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<hr />
<div>{{Redirect|ボンベイ|その他|ボンベイ (曖昧さ回避)}}<br />
{{更新|date=2015年11月}}<br />
{{世界の市<br />
|正式名称 =ムンバイ<br />
|公用語名称 =मुंबई<br />Mumbai<br />
|愛称 =<br />
|標語 =<br />
|画像 =MumbaiMontage.png<br />
|画像サイズ指定 =<br />
|画像の見出し =<br />
|市旗 =<br />
|市章 =<br />
|位置図 =Bombayindialocation.png<br />
|位置図サイズ指定 =200px<br />
|位置図の見出し =ムンバイの位置<br />
|位置図2 =<br />
|位置図サイズ指定2 =<br />
|位置図の見出し2 =<br />
|緯度度 =18 |緯度分 =57 |緯度秒 =53 |N(北緯)及びS(南緯) =N<br />
|経度度 =72 |経度分 =49 |経度秒 =33 |E(東経)及びW(西経) =E<br />
|成立区分 =<br />
|成立日 =<br />
|成立区分1 =<br />
|成立日1 =<br />
|成立区分2 =<br />
|成立日2 =<br />
|旧名 =ボンベイ<br />
|創設者 =<br />
|下位区分名 ={{IND}}<br />
|下位区分種類1 =[[インドの地方行政区画|州]]<br />
|下位区分名1 =[[マハーラーシュトラ州]]<br />
|下位区分種類2 =県<br />
|下位区分名2 =[[ムンバイ市街県]]<br />
|下位区分種類3 =<br />
|下位区分名3 =<br />
|下位区分種類4 =<br />
|下位区分名4 =<br />
|規模 =市<br />
|最高行政執行者称号 =市長<br />
|最高行政執行者名 =Shubha Raul<br />
|最高行政執行者所属党派 = [[シブ・セーナー]]<br />
|総面積(平方キロ) =603.4<br />
|総面積(平方マイル) =233<br />
|陸上面積(平方キロ) =<br />
|陸上面積(平方マイル) =<br />
|水面面積(平方キロ) =<br />
|水面面積(平方マイル) =<br />
|水面面積比率 =<br />
|市街地面積(平方キロ) =<br />
|市街地面積(平方マイル) =<br />
|都市圏面積(平方キロ) =<br />
|都市圏面積(平方マイル) =<br />
|標高(メートル) =8<br />
|標高(フィート) =26<br />
|人口の時点 =2011年<br />
|人口に関する備考 =<br />
|総人口 =12,478,447<br />
|人口密度(平方キロ当たり) =20,694<br />
|人口密度(平方マイル当たり) =53,597<br />
|市街地人口 =<br />
|市街地人口密度(平方キロ) =<br />
|市街地人口密度(平方マイル) =<br />
|都市圏人口 =21,290,000<br />
|都市圏人口密度(平方キロ) =<br />
|都市圏人口密度(平方マイル) =<br />
|等時帯 =IST([[インド標準時]])<br />
|協定世界時との時差 =+5:30<br />
|夏時間の等時帯 =<br />
|夏時間の協定世界時との時差 =<br />
|郵便番号の区分 =Pincode<br />
|郵便番号 =400 xxx<br />
|市外局番 =+022<br />
|ナンバープレート =MH 01 - 03<br />
|ISOコード =<br />
|公式ウェブサイト =http://www.mcgm.gov.in/<br />
|備考 =<br />
}}<br />
'''ムンバイ'''([[マラーティー語]]:'''मुंबई'''、{{lang-en-short|Mumbai}})は[[インド]]の西海岸に面する[[マハーラーシュトラ州]]、[[ムンバイ市街県]]の都市。同州の州都である。インド最大の都市であり、[[南アジア]]を代表する[[世界都市]]の一つである。<br />
<br />
== 表記 ==<br />
[[1995年]]、[[ヒンドゥー教|ヒンドゥー]]至上主義の[[極右]]政党[[シヴ・セーナー]](SS)が主導したことにより、[[英語]]での公式名称が'''ボンベイ''' (''Bombay'') から、現地語([[マラーティー語]])での名称にもとづく'''ムンバイ'''へと変更された<ref>なお原語では「イ」が長母音のため「ムンバイー」の表記がより正確とも言えるが、日本国内での表記は「ムンバイ」が大半であり、慣用という意味も含めて当記事内でも後者に統一されている</ref>。<br />
<br />
[[2016年]]2月、英紙[[インディペンデント]]は「極右が望む言い方のため」という理由で旧称ボンベイに戻すことを、同紙アモル・ラジャン編集長が[[BBCラジオ]]で発表した<ref>http://www.bbc.co.uk/programmes/p03j467c bbc radio</ref>。<br />
<br />
==概要 ==<br />
{{wide image|Mumbai panaroma.jpg|1800px|<center>ムンバイ市展望}}<br />
ムンバイ市域人口は1,248万と世界でも有数<ref>[http://www.censusindia.gov.in/2011-prov-results/paper2/data_files/India2/Table_2_PR_Cities_1Lakh_and_Above.pdf Cities having population 1 lakh and above, Census 2011]</ref>。ムンバイ新市街として建設された[[ナビムンバイ]](新ボンベイ)やムンバイの衛星都市として発展してきた[[ターネー]]など周辺の大都市をも含めた[[世界の都市的地域の人口順位|都市圏人口]]は、[[2016年]]時点で2,288万人であり、世界第6位の巨大な[[メガシティ|大都市圏]]を形成している<ref>[http://www.demographia.com/db-worldua.pdf 世界の都市圏人口の順位(2016年4月更新)] Demographia 2016年10月29日閲覧。</ref>。2008年のムンバイの[[域内総生産順リスト|域内GDP]]は2090億ドルで、世界第29位である<ref>[https://www.ukmediacentre.pwc.com/Content/Detail.asp?ReleaseID=3421&NewsAreaID=2 プライスウォーターハウスクーパースによる都市のGDP] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20110513194342/https://www.ukmediacentre.pwc.com/Content/Detail.asp?ReleaseID=3421&NewsAreaID=2 |date=2011年5月13日 }}</ref>。<br />
<br />
日本の民間[[研究所]]が[[2016年]]に発表した「世界の都市総合力ランキング」では、世界39位と評価された<ref>[http://mori-m-foundation.or.jp/ius/gpci/index.shtml 世界の都市総合力ランキング(GPCI) 2016] 森記念財団都市戦略研究所 2016年11月2日閲覧。</ref>。また、アメリカの[[シンクタンク]]が2016年に発表した[[世界都市]]ランキングにおいて、世界44位と評価されており、インドでは首都[[ニューデリー]]を上回り首位である<ref>[https://www.atkearney.com/documents/10192/8178456/Global+Cities+2016.pdf/8139cd44-c760-4a93-ad7d-11c5d347451a Global Cities 2016] AT Kearney 2016年11月2日閲覧。</ref>。天然の良港に恵まれていることもあり、国全体の海上貨物の半数以上を担う港湾都市でもある。<br />
<br />
ムンバイは国内随一の商業及び娯楽の中心都市であり、国全体の[[国内総生産|GDP]]のうち5%、工業製品の25%、海運の40%、資本取引の70%を計上する。国際金融フローにおいては、アジア有数の[[金融センター]]として、[[インド準備銀行]]、[[ボンベイ証券取引所]]、インド国立証券取引所といった官民の金融機関をはじめ、多くのインド企業の本社や[[多国籍企業]]の主要拠点が置かれる。ビジネス機会が豊富なムンバイには、より大きな事業機会や比較的高い生活水準を求め国内各地から多くの人が集まり、様々な宗教・文化の集積地ともなっている。<br />
<br />
== 歴史 ==<br />
[[File:Kanheri_Budda.jpg|left|thumb|150px| カーンヘーリー石窟群のブッタ像]][[File:Jogeshwari_Caves_inside.jpg|thumb|200px|シャンカール石窟]]<br />
[[File:Emperor_of_Maratha_India.jpg|left|thumb|150px| 英雄[[シヴァージー]]銅像]]<br />
[[File:Hajiali.jpg|thumb|200px|right|ハジアリ廟]][[File:Madh-fort1.jpg|thumb|200px|right|ポルトガルの[[城塞]]]]<br />
<br />
:''主要記事:[[w:History of Mumbai|History of Mumbai]]''<br />
<br />
ムンバイの歴史は古く[[紀元前]]までさかのぼる。[[マウリヤ朝]]や[[サータヴァーハナ朝]]、[[ラーシュトラクータ朝]]、[[デリー・スルターン朝]]等の時代の変遷と共に、歴史を経てきた。<br />
[[1534年]]に[[グジャラート・スルターン朝]]の[[バハードゥル・シャー (グジャラート・スルターン朝)|バハードゥル・シャー]]からこの地域を譲り受けた[[ポルトガル]]が、[[ゴア州|ゴア]]の補助港としての小島に[[城塞]]を築き、[[キリスト教会]]を建て、ここを「ボンベイ」と呼んだ。この名は[[ポルトガル語]]のボン・バイア(良港)に由来するといわれるが、それ以前からこの地の呼称として使用されていた「ムンバイ」という名は、当時漁民の信仰をあつめていた[[シヴァ]]神妃[[パールヴァティー]]の異名、ムンバによるとの説がある。当時は北からパレル、マヒーム、ウォルリ、マザガオン、ボンベイ、小コラバ、コラバの7つの島からなっていた。<br />
<br />
[[1661年]]、[[ポルトガル]]の[[キャサリン・オブ・ブラガンザ|カタリナ王女]]が[[イギリス]]の[[チャールズ2世 (イングランド王)|チャールズ2世]]と結婚する際、ボンベイは持参金としてイギリス側に委譲された。その植民地時代にはボンベイ管区の中枢として、城塞の中に公会堂・税関などさまざまなイギリス風の施設が建設された。[[1668年]]、英国王家はこれを10ポンドで[[イギリス東インド会社]]に貸し付け、対岸に良港があったことから[[1687年]]にはインドにおける拠点となり、それまでの海軍の基地であった[[スーラト]]は 17世紀後半に[[マラーター王国]]の[[シヴァージー]]による攻撃を受けて衰退していった。そのため、イギリスはムンバイに商業拠点を移すことになった。<br />
<br />
[[スーラト]]から東インド会社の海軍が移され、ボンベイ海軍と名付けられた。ボンベイ海軍はインド洋の海賊討伐を行い、また[[1735年]]にはスラトから[[造船所]]もボンベイに移転した。こうして、[[18世紀]]末にはインド最大の[[造船]]業を持つようになったボンベイはインドの西海岸における海運や貿易の要衝となっていった<ref>横井勝彦著 『アジアの海の大英帝国』 講談社 p55 ISBN 978-4061596412</ref>。ボンベイ海軍は[[1830年]]にインド海軍と改称され、[[1863年]]に[[イギリス海軍]]に統合され消滅するまでボンベイを拠点とし続けた。こうしてボンベイが重要性を増していくにつれ、すこしずつ島の間の埋め立てが進められて市街地として発展した。最終的には[[1845年]]にHornby Vellardの計画した大規模な[[干拓]]が行われ、これによってムンバイの7つの島は完全に大陸の一部となった。<br />
<br />
[[1820年代]]に入ると、[[汽船]]の航行能力が向上したことによりイギリス・インド間の汽船航路開設が叫ばれるようになった。この航路をめぐっては[[カルカッタ]]財界の支持する[[喜望峰]]ルートとボンベイ財界の支持する[[スエズ地峡]]ルートの間で競争となったが、結局ボンベイの推すスエズルートが勝利して、[[1837年]]に[[スエズ]]との間に定期蒸気船航路が開設されるようになった<ref>横井勝彦著 『アジアの海の大英帝国』 講談社 pp211-222 ISBN 978-4061596412</ref>。これによってボンベイはインドの玄関口となり、以降インド最大の貿易港として発展していった。[[1854年]]には東インド会社に代わり[[P&O]]社がボンベイ・スエズ航路を担当することとなった。[[1853年]]にはボンベイと北郊の都市ターナーとの間にインド初の[[鉄道]]が開通し、やがてインド全土に張り巡らされた鉄道によってボンベイは貿易港としてますます発展していった。[[1850年代]]には多くの綿紡績工場も建設され、この地の産業を大きく発展させた。とくに[[1861年]] - [[1865年]]の[[アメリカ南北戦争]]では、アメリカからイギリスへの綿花輸出が停止したことから、ボンベイの綿織物業は飛躍的に拡大する。[[1869年]]の[[スエズ運河]]開通によってボンベイは直接ヨーロッパと結ばれることとなり、ボンベイ港の重要性はさらに高まった。<br />
<br />
ボンベイ財界はカルカッタや[[マドラス]]財界と異なり、綿織物工業を基盤としたインド人[[資本家]]が多数存在した。[[ジャムシェトジー・タタ]]が拠点としたのもボンベイである。[[1903年]]にはタタの手によって[[タージマハル・ホテル]]が建設され、世界有数の高級ホテルとなった。こうしたインド人による経済の発展は[[労働運動]]や民族運動をも生み出し、[[インド国民会議派]]の創立大会も[[1885年]]にボンベイにて行われ、以後も活発な民族運動が行われた<ref>「都市の顔・インドの旅」p76 坂田貞二・内藤雅雄・臼田雅之・高橋孝信編 春秋社 1991年10月30日第1刷</ref>。<br />
<br />
[[20世紀]]、二度の[[世界大戦]]を通じてボンベイは[[コルカタ|コルカタ(カルカッタ)]]を抜く商工業都市となり、[[1947年]]の[[インド・パキスタン分離独立|インド独立]]後もボンベイ州の州都として発展を続けた。インド独立に際しては、[[ティラク]]や[[マハトマ・ガンディー]]らの民族運動の拠点ともなった。しかしインド政府が言語ごとに州を再編する、いわゆる言語州の政策を打ち出すと、ボンベイの帰属が問題となった。ボンベイ自体は歴史的に西の[[デカン高原]]地域とのつながりが深かったものの、ボンベイ市におけるデカン高原地域のマラーティー語を話す住民は4割にすぎず、残りは非マラーティー語系住民であるうえ、経済の実権は非マラーティー語系住民が握っていたためである。結局、他の言語州から4年遅れて、[[1960年]]にボンベイ州は北部が[[グジャラート州]]、南部が[[マハーラーシュトラ州]]へと分割され、ボンベイは後者の州都となった。しかし、それでも[[マラーティー人|マラーティー系]]住民がこの町では主導権を握っていないことには変わりなく、この不満を受ける形でマラーティー民族主義を掲げる政党[[シヴ・セーナー]]が勢力を拡大していった。[[1985年]]の選挙で、シヴ・セーナーは国民会議派を破ってボンベイ市議会の与党となり、市の呼称をマラーティー語のムンバイへと変更する運動を展開し<ref>「都市の顔・インドの旅」p78 坂田貞二・内藤雅雄・臼田雅之・高橋孝信編 春秋社 1991年10月30日第1刷</ref>、[[1995年]]には、[[英語]]での公式名称がボンベイからムンバイへと正式に変更された。<br />
<br />
現在もムンバイは、西インドのみならず国全体の産業や文化の一大中心地として機能している。[[2008年]][[11月26日]]、[[ムンバイ同時多発テロ]]が起こり多数の死傷者が出た。<br />
{{Clearleft}}<br />
<br />
== 地理 ==<br />
[[File:SGNP-Bombay.jpg|left|thumb|300px|[[サンジャイ・ガンディー国立公園]] −自然保護指定区域。]]<br />
[[File:Mumbaicitydistricts.png|thumb|right|100px|ムンバイの二つの地区。緑色の部分がムンバイ郊外県、黄色がムンバイ市街県]][[File:Kanheri-main-vihara.jpg|left|thumb|200px| カーンヘーリー石窟群]]<br />
ムンバイは、インド西海岸の[[アラビア海]]に注ぎ込む[[ウルハース川]]の河口付近にあるボンベイ島、およびその北に広がる[[サルセット島|サーシュティー島]]にある。この両島は現在は埋め立てによって繋がっており、ボンベイ島はサーシュティー島の南に向かって伸びる半島となっている。かつての両島の境界には、両側に細い入り江が伸びるのみとなっている。中心部は南のボンベイ島の南部にあるフォート地区で、そこから北に向かって市街地が伸びていった。フォート地区の南にあるコラバ地区も19世紀以降開発の進んだ古いエリアで、[[インド門 (ムンバイ)|インド門]]や[[タージマハル・ホテル]]はこの地区にある。フォート地区の東側がボンベイ港であり、ボンベイの発展の原動力となってきた。フォート地区の西側にもバック・ベイと呼ばれる湾が広がっている。バックベイを挟んでフォート地区の反対側にあるマラバールの丘はボンベイ有数の高級住宅街となっている<ref>「南アジアの国土と経済 第1巻 インド」p185 B.L.C.ジョンソン著 山中一郎・松本絹代・佐藤宏・押川文子共訳 二宮書店 昭和61年4月1日第1刷</ref>。[[沈黙の塔]]が立っているのもマラバールの丘である。<br />
<br />
ムンバイは行政的にはマハーラーシュトラ州に属し、ムンバイ市地区とムンバイ郊外地区の2つの地区からなっている.<ref>{{cite web|title=Mumbai Suburban|publisher=[[National Informatics Centre]] (Mahrashtra State Centre)|url=http://www.maharashtra.nic.in/htmldocs/Activity/mumbai_sub.pdf|accessdate=2017-12-08|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120513120309/http://www.maharashtra.nic.in/htmldocs/Activity/mumbai_sub.pdf|archivedate=2012年5月13日|deadurldate=2017年9月}}</ref>。市の中心部はムンバイ市地区に属し、一般的にはアイランド・シティーや南ムンバイと呼ばれる。ムンバイの市域総面積は603.4km2であり).<ref>{{cite web|title=Area and Density – Metropolitan Cities|url=http://urbanindia.nic.in/moud/theministry/subordinateoff/tcpo/AREA_POP/CHAPTER-4.PDF|publisher=Ministry of Urban Development ([[Government of India]])|page=33|accessdate=28 April 2008|archiveurl=https://www.webcitation.org/5gOCPonTE?url=http://urbanindia.nic.in/moud/theministry/subordinateoff/tcpo/AREA_POP/CHAPTER-4.PDF|archivedate=2009年4月29日|deadurldate=2017年9月}}</ref>、このうち郊外地区が437.71 km2 、ムンバイ市地区が67.79 km2である。この二つはBrihanmumbai Municipal Corporation(大ムンバイコーポレーション、BMC)の管轄下にあるが、残りの地域は防衛地域、ムンバイ港トラスト、原子力委員会、ボリバリ国立公園などに属し、BMCの管轄下には入っていない.<ref name="trf">{{harvnb|Mumbai Plan|loc=1.2 Area and Divisions|Ref=plan}}</ref>。<br />
<br />
ムンバイはコンカン海岸と呼ばれるインドの西海岸に位置し、サーシュティー島の南部を市域に含むが、島の北部はターネー県に属する<ref name="geo">{{harvnb|Greater Bombay District Gazetteer|1960|p=2|Ref=bom}}</ref>。市の西部はアラビア海に面している<ref name="mloc">{{harvnb|Mumbai Plan|loc=1.1 Location|Ref=plan}}</ref>。南部の半島上に位置するムンバイ市街の大部分は海面程度の低地にあるが、北部の郊外地区には10〜15m程度のところも多い<ref>{{Harvnb|Krishnamoorthy|2008|p=218}}</ref>。ムンバイ市全体の平均標高は14mである<ref name="Wbase">{{cite web|publisher=Weatherbase<br />
|url=http://www.weatherbase.com/weather/weather.php3?s=030034&refer=|title=Mumbai, India|accessdate=19 March 2008}}</ref>。北部郊外には丘が多く、最高地点は海抜450mである.<ref>{{cite web|url=http://iscmumbai.maharashtra.gov.in/floristic%20survey.html|title=Floristic Survey of Institute of Science, Mumbai, Maharashta State|publisher=[[マハーラーシュトラ州政府]]|last1=Srinivasu|first1=T.|last2=Pardeshi|first2=Satish|accessdate=26 August 2009|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090717023146/http://iscmumbai.maharashtra.gov.in/floristic%20survey.html|archivedate=2009年7月17日|deadurldate=2017年9月}}</ref>。<br />
<br />
北部郊外には[[サンジャイ・ガンディー国立公園]](ボリバリ国立公園)は自然保護指定区域になっており、総面積103.09 km2(東京ドーム約22個分)の大きな国立公園である<ref>{{Harvnb|Bapat|2005|pp=111–112}}</ref>。公園の敷地内には、古代[[仏教]]遺跡の[[カーンヘーリー石窟群]]([[紀元前1世紀]]から10世紀にかけて造られた古代[[仏教]]の石窟寺院群で、109もの石窟がある)ほかに、ジャイナ教寺院がある。また、[[インドヒョウ]]や[[アクシスジカ]]、[[ヌマワニ]]、[[サンバー]]、サル等々の野生動物や野鳥が数多く生息し、サファリツアーもある。<br />
{{Clearleft}}<br />
<br />
== 気候 ==<br />
ムンバイは[[熱帯]]に属し、[[ケッペンの気候区分]]においては[[サバナ気候]]に属する。ムンバイの季節は、明瞭な[[雨季]]と[[乾季]]に区分される。雨季はおおよそ6月から9月までで、[[湿度]]が高く、気温は30&nbsp;°Cを超える。6月から9月の間は南西からの[[モンスーン]]による雨が降り、年間2200mmの降雨量はこの時期にほとんどが降る。乾季はおおよそ11月から5月で、湿度は雨季よりはやや下がるものの極度に乾燥はしない。温暖な気候であるものの、降雨はほとんどない。1月と2月はやや冷たい北風が吹く。年間平均気温は27.5℃である。平均最高気温は31.7°C、平均最低気温は22.1°Cである。年間平均降水量は2,167mmである<ref>{{harvnb|Rohli|Vega|2007|p=267}}</ref>。最高気温記録は[[1982年]][[3月28日]]に記録された40.2℃<ref>{{harvnb|WMO bulletin|2000|loc=p. 346, "Bombay recorded a maximum temperature of 40.2|°C on 28 March 1982, the highest since 1955."|Ref=wmo}}</ref>、最低気温記録は[[1962年]][[1月27日]]に記録された7.4℃である<ref>{{Cite news|url = http://timesofindia.indiatimes.com/articleshow/2770007.cms|title = Mumbai still cold at 8.6 °C|publisher=The Times of India|date = 9 February 2008|accessdate =26 April 2009}}</ref>。<br />
{{Weather box<br />
|metric first= Y<br />
|single line= Y<br />
|location= ムンバイ <br />
|Jan record high C = 35.6<br />
|Feb record high C = 36.9<br />
|Mar record high C = 40.2<br />
|Apr record high C = 39.4<br />
|May record high C = 39.5<br />
|Jun record high C = 35.4<br />
|Jul record high C = 32.4<br />
|Aug record high C = 33.6<br />
|Sep record high C = 34.0<br />
|Oct record high C = 37.5<br />
|Nov record high C = 38.2<br />
|Dec record high C = 35.7<br />
|Jan high C= 30.6<br />
|Feb high C= 31.3<br />
|Mar high C= 32.7<br />
|Apr high C= 33.1<br />
|May high C= 33.3<br />
|Jun high C= 31.9<br />
|Jul high C= 29.8<br />
|Aug high C= 29.3<br />
|Sep high C= 30.1<br />
|Oct high C= 32.9<br />
|Nov high C= 33.4<br />
|Dec high C= 32.0<br />
|year high C = 31.7<br />
<br />
|Jan mean C= 24.5<br />
|Feb mean C= 24.8<br />
|Mar mean C= 26.9<br />
|Apr mean C= 28.7<br />
|May mean C= 30.2<br />
|Jun mean C= 29.2<br />
|Jul mean C= 27.7<br />
|Aug mean C= 27.3<br />
|Sep mean C= 27.7<br />
|Oct mean C= 28.7<br />
|Nov mean C= 28.0<br />
|Dec mean C= 26.3<br />
|Jan low C= 16.4<br />
|Feb low C= 17.3<br />
|Mar low C= 20.6<br />
|Apr low C= 23.7<br />
|May low C= 26.1<br />
|Jun low C= 25.8<br />
|Jul low C= 24.8<br />
|Aug low C= 24.5<br />
|Sep low C= 24.0<br />
|Oct low C= 23.1<br />
|Nov low C= 20.5<br />
|Dec low C= 18.2<br />
|year low C = 22.1<br />
|Jan record low C = 13.5<br />
|Feb record low C = 14.6<br />
|Mar record low C = 16.1<br />
|Apr record low C = 21.1<br />
|May record low C = 23.3<br />
|Jun record low C = 22.2<br />
|Jul record low C = 22.2<br />
|Aug record low C = 22.6<br />
|Sep record low C = 19.9<br />
|Oct record low C = 21.4<br />
|Nov record low C = 17.9<br />
|Dec record low C = 13.7<br />
<br />
|Jan rain mm= 0.6<br />
|Feb rain mm= 1.5<br />
|Mar rain mm= 0.1<br />
|Apr rain mm= 0.6<br />
|May rain mm= 13.2<br />
|Jun rain mm= 574.1<br />
|Jul rain mm= 868.3<br />
|Aug rain mm= 553.0<br />
|Sep rain mm= 306.4<br />
|Oct rain mm= 62.9<br />
|Nov rain mm= 14.9<br />
|Dec rain mm= 5.6<br />
<br />
|unit rain days= <br />
|Jan rain days= 0.1<br />
|Feb rain days= 0.1<br />
|Mar rain days= 0<br />
|Apr rain days= 0.1<br />
|May rain days= 1.0<br />
|Jun rain days= 14.9<br />
|Jul rain days= 24.0<br />
|Aug rain days= 22.0<br />
|Sep rain days= 13.7<br />
|Oct rain days= 3.2<br />
|Nov rain days= 1.1<br />
|Dec rain days= 0.4<br />
<br />
|Jan sun= 269.7<br />
|Feb sun= 259.9<br />
|Mar sun= 272.8<br />
|Apr sun= 285.0<br />
|May sun= 297.6<br />
|Jun sun= 150.0<br />
|Jul sun= 74.4<br />
|Aug sun= 74.4<br />
|Sep sun= 165.0<br />
|Oct sun= 238.7<br />
|Nov sun= 246.0<br />
|Dec sun= 254.2<br />
<br />
|Jan humidity = 69<br />
|Feb humidity = 67<br />
|Mar humidity = 69<br />
|Apr humidity = 71<br />
|May humidity = 70<br />
|Jun humidity = 80<br />
|Jul humidity = 86<br />
|Aug humidity = 86<br />
|Sep humidity = 83<br />
|Oct humidity = 78<br />
|Nov humidity = 71<br />
|Dec humidity = 69<br />
|source 1= IMD - Period 1951-1980 <ref name= IMD > <br />
{{Cite web <br />
|url= http://www.imd.gov.in/section/climate/mumbai2.htm<br />
|title= Mumbai Climatological Table, Period: 1951-1980<br />
|publisher= [[India Meteorological Department]]<br />
|accessdate=2012-04-15<br />
}}</ref>, NOAA (extremes, mean, humidity, 1971-1990) <ref name= NOAA>{{cite web<br />
|url = ftp://dossier.ogp.noaa.gov/GCOS/WMO-Normals/RA-II/IN/43057.TXT<br />
|title = Mumbai (Bombay) Colaba Climate Normals 1971-1990<br />
|publisher = [[National Oceanic and Atmospheric Administration]]<br />
|accessdate =2012年12月14日 }}</ref><br />
<br />
|source 2= HKO (sun only, 1971&ndash;1990) <ref name= HKO > <br />
{{Cite web <br />
|url= http://www.weather.gov.hk/wxinfo/climat/world/eng/asia/india/mumbai_e.htm<br />
|title= Climatological Normals of Mumbai, India<br />
|publisher= [[Hong Kong Observatory]]<br />
|accessdate=2010-09-14 <br />
}}</ref><br />
}}<br />
<br />
== 政治 ==<br />
{{節スタブ}}<br />
<br />
== 経済 ==<br />
[[File:Worli_skyline_with_BSWL_(cropped).jpg|left|thumb|バンドラ・ウォーリ海上連絡橋]]<br />
インドの最大都市ムンバイは、国内経済の中心都市として重要拠点となっている。[[2013年]]のアメリカの[[ダウ・ジョーンズ]]らの調査によると、世界第27位の[[金融センター]]と評価されており、インドでは第1位である<ref>[http://www.sh.xinhuanet.com/shstatics/images2013/IFCD2013_En.pdf Xinhua-Dow Jones International Financial Centers Development Index(2013)] 2013年9月15日閲覧。</ref>。<br />
<br />
ムンバイは、国全体の全工場雇用者数の40%、全所得税収入の40%、関税収入の60%を計上する。中心市街地には、[[インド準備銀行]]、[[ボンベイ証券取引所]]、[[インド国立証券取引所]]、インド造幣局といった国内の金融機関を初め、[[タタ・グループ]] (Tata Group)、[[ゴドレージ・グループ]] (Godrej Group)、[[リライアンス]] (Reliance) など多くのインド企業の本社、国外の金融機関、[[多国籍企業]]の拠点が置かれている。また、ムンバイは[[マハーラーシュトラ州]]の州都であり、連邦政府と州政府の職員数も多い。<br />
<br />
現在では金融都市となったムンバイも、[[1980年代]]までは繊維工業および港湾貿易に大きく依存していた。しかしその後、地域経済の基盤は工業、[[ダイヤモンド]]加工業、[[ヘルスケア]]、[[情報技術|IT]]産業といった分野へと大きく裾野を広げて現在に至った。<br />
<br />
娯楽産業もムンバイの重要な産業の一つである。ほとんどの国内主要テレビ局や衛星ネット局、出版社はムンバイに本社を置いている。[[インド映画]]業界のうち、国内最大の[[ヒンディー語]]娯楽映画産業の中心地でもあり、[[ハリウッド]]をもじって「[[ボリウッド]]」として現在世界的に知られる。[[マラーティー語]]のテレビ映画産業も、ここムンバイにある。<br />
<br />
== 人口統計 ==<br />
[[File:Mumbaiskyline.jpg|thumb|500px|left|建ち並ぶムンバイ市の高層ビル群]]<br />
<br />
{{bar box<br />
|title=ムンバイの宗教<ref name="census2001">{{cite web| last =| first =| authorlink =| coauthors =| title =Census of India – Socio-cultural aspects| work =| publisher =Government of India, Ministry of Home Affairs| date =| url =http://censusindia.gov.in/Census_Data_2001/Census_Data_Online/Social_and_cultural/Religion.aspx| doi =| accessdate =2 March 2011| archiveurl =https://web.archive.org/web/20110520054852/http://www.censusindia.gov.in/Census_Data_2001/Census_Data_Online/Social_and_cultural/Religion.aspx| archivedate =2011年5月20日| deadurldate =2017年9月}}<br />
</ref><br />
|titlebar=#Fcd116<br />
|left1=宗教<br />
|right1=パーセント<br />
|float=left<br />
|bars=<br />
{{bar percent|[[ヒンドゥー教]]|#FF6600|67.39}}<br />
{{bar percent|[[イスラム教]]|#009000|18.56}}<br />
{{bar percent|[[仏教]]|#FFFF00|5.22}}<br />
{{bar percent|[[キリスト教]]|#9955BB|4.2}}<br />
{{bar percent|その他|#808080|4.63}}<br />
<small>その他には[[ジャイナ教]]、[[シク教]]、[[パールシー]]を含む</small><br />
}}<br />
<br />
2011年センサスによると、ムンバイの人口は12,479,608人だった。人口密度は1平方キロメートルあたり約20,482人と推定されている。これは1人につき4.5平方メートルの生活空間があるという計算になる<ref name=mmmumbaiproperty>{{cite web|title=The minimum city|url=http://www.economist.com/node/21556584|work=economist.com|publisher=The Economist|accessdate=7 July 2012}}</ref>。<br />
<br />
このセンサスではムンバイの識字率は94.7%であり、86.7%の全国平均よりも高くなっている。人口の性比は男性1,000人に対し、ムンバイ市街県で女性が838人、ムンバイ郊外県で857人であり、ムンバイ市域全体では848人となる。これはインドの全国平均である男性1,000人に対し女性914人という数値に対して、明らかに男性が過大となっている。これはムンバイがインド最大の都市であり、仕事を求めてやってくる男性労働者が非常に多いことに由来する<ref>{{Cite news|url=http://timesofindia.indiatimes.com/articleshow/843036.cms|title=Parsis top literacy, sex-ratio charts in city|date=8 September 2004|work=The Times of India|accessdate=2 July 2009}}</ref>。<br />
[[File:Pottery_unit_in_Dharavi,_Mumbai.jpg|thumb|200px|ダーラーヴィー地区は1887年の、イギリス植民地時代の人種差別政策より生まれた。]]<br />
ムンバイ市民の宗教は、[[ヒンドゥー教]]が最も多く67.39%を占め、以下[[イスラム教]]徒(18.56%)、[[仏教]]徒(5.22%)、[[ジャイナ教]]徒(3.99%)、[[キリスト教]]徒(4.2%)<ref>{{cite web| url=http://www.30-days.net/muslims/muslims-in/asia-south-central/india/india-mumbai| title=Muslims of Mumbai (Bombay), major city of India| work=The 30-Days Prayer Network| accessdate=1 September 2010| archiveurl=https://web.archive.org/web/20100823123240/http://www.30-days.net/muslims/muslims-in/asia-south-central/india/india-mumbai/| archivedate=2010年8月23日| deadurldate=2017年9月}}</ref>、[[シク教]]徒(0.58%)、他にわずかな[[パールシー]]([[ゾロアスター教]]徒)や[[ユダヤ教]]徒が存在する<ref>{{cite web|title=Census GIS Household|work=Census of India|publisher=Office of the Registrar General|url=http://www.censusindiamaps.net/page/Religion_WhizMap1/housemap.htm|accessdate=9 December 2008|archiveurl=https://web.archive.org/web/20100706213221/http://www.censusindiamaps.net/page/Religion_WhizMap1/housemap.htm|archivedate=2010年7月6日|deadurldate=2017年9月}}</ref>。言語・民族別で最も多いのは[[マラーティー語]](42%)で、[[グジャラート語]](19%)が続き、残りはインド各地や世界各国から流入してきた各種言語・民族が占めている<ref>{{Harvnb|Mehta|2004|p=99}}</ref>。地元のキリスト教徒には、ポルトガル人の布教によって[[18世紀]]から[[19世紀]]に改宗した東インド人が含まれる<ref>{{harvnb|Baptista|1967|p=5}}</ref>。ムンバイには約80,000人のパールシーが居住しており、インド最大のコミュニティを形成している。<br />
インドには大きく2種類の[[スラム]]が存在する。認可されているスラムと認可されてないスラムだ。中央政府が[[1956年]]に制定したスラム法は、認可されたスラムの住民は法的に保護され、補償なしには強制的に退去されない。[[1995年]]以降、ムンバイ中心部の[[ダーラーヴィー]]地区は州政府との合意のもとで住民たちがここで暮らすことが認可され、不十分だが水道も引かれている<ref>土地は政府のものだが、各地区の建物自体は個々のオーナーの資産であり、ここで賃貸生活をする人々は家主たちに家賃を払うことになる。</ref>。アジア第2の規模を持つスラム街と喧伝されるが、裕福な人や、運転手やオフィスワーカーなど、外で仕事を持っている人も多い。また、季節労働者として農閑期に仕事を求めてやってくる人も多いため、ダーラーヴィーの人口の流動性はかなり高い。[[ダーラーヴィー]]地区の再開発計画には、多くの海外企業が名乗り出ている。<br />
{{Clearleft}}<br />
== 交通 ==<br />
[[File:Victoria_Terminus,_Mumbai.jpg|thumb|200px|left|[[チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅]]- [[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]の[[世界遺産]]]]<br />
[[File:MumbaiMonorailInsideStation_01.jpg|thumb|150px|right|ムンバイ・モノレール]]<br />
<br />
[[File:Mumbai_Metro_train_arriving_at_Ghatkopar.jpg|thumb|150px|right|ムンバイ・メトロ]]<br />
[[File:MumbaiAirportT2.JPG|thumb|200px|left|チャトラパティ・シヴァージー国際空港ターミナルT2 ]]<br />
<br />
ムンバイの公共交通機関には、ムンバイ近郊鉄道、地下鉄や[[モノレール]]、BESTバス、タクシー、[[オート・リクシャー]]、フェリー、航空機がある。<br />
<br />
[[ムンバイ近郊鉄道]]は、セントラル鉄道 (CR) およびウェスタン鉄道 (WR) の二つの鉄道網をムンバイに敷いている。<br />
セントラル鉄道は[[チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅]](乗降客数が、インドで最も多い駅である。)を本部にしており、カバーエリアは市内中央部、北東部、東南部、近郊地域である。ウェスタン鉄道はチャーチゲート駅を本部とし、市内西部を中心に近郊地域もカバーしている。2014年6月8日に[[ムンバイ・メトロ]]1号線が開通した。長距離鉄道では、[[インド国鉄]]がムンバイと国内各都市を結んでいる。<br />
<br />
BEST(ブリハンムンバイ電力交通公社)は市バスを運行しており、市内の大部分をカバーする。2階建てバスやエアコンバスを運行しており、市民は短中距離通勤にバスを利用する。なぜならば、鉄道が長距離通勤の際に運賃を抑えられるのに対し、短中距離通勤の際にはバスの方が交通費を抑えられるためである。また、[[タクシー]](黒と黄色のツートンに塗り分けられた車体)と[[オート・リクシャー]]も市民の足となっている。<br />
<br />
[[チャトラパティ・シヴァージー国際空港]]は市内から34kmのところにある空の玄関口であり、[[南アジア]]で最も乗降客数の多い空港である。ムンバイはインド全体の旅客空輸のうち、国内便は25%、国際便では38%を担っている。<br />
{{Clearleft}}<br />
<br />
== 港==<br />
[[File:Bombayharbour.jpg|thumb|400px|left| ムンバイ港]]<br />
<br />
ムンバイには、[[ジャワハルラール・ネルー港]]と[[ムンバイ港]]という2つの主要港がある。ジャワハルラール・ネルーはコンテナ貨物の取扱数量で全インドの60%を占め、ムンバイ港ではインド北西部向け在来貨物が多く扱われていることから、ムンバイ地区はインドの海の玄関口であると言える。[[インド海軍]]の西部方面海軍艦隊コマンド拠点基地があり、造船所もある。<br />
{{Clearleft}}<br />
== 観光 ==<br />
英国の旅行ガイドブック「Rough Guides」が[[2014年]]に発表した「世界で最も魅惑的な20都市」ランキングで、ムンバイ市がアジア最高の5位にランクインした。<br />
[[File:Elephanta_Caves,_Mumbai.jpg|thumb|200px|エレファンタ石窟群]]<br />
[[ファイル:Image-Mumbai fountain.jpg|thumb|200px|フローラの泉]]<br />
ムンバイ市内の主な観光地は下記の通り。<br />
* [[カーンヘーリー石窟群]] -紀元前1世紀頃から造られた古代109もの[[仏教]]石窟群寺院。<br />
* [[エレファンタ石窟群]] - [[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]の[[世界遺産]]に登録されている[[ヒンドゥー教]]石窟寺院。<br />
*シャンカール石窟<br />
* [[インド門 (ムンバイ)|インド門]] - 高さ26m。港町ムンバイのシンボル。[[1911年]]に[[イギリス]]の当時の[[イギリス君主一覧|国王]][[ジョージ5世 (イギリス王)|ジョージ5世]]と[[メアリー・オブ・テック|メアリー王妃]]の訪問を記念して、[[16世紀]]の[[グジャラート]]様式で建造された。<br />
* [[タージマハル・ホテル]]<br />
* [[チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅|チャットラパティ・シヴァージー駅]](旧ヴィクトリア・ターミナス) - [[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]の[[世界遺産]]に登録されている<br />
* チョウパーティー海岸<br />
* チャットラパティ・シヴァージー博物館(旧プリンス・オブ・ウェールズ博物館)<br />
* チャーチゲート(インド西部鉄道本部)<br />
* マニ・バヴァン - インド建国の父[[マハトマ・ガンディー]]が[[1917年]]から[[1934年]]まで住んでいた家。現在はガンディー博物館となっている。<br />
* ムンバイ高等裁判所 - [[ゴシック様式]]で[[1878年]]建造の建築。<br />
* ジュフー海岸<br />
* 国立現代美術館 - ジャハーンギール公会堂にある<br />
*[[サンジャイ・ガンディー国立公園]]<br />
== ギャラリー ==<br />
<gallery><br />
File:The_Imperial_Towers_SP.jpg|インペリアルツインタワー<br />
File:Planet_Godrej.jpg|プラネットゴードレージ<br />
File:Mount Mary Church (Bombay).jpg|1760年マウントメアリー教会<br />
File:Banganga temple shikhara.jpg|バンガンガ寺院<br />
File:Afghan-Church, Bombay-FV.jpg|アフガン教会<br />
File:SEEPZ church 4.jpg|1579年、セントジョン·バプティスト教会<br />
File:St thomas Cathedreal.jpg|1718年、セントトーマス大聖堂<br />
ファイル:Mumbai TajMahalHotel.jpg|[[タージマハル・ホテル]]<br />
File:Shree Siddhivinayak Temple Mumbai.jpg |シッリヴィナーヤク寺院<br />
ファイル:Gateway Of India.JPG|インド門<br />
ファイル:Mumbai India.jpg|[[チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅|チャットラパティ・シヴァージー駅]]<br />
File:Hajiali.jpg|ハジアリ廟<br />
File:Western_Railway_HQ.jpg|インド西部鉄道本部<br />
File:Bombay_Municipal_Corporation.JPG|BMC<br />
</gallery><br />
<br />
== 文化 ==<br />
[[ファイル:Bolywood.jpg|thumb|150px|left|ムンバイの映画産業は[[ボリウッド]]として著名である。]]<br />
ムンバイはインドにおける国内各地の様々な集団や宗教・文化の集積地となっている。[[映画]]や[[テレビ]]などメディア産業における国内有数の拠点である。インドは、映画制作本数、観客総数とも世界一の映画大国で、年間の製作本数は、アメリカよりも多く、1979年に700本以上作られるようになってから、ほぼ毎年、同程度の製作本数を作り続けている。特にムンバイは制作会社や放送局が集まる一大拠点で、ムンバイ[[北インド]]を中心に国内各地で上映されている。[[ヒンディー語]]による娯楽映画はこの街にある巨大な撮影所(通称フィルム・シティー)で多く制作されているため、街の旧名「ボンベイ」と[[ハリウッド]]をもじった「[[ボリウッド]]」という映画の街としても知られている。映画業界団体「ムンバイアカデミー」が[[1997年]]にスタートさせたムンバイ国際[[映画祭]]があり、約65カ国の180作品ほどが上映される。<br />
{{Clearleft}}<br />
== スポーツ==<br />
[[File:Wankhede_ICC_WCF.jpg|thumb|200px|left|ワンケード・スタジアム]]<br />
<br />
インドが世界に誇るエンターテイメントは映画と[[クリケット]]といわれるほど、クリケットはメジャーで、ムンバイには、エリート選手を育てているインド・クリケット管理委員会の養成所がある。[[クリケット]]世界最高峰のリーグが[[インディアン・プレミアリーグ]]で本部はムンバイにある。[[ムンバイ・インディアンズ]]は、[[ワンケード・スタジアム]]を本拠地球場としている。[[2011年]]の第10回[[クリケットワールドカップ]]決勝は、ワンケード・スタジアムで行われインドが2度目の優勝を果たした。<br />
<br />
ムンバイを本拠地とするプロサッカークラブである[[ムンバイFC ]]、[[エア・インディア]]、[[FC ONGC FC]]は、現在、国内最上位リーグである[[Iリーグ| I-リーグ]]でプレーしている。<br />
{{Clearleft}}<br />
== その他 ==<br />
* 血液型([[ABO式血液型|ABO型分類]])で、<!--[[-->O型<!--]]-->の亜種として'''<!--[[-->ボンベイ型<!--]]-->'''という型が存在する。これはムンバイで最初に発見された事に由来する。<br />
* [[ボンベイ・サファイア]]という[[ジン (蒸留酒)|ジン]]は、[[イギリス|英国]]統治下のインドでジンが薬として飲まれていたことからの連想で、名付けられたとされている。<br />
<br />
== 姉妹都市 ==<br />
ムンバイは以下の都市と姉妹都市となっている。<ref name="mcmmm">{{cite web<br />
|url=http://www.mcgm.gov.in/<br />
|title=Official Website of Municipal Corporation of Greater Mumbai<br />
|publisher=[[Municipal Corporation of Greater Mumbai]]<br />
|accessdate=18 July 2008}}</ref><br />
* {{Flagicon|JPN}} [[横浜市|横浜]]、[[日本]] 1965年6月26日締結<ref>[http://www2.city.yokohama.jp/pls/qa/main.detail?p_b=9999998538 横浜市 市民局 広聴相談課 Q&Aよくある質問集 2012年6月17日閲覧]</ref><br />
* {{Flagicon|RUS}} [[サンクトペテルブルク]]、[[ロシア]]<br />
* {{Flagicon|USA}} [[ロサンゼルス]]、[[アメリカ]]<ref>{{cite web|url = http://sistercities.lacity.org/index.htm |publisher=Official Website of the City of Los Angeles|title=Sister Cities of Los Angeles| accessdate=8 February 2008}}</ref><br />
* {{Flagicon|UK}} [[ロンドン]]、[[イギリス]]<br />
* {{Flagicon|GER}} [[ベルリン]]、[[ドイツ]]<br />
* {{Flag icon|Germany}} [[シュトゥットガルト]]、[[ドイツ]]<br />
* {{flagicon|CHN}} [[上海市]]、[[中華人民共和国|中国]]<br />
*{{flagicon|RSA}} [[ヨハネスブルグ]]、[[南アフリカ共和国]]<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[ムンバイ同時多発テロ]]<br />
* [[スラムドッグ$ミリオネア]]<br />
* [[ダッバーワーラー]]<br />
* [[インディアン・プレミアリーグ]]<br />
* [[ムンバイ国際映画祭]]<br />
* [[MUM48]]<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{脚注ヘルプ}}<br />
{{Reflist|2}}<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
{{Commons&cat|Mumbai|Mumbai}}<br />
{{Wikivoyage|hi:मुम्बई|ムンバイ{{hi icon}}}}<br />
{{Wikivoyage|Mumbai|ムンバイ{{en icon}}}}<br />
{{osm box|n|16173235}}<br />
'''公式'''<br />
* [http://portal.mcgm.gov.in/ ムンバイ市公式サイト] {{en icon}}<br />
<br />
'''日本政府'''<br />
* [http://www.mumbai.in.emb-japan.go.jp/jp/index.html 在ムンバイ日本領事館] {{ja icon}}<br />
<br />
'''観光'''<br />
* [http://www.maharashtratourism.jp/tourists/mumbai/ マハラシュトラ州観光局 - ムンバイ] {{ja icon}}<br />
* [[ウィキトラベル]]旅行ガイド - [http://wikitravel.org/ja/ムンバイ ムンバイ] {{ja icon}}<br />
* [http://www.kamit.jp/02_unesco/19_mumbai/mumbai.htm チャトラパティ・シヴァージー駅舎 (ユネスコ世界遺産)]<br />
<br />
'''その他'''<br />
* {{Googlemap|ムンバイ}}<br />
<br />
{{インドの100万都市}}<br />
{{Authority control}}<br />
{{Coord|18|57|53|N|72|49|33|E|region:IN-MH_scale:300000_type:city|display=title|name=ムンバイ}}<br />
{{デフォルトソート:むんはい}}<br />
[[Category:ムンバイ|*]]<br />
[[Category:インドの都市]]<br />
[[Category:マハーラーシュトラ]]<br />
[[Category:インドの州都]]<br />
[[Category:ゾロアスター教]]<br />
[[Category:ユダヤ教徒コミュニティー]]<br />
[[Category:アジアの港町]]</div>58.115.10.193 Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/extensions/HeadScript/HeadScript.php:3) in /home/users/1/sub.jp-asate/web/wiki/includes/WebResponse.php on line 46