める。<br />
* 中川悠子：[[松田一沙]]<br />
: ジョニーに好意を持たれている同級生らしき女子。ジョニーに見晴らしのいい墓場に誘われてついて行く。<br />
<br />
==== その他現在に登場する人たち ====<br />
* ラジオのDJ（Dragonの客）：[[渡辺美里]]<br />
: 冒頭の龍之介と朔太郎が店内で会話するシーンで、2人の後ろの席でハガキらしきものに目を通している。<br />
* 出井先輩（朔太郎の上司）：[[天海祐希]]<br />
: 朝出社時に、会社で徹夜した朔太郎と会い彼に名前の由来を尋ねる。そっけない物言いをしている。<br />
* 家電店の店員：[[マギー (俳優)|マギー]]<br />
: 来店した律子からカセットテープが聴けるウォークマンの場所を尋ねられる。<br />
* 台風情報のTV番組アナウンサー：[[斎藤哲也]]、[[小林麻耶]]<br />
: TV局のスタジオで、台風が鹿児島辺りから四国方面に向かっていると進路状況を伝える。<br />
<br />
==== その他過去に登場する人たち ====<br />
(この欄の過去とは朔太郎の高校時代を示す)<br />
* 國村晴子校長（遺影）：[[草村礼子]]・[[堀北真希]]（20歳）<br />
: 重蔵の初恋の人。冒頭で自身の葬儀が行われる。ちなみに重蔵の店には若い頃の自身の写真が飾ってある。<ref group="注">作中の前半の朔太郎が写真館に訪れるシーンで使われている。</ref>。<br />
* 川野：[[宮崎将|宮﨑将]]<br />
: 入院患者。亜紀と同じ病院に入院中で、彼女と親しく会話する。<br />
* 商店のおじさん：[[谷津勲]]<br />
: 店先のベンチに座り、偶然前の道を通りかかった朔太郎に釣り竿を引っ掛けて暇をつぶす。<br />
* 写真館の客：[[市川しんぺー]]<br />
: スーツ姿の男。就職面接用らしき写真の撮影に訪れる。仏頂面をしており、本人曰く「笑顔を作るのが苦手」。<br />
* 映画監督：[[森田芳光]]<br />
: ある時朔太郎が通う高校に映画のロケ撮影に訪れ、偶然目の前にいた亜紀が印象的に見えたらしく写真を撮らせてもらう。<br />
* 空港搭乗カウンター社員：[[大森南朋]]<br />
: 台風のため出発予定の便が欠航になり、搭乗予定の客から詰め寄られる。<br />
* 蜷川先生：[[近藤芳正]]<br />
<br />
=== スタッフ ===<br />
* 監督：[[行定勲]]<br />
* 製作：[[本間英行]]<br />
* 製作統括：[[島谷能成]]、近藤邦勝、安永義郎、[[亀井修]]、[[細野義朗]]、伊東雄三<br />
* プロデューサー：[[市川南 (映画プロデューサー)|市川南]]、[[春名慶]]<br />
* 協力プロデューサー：[[濱名一哉]]<br />
* 原作：[[片山恭一]]／『世界の中心で、愛をさけぶ』（小学館刊）<br />
* 脚本：[[坂元裕二]]、[[伊藤ちひろ]]、[[行定勲]]<br />
* 撮影：[[篠田昇]]<br />
* 美術：[[山口修 (美術デザイナー)|山口修]]<br />
* 録音：[[伊藤裕規]]<br />
* 照明：[[中村裕樹]]<br />
* 編集：[[今井剛]]<br />
* キャスティング：田中忠雄<br />
* 助監督：蔵方政俊<br />
* 製作担当：前田光治<br />
* 音楽：[[めいなCo.]]<br />
* 音楽プロデューサー：北原京子<br />
* 音楽ミキサー：吉田俊之<br />
* 音楽エディター：清水和法<br />
* 音響効果：[[柴崎憲治]]<br />
* スクリプター：工藤みずほ<br />
* 衣装：新井正人<br />
* ヘア・メイク：細川昌子<br />
* VFXスーパーバイザー：[[石井教雄]]<br />
* 企画協力：[[博報堂DYメディアパートナーズ]]<br />
* 協力：[[香川県]]、[[愛媛県]]、[[庵治町]]、[[松山市]]、[[丸亀市]]、[[香南町]]、[[牟礼町]]、[[長浜町 (愛媛県)|長浜町]]、[[松前町 (愛媛県)|松前町]]<br />
* 製作：[[東宝映画 (企業)|東宝映画]]<br />
* 「世界の中心で、愛をさけぶ」製作委員会：[[東宝]]、[[TBSテレビ|TBS]]、博報堂DYメディアパートナーズ、[[小学館]]、[[スターダストピクチャーズ]]、[[MBSテレビ|MBS]]<br />
<br />
=== 主題歌、挿入歌 ===<br />
; 主題歌<br />
*「[[瞳をとじて]]」（デフスターレコーズ） 作詞・作曲・唄：[[平井堅]]<br />
: エンドロールで流れる。<br />
; 挿入歌<br />
* 「[[SOMEDAY (佐野元春の曲)|SOMEDAY]]」作詞・作曲・唄：[[佐野元春]]<br />
: 朔太郎が聴くラジオ番組内でリスナーのリクエストで流れる曲。<br />
* 「[[Eyes (渡辺美里のアルバム)|きみに会えて]]」作詞：神沢礼江、作曲：小室哲哉、編曲：[[清水信之]]、唄：[[渡辺美里]]<br />
: 亜紀が聴いているラジオ番組内でDJ自身が選曲してかける曲。<br />
* 「[[アヴェ・マリア (グノー)|アヴェ・マリア]]」作曲：[[シャルル・グノー]]<br />
: 高校の体育館のステージ上のピアノを使って、朔太郎のために亜紀が弾く。<br />
<br />
=== 雑記 ===<br />
{{雑多な内容の箇条書き|date=2012年4月}}<br />
[[ファイル:Swing seat at Ouji-jinja.jpg|thumb|250px|<center>皇子神社のブランコ<br />奥に屋島が見える</center>]]<br />
* 高校生の朔太郎は[[伊藤つかさ]]のファン。<br />
* 亜紀のリクエストはがきに[[井上陽水]]の「[[いっそ セレナーデ]]」。<br />
* 登場する[[路面電車]]は松山市内ロケにおける[[伊予鉄道]]。<br />
* [[愛媛県庁舎|愛媛県庁本館]]が病院の廊下の設定で使用された。<br />
* [[渡辺美里]]の「きみに会えて」は、西武ドームライブのテレビ告知用としても使用された。<br />
* ブランコ、港のシーンの背景に出てくる対岸の台形状の山は、[[屋島の戦い]]（[[治承・寿永の乱]]）で有名な「[[屋島]]」で、ロケ地となった[[庵治町]]から眺めることができる。<br />
* ロケ地である[[高松市]]庵治町の皇子神社（ブランコに乗ってサクとアキが写真館の主である重じい<!---映画版の設定に写真館の主が主人公の祖父である設定はなし--->の恋愛について話す場所）の金網には、恋人たちや若い女性が恋愛の願いことを祈願した[[南京錠]]がつけられている。この南京錠に関して神社の関係者は、新たな縁結びの神様として神社へ来てもらうことを歓迎している。<br />
* サクとアキの制服は[[香川県立高松北中学校・高等学校]]の夏服を使用している。<br />
* 大木龍之介がマスターで、高松にいる律子をテレビのニュースで発見するカフェは[[港区 (東京都)|港区]][[芝浦]]のバイカーズカフェ。<br />
* 校長先生の少女時代のポートレートは当時はほぼ無名だった[[堀北真希]]である。<br />
* 過去（高校時代）の描写は晴天、現代は曇天、クライマックスの空港のシーンは嵐天で描くのは行定の構想による<ref>「世界の中心で、愛をさけぶ（巻末 解説）」（小学館文庫）</ref><ref>[http://aiosakebu.yahoo.co.jp/movie/keypoint2.html]</ref>。<br />
<br />
=== 映画版の評価 ===<br />
[[長澤まさみ]]が史上最年少で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を獲得。作品そのものについての目立った評論はなかったが、この作品が遺作となった名[[カメラマン]][[篠田昇]]の撮影、[[種田陽平]]の美術、[[行定勲]]監督の演出など各スタッフの技量は、批評家筋からも高く評価されている。<br />
<br />
=== 受賞 ===<br />
*長澤まさみ<br />
**第29回[[報知映画賞]]：助演女優賞<br />
**第17回[[日刊スポーツ映画大賞]]：新人賞<br />
**第22回わかやま市民映画祭：助演女優賞 <br />
**第47回[[ブルーリボン賞 (映画)|ブルーリボン賞]]：助演女優賞 ※『[[深呼吸の必要 (映画)|深呼吸の必要]]』と合わせて<br />
**第29回[[エランドール賞]]：新人賞<br />
**[[第28回日本アカデミー賞]]：最優秀助演女優賞、話題賞俳優部門<br />
**第42回[[ゴールデンアロー賞]]：映画賞<br />
*森山未來<br />
**第47回ブルーリボン賞：新人賞<br />
**第28回日本アカデミー賞：新人俳優賞、優秀助演男優賞<br />
*作品及びスタッフ<br />
**第28回日本アカデミー賞<br />
***最優秀撮影賞：[[篠田昇]]<br />
***最優秀照明賞：[[中村裕樹]]<br />
***会長功労賞：「世界の中心で、愛をさけぶ」企画チーム<br />
***優秀作品賞<br />
***優秀監督賞：[[行定勲]]<br />
***優秀音楽賞：[[めいなCo.]]<br />
***優秀美術賞：[[山口修]]<br />
***優秀録音賞：[[伊藤裕規]]<br />
***優秀編集賞：[[今井剛]]<br />
**第22回[[ゴールデングロス賞]]<br />
***最優秀金賞：「世界の中心で、愛をさけぶ」<br />
***マネーメイキング監督賞：行定勲<br />
***話題賞：「世界の中心で、愛をさけぶ」<br />
<br />
=== 書籍 ===<br />
* 世界の中心で、愛をさけぶ Visual story BOOK（[[小学館]]・2004年4月） - 映画のオフィシャルブック。<br />
* 指先の花〜映画『世界の中心で、愛をさけぶ』律子の物語〜 [[益子昌一]] 著（小学館・2004年05月） - 映画のシナリオを、律子の視点から描いた作品である。<br />
<br />
=== DVD ===<br />
*『世界の中心で、愛をさけぶ ～朔太郎とアキの記憶の扉～』<br />
**本作は高校生時代の朔太郎と亜紀に焦点を当てた作品で、亜紀を失って数日後の朔太郎が映画本編の流れに沿って彼女と過ごした日々をかいつまんで辿っていく内容となっている。<br />
**本作では、映画本編の映像やメイキング映像及びスチール写真を使用し、原作小説から引用した(朔太郎と亜紀による)ナレーションを新たに追加したオリジナルのストーリー・ボード(絵コンテ)作品<ref>本作DVD映像内の説明テロップより</ref>。<br />
**ちなみに本作では、2人のナレーションの[[サウンドトラック|サントラ]]としてピアノ曲<ref group="注">[[クロード・ドビュッシー|ドビュッシー]]作曲の「[[ベルガマスク組曲]]第3曲「月の光」」等。</ref>やオーケストラによるクラシック音楽<ref group="注">[[ヨハン・パッヘルベル|パッヘルベル]]作曲の「[[カノン (パッヘルベル)|カノン]]」等。</ref>がほぼ全編に渡って使用されている。<br />
<br />
=== 主なロケ地 ===<br />
* [[フィルム・コミッション]]：[http://www.21kagawa.com/kfc/ 香川フィルム・コミッション]{{リンク切れ|date=2017年9月 |bot=InternetArchiveBot }}、[http://www.pref.ehime.jp/ehimefc/ えひめフィルム・コミッション]。<br />
[[ファイル:Aji_Cho_Kagawa.jpg|200px|thumb|屋島から見た庵治町湾岸風景]]<br />
[[ファイル:桜八幡神社.JPG|200px|thumb|桜八幡神社前]]<br />
* [[香川県]]<br />
** [[高松市]]（旧：[[木田郡]][[庵治町]]）…メインロケ<br />
** 高松市（旧：木田郡[[牟礼町]]）…サクの自宅<br />
** [[高松空港]]…クライマックスの空港<br />
** [[香川県立香川中央高等学校]]…サクとアキが通った学校（校庭等）<br />
** [[香川県立津田高等学校]]…同上（化学実験室等）<br />
** [[丸亀市]]…サクとアキの島キャンプ<br />
* [[愛媛県]]<br />
** [[松山市]]…アキが入院した病院の廊下（愛媛県庁を病院に見立てた。ただし、病室内はセット）、路面電車<br />
** [[大洲市]]（旧：[[喜多郡]][[長浜町 (愛媛県)|長浜町]]）…寺の墓所<br />
** [[愛媛県立伊予高等学校]]…サクとアキが通った学校（グラウンド）<br />
* [[神奈川県]]<br />
** [[小田原市立白山中学校]]…サクとアキが通った学校（体育館）<br />
* [[東京都]]<br />
** [[港区 (東京都)|港区]] Cafe スーパーレーサー<br />
* [[オーストラリア]]<br />
** [[アリススプリングス]]<br />
<br />
{{行定勲}}<br />
<br />
== 金曜ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』 ==<br />
{{基礎情報 テレビ番組| 画像説明 = <br />
| ジャンル = [[テレビドラマ]]<br />
| 放送国 = {{JPN}}<br />
| 制作局 = [[TBSテレビ|TBS]]<br />
| 監督 = <br />
| 番組名 = 世界の中心で、愛をさけぶ<br />
| 画像 = <!-- [[File:|200px]] ※「File:」の後に画像ファイルを貼る。画像サイズの変更は「200px」の数字を変える。 --><br />
<br />
| 演出 = [[堤幸彦]]<br />[[石井康晴]]<br />[[平川雄一朗]]<br />
| 原作 = 片山恭一<br />
| 脚本 = [[森下佳子]]<br />
| 出演者 = [[山田孝之]]<br />[[綾瀬はるか]]<br />
| 音声 = [[ステレオ放送]]<br />
| 字幕 = <br />
| データ放送 = <br />
| 番組名1 = 連続ドラマ<br />
| 放送時間1 = 金曜日22:00 - 22:54<br />
| 放送分1 = 54<br />
| 放送枠1 = 金曜ドラマ (TBS)<br />
| 放送期間1 = [[2004年]][[7月2日]] - [[9月10日]]<br />
| 放送回数1 = 11<br />
| プロデューサー1 = [[石丸彰彦]]<br />
| 出演者1 = <br />
| ナレーター1 = <br />
| OPテーマ1 = <br />
| EDテーマ1 = [[柴咲コウ]]「[[かたち あるもの]]」<br />
| 外部リンク1 = <br />
| 外部リンク名1 = <br />
| 番組名2 = 特別編<br />
| 放送時間2 = <br />
| 放送分2 = <br />
| 放送枠2 = <br />
| 放送期間2 = 2004年[[9月17日]]<br />
| 放送回数2 = 1<br />
| プロデューサー2 = 石丸彰彦<br />
| 出演者2 = <br />
| ナレーター2 = <br />
| OPテーマ2 = <br />
| EDテーマ2 = <br />
| 外部リンク2 = <br />
| 外部リンク名2 = <br />
| 特記事項 = 最終回は15分拡大（22:00 - 23:09）。<br />
}}<br />
[[2004年]][[7月2日]]から[[9月10日]]まで毎週金曜日22:00 - 22:54<ref>最終回は15分拡大</ref>に、[[TBSテレビ|TBS]]系の「[[金曜ドラマ (TBS)|金曜ドラマ]]」枠で放送された。主演は[[山田孝之]]。2004年[[9月17日]]には、その後の物語を描いたオリジナル特別編を放送。<br />
<br />
映画版同様、大人になった主人公を重ね合わせたドラマ版独自のストーリー展開をしている。第42回[[ザテレビジョンドラマアカデミー賞]]（2004年夏クール）で最優秀作品賞を含む9冠を達成 （主演男優賞：[[山田孝之]]、助演女優賞：[[綾瀬はるか]]、主題歌賞、新人俳優賞：[[田中幸太朗]]、脚本賞：[[森下佳子]]、監督賞：[[堤幸彦]]、[[石井康晴]]、[[平川雄一朗]]、キャスティング賞、タイトルバック賞）。また、第1回ソウル・ドラマアワーズ2006のシリーズドラマ部門の優秀賞・演出監督賞を受賞。<br />
<br />
=== キャスト ===<br />
==== 17年前 ====<br />
; 主要人物<br />
:; 松本朔太郎〈17〉<br />
:: 演 - [[山田孝之]]<br />
:: 成績も運動もごく平凡な高校2年生。<br />
:; 廣瀬亜紀〈17〉<br />
:: 演 - [[綾瀬はるか]]<br />
:: 朔太郎の恋人でクラスメイト。学級委員。陸上部。<!---入院場所：稲代総合病院401号室、戒名：千和院風草紀颯信女---><br />
:; 谷田部敏美〈35〉<br />
:: 演 - [[松下由樹]]<br />
:: クラス担任国語教師。陸上部顧問。<br />
; 宮浦高校<br />
:; 大木龍之介〈17〉<br />
:: 演 - [[田中幸太朗]]<br />
:: 朔太郎の幼馴染、漁師の息子、あだ名はスケちゃん。<br />
:; 中川顕良〈17〉<br />
:: 演 - [[柄本佑]]<br />
:: 朔太郎の幼馴染、クラスメイト。実家は寺でアダ名はボウズ、亜紀に思いを寄せる。<br />
:; 上田智世〈17〉<br />
:: 演 - [[本仮屋ユイカ]]<br />
:: 朔太郎の幼馴染、亜紀の友人であり、クラスメイト。陸上部。龍之介に恋心を抱く。<!---、大林達明と結婚、娘は亜紀---><br />
:; 安浦正〈17〉<br />
:: 演 - [[田中圭]]<br />
:: 学級委員。亜紀に思いを寄せる。<br />
:; 黒沢千尋〈17〉<br />
:: 演 - [[鹿嶋ゆかり|水野はるか]]<br />
:; 池田久美〈17〉<br />
:: 演 - [[浅香友紀]]<!--- - 代打のジュリエット役---><br />
; 松本家<br />
:; 松本芙美子〈13〉<br />
:: 演 - [[夏帆]]<br />
:: 朔太郎の妹。原作では「亜紀も僕（朔太郎）と同じ一人っ子」と言う記述がある。<br />
:; 松本潤一郎〈47〉<br />
:: 演 - [[高橋克実]]<br />
:: 朔太郎の父。農協に勤めていたが謙太郎の没後、写真館を継ぐ。<br />
:; 松本富子〈43〉<br />
:: 演 - [[大島さと子]]<br />
:: 朔太郎の母。漁協に勤めている。<br />
:; 松本謙太郎〈72〉<br />
:: 演 - [[仲代達矢]]（[[特別出演]]）<br />
:: 朔太郎の祖父、松本写真館創業者。<br />
; 廣瀬家<br />
:; 廣瀬綾子〈43〉<br />
:: 演 - [[手塚理美]]<br />
:: 亜紀の母。<br />
:; 廣瀬真〈48〉<br />
:: 演 - [[三浦友和]]<br />
:: 亜紀の父、[[建築士事務所]]経営、[[一級建築士]]。<br />
; その他<br />
:; 真島順平<br />
:: 演 - [[鳥羽潤]]<br />
:: 亜紀と同じ稲代総合病院の白血病患者。<br />
:; 上田薬局店主<br />
:: 演 - [[おかやまはじめ]]<br />
:: 智世の父。<br />
:; 稲代総合病院の佐藤医師<br />
:: 演 - [[浅野和之]]<br />
:; たこ焼き屋店主<br />
:: 演 - [[武野功雄]]<br />
:; 禅海寺の住職<br />
:: 演 - [[野添義弘]]<br />
:: 中川の父。<br />
:; ラジオDJ<br />
:: 演 - [[平野文]]<br />
<br />
==== 現在 ====<br />
; 主要人物<br />
:; 松本朔太郎〈34〉<br />
:: 演 - [[緒形直人]]<br />
:: 大学病院研究医。亜紀を失った喪失感や心の傷は癒えていない。<br />
:; 小林明希〈34〉<br />
:: 演 - [[桜井幸子]]<br />
:: 朔太郎の大学時代からの親友、シングルマザー。保険外交員をしながら一樹を育てる。<br />
:; 谷田部敏美〈52〉<br />
:: 演 - [[松下由樹]]<br />
:: 教師を続けている。<br />
; 松本家<br />
:; 松本潤一郎〈64〉<br />
:: 演 - [[高橋克実]]<br />
:; 松本富子〈60〉<br />
:: 演 - [[大島さと子]]<br />
; 廣瀬家<br />
:; 廣瀬綾子〈60〉<br />
:: 演 - [[手塚理美]]<br />
:; 廣瀬真〈65〉<br />
:: 演 - [[三浦友和]]<br />
; その他<br />
:; 小林一樹<br />
:: 演 - [[仲條友彪]]<br />
:: 明希の息子。朔太郎を「サク」と呼び、慕っている。<br />
:; 芸プロ<br />
:; [[トライアル]]<br />
:; [[劇団ひまわり]]<br />
:; [[松崎町]]のみなさん<br />
<br />
=== スタッフ ===<br />
* 原作 - 片山恭一<br />
* 脚本 - [[森下佳子]]<br />
* 演出 - [[堤幸彦]]、[[石井康晴]]、[[平川雄一朗]]<br />
* 主題歌 - [[柴咲コウ]]「[[かたち あるもの]]」（ユニバーサルミュージック）<br />
* サウンドトラック - [[河野伸]]『世界の中心で、愛をさけぶ TVオリジナル・サウンドトラック』（ユニバーサルミュージック）<br />
* 潤色 - 坂元裕二、伊藤ちひろ、行定勲<br />
* 撮影 - 唐沢悟<br />
* プロデューサー - [[石丸彰彦]]<br />
* 製作著作 - TBS<br />
<br />
=== 放送日程 ===<br />
{| class="wikitable" style="text-align:center"<br />
|+ 連続ドラマ<br />
|-<br />
!話数!!放送日!!サブタイトル!!演出!!視聴率<br />
|-<br />
|第1話||2004年7月{{0}}2日||恩師からの手紙||rowspan="2"|堤幸彦||18.5%<br />
|-<br />
|第2話||2004年7月{{0}}9日||微妙な距離||15.7%<br />
|-<br />
|第3話||2004年7月16日||永遠の別れ||石井康晴||15.2%<br />
|-<br />
|第4話||2004年7月23日||最後の日||平川雄一朗||{{color|blue|13.9%}}<br />
|-<br />
|第5話||2004年7月30日||忍び寄る影||rowspan="2"|堤幸彦||16.5%<br />
|-<br />
|第6話||2004年8月{{0}}6日||生への旅路||15.0%<br />
|-<br />
|第7話||2004年8月13日||明けない夜||平川雄一朗||14.5%<br />
|-<br />
|第8話||2004年8月20日||プロポーズ||石井康晴||15.4%<br />
|-<br />
|第9話||2004年8月27日||最期の選択||平川雄一朗||15.9%<br />
|-<br />
|第10話||2004年9月{{0}}3日||たすけてください…||rowspan="2"|堤幸彦||15.2%<br />
|-<br />
|最終話||2004年9月10日||かたち あるもの（15分拡大版）||{{color|red|19.1%}}<br />
|-<br />
!colspan="5"|平均視聴率 16.0%（視聴率は[[関東地方|関東地区]]・[[ビデオリサーチ]]社調べ）<br />
|}<br />
{| class="wikitable" style="text-align:center"<br />
|+ 特別編<br />
|-<br />
!放送日!!サブタイトル!!演出!!視聴率<br />
|-<br />
|2004年9月17日||17年目の卒業||石井康晴||15.3%<br />
|}<br />
<br />
=== 書籍 ===<br />
* 世界の中心で、愛をさけぶ MEMORIES（[[角川書店]]・2004年09月）- ドラマの公式ビジュアルブック。<br />
* ピアノ・ソロ 世界の中心で、愛をさけぶ／TVオリジナル・サウンドトラック（ドレミ楽譜出版社・2004年8月）- ドラマの公式楽譜集、初級者・中級者向けの2種、巻頭に石丸プロデューサーへのインタビュー記事がある。<br />
<br />
=== 主なロケ地 ===<br />
* [[静岡県]]<br />
** [[賀茂郡]][[松崎町]]…メインロケ地、町内の民家が『亜紀の家』『松本写真館』として登場。他にも松崎港・松崎海岸・ときわ大橋・浜丁橋・ときわ大橋商店街・大阪屋文具店前（『たこやきパパさん』）・松崎造花店・さつまあげはやま（『まごころ弁当』）・須田薬局（『上田薬局』）・瀬崎神社・禅海寺・帰一寺・大沢山神社・那賀川・池代川・牛原山（アジサイの丘）他が登場。ドラマに登場したコロッケパンは町内「清水屋パン」製。<br />
*** [[静岡県立松崎高等学校|松崎高校]]…『宮浦高校』として、第3棟3階『2-D』教室や図書室・職員室・体育館・グラウンド他が登場。<br />
*** [[伊豆太陽農業協同組合|JA伊豆太陽]]岩科支店…松本潤一郎が勤めていた農協。目の前のマルテン商店を背景に、木橋と農道が第1話 - 最終話まで登場。<br />
*** 明治商家中瀬邸…常設でロケ展示コーナーがあり、サクの自転車や『稲代総合病院』看板他が見られる。<br />
** [[西伊豆町]]…最終話で町営斎場が登場。西伊豆町宇久須は、ドラマポスター写真ロケ地。<br />
** [[東伊豆町]]…町営アスド会館が、亜紀が入院していた『稲代総合病院』で登場。<br />
*** [[片瀬白田駅]]…『宮浦駅』で登場。第2話で朔が降り立った駅、第9話で明希が事故にあった駅前、特別編でサクが町を出た駅。<br />
*** [[伊豆大川駅]]…『宮浦南駅』で登場。第4話でスケちゃんを見送った駅。<br />
** [[伊豆の国市]]…第10話でサクが航空券を買った『稲代観光』は伊豆長岡駅前の伊豆箱根鉄道総合案内所。<br />
*** [[伊豆長岡駅]]…『稲代駅』で登場。第10話で亜紀とサクが空港へ向かった駅。<br />
** [[伊豆市]]…八木沢大久保の民家が『サクの家』として登場。第8話の修学旅行で泊まったホテルはラフォーレ修善寺。<br />
*** [[土肥港]]…第5話で明希と一樹が『大代フェリー』に乗った港。船内シーンは[[エスパルスドリームフェリー|駿河湾フェリー]]「駿河」の特別室。<br />
** [[富士市]]…第4話の陸上競技場は富士総合運動公園。<br />
** [[下田市]]…第6 - 7話で朔が、また第7話で亜紀が入ろうとした海は九十浜。<br />
* [[東京都]]<br />
** [[新宿区]]…第1話のラジオ局は[[ヒルトン東京|新宿国際ビルディング]]内東放学園サテライトスタジオ。第7話で一樹が歩いていた線路際は山手線新大久保 - 高田馬場間。<br />
** [[渋谷区]]…第2話で明希が勤めていたのはCASIO本社1階。<br />
** [[八王子市]]…第1話で明希と一樹が訪れたのは[[東海大学医学部付属八王子病院|東海大学付属八王子病院]]。<br />
** [[武蔵野市]]…第6話で一樹が通っていた幼稚園は武蔵野中央第二幼稚園。<br />
* [[千葉県]]<br />
** [[市原市]]…第3話で亜紀とサクが訪れたのは小湊鐵道[[月崎駅]]。<br />
** [[館山市]]…第5話の海で亜紀とサクが遊んだのは[[沖ノ島 (千葉県)|沖ノ島]]。<br />
** [[安房郡]][[鋸南町]]…第5話で東京湾の[[浮島 (千葉県)|浮島]]がキャンプ地『夢島』として登場。<br />
* [[福島県]]<br />
** [[石川郡 (福島県)|石川郡]][[玉川村]]<br />
*** [[福島空港]]…第10話で亜紀とサクがオーストラリアへ旅立とうとした空港。<br />
* [[オーストラリア]]<br />
** [[シドニー]]…第8話で行った修学旅行先。<br />
** [[ウルル]]（キングスキャニオン）…第1話・最終話で登場、第8話で行った修学旅行先。<br />
{{gallery<br />
|ファイル:Tokiwaohashi -01.jpg|松崎町ときわ大橋<br />
|ファイル:Fukushimaairport.jpg|空港<br />
|ファイル:Uluru 1.JPG|ウルル<br />
}}<br />
{{前後番組<br />
|放送局=[[TBSテレビ|TBS]]系<br />
|放送枠=[[金曜ドラマ (TBS)|金曜ドラマ]]<br />
|番組名=世界の中心で、愛をさけぶ（テレビドラマ）<br />（2004.7.2 - 2004.9.10）<br />
|前番組=[[ホームドラマ!]]<br />（2004.4.16 - 2004.6.25）<br />
|次番組=[[3年B組金八先生]]（第7シリーズ）<br />（2004.10.15 - 2005.3.25）<br />
}}<br />
{{TBS金曜ドラマ (1989年以降)}}<br />
{{ザテレビジョンドラマアカデミー賞}}<br />
<br />
== 舞台『世界の中心で、愛をさけぶ』 ==<br />
[[2005年]][[8月5日]]から[[9月4日]]にかけて、[[キャロットタワー#世田谷パブリックシアター|世田谷パブリックシアター]]をはじめとする全国7か所で公演を行った。<br />
<br />
=== スタッフ ===<br />
* 原作：[[片山恭一]]<br />
* 脚本：[[蓬莱竜太]]（[[モダンスイマーズ]]）<br />
* 演出：西川信廣（[[文学座]]演出部所属）<br />
* 主催：[[TBSテレビ|TBS]] / [[ニッポン放送]]<br />
* 企画・製作：[[TBSテレビ|TBS]]<br />
<br />
=== キャスト ===<br />
* 松本朔太郎：[[田中幸太朗]]<br />
* 廣瀬亜紀：[[佐藤めぐみ]]<br />
* 教師・瀬戸：[[とよた真帆]]<br />
* 教師・近藤：[[升毅]]<br />
* サクの祖父：[[上條恒彦]]<br />
<br />
== ラジオドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』CD Book ==<br />
[[エフエム東京|TOKYO FM]]で2004年05月に放送されたラジオドラマを[[コンパクトディスク|CD]]に収録し、ブックレットにシナリオ、イメージ写真を収めた構成となっている。<br />
<br />
=== スタッフ ===<br />
* 原作：片山恭一<br />
* 脚本、演出：飯村聖美<br />
* 出版：TOKYO FM出版（2004年07月）<br />
<br />
=== 出演 ===<br />
* 松本朔太郎：[[松田龍平]]<br />
* 廣瀬亜紀：[[宮崎あおい]]<br />
<br />
== 映画『僕の、世界の中心は、君だ。』 ==<br />
{{韓国の事物<br />
|title= 僕の、世界の中心は、君だ。<br />
|picture-type= <br />
|picture= <br />
|caption= <br />
|hangeul= 파랑주의보<br />
|hanja= <br />
|hiragana= <br />
|katakana= パランジュイボ<br />
|latin= <br />
|alphabet-type= [[英語|英]]題<br />
|alphabet= My Girl and I<br />(Pah-rang-ju-eui-bo)<ref>[http://kmdb.or.kr/movie/md_basic.asp?nation=K&p_dataid=06755&keyword=파랑주의보 파랑주의보 （波浪注意報）] [[:ko:KMDb|KMDb]] 2011年8月10日閲覧。</ref><br />
}}<br />
[[2005年]]製作の[[大韓民国|韓国]]映画。日本では[[2006年]][[8月]]に[[松竹]]・[[東京急行電鉄|東急]]系にて公開（[[配給]]は[[ワーナー・ブラザース]]）。<br />
<br />
映画版の『世界の中心で、愛をさけぶ』の、韓国版[[リメイク]]という形を取っているため、出てくるエピソード等も映画版をなぞっている。ただし、ストーリー展開自体は原作の形を踏襲しているため、映画版での藤村律子に相当する役はほとんど活躍しない。また、いくつかの設定が韓国風に置き換えられている（例:スホの祖父の職業）。<br />
<br />
なお、このタイトルは[[邦題]]であり、原題は「파랑주의보」（波浪注意報）、英語題は「MY GIRL AND I / PARANG LOVE」である。<br />
<br />
ちなみに、エンドロールの際に流れる『瞳をとじて』の韓国語バージョンは、日本公開版にのみ採用されたものである。<br />
<br />
=== スタッフ ===<br />
* 製作総指揮:テディ・チョン<br />
* 製作:テディ・チョン<br />
* 監督:[[チョン・ユンス]]<br />
* 脚本:ファン・ソング<br />
* 脚色:チョン・ユンス、チャン・ムニル<br />
* 撮影:パク・ヒジュ<br />
* 音楽:イ・ドンジュン<br />
* 上映時間:97分<br />
<br />
=== キャスト ===<br />
{| class="wikitable"<br />
|-<br />
! 役名 || 俳優 || 日本語吹き替え<br />
|-<br />
| キム・スホ（松本朔太郎に相当） || [[チャ・テヒョン]] || [[関智一]]<br />
|-<br />
| ペ・スウン（廣瀬亜紀に相当） || [[ソン・ヘギョ]] || [[赤間麻里子]]<br />
|-<br />
| キム・マングム || [[イ・スンジェ]] || [[平野稔]]<br />
|-<br />
| ソンジン || [[パク・ヒョジュン]] || [[木村雅史]]<br />
|-<br />
| ヒソン || [[キム・ヨンジュン]] || [[佐藤淳]]<br />
|-<br />
|ジョング || [[ソン・チャンウィ]] || [[羽多野渉]]<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
=== 書籍 ===<br />
* 僕の、世界の中心は、君だ。 [[百瀬しのぶ]]著 （[[小学館]]・[[2006年]][[11月]]）- 韓国版のノベライズ<br />
<br />
== 映画『在世界中心呼唤爱』 ==<br />
{{Infobox Film<br />
| 作品名 = 在世界中心呼唤爱<br />
| 原題 = 在世界中心呼唤爱<br>Crying Out in Love<br />
| 画像 = <br />
| 画像サイズ = <br />
| 画像解説 = <br />
| 監督 = [[クァク・ジェヨン]]<br />
| 脚本 = クァク・ジェヨン<br />[[周展]]<br />
| 原案 = <br />
| 原作 = [[片山恭一]]<br />
| 製作 = 本間英行<br />
| 製作総指揮 = <br />
| ナレーター = <br />
| 出演者 = [[欧豪]]<br />[[張慧雯]]<br />[[楊紫]]<br />[[王智]]<br />
| 音楽 =<br />
| 主題歌 =<br />
| 撮影 =<br />
| 編集 =<br />
| 製作会社 = <br />
| 配給 =<br />
| 公開 = {{flagicon|CHN}} 2016年8月26日<br />
| 上映時間 = <br />
| 製作国 = {{CHN}}<br />
| 言語 = [[中国語]]<br />
| 製作費 = <br />
| 興行収入 = <br />
| 前作 = <br />
| 次作 = <br />
}}<br />
{{中華圏の事物<br />
| タイトル=在世界中心呼唤爱 {{small2|（原題）}}<br />
| 英文=<br />
| 簡体字=在世界中心呼唤爱<br />
| 繁体字=在世界中心呼喚愛<br />
| ピン音=Zài shì jiè zhōng xīn hū huàn ài<br />
| 通用=<br />
| ラテン字=<br />
| 注音符号=ㄗㄞˋ ㄕˋ ㄐㄧㄝˋ ㄓㄨㄥ ㄒㄧㄣ ㄏㄨ ㄏㄢˇ ㄞˋ<br />
| カタカナ=ザイシジェゾンシンフフアンアイ<br />
| 日本語=ざいせかいちゅうしんこかんあい<br />
}}<br />
[[2016年]][[8月]]中国にて公開。主演は[[欧豪]]と[[張慧雯]]。<br />
{| class="wikitable"<br />
|-<br />
! 役名 || 俳優 || 日本語吹き替え<br />
|-<br />
| 柯達（松本朔太郎に相当） || [[欧豪]] || <br />
|-<br />
| 夏葉（廣瀬亜紀に相当） || [[張慧雯]] || <br />
|-<br />
|}<br />
<br />
== 諸外国語への翻訳 ==<br />
* ''Socrates in Love''（Viz Communications, 2005年）、Akemi Wegmuller 訳 ISBN 1421501546 （小説、[[英語]]）<br />
* ''Socrates in Love''（Viz Communications, 2005年）、Kazumi Kazui 絵 ISBN 1421501996 （漫画版、英語）<br />
* ''Un cri d'amour au centre du monde''（Presses de la Cite, 2006年）、Vincent Brochard 訳 ISBN 2258069084 （小説、[[フランス語]]）<br />
* ''Gridare amore dal centro del mondo''（Salani, 2006年）、 Marcella Mariotti 訳 ISBN 8884518474 （小説、[[イタリア語]]）<br />
* ''Gridare amore dal centro del mondo''（Kappa Edizioni, 2006年）、 Rebecca Suter 訳 ISBN 8874711298 （漫画版、[[イタリア語]]）<br />
* ''Cry out for love''（Egmont Ehapa, [[ベルリン|Berlin]], 2005年）、Kazumi Kazui 絵 ISBN 3770463676 （漫画版、[[ドイツ語]]）<br />
* 『在世界的中心呼喚愛情』（[[時報文化]]、2004年）、楊嵐 訳 ISBN 9571341339（小説、台湾版）<br />
* 『{{lang|kr|세상의 중심에서 사랑을 외치다}}』、{{lang|kr|안중식}}訳 ISBN 8990054206（小説、[[韓国語]]）<br />
* 『在世界中心呼唤爱』（青島出版社、2004年）、林少華 訳 ISBN 7543630508（小説、中国（大陸）版）<br />
* 『在世界中心大聲呼喊：我愛你』（天地図書有限公司、2004年）、林少華 訳 ISBN 9789882018679 （小説、中国（香港）版）<br />
* ''Das Gewicht des Glücks'',Thomas Eggenberg 訳 （Goldmann, 2007年） ISBN 3442460611（小説、[[ドイツ語]]）<br />
* 『世界の中心で、愛をさけぶ』（[[小学館]]、[[2001年]]）、[[片山恭一]] ISBN 978-4093860727（小説、[[国語]]）<br />
<br />
== 原作と派生作品との相違点 ==<br />
[[#主要登場人物|主要登場人物]]の3名以外の登場人物や物語の提示方法については、各派生作品ごとに比較的自由に改変されている。映画版では高校生のサクとアキが[[ウォークマン|WALKMAN]]で[[交換日記]]をおこなう設定が効果的に利用されたが、原作ではWALKMANそのものが登場せず（すでにCDプレイヤーの時代設定）、中学時代にノートで交換日記を行っている。サクの祖父は原作では元政治家でマンション住まい。祖父との対話は原作において重要な構成であり、ここでのサクは多弁である。映像版では物語のモチーフにかかわる重要なせりふの多くがアキや重蔵（原作には登場しない、写真撮影のくだりもない）らのせりふに振り替えられている。<br />
<br />
== 批評 ==<br />
商業的に大成功した作品に関わらず、公式な批評が充分なされていない作品の一つである。[[プロット]]の通俗性が取り上げられることが多い。[[白血病]]の少女をめぐる「喪失（と再生）の物語」である点、アボリジニの死生観や散骨など。タイトルの「セカチュー」と「[[ジコチュー]]（流行語）」との類似から世相を批評するなど。年配者には「白血病の少女の物語」は1970年代に流行した[[山口百恵]]の「[[赤いシリーズ]]」を連想させ、散骨やアボリジニの死生観は20世紀末から21世紀初頭の流行を想起させることなど。また「高校生が習作として書いたもののようで」「日本人全体がガキとしてふるまうことをよしとしている」<ref>茂木健一郎「クオリア日記」[http://www.qualia-manifesto.com/qualiadiary/qualiadiary18.txt]2003.12.23-24</ref>時代の風潮を寓喩したものだとするものなど。<br />
<br />
== 電子書籍 ==<br />
* [http://itunes.apple.com/us/app/id460299128?mt=8 iTunes Store]<br />
* [https://market.android.com/details?id=jp.co.d_b_s.mcbook&feature=search_result#?purchaseButton=eAGTpKtkmS1WbuXZV_DgcClLam0%3D Android Market]<br />
<br />
== その他 ==<br />
{{雑多な内容の箇条書き|date=2012年4月}}<br />
* 映画版で松本朔太郎を演じた[[森山未來]]と、テレビドラマ版で同役だった[[山田孝之]]は、映画版、並びにテレビドラマ版が公開される前年に[[フジテレビジョン|フジテレビ]]のテレビドラマ「[[WATER BOYS|ウォーターボーイズ]]」で共演。なお、テレビドラマ版で学級委員の安浦役だった[[田中圭]]も、同ドラマで両名と共演している。また、テレビドラマ版で大木龍之介、舞台版では松本朔太郎役であった[[田中幸太朗]]も映画版の「[[ウォーターボーイズ]]」に出演しているほか、テレビドラマ版で通称『ボウズ』こと中川顕良役だった[[柄本佑]]も、後に「[[WATER BOYS 2005夏]]」に出演した。<br />
* 映画版で廣瀬亜紀を演じた[[長澤まさみ]]と、ドラマ版の同役の[[綾瀬はるか]]は、共に、リアリティを出すため劇中、剃髪している。<br />
* 長澤まさみと森山未來は、映画「[[モテキ]]」でも共演した（森山が主役の扱い）。<br />
* 綾瀬はるかと、舞台版で廣瀬亜紀を演じた[[佐藤めぐみ]]は、[[2004年]]のフジテレビヤングシナリオ大賞・[[P&G]]パンテーン ドラマスペシャル「冬空に月は輝く」で共演した。<br />
* 映画「[[ラフ ROUGH|ラフ]]」のイベントで長澤まさみは[[スキマスイッチ]]と映画版の話になり、「坊主にすると頭がかゆくて…」と苦笑いしながら発言した。また綾瀬はるかは普段日記を欠かさないが、父の薦めで髪の伸びゆくさまを記録した「坊主日記」を併せてつけていたという。禿げないか心配でたまらなかったらしい（「[[はなまるマーケット]]」より）。<br />
* [[2004年]]度の第42回[[ゴールデン・アロー賞]]では、長澤まさみと、新人賞受賞者の一人として綾瀬はるかが選ばれ、授賞式の記念撮影の際に、長澤と綾瀬が同じフレームに映るというハプニングがあったが、「二人の廣瀬亜紀」のツーショット会見は実現しなかった。その後の[[2015年]]の映画「[[海街diary]]」にて、４人姉妹の長女（綾瀬）と次女（長澤）として共演し（綾瀬が主役の扱い）、同作の舞台挨拶や、映画賞の授賞式などでは、しばしば２人が舞台上に並ぶ姿が見られた。<br />
* テレビドラマ版で朔太郎の父親、潤一郎役であった[[高橋克実]]は、後に[[セイコーエプソン]]のカラープリンター、「[[カラリオ]]」のCMで、映画版で廣瀬亜紀を演じた長澤まさみの父親役として登場。一方、テレビドラマ版で朔太郎の妹、芙美子役であった[[夏帆]]は、[[キヤノン]]のカラープリンター、「PIXUS」のCMに起用されている。<br />
* 映画版が1986年が舞台なのに対して、ドラマ版ではそれより1年新しい1987年が舞台になっている。<br />
* 韓国版のスウンを演じたソン・ヘギョは「[[秋の童話]]」でやはり白血病で命を落とす主人公を演じている。<br />
* 映画・ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」の公開により日本骨髄バンク新規ドナー登録者数が増加した<ref>「MOHTHLY REPORT」骨髄移植推進財団事務局（平成17年4月15日）[http://www.jmdp.or.jp/documents/file/07_about_us/monthly/monthly05_04_15.pdf]</ref>。<br />
* 映画版に登場する[[高松空港]]のシーンは国際線ターミナルで撮影が行われた。ちなみに撮影に使われた高松市[[香南町]]にある高松空港は1989年に出来たもので、舞台となった1986年当時は現在地より北部にある[[高松市]]林町にあり、まだ工事中だった。<br />
*ドラマ版は当初は、[[石原さとみ]]主演で企画されていたが、スケジュールの都合により（剃髪を拒んだという説もある）、綾瀬はるかに変更された<ref>[http://www.asagei.com/excerpt/4461 芸能界ピンチヒッター裏・物語（1）] asagei.com</ref>。<br />
* 吉岡道夫の『絶唱』（1975年、旺文社）と、あらすじが酷似しているとの指摘がある。<br />
* タイトルは[[ハーラン・エリスン]]の有名なSF『世界の中心で愛をさけんだけもの』と酷似しているが、毒薬混入した牛乳をばらまいての大量殺人から始まる同作と内容的な関連は一切ない。作者ではなく編集者がつけた題名だと言われる。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{脚注ヘルプ}}<br />
{{reflist}}<br />
<br />
=== 注釈 ===<br />
{{Reflist|group="注"}}<br />
<br />
== 文献情報 ==<br />
* 2004年5月の月間インターネット利用動向調査結果 ネットレイティングス株式会社（2004年6月21日）[http://csp.netratings.co.jp/nnr/PDF/0621_2004newsrelease_J.pdf]<br />
* 「『セカチュウ』の迷惑」中田實 （愛知江南短期大学ライブラリー情報No.30 2005.2）[http://www.konan.ac.jp/library/jyouhou/No30.pdf]<br />
* 「僕の私の読書感想文」澤野孝一朗（名古屋市立大学院経済学研究科准教授 2006/01/05）[http://www.hat.hi-ho.ne.jp/sawano/essay/sekatyu.pdf]<br />
* 「純愛物語論」高橋与四男（東海大学紀要海洋学部第3巻第3号77-85頁 2005）[http://www2.scc.u-tokai.ac.jp/www3/kiyou/pdf/2006vol3_3/takahashi.pdf]<br />
* 「闇に光を求める者たち-少年ホールデン、青年フランク、そして中年トミー-」関戸冬彦（文京学院大学外国語学部文京学院短期大学紀要第5号）[http://ci.nii.ac.jp/naid/40007371580][http://www.u-bunkyo.ac.jp/center/library/image/fsell2005_17-25.pdf]<br />
* 「ローカル・フィルムコミッションフォーラム新潟 報告書」にいがたロケネット（2004.2.14,15）PDF-P.12〜13[http://www.niigatalocation.net/forum/forumreport_all.pdf]<br />
* 「「世界の中心を見せたい」純愛ゆえの行動が白血病死の原因」小守ケイ（宮崎滋・監修）（モダンメディア55巻3号2009「シネマをいろどる病と医療」）[http://www.eiken.co.jp/modern_media/backnumber/pdf/MM0903_04.pdf]<br />
* 「現代日本におけるココロとモノ」香山リカ（第6回物学研究会レポートvol.90 20059.6）[http://www.k-system.net/butsugaku/pdf/090_report.pdf]<br />
* {{Cite journal|和書|author=秋枝(青木)美保 |title=宮沢賢治と現代文学 その3 : 「銀河鉄道の夜」と「世界の中心で、愛をさけぶ」における死生観-ジョバンニとカムパネルラの変奏- |date=2008-03 |publisher=福山大学 |journal=福山大学人間文化学部紀要 |volume=8 |naid=110007406653 |pages=A1-A17 |ref=harv}}<br />
* {{Cite journal|和書|author=大沢正善 |title=『世界の中心で、愛をさけぶ』論 |date=2007-03-15 |publisher=岐阜聖徳学園大学 |journal=岐阜聖徳学園大学国語国文学 |volume=26 |naid=110006406098 |pages=12-28 |ref=harv}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[白血病]]<br />
* [[急性白血病]]<br />
* [[ウォークマン]]<br />
* [[ウルル]] - 通称：'''『エアーズロック』'''。また、'''『世界の中心』'''という意味合いで、'''『大地の臍』'''とも呼ばれることがある。<br />
* [[散骨]]<br />
* （物語のプロットについて）<br />
** 『[[エリザベス・キューブラー＝ロス|死ぬ瞬間]]』（エリザベス・キューブラー＝ロス）<br />
** 『[[愛と死をみつめて]]』<br />
** 『[[永遠の愛を誓って]]』<br />
* [[フィルム・コミッション]]<br />
* [[骨髄バンク]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* 小説<br />
** [http://www.kkatayama.net/ 片山恭一オフィシャルサイト 片山恭一書店]<br />
* 映画<br />
** [https://web.archive.org/web/20040609163453/http://aiosakebu.yahoo.co.jp/ 公式サイト] - 2004年6月9日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]<br />
** [http://aiosakebu-dvd.jp/home.html 映画版DVD公式サイト]<br />
** {{Allcinema title|319078|世界の中心で、愛をさけぶ}}<br />
** {{Kinejun title|35826|世界の中心で、愛をさけぶ}}<br />
** {{Movie Walker|mv34186|世界の中心で、愛をさけぶ}}<br />
** {{Eigacom title|40992|世界の中心で、愛をさけぶ}}<br />
** {{Amg movie|335560|Crying Out Love, in the Centre of the World}}<br />
** {{IMDb title|0424430|Crying Out Love, in the Centre of the World}}<br />
* テレビドラマ<br />
** [https://web.archive.org/web/20040930220747/http://www.tbs.co.jp/sekai-ai/ 世界の中心で、愛をさけぶ - TBS] - 2004年9月30日時点のアーカイブ<br />
** {{Facebook|139414556268515|TBS系金曜ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』}}<br />
** [http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/d1198/ 世界の中心で、愛をさけぶ] - [[TBSチャンネル]]<br />
** [http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/d1199/ 世界の中心で、愛をさけぶ特別編〜17年目の卒業〜] - TBSチャンネル<br />
** [http://soukanzu.net/04-3/sekai-ai.htm 人物相関図]<br />
<br />
{{2004年日本週末観客動員数1位の映画}}<br />
{{デフォルトソート:せかいのちゆうしんてあいをさけふ}}<br />
[[Category:2001年の小説]]<br />
[[Category:日本の恋愛小説]]<br />
[[Category:愛媛県を舞台とした作品]]<br />
[[Category:2004年の映画]]<br />
[[Category:日本の恋愛映画]]<br />
[[Category:日本の青春映画]]<br />
[[Category:TBS製作の映画]]<br />
[[Category:行定勲の監督映画]]<br />
[[Category:坂元裕二の脚本映画]]<br />
[[Category:小説を原作とする映画]]<br />
[[Category:香川県を舞台とした映画作品]]<br />
[[Category:長澤まさみ]]<br />
[[Category:2004年のテレビドラマ]]<br />
[[Category:TBS金曜ドラマ]]<br />
[[Category:オフィスクレッシェンド製作のテレビ作品]]<br />
[[Category:森下佳子脚本のテレビドラマ]]<br />
[[Category:恋愛ドラマ]]<br />
[[Category:文学を原作とするテレビドラマ]]<br />
[[Category:綾瀬はるか]]<br />
[[Category:2005年の舞台作品]]<br />
[[Category:日本の舞台作品]]<br />
[[Category:小説を原作とする舞台作品]]<br />
[[Category:漫画作品 せ|かいのちゆうしんてあいをさけふ]]<br />
[[Category:プチコミック]]<br />
[[Category:バブル期の昭和時代を舞台とした作品]]<br />
[[Category:2016年の映画]]<br />
[[Category:中国の恋愛映画]]<br />
[[Category:クァク・ジェヨンの監督映画]]<br />
[[Category:リメイク青春映画]]<br />
[[Category:リメイク恋愛映画]]<br />
{{リダイレクトの所属カテゴリ<br />
|redirect1=僕の、世界の中心は、君だ。<br />
|1-1=2005年の映画<br />
|1-2=韓国の恋愛映画<br />
|1-3=リメイク青春映画<br />
|1-4=リメイク恋愛映画<br />
}}</div>
2402:6B00:5609:EF00:1D04:81E1:E9B1:B20B
春日井市
2018-07-26T06:08:21Z
<p>2402:6B00:5609:EF00:1D04:81E1:E9B1:B20B: </p>
<hr />
<div>{{日本の市<br />
|画像 = [[File:Tofu Memorial Hall 20150109.JPG|300px]]<br />[[File:SUN MARCHE MINAMI-KAN 2016.JPG|300px]]<br />
|画像の説明 =上段：[[道風記念館]]<br>下段：[[高蔵寺ニュータウン]]<br />
|自治体名=春日井市<br />
|都道府県=愛知県<br />
|支庁=<br />
|市章 = [[ファイル:Flag of Kasugai, Aichi.svg|100px|center]]春日井[[市町村旗|市旗]] [[ファイル:Emblem of Kasugai, Aichi.svg|75px|center]]春日井[[市町村章|市章]]<br />
|コード=23206-8<br />
|隣接自治体=[[名古屋市]]、[[小牧市]]、[[瀬戸市]]、[[犬山市]]、<br />[[西春日井郡]][[豊山町]]<br />[[岐阜県]][[多治見市]]<br />
|木=[[ケヤキ]]<br />
|花=[[サクラ]]<br />
|郵便番号=486-8686<br />
|所在地=春日井市鳥居松町五丁目44番地<br /><small>{{ウィキ座標度分秒|35|14|51|N|136|58|20|E|}}</small><br />[[File:Kasugai City Hall ac (1).jpg|center|250px|]]<br />
|外部リンク=[http://www.city.kasugai.lg.jp/ 春日井市]<br />
|位置画像={{基礎自治体位置図|23|206}}}}<br />
'''春日井市'''（かすがいし）は、[[愛知県]]の[[市]]。[[尾張国|尾張地方]]にあり、[[名古屋市]]の北東に隣接する。[[特例市|施行時特例市]]。<br />
<br />
== 概要 ==<br />
[[File:Clinic Mall Kachigawa.JPG|thumb|left|中心地のひとつである[[勝川駅|勝川]]]]<br />
[[File:Chubu University from Mount Miroku.JPG|thumb|[[中部大学]]と春日井市街地遠景]]<br />
市域は[[濃尾平野]]と[[尾張丘陵]]に広がっている。[[江戸時代]]初期まで市の西部には[[春日井原]]が広がっていた。市の南部には[[庄内川]]が流れ、[[中央本線|JR中央線]]および[[国道19号]]が市を横断している。また、市の西部には[[名古屋飛行場|県営名古屋空港]]の一部があるほか、市庁舎や商工会議所および古くからの商店街が広がる。一方、東部は[[高蔵寺ニュータウン]]をはじめとする大規模団地が開発され、名古屋市の[[ベッドタウン]]となっている。<br />
<br />
[[平安時代]]に活躍した[[書家|書道家]][[小野道風]]の出身地と言われており、また全国シェアの8割を占める実生の[[サボテン]]が[[特産物]]である。そのため、市は宣伝を兼ねて小野道風やサボテンをモチーフにした[[ゆるキャラ]]と呼ばれる[[着ぐるみ]]やグッズを制作。小野道風の着ぐるみは、2008年（平成20年）から彦根市で開かれているゆるキャラ祭りに2009年（平成21年）に参加している他、サボテンの着ぐるみは三種類制作され<ref>春日井市の三文字にちなんで、「'''春'''代（はるよ）」、「'''日'''丸（にちまる）」、「'''井'''之介（いのすけ）」と命名された。</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.city.kasugai.lg.jp/sangyo/keizai/saboten_name.html |title=春日井サボテンイメージキャラクター |publisher=春日井市 |accessdate=2012-05-06}}</ref>、2009年（平成21年）の[[春日井まつり]]から登場している。サボテンを使った[[ラーメン]]や[[焼きそば]]、[[ういろう (菓子)|ういろう]]や[[アイスクリーム|アイス]]など多くの[[食品]]があり、2010年（平成22年）6月からは[[アルコール飲料]]も売りだされた。また、[[全国高等学校剣道選抜大会]]開催地としても知られる。2017年（平成29年）には日本国内の内陸部として初めて[[ヒアリ]]が確認された<ref>[http://www.city.kasugai.lg.jp/shimin/gomi/shizen/1002844.html 特定外来生物「ヒアリ」について] 春日井市 2017年12月27日</ref>。<br />
<br />
== 地理 ==<br />
[[File:高座山 1987.JPG|thumb|right|200px|[[1987年]]度（[[昭和]]62年）に撮影された{{国土航空写真}}高座山と庄内川を撮影した[[航空写真]]。]]<br />
[[File:Kasugai city center area Aerial photograph.1987.jpg|thumb|200px|春日井市中心部周辺の空中写真。<br/>1987年撮影の15枚を合成作成。{{国土航空写真}}。]]<br />
=== 位置 ===<br />
* 東端：東経137度05分51秒（木附町）<br />
* 西端：東経136度55分30秒（中野町）<br />
* 南端：北緯35度12分58秒（勝川町）<br />
* 北端：北緯35度20分23秒（西尾町）<br />
===山地===<br />
;主な山<br />
*[[高座山_(愛知県)|高座山]] 194 [[メートル|m]]<br />
*弥勒山 436.6 m （春日井市の最高峰）<br />
*道樹山 429 m<br />
*大谷山 425 m<br />
*高森山 206 m （西の西高森山に対して東の東高森山とも呼ばれるが正式山名ではない）<br />
*北山<br />
*西高森山 214.7 m<br />
*[[内津峠]] 322.8 m<br />
===河川===<br />
[[File:Zizou river.JPG|thumb|200px|地蔵川]]<br />
;主な川<br />
*[[庄内川]]水系<br />
**繁田川 - 春日井市東部で、庄内川と合流する。<br />
**新繁田川 - 春日井市東部で、庄内川と合流する。<br />
**[[内津川]] - 一部支流が春日井市東部で、本流が春日井市中部で、庄内川と合流する。<br />
***大谷川 - 春日井市東部で、内津川と合流する。<br />
*東大谷川<br />
*[[八田川 (愛知県)|八田川]]水系<br />
**生地川（または「生路川」） - 春日井市東部で、八田川と合流する。<br />
**[[新木津用水]] - 春日井市中部で、八田川と合流する。<br />
*地蔵川（または「新地蔵川」） - [[名古屋市]][[北区_(名古屋市)|北区]]と[[西区_(名古屋市)|西区]]、[[北名古屋市]]との境で、[[新川 (庄内川水系)|新川]]と合流する。<br />
*[[愛知用水]]<br />
*[[上条用水 (東春日井郡)|上条用水]]<br />
=== 隣接している自治体・行政区 ===<br />
;{{Flagicon|愛知県}}[[愛知県]]<br />
*[[名古屋市]]（[[北区 (名古屋市)|北区]]、[[守山区]]）<br />
*[[瀬戸市]]<br />
*[[小牧市]]<br />
*[[犬山市]]<br />
*[[西春日井郡]][[豊山町]]<br />
;{{Flagicon|岐阜県}}[[岐阜県]]<br />
*[[多治見市]]<br />
=== 市内の町名 ===<br />
[[春日井市の地名]]を参照。<br />
=== 人口 ===<br />
{{人口統計|code=23206|name=春日井市}}<br />
<br />
== 歴史 ==<br />
===沿革===<br />
* 1943年（昭和18年）6月1日 - [[東春日井郡]][[勝川町]]、[[鳥居松村]]、[[篠木村]]、[[鷹来村]]が合併し市制施行。これは、[[陸軍造兵廠]]の鳥居松製造所、鷹来製造所、鷹来製造所西山分廠を効率的に運用するために実施された。<br />
* 1958年（昭和33年）1月1日]] - 東春日井郡[[坂下町 (愛知県)|坂下町]]および[[高蔵寺町]]を編入。<br />
* 2000年（平成12年）2月25日 - [[ISO14001]]の認証取得。<br />
* 2001年（平成13年）4月1日 - [[特例市]]に移行。<br />
<br />
==行政==<br />
[[File:Flag of Kasugai, Aichi.png|thumb|right|200px|市章]]<br />
*市長：[[伊藤太]]（いとう ふとし、2006年5月28日就任、4期目）<br />
;財政<br />
2014年度（平成26年度）当初予算<ref>[http://www.city.kasugai.lg.jp/dbps_data/_material_/localhost/12500/t1251000/H26yosannkakukaikeiyosannkibo.pdf 平成26年度予算 各会計予算規模]春日井市</ref><br />
{| class="wikitable"<br />
| 一般会計 || style="text-align:right" | 929億7,000.0万円 ||（前年度対比1.2％増）<br />
|-<br />
| 特別会計 || style="text-align:right" | 630億9,487.0万円 ||（前年度対比4.0％増）<br />
|-<br />
| 企業会計 || style="text-align:right" | 309億6,547.2万円 ||（前年度対比23.8％増）<br />
|-<br />
| style="background-color:#f2f2f2" | 全会計 || style="text-align:right; background-color:#f2f2f2;" | 1,870億3,034.2万円 || style="background-color:#f2f2f2" |（前年度対比5.3％増）<br />
|}<br />
<br />
==議会==<br />
;春日井市議会<br />
{{Main|春日井市議会}}<br />
*定数：32人<br />
** 2008年9月議会において、定数を32人に削減することが議決された。人口が30万人を突破したことにより、2011年4月に実施された市議選では[[地方自治法]]で定められた定数の上限は46人となり、これより14人も少なく、30万都市としては最小の議員数となった。<br />
*任期：2015年5月1日 - 2019年4月30日<br />
*議長：長谷川則夫（自由クラブ）<br />
*副議長：熊野義樹（自由クラブ）<br />
{| class="wikitable"<br />
!会派名!!議席数!!議員名（◎は代表者）<br />
|-<br />
|| 自由クラブ<br />
| style="text-align: right;" | 11 ||◎水谷忠成、伊藤貴治、長谷川達也、梶田高由、鬼頭宏明、<br />加納満、長縄典夫、長谷川則夫、熊野義樹、林克巳、友松孝雄<br />
|-<br />
|| [[公明党]]<br />
| style="text-align: right;" | 5 ||◎田中千幸、石飛厚治、田口佳子、佐々木圭祐、石原名子<br />
|-<br />
|| 市民連合<br />
| style="text-align: right;" | 6 ||◎高田敏亨、伊藤杏奈、加藤貴章、村上慎二郎、小原哉、鈴木秀尚<br />
|-<br />
|| [[日本共産党]]春日井市議会議員団<br />
| style="text-align: right;" | 4 ||◎伊藤建治、原田祐治、宮地隆、内田謙<br />
|-<br />
|| かすがい未来<br />
| style="text-align: right;" | 3 ||◎浅野登、長谷和哉、末永啓<br />
|-<br />
|| 新・春日井クラブ<br />
| style="text-align: right;" | 1 ||堀尾龍二<br />
|-<br />
|| 華春会<br />
| style="text-align: right;" | 1 ||安達佳代<br />
|-<br />
|| 味美クラブ<br />
| style="text-align: right;" | 1 ||丹羽一正<br />
|-<br />
!計!! style="text-align: right;" | 32!!<br />
|}<br />
* 2018年5月20日に補欠選挙が行われ欠員が無くなった。<br />
;愛知県議会<br />
{{Main|2015年愛知県議会議員選挙}}<br />
* 選挙区：春日井市選挙区<br />
* 定数：4人<br />
* 任期：2015年4月30日 - 2019年4月29日<br />
* 投票日：2015年4月12日<br />
* 投票率：37.29%<ref>『[[中日新聞]]』2015年4月13日付朝刊、愛知総合12版、9面。</ref><br />
{| class="wikitable"<br />
! 候補者名 !! 当落 !! 年齢 !! 党派名 !! 新旧別 !! 得票数<br />
|-<br />
| 日比雄将 || style="background-color:#ffc0cb; text-align:center;" | 当 || style="text-align:center" | 41 || [[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]] || style="text-align:center" | 現 || 17,124票<br />
|-<br />
| 市川英男 || style="background-color:#ffc0cb; text-align:center;" | 当 || style="text-align:center" | 48 || [[公明党]] || style="text-align:center" | 現 || 16,953票<br />
|-<br />
| 伊藤勝人 || style="background-color:#ffc0cb; text-align:center;" | 当 || style="text-align:center" | 69 || [[自由民主党 (日本)|自由民主党]] || style="text-align:center" | 現 || 15,881票<br />
|-<br />
| 神戸洋美 || style="background-color:#ffc0cb; text-align:center;" | 当 || style="text-align:center" | 59 || 自由民主党 || style="text-align:center" | 現 || 15,806票<br />
|-<br />
| 柳沢けさ美 || style="text-align:center" | 落 || style="text-align:center" | 65 || [[無所属]] || style="text-align:center" | 新 || 15,343票<br />
|-<br />
| 水野義彦 || style="text-align:center" | 落 || style="text-align:center" | 56 || [[無所属]] || style="text-align:center" | 新 || style="text-align:right;" | 8,338票<br />
|}<br />
<br />
;衆議院<br />
* 選挙区：[[愛知県第6区]] （春日井市・[[犬山市]]・[[小牧市]]）<br />
* 任期：2017年（平成29年）10月22日 - 2021年（平成33年）10月21日（「[[第48回衆議院議員総選挙]]」参照）<br />
{| class="wikitable"<br />
|-<br />
!議員名!!党派名!!当選回数<br />
|-<br />
| [[丹羽秀樹]] || [[自由民主党 (日本)|自由民主党]] || align="center" | 5<br />
|}<br />
<br />
== 国家機関 ==<br />
[[File:Kasugai Tyutonti.JPG|thumb|200px|[[春日井駐屯地]]]]<br />
[[File:Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism, 2nd Nagoya Highway Maintenance Branch Office 20131212.JPG|thumb|200px|[[名古屋]][[国道]]維持第二出張所]]<br />
=== 防衛省 ===<br />
;[[航空自衛隊]]<br />
*[[高蔵寺分屯基地]]<br />
;[[陸上自衛隊]]<br />
*[[春日井駐屯地]]<br />
=== 法務省 ===<br />
;[[名古屋法務局]]<br />
*春日井支局<br />
=== 厚生労働省 ===<br />
;[[愛知労働局]]<br />
*[[公共職業安定所|春日井公共職業安定所]]<br />
=== 国土交通省 ===<br />
*[[名古屋]][[国道]]維持第二出張所<br />
=== 裁判所 ===<br />
;[[検察庁]]<br />
*[[区検察庁#中部地方|春日井区検察庁]]<br />
**[[簡易裁判所#中部地方|春日井簡易裁判所]]<br />
<br />
== 公共施設 ==<br />
[[File:Kasugai-shi Shiminkaikan.JPG|thumb|180px|[[優良ホール100選#中部|春日井市民会館]]]]<br />
[[File:Kasugai police station.JPG|thumb|180px|[[春日井警察署]]]]<br />
[[File:Kasugai fire department.JPG|thumb|180px|[[春日井市消防本部]]]]<br />
[[File:Kasugai Municipal Hospital 3.JPG|thumb|180px|[[春日井市民病院]]]]<br />
[[File:Kasugai Post Office 02.JPG|thumb|180px|[[春日井郵便局]]]]<br />
[[File:Culture Forum Kasugai exterior ac (7).jpg|thumb|180px|[[文化フォーラム春日井]]（[[春日井市図書館]]）]]<br />
[[File:Ochiai Park (Kasugai) 7.JPG|thumb|180px|[[落合公園_(春日井市)|落合公園]]]]<br />
[[File:Kasugai Shimin Kyujyo.JPG|thumb|180px|[[春日井市民球場]]]]<br />
<br />
=== 公民館 ===<br />
*[[文化フォーラム春日井]]<br />
*[[優良ホール100選#中部|春日井市民会館]]<br />
*[[グルッポふじとう]]<br />
*東部市民センター<br />
*味美ふれあいセンター<br />
*高蔵寺ふれあいセンター<br />
*南部ふれあいセンター<br />
*西部ふれあいセンター<br />
*[[春日井市立中央公民館]]<br />
*春日井市立知多公民館<br />
*春日井市立鷹来公民館<br />
*春日井市立坂下公民館<br />
<br />
<gallery><br />
File:Kasugai-shi Shiminkaikan.JPG|春日井市民会館<br />
File:Kasugai City Tobu Civic Center ac.jpg|東部市民センター<br />
File:Gruppo Fujito exterior ac (1).jpg|グルッポふじとう<br />
File:Ajiyoshi Fureai Center.JPG|味美ふれあいセンター<br />
File:Kasugai City Kozoji Fureai Center ac.jpg|高蔵寺ふれあいセンター<br />
File:春日井市立中央公民館 外観.jpg|春日井市立中央公民館<br />
File:Kasugai City Chita Community Center 20161016.jpg|春日井市立知多公民館<br />
File:Sasaeai Center ac (3).jpg|ささえ愛センター<br />
</gallery><br />
<br />
=== 勤労会館 ===<br />
*グリーンパレス春日井（春日井市勤労会館）<br />
*レディヤン春日井（春日井勤労青少年ホーム）<br />
<gallery><br />
File:Green Palace Kasugai.JPG|グリーンパレス春日井<br />
File:Ladyan Kasugai.JPG|レディヤン春日井<br />
</gallery><br />
<br />
=== 警察 ===<br />
;本部<br />
*[[愛知県警察]][[春日井警察署]]<br />
;幹部交番<br />
*高蔵寺幹部交番（中央台2丁目）<br />
;交番<br />
*坂下交番（坂下町3丁目）<br />
*高蔵寺駅前交番（高蔵寺町3丁目）<br />
*神領駅前交番（神領町2丁目）<br />
*春日井駅前交番（[[弥生町 (春日井市)|弥生町]]）<br />
*松河戸交番（[[松河戸町]]1丁目）<br />
*勝川交番（勝川町7丁目）<br />
*味美交番（西本町1丁目）<br />
*春日井交番（宮町3丁目）<br />
*鷹来交番（町屋町）<br />
*東野交番（東野町4丁目）<br />
*篠木交番（篠木町5丁目）<br />
*柏原交番（柏原町5丁目）<br />
;駐在所<br />
*内津警察官駐在所（内津町）<br />
*出川警察官駐在所（出川町5丁目）<br />
;警察学校<br />
*[[愛知県警察]] [[警察学校]]<br />
<br />
=== 消防 ===<br />
;本部<br />
*[[春日井市消防本部]]<br />
;出張所<br />
*東出張所（藤山台10-3）<br />
*西出張所（美濃町1-123）<br />
*南出張所（[[下条町 (春日井市)|下条町]]3-6-2）<br />
*北出張所（田楽町1290）<br />
*高蔵寺出張所（高蔵寺町3-2-1）<br />
<gallery><br />
File:Kasugai fire department.JPG|[[春日井市消防本部|春日井消防署]]<br />
File:Kasugai City Fire Station West Branch 20141104.JPG|[[春日井市消防本部|西出張所]]<br />
File:Kasugai Fire Station Minami Branch 20130905.JPG|[[春日井市消防本部|南出張所]]<br />
File:Kasugai fire department 2.jpg|[[春日井市消防本部|北出張所]]<br />
</gallery><br />
=== 医療 ===<br />
;主な病院<br />
*[[愛知県心身障害者コロニー中央病院]]<br />
*あさひが丘ホスピタル<br />
*春日井市健康管理センター<br />
*[[春日井市民病院]]（[[愛知県災害拠点病院]]）<br />
*春日井市保健センター<br />
*春日井リハビリテーション病院<br />
*光寿会春日井病院<br />
*白山リハビリテーション病院<br />
*[[東春病院]]<br />
*[[名古屋徳洲会総合病院]]<br />
<gallery><br />
File:Asahigaoka Hospital.JPG|あさひが丘ホスピタル<br />
File:Kasugai City Medical Care Center 02.JPG|春日井市健康管理センター<br />
File:Kasugai Municipal Hospital 3.JPG|[[春日井市民病院]]<br />
File:Kasugai Rehabilitation Hospital.JPG|春日井リハビリテーション病院<br />
File:Kasugaishi Hoken Center.JPG|春日井市保健センター<br />
File:Kasugai Hospital 02.JPG|光寿会春日井病院<br />
File:Shirayama Rehabilitation Hospital.JPG|白山リハビリテーション病院<br />
File:Nagoya Tokushukai General Hospital.JPG|[[名古屋徳洲会総合病院]]<br />
</gallery><br />
=== 郵便局 ===<br />
;主な郵便局<br />
*[[春日井郵便局]]<br />
*[[高蔵寺郵便局]]<br />
<gallery><br />
File:Kasugai Post Office 02.JPG|[[春日井郵便局]]<br />
File:Kozoji Post Office.jpg|[[高蔵寺郵便局]]<br />
</gallery><br />
=== 図書館 ===<br />
*[[春日井市図書館]]<br />
**味美ふれあいセンター図書室<br />
**高蔵寺ふれあいセンター図書室<br />
**南部ふれあいセンター図書室<br />
**西部ふれあいセンター図書室<br />
**坂下公民館図書室<br />
**鷹来公民館図書室 <br />
**中央公民館図書室 <br />
**知多公民館図書室 <br />
**勤労福祉会館図書室<br />
*[[グルッポふじとう|グルッポふじとう図書館]]<br />
*[[中部大学]]附属三浦記念図書館<br />
=== 文化施設 ===<br />
;博物館<br />
*[[春日井市立郷土資料館]]<br />
*[[中部大学民族資料博物館]]<br />
;記念館<br />
*[[道風記念館]]<br />
=== 公園 ===<br />
*[[朝宮公園]]<br />
*[[エアフロントオアシス_(春日井市)|エアフロントオアシス]]<br />
*[[落合公園_(春日井市)|落合公園]] <br />
*[[尾張広域緑道]]<br />
*[[春日井市交通児童遊園]]<br />
*春日井市都市緑化植物園（グリーンピア春日井）<br />
*[[春日井少年自然の家]]<br />
*[[潮見坂平和公園]]<br />
*二子山公園<br />
<gallery><br />
File:Airfrontoasis-kasugai.jpg|[[エアフロントオアシス_(春日井市)|エアフロントオアシス]]<br />
File:Ochiai Park (Kasugai) 7.JPG|[[落合公園_(春日井市)|落合公園]]<br />
File:OwariKouikiRyokudou 1.JPG|[[尾張広域緑道]]<br />
File:Kotsujidoyuen (Kasugai) 05.JPG|[[春日井市交通児童遊園]]<br />
File:Greenpiakasugai.JPG|春日井市都市緑化植物園<br />
File:Greenpia Kasugai (2016-03-26).JPG|グリーンピア春日井<br />
File:Ajiyoshi Hakusan Jinja02.jpg|二子山公園<br />
</gallery><br />
=== スポーツ施設 ===<br />
*アミスポーツクラブ<br />
*[[春日井市民球場]]<br />
*[[春日井市総合体育館]]<br />
*[[サンフロッグ春日井]] - [[温水プール]]<br />
*[[スポーツクラブNAS]]<br />
<gallery><br />
File:Kasugai shimin kyujyo2.JPG|[[春日井市民球場]]<br />
File:Kasugai municipal general gymnasium.JPG|[[春日井市総合体育館]]<br />
File:Sanhuroggu Kasugai.JPG|[[サンフロッグ春日井]]<br />
</gallery><br />
== 経済 ==<br />
[[File:OJI PAPER Kasugai 20130905-1.JPG|thumb|200px|[[王子製紙]]春日井工場]]<br />
農業では日本一を誇る[[サボテン|実生サボテン]]（苗）のほか、[[モモ|桃]]や[[ブドウ]]などの果樹生産が盛んである。また、[[王子製紙]]春日井工場をはじめとして工業も行われている。[[パナソニック]]グループの環境システム事業の[[パナソニックエコシステムズ]]や[[富士通]]グループの[[半導体]]設計の富士通VLSI、[[中部電力]]グループの[[変圧器]]の[[愛知電機]]、[[パチンコ]]関連の電子機器製造で知られる[[ダイコク電機]]や[[東海地方]]を拠点に[[メガネ]]を販売している[[キクチメガネ]]の本社、[[焼き肉]]チェーン[[あみやき亭]]の本社、[[マスプロ電工]]の高蔵寺工場などがある。かつては羽衣チョークで有名な[[羽衣文具]]の本社があった。また[[トヨタホーム]]等[[トヨタ自動車|トヨタ]]関連の工場も多い。<br />
=== 農業 ===<br />
;名産<br />
* [[サボテン]]（生産量日本一）（桃山町周辺）<br />
* [[モモ|もも]]<br />
=== 工業 ===<br />
;市内に拠点を置く主な企業<br />
*[[愛知電機]]<br />
*[[王子製紙]]春日井工場<br />
*[[ダイコク電機]]<br />
*[[パナソニックエコシステムズ]]<br />
*[[富士通]]VLSI<br />
*[[マスプロ電工]]春日井工場<br />
<br />
=== 商業 ===<br />
{{Vertical_images_list|幅=200px<br />
|画像1=Shimizuya_Headquarter_20150113.JPG<br />
|説明1=[[清水屋]]本店<br />
|画像2=SUN MARCHE APITA-KAN 2016.JPG<br />
|説明2=[[サンマルシェ]]<br />
|画像3=THE MALL Kasugai.JPG<br />
|説明3=[[リヴィン|LIVIN]]（[[ザ・モール春日井|THE MALL 春日井]]）<br />
}}<br />
;主な商業施設<br />
*[[リヴィン|LIVIN]]（[[ザ・モール春日井]]）<br />
*[[イオン春日井店]]<br />
*[[清水屋]]春日井本店<br />
*[[ヤマナカ]]鳥居松店、味美店、勝川フランテ<br />
*[[アピタ]]高蔵寺店（[[サンマルシェ]]）<br />
*[[フィールコーポレーション|フィール]]ネットワーク、春日井店、EQVO!上田楽店<br />
*[[アオキスーパー]]朝宮店<br />
*[[平和堂]]春日井宮町店、春日井庄名店<br />
*[[ナフコ (スーパーマーケット)|ナフコ]]勝川店、岩野店、坂下店など<br />
などロードサイド型大型[[ショッピングセンター]]が多い。<br />
<br />
=== 市内に本社を置く主な企業 ===<br />
{{See also|Category:春日井市の企業}}<br />
;上場企業<br />
*[[愛知電機]]<br />
*[[あみやき亭]]<br />
*[[ダイトーエムイー]]<br />
*[[知多鋼業]]<br />
*[[東洋電機]]<br />
*[[パナソニックエコシステムズ]]<br />
*[[パナソニック デバイスSUNX]]<br />
*[[ファインシンター]]<br />
*[[三ツ知]]<br />
<br />
== 姉妹都市・提携都市 ==<br />
=== 海外 ===<br />
;姉妹都市<br />
* {{Flagicon|CAN}} [[ケロウナ|ケロウナ市]]（[[カナダ連邦]][[ブリティッシュコロンビア州]]）<br />
*: [[1981年]]（昭和56年）[[2月5日]] 姉妹都市提携締結<br />
; {{Visible anchor|フレンドシップ相手国}}<br />
[[2005年]]に開催された愛知万博で、愛知県内の市町村(名古屋市を除く｡)が120の万博公式参加国をそれぞれ「一市町村一国フレンドシップ事業」としてフレンドシップ相手国として迎え入れた。<ref>[http://www.pref.aichi.jp/kokusai/friendship/city/owari/index.html 「あいちフレンドシップ交流アルバム」]（あいちフレンドシップ交流アルバム）</ref>。<br />
{{colbegin|2}}<br />
* {{flagicon|CAN}}[[カナダ連邦]]<br />
* {{flagicon|GEO}}[[グルジア|グルジア国]]<br />
* {{flagicon|SUD}}[[スーダン共和国]]<br />
* {{flagicon|JOR}}[[ヨルダン|ヨルダン・ハシミテ王国]]<br />
{{colend}}<br />
=== 日本国内 ===<br />
;災害時応援協定<br />
*{{Flagicon|岐阜県}} [[大垣市]]（[[岐阜県]]）<br />
*:2011年(平成23年)8月25日 [[災害時応援協定]]締結<br />
*{{Flagicon|福岡県}} [[春日市]]（[[福岡県]]）<br />
*:2012年(平成24年)8月7日 災害時応援協定締結<br />
*{{Flagicon|青森県}} [[青森市]]（[[青森県]]）<br />
*:2012年(平成24年)10月10日 災害時応援協定締結<br />
<br />
== 姉妹空港・提携空港 ==<br />
市内の一部にある[[県営名古屋空港]]は、[[アメリカ合衆国]][[ワシントン州]]の[[モーゼスレイク (ワシントン州)|モーゼスレイク市]]にある[[グラント郡国際空港]]と姉妹空港提携をおこなっている。<ref>[http://www.pref.aichi.jp/soshiki/ricchitsusho/20161011washington.html 「ワシントン州との友好交流及び相互協力に関する覚書並びにグラント・カウンティ国際空港との姉妹空港提携締結」]</ref><br />
{| class=wikitable border=1<br />
! 都市名<br />
! 国名･地域名<br />
! 提携年月日<br />
|-<br />
|[[グラント郡国際空港]]<br />
|{{Flagicon|USA}}[[アメリカ合衆国]][[ワシントン州]]<br />
|2016年（平成28年）10月18日 [[県営名古屋空港]]と姉妹提携調印<br />
|}<br />
<br />
== 教育 ==<br />
[[File:Chubu_University.JPG|thumb|[[中部大学]]]]<br />
=== 大学 ===<br />
;私立<br />
*[[中部大学]]<br />
*[[名城大学]] 春日井キャンパス<br />
**[[農学部]]附属農場<br />
**教育研究館<br />
=== 専修学校 ===<br />
;公立<br />
*[[公立春日井小牧看護専門学校]]<br />
=== 高等学校 ===<br />
;公立<br />
{{colbegin|2}}<br />
* [[愛知県立春日井高等学校]]<br />
* [[愛知県立春日井商業高等学校]]<br />
* [[愛知県立春日井西高等学校]]<br />
* [[愛知県立春日井東高等学校]]<br />
* [[愛知県立高蔵寺高等学校]]<br />
* [[愛知県立春日井工業高等学校]]<br />
* [[愛知県立春日井南高等学校]]<br />
{{colend}}<br />
;私立<br />
* [[中部大学春日丘中学校・高等学校|中部大学春日丘高等学校]]<br />
=== 中学校 ===<br />
;公立<br />
{{colbegin|2}}<br />
* [[春日井市立東部中学校]]<br />
* [[春日井市立味美中学校]]<br />
* [[春日井市立石尾台中学校]]<br />
* [[春日井市立岩成台中学校]]<br />
* 春日井市立柏原中学校<br />
* [[春日井市立高蔵寺中学校]]<br />
* [[春日井市立坂下中学校]]<br />
* 春日井市立西部中学校<br />
* 春日井市立鷹来中学校<br />
* [[春日井市立高森台中学校]]<br />
* [[春日井市立知多中学校]]<br />
* [[春日井市立中部中学校]]<br />
* [[春日井市立藤山台中学校]]<br />
* 春日井市立南城中学校<br />
* [[春日井市立松原中学校]]<br />
{{colend}}<br />
;私立<br />
* [[中部大学春日丘中学校・高等学校|中部大学春日丘中学校]]<br />
=== 小学校 ===<br />
;公立<br />
{{colbegin|2}}<br />
* [[春日井市立味美小学校]]<br />
* [[春日井市立石尾台小学校]]<br />
* [[春日井市立岩成台小学校]]<br />
* [[春日井市立岩成台西小学校]]<br />
* [[春日井市立牛山小学校]]<br />
* [[春日井市立大手小学校]]<br />
* [[春日井市立押沢台小学校]]<br />
* [[春日井市立小野小学校]]<br />
* [[春日井市立柏原小学校]]<br />
* [[春日井市立春日井小学校]]<br />
* [[春日井市立勝川小学校]]<br />
* [[春日井市立神屋小学校]]<br />
* [[春日井市立北城小学校]]<br />
* [[春日井市立西尾小学校]]<br />
* [[春日井市立坂下小学校]]<br />
* [[春日井市立山王小学校]]<br />
* [[春日井市立篠木小学校]]<br />
* [[春日井市立篠原小学校]]<br />
* [[春日井市立上条小学校]]<br />
* [[春日井市立神領小学校]]<br />
* [[春日井市立鷹来小学校]]<br />
* [[春日井市立高座小学校]]<br />
* [[春日井市立高森台小学校]]<br />
* [[春日井市立玉川小学校]]<br />
* [[春日井市立中央台小学校]]<br />
* [[春日井市立出川小学校]]<br />
* [[春日井市立鳥居松小学校]]<br />
* [[春日井市立西藤山台小学校]]（平成28年3月に廃校、春日井市立藤山台小学校に統合）<br />
* [[春日井市立西山小学校]]<br />
* [[春日井市立白山小学校]]<br />
* [[春日井市立東高森台小学校]]<br />
* [[春日井市立東野小学校]]<br />
* [[春日井市立不二小学校]]<br />
* [[春日井市立藤山台小学校]]<br />
* [[春日井市立藤山台東小学校]]（平成25年3月に廃校、春日井市立藤山台小学校に統合）<br />
* [[春日井市立松原小学校]]<br />
* [[春日井市立松山小学校]]<br />
* [[春日井市立丸田小学校]]<br />
* [[春日井市立八幡小学校]]<br />
{{colend}}<br />
===インターナショナルスクール===<br />
;朝鮮学校<br />
*[[東春朝鮮初級学校]]<br />
=== その他 ===<br />
;特別支援学校<br />
* [[愛知県立春日台特別支援学校]]<br />
* [[愛知県立春日井高等特別支援学校]]<br />
;自動車学校<br />
*昭和自動車学校<br />
*名古屋自動車学校 春日井校<br />
*[[マジオネット#マジオドライバーズスクール春日井校|マジオドライバーズスクール春日井校]]<br />
<gallery><br />
File:Showa Driving School.JPG|昭和自動車学校<br />
File:Nagoya driving school Kasugai 20130905.JPG|名古屋自動車学校 春日井校<br />
File:Kasugai Rehabilitation Hospital.JPG|春日井リハビリテーション病院<br />
</gallery><br />
;児童福祉施設<br />
* 若草学園 - [[児童福祉施設]]<br />
<br />
== 交通 ==<br />
=== 空港 ===<br />
[[File:Nagoya Airport 20160410A.JPG|サムネイル|200x200ピクセル|県営名古屋空港（小牧空港）]]<br />
;[[県営名古屋空港]]<br />
*通称「小牧空港」とも呼ばれるが、搭乗口を含めた空港敷地の大部分は[[西春日井郡]][[豊山町]]にある。行政区分上では[[西春日井郡]][[豊山町]]、[[小牧市]]、'''春日井市'''、[[名古屋市]]（[[北区 (名古屋市)|北区]]）の3市1町にまたがっている。<br />
=== 鉄道 ===<br />
市の中心駅となる駅：'''[[春日井駅 (JR東海)|JR春日井駅]]'''・'''[[勝川駅]]'''。<br />
*高蔵寺ニュータウンなど、東部の住民は高蔵寺駅（JR駅に愛知環状鉄道が乗入）を利用する人が多い。<br />
*名鉄小牧線の春日井駅はJRの春日井駅から大きく離れた場所にある全く別の駅であり､また味美駅も名鉄と城北線とは別の駅であり､接続していない。勝川駅もJR駅と城北線の駅との距離が離れている。<br />
;[[File:JR logo (central).svg|24px]] [[東海旅客鉄道]] (JR東海)<br />
:{{Color|#0066ff|■}} [[中央本線]]：（名古屋市守山区）- '''[[勝川駅]]''' - '''[[春日井駅 (JR東海)|春日井駅]]''' - [[神領駅]] - [[高蔵寺駅]] - [[定光寺駅]] -（岐阜県多治見市）<br />
; [[File:TKJ logomark.svg|25px]] [[東海交通事業]] (TKJ)<br />
:{{Color|orange|■}} [[東海交通事業城北線|城北線]]：（名古屋市西区）- [[味美駅 (東海交通事業)|味美駅]] - '''勝川駅'''<br />
;[[File:Meitetsu_logomark_2.svg|20px]] [[名古屋鉄道]] (名鉄)<br />
:{{名鉄駅番号|KM}} [[名鉄小牧線|小牧線]]：（名古屋市北区）- [[味美駅 (名鉄)|味美駅]] - [[春日井駅 (名鉄)|春日井駅]] - [[牛山駅]] - [[間内駅]] -（小牧市）<br />
;[[File:Aikan logomark.svg|20px]] [[愛知環状鉄道]] (愛環)<br />
:{{Color|#2536a1|■}} [[愛知環状鉄道線]]：[[高蔵寺駅]] -（瀬戸市）<br />
; 廃止路線<br />
; [[File:Meitetsu_logomark_1.svg|18px]] [[名古屋鉄道]]<br />
*[[名鉄勝川線|勝川線]]：[[新勝川駅]]、[[勝川口駅]]<br />
*[[名鉄鷹来線]]<br />
<gallery><br />
South entrance of Kasugai station(JR).JPG|JR [[春日井駅 (JR東海)|春日井駅]]<br />※現在工事中<br />
Kasugai Station (Meitetsu).JPG|名鉄 [[春日井駅 (名鉄)|春日井駅]]<br />
Meitetsu-Ajiyoshi-Station.jpg|名鉄 [[味美駅 (名鉄)|味美駅]]<br />
Ajiyoshi-Station.JPG|TKJ [[味美駅 (東海交通事業)|味美駅]]<br />
Kachigawa (JR Central) 06.jpeg|JR [[勝川駅]]<br />
Kachigawa (Tokai Transport Service) 03.JPG|TKJ 勝川駅<br />
Nagoya Guideway Bus at Kozoji Station.jpg|JR・愛環 [[高蔵寺駅]]<br />
</gallery><br />
<br />
=== バス ===<br />
[[File:Kasugai City Bus 2009 12 20 02.JPG|thumb|200px|[[かすがいシティバス|はあとふるライナー]]]]<br />
* [[名鉄バス]]<br />
*[[あおい交通]]<br />
* [[かすがいシティバス|かすがいシティバス（はあとふるライナー）]]<br />
* [[名古屋市営バス]]・[[ゆとりーとライン]]<br />
** 市内にある停留所は高蔵寺のみ。<br />
* [[サンマルシェ循環バス]]<br />
* [[名古屋空港直行バス]]<br />
==== 廃止路線 ====<br />
* 春日井市[[商店街]]連合会[[コミュニティバス|地域コミュニティバス]][[かっちぃ]]<br />
*[[JR東海バス]]<br />
=== 道路 ===<br />
[[File:Kasugai Interchange 02.JPG|thumb|200px|[[春日井インターチェンジ|春日井IC]]]]<br />
[[File:Chuoh-Dori Kasugai 20130905.JPG|thumb|200px|[[春日井駅 (JR東海)|春日井駅]]前中央通り]]<br />
;高速自動車道<br />
*[[File:Tomei Expwy Route Sign.svg|60px]][[東名高速道路]]<br />
*:（名古屋市守山区）- (22)[[春日井インターチェンジ|春日井IC]] -（小牧市）<br />
*[[File:Chuo Expwy Route Sign.svg|60px]][[中央自動車道]]<br />
*:（小牧市）- [[内津峠パーキングエリア|内津峠PA]] -（多治見市）<br />
*[[File:Mei-Nikan Expwy Route Sign.svg|60px]][[名古屋第二環状自動車道]]<br />
*:（名古屋市守山区）- (10)[[松河戸インターチェンジ|松河戸IC]] - (11)[[勝川インターチェンジ|勝川IC]] -（名古屋市北区）<br />
;国道<br />
[[File:Jyohoku Line 20151025A.JPG|thumb|200px|名二環をアンダーパスする城北線]]<br />
[[File:Kokudo 19 in Kasugai, Aichi Pref.JPG|thumb|200px|春日井バイパス(撮影場所:愛知県春日井市六軒屋町・浅山町3丁目)]]<br />
*[[File:Japanese National Route Sign 0019.svg|25px]][[国道19号]]（[[春日井バイパス]]）<br />
*[[File:Japanese National Route Sign 0155.svg|25px]][[国道155号]]<br />
*[[File:Japanese National Route Sign 0302.svg|25px]][[国道302号]]<br />
;地方主要県道<br />
* [[愛知県道16号多治見犬山線]]<br />
* [[愛知県道25号春日井一宮線]]<br />
* [[愛知県道・岐阜県道27号春日井各務原線|愛知県道27号春日井各務原線]]<br />
* [[愛知県道30号関田名古屋線]]<br />
* [[愛知県道49号春日井犬山線]]<br />
* [[愛知県道53号春日井瀬戸線]]<br />
* [[愛知県道59号名古屋中環状線]]<br />
* [[愛知県道62号春日井稲沢線]]<br />
* [[愛知県道75号春日井長久手線]]<br />
;一般県道<br />
* [[愛知県道102号名古屋犬山線]]<br />
* [[岐阜県道・愛知県道123号市之倉内津線|愛知県道123号市之倉内津線]]<br />
* [[愛知県道162号松河戸西枇杷島線]]<br />
* [[愛知県道178号明知小牧線]]<br />
* [[愛知県道196号神屋味美線]]<br />
* [[愛知県道197号小牧春日井線]]<br />
* [[愛知県道199号高蔵寺小牧線]]<br />
* [[愛知県道201号南外山勝川停車場線]]<br />
* [[愛知県道204号春日井停車場線]]<br />
* [[愛知県道205号下半田川春日井線]]<br />
* [[愛知県道213号篠木尾張旭線]]<br />
* [[愛知県道214号松本名古屋線]]<br />
* [[愛知県道450号神領停車場線]]<br />
* [[愛知県道451号名古屋外環状線]]<br />
* [[愛知県道452号高蔵寺停車場線]]<br />
* [[愛知県道508号内津勝川線]]<br />
=== ナンバープレート ===<br />
春日井市は、[[ご当地ナンバー]]である春日井ナンバー（[[愛知運輸支局]]小牧自動車検査登録事務所）が交付される。<br />
<br />
== 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事 ==<br />
[[File:Utsutsujinja4.JPG|thumb|200px|内々神社]]<br />
[[File:Ajiyoshi Futagoyama kofun01.jpg|thumb|200px|[[味美二子山古墳]]]]<br />
[[File:泰岳寺山門.JPG|thumb|200px|[[名古屋城]][[三の丸]]清水口の[[赤門]]（[[泰岳寺]][[山門]]）]]<br />
[[File:朝宮御殿.JPG|thumb|200px|[[朝宮御殿]]]]<br />
=== 文化財 ===<br />
[[File:Mitsuzōin (Kasugai) 18.JPG|thumb|160px|密蔵院多宝塔]]<br />
;重要文化財（国指定）<br />
*密蔵院多宝塔（所有者：[[密蔵院 (春日井市)|密蔵院]]）<br />
*木造薬師如来立像（所有者：密蔵院）<br />
*絹本著色聖宝像（所有者：[[林昌院]]）<br />
;史跡（国指定）<br />
*[[味美二子山古墳|二子山古墳]]（管理者：春日井市）<br />
;その他<br />
*三十三応現身像（所蔵者：円福寺）<br />
=== 名所・旧跡 ===<br />
;城郭･砦･屋敷<br />
*[[浅井氏]]宅址<br />
* [[大留城]]<br />
* [[上条城 (尾張国)|上条城]]<br />
* [[吉田城 (尾張国)|吉田城]]（柏井城）<br />
* [[白山城 (尾張国)|白山城]]<br />
* [[下大留城]]<br />
* [[日比野六大夫館]]<br />
* [[田楽砦]]<br />
<gallery><br />
File:Azaishi-taku Ato 02.JPG|*[[浅井長政|浅井氏]]宅址<br />
File:大留城ー碑.jpg|[[大留城]]<br />
File:下大留城主碑.JPG|[[下大留城]]<br />
File:上条城石碑.JPG|[[上条城 (尾張国)|上条城]]<br />
File:Taraga Toride Ato.JPG|[[田楽砦]]<br />
File:吉田城.JPG|[[吉田城 (尾張国)|吉田城]]（柏井城）<br />
</gallery><br />
;寺院<br />
*[[円福寺_(春日井市)|円福寺]] - [[白山神社 (春日井市白山町)|白山神社]]（[[養老]]7年（[[723年]]）の古刹 日本昔話にも紹介された八百比丘尼ゆかりの地）<br />
*[[高蔵寺_(春日井市)|高蔵寺]] - [[933年]]創建の[[天台宗]]の[[寺院]]<br />
*[[新徳寺 (春日井市)|新徳寺]]<br />
*[[泰岳寺]]<br />
*[[密蔵院 (春日井市)|密蔵院]] - [[多宝塔]]は[[重要文化財]]<br />
*[[林昌院]]<br />
;神社<br />
* [[内々神社]] - 伝[[夢窓疎石]]作の[[庭園]]がある<br />
* [[松原神社 (春日井市)|松原神社]]<br />
* [[桃山八幡社]]<br />
* [[伊多波刀神社]]<br />
;遺跡<br />
*[[味美二子山古墳]]（[[味美古墳群]]）<br />
*下原古窯跡群<br />
;街道<br />
*[[下街道 (善光寺道)|下街道]]<br />
**[[勝川町|勝川宿]] - [[坂下町 (愛知県)|和泉宿]] - [[内津村|内津宿]]<br />
**[[坂下御殿]]<br />
*[[上街道 (木曽街道)|上街道]]<br />
**[[朝宮御殿]]<br />
*巡見道<br />
*玉野街道<br />
=== 観光スポット ===<br />
* 弥勒山 - 道樹山（[[東海自然歩道]]）<br />
* [[十五の森]]<br />
* 五社大明神<br />
<br />
=== その他 ===<br />
* 「日本の[[コンビニエンスストア]]発祥の地」 - [[ココストア]]1号店([[タックメイト]]に転換後、2016年11月17日に閉店)<br />
* 「日本初の[[100円ショップ|１００円ショップ]]」 - [[有限会社ライフ]]<br />
<br />
== 祭事・催事 ==<br />
[[File:Kasugai Matsuri Festival 20161016-05.jpg|thumb|200px|[[春日井まつり]]]]<br />
*サボテンフェア<br />
*春日井緑と花のフェスティバル<br />
*[[春日井市民納涼まつり]]<br />
*[[春日井まつり]]<br />
*ハニワまつり<br />
<br />
== スポーツ ==<br />
{| class="sortable wikitable" style="text-align:center;font-size:85%;"<br />
|-<br />
! 名称<br />
! 競技種目<br />
! 所属リーグ<br />
! 本拠地<br />
! 運営会社・団体<br />
! 設立<br />
|-<br />
! [[王子硬式野球部]]<br />
| [[野球]]<br />
| [[日本野球連盟]]（[[社会人野球]]）<br />
| [[王子製紙]]春日井工場グラウンド<br />
| [[王子ホールディングス]]<br />
| 1957年（昭和32年）<br />
|-<br />
! [[春日井クラブ]]<br />
| [[サッカー]]<br />
| [[東海社会人サッカーリーグ]]<br />
| [[朝宮公園]]競技場･[[春日井市総合体育館]]グラウンド<br />
| [[愛知県立春日井高等学校]]OB<br />
| 1971年（昭和46年）<br />
|}<br />
<br />
== 出身有名人 ==<br />
[[File:Ono no Michikaze.jpg|thumb|[[小野道風]]]]<br />
===歴史上の人物===<br />
* [[小野道風]]（[[平安時代]]の[[書家]]、[[三跡]]の一人）<br />
* [[林金兵衛]]（初代[[東春日井郡]]長、[[地租改正]]反対運動の指導者、[[草薙隊 (幕末)|草薙隊]]隊長）<br />
* [[日比野五鳳]]（[[書家]]、[[三筆#昭和の三筆|昭和の三筆]]の一人）<br />
===文化人===<br />
* [[長谷川岳]]（[[YOSAKOIソーラン祭り]]組織委員会専務理事）<br />
* [[室田伊緒]]（[[将棋]][[女流棋士 (将棋)|女流棋士]]）[[春日井広報大使]]<br />
===政治家===<br />
* [[丹羽秀樹]]（[[自由民主党 (日本)|自由民主党]][[衆議院議員]]）<br />
* [[森本和義]]（元[[衆議院議員]]）<br />
<br />
===スポーツ選手===<br />
* [[明瀬山光彦]]（大相撲[[力士]]）<br />
* [[石黒将之]]（[[ハンドボール]]選手）<br />
* [[伊藤翔]]（[[サッカー]]選手）<br />
* [[加藤園子]]（[[OZアカデミー]]所属[[プロレスラー]]）<br />
* [[神丸洋一]]（[[サッカー選手]]）<br />
* [[清水一輝]]（[[自転車競技]]・[[マウンテンバイクレース]]選手）<br />
* [[杉森考起]]（[[サッカー]]選手）<br />
* [[旭豊勝照|立浪耐治]]（[[大相撲]]・[[立浪部屋]][[親方]]・[[小結]]旭豊）<br />
* [[堂上剛裕]]（元[[プロ野球選手]]）<br />
* [[堂上直倫]]（プロ野球選手）<br />
* [[萩原麻子]]（[[女子プロ野球]]選手）<br />
* [[松村亜矢子]]（[[シンクロナイズドスイミング]]選手 [[北京オリンピック]]代表）[[春日井広報大使]]<br />
* [[水野祐希]]（プロ野球選手）<br />
<br />
===芸能人===<br />
* [[葵千智]]（モデル）<br />
* [[浅井僚馬]]（[[日本放送協会|NHK]]アナウンサー）<br />
* [[天野浩成]]（[[俳優]]、[[歌手]]）<br />
* [[伊藤智彦]]（[[アニメーション演出家]]、[[監督]]）<br />
* [[奥田瑛二]]（[[俳優]]、[[映画監督]]）<br />
* [[神家正成]]（[[作家]]）<br />
* [[カンパニー松尾]]（[[アダルトビデオ|AV]]監督）<br />
* [[木崎ゆりあ|木﨑ゆりあ]]（アイドル、[[AKB48]]・[[SKE48]]）<br />
* [[小玉晋平]]（[[四国放送]]アナウンサー）<br />
* [[佐藤二朗]]（[[俳優]]、[[脚本家]]、[[映画監督]]）<br />
* [[豊本明長]]（お笑いタレント、[[東京03]]のメンバー）[[春日井広報大使]]<br />
* [[ハロルド作石]]（[[漫画家]]）[[春日井広報大使]]<br />
* マイ（歌手、[[ハッカドロップス]]）<br />
* [[松井珠理奈]]（アイドル、SKE48）<br />
* [[MASH (ミュージシャン)|MASH]]（[[ヒップホップ]][[ミュージシャン]]）<br />
* 松崎悦子（[[歌手]]（[[チェリッシュ (歌手グループ)|チェリッシュ]]））[[春日井広報大使]]グループで委嘱<br />
* [[水野雅之]]（[[毎日放送]][[プロデューサー]]、[[ディレクター]]）<br />
* [[山崎聡子]]（[[東海ラジオ放送|東海ラジオ]][[アナウンサー]]、[[ディレクター]]）<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{脚注ヘルプ}}<br />
{{reflist}}<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
{{Commons|Category:Kasugai, Aichi}}<br />
; 行政<br />
* [http://www.city.kasugai.lg.jp/ 春日井市]{{Ja icon}}<br />
; 観光<br />
* [http://www.kasugai-kanko.jp/ 春日井市観光協会]{{Ja icon}}<br />
<br />
{{愛知県の自治体}}<br />
{{日本の特例市}}<br />
{{春日井市の町名}}<br />
{{Normdaten}}<br />
<br />
{{デフォルトソート:かすかいし}}<br />
[[Category:愛知県の市町村]]<br />
[[Category:春日井市|*]]<br />
[[Category:特例市]]</div>
2402:6B00:5609:EF00:1D04:81E1:E9B1:B20B
大政奉還
2018-07-26T06:07:42Z
<p>2402:6B00:5609:EF00:1D04:81E1:E9B1:B20B: 本文記事中の外部リンク</p>
<hr />
<div>'''大政奉還'''（たいせいほうかん）とは、[[江戸時代]]末期の[[慶応]]3年[[10月14日 (旧暦)|10月14日]]（[[1867年]][[11月9日]]）に[[江戸幕府]]第15代[[征夷大将軍|将軍]][[徳川慶喜]]が政権返上を[[明治天皇]]に[[上奏|奏上]]し、翌15日に天皇が奏上を勅許した政治的出来事である。<br />
<br />
[[ファイル:Taisehokan.jpg|thumb|「大政奉還図」<ref>これは「10月13日に二条城において将軍・徳川慶喜が諸藩重臣に大政奉還を諮問した様子を描いた絵」であり「慶喜が明治天皇に大政を奉還している様子を描いた絵」ではない。</ref> [[邨田丹陵]] 筆]]<br />
<br />
==概要==<br />
江戸時代、徳川将軍家は日本の実質的統治者として君臨していたが、形式的には[[朝廷]]より将軍宣下があり、幕府が政治の大権を天皇から預かっているという[[大政委任論]]も広く受け入れられていた。幕末になると朝廷が自立的な政治勢力として急浮上し、主に対外問題における幕府との不一致により幕府権力の正統性が脅かされる中で、幕府は朝廷に対し大政委任の再確認を求めるようになった。[[文久]]3年（[[1863年]]）3月・翌[[元治]]元年（[[1864年]]）4月にそれぞれ一定の留保のもとで大政委任の再確認が行われ、それまであくまで慣例にすぎないものであった大政委任論の実質化・制度化が実現した。<br />
<br />
[[慶応]]3年（1867年）10月の徳川慶喜による大政奉還は、それまでの朝幕の交渉によって再確認された「[[大政]]」を朝廷に返上するものであり、江戸幕府の終焉を象徴する歴史的事件であったが、しかし この時点で慶喜は征夷大将軍職を辞職しておらず、引き続き諸藩への軍事指揮権を有していた。慶喜は10月24日に将軍職辞職も朝廷に申し出るが辞職が勅許され、幕府の廃止が公式に宣言されるのは12月9日の[[王政復古の大号令]]においてである。<br />
<br />
大政奉還の目的は、内戦を避けて幕府独裁制を修正し、徳川宗家を筆頭とする諸侯らによる[[公議政体論|公議政体体制]]を樹立することにあった。しかし大政奉還後に想定された諸侯会同が実現しない間に、[[薩摩藩]]を中核とする討幕派による[[クーデター]]が起こったのである。<br />
<br />
==経過==<br />
===公武合体と大政奉還===<br />
<br />
幕末、主に開国・通商条約締結問題を巡り国論が分裂すると、それは幕府・朝廷間の意見の不一致という形で表面化した。[[安政]]5年（[[1858年]]）に[[戊午の密勅]]が幕府を介さず[[水戸藩]]に直接下賜されたことに始まり、ついには朝廷が幕政改革や攘夷の実行を要求するなどの事態に直面した幕府は、朝廷と幕府の一致、すなわち[[公武合体]]の一環として大政委任の再確認・制度化を朝廷に要求するようになった。究極的には幕府の命令すなわち朝廷の命令となす（「政令一途」）ことによる、幕府権力の再強化が目指されたのである。<br />
<br />
一方で、[[松平春嶽]]に請われて[[越前藩]]の改革を行った[[横井小楠]]や、[[大久保一翁]]・[[勝海舟]]ら開明的な幕臣などによって、大政奉還論（大政返上論）が早くから提唱されていた。しかし幕府は朝廷の攘夷要求と妥協しつつもあくまで公武合体を推進したので、これらの主張が現実化することはなかった。<br />
<br />
===土佐藩による大政奉還建白===<br />
雄藩の政治参加を伴う公武合体を構想していた[[薩摩藩]]は、[[参預会議]]（1864年）の崩壊により一橋慶喜（当時[[将軍後見職]]）や幕閣との対立を深め、また切り札と考えた[[四侯会議]]（1867年）でも15代将軍に就任した慶喜の政治力により無力化されたため、慶喜を前提とした諸侯会議路線を断念し、[[長州藩]]とともに武力倒幕路線に傾斜していった。<br />
<br />
慶応3年（[[1867年]]）[[6月9日 (旧暦)|6月9日]]、坂本龍馬と後藤象二郎は藩船「夕顔丸」に乗船して長崎を発ち兵庫へ向かった。京都では将軍・徳川慶喜および島津久光・伊達宗城・松平春嶽・山内容堂による[[四侯会議]]が開かれており、後藤は容堂に京都へ呼ばれていた。この船内で龍馬は新たな政治綱領を後藤に提示した（[[船中八策]]）。<br />
<br />
# 天下ノ政権ヲ朝廷ニ奉還セシメ、政令宜シク朝廷ヨリ出ヅベキ事（大政奉還）<br />
# 上下議政局ヲ設ケ、議員ヲ置キテ万機ヲ参賛セシメ、万機宜シク公議ニ決スベキ事（議会開設）<br />
# 有材ノ公卿諸侯及ビ天下ノ人材ヲ顧問ニ備ヘ官爵ヲ賜ヒ、宜シク従来有名無実ノ官ヲ除クベキ事（官制改革）<br />
# 外国ノ交際広ク公議ヲ採リ、新ニ至当ノ規約ヲ立ツベキ事（条約改正）<br />
# 古来ノ律令を折衷シ、新ニ無窮ノ大典ヲ撰定スベキ事（憲法制定）<br />
# 海軍宜ク拡張スベキ事（海軍の創設）<br />
# 御親兵ヲ置キ、帝都ヲ守衛セシムベキ事（陸軍の創設）<br />
# 金銀物貨宜シク外国ト平均ノ法ヲ設クベキ事（通貨政策）<br />
<br />
[[後藤象二郎|後藤]]は在京土佐藩幹部である[[寺村道成]]、[[真辺正心]]、[[福岡孝弟]]らに大政奉還論の採用を主張した。これに薩摩藩の[[小松清廉]](帯刀)らも同意し、6月22日[[薩土盟約]]が締結された。これは幕府が朝廷に大政を奉還して権力を一元化し、新たに朝廷に議事堂を設置して国是を決定すべきとするもので、その議員は公卿から諸侯・陪臣・庶民に至るまで「正義の者」を選挙するものとされていた。<br />
<br />
大政奉還論はいわば平和裏に政体変革をなす構想であったが、薩摩藩がこれに同意したのは、慶喜が大政奉還を拒否すると予想し、これを討幕の口実にすることにあったといわれる。そのため盟約には土佐藩の上京出兵および将軍職の廃止を建白書に明記することが約束された。<br />
<br />
後藤はすぐに帰国して土佐藩兵を引率してくる予定であったが、[[山内容堂]]（前土佐藩主）は大政奉還を藩論とすることには同意したものの、上京出兵には反対し、建白書の条文から将軍職廃止の条項を削除した。薩摩側は長州・[[広島藩|芸州]]との間で武力倒幕路線も進めており、結局9月7日に薩土盟約は解消された。<br />
<br />
[[10月3日 (旧暦)|10月3日]]、土佐藩は大政奉還・建白書を藩主・[[山内豊範]]を通じ単独で将軍・[[徳川慶喜]]に提出した。<br />
<br />
=== 大政奉還の密書 ===<br />
慶応３年10月12日の夜半、徳川幕府が政権を天皇に返上し250年にも及ぶ[[江戸幕府|徳川政権]]の終焉を迎えるとの密書を[[山田方谷]]（最後の老中[[板倉勝静]]に仕えた顧問）が受け取った。幕府内では、[[坂本龍馬|坂本竜馬]]が[[後藤象二郎]]に示した「[[船中八策]]」が土佐藩主[[山内容堂]]によって進言され、倒幕に進む薩長同盟の先手を打って大政奉還建白書を老中[[板倉勝静]]を通して将軍[[徳川慶喜]]に提出、将軍慶喜はこの方策をのみ政権を天皇に返上する動きが活発化していた。[[山田方谷]]は矢継ぎ早に筆をとると歴史となる密書を密使に渡し超特急で京へ返した。慶応３年10月13日、[[備中松山藩]]の[[山田方谷]]から渡された原文はその日のうちに京へと運ばれ、翌日には将軍慶喜の手により書き換えられ、慶応３年10月14日、天皇に対して「[[大政奉還上奏書]]」として提出された。[[徳川慶喜]]から天皇に提出された上奏文は我で始まる[[山田方谷]]の原文を「臣慶喜謹テ」とかえてへり下り、あとは原文のままにそのまま写したものだが、後半、再度「臣慶喜」を文中に入れて十月十四日慶喜。で終わる。<br />
<br />
===大政奉還の成立===<br />
[[Image:Nijo Castle.jpg|thumb|300px|将軍・徳川慶喜が諸藩重臣に大政奉還を諮問した二条城・二の丸御殿]]<br />
土佐藩の建白を受け、10月13日、徳川慶喜は上洛中の40藩重臣を京都・[[二条城]]に招集し大政奉還を諮問した。10月14日（[[11月9日]]）に「大政奉還上表」を朝廷に提出すると共に、上表の受理を強く求めた。[[摂政]]・[[二条斉敬]]ら朝廷の上層部はこれに困惑したが、薩摩藩の[[小松清廉]]、土佐藩の[[後藤象二郎]]らの強い働きかけにより、翌15日に慶喜を加えて開催された朝議で勅許が決定した。慶喜に大政奉還勅許の沙汰書を授けられ、大政奉還が成立した。<br />
<br />
大政奉還は討幕派の機先を制し、討幕の名目を奪う狙いがあったものの、上表は薩摩藩らの最大の関心事であった将軍職辞任には一切触れておらず、なお慶喜は[[武家の棟梁]]としての地位を失っていなかった。[[討幕の密勅]]の下賜（後述）以降、薩摩藩・長州藩は大規模な軍事動員を開始し、この動きを制するため慶喜は10月24日に[[征夷大将軍]]辞職も朝廷に申し出る。<br />
<br />
幕府は、朝廷には政権を運営する能力も体制もなく、一旦形式的に政権を返上しても、依然として公家衆や諸藩を圧倒する勢力を有する徳川家が天皇の下の新政府に参画すれば実質的に政権を握り続けられると考えていたといわれる。見通しの通り、朝廷からは上表の勅許にあわせて、国是決定のための諸侯会同召集までとの条件付ながら緊急政務の処理が引き続き慶喜に委任され、将軍職も暫時従来通りとされた。つまり実質的に慶喜による政権掌握が続くことになった。<br />
<br />
実際に朝廷は外交に関しては全く為す術が無く、10月23日に外交については引き続き幕府が中心となって行なうことを認める通知を出した。11月19日の[[江戸]]開市と[[新潟]]開港の延期通告、28日のロシアとの改税約書締結を行ったのは幕府であった。<br />
<br />
朝廷は慶喜に当分の間引き続き庶政を委任し、諸大名に上京を命じたものの、形勢を観望するため上京を辞退する大名が相次ぎ、将軍職を巡る慶喜の進退に関し何ら主体的な意思決定ができぬまま事態は推移した。11月中に上京した有力大名は薩摩・[[安芸藩|芸州]]・[[尾張藩|尾張]]・[[越前藩|越前]]の各藩のみで、土佐藩の[[山内容堂]]が入京したのがようやく12月8日であった（[[王政復古 (日本)|王政復古クーデター]]が勃発するのはその翌日である）。この間、土佐藩は[[坂本龍馬]]を越前藩に派遣するなど、公議政体構想の実現に向けた努力を続けていた。<br />
<br />
他方、[[会津藩]]・[[桑名藩]]・[[紀州藩]]や幕臣らの間には大政奉還が薩摩・土佐両藩の画策によるものとの反発が広がり、大政再委任を要求する運動が展開された。<br />
<br />
===倒幕派の対応===<br />
大政奉還上表の同日（10月14日）、[[岩倉具視]]から薩摩藩と長州藩に'''[[討幕の密勅]]'''がひそかに渡された。この密勅には天皇による日付や裁可の記入がないなど、[[詔書]]の形式を整えていない異例のもので、討幕派による偽勅の疑いが濃いものであった。<br />
<br />
大政奉還が行われた時点においては、岩倉ら倒幕派[[公家]]は朝廷内の主導権を掌握していなかった。前年12月の[[孝明天皇]]崩御を受け、1月9日に践祚した[[明治天皇]]は満15歳と若年で、親幕府派である[[関白]]・二条斉敬（徳川慶喜の従兄）が[[摂政]]に就任した。一方、[[三条実美]]ら親長州の急進派公家は文久3年[[八月十八日の政変]]以来、京から追放されたままであった。<br />
<br />
つまりこの時期の朝廷は二条摂政や[[久邇宮朝彦親王|賀陽宮朝彦親王]]（中川宮、維新後久邇宮）ら親幕府派の上級公家によってなお主催されていたのであり、大政奉還がなされても、このような朝廷の下に開かれる新政府（公武合体政府）は慶喜主導になることが当然予想された。薩長や岩倉ら討幕派は、[[クーデター]]によってまず朝廷内の親幕府派中心の摂政・関白その他従来の役職を廃止して体制を刷新し、朝廷の実権を掌握する必要があった。討幕の密勅は、朝廷内でいまだ主導権を持たない岩倉ら倒幕派の中下級公家と薩長側が、慶喜のそうした狙いに対抗する非常手段として画策したものである。<br />
<br />
密勅を受けた討幕の実行は、慶喜の速やかな大政奉還が朝廷に受け入れられたことにより、いったん延期となったが、薩摩・長州・芸州の3藩は再び出兵計画を練り直し、土佐藩ら公議政体派をも巻き込んで12月9日の[[王政復古 (日本)|王政復古]]へと向かっていくことになった。<br />
<br />
==大政奉還後の国家構想==<br />
大政奉還上表の前日の10月13日、徳川慶喜は[[開成所]]教授職を務めた[[幕臣]]の[[西周 (啓蒙家)|西周]]に対し、[[英国]]の議院制度等に関して諮問を行っている。大政奉還成立後の11月、西は意見書として「議題草案」を慶喜側近の[[平山敬忠]]に提出している（他にも慶喜周辺に存在した構想として、[[津田真道]]の「日本国総制度」（同年9月）などが知られている）。<br />
<br />
西はこの中で、徳川家中心の具体的な政権構想を示している。西洋の官制に倣う[[三権分立]]が形式的にではあるが取り入れられ、行政権を'''公府'''が（暫定的に司法権を兼ねる）、立法権を各藩大名および藩士により構成される'''議政院'''がもつこととしており、天皇は象徴的地位に置かれている。公府の元首は「'''大君'''」と呼ばれ、徳川家当主（すなわち慶喜）が就任し、[[上院]]議長を兼ね、[[下院]]の解散権を持つものとされていた。軍事については、当面各藩にその保有を認めるが、数年後には中央に統合するものとされた。その他、従来の諸大名領を現状のままとし、公府の機構は幕府のそれとの関連が意識されているなど、極めて現実的な計画であった<ref>{{Cite book|和書|author=[[田中彰]]|title=幕末維新史の研究|series=日本史学研究叢書|publisher=[[吉川弘文館]]|year=1996|pages=188-192|isbn=4-642-03660-1}}</ref>。<br />
<br />
また、11月27日、[[永井尚志]]（幕府若年寄格）は[[後藤象二郎]]に対し、慶喜には将来的に[[郡県制]]を施行する構想があることを伝えている。<br />
<br />
==大政奉還上表の内容==<br />
{{quotation|臣慶喜謹テ皇国時運之改革ヲ考候ニ、昔王綱紐ヲ解テ相家権ヲ執リ、保平之乱政権武門ニ移テヨリ、祖宗ニ至リ更ニ寵眷ヲ蒙リ、二百余年子孫相受、臣其職ヲ奉スト雖モ、政刑当ヲ失フコト不少、今日之形勢ニ至リ候モ、畢竟薄徳之所致、不堪慙懼候、況ヤ当今外国之交際日ニ盛ナルニヨリ、愈朝権一途ニ出不申候而者、綱紀難立候間、従来之旧習ヲ改メ、政権ヲ朝廷ニ奉帰、広ク天下之公儀ヲ尽シ、聖断ヲ仰キ、同心協力、共ニ皇国ヲ保護仕候得ハ、必ス海外万国ト可並立候、臣慶喜国家ニ所尽、是ニ不過奉存候、乍去猶見込之儀モ有之候得者可申聞旨、諸侯江相達置候、依之此段謹テ奏聞仕候 以上|大政奉還上表文（部分）}}<br />
<br />
（現代語訳）<br>陛下の臣たる慶喜が、謹んで皇国の時運の沿革を考えましたところ、かつて、朝廷の権力が衰え相家（[[藤原氏]]）が政権を執り、保平の乱（[[保元の乱]]・[[平治の乱]]）で政権が武家に移りましてから、祖宗（[[徳川家康]]）に至って更なるご寵愛を賜り、二百年余りも子孫がそれを受け継いできたところでございます。そして私がその職を奉じて参りましたが、その政治の当を得ないことが少なくなく、今日の形勢に立ち至ってしまったのも、ひとえに私の不徳の致すところ、慙愧に堪えない次第であります。ましてや最近は、外国との交際が日々盛んとなり、朝廷に権力を一つとしなければもはや国の根本が成り立ちませんので、この際従来の旧習を改めて、政権を朝廷に返し奉り、広く天下の公議を尽くした上でご聖断を仰ぎ、皆心を一つにして協力して、共に皇国をお守りしていったならば、必ずや海外万国と並び立つことが出来ると存じ上げます。私が国家に貢献できることは、これに尽きるところではございますが、なお、今後についての意見があれば申し聞く旨、諸侯へは通達しております。以上、本件について謹んで奏上いたします。<br />
<br />
==備考==<br />
[[戦前]]には、[[天皇]]に関する行事は11月10日に実施される事が多かった。例えば[[昭和天皇]]の[[即位の礼]]（西暦[[1928年]]）や[[紀元二千六百年記念行事#紀元二千六百年式典|皇紀2600年式典]]（西暦[[1940年]]）は、いずれもこの日に実施された。これは大政奉還を勅許して政権が天皇に復した日が11月10日である事に因んでいる。<br />
<br />
==現代の大政奉還==<br />
朝廷への政権返上の比喩的用法として、大企業の経営者人事で非創業者一族から創業者一族へ経営権が移る時にマスコミ等により用いられる。<br />
*[[1967年]][[10月]]：[[トヨタ自動車]]での代表取締役社長交代。<br />
*[[1993年]][[1月]]：[[キヤノン]]での代表取締役社長交代。<br />
*[[1995年]][[2月]]：[[キッコーマン]]での代表取締役社長交代。<br />
*[[2007年]][[2月]]：[[ベネッセコーポレーション]]での代表取締役会長兼社長兼CEO交代。<br />
*[[2009年]][[6月]]：トヨタ自動車での代表取締役社長交代。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{脚注ヘルプ}}<br />
{{reflist|1}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
{{wikisource|德川內府大政返上ノ奏議|大政奉還の上奏文}}<br />
*[[幕末]]<br />
*[[版籍奉還]]<br />
*[[明治維新]]<br />
*[[坂本龍馬]]<br />
*[[後藤象二郎]]<br />
*[[寺村道成]]<br />
*[[真辺正心]]<br />
*[[福岡孝弟]]<br />
*[[西郷隆盛]]<br />
*[[大久保利通]]<br />
*[[小松清廉]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
*[http://nihonsi.web.fc2.com/ko3/houkan/houkan.htm 大政奉還関係史料]<br />
<br />
{{DEFAULTSORT:たいせいほうかん}}<br />
[[Category:幕末の事件]]<br />
[[category:江戸時代の政治]]<br />
[[category:明治維新]]<br />
[[Category:1867年の日本]]</div>
2402:6B00:5609:EF00:1D04:81E1:E9B1:B20B
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