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miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja]
2024-05-22T08:24:39Z
利用者の投稿記録
MediaWiki 1.31.0
騎射
2018-09-20T01:44:11Z
<p>126.75.128.48: </p>
<hr />
<div>[[画像:IlkhanidHorseArcher.jpg|thumb|right|240px|[[イルハン朝]]の弓騎兵<br />画は[[15世紀]][[ティムール朝]]時代]]<br />
'''騎射'''（きしゃ）は、騎上（[[ウマ|馬]]の上）から[[弓 (武器)|弓]]で[[矢]]を射ること。大陸では狩りには欠かせない技術であるため、[[遊牧民]]にこれを得意とするものが多い。<br />
<br />
[[紀元前8世紀]]頃に[[スキタイ]]人により始められる。[[遊牧民|騎馬遊牧民]]の彼らは牧草を求め常に移動しながら生活、また屢々馬に跨がり他民族と闘っていたが、彼らのこういった生活文化の中で自然的必要性から騎射は開発・発展して来たものと考えられる。騎射はすぐに中央アジアの遊牧民の間に波及し、[[フン人]]、[[アヴァール人]]、[[マジャル人]]など同様の騎馬遊牧民に次々と取り入れられ、後に[[モンゴル人]]にも及び、[[古代]]世界に普及して行った。古代において彼ら騎馬遊牧民の騎射術が定住民に及ぼした影響は大きいが、しかし常に移動を繰り返すために当時の彼らの実体は詳しく解っていない。<br />
<br />
== 歴史 ==<br />
<div style="float:left; margin:0 1em 0.5em 0">[[Image:Hun_bow.jpg|left|110px|[[フン人]]の弓]]</div><br />
騎射は世界史的には[[スキタイ]]文化（[[紀元前8世紀]] - [[紀元前3世紀]]）の初期から存在し、この疾走する馬上から矢を射るという特異性から[[古代ギリシア]]人は[[ケンタウロス]]を想像したと考えられている。<br />
<br />
スキタイ人は上下がやや非対称の[[短弓]]の両端に硬い『耳』を取り付け、また鏃を大きな鉄製から小さなブロンズ製にする事で、フン人の弓に勝った。<br />
<br />
またさらに完成度を高めた弓として、[[トルコ人]]はさらに軽量・コンパクトな弓を用い、矢は両端が細く中央部に膨らみを持たせた造りにして飛翔力を高めた。モンゴル人はさらに『ストリングブリッジ』を設けるなど、より速く、貫通力を上げることで、[[重装騎兵]]団に対しより有効な戦力となって行った。<br />
<br />
戦場において弓騎兵の主な役割は[[軽騎兵]]と同じく、前哨・斥候兵として敵を攪乱することにある。弓騎兵は接近戦を避けながら、敵の脇、及び後方から敵を素早く急襲する。その為軽装備であり、その機動力を活かして馬を止めること無く前進、後退、右、左へと絶え間なく俊敏に動き回りながら弓矢で敵を攻撃する戦術をとる。敵の武器が届かない距離を保ちながら攻撃をし、着実に敵を後退、飛び道具を持たない敵兵は弓騎兵の攻撃下では手も足も出ずに士気を奪われ隊列を乱した。<br />
<br />
[[Image:OttomanHorseArcher.jpg|thumb|right|160px|[[オスマン帝国]]兵の騎射<br />『[[パルティアンショット]]』]]<br />
弓騎兵は概ね[[重装歩兵]]に対して脅威となり、特に気温が高く木の無い平坦な地域においては敏捷性に優れる弓騎兵は鈍重な重装歩兵団に対して極めて有利である。事実、弓騎兵に対抗し得るのは弓矢や弓騎兵のみであった。特に「'''[[パルティアンショット]]'''」は敵と相対せず退却しながら矢を射続けるため、敵を苦しめヨーロッパ人の間では知られた騎射戦術であった。<br />
<br />
弓騎兵は『[[カルラエの戦い]]（[[紀元前53年]]）』、『[[ワールシュタットの戦い]]（[[13世紀]]）』で中心的役割を果たし、両戦とも敵兵が弓騎兵に対して直接戦闘に固執した為に勝利を収めた。<br />
<br />
西欧の重装歩兵は機敏な弓騎兵に苦戦し、東方諸国の弓騎兵は[[十字軍]]に対し多くの実績を残した。『[[ローマの信徒への手紙|ローマ書]]』には[[サルマタイ]]の弓騎兵や[[オスマン帝国]]の[[イェニチェリ]]騎兵が画かれている。<br />
<br />
遊牧民の弓騎兵に対し勝利した欧州国家は数少なく、『[[ヤクサルテス川の戦い]]（[[紀元前329年]]）』では名将[[アレクサンドロス3世]]（大王）が弓騎兵と戦い打ち負かす事に成功した数少ない歴史的勝利の1つである。アレキサンドロス3世はこの戦いで[[マケドニア王国|マケドニア]]領土をアジアの一部にまで伸ばすが、それでも遊牧国家の中心部を攻略する事は叶わなかった。<br />
<br />
[[中世]]の『[[ハッティンの戦い]]』は重装歩兵に対し弓騎兵が執拗な攻撃をしかけ敵の戦意を喪失させる事で勝った古典的な事例である。また、[[チンギス・カン|チンギス・ハーン]]はモンゴル弓を用いた弓騎兵を擁し、他の遊牧国家と同様の戦術で巨大な[[モンゴル帝国]]を築きあげ、全盛期には中国大陸からヨーロッパにまで領土を広げた。<br />
<br />
== 日本における騎射 ==<br />
[[Image:Kyujutsu07.jpg|thumb|right|200px|日本の[[笠懸]]の様子<br />『男衾三郎絵詞』より]]<br />
=== 古代の騎射 ===<br />
日本において馬が登場するのは4世紀以降であり、考古学的には6世紀の古墳から[[挂甲]]、[[直刀]]、鏃、馬具が一括して出土するようになる。文献においては『[[日本書紀]]』の[[雄略天皇]]記で騎射の記述がある。雄略天皇が即位する前（456年）、有力な皇位継承候補だった[[市辺押磐皇子]]を狩猟に誘い、天皇が「弓を彎（ひきまかな）ひ馬を驟（は）せ」、偽って皇子を射殺したという。これが日本での騎射の初見であると思われる<ref>『騎兵と歩兵の中世史』40頁</ref>。雄略天皇は5世紀の人物であるので、騎兵の成立時期にすでに騎射の技術があったことを示している。<br />
<br />
=== 中世からの騎射 ===<br />
平安後期から鎌倉期にかけての武士は、戦では騎射による[[一騎討ち]]で戦ったと考えられているが、実際には集団戦の中で条件が整う場合にしか起こらなかった。文献では2例、『[[今昔物語集]]』では源充と[[平良文]]が騎射による一騎討ちを行ったという記述があり、『[[前九年合戦絵巻]]』に一騎討ちの直前の絵が描かれているのみである。<br />
<br />
騎射には静止した馬上から矢を放つ場合と、馬を走らせた状態で矢を放つ場合があった。いずれの場合も基本は前方方向への騎射であり、現在の[[流鏑馬]]のように左横への騎射は一般的ではなかった。[[源順]]が編纂した『[[和名類聚抄]]』の巻四・術芸部射芸類では、馬を馳せる騎射を「馳射」と表記し、「於无毛乃以流（おおものゐる）」と訓読している。つまり、追物射であり、騎射三物の中では犬追物こそが最も実戦に近かった。絵巻においても『前九年合戦絵巻』にある[[源義家]]が敵を射た場面や、『[[蒙古襲来絵詞]]』における[[三井資長]]の騎射の場面など、前方方向に向けて矢を射る姿が描かれている。また、後方からの前方射撃への対処として「押し捻り」という[[パルティアンショット]]に似た後方射撃も使われた。<ref>『平家物語 延慶本第五本・義仲被討事』</ref><br />
<br />
合戦時の騎射以外にも平安時代以降は騎射様式が整理された。[[流鏑馬]]・[[犬追物]]・[[笠懸]]などが成立し、神事・祭礼行事として行われはじめる。[[鎌倉時代]]には流鏑馬・犬追物・笠懸は「[[騎射三物]]」と称され各地で盛んに行われた。騎射は武芸の中でも上位のものとされ、戦場での主戦力でなくなって以降、泰平の江戸時代においても武芸としてその位置付けは変わらなかった。しかし騎乗できる者は少なく、少なくとも旗本以上で高禄の者でなければ騎乗すらも出来なかった。<br />
<br />
== 中央アジアにおける騎射 ==<br />
{{節スタブ}}<br />
<br />
== 参考文献 ==<br />
*『騎兵と歩兵の中世史』 近藤好和：著 株式会社吉川弘文館 2005年<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
<references /><br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
{{Commonscat|Horse archer}}<br />
*[[弓騎兵]]<br />
*[[パルティアンショット]]<br />
*[[流鏑馬]]<br />
*[[笠懸]]<br />
*[[犬追物]]<br />
*[[騎射三物]]<br />
*[[弓術]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
*[http://www.kassai-lovasijaszat.hu/ Kassai lovasíjászat]<br />
*[http://www.yabusame.or.jp/ 武田流弓馬道（大日本弓馬会：鎌倉）公式ページ]<br />
*[http://www.h7.dion.ne.jp/~yabusame/ 武田流騎射流鏑馬保存会（熊本）公式ページ]<br />
*[http://www.ogasawara-ryu.gr.jp/ 小笠原流弓馬術礼法 公式ページ]<br />
<br />
{{Equestrianism-stub}}<br />
<br />
{{DEFAULTSORT:きしや}}<br />
[[Category:古代ヨーロッパ]]<br />
[[Category:遊牧]]<br />
[[Category:弓術]]<br />
[[Category:馬術]]<br />
<br />
[[de:Berittenes Bogenschießen]]<br />
[[en:Mounted archery]]<br />
[[fr:Archerie montée]]<br />
[[hu:Lovasíjászat]]<br />
[[it:Arciere a cavallo]]<br />
[[ms:Pemanah berkuda]]</div>
126.75.128.48
DECT
2018-09-19T14:55:59Z
<p>126.75.128.48: </p>
<hr />
<div>[[ファイル:Радиотелефон.jpg|200px|right|thumb|Siemens Gigaset A165]]<br />
'''DECT'''（{{Lang-en|'''D'''igital '''E'''nhanced '''C'''ordless '''T'''elecommunications}}）とは、[[欧州電気通信標準化機構]]（{{Lang-en|European Telecommunications Standards Institute：'''ETSI'''}}）が1988年に策定した[[コードレス電話#デジタルコードレス電話|デジタルコードレス電話]]規格である。<br />
<br />
== 概要 ==<br />
規格はデジタルコードレス電話向けに開発されたが、[[IMT-2000]]の要求事項をも満たすため、国際的には[[携帯電話]]の技術的条件の一種である（IMT-FT）。<br />
<br />
[[ヨーロッパ|欧州]]・[[オーストラリア]]・[[南アメリカ|南米]]・[[アジア]]諸国で使用されている。<br />
<br />
日本では、2010年（平成22年）10月26日に[[総務省|総務]][[省令]]のデジタルコードレス電話の[[無線局]]の技術基準が改正<ref>平成22年総務省令第93号による[[電波法施行規則]]改正</ref><ref>平成22年総務省令第94号による[[無線設備規則]]改正</ref>され、技術的条件の[[告示]]が制定<ref>[http://www.tele.soumu.go.jp/horei/reiki_honbun/a72ab15411.html 平成22年総務省告示第389号 無線設備規則第49条の8の2第1項第1号イただし書等の規定に基づく時分割多元接続方式狭帯域デジタルコードレス電話の無線局等に使用する無線設備の技術的条件等]（総務省電波利用ホームページ 総務省電波関係法令集）</ref>された。また、2011年（平成23年）3月に[[電波産業会]]（ARIB）も標準規格<ref>ARIB STD-T101 時分割多元接続方式広帯域デジタルコードレス電話の無線局の無線設備 </ref>を策定した。<br />
<br />
日本国内での発音は「デクト」。[[無線LAN]]（[[Wi-Fi]]）使用周波数である2.4GHz帯（[[ISMバンド]]）と被らないため、[[混信]]の影響が少ない特徴を持つ。<br />
<br />
== 技術的条件 ==<br />
* 周波数帯：1.9[[ギガヘルツ|GHz]]（1880MHz - 1978MHz・2010MHz - 2025MHz）<br />
* 通信方式：[[時分割複信|TDD]]-[[時分割多元接続|TDMA]]・自立分散型[[マルチチャネルアクセス無線]]<br />
* 搬送波：間隔 1782[[キロヘルツ|kHz]]・伝送速度 1152k[[ビット毎秒|b/s]]・多重化チャネル数 12<br />
* [[変調方式]]：[[最小偏移変調|GMSK]]<br />
* [[音]]声[[符号化方式]]：32kb/s ADPCM（[[G.726]]）<br />
* [[データ通信]]：[[回線交換]]・[[パケット通信]]（[[ISDN]]と共通の[[HDLC]]を元にしたLAPC）<br />
* セル半径：25 - 100m<br />
* トラフィック密度：10000[[アーラン]]/km<sup>2</sup><br />
<br />
== 用途 ==<br />
* 家庭用デジタルコードレス電話として[[固定電話]]に接続。<br />
* ホームセキュリティ関連機器と電話機との連携。<br />
* 事業所向けの[[内線電話]]に多数の自営[[基地局]]を設置して使用。<br />
* 屋外で[[電気通信事業者]]の基地局と接続し、[[移動体通信]]として利用。<br />
* 需要の少ない地域においての[[公衆交換電話網]]の代替。<br />
* [[GSM]]とのデュアルモード[[端末]]による国際[[ローミング]]。<br />
* いくつかの無線[[チャンネル|チャネル]]を束ねて[[無線アクセス]]に利用。<br />
<br />
== 次世代DECT ==<br />
次世代DECTとも呼ばれる[[:en:CAT-iq|CAT-iq]]（{{Lang|en|Cordless Advanced Technology - internet and quality}}）は、自営通信（家庭、事業所など）向けに高品質音声 （[[VoIP]]）やインターネットとの接続性を提供する。ブロードバンド回線に接続されたホームゲートウェイ等を親機とする。これまでコードレス電話市場にて培われた低コスト性、低消費電力性からセンサーネットワークに向けた仕様の制定も進行している。<br />
<br />
アプリケーションは音声ストリーミングや内線通話、ビデオ会議など、[[無線LAN]]が苦手としていた分野を想定しており、既に普及しているPCやゲーム機等の無線LANによる通信の置き換えを狙ったものではない<ref>{{PDFlink|[http://www.soumu.go.jp/main_content/000062751.pdf 情報通信審議会 情報通信技術分科会 小電力無線システム委員会 第29回資料（2010年2月19日開催）]}} 総務省 - 情報通信審議会 - 会議資料</ref>。IPベースのホームゲートウェイをベースとして[[Fixed Mobile Convergence]]の一種とも捉えられている。また、日本国内においては[[Next Generation Network]]との絡みもある。<br />
<br />
== 日本国内仕様 ==<br />
総務省令・告示にDECT方式の技術基準・技術的条件があることは、外国仕様のDECT方式のコードレス電話が日本国内で使用できることを意味するものではない。日本国内では、[[技術基準適合証明]]と[[技術基準適合認定]]の両者が認証された'''[[技適マーク]]'''を表示した製品を使用しなければならない。なお、日本で許可された周波数帯は1893.5MHz - 1906.1MHz間の5波である<ref>[http://www.tele.soumu.go.jp/horei/reiki_honbun/a72aa32291.html 平成14年総務省告示第129号 電波法施行規則第6条第4項第5号及び第6号の規定に基づくデジタルコードレス電話の無線局及びPHSの陸上移動局が使用する電波の型式及び用途等]第1項第2号（総務省電波利用ホームページ 総務省電波関係法令集）</ref>。<br />
<br />
これに関連して、2012年（平成24年）2月14日、日本でのDECT普及促進のため、DECTフォーラム内に、その会員となっている日本企業7社（サジェムコム、ダイアログ・セミコンダクター、日本DSPグループ、[[日本電気]]、[[パナソニック システムネットワークス]]、[[ユニデン]]、ランティック ジャパン）からなるジャパンワーキンググループが設立された。その活動としては、例えば、一般消費者が小売店でDECT方式の製品を見たときに、容易にそれが判別できるような統一ロゴマークの制定と普及を進めていくことになっている<ref>[http://eetimes.jp/ee/articles/1202/17/news054.html 1.9GHz帯コードレス電話のDECT Forum、新たな用途も視野に日本部会を設立] EE Times Japan 2012年2月17日</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.dect.org/userfiles/file/Press%20releases/2012/DF_PR%20Japan%20WG_2012-02-15.pdf DECT Forum Announces Newly Formed Japan Working Group]}}</ref>。<br />
<br />
* 製品例<br />
** DECT3080/DECT3280/DECT3288シリーズ（[[ユニデン]]）<br />
** VE-GDシリーズ（[[パナソニック]]）<br />
** JD-V35/G30シリーズ（[[シャープ]]）<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{Reflist}}<br />
<br />
== 参考文献 ==<br />
* [[情報通信審議会]]報告<br />
* [[電波法]]関係省令・告示<br />
* 電波産業会標準規格<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
{{Commonscat|DECT telephones}}<br />
* [[移動体通信]]：規格の比較<br />
* [[PHS]]<br />
* [[ND16問題]] - [[PHS]]/DECTコードレス親機の電波と、東経110度CSデジタル放送の特定チャンネルが干渉する問題。<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* [http://www.arib.or.jp/ 電波産業会]<br />
* [http://www.uniden-direct.jp/product/ct_dect3080.html ユニデン DECT3080≪可憐≫]<br />
* [http://www.diasemi.com/ ダイアログセミコンダクター DECT LSI]<br />
* [http://www.dspg.com/ DSP Group（英語）DECT LSI]<br />
* [http://japan.dspg.com/Japanese/ DSP グループ（日本語）DECT LSI]<br />
<br />
{{携帯電話の世代}}<br />
[[Category:携帯電話の通信規格]]</div>
126.75.128.48
EXtended Global Platform
2018-09-19T14:52:05Z
<p>126.75.128.48: </p>
<hr />
<div>{{小文字|title=eXtended Global Platform (XGP)}}<br />
{{redirect|XGP|かつて[[Wireless City Planning]]が提供していたXGPサービス、および、[[ウィルコム]]がかつて行っていたサービスブランド|WILLCOM CORE XGP}}<br />
{{更新|date=2012年4月}}<br />
'''eXtended Global Platform'''（XGP）とは、[[移動体通信]]を想定した無線[[コンピュータネットワーク|ネットワーク]]・システム（[[無線アクセス|BWA]]）の規格の1つである。<br />
<br />
== 概説 ==<br />
「[[高度化PHS]]」とは別に、PHSのマイクロセル・自律分散などコンセプトを引き継ぎつつ新たに策定された規格で、最新の無線技術を利用することで通信速度が格段に向上した。規格の開発段階から「次世代PHS」<ref>このため、''neXt Generation PHS''の略称として、'''XGP'''とされていたとしている。</ref>とも呼ばれていたが、通常のPHSとの互換性はない。[[ウィルコム]]が実用化に成功し、周波数帯は2550.1 - 2569.9MHzが利用され、[[ウィルコム]]により、[[WILLCOM CORE XGP]]のブランド名で限定的ではあるが提供されていた。なお、ウィルコムでは、XGPについては従来のPHSと互換性がないことと音声サービスについては提供対象外としていること、免許の関係上の理由などにより電話番号を割り振っているわけではない、という理由などにより、PHSのコンセプトを引き継いだ別規格の扱いであるとして、規格名が定まった段階から「'''次世代PHS'''」と言わないようにしたり、マスコミに対しても使わないように呼びかけるなどしていた。ただ、新聞などでは次世代PHSという表現が使われる事が多かったようである。<br />
<br />
なお、実質的な後継方式となるAXGP（[[Long Term Evolution#日本でTD-LTEの「互換」とされているサービス|Advanced eXtended Global Platform]]）が[[2011年]]（平成23年）[[11月1日]]より開始されたことに伴い、[[2012年]]（平成24年）[[1月31日]]を以って通信方式としては終わりを告げた。<br />
=== 主な経緯 ===<br />
* [[2005年]]（平成17年）<br />
** 9月、ウィルコムが上記「高度化PHS」とは全く異なる、「次世代PHS」と呼ぶ規格につき実験局免許を申請した<ref>[http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/25573.html ケータイWATCH：ウィルコム、次世代システム導入に向けた実験局免許を申請]</ref>。同社によると[[直交周波数分割多重方式|OFDM]]技術（OFDMA：直交周波数分割多元接続）を利用し、下り20Mbpsでの通信を目標とすると発表している。また、高度化PHSと次世代PHSの併用も視野にあるとしている<ref>[http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/event/24778.html ケータイWATCH：ウィルコム八剱氏、「PHS・OFDMを世界最速・世界標準に」]</ref>。<br />
** 11月、ウィルコムが[[総務省]]より次世代PHSの実験の予備免許の交付を受けたと発表した<ref>[http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/26740.html ケータイWatch：ウィルコム、次世代PHSシステムに向けて予備免許取得]</ref>。ウィルコムは現在のPHSで利用されている1.9GHz帯のほか、2GHz超の[[周波数]]帯でも利用可能な技術を目指すとしている<ref>[http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2005/11/29/index.html ウィルコム：次世代PHSシステム向け予備免許の取得および実証実験について]</ref>。実験に使われる周波数は2.3GHz帯、帯域幅は5MHz分である<ref>[http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0602/21/news020.html ITmedia +D モバイル：ウィルコム、次世代PHSの公開実験──2.4Mbpsでの通信を実現]<br />[http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060221/230166/?ST=keitai ウィルコムが次世代PHSの公開実験、GyaOの動画もスムーズに再生：ITpro]<br />[http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/27883.html ウィルコムが次世代PHSをデモ、現状は下り2Mbps程度]<br />[http://ascii24.com/news/i/net/article/2006/02/21/660685-000.html?geta ウィルコム、次世代PHSを公開――通信速度上下20Mbpsを目指す]</ref>。<br />
* [[2006年]]（平成18年）[[8月1日]]、ウィルコムは2.5GHz帯における実験免許を取得したと発表した。OFDM技術に[[アダプティブアレイ]]アンテナ技術、または[[MIMO]]技術を適応させた場合の性能評価を行うとしている<ref>[http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2006/08/01/index.html ウィルコム：「次世代PHSシステム」向け無線局実験免許取得について]</ref>。その後同社は、同年[[9月20日]]に2.5GHz帯実験局において伝送速度20Mbps（上下）を達成したと発表している<ref>[http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2006/09/20/index.html ウィルコム：「次世代PHSシステム」向け無線局実験で伝送速度20Mbpsを達成]</ref>。<br />
** なお総務省は、[[第3世代移動通信システム|第3世代携帯電話]]を除いた無線ブロードバンド技術（[[無線アクセス|BWA]]）に対する周波数帯域として[[2.5GHz帯]]を割り当てる方針とした（広帯域移動無線アクセスシステム）<ref>[http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/051227_1.html 総務省（報道資料） 平成17年12月27日「ワイヤレスブロードバンド推進研究会」最終報告書案に対する意見の募集の結果及び最終報告書の公表]<br />[http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060227/230944/ 総務省が2.5GHz帯無線ブロードバンドの技術的条件を検討開始：ITpro]</ref>。広帯域移動無線アクセスシステムに係る技術的検討対象として[[モバイルWiMAX]]（[[IEEE 802.16e]]）、[[MBTDD]] 625k-MC mode/Wideband（[[IEEE 802.20]]）、そして次世代PHSの4種類が対象に挙がっている<ref>[http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060926/249018/ IT-PRO：[[2.5GHz帯]]無線BBの技術検討会、異システム間の共存で議論白熱]</ref>。<br />
* [[2007年]]（平成19年）<br />
** [[4月8日]]、[[ITU-R]]のSG08のWP 8A/BWAにおいてブロードバンド技術の[[国際電気通信連合#標準|リコメンデーション]]の1つとしてITU-Rの[[無線アクセス|BWA]][[国際電気通信連合#標準|勧告]]（[[ITU-R M.1801]]）の対象となった<ref>[http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/event/34082.html ケータイWATCH：近氏、次世代PHSの強みをアピール]<br />[http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/pdf/070424_3_bt1.pdf 提出された意見及び広帯域移動無線アクセスシステム委員会の考え方（案）（PDF）]</ref>。<br />
* [[5月15日]]、総務省の広帯域移動無線アクセスシステムの免許方針案についての意見募集<ref>[http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070515_1.html 総務省（報道資料）]</ref>で発表された指針案に[[第3世代移動通信システム|第3世代携帯電話]]事業者との出資比率が3分の1以下でなければならないとの条件が有ったため、「次世代高速無線割り当て アッカ、ウィルコム濃厚」などとウィルコムの次世代PHS用に割り当てられる公算が大きいとの報道がされた。その後、広帯域移動無線アクセスシステムの免許申請にあたっては第3世代携帯電話事業者は全て出資比率を3分の1以下とした新会社を設立した。<br />
** [[12月21日]]、総務省よりウィルコムが正式に広帯域移動無線アクセスシステム（BWA）の事業者として認定を受ける<ref>[http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/071221_10.html 総務省（報道資料）]</ref>。<br />
* [[2009年]]（平成21年）[[4月27日]]、ウィルコムが東京都山手線内の一部地区他にて、[[WILLCOM CORE XGP]]エリア限定サービス開始。<br />
* [[2010年]]（平成22年）<br />
** [[2月18日]]、XGP事業の展開等に係る事業投資が財務面での負担をもたらしたとして、ウィルコムは事業再生ADR手続を申請。<br />
** [[3月12日]]、APファンドとソフトバンク等が設立する新会社に、ウィルコムのXGP事業を譲渡することを発表。<br />
** [[12月21日]]、ウィルコムのXGP事業とロケーション設備資産など、PHSサービスそのもの以外の事業（および、ウィルコムが手がける[[仮想移動体通信事業者|MVNO]]事業を含む）を[[Wireless City Planning]]（WCP）が譲受。WCPでは「'''XGPサービス'''」と呼称している。<br />
* [[2011年]]（平成23年）[[11月1日]]、[[Wireless City Planning]]が、高度化XGP方式の一つであるAXGP（Advanced XGP）という通信方式を用いて、下り最大110Mbps通信による「'''AXGPサービス'''」モニターサービスの募集･提供を開始。MVNO向けサービスも開始されているが、同日付でサービスインした事業者はなし。<br />
* [[2012年]]（平成24年）<br />
** [[1月31日]]、WCPによるXGPサービスを終了予定。既存のモニターサービス利用者は、AXGPサービスのモニターサービスへ切り替えか、解約のいずれかを選択することになった。<br />
** [[2月24日]]、[[ソフトバンクモバイル]]がWCP社提供の[[AXGP|AXGPサービス]]のMVNOとして、「[[SoftBank 4G]]」の名称で下り最大76Mbpsの通信サービスを開始。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{脚注ヘルプ}}<br />
{{Reflist|2}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[WILLCOM CORE XGP]]<br />
* [[ウィルコム]]<br />
* [[PHS]]<br />
* [[モバイルWiMAX]]<br />
* [[Long Term Evolution]]<br />
* [[Wireless City Planning]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* [http://www.xgpforum.com XGPフォーラム]<br />
<br />
{{携帯電話の世代}}<br />
<br />
{{DEFAULTSORT:えくすてんていとくろはるふらつとふおむ}}<br />
[[Category:BWA]]<br />
[[Category:携帯電話の通信規格]]<br />
[[Category:モバイルネットワーク]]</div>
126.75.128.48
火山砕屑物
2018-09-08T13:59:30Z
<p>126.75.128.48: </p>
<hr />
<div>'''火山砕屑物'''（かざんさいせつぶつ、{{Lang-en-short|pyroclastic material}}）とは、[[火山]]から噴出された固形物のうち、[[溶岩]]以外のものの総称。'''火砕物'''（かさいぶつ）<ref>{{Cite book|和書<br />
|author = [[文部省]]編<br />
|title = [[学術用語集]] 地学編<br />
|url = http://sciterm.nii.ac.jp/cgi-bin/reference.cgi<br />
|year = 1984<br />
|publisher = [[日本学術振興会]]<br />
|isbn = 4-8181-8401-2<br />
|page = 63<br />
}}</ref>、'''[[テフラ]]'''（{{Lang-en-short|tephra}}）ともいう。溶岩を含めないという点で、[[火山噴出物]]（かざんふんしゅつぶつ）とは異なる。<br />
<br />
火山砕屑物が固まった[[岩石]]を[[火山砕屑岩]]という。<br />
<br />
== 分類 ==<br />
大別して2種類の分類方法がある。<br />
* サイズによる分類。<br />
** [[火山岩塊]]（{{Lang-en-short|volcanic block}}） - [[粒径]]64mm以上で、溶岩のように連続していないもの。<br />
** [[火山礫]]（{{Lang-en-short|lapilli}}） - 粒径64〜2mm。<br />
** [[火山灰]]（{{Lang-en-short|volcanic ash}}） - 粒径2mm以下。<br />
* 色、成分、成因等による分類。<br />
** [[軽石]]（{{Lang-en-short|pumice}}） - 淡色。<br />
** [[スコリア]]（{{Lang-en-short|scoria}}） - 暗色。<br />
** [[火山弾]]（{{Lang-en-short|volcanic bomb}}）<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{脚注ヘルプ}}<br />
{{Reflist}}<br />
<br />
== 参考文献 ==<br />
* {{Cite book|和書<br />
|author = 天野一男<br />
|coauthors = 秋山雅彦<br />
|editor = [[日本地質学会]]フィールドジオロジー刊行委員会編<br />
|title = フィールドジオロジー入門<br />
|year = 2004<br />
|publisher = [[共立出版]]<br />
|series = フィールドジオロジー<br />
|isbn = 4-320-04681-1<br />
|pages = 131-132<br />
|chapter = D-1-3 岩石の分類<br />
}}<br />
* {{Cite book|和書<br />
|author = 加藤祐三<br />
|title = 軽石 海底火山からのメッセージ<br />
|year = 2009<br />
|publisher = [[八坂書房]]<br />
|isbn = 978-4-89694-930-8<br />
|pages =<br />
}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
<!-- {{Commonscat|Pyroclastic materials}} --><br />
* [[堆積物]]<br />
* [[砕屑物]]<br />
* [[岩石]] - [[堆積岩]] - [[火山砕屑岩]]<br />
* [[溶岩]]<br />
* [[火山ガス]]<br />
* [[火山噴出物]]<br />
* [[テフラ]]<br />
* [[ラハール]]（火山泥流） - 水と共に山体を流動する現象<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* {{Cite web<br />
|author = 佐々木実<br />
|date = 2008-06-15<br />
|url = http://www.st.hirosaki-u.ac.jp/~earth_solid/geoexp2008/pyroclasts.html<br />
|title = 火山砕屑物と火砕岩の分類<br />
|work = 地質調査法実習 2008<br />
|publisher = [[弘前大学]]理工学部地球環境学科<br />
|accessdate = 2012-09-21<br />
}}<br />
<br />
{{砕屑物と砕屑岩}}<br />
<br />
{{DEFAULTSORT:かさんさいせつふつ}}<br />
[[Category:火山学]]<br />
[[Category:地質学]]<br />
<br />
[[en:Pyroclastic material]]</div>
126.75.128.48
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