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https:///mymemo.xyz/wiki/api.php?action=feedcontributions&user=2400%3A7800%3A8667%3A4600%3A1884%3ACF0B%3A11FF%3AE305&feedformat=atom miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja] 2024-05-16T04:19:15Z 利用者の投稿記録 MediaWiki 1.31.0 アイスランド 2018-06-22T22:47:41Z <p>2400:7800:8667:4600:1884:CF0B:11FF:E305: /* スポーツ */</p> <hr /> <div>{{基礎情報 国<br /> | 略名 =アイスランド<br /> | 日本語国名 =アイスランド<br /> | 公式国名 =&#039;&#039;&#039;{{Lang|is|Ísland}}&#039;&#039;&#039;<br /> | 国旗画像 =Flag of Iceland.svg<br /> | 国章画像 =[[ファイル:Coat of arms of Iceland.svg|100px|アイスランドの国章]]<br /> | 国章リンク =([[アイスランドの国章|国章]])<br /> | 標語 =なし<br /> | 位置画像 =Island (orthographic projection).svg<br /> | 公用語 =[[アイスランド語]]<br /> | 首都 =[[レイキャヴィーク|レイキャビク]]<br /> | 最大都市 =レイキャビク<br /> | 元首等肩書 =[[アイスランドの大統領|大統領]]<br /> | 元首等氏名 =[[グズニ・ヨハンネソン]]<br /> | 首相等肩書 =[[アイスランドの首相|首相]]<br /> | 首相等氏名 =[[カトリーン・ヤコブスドッティル]]<br /> | 面積順位 =105<br /> | 面積大きさ =1 E11<br /> | 面積値 =103,000<br /> | 水面積率 =2.7%<br /> | 人口統計年 =2012<br /> | 人口順位 =170<br /> | 人口大きさ =1 E5<br /> | 人口値 =337,610<br /> | 人口密度値 =3<br /> | GDP統計年元 =2008<br /> | GDP値元 =14,650億&lt;ref name=&quot;economy&quot;&gt;IMF Data and Statistics 2009年4月27日閲覧([http://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2009/01/weodata/weorept.aspx?pr.x=78&amp;pr.y=17&amp;sy=2008&amp;ey=2008&amp;scsm=1&amp;ssd=1&amp;sort=country&amp;ds=.&amp;br=1&amp;c=176&amp;s=sーNGDP%2CNGDPD%2CPPPGDP%2CPPPPC&amp;grp=0&amp;a=])&lt;/ref&gt;<br /> | GDP統計年MER =2008<br /> | GDP順位MER =91<br /> | GDP値<br /> <br /> | GDP/人 =40,024&lt;ref name=&quot;economy&quot; /&gt;<br /> |建国形態 =[[独立]]<br /> |確立形態1 =[[デンマーク]]から<br /> |確立年月日1 =[[1944年]][[6月17日]]<br /> | 通貨 =[[アイスランド・クローナ]]<br /> | 通貨コード =ISK<br /> | 時間帯 =±0<br /> | 夏時間 =なし<br /> | 国歌 =[[賛美歌 (国歌)|{{lang|is|Lofsöngur}}]]{{is icon}}&lt;br/&gt;&#039;&#039;賛美歌&#039;&#039;&lt;br/&gt;{{center|[[File:Lofsöngur.ogg]]}}<br /> | ISO 3166-1 = IS / ISL<br /> | ccTLD =[[.is]]<br /> | 国際電話番号 =354<br /> | 注記 =<br /> }}<br /> <br /> &#039;&#039;&#039;アイスランド&#039;&#039;&#039;は、[[北ヨーロッパ]]の[[北大西洋]]上に位置する[[共和制]]を取る[[国家]]である。[[首都]]は[[レイキャビク]]。総人口は約337,610人。<br /> <br /> == 概要 ==<br /> [[島国]]であり、[[グリーンランド]]の南東方、[[ブリテン諸島]]や[[デンマーク]]の[[自治領]]である[[フェロー諸島]]の北西に位置する。&#039;&#039;&#039;アイスランド島&#039;&#039;&#039;が主な[[領土]]であり、[[イギリス]]との[[タラ戦争]]の舞台にもなった漁業基地である[[ヴェストマン諸島]]、[[北極圏]]上にある[[グリムセイ島]]などの周辺の島嶼(とうしょ)も領有する。高緯度にあるため[[メルカトル図法]]の地図では広大な島のように描かれるが&lt;ref&gt;[[メルカトル図法]]は高緯度ほど歪みが大きく、面積が広く描かれる。&lt;/ref&gt;、実際の面積は102,828[[平方キロメートル|km&lt;sup&gt;2&lt;/sup&gt;]]と、[[フィリピン]]の[[ルソン島]](104,688km&lt;sup&gt;2&lt;/sup&gt;)や、[[大韓民国]](100,210km&lt;sup&gt;2&lt;/sup&gt;)とほぼ同じである。[[グレートブリテン島]](約22万km&lt;sup&gt;2&lt;/sup&gt;)の約半分、または[[日本]]の[[北海道]]と[[四国]]を合わせた程度の面積である。多くの[[火山]]が存在し、[[温泉]]も存在する他、豊富な[[地熱発電|地熱を発電]]などに利用している。一方で、噴火による災害も多い([[アイスランドの火山活動]]も参照)。例えば、[[2010年]]には[[エイヤフィヤトラヨークトル]]氷河の火山が噴火し、欧州を中心に世界中で[[2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火による交通麻痺|航空機の運用に大きな影響を与えた]]。なお、国土の大部分が西経15度よりも西にあるにもかかわらず、[[グリニッジ標準時]]を使っている。沿岸には多数の[[アイスランドのフィヨルド|フィヨルド]]がある。火山性の土壌で大地は肥沃とは言えない。また、かつてアイスランドの森林は乱伐が行われたことも手伝って、現在の森林面積は国土の0.3%しかない。金融立国であり、国家経済が[[金融]]に強く依存していたため、[[2008年]]の[[世界金融危機 (2007年-)|世界金融危機]]の影響を強く受けて2008年10月に債務不履行となった。その後、自国通貨[[アイスランド・クローナ]]も[[暴落]]したが&lt;ref&gt;[http://krugman.blogs.nytimes.com/2012/07/08/the-times-does-iceland/ The Times Does Iceland] The conscience of a liberal, Paul Krugman 2012年7月8日&lt;/ref&gt;、これが漁業やアルミニウム工業などの輸出産業にとっては有利に働いたため、かえって景気が回復することになった。それによって2012年度には1.5%の、2013年度には3.3%の経済成長を達成した。また、経済危機の直後には8%を超えていた[[失業率]]も、2015年では4%台で推移している&lt;ref&gt;http://www.imf.org/external/ns/cs.aspx?id=28&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 個別分野の記事に関しては、[[アイスランド関係記事の一覧]]を参照。<br /> <br /> == 国名 ==<br /> 正式名称は{{Lang-is|&#039;&#039;Ísland&#039;&#039;}}&lt;ref&gt;[https://www.visindavefur.is/svar.php?id=54970 Hvert er formlegt heiti landsins okkar?] Vísindavefurinn&lt;/ref&gt;(イースラント)、{{Lang-en|&#039;&#039;Iceland&#039;&#039;}}&lt;ref&gt;[http://publications.europa.eu/code/en/en-370100.htm 7.1.1. Designations and abbreviations to use] Interinstitutional Style Guide of the European Union&lt;/ref&gt;だが、非公式に&#039;&#039;{{Lang|is|Lýðveldið Ísland}}&#039;&#039; {{IPA-is|ˈliðˌvɛltɪð ˈistlant|}}や{{Lang|en|&#039;&#039;Republic of Iceland&#039;&#039;}}を用いることもある。日本の外務省による日本語名称は&#039;&#039;&#039;アイスランド共和国&#039;&#039;&#039;&lt;ref&gt;[http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iceland/data.html アイスランド共和国]&lt;/ref&gt;。通称、&#039;&#039;&#039;アイスランド&#039;&#039;&#039;。[[国名の漢字表記一覧|漢字表記]]は、&#039;&#039;&#039;氷島&#039;&#039;&#039;、&#039;&#039;&#039;氷州&#039;&#039;&#039;、&#039;&#039;&#039;氷洲&#039;&#039;&#039;、&#039;&#039;&#039;愛撒倫&#039;&#039;&#039;などである。現在の国名「アイスランド」は[[ヴァイキング]]の[[フローキ・ビリガルズソン]]が沿海に[[流氷]]が浮んでいるのを見て名付けたと言われている&lt;ref&gt;[http://www.intersolinc.com/newsletters/newsletter_49.htm Intel Sol.Inc]&lt;/ref&gt;。&lt;!-- 明らかに間違っているとはいえない。正しい可能性がある。「植民の書」なる神話?に記されているという記述を見つけたが正確なものかどうか分からない。[[アイスランドの歴史]]にはインゴルフル・アルトナソンが命名したとある。(追記: ソースによれば「現在の」名称は彼由来だそう。)--&gt;<br /> 英語で国民はIcelander、形容詞はIcelandic。<br /> <br /> == 歴史 ==<br /> {{main|アイスランドの歴史}}<br /> === 植民と自然への影響 ===<br /> アイスランドは火山活動により1600万年前に北大西洋に誕生した&lt;ref NAME=&quot;201205NATIONAL95&quot;&gt;NATIONAL GEOGRAPHIC 2012 5 アイスランドの絶景 P95&lt;/REF&gt;。871年に大規模な火山活動が2度ありアイスランド全体が火山灰に覆われたが、人工物はその[[火山灰]]の上の地層からしか発見されていない&lt;ref NAME=&quot;201205NATIONAL95&quot;/&gt;として、最初の入植は紀元874年であり[[ノルウェー]]からやってきたとされていた&lt;ref NAME=&quot;201205NATIONAL95&quot;/&gt;。しかし2001年に[[レイキャビク]]市内でアイスランド最古の人工物が同地層の下から発掘されたことにより、871年以前から人類が居住していたことが確認されている&lt;ref&gt;[[:en:Reykjav%C3%ADk_871%C2%B12]]&lt;/ref&gt;。人類がアイスランドに入植する以前は、陸生哺乳類は[[ホッキョクギツネ]]だけしか居なかった&lt;ref NAME=&quot;201205NATIONAL95&quot;/&gt;。その後、[[9世紀]]末から[[10世紀]]にかけて、[[ノルウェー]]人と[[スコットランド]]および[[アイルランド]]の[[ケルト人]]が[[フェロー諸島]]を経由して移住した。定住した人類は[[木炭]]を作るために森林を広範囲に伐採した。人類が入植する前は、国土の1/4が[[樺]]の森林であったが19世紀まで続いた伐採により森林面積は1%に減少した。入植者は牛や豚などの家畜をアイスランドに持ち込んだが、寒冷地ゆえに[[羊毛]]を目的とする羊の飼育が盛んになった&lt;ref NAME=&quot;201205NATIONAL95&quot;/&gt;。羊は植物であれば若木を含めて食べてしまうので、国土の2/3を覆っていた植生が1/2に減少し、アイスランドは表土の露出した荒涼たる風景となってしまった&lt;ref NAME=&quot;201205NATIONAL95&quot;/&gt;。<br /> <br /> === 新天地と自治の終焉 ===<br /> 新しい国を目指した移民たちは王による統治ではなく、民主的な合議による自治を目指した。これが[[930年]]に発足した世界最古の民主[[議会]]「[[アルシング]]」であり、これを国家の誇りとしている。<br /> アルシングによる統治が続いた約300年の間、アイスランド人は更なる新天地を目指した。[[アメリカ大陸]]を初めて訪れたヨーロッパ人はアイスランド人の[[レイフ・エリクソン]]で、これは[[クリストファー・コロンブス|コロンブス]]による「発見」よりおよそ500年も前のことであった。この事実は長く懐疑的に受け取られていたが、[[カナダ]]の[[ニューファンドランド島]]にある[[ランス・オ・メドー]]の発掘によってその業績が証明された。また、[[ミトコンドリアDNA]]の解析によりアジアとアメリカ大陸で検出されていた[[ハプログループ]]C1系列の新型であるC1e型がアイスランド人から発見された。これについて、アイスランド人がアメリカ大陸に上陸した際に彼らに従った女性のミトコンドリアDNAが、彼女たちの子孫に受け継がれていた可能性(ミトコンドリアDNAは母から子へのみ受け継がれる)が指摘されている。ただし、科学分析はその性質上、追試が必須であるためこの結果をもってして、欧州からのDNAをさかのぼれたとは言えない。そのため、今後のさらなる検証や追試が期待される。首都レイキャヴィークの[[ハットルグリムス教会]]にはアルシング発足1000年を記念し、[[1930年]]にアメリカ合衆国から寄贈された[[レイフ・エリクソン]]の像がある。13世紀以降はノルウェー及び[[デンマーク]]の支配下に置かれる。<br /> <br /> === 独立運動 ===<br /> [[19世紀]]に入り、国民は[[ヨン・シグルズソン]]を中心に独立運動を展開した。結果、[[1874年]]に自治法が制定され、[[1918年]]に[[デンマーク]]の[[国王]][[主権]]下の[[立憲君主制|立憲君主国]]、[[アイスランド王国]]として独立した。そして[[第二次世界大戦]]でデンマークがドイツに占領されたのを機に、[[アイスランド侵攻|アメリカとイギリスが駐留]]、[[1944年]]6月17日に[[共和国]]として完全な独立を果たした。なお、[[国際連合]]に加盟したのは1946年11月である。<br /> <br /> == 政治 ==<br /> {{main|北欧の政治#アイスランドの政治|{{仮リンク|アイスランドの政治|en|Politics of Iceland|preserve=1}}}}<br /> {{See also|{{仮リンク|アイスランドの国際関係|en|Foreign relations of Iceland}}}}<br /> [[ファイル:Reykjavik (parlamento).jpg|thumb|right|300px|[[アルシング]]の議場。]]<br /> 「もっとも[[汚職]]が少ない国」と言われている&lt;ref name=&quot;20080207nikkeibo&quot;&gt;{{Cite web<br /> |author=[[スティーブ・モリヤマ]]<br /> |date=2008-02-07s<br /> |url=http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20080201/146150/<br /> |title=アイスランド:グローバリゼーションの波に乗る環境問題先進国<br /> |work=日経ビジネス オンライン<br /> |publisher=[[日経BP社]]<br /> |accessdate=2008-11-18<br /> }} &lt;/ref&gt;。[[国家元首]]である[[アイスランドの大統領|大統領]]は国民から直接選挙される。政治的な実権はなく、象徴的な地位を占めるに留まる。1980年、[[ヴィグディス・フィンボガドゥティル]]が直接選挙によって選出された世界初の女性大統領となった。一院制[[議会]]である[[アルシング]]は63名の議員で構成されている。議員は4年に一度国民から[[直接選挙]]される。[[議院内閣制]]が採用されており、通常はアルシングにおける多数党の党首が大統領によって[[首相]]に任命される。行政機関は首相府、産業・イノベーション省、財務・経済省、内務省、教育・科学・文化省、環境・天然資源省、外務省、福祉省がある。<br /> <br /> === EU加盟問題 ===<br /> {{main|{{仮リンク|アイスランドの欧州連合加盟|en|Accession of Iceland to the European Union}}}}<br /> ==== 背景 ====<br /> EU発足後、漁業への規制等を恐れ、[[欧州連合]] (EU)加盟は慎重であった。しかし、[[2008年]]、世界的な金融危機の影響により[[アイスランド・クローナ]]が暴落。小国であるため、複数の政府閣僚らは対処が困難との見解を示し、EU加盟も視野に入れ[[ユーロ]]の導入を行い[[欧州中央銀行]]という強力な後ろ盾を得る必要性について言及した。[[2008年]][[12月7日]]の[[朝日新聞]]の[[インタビュー]]で[[ゲイル・ホルデ]][[首相]]はEU加盟に前向きな発言をした&lt;REF&gt;http://www.asahi.com/international/update/1206/TKY200812060230.html&lt;/REF&gt;。[[2009年]]1月、[[イギリス]]の[[ガーディアン]]紙は、アイスランドが近くEU加盟申請をした場合についてEU当局者が「金融危機の影響で国家経済が破綻状態に陥ったアイスランドのEU加盟手続きを優先して推進する方針を明らかにした」と報じた。更に、「[[クロアチア]]と共に[[2011年]]に加盟できるよう手続きを迅速化したい」とする[[欧州委員会]]レーンEU拡大担当委員らの発言を伝えた。<br /> ==== 加盟申請まで ====<br /> ホルデ首相率いる内閣は2009年1月に退陣し[[同盟 (アイスランド)|社会民主同盟]]の[[ヨハンナ・シグルザルドッティル]]首相が就任した。ヨハンナ首相はEU加盟及びユーロ導入へかなり前向きな姿勢を示した。4-5月には総選挙が予定され、ヨハンナ首相は、EU加盟を掲げ選挙に臨み、勝利すれば早期に[[国民投票]]を行い賛成を得ればすみやかに加盟申請をするとした。2009年4月に総選挙は行われ、結果、右派[[独立党 (アイスランド)|独立党]]の下野と共に社会民主同盟と[[グリーンレフト (アイスランド)|緑の党]]の左派連立政権が維持されることとなり、ヨハンナ首相の続投が決定した。しかし、連立を組む緑の党はEU加盟に反対の立場であり、野党でも独立党議会議員の定数63人中これらの政党が33議席を獲得し、ギリギリで加盟推進派が多数派となった。投開票が行われた4月25日の夜、ヨハンナ首相は「我々の時代が来た」と勝利宣言し、その上で、EU加盟交渉を出来る限り早く始める意向を改めて示した。2009年7月23日、アイスランドはEUに加盟申請をした。政府は約3年での加盟を目指すとした。アイスランドは[[欧州経済領域]](EEA)にも参加するなど元々EUとの関係は強固であり、30分野以上にも及ぶ[[アキ・コミュノテール]]も7割はその調整が完了していた。<br /> ==== 加盟交渉開始 ====<br /> アイスランドの[[オッスル・スカルプヘイジンソン]]外相は「加盟交渉をマラソン(42.195km)に例えるなら40km地点にいる」と話す一方、「残りの2kmが最も難しい」と話した。アイスランドの基幹産業である漁業界の存在が加盟への障壁になった。EUに加盟すると、漁獲量がEUによって制限される。アイスランドの豊かな漁場を他のEU加盟各国に明け渡すことにもなり、漁業界は激しく抵抗した。商業[[捕鯨]]の問題に関しては、英、独、仏など多くのEU加盟国がアイスランドに対して激しく抗議していた。さらに、こうした多くの課題を乗り越えたあと、国民投票という最大の関門が予定されていた。20世紀にデンマークから独立し、独立への思い、[[ナショナリズム]]は強く、EU加盟に抵抗感を持つ人も決して少なくない。与野党とも、世論を引きつけるため活発な活動を行った。[[2010年]]7月には加盟交渉を開始。[[2011年]]8月には、EU加盟の信を問う[[国民投票]]を[[2013年]]初めに行うと、スカルプヘイジンソン外相が同国テレビのインタビューに答えた。また外相は「われわれは交渉が力強い発表と次期議会選挙前の国民投票で締めくくられることを望む」と述べた。<br /> <br /> ==== 加盟申請取り下げ ====<br /> 2013年4月に総選挙が実施され、EU加盟問題に関する国民投票の実施などを公約に掲げた進歩党と独立党が勝利し、両党による連立政権が誕生した。EU加盟に反対の立場を取る同政権は同年9月、加盟交渉を凍結した。2014年2月には、政府が選挙公約に従いEUへの加盟申請取り下げを決めたことに対し、首都レイキャビクで抗議デモが行われたが、政府は方針を変えなかった。結局2015年3月12日、スベインソン外相は加盟申請を取り下げると発表した。<br /> <br /> === エネルギー政策 ===<br /> {{main|{{仮リンク|アイスランドにおける再生可能エネルギー|en|Renewable energy in Iceland}}}}<br /> 1980年代から[[再生可能エネルギー]]発電への切り替えを推し進め、エネルギー政策先進国として世界から注目を浴びている。現在では国内の電力供給の約80%を[[水力発電|水力]]、約20%を[[地熱発電|地熱]]から得ており、[[火力発電所|火力]]・[[原子力発電所]]は一切ない。2050年までには[[化石燃料]]に頼らない[[水素]]エネルギー社会を確立することを標榜しており、既に[[燃料電池自動車]]のバスの運行、[[エコ・ステーション|水素ガス供給ステーション]]の建設が始まっている。<br /> <br /> === 捕鯨 ===<br /> {{main|捕鯨#現代の捕鯨|{{仮リンク|アイスランドの捕鯨|en|Whaling in Iceland}}}}<br /> [[捕鯨]]賛成国で、1992年6月には[[国際捕鯨委員会]]を脱退した。その後2002年10月に国際捕鯨委員会に再加盟するも、2003年8月には[[調査捕鯨]]の再開を発表し、調査捕鯨を実施。さらに2006年には[[商業捕鯨]]を再開している。<br /> <br /> == 軍事 ==<br /> {{main|アイスランドの軍事|防衛庁 (アイスランド)}}<br /> [[北大西洋条約機構|NATO]]の原加盟国であるが自国軍は所持しておらず、世界でも希少な「[[軍隊を保有していない国家の一覧|軍隊を保有していない国家]]」である。国土防衛は[[アイスランドの警察|警察隊]]と{{仮リンク|アイスランド沿岸警備隊|en|Icelandic Coast Guard|is|Landhelgisgæsla Íslands|label=沿岸警備隊}}が担っており、実際に[[タラ戦争]]では沿岸警備隊がイギリス軍と戦った。歴史上、一度も軍隊を保有したことがない。かつては[[アメリカ合衆国]]と国防協定を締結して[[アメリカ空軍]]基地([[アイスランド防衛隊]])を設置し、[[冷戦]]下の重要な戦略拠点になっていた。しかし、冷戦終結から10数年を経た2006年、アメリカの「地球規模の戦力再編成の一環」による米軍の完全撤収が両国で合意に至り、約1200名の将兵と[[F-15 (戦闘機)|F-15]][[戦闘機]]4機が段階的に撤収、[[ケフラヴィーク]]米軍基地が閉鎖された。<br /> <br /> == 地方行政区分 ==<br /> {{main|アイスランドの地域区分|アイスランドの地方|アイスランドの県|アイスランドの自治体}}<br /> [[ファイル:Sýslur á Íslandi.png|300px|thumb|アイスランドの県。白い部分は[[氷河]]である。]]<br /> かつては23の[[アイスランドの県|県]]&#039;&#039;(sýslur)&#039;&#039;に、現在では26の県に分割統治されている。県の下には、98の[[アイスランドの自治体|自治体]]と14の[[アイスランドの県|市]]&#039;&#039;(kaupstaðir)&#039;&#039;がある。行政区分ではないが、8つの[[アイスランドの地方|地方]]にも分けられる。<br /> === 14の市 ===<br /> {{See also|アイスランドの都市の一覧}}<br /> <br /> * [[アクラネース]]<br /> * [[アークレイリ]]<br /> * [[ハプナルフィヨルズル]]<br /> * [[フーサヴィーク]]<br /> * [[イーサフィヨルズル]]<br /> * [[ケプラヴィーク]]<br /> * [[コーパヴォグル]]<br /> * [[ネスコイプスタズル]]<br /> * [[オゥラフスフィヨルズゥル|オゥラフスフィヨルズル]]<br /> * [[レイキャヴィーク]]<br /> * [[ソイザウルクロウクル]]<br /> * [[セイジスフィヨルズル]]<br /> * [[シグルフィヨルズル]]<br /> * [[ヴェストマンナエイヤル]]<br /> <br /> == 地理 ==<br /> {{main|アイスランドの地理}}アイスランドは[[北大西洋]]に浮かぶ中規模の大きさの[[島]]である。この島は[[グリーンランド]]の東、[[北極圏]]のすぐ南に位置している。[[発散型境界|発散型プレート境界]]である[[大西洋中央海嶺]]が海面上に露出したものである。[[ニューヨーク市]]から4,200 km (2,609.8 mi)、[[スコットランド]]から860 km (534.4 mi)離れている。「アイスランド」という言葉は、アイスランド島のほぼすべての陸域と[[人口]]を含み、時には[[アイスランド共和国]]と呼称されるこの[[国]]について言及する時にもつかわれる。<br /> <br /> 居住地帯は海岸線に集中している。[[首都]][[レイキャビク]]を中心とした[[大レイキャヴィーク]]および[[南西アイスランド|南西部]]に人口が集中している。[[アイスランド中央高地]]はほぼ無人地帯である。[[ファイル:Map of Iceland.svg|right|300px|thumb|アイスランドの国土。]]<br /> [[ファイル:Strokkur geyser eruption, close-up view.jpg|thumb|right|300px|[[ストロックル間欠泉]]]]<br /> [[ファイル:Ocean currents 1943.jpg|thumb|right|300px|世界の[[海流]]図(赤道近くからアイスランドへと[[暖流]]の形で[[熱]]の輸送が行われている様子が見て取れる)。]]<br /> [[File:Iceland Dettifoss 1972-4.jpg|thumb|right|欧州最大の水量を誇る[[デティフォス滝]]。]]<br /> === 火山 ===<br /> アイスランドは、[[大西洋中央海嶺]]と[[アイスランドホットスポット]]の上に位置している[[火山島]]である。[[海嶺]]は海洋[[プレート]]が生成される場所であるわけだが、アイスランドは海洋プレートの生成が海面よりも上で見られる地球上でも珍しい島としても知られている。海嶺は大地が広がってゆく場所であり、アイスランドは常に引き裂かれつつある。この大地の裂け目を「ギャオ」と呼ぶ。[[ヘクラ山]]を含む多くの[[火山]]が活動し、多くの[[間欠泉]]や[[温泉]]が見られる。1783年の[[ラキ火山]]噴火は飢饉を起こし人口の4分の1を餓死させ、何ヶ月も欧州、アジア、アフリカの上空を火山灰が覆った。1963年11月には南部沖合10kmの海底火山活動で[[スルツェイ島]]が誕生した。間欠泉の中で最大のものが[[ゲイシール]]間欠泉で、その名前が英語で間欠泉を意味する単語geyserの語源になった。アイスランドではこの地熱による豊富な[[温泉]]を利用し、電力や住宅の暖を安価に得ている。また、世界最大の露天風呂「[[ブルーラグーン]]」もある&lt;ref name=&quot;20080207nikkeibo&quot;/&gt;。島は基本的にハワイのように[[玄武岩]]で構成されるが、中には[[流紋岩]]や[[安山岩]]を噴出する火山もある。最高峰は南東部にそびえる[[クヴァンナダールスフニュークル]](海抜2,106mないし2,210m)である。地表の約10%は[[氷河]]に覆われており、中でも最大の[[ヴァトナヨークトル氷河]]は面積が8,100km&lt;sup&gt;2&lt;/sup&gt;で単独でも国土の8%以上を占めている。<br /> * [[アイスランド沖の島嶼一覧]]<br /> * [[アイスランドの火山一覧]]<br /> * [[アイスランドの河川]]<br /> * [[アイスランドの滝]]<br /> * [[アイスランドの氷河]]<br /> * [[アイスランドのフィヨルド]]<br /> * [[アイスランドの湖]]<br /> * [[アイスランドプルーム]]<br /> ==== 主な湖 ====<br /> {{main|アイスランドの湖}}<br /> * [[ソゥリスヴァトン湖]] - 83〜88km&lt;sup&gt;2&lt;/sup&gt;<br /> * [[シンクヴァトラヴァトン湖]] - 82km&lt;sup&gt;2&lt;/sup&gt;<br /> * [[ミーヴァトン湖]] - 37km&lt;sup&gt;2&lt;/sup&gt;<br /> ==== 主な山 ====<br /> {{main|アイスランドの山|アイスランドの火山一覧}}<br /> <br /> * [[ラキ火山]] - 標高1,725m<br /> * [[クヴァンナダールスフニュークル]] - 標高2,106m<br /> * [[エーライヴァヨークトル]] - 標高2,110m<br /> * [[カトラ火山]] - 標高1,512m<br /> * [[ヘクラ火山]] - 標高1,488m<br /> * [[エイヤフィヤトラヨークトル|エイヤフィヤトラヨークトル火山]] - 標高1,666m<br /> * [[アスキャ|アスキャ火山]] - 標高1,516m<br /> * [[ヘトリスヘイジ]]<br /> <br /> === 気候 ===<br /> {{main|{{仮リンク|アイスランドの気候|en|Climate of Iceland}}}}<br /> アイスランド本島は北緯63度から66度に位置し、国土の一部は[[北極圏]]にかかっている。しかし、冬の寒さはそれほど厳しくはなく、同緯度にあたる[[フィンランド]]や[[スウェーデン]]の北部の2月の最低気温の平均が氷点下20度近くであるのに対し、アイスランドは氷点下3度ほどである。ケッペンの気候区分では、アイスランド南部は[[西岸海洋性気候]](Cfc)に該当する。これはアイスランドにメキシコ湾から流れてくる[[暖流]]である[[北大西洋海流]]の影響を強く受けているためである。この暖流によって大量の[[熱]]が輸送されてきているために、アイスランドは高緯度に位置するのにもかかわらず比較的温かい。また、高緯度に位置するアイスランドは、[[オーロラ]]を地上から観測するのに適する場所として知られているが、このようなオーロラ観測に適する地域としては、最も暖かい地域である。これに対してアイスランド北部は、[[東グリーンランド海流]]などの北極方向からの[[寒流]]の影響を受けるために、[[ツンドラ気候]](ET)となっている。これらの海流の影響を受け、特に標高が高い地域では天気が短時間で変わりやすい。<br /> <br /> === 都市と交通 ===<br /> {{main|{{仮リンク|アイスランドの交通|en|Transport in Iceland}}}}<br /> [[File:Reykjavík séð úr Hallgrímskirkju 6.JPG|thumb|220px|right|付近の丘の上から撮影したレイキャヴィークの町。]]<br /> 都市のほとんどがアイスランド本島の海岸近くに存在しており、島の中央部は舗装路もない無人地帯である。主な都市は首都である&#039;&#039;&#039;[[レイキャヴィーク]]&#039;&#039;&#039;、[[ケプラヴィーク国際空港]]のある&#039;&#039;&#039;[[ケプラヴィーク]]&#039;&#039;&#039;、国内第2の都市の&#039;&#039;&#039;[[アークレイリ]]&#039;&#039;&#039;などである。都市人口率は2000年時点で92.4%に達し、[[モナコ]]や[[シンガポール]]などの[[都市国家]]を除けば世界で最も高い。<br /> <br /> [[鉄道]]はなく、国内の交通手段は専ら[[自動車]]と[[飛行機]]である。物価が高い傾向にあるアイスランドだが、航空運賃は安く設定されている。道路網は総延長13,034kmでこの内4,617kmが[[舗装]]道路で、交通量の少ない残りの8,338kmは[[ダート|未舗装路]]となっている。道路の整備状態は良好で[[国道1号線 (アイスランド)|国道1号線(リングロード)]]が一部未舗装だが約1,400kmでアイスランド本島を一周している(ただ、一周とは言え常に海岸沿いを通っているわけではない)。この他、氷河に閉ざされている内陸部にも国道26号および35号が貫通しており、[[4WD]]のビッグクルーザーの運転を楽しむメッカとなっている。ただし、[[冬季]]は通行禁止となる。道路は右側通行で制限速度は[[市街地]]で50km/h、未舗装の田舎道で80km/h、その他の舗装路面では90km/h。[[国別自動車所有台数一覧|自動車の所有率]]は世界でもトップ5に入るほどに高い。また[[1988年]]から[[昼間点灯]]が義務付けられており、この国で販売される車両は、[[点火装置|イグニッション]]スイッチをオンにすると、ライトスイッチがOFFの位置でも、ロービームが点灯するような仕様になっている。<br /> <br /> == 経済 ==<br /> {{main|{{仮リンク|アイスランドの経済|en|Economy of Iceland}}}}<br /> <br /> === 国家経済 ===<br /> 20世紀初頭、アイスランドは経済の6割以上を[[第1次産業]]が占める漁業・農業国であった。しかし、水産加工業を手始めに徐々に工業([[第2次産業]])・サービス業([[第3次産業]])へと軸足を移し、第1次産業の割合は1945年には35%、1973年には13%まで低下した&lt;ref&gt;{{cite web |url=http://www2.stjr.is/frr/thst/rit/sogulegt/a0107.xls |title=アーカイブされたコピー |accessdate=2009年3月22日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20070710011133/http://www2.stjr.is/frr/thst/rit/sogulegt/a0107.xls |archivedate=2007年7月10日 |deadlinkdate=2018年3月 }}&lt;/ref&gt;。しかし漁業は依然として重要な輸出産業である。また1920年代から1940年代にかけてアイスランド経済は高い成長を遂げ、1950年には1人当たりGDPは1000ドルに達し、独英仏など西ヨーロッパ主要国を追い越した。1960年代までインフレ率は10%台と比較的高い水準にあったが、二度にわたる石油危機の発生は人口が少なく国際経済へ依存が強いアイスランドのインフレを昂進させ、1983年にはインフレ率が84%に達した。90年代に入ってようやくインフレは収束した。70年代から90年代までのアイスランド経済は平均3%程度の穏やかな成長が続いた。<br /> <br /> ==== 金融危機以前 ====<br /> [[2008年]]9月から顕在化した[[世界金融危機 (2007年-)|世界金融危機]]により、アイスランド経済は現在危機に陥っているが、それ以前は一時的な繁栄を謳歌していた。全体の[[国内総生産]](GDP)は少なかったが、国民一人当たりでは世界でもトップレベル(2006年時点で世界5位)であった。さらに[[国際競争力]]も高く、世界4位、ヨーロッパ1位となっており&lt;ref&gt;『2005年度版 世界競争力年鑑』スイスIMD&lt;/ref&gt;&lt;!--[http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iceland/data.html 外務省ホームページ]より孫引き--&gt;、小国ながら特筆すべき経済力を持っていた。[[産業]]としては金融部門の伸びが著しく、[[金融]]、[[不動産]]がGDPに占める割合は、26%に達した。これが、後にこの国の[[経済危機]]を招いた。一方、従来の主力産業であった[[漁業]]のGDPに占める割合は6%まで減少した(2006年時点)。<br /> 政府の財務体質は良好で、1998年以降は黒字となっていた&lt;ref name=&quot;mofa&quot;&gt;{{Cite web<br /> |year=2008<br /> |month=9<br /> |url=http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iceland/data.html<br /> |title=外務省:アイスランド共和国<br /> |work=各国・地域情勢<br /> |publisher=[[外務省]]<br /> |accessdate=2008-11-18<br /> }}&lt;/ref&gt;。<br /> 以上のように、一時は大胆な[[産業構造の転換]]の成功例として華々しく紹介されていたアイスランドではあったが、それは破綻の危険性と常に背中合わせの状態であった。<br /> <br /> ==== 金融危機以後 ====<br /> {{main|{{仮リンク|2008年-2011年アイスランド金融危機|en|2008–11 Icelandic financial crisis}}}}<br /> [[2008年]]9月、[[アメリカ合衆国]]の[[サブプライムローン]]問題に端を発した[[世界金融危機 (2007年-)|世界金融危機]]により、アイスランド経済は危機に陥った。[[2008年]][[9月29日]]に[[グリトニル銀行]]が政府管理下に置かれ、クローナの対ユーロ相場は大幅に下落した。[[10月6日]]には政府が非常事態を宣言し、議会はアイスランド国内の全銀行を[[国有化]]する法案を可決した。7日には[[ランズバンキ銀行]]が国有化され、9日には最大手の[[カウプシング銀行]]も国有化された。<br /> <br /> こうした危機を乗り切るため、[[アイスランド中央銀行]]は8日に[[ロシア]]から40億ユーロの緊急融資を受けることを発表したものの危機は収まらず、[[10月14日]]には[[国際通貨基金]] (IMF) に正式に支援を要請した&lt;ref&gt;{{cite news<br /> |author=[[石井一乗]]<br /> |url=http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20081025D2M2500E25.html<br /> |title=アイスランド、北欧諸国などとも融資交渉 総額60億ドル程度に<br /> |publisher=[[日本経済新聞]]<br /> |date=2008-10-27<br /> |accessdate=2008-11-18<br /> }}&lt;/ref&gt;<br /> &lt;ref&gt;これを受けて、[[イーベイ]]で国自体を売り出したというのは全くのデマである。&lt;/ref&gt;。<br /> [[10月27日]]にカウプシング銀行の[[サムライ債]](円建ての[[債券]])780億円が事実上のデフォルト([[債務不履行]])となった&lt;ref&gt;{{cite news<br /> |url=http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081027AT2D2701P27102008.html<br /> |title=アイスランド最大手銀、円建て外債不履行の状態<br /> |publisher=日本経済新聞<br /> |date=2008-10-27<br /> |accessdate=2008-11-18<br /> }}&lt;/ref&gt;。<br /> 当時の[[ゲイル・ホルデ]][[首相]]は[[朝日新聞]]のインタビューに対し「民間銀行だったときのことで本来は政府の問題ではない。公的管理下にあり、そこで最善の処置がされるだろう」と回答を示している。<br /> <br /> 2010年1月、政府管理下での公的資金投入を決定。しかし、外国(とくに英国・オランダ)の大口預金者までも自分たちの税金で救済することに国民が反発し、大統領が拒否権を発動した。ついにこの問題は2010年3月6日に国民投票となり、圧倒的票差で否決されてしまった。これに対し、自国大口預金者への負担の「肩代わり」をすでに済ませた英国・オランダ政府が支払いを求めて反発。2011年2月、再び公的資金投入を決定、しかし再び大統領が拒否権を発動。2011年4月、再び国民投票となり、再び否決されてしまった。このために、IMFによる支援やEU加盟にまで悪影響を及ぼしている&lt;ref&gt;{{cite news |title=英蘭の預金者保護法案を大差で否決、アイスランド国民投票 |newspaper=AFPBB News |date=2010-03-07 |url=http://www.afpbb.com/article/politics/2706447/5453101 |accessdate=2011-01-10}}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[http://diamond.jp/articles/-/23464?page=3 金融バブル崩壊後のアイスランドが短期間で奇跡の復活を果たした理由]ダイヤモンド・オンライン(2012年8月20日)2013年7月12日閲覧&lt;/ref&gt;。{{see also|en:2009 Icelandic financial crisis protests}}<br /> <br /> 危機を導いた「男性型経営」に対する批判も多く、国有化されたランズバンキ、グリニトル両行には、それぞれエリン・シグフースドッティル、ビルナ・エイナルスドッティルという2人の女性が新CEOに就任した&lt;ref&gt;[http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/91 アイスランド、女が頼みの銀行再建〜若い男のエリート集団が壊したシステムの後始末] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20090718135158/http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/91 |date=2009年7月18日 }}([http://jbpress.ismedia.jp/ JBpress]2008年10月15日) {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20090416083853/http://jbpress.ismedia.jp/ |date=2009年4月16日 }}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 2007年時点では1ドル約60クローネであったものが金融危機後には通貨暴落で125クローネとなり、輸入費が高騰したのを受けて[[マクドナルド]]では2009年10月31日に異例とも言えるアイスランドからの撤退を行った&lt;ref&gt;{{cite news<br /> |url=http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091027STXKC005627102009.html<br /> |title=マクドナルド、アイスランド撤退 金融危機で通貨暴落、原材料費倍増<br /> |publisher=日本経済新聞<br /> |date=2009-10-27<br /> |accessdate=2009-10-27<br /> }}&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;{{cite news<br /> |url=http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-12232820091101<br /> |title=アイスランド、マクドナルドの最終営業日前に大行列<br /> |publisher=ロイター通信<br /> |date=2009-10-31<br /> |accessdate=2009-11-1<br /> }}&lt;/ref&gt;<br /> 。しかしそれと同時に自国通貨が為替市場で安くなったことにより、水産物などの輸出ドライブがかかり経常収支が大幅に改善。アイスランドの輸出額はGDPの59%にまで達し&lt;ref&gt;[http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304203604577396171007652042.html In European crisis, Iceland emerges as an iland of recovery] Wall Streat Journal 2012年5月21日&lt;/ref&gt;、2011年度には3%を超える[[経済成長率]]を記録するなど順調に景気が回復している。この通貨安は観光業に恩恵をもたらし、2011年度には約56万人の観光客がアイスランドを訪れその地で買い物をした。これは2010年度に比して16%の増加である。<br /> <br /> 輸出拡大と観光客増加により、2013年には[[経常収支]]が黒字を回復した。2016年は観光客数はさらに約180万人へと増え、経済成長率は7.2%に達した。通貨防衛のための資本規制は2017年3月に解除し、海外投資などが再び自由にできるようになった。アイスランド中央銀行のグズムンズソン総裁は「銀行を救わずに金融危機から脱した」と総括している&lt;ref&gt;{{Cite news|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM12H6L_U7A510C1FF8000/|title=アイスランド中銀総裁「銀行救わず危機脱す」資本規制解除|work=|publisher=[[日本経済新聞]]電子版|date=2017年5月14日}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> [[2013年]]現在、経済危機に苦しむ[[欧州連合|EU]]を尻目に、アイスランドの経済はEU平均を上回る成長を見せている&lt;ref&gt;{{cite news |title=EUにリスクとフェルプス教授-アイスランドが加盟検討停止 |newspaper=[[ブルームバーグ (企業)|Bloomberg]] |date=2013-5-23|url=http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MN8L416JTSEE01.html|accessdate=2013-10-6}}&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> === 資源 ===<br /> [[鉱物資源#水産資源|漁獲資源]]が豊富で、[[漁業]]が古くから盛ん。それ以外の[[天然資源]]は乏しく、[[塩]]が唯一産出する[[鉱物資源]]である。[[鉱物資源#森林資源|森林資源]]は、かつては[[カバノキ属|カバ]]林が存在したが、開拓の時代に燃料資源として使い尽くされた。現在、国土に占める森林面積はわずか0.3%に過ぎず、矮小な[[ポプラ]]や[[トネリコ]]が残るのみである。かつての自然を復活させようと懸命な[[植林]]活動が各地で行われており、アイスランド出身の歌手[[ビョーク]]もこの活動をPRしている。<br /> <br /> === 漁業 ===<br /> アイスランド本島付近では、北大西洋海流(暖流)と北極方向からの寒流がぶつかり[[潮目]]を形成しているため、この付近の海域は世界有数の[[漁場]]となっている。このため漁業は、古くからアイスランドの基幹産業であり続けた。現在でも漁業は盛んであり、漁業が[[雇用]]の8%をまかなっている。漁獲量は多いが、近年は[[タラ]]などの漁獲量が減少している。そのため市場に出回る[[魚]]の価格は上昇を続けており、国民が魚を口にする機会は昔に比べると減っている。アロンガ・ハドック・[[カレイ]]・[[ヒラメ]]などが獲れる。日本は大量の[[カラフトシシャモ]]を輸入している。漁業資源の統制を失うことへの懸念から、[[欧州連合|EU]]への加盟を拒否し続けている。また、[[捕鯨国]]であることもEU加盟を遠のかせている。<br /> <br /> === エネルギー ===<br /> {{main|{{仮リンク|アイスランドにおける再生可能エネルギー|en|Renewable energy in Iceland}}}}<br /> [[ファイル:NesjavellirPowerPlant edit2.jpg|thumb|right|250px|レイキャヴィーク郊外にある地熱発電所。]]<br /> アイスランド本島には多くの温泉が存在するが、この温泉を活用した暖房設備などが整備されたり、お茶を沸かすにも温泉が使用されたりするなど、[[化石燃料]]を使うことが少なくなっているため、首都[[レイキャヴィーク]]は世界的にも「空気のきれいな都市」とされている。また国内の電力供給は、その約73.8%を[[水力発電|水力]]、約26.2%を[[地熱発電|地熱]]から得ている&lt;ref name=&quot;20080207nikkeibo&quot;/&gt;。地熱発電の割合が多いのが特徴として挙げられるが、アイスランド本島は[[大西洋中央海嶺]]上にあるだけに、地熱発電の熱源には事欠かない。さらに、特に島の南部は西岸海洋性気候に属するために年間を通じて降雨があるので水力も使いやすい。1990年代後半からは安価な電力を使い[[アルミニウム]]の[[精錬]]([[融解塩電解]]を行うために大量の電力を必要とする)事業も活発になった。事業用の他にも一般家庭の電力や[[シャワー]]を温めるエネルギーを全て地熱発電でまかなったり、発電所の温排水を[[パイプライン輸送|パイプライン]]で引き込んでそのままお湯として利用できたりする家や施設もある。バスや空港で[[燃料電池|水素燃料電池]]の導入実験を行うなど、[[新エネルギー]]導入に積極的な施策を打ち出している&lt;ref name=&quot;mofa&quot;/&gt;。<br /> <br /> === 製造業 ===<br /> 近年、工業の多様化に努め、ソフトウェア産業や[[バイオテクノロジー]]([[医薬品]]の輸出が盛ん)の他、[[水力発電]]によって産み出される安価な電力を利用した[[アルミニウム]]精錬産業が盛んである。さらに天然資源の加工品として[[コンクリート]]があり、非常に高価な輸入木材に代わってほとんどの建築に利用されている。<br /> <br /> === 商業 ===<br /> 金融サービスなどが盛んになってきている。[[観光]]も拡大し続けており、[[エコツーリズム]]、[[ホエールウオッチング]]などが流行している。2003年には日本からチャーターでの直行便が就航され、年間日本人観光客数は就航前の約3倍となった。<br /> <br /> [[クレジットカード|クレジット]]機能付き[[IDカード]]や[[インターネットバンキング]]などの普及により、現金決済が著しく少ない(GDP比1%以下)&lt;ref name=&quot;20080207nikkeibo&quot;/&gt;。背景には1980年代に経済の中心が漁業で、水産物の価格に振り回され[[物価]]が[[インフレーション]]となったため、決済が不足気味の現金から小切手へ切り替わっていったことが挙げられている&lt;ref name=&quot;20080207nikkeibo&quot;/&gt;。<br /> <br /> === 貿易 ===<br /> 主な[[貿易]]相手国は、<br /> * 輸出 - [[イギリス]]、[[ドイツ]]、[[オランダ]]、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]<br /> * 輸入 - ドイツ、アメリカ、[[スウェーデン]]、[[デンマーク]]<br /> となっている&lt;ref name=&quot;icelandstat&quot;&gt;アイスランド統計局&lt;/ref&gt;&lt;!--[http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iceland/data.html 外務省ホームページ]より孫引き--&gt;。<br /> <br /> 主な[[輸出]]品目には金額ベースで6割以上を占める魚と魚の加工品、次いで2割を占める[[アルミニウム]]の[[地金]]及びアルミニウム製の製品である。金額ベースでは2〜3%を占めるに過ぎないがケイ素鋼などの原料となる[[ケイ素鋼|ケイ素鉄]] (FeSi) は特徴的である。国内では[[牧畜]]も行われており、[[ウール]]製品も評判が高い。また[[医薬品]]なども輸出している。<br /> <br /> これに対して主な[[輸入]]品目は、機械類、[[自動車]]、[[ボーキサイト]]など。また国内での農業生産も行われてはいるものの牧畜が主であるため、農産物も輸入している。<br /> <br /> なお、アイスランドの貿易全体に占める日本との貿易の割合は微々たるものだが、日本への輸出は[[水産物]]が目立ち、日本からの輸入は自動車の他に、地熱発電用の[[蒸気タービン]]も目立つ。<br /> <br /> == 国民 ==<br /> &lt;!-- {{main|アイスランドの国民}} --&gt;<br /> <br /> === 人口統計 ===<br /> {{main|{{仮リンク|アイスランドの人口統計|en|Demographics of Iceland}}}}<br /> <br /> アイスランドは地理的に孤立していることもあり、ここ100年の人口推移はわずかな移民と世代交代による増加があるのみ。2016年時点の出生率は11.9‰、死亡率は7.0‰。平均寿命は男性80.9歳、女性85.3歳であり、世界第6位である。<br /> <br /> 世界経済フォーラムが経済や政治などの分野について男女平等の度合いを指数化する調査で、アイスランドは5年連続で1位。&lt;ref&gt;日本経済新聞2014年6月17日朝刊1面春秋&lt;/ref&gt;<br /> <br /> === 言語 ===<br /> {{main|{{仮リンク|アイスランドの言語|en|Languages of Iceland}}}}<br /> <br /> [[アイスランド語]]が[[公用語]]であり、アイスランド語が話されている。一方で、[[英語]]と[[デンマーク語]]を小学校から習うため、国民の大半は[[多言語|トライリンガル]]である。また、[[識字率]]が99%以上と高水準である。&lt;!-- 出典 https://www.cia.gov/cia/publications/factbook/geos/ic.html 2003年時点 --&gt;<br /> <br /> === 宗教 ===<br /> {{main|{{仮リンク|アイスランドの宗教|en|Religion in Iceland}}}}<br /> <br /> [[ルター派]]の[[キリスト教]]信者が多く、74.1%に達する。<br /> <br /> === 教育 ===<br /> {{main|{{仮リンク|アイスランドの教育|en|Education in Iceland}}}}<br /> <br /> 高等学校は4年制。<br /> <br /> === 人名 ===<br /> {{Main|アイスランド人の名前}}<br /> <br /> アイスランド人の[[人名|名前]]は[[姓]]がないという特徴を持つ。名前は「[[ファーストネーム]]+[[父称]]」で構成され、アイスランドの電話帳はファーストネーム順に編集されている。<br /> <br /> アイスランド人の父称は、男性の場合「父親の名の[[属格]]+ソン(-son)」、女性の場合「父親の名の[[属格]]+ドッティル(-dóttir)」となり、それぞれ「〜の息子」「〜の娘」という意味である。例えば、同国出身の著名な歌手、[[ビョーク]]の本名「ビョーク・グズムンズドッティル」は「グズムンドゥルの娘ビョーク」という意味になる。古くは他の北欧諸国も同じように命名をしていたが、現在は「ヨハンソン」といった姓に名残を残すのみで、現在この習慣はアイスランド独自のものである。<br /> <br /> ただし、全てのアイスランド人が姓を持たないわけではない。第21代[[アイスランドの首相|アイスランド首相]][[ゲイル・ホルデ]]などは、父親が[[ノルウェー]]人であったため、例外的に姓を持っている。ただ、アイスランドでは文化的に姓に馴染みがないため、ゲイル・ホルデは公式の場でも「ゲイル」と呼ばれている。<br /> <br /> === 同性婚 ===<br /> 2010年より、同性同士の結婚([[同性婚]])が認められるようになった。<br /> <br /> == 文化 ==<br /> {{main|{{仮リンク|アイスランドの文化|en|Culture of Iceland}}}}<br /> <br /> 文化的には[[北ヨーロッパ|北欧]]圏に属し、特に[[宗主国]]であった[[ノルウェー]]と[[デンマーク]]の影響が強い。しかし、[[ケルト]]系の[[アイルランド]]人が開拓を行った歴史もあり、血統や[[言語]]にはその影響も色濃く残されている。そのためスカンジナビア諸国とは似て非なる独特の文化を持つ。<br /> <br /> また、独立後から[[冷戦]]の間は[[アメリカ軍]]が駐留していたため、近年はその影響も大きい。<br /> <br /> 冬場は[[極夜]]となることなどから、外出は少なくなり、家にこもり[[読書]]にふける人々が増える。そのため、1人あたりの書籍の発行部数は世界的に見てもかなり多い。<br /> <br /> 多くの人々が[[文学]]や[[詩]]に親しむ環境にあり、人口数十万の国ながら多くの[[文学者]]や[[音楽家]]を輩出している。近年は[[ビョーク]]、[[シガー・ロス]]、[[ムーム]]らアイスランド出身の音楽アーティストたちが世界的に人気を集めている。<br /> <br /> === 食文化 ===<br /> {{main|アイスランド料理}}<br /> <br /> アイスランドの周辺海域は世界有数の漁場であり、漁業が盛んなので、以前よりは少なくなったとは言え、[[魚介類]]や[[クジラ]]が食卓にのぼることもしばしばである。しかし、漁業以外にも伝統的に狩猟によって[[海鳥]]を食べてきており、また牧畜が比較的盛んであり、食肉も生産されていて肉料理も食卓にのぼる。なお、これらの水産、狩猟、牧畜の産品を[[燻製]]にして長期保存が可能なようにもしてきた。また、チーズやバターなども生産されており、それらを使った料理も見られる。この他、アイスランドでは一部地域で農業も行われており、例えば[[ジャガイモ]]や[[キャベツ]]などは地元で生産される馴染みの食材である。また、アイスランド本島内には温泉が豊富であるため、現在は、この温泉を利用して本来アイスランドの気候では寒過ぎて育たない食物を栽培したり、本来は寒くて作物を育てられないような時期にも食物を栽培したりしているため、輸入品の食材だけではなく、地元産の野菜などが食卓に登ることもしばしばである。また菓子の分野では、他の[[北欧諸国]]と同様に[[リコリス菓子]]が好まれる。<br /> <br /> === 文学 ===<br /> {{main|アイスランド文学}}<br /> [[ファイル:Möðruvallabók f13r.jpg|thumb|right|『[[サガ|サーガ]]』。1350年頃に書かれたとされている。]]<br /> <br /> 民族の生い立ちをつづった一大叙事詩『[[サガ|サーガ]]』と、北欧神話詩『[[古エッダ|詩のエッダ]]』、[[スノッリ・ストゥルルソン]]の書き残した『[[スノッリのエッダ|散文のエッダ]]』、あるいは同じくスノッリによる[[ヘイムスクリングラ]]などが特に有名。語学研究の点においても非常に貴重な資料である。<br /> <br /> [[ハルドール・ラクスネス]]が[[1955年]]に[[ノーベル文学賞]]を受賞した。<br /> <br /> === スポーツ ===<br /> アイスランドの伝統的なレスリングとして[[グリマ]]があるが、アイスランドで最も盛んなスポーツは[[ハンドボール]]と[[サッカー]]である。特にハンドボールは国技とされ世界的にも高いレベルを誇り、[[ハンドボールアイスランド代表|アイスランド代表]]は[[北京オリンピックにおけるハンドボール競技|北京五輪]]で銀メダルを獲得している。また、サッカーの[[サッカーアイスランド代表|アイスランド代表]]も2016年の[[UEFA EURO 2016|欧州選手権]]に出場して[[サッカーイングランド代表|イングランド]]などを破ってベスト8に進出し、2018年の[[2018 FIFAワールドカップ|ワールドカップ・ロシア大会]]への出場も決めた。FIFAランキングも2010年の112位から2016年には22位と成長を遂げ、[[エイドゥル・グジョンセン]]のような世界的な名選手を輩出している。その他にも地形を生かしたスキー、アイスクライミング、ロッククライミング、ハイキングなどが盛んに行われている。<br /> <br /> === 音楽 ===<br /> {{main|{{仮リンク|アイスランドの音楽|en|Music of Iceland}}}}<br /> <br /> {{節stub}}<br /> <br /> === 世界遺産 ===<br /> アイスランド国内には、[[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]の[[世界遺産]]リストに登録された[[文化遺産 (世界遺産)|文化遺産]]が1件、[[自然遺産 (世界遺産)|自然遺産]]が1件存在する。詳細は[[アイスランドの世界遺産]]を参照。<br /> <br /> === 祝祭日 ===<br /> {| class=&quot;wikitable&quot;<br /> |-<br /> !日付!!日本語表記!!現地語表記!!備考<br /> |-<br /> |[[1月1日]]||[[元日]]||lang=&quot;is&quot;| ||<br /> |-<br /> |[[移動祝祭日]]||[[聖木曜日]]||lang=&quot;is&quot;| ||[[復活祭]]の前の木曜日。<br /> |-<br /> |移動祝祭日||[[聖金曜日]]||lang=&quot;is&quot;| ||復活祭の前の金曜日。<br /> |-<br /> |移動祝祭日||イースター・マンデー||lang=&quot;is&quot;| ||復活祭の次の月曜日。<br /> |-<br /> |移動祝祭日||夏の始まりの日||lang=&quot;is&quot;| ||4月19日から25日までの間の木曜日。<br /> |-<br /> |[[5月1日]]||[[メーデー]]||lang=&quot;is&quot;| ||<br /> |-<br /> |移動祝祭日||[[キリストの昇天|主の昇天]]||lang=&quot;is&quot;| ||聖木曜日の6週間後の木曜日。<br /> |-<br /> |移動祝祭日||[[ペンテコステ|聖霊降臨祭]]||lang=&quot;is&quot;| ||復活祭の7週間後の日曜日。次の日の月曜日も休日。<br /> |-<br /> |[[6月17日]]||[[独立記念日]]||lang=&quot;is&quot;| ||[[ヨン・シグルズソン]]の誕生日から制定。<br /> |-<br /> |移動祝祭日||商業の日||lang=&quot;is&quot;| ||8月の最初の月曜日。<br /> |-<br /> |[[12月24日]]||[[クリスマス・イブ]]||lang=&quot;is&quot;| ||午後から休み。<br /> |-<br /> |[[12月25日]]||[[クリスマス]]||lang=&quot;is&quot;| ||<br /> |-<br /> |[[12月26日]]||[[ボクシング・デー]]||lang=&quot;is&quot;| ||<br /> |-<br /> |[[12月31日]]||[[大晦日]]||lang=&quot;is&quot;| ||午後から休み。<br /> |}<br /> <br /> == 出身人物 ==<br /> {{main|アイスランド人の一覧}}<br /> <br /> === 映画監督 ===<br /> * [[ダーグル・カウリ]]({{lang|is|Dagur Kári}}) - 『[[氷の国のノイ]]』(Slowblowという音楽ユニットとしても活動している)<br /> * [[フリドリック・トール・フリドリクソン]]({{lang|is|Friðrik Þór Friðriksson}}) - 『[[春にして君を想う]]』『[[精霊の島]]』『[[コールド・フィーバー]]』<br /> <br /> === 音楽家 ===<br /> ; ポップス・ミュージシャン<br /> [[ファイル:Bjork Hurricane.jpg|thumb|right|200px|[[ビョーク]]]]<br /> * [[ビョーク]]({{lang|is|Björk}})<br /> * [[シガー・ロス]]({{lang|is|Sigur Rós}})<br /> * [[ムーム]]({{lang|is|múm}})<br /> * [[ベンニ・ヘム・ヘム]]({{lang|is|Benni Hemm Hemm}})<br /> * [[バング・ギャング]]({{lang|is|Bang Gang}})<br /> * [[ムーギソン]]({{lang|is|mugison}})<br /> * [[スロウブロウ]]({{lang|is|Slowblow}})<br /> * [[ヨハン・ヨハンソン]]({{lang|is|Jóhann Jóhannsson}})<br /> * [[シーベアー]]({{lang|is|Seabear}})<br /> * [[ケイリー (アイスランドのミュージシャン)|ケイリー]]({{lang|is|Kalli}}) - 本名カール・ヘンリー、 ウィズアウト・グラヴィティのヴォーカル<br /> *[[アウスゲイル]]({{lang|is|Ásgeir}})<br /> <br /> ; ジャズ・ミュージシャン<br /> * シグルズール・フロサソン({{lang|is|Sigurður Flosason}})<br /> * ギター・イスランシオ({{lang|is|Guitar Islancio}})<br /> * ヨーエル・パルソン({{lang|is|Jóel Pálsson}})<br /> * クリスチャーナ({{lang|is|Kristjana}})<br /> * ヤコブ・フリーマン・マグヌッソン({{lang|is|JFM}})<br /> * [[メゾフォルテ (バンド)|メゾフォルテ]]({{lang|is|Mezzoforte}})<br /> * アンナ.モジョール({{Anna Mjoll}})(世界で10指に 入る人気)<br /> ; クラシック<br /> * [[ヨン・レイフス]]({{lang|is|Jón Leifs}})<br /> * [[ウラディーミル・アシュケナージ]]({{lang|is|Vladimir Ashkenazy}}) - 妻の故国であるアイスランドの国籍を持ち、スイスに在住している。出身は[[ロシア]]である。<br /> <br /> === スポーツ選手 ===<br /> ; サッカー<br /> * [[エイドゥル・グジョンセン]]({{lang|is|Eiður Smári Guðjohnsen}})<br /> * [[ギルフィ・シグルズソン]]({{lang|is|Gylfi Þór Sigurðsson}})<br /> * [[ステインソール・フレイル・ソルステインソン]] (Steinþór Freyr Þorsteinsson) サッカー選手。特に[[スローイン#種類|フリップスロー]]で有名&lt;ref&gt;[http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/p-sc-tp2-20120225-908698.html ハンドスプリングスローに歓声/親善試合]日刊スポーツ(2012年2月25日)2013年7月12日閲覧&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{脚注ヘルプ}}<br /> {{Reflist}}<br /> <br /> == 参考文献 ==<br /> * 旅名人編集室編著『アイスランド・フェロー諸島・グリーンランド (旅名人ブックス59)』[[日経BP]]、2007年、ISBN 978-4-86130-443-9<br /> <br /> == 関連項目 ==<br /> * [[アイスランド関係記事の一覧]]<br /> * [[捕鯨問題]]<br /> * [[タラ戦争]]<br /> * [[シンクヴェトリル]]<br /> * [[スルツェイ島]]<br /> * [[軍隊を保有していない国家の一覧]]<br /> &lt;!--<br /> * [[アイスランドの通信]]<br /> * [[アイスランドの交通]]<br /> * [[アイスランドの国際関係]]<br /> --&gt;<br /> <br /> == 外部リンク ==<br /> {{Wiktionary|アイスランド}}<br /> {{Commons&amp;cat|Ísland|Iceland}}<br /> ; 政府<br /> * [http://www.stjornarrad.is/ アイスランド共和国政府] {{is icon}}{{en icon}}<br /> * [http://www.forsaetisraduneyti.is/ アイスランド首相府] {{is icon}}{{en icon}}<br /> * [http://www.iceland.org/jp アイスランド大使館]{{リンク切れ|date=2018年3月 |bot=InternetArchiveBot }} {{ja icon}}<br /> <br /> ; 政党<br /> * [http://www.geocities.jp/stkyjdkt/ice.htm アイスランドの左翼] {{ja icon}}<br /> <br /> ; 日本政府<br /> * [http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iceland/ 日本外務省 - アイスランド] {{ja icon}}<br /> <br /> ; 観光<br /> * [http://www.icelandair.jp アイスランド航空 - Official Site ] {{ja icon}}<br /> * [http://www.visiticeland.com/ アイスランド政府観光局] {{en icon}}<br /> * [http://loveiceland.org/ アイスランド総合研究所 - Official Site ] {{ja icon}}<br /> ; 音楽<br /> * [http://icelandia.shop-pro.jp/ ICELANDiaショップ] {{ja icon}}<br /> <br /> {{ヨーロッパ}}<br /> {{北欧理事会}}<br /> {{OECD}}<br /> {{欧州自由貿易連合 (EFTA)}}<br /> {{Normdaten}}<br /> <br /> {{DEFAULTSORT:あいすらんと}}<br /> [[Category:アイスランド|*]]<br /> [[Category:共和国]]<br /> [[Category:島国]]<br /> [[Category:ヨーロッパの島]]<br /> [[Category:軍隊非保有国]]<br /> [[Category:旧デンマーク植民地]]<br /> [[Category:ノルウェーの歴史的地域]]</div> 2400:7800:8667:4600:1884:CF0B:11FF:E305
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