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https:///mymemo.xyz/wiki/api.php?action=feedcontributions&feedformat=atom&user=2409%3A11%3A4E0%3AF00%3A6C57%3A8F85%3A91F1%3A527E
miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja]
2024-05-25T07:38:28Z
利用者の投稿記録
MediaWiki 1.31.0
硫黄島 (鹿児島県)
2018-07-07T15:26:23Z
<p>2409:11:4E0:F00:6C57:8F85:91F1:527E: /* 脚注 */ リンク切れを修正</p>
<hr />
<div>{{Pathnav|日本|鹿児島県|鹿児島郡|三島村|'''硫黄島'''|hide=1|frame=1}}<br />
{{Infobox 島<br />
|島名= 硫黄島<br />
|画像= [[ファイル:Iojima_Kagoshima_Japan.jpg|300px|硫黄島(2008年2月)]]<br/>北側上空から見た硫黄島(2008年2月)<br />
|座標= {{ウィキ座標2段度分秒|30|47|35|N|130|18|19|E|region:JP-46_type:isle|display=inline,title|name=硫黄島}}<br />
|面積= 11.65<br />
|周囲= 14.5<br />
|標高= 703.7<br />
|最高峰= 硫黄岳<br />
|最大都市=<br />
|諸島=<br />
|海域=<br />
|国= {{JPN}}<br />
|地図2 = Japan Kagoshima<br />
}}<br />
'''硫黄島'''(いおうじま)は、[[薩南諸島]]北部に位置する[[島]]である。[[郵便番号]]は890-0901。人口は114人、世帯数は61世帯([[2010年]][[2月1日]]現在)<ref name="jumin">[http://www.mishimamura.jp/contents/sonsei/kakusyu/kakusyu.html 各種統計情報] - 三島村HP 2010年11月21日閲覧。</ref>。'''薩摩硫黄島'''(さつまいおうじま)とも呼ばれる。[[大隅諸島]]には、含まれるとする説と含まれないとする説とがある。<br />
<br />
地名(行政区画)としての「硫黄島」の呼称は[[鹿児島県]][[鹿児島郡]][[三島村]]の[[大字]]となっており、全島がこれに該当する。<br />
<br />
火山島であり[[火山噴火予知連絡会]]によって火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山に選定されている<ref>{{Cite web |url = http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/47volcanoes.pdf|title = 火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山|publisher = 気象庁|accessdate = 2016-02-25}}</ref>。<br />
<br />
[[鬼界ヶ島]]と推定される島の一つである。<br />
<br />
== 概要・歴史 ==<br />
[[File:Io-Jima Island Kagoshima Prefecture Aerial photograph.2016.jpg|thumb|right|300px|硫黄島(鹿児島県)の空中写真。2016年撮影の5枚を合成作成。<br/>{{国土航空写真}}。]]<br />
[[File:Osumi island ja.png|thumb|大隅諸島]]<br />
[[File:Higashi-Onsen.JPG|right|thumb|東温泉]]<br />
東西5.5km、南北4.0km、周囲14.5km、面積11.65km<sup>2</sup>、114人の島民が住んでいる<ref name="jumin"/>。[[竹島 (鹿児島県)|竹島]]、[[黒島 (鹿児島県)|黒島]]とあわせ、[[上三島]]([[鹿児島郡]][[三島村]])を構成する。<br />
<br />
[[鬼界カルデラ]]の北縁に形成された火山島であり、ランクAの[[活火山]]に指定されている。<br />
主峰の[[#硫黄岳|硫黄岳]](後述)は標高703.7mで常時噴煙を上げており、[[二酸化硫黄|亜硫酸ガス]]によってしばしば農作物に被害が発生する。また、港内は港底から鉄分を多量に含んだ温泉が湧出し、海水との反応で赤茶色に変色している。硫黄のために島の周辺海域が黄色に変色していることから「黄海ヶ島」と呼ばれ、これが「鬼界ヶ島」に書き換えられたとの説がある。古くは『[[平家物語]]』に語られる[[俊寛]]が流刑された地と伝承されている。また、『[[吾妻鏡]]』[[正嘉]]2年([[1258年]])9月2日条に、2人の武士が硫黄島に流刑にされた記述があり、その内の1人は祖父も[[治承]]の頃(12世紀末)に硫黄島に流刑にされたと記録されていることから、平安時代末期からこの島が流刑地であったことが分かる。<br />
<br />
島内には民宿5軒、商店2軒がある。<br />
<br />
=== 鬼界カルデラとの位置関係 ===<br />
硫黄港の正面に高さ80mの溶岩絶壁があり、その東縁が鬼界カルデラのカルデラ壁と考えられている。硫黄島は、硫黄港から矢筈岳山体の南東側、平家の城を経て、竹島に至る東西20km、南北17kmの鬼界カルデラの北西縁に位置している<ref name="kazan">[http://www.gsj.jp/Pub/News/pdf/1993/12/93_12_01.pdf 篠原宏志「薩摩硫黄島の火山ガス・温泉・熱水系」 地質ニュース472号, 1993年12月]</ref>。<br />
<br />
== 交通 ==<br />
* 鹿児島北埠頭からの定期船フェリー「みしま」が2日ないし3日おきに就航している。所要時間は4時間。鹿児島港と三島村の竹島、硫黄島、黒島を結ぶ航路(「三島航路」)は、村民の足を確保し、その生活を維持するため、当村が自ら船舶を建造し、船舶交通事業を経営している<ref name="koutuu">[http://www.mishimamura.jp/contents/sonsei/gyosei/pdf/renkeikeikaku.pdf 三島村地域公共交通総合連携計画 計画書 三島村・枕崎市平成21年2月](pdf)</ref>。<br />
* 村営の[[薩摩硫黄島飛行場]]があり、[[新日本航空]]が[[鹿児島空港]]からセスナ機による週2往復の定期便(所要時間60分前後、予約制、乗客定員は1機につき3名)を運航している。臨時のチャーター便も利用可能[http://newj.co.jp/satsuma-iojima/]。かつては[[枕崎飛行場]]からのセスナチャーター便(20分)もあったが、枕崎飛行場が廃止されたため利用できない。<br />
* 島内にはタクシーやバスはない<ref name="koutuu"/>。<br />
<br />
== 自然 ==<br />
東は太平洋、西は東シナ海に臨み、黒潮の影響を受ける三島村の気候は、極めて温暖な亜熱帯的海洋性気候である。一方、夏場は台風の進路に当たり、冬場は季節風の影響を強く受けるため、四季を通じて風害や潮害が大きい。雨量は月間平均で約370mm程度となっている<ref name="koutuu"/>。<br />
<br />
== 人口 ==<br />
1960年には604人の人口であったが、硫黄鉱山の閉山(1964年)にともない人口流出があり1970年には186人となった。その後の人口の軽微な減少が継続し、2005年には140人、2008年には62世帯121人となった<ref name="koutuu"/>。<br />
<br />
== 産業 ==<br />
畜産(黒毛和牛の仔牛生産)が行われている。2008年現在、5件の畜産農家があり112頭の牛を飼育している。「みしま牛」のブランド確立にも取り組んでいる<ref name="koutuu"/>。島の大半を占める竹林資源を利用し、竹の子生産加工が行われているが、高齢化による労働力の低下と人手不足で、生産量は年々減少している。また、硫黄島には自然林と人工林を合わせて約46ヘクタールの椿林があり、その実を絞って作る椿油や、椿油を使った石鹸、シャンプー、リンスが、村の特産品として販売され平成19年には竹の子3.7t、椿油6tを出荷している。島周囲は好漁場だが、港湾施設の関係で小型漁船しか使用できず、水揚げ量は2007年実績で2t程度に留まっている<ref name="koutuu"/>。イセエビ漁が盛んである。島内には民宿が5軒あり100名程度を収容できるが、宿泊者の利用目的は公共事業関係の業務目的での宿泊が多く<ref name="koutuu"/>、必ずしも観光業が成功しているとは言いがたい。かつて硫黄山で硫黄や珪石の採掘が行われていたが現在では廃坑となっている(後述)<ref name="mishima">[http://www.mishimamura.jp/contents/sonsei/mura/muratu.html みしま村について]</ref>。<br />
<br />
== 教育 ==<br />
* [[三島村立三島小中学校]]<br />
* みしまジャンベスクール -Tam Tam Mandingue Japan-<br />
*: 村営の西アフリカの打楽器[[ジャンベ]]のスクール。毎年[[ママディ・ケイタ]]が訪れる<ref name="mishima"/>タムタムマンディングは西アフリカの伝統音楽を学ぶ学校として、1991年ママディ・ケイタ自身がベルギーのブリュッセルに設立したのが始まりで、今ではヨーロッパを中心に世界各国にその活動の場を広げている。アジアでは、本校が初の設立<ref>[http://www.ttmjp.net/Profile.html -Tam Tam Mandingue Japan-]</ref>。<br />
<br />
== ヤマハのリゾートホテル ==<br />
1973年10月、[[ヤマハリゾート]]による海洋リゾート整備の一環として、滑走路600mの飛行場が建設された。その翌年の4月には同社のリゾートホテルとして「旅荘 足摺」がオープン、リゾートブームの一時代を画したが、1983年4月、経営不振から飛行場、ホテルとも閉鎖した。その後、1994年4月、村は同社から飛行場を取得し日本初の村営飛行場として開港し、主に枕崎空港からのチャーター便が飛来していた。このときに[[ヤマハ]]が持ち込んだ[[クジャク|孔雀]]が野生化し、島のいたるところで見ることができる<ref name="mishima"/>。「旅荘 足摺」跡地は地元との取り決めで、完全に原状復帰され、草原になっている。<br />
<br />
== 硫黄岳 ==<br />
[[ファイル:2015 Satsuma-Iojima Iodake.jpg|thumb|250px|硫黄岳。2015年5月。東方より。<br />[[:File:Iodake stereo 150501 1031 & 150501 1033.jpg|ステレオ写真はこちら]]]]<br />
=== 硫黄岳の概要 ===<br />
[[流紋岩]]質の円錐火山で現在も活発な噴気活動を継続(2005年現在、[[気象庁]]火山活動度レベル2)し、常時観測火山である。<br />
<br />
頂上には直径450mの噴火口があるほか、南西側にも直径約200mの火口地形(キンツバ火口)、南東側にも古い火口地形跡と思われる高まり(古岳火口)が残っている。カルデラ形成前の噴出物としては長浜溶岩(流紋岩)や矢筈岳の[[玄武岩]]と[[安山岩]]が知られているが、何れも70万年以降の噴火によるものと考えられている。<br />
<br />
[[鬼界カルデラ]]を形成した大規模噴火は少なくとも2回あったことが知られ、その最期の噴火が6300年前の[[鬼界アカホヤ火山灰]]で知られる[[破局噴火]]であり、その火砕流は海を渡り南九州を直撃し、当時の南九州の文明を壊滅させた。その後に[[流紋岩]]の硫黄岳と[[玄武岩]]と[[安山岩]]の稲村岳が活動を開始し、稲村岳は3000年前に噴火を停止したが、それまでに硫黄岳と稲村岳の火山灰層は交互に存在し、距離にして2kmしか離れていない火山であるのに、噴出物に著しい差異を認めたことは非常に興味深いとされている<ref name="kazan"/>。<br />
<br />
6合目には展望台が設置されている。<br />
<br />
=== 鉱山として ===<br />
古くは平家物語に硫黄岳の山頂で、[[硫黄]]の採取がなされていたことが記載されている。[[薩摩藩]]の時代には重要な貿易品で、1868年に本格的な採掘が始まってから、1964年まで山頂付近で硫黄が採掘されていた<ref name="tozan">[http://homepage3.nifty.com/kunihiko/earth/volcano/satsumaiojima/sastumaiojima.htm# 硫黄岳の登山記事]</ref>。そのため火口周囲には螺旋状に坑道が切り込まれている<ref name="kazan"/>。その後は「南島オパール」社によって[[珪石]]の採掘が行われていた。硫黄岳の珪石は高純度であり、最盛期には年間5万トン、約3億円の生産額をあげていた<ref name="mishima"/>が、のちに日本国外からの安価な輸入品が増加したことによる価格の暴落が原因で閉鎖した。山頂まで鉱山用の車道が整備され、採掘した珪石はトラックで搬出されていたが、閉山後は斜面の崩落などにより荒廃しており、頂上までは徒歩で上る必要がある<ref name="tozan"/>。<br />
<br />
=== 近年の噴火活動 ===<br />
[[File:Port of Satsuma Iwo-island Aerial photograph.jpg|thumb|270px|right|薩摩硫黄島港の空中写真(1977年撮影)<br/>鉄分を含んだ温泉の湧出により、海は茶褐色に染まっている。<br/>{{国土航空写真}}]]<br />
1999年から2004年まで毎年噴火が起きたが、その後は爆発的噴火は観察されていない。噴煙を上げているが活動は静穏に保たれている。<br />
<br />
火口内部では非常に活発な噴気活動が観察されている。噴気の温度は800度を超えるものがあり噴気孔の赤熱現象が見られる。山頂は噴気によって視界も悪く高濃度の二酸化硫黄のためにガスマスクが必要である。山腹でも100度前後の噴気が多数観察されている。硫黄岳の噴気の特徴としては硫黄分に富み、二酸化炭素に乏しいことがあげられる<ref name="kazan"/>。1988年1月18日には4回にわたり噴煙が観測された<ref>気象庁、1988</ref>。1990年頃は硫黄岳山頂火口内の縁部に近い火口斜面に高温噴気が分布していたが、1994 年以降は、火口縁部よりも中心部の火口底における噴気活動が活発化した。1996年10月にはジェット音が放出されている新火孔が火口底に形成されているのが目視された。火口底の火孔は、その後も拡大傾向を続け1998年7月の観測時には火口底部の火孔は30m程度に拡大し、火山ガスと火山灰が間欠的に放出されているのが確認された。2001年7月中旬ごろから、硫黄岳の火口からは多量の白色の火山灰が放出されるようになり、2001年7月および9月の火口縁における観察では爆発音が聞かれた。8月13日には顕著な火山灰の放出を伴う噴火が発生したが、その際に火口から3km 離れた観測点でも明瞭な空気振動パルスが観測され80g/m<sup>2</sup>の降灰が観測された。2001 年11 月には火口の縁において地震動と空気振動の同時観測が行われ、爆発音や継続時間数分から10 分程度の空気振動と地震動が観測された<ref>地質調査所(1997):薩摩硫黄島火山の硫黄岳の活動状況、火山噴火予知連絡会会報、67, 79-82.</ref><ref>西 祐司・松島喜雄・斉藤英二・井口正人(2002):薩摩硫黄島硫黄岳の火山活動2001-2002, 2002 年地球惑星科学関連学会合同大会予稿集、V032. </ref>。1994年に確認された硫黄岳の山頂火口内の火孔は、この時点では約100m に拡大しており、そこから多量の白色の火山灰を放出していた<ref>[http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/~kazan/iwo_kuchi/01.pdf 井口 正人 「薩摩硫黄島火山における最近の火山活動―1975 年~2001 年―」 京都大学防災研究所]</ref>。2001年の測定では山頂火口内の火孔は160×110mに、2003年の測定では190×130mにもなり南側への拡大が顕著になっている<ref>[http://www.gsj.jp/kazan/kazan-bukai/yochiren/097/GPS_iojima.pdf薩摩硫黄島の GPS 観測結果および硫黄岳山頂火口の地形変化 第97 回火山噴火予知連絡会資料 2004年1月27日産総研地質調査総合センター 京大防災研火山活動研究センター]</ref>。<br />
<br />
== 主な施設・名所 ==<br />
[[File:Central village of Satsuma Iojima.jpg|thumb|270px|眼下に硫黄島中心集落・硫黄島港。右端の山は稲村岳、左の山は矢筈山、左の白い建物は開発センター。2015年5月。<br/>(この写真では硫黄岳は雲に隠れている)]]<br />
[[File:Satsuma-Iojima lighthouse.jpg|thumb|120px|薩摩硫黄島灯台]]<br />
* 冒険ランドいおうじま - 鹿児島市が建設したキャンプ施設。敷地面積21,000平方メートル、宿泊定員は150人<ref>[http://www.city.kagoshima.lg.jp/_1010/shimin/5kyouiku/5-6sisetu/5-6-1annnai/0002914.html 鹿児島市冒険ランドいおうじま]</ref>。<br />
* [[薩摩硫黄島飛行場]] - 硫黄島港より車で10分<ref>[http://www.pref.kagoshima.jp/suisui/pc/area/shima/2783/ 薩摩硫黄島空港]</ref><br />
* [[野湯]]<br />
** [[東温泉]] - 島内の温泉ではしばしば[[全国露天風呂ランキング]]に取り上げられる。<br />
** [[坂本温泉 (鹿児島県)|坂本温泉]] - 島の北側にある温泉。食塩泉。<br />
** ウータン温泉(大谷温泉)<br />
** 穴の浜温泉<br />
** 硫黄島内には、湯の滝・穴の浜・赤湯・長浜温泉・平家の城・北下平など多数の温泉があるが、硫黄岳からの距離によって強酸性泉~食塩泉まで泉質も様々である<ref name="kazan"/>。<br />
* 安徳帝墓所 - [[安徳天皇]]のものと伝えられる[[御陵]]が存在する。島の伝説では、安徳天皇はこの地で寛元元年(1243年)に[[崩御]]したという。周囲には御前山と呼ばれる丘陵地に「平家一門墓」といわれる中世墓地の遺跡がある。<br />
* 熊野神社 - 俊寛とともに流された[[藤原成経]]・[[平康頼]]が[[熊野権現]]を勧講して祭ったもの。後に安徳天皇が居住し、来真三種権現と改められた三種の神器を内陣にまつられたとされる。<br />
* 開発センター - 温泉施設や歴史資料館がある。島津氏の三種の神器の「借用証」などもここに保管されている。<br />
* 硫黄島郵便局 - 島で唯一の金融機関。ATMなし。<br />
* 薩摩硫黄島灯台 - 1972年2月初点。<br />
[[File:Inamura dake S V.jpg|thumb|250px|稲村岳。南側、海上よりみる]]<br />
* 稲村岳 - 玄武岩質溶岩の小さな火砕丘で3000年前に活動停止した火山。北側に口を開けた[[スコリア丘]]。<br />
* 矢筈岳 - 稲村岳同様の活動停止した火山。玄武岩と安山岩で形成されている。<br />
* 硫黄港(長浜港) - 海底からの噴出物で、常時鉄錆色に染まっている。海水と海底から湧き出る温泉水の化学反応によるもので、乳白色のものは強酸性泉からの噴出による含水ケイ酸アルミニウムであり、茶色のものは炭酸泉からの噴出による鉄化合物である<ref name="kazan"/>。噴出量は、変色した海域の面積より年間2×10<sup>7</sup>トンに達すると計算されている<ref name="kazan"/>。<br />
* [[昭和硫黄島]] - [[1934年]]に発生した東側沖合い約2km、水深約300mでの海底噴火により形成された。噴火は海底噴火として始まり、溶岩ドームを主体とした火山体の成長により新たな火山島を形成した。その後、同年9月から翌年4月頃まで噴火が続いたことにより東西500m、南北300m、海抜20mにまで成長した。新島を底面半径500m、頂面半径250m、高さ500mの円錐台とすると、体積は0.184km<sup>3</sup>となり、マグマ噴出量は1990年から1995年にかけて発生した[[雲仙岳#平成新山の噴火と災害|雲仙岳における平成新山]]の活動でのマグマ噴出量(0.18km<sup>3</sup>)に匹敵もしくは上回るものであり、昭和時代における最大規模の噴火であったと言える<ref>篠原宏志 火山研究解説集:薩摩硫黄島 つくば中央第七事業所 産業技術総合研究所 地質調査総合センター</ref>。周辺は好漁場となっているほか、島では温泉が湧いているが成分はほぼ海水に等しい。<br />
<br />
== 催事 ==<br />
* 「みしまカップ」ヨットレース - 日本全国から約600人が集まる。山川港沖から竹島港沖までのレースを実施している。<br />
<br />
== 特記事項 ==<br />
* [[俊寛]]祭り - 俊寛伝説の島づくりとして、俊寛像の建立や俊寛堂の整備を進め、五世[[中村勘三郎 (18代目)|中村勘九郎]]一門(のちの十八世中村勘三郎)による日本初となる野外歌舞伎となった三島村歌舞伎「俊寛」を上演し日本中の話題となった<ref name="mishima"/>。<br />
* 本州から[[那覇空港]]行きの航空機に搭乗した場合にこの島の直上付近を通過することがあり、噴煙をあげる火山島の様子を見ることができる。また、常時観察される島の周囲の海水変色域も同様に視認できる。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{脚注ヘルプ}}<br />
{{Reflist}}<br />
<br />
== 参考文献 ==<br />
* {{PDFlink|[http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/~kazan/iwo_kuchi/02.pdf 薩摩硫黄島における火山性地震の特徴]}} 井口正人、[[京都大学]]防災研究所<br />
* 三島村誌編纂委員会編 『三島村誌』 栗原正(三島村長)、1990年。<br />
* {{Cite book|和書<br />
|author = [[加藤祐三]]<br />
|title = 軽石 : 海底火山からのメッセージ<br />
|year = 2009<br />
|publisher = [[八坂書房]]<br />
|isbn = 978-4-89694-930-8<br />
}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[日本の秘境100選]]<br />
* [[長浜豊彦]]<br />
*[[硫黄島]] - その他の硫黄島<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
{{commons category|Iojima_(Kagoshima)}}<br />
* [http://mishimamura.com/ 三島村公式サイト]<br />
* [http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/fukuoka/508_Satsuma-Iojima/508_index.html 薩摩硫黄島] - 気象庁<br />
* [https://gbank.gsj.jp/volcano/Act_Vol/satsumaioujima/vr/index_c.html 火山研究解説集:薩摩硫黄島(産総研)]<br />
* 防災関連<br />
** [http://vivaweb2.bosai.go.jp/v-hazard/L_read/93satsuma-ioujima/93satsuma-io_1h01-L.pdf 薩摩硫黄島防災情報図,火山災害危険区域図] 防災科学技術研究所<br />
** [http://www.pref.kagoshima.jp/aj01/bosai/sonae/keikaku/h24/documents/31221_20130424102035-1.pdf 薩摩硫黄島防災情報図] 鹿児島県<br />
** [http://www.pref.kagoshima.jp/aj01/bosai/sonae/keikaku/h25/documents/39293_20140520172750-1.pdf 薩摩硫黄島の火山災害危険区域予測図]<br />
<br />
{{大隅諸島}}<br />
{{日本の活火山}}<br />
{{日本の指定離島}}<br />
{{DEFAULTSORT:いおうしま}}<br />
[[Category:上三島]]<br />
[[Category:火山島]]<br />
[[Category:九州地方の火山]]<br />
[[Category:鹿児島県の自然景勝地]]<br />
[[Category:日本の海岸景勝地]]<br />
[[Category:鹿児島県の町・字]]</div>
2409:11:4E0:F00:6C57:8F85:91F1:527E
ボランタリー・チェーン
2018-06-30T10:08:36Z
<p>2409:11:4E0:F00:6C57:8F85:91F1:527E: /* 主なボランタリー・チェーン */</p>
<hr />
<div>{{出典の明記|date=2011年10月}}<br />
'''ボランタリー・チェーン'''(英語:voluntary chain)は、[[流通]]における事業形態([[ビジネスモデル]])のひとつ。別名は'''任意連鎖店'''、または'''自発的連鎖店'''と言う。<br />
<br />
== 概要 ==<br />
多数の独立した小売事業者が連携・組織化し、商標使用・仕入れ・物流などを共同化し、これを行う形態のことを指す。<br />
これにより、仕入先との取引が大口化され、仕入れ単価の引き下げが期待できる。<br />
小規模の小売店は大手との価格差をできるだけなくし、独自のサービスで差別化を図る事ができる。<br />
<br />
=== 組織形態 ===<br />
組織形態としては以下のようになっている。<br />
*小売店主宰(コーペラティブ・チェーン) - 水平的統合とも言われる。共同で本部組織を設け、仕入れ・在庫管理・情報管理を行う。<br />
*卸会社主宰 - 垂直的統合とも言われる。POSシステムを導入し、商品情報や販売戦略を卸業者からリテールサポートとして提供される。これにより、[[フランチャイズ]]と同等のシステムを構築することができる。<br />
<br />
=== フランチャイズとの共通点と相違点 ===<br />
共通点としては<br />
* 本部の指導によるチェーン・オペレーションの展開<br />
* 加盟店の資本の独立<br />
<br />
相違点としては<br />
* 個々の事業者の独立性を保つことができる。<br />
* 加盟店または卸会社と加盟店が組織を結成する(フランチャイズは本部と加盟店が一対一の契約で成立)。<br />
<br />
と以上のようになっている。<br />
<br />
== 日本における展開 ==<br />
[[1923年]]、資生堂が日本で最初のボランタリー・チェーンである。<br />
<br />
[[高度経済成長]]期から第一次[[オイルショック]]の時期にかけて、数多くのボランタリー・チェーンが誕生した。<br />
<br />
当時、[[チェーンストア]]が次第に規模を拡大し始めており、これに価格等で対抗するため、ボランタリー・チェーンへ加盟する小規模な小売事業者が多かった。このため、中小企業庁もボランタリー・チェーンを後押ししていた。<br />
<br />
== 現在の状況 ==<br />
現在では、事業を急速に拡大できることから[[フランチャイズ]]方式を採用する事業者が増え、このため一時期よりその数を減らしている。また、フランチャイズ・チェーンと違い、ボランタリー・チェーンは同じチェーンでも事業者によって営業方針などがバラバラであり、メリットを感じにくいこともある。しかし、フランチャイズではリスクが高く、契約上制約が多いことから、比較的緩やかな形態を持つボランタリーチェーンに加入する業者も少なくない。<br />
<br />
== 主なボランタリー・チェーン ==<br />
*[[全日食チェーン]] - [[スーパーマーケット]]、食料品店<br />
*[[シジシージャパン]] - スーパーマーケット<br />
*[[セルコチェーン]] - スーパーマーケット<br />
*[[ナフコ (スーパーマーケット)|ナフコチェーン]] - スーパーマーケット。<br />
<!--*フードパワーセンターパリュー(VALUE) - スーパーマーケット--><br />
*[[コミュニティ・ストア|国分グローサーズチェーン(コミュニティ・ストア)]] - [[コンビニエンスストア]]<br />
*[[西川チェーン]] - [[寝具]]店<br />
*[[オールジャパンメガネチェーン]](アジョック) - [[眼鏡]]店<br />
*[[タックス本部|タックス]] - [[中古車]]販売店<br />
*モンマートストアシステムズ - [[酒]]類を扱う[[コンビニエンスストア]]<br />
*[[力餅食堂]] - [[飲食店]]<br />
*ビックリッキーグループ - [[酒]]小売店<br />
*[[コスモスベリーズ]]株式会社 - [[家庭用電気機械器具|家電品]]・[[ヤマダ電機]]の子会社<br />
*[[オールジャパンドラッグ]]株式会社 - [[医薬品]]、[[化粧品]]、[[健康食品]]、他。PB商品の開発も行っている。<br />
*ジョヴィ株式会社 - [[医薬品]]、[[健康食品]]、他。PB商品の開発も行っている。<br />
*[[ヤマザキショップ]](山崎製パン株式会社Yショップ事業部) - [[小売|小売店]] (いわゆる「コンビニエンス形態店」としての位置付け)<br />
*[[ポプラグループ]] - コンビニエンスストア<br />
*[[タックメイト]] - コンビニエンスストア<br />
*[[RICマート]] - コンビニエンスストア<br />
*[[セイコーフレッシュフーズ|ハマナスクラブ]] ‐コンビニエンスストア<br />
*パルム ‐ コンビニエンスストア。北海道にそれぞれ違う業者が運営する加盟店が3店舗存在する。24時間営業ではない。<br />
*ぷちショップグループ - 全国NO.1酒販店チェーンを主張する[[酒]]小売店。ぷちショップ○○、ぷちショップ○○商店等、ブランド名の後に個人商店の屋号を付けた店舗が多い。<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
*[[フランチャイズ]]<br />
*[[コーポレイト・チェーン]]<br />
*[[プライベートブランド]]<br />
*[[林信太郎 (官僚)|林信太郎]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
* [http://www.vca.or.jp/ 一般社団法人日本ボランタリーチェーン協会]<br />
<br />
{{DEFAULTSORT:ほらんたりいちええん}}<br />
[[Category:小売業]]<br />
[[Category:流通]]<br />
{{economy-stub}}<br />
<br />
[[de:Einkaufsgenossenschaft]]</div>
2409:11:4E0:F00:6C57:8F85:91F1:527E
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