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https:///mymemo.xyz/wiki/api.php?action=feedcontributions&feedformat=atom&user=2400%3A7800%3A8667%3A4600%3A6409%3AF3D%3AE87A%3AE604 miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja] 2025-01-15T03:16:57Z 利用者の投稿記録 MediaWiki 1.31.0 富山弁 2018-04-25T22:25:44Z <p>2400:7800:8667:4600:6409:F3D:E87A:E604: /* 富山弁が登場する作品 */</p> <hr /> <div>{{独自研究|date=2008年4月}}<br /> [[ファイル:Toyamaben1.jpg|thumb|富山弁を用いたポスター。「うまいっちゃ、食べてみられ」は「おいしいよ、食べてみてください」の意。]]<br /> &#039;&#039;&#039;富山弁&#039;&#039;&#039;(とやまべん)は、[[富山県]]で話されている[[日本語]]の[[日本語の方言|方言]]である。[[北陸方言]]の一種。[[旧国名]]の[[越中国|越中]]から&#039;&#039;&#039;越中方言&#039;&#039;&#039;(えっちゅうほうげん)などとも呼ばれる。<br /> <br /> == 概説 ==<br /> 富山県は北を[[日本海]]に面し、東には天然の要害である[[親不知]]や[[飛騨山脈]]が交通を遮っているため、富山弁は[[西日本方言]]の東限にあたる方言である。富山県は大きく三つの地域に分けられ、県の中央を走る[[呉羽丘陵]]を境に、東を[[富山県#富山県東部(呉東)|呉東]](ごとう)、西を[[富山県#富山県西部(呉西)|呉西]](ごせい)と呼ぶ。また、呉西の南部にある急峻な[[庄川]]の上流域を[[五箇山]](ごかやま)と呼ぶ。これにより、富山弁も&#039;&#039;&#039;呉東方言&#039;&#039;&#039;、&#039;&#039;&#039;呉西方言&#039;&#039;&#039;、&#039;&#039;&#039;五箇山方言&#039;&#039;&#039;の三つに分けられる&lt;ref name=&quot;講座方言学中部311-315&quot;&gt;『講座方言学6中部地方の方言』311頁-315頁。&lt;/ref&gt;。さらにこれを、&#039;&#039;&#039;呉東東部方言&#039;&#039;&#039;([[下新川郡]]、[[魚津市]]、[[黒部市]])、&#039;&#039;&#039;呉東西部方言&#039;&#039;&#039;([[滑川市]]、[[中新川郡]]、[[富山市]])、&#039;&#039;&#039;呉西北部方言&#039;&#039;&#039;([[氷見市]])、&#039;&#039;&#039;呉西南部方言&#039;&#039;&#039;([[射水市]]、[[高岡市]]、[[小矢部市]]、[[砺波市]]、[[南砺市]])、&#039;&#039;&#039;五箇山方言&#039;&#039;&#039;(南砺市五箇山)に分ける場合もある&lt;ref name=&quot;講座方言学中部311-315&quot;/&gt;。またこれらとは別に、富山弁全体を&#039;&#039;&#039;新川方言&#039;&#039;&#039;(魚津市、滑川市、黒部市などの旧[[新川郡|新川3郡]])、&#039;&#039;&#039;中部方言&#039;&#039;&#039;(富山市、高岡市など)、&#039;&#039;&#039;氷見方言&#039;&#039;&#039;(氷見市)、&#039;&#039;&#039;五箇山方言&#039;&#039;&#039;(南砺市五箇山)に四分する見方もある&lt;ref&gt;『講座方言学6中部地方の方言』3頁-4頁。&lt;/ref&gt;。いずれにしろ、五箇山は他地域とかなり異なる方言を持っている。県内全般に西日本方言の特徴を有するが、呉東方言には東日本方言の特徴がいくらかある。一方で音韻体系では[[東北方言]]と共通する要素もある。<br /> <br /> 県内の方言差は比較的小さいが、呉西は呉東の[[新川郡]]の大部分と共に[[加賀藩]]の直轄領だった期間が長かったこともあり、方言も風習も[[石川県]]と似通ったところが多く見受けられる。また、かつて越中に属したこともある石川県[[能登国|能登]]の方言は、[[金沢弁]]の「〜まっし」と富山弁の「〜ちゃ」のどちらも使うなど、富山弁と共通する面がある。<br /> <br /> == 発音 ==<br /> 促音、長音、撥音は共通語よりも短く発音される。「シオ」を「ッシォ」、「ミエル」を「ンメェル」、「オキル」を「オッキル」と言うなど、語頭や語中が[[促音]]や[[撥音]]になることがある。また、イとエは山間部を除き両者の中間音で発音されてほとんど区別がなく(「イス」を「エス」)、また主に沿岸部でシ、ジ、チとス、ズ、ツも区別がなくなり「[[ズーズー弁]]」となる(「チズ」を「ツズ」)&lt;ref&gt;『日本のことばシリーズ 16 富山県のことば』8頁-9頁。&lt;/ref&gt;。[[母音]]イ、ウは[[無声化]]が盛んで、これらが語末に来たとき母音そのものの脱落が起こることがある。一音節の語は長音化するのが普通。また、文節末で音節が上下に揺れる[[ゆすり音調]]が特徴で、これは[[助詞|間投助詞]]の役目を果たしている。ゆすり音調は[[嶺北]]での[[福井弁]]など、他の北陸方言でも見られる。<br /> <br /> === アクセント ===<br /> {| class=&quot;wikitable&quot; style=&quot;float:right; margin:0px 0px 3px 7px;&quot;<br /> |+ 富山のアクセント(京阪式・内輪東京式アクセントとの比較)<br /> ! colspan=&quot;3&quot; | &amp;nbsp; !! 京阪式 !! 富山&lt;br&gt;&lt;small&gt;(2拍目が狭母音)&lt;/small&gt; !! 富山&lt;br&gt;&lt;small&gt;(2拍目が広母音)&lt;/small&gt; !! 内輪東京式<br /> |-<br /> ! rowspan=5|二拍名詞|| 1類 !! 顔・風・鳥<br /> | H○○ || ○○ || ○○ || ○○<br /> |-<br /> ! 2類 !! 音・石・紙<br /> | H{{下げ核|○}}○ || {{下げ核|○}}○ || ○{{下げ核|○}} || ○{{下げ核|○}}<br /> |-<br /> ! 3類 !! 犬・月・花<br /> | H{{下げ核|○}}○ || {{下げ核|○}}○ || ○{{下げ核|○}} || ○{{下げ核|○}}<br /> |-<br /> ! 4類 !! 糸・稲・空<br /> | L○○ || ○○ || ○○ || {{下げ核|○}}○<br /> |-<br /> ! 5類 !! 雨・声・春<br /> | L○{{下げ核|○}} || {{下げ核|○}}○ || ○{{下げ核|○}} || {{下げ核|○}}○<br /> |}<br /> 富山県の[[アクセント]]は[[垂井式アクセント]]である。音の下がり目のみを区別する体系であり、[[京阪式アクセント]]のような語頭が高いか低いかを区別する体系ではない&lt;ref name=&quot;富山アクセント&quot;/&gt;。下がり目の直前の拍をアクセント核という。二拍名詞のアクセントは、県内ほぼ全域にわたって共通し、周辺地域のアクセントとの境界も県境に一致するとみられるが、五箇山の一部で県内主流のものとはやや異なったアクセントが用いられる&lt;ref name=&quot;富山アクセント&quot;&gt;『講座方言学6中部地方の方言』322頁-324頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 県内の主流アクセントでは、二拍名詞のうち、第1[[類 (アクセント)|類]](顔、風など)と第4類(糸、稲など)は平板型に発音される。また、第2類(音、紙など)、第3類(池、足など)、第5類(雨、春など)は二拍目の母音が広母音(a、e、o)なのか狭母音(i、u)なのかによって変化が起きる。第2、3、5類のうち、二拍目の母音が広母音のもの(音、池、雨など)は尾高型であり、二拍目が高く、後に続く助詞が低く発音される。二拍目の母音が狭母音のもの(紙、足、春など)は頭高型であり、一拍目が高く二拍目は低くなる&lt;ref name=&quot;富山アクセント&quot;/&gt;。このような母音の広狭による型の分裂は隣の石川県にもみられるほか、[[北奥羽方言]]や[[雲伯方言|出雲方言]]にもある。また、動詞と形容詞の言い切りの形では、全ての語が、二拍語は頭高型、三拍以上の語は中高型で、後ろから二拍目にアクセント核がある([[日本語の方言#アクセント]]に富山市アクセントの表あり)&lt;ref&gt;『日本のことばシリーズ 16 富山県のことば』11頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 文法 ==<br /> === 助動詞 ===<br /> 断定の[[助動詞]]には「や」「じゃ」を広く用いるが(例: そんなが&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;)、主に呉東で「だ」「でぁ」も用いる(例: そんなが&#039;&#039;&#039;だ&#039;&#039;&#039;ちゃ)&lt;ref&gt;『講座方言学6中部地方の方言』327頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> 尊敬語表現には、全県で「〜おられる」「〜しとられる」「〜おられた」「〜しとられた」を使うが、特に呉東で多用される。<br /> 対して呉西では[[近畿方言]]と同じく「〜はる」「〜はった」を多用する。高岡市・氷見市周辺では[[丹波弁]]や[[播州弁]]などと同じように「〜てや」「〜たった」を多用する。新川地方、[[砺波平野|砺波地方]]、射水市では「〜しゃる」「〜しゃった」「〜しゃい」も多用される。さらに砺波地方では「~(して)おいでる」も使われる。<br /> <br /> ; しゃい<br /> : 「〜しなさい」「〜しろ」の意。砺波地方や射水市、魚津市で多用される。<br /> : 例: こっ&#039;&#039;&#039;しゃい&#039;&#039;&#039; / こらっ&#039;&#039;&#039;しゃい&#039;&#039;&#039;(来&#039;&#039;&#039;なさい&#039;&#039;&#039;) / しっ&#039;&#039;&#039;しゃい&#039;&#039;&#039;(し&#039;&#039;&#039;なさい&#039;&#039;&#039;)<br /> [[ファイル:Toyamaben2.jpg|thumb|100px|[[地産地消]]を呼びかけるキャッチコピー。「食べんまいけ」は「食べよう」の意。]]<br /> ; まいけ<br /> : 勧誘の助動詞「う」「よう」にあたる。[[東海東山方言]]などにも似た用法がある。呉西では「〜まいけ」、呉東では「〜んまいけ」が使われる。否定の勧誘は「〜んとこまいけ」「〜んとかんまいけ」。[[入善町]]の[[コミュニティバス]]の愛称「[[のらんマイ・カー]]」、[[富山地方鉄道]]の[[ICカード]]乗車券「[[Ecomyca]](えこまいか)」などにこの表現に由来するネーミングがみられる。<br /> : 例: 行こ&#039;&#039;&#039;まいけ&#039;&#039;&#039;((一緒に)行こ&#039;&#039;&#039;う&#039;&#039;&#039;) / 行か&#039;&#039;&#039;んまいけ&#039;&#039;&#039;((一緒に)行こ&#039;&#039;&#039;う&#039;&#039;&#039;) / 行かんとこ&#039;&#039;&#039;まいけ&#039;&#039;&#039;(行かないでおこ&#039;&#039;&#039;う&#039;&#039;&#039;) / 行かんとか&#039;&#039;&#039;んまいけ&#039;&#039;&#039;(行かないでおこ&#039;&#039;&#039;う&#039;&#039;&#039;)<br /> [[ファイル:Toyama-dialect Imizu.jpg|thumb|100px|射水市の[[交通安全]]の看板。「気つけられ」は「気をつけなさい」の意。]]<br /> ; られ<br /> : 「〜しなさい」「〜しろ」「〜してください」の意。比較的自分に近い人(知り合いの同等または目下の人)に対して使う。<br /> : 例: 富山にこ&#039;&#039;&#039;られ&#039;&#039;&#039;(富山に来&#039;&#039;&#039;てください&#039;&#039;&#039;)<br /> ; ろー<br /> : 推量を表す。<br /> : 例: 起きろー / 寝ろー&lt;ref&gt;『講座方言学6中部地方の方言』327頁。&lt;/ref&gt;<br /> <br /> === 助詞 ===<br /> ; が<br /> : 終助詞の「の」、準体助詞の「の」にあたる。<br /> : 例: どうした&#039;&#039;&#039;が&#039;&#039;&#039;?(どうした&#039;&#039;&#039;の&#039;&#039;&#039;?) / この赤い&#039;&#039;&#039;が&#039;&#039;&#039;が欲しい(この赤い&#039;&#039;&#039;の&#039;&#039;&#039;が欲しい)<br /> ; 理由を表す助詞<br /> : 理由を表す接続助詞には、「ので」にあたるものとして「がで」「で」「もんで」を使う。「から」にあたるものとして「さかい」「から」「のって」「だで」「けで」「けに」の各系統のほか、これらの混ざった「さからいに」「からさかいに」「からのって」などもある。&lt;ref&gt;『講座方言学6中部地方の方言』328頁。&lt;/ref&gt;<br /> ; け<br /> : 疑問の終助詞「か」「かい」「かね」にあたる。「か」より柔らかい表現で、どちらかというと「~なの?」「~ですか?」に近い。<br /> : 例: こ、知っとっ&#039;&#039;&#039;け&#039;&#039;&#039;?(これを知って&#039;&#039;&#039;ますか&#039;&#039;&#039;?) / 課長さん、おってや&#039;&#039;&#039;け&#039;&#039;&#039;?(課長さんはいらっしゃる&#039;&#039;&#039;の&#039;&#039;&#039;?)<br /> ; ぜ<br /> : 終助詞の「よ」にあたる。呉西方言。「ちゃ」とほぼ同じだが、「ちゃ」は自己完結しているのに対し、「ぜ」は相手に同意を促すように使うのが特徴。「ぞ」の柔らかい用法。[[関東方言]]では男性語だが、女性も使う。<br /> : 例: そんながい&#039;&#039;&#039;ぜ&#039;&#039;&#039;(そうなんだ&#039;&#039;&#039;よ&#039;&#039;&#039;)<br /> ; ちゃ<br /> : 終助詞の「よ」「な」「ね」「の」にあたる。確認、念押し、詠嘆などを表す。<br /> : 例: そんながい&#039;&#039;&#039;ちゃ&#039;&#039;&#039;(そうなんだ&#039;&#039;&#039;よ&#039;&#039;&#039;) / どうにもならん&#039;&#039;&#039;ちゃ&#039;&#039;&#039;(どうにもならない&#039;&#039;&#039;よ&#039;&#039;&#039;)<br /> ; うぇ<br /> : 終助詞の「よ」にあたる。呉西方言。「ちゃ」「ぜ」に近いが、「うぇ」は相手を突き放すように淡々と使う。<br /> : 例: 誰もおらん&#039;&#039;&#039;うぇ&#039;&#039;&#039;(誰もいない&#039;&#039;&#039;よ&#039;&#039;&#039;)<br /> ; ちゃ<br /> : 係助詞の「は」にあたる。<br /> : 例: こっ&#039;&#039;&#039;ちゃ&#039;&#039;&#039;なんなが?(これ&#039;&#039;&#039;は&#039;&#039;&#039;なんなの?)<br /> ; にゃ<br /> : 終助詞の「ね」にあたる。主に[[射水市]][[新湊市|新湊]]で使われる。現在では使っている人は少ないが、年配の人などが使うことがある。<br /> : 例: そうや&#039;&#039;&#039;にゃ&#039;&#039;&#039;(そうだ&#039;&#039;&#039;ね&#039;&#039;&#039;)<br /> ; ま<br /> : 命令の終助詞「よ」にあたる。命令口調を強めるために使われる。禁止を促す時は否定の助詞である「ん」と繋がって「なま」になる。<br /> : 例: ちゃっちゃとせー&#039;&#039;&#039;ま&#039;&#039;&#039;!(早くしろ&#039;&#039;&#039;よ&#039;&#039;&#039;!) / そんなことしられんな&#039;&#039;&#039;ま&#039;&#039;&#039;!(そんなことするな&#039;&#039;&#039;よ&#039;&#039;&#039;!)わしに隠いとらんと、はなさっしゃい&#039;&#039;&#039;ま&#039;&#039;&#039;(私に隠さないで話しなさい&#039;&#039;&#039;よ&#039;&#039;&#039;)<br /> <br /> === その他 ===<br /> ; サ行五段動詞のイ音便<br /> : サ行五段動詞の連用形の「し」が「い」になりやすい。<br /> : 例: 出&#039;&#039;&#039;し&#039;&#039;&#039;てやっちゃ → 出&#039;&#039;&#039;い&#039;&#039;&#039;てやっちゃ((お金を)出してやるよ = おごってやるよ)<br /> ; 断定の助動詞「や」のイ音便<br /> : 断定の助動詞「や」に終助詞がつくとき、「や」が「い」になりやすい。<br /> : 例: そんなが&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;ちゃ → そんなが&#039;&#039;&#039;い&#039;&#039;&#039;ちゃ(そうなんだよ) / そんなが&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;ぜ → そんなが&#039;&#039;&#039;い&#039;&#039;&#039;ぜ(そうなんだよ)<br /> <br /> == 語彙 ==<br /> === 名詞 ===<br /> ; あやまち<br /> : 「怪我」の意。「あやまち医者」といえば、[[施術所]](接骨院など)のことを指す。<br /> ; おつくわい<br /> : 「正座」の意。<br /> : 例: &#039;&#039;&#039;おつくわい&#039;&#039;&#039;しられんか(&#039;&#039;&#039;正座&#039;&#039;&#039;しなさい)<br /> ; かいこ、かいこと、かえこと<br /> : 「交換」の意。「解雇」の意味ではない点に注意。<br /> ; 旅の人(たびのひと)<br /> : 文字通り「旅行中の人」という意味にもなりうるが、普通は「県外出身で富山県に在住して間もない人」のことを指す。「富山県出身で県外に在住している人」を指すこともある。外国人が「外人」という言葉に疎外感を持つように、県外出身者に閉鎖性を感じさせる言葉だが、使う側には県外からの文化を伝える人々を[[まれびと]]としてもてなす意識があり、差別を意図する言葉ではない。<br /> ; だら<br /> : 「[[馬鹿|ばか]]」「[[阿呆|あほ]]」の意。「足らず」の転訛と言われるが真偽は不明。「ばか」の「ば」と同様に「だ」を吐き捨てるように発音する。「だらぶつ」「だらぶち」「だら野郎」「だらちん」で「ばか野郎」「ばかもん」「ばかもの」「ばかちん」などの意味になる。「ばか」などと比べて罵倒や侮蔑のニュアンスはやや弱く、仲間内での冗談などでも使われる。山陰地方の[[因州弁]]、[[但馬弁]]、[[雲伯方言]]では類似した「だらず」が同義になる。<br /> : 例: &#039;&#039;&#039;だら&#039;&#039;&#039;ないがけ(&#039;&#039;&#039;ばか&#039;&#039;&#039;じゃないの)<br /> ; どすめろ<br /> : 「どす」は「どす黒い」などと同じく濁ったような様子を表す[[接頭語]]、「めろ」は女性蔑視的な表現である「女郎(めろう)」が転じたものである。現在ではほとんど使われなくなったが、近年でも女性にこの言葉を発して新聞沙汰になった例もある。<br /> ; ねね<br /> : 「赤ちゃん」「子供」の意。<br /> : 例: &#039;&#039;&#039;ねね&#039;&#039;&#039;みたいこと言われんなま(&#039;&#039;&#039;子供&#039;&#039;&#039;みたいなこと言うなよ)<br /> ; 部落(ぶらく)<br /> : 「集落」「町内会」の意。北陸地方では江戸時代の[[部落問題|被差別部落]]が風化しているため差別的な意味合いはなく、誤解に注意が必要である。<br /> <br /> === 代名詞 ===<br /> ; あ<br /> : 「あれ」の意。<br /> ; おわ<br /> : 男性語の一人称。<br /> ; こ<br /> : 「これ」の意。<br /> ; そ<br /> : 「それ」の意。<br /> <br /> === 動詞 ===<br /> ; あたる<br /> : 「もらう」の意。主語は人ではなくものになるため、「〜があたる」は「〜をもらう」の意。<br /> : 例: 小遣いが&#039;&#039;&#039;あたる&#039;&#039;&#039;(小遣いを&#039;&#039;&#039;もらう&#039;&#039;&#039;)<br /> ; あっかりする、あっかぁする<br /> : 「安心する」の意。<br /> ; いくそる<br /> : 「驚く」の意。<br /> ; うしなかす、うしなける<br /> : 「失くす」「紛失する」の意。<br /> ; かたがる<br /> : 「傾く」の意。他動詞「かたげる」で「傾ける」の意になる。<br /> ; かつかる<br /> : 「ぶつかる」の意。他動詞「かつける」で「ぶつける」の意になる。<br /> ; こちょがす、こちょわす<br /> : 「くすぐる」の意。<br /> ; そぼれる<br /> : 「驚く」の意。<br /> ; ちんちんかく<br /> : 「正座する」の意。「[[おちんちん|ちんちん]]掻く」と同音のためよく珍しい方言として取り上げられるが、同じ理由で標準語が浸透した現在はあまり使われない。<br /> : 例: &#039;&#039;&#039;ちんちんかか&#039;&#039;&#039;れんか(&#039;&#039;&#039;正座し&#039;&#039;&#039;なさい)<br /> ; ちんとする<br /> : 「じっとする」「おとなしくする」の意。<br /> : 例: &#039;&#039;&#039;ちんとし&#039;&#039;&#039;とられ(&#039;&#039;&#039;おとなしくし&#039;&#039;&#039;ていなさい)<br /> ; ねまる<br /> : 「座る」の意。<br /> ; またいする<br /> : 「しまう」「片づける」の意。<br /> <br /> === 形容詞 ===<br /> ; いじくらしい<br /> : 「うっとうしい」「面倒くさい」のような意味。面倒なことや自分の思い通りにならないことがあるときに使う。標準語では表現しにくい微妙なニュアンスがある。「はがやしい」も[[類義語]]だが、ややニュアンスが異なる。<br /> ; かたい<br /> : 「賢い」「礼儀正しい」「行儀がいい」の意。主に子供に対して用いる。<br /> ; こちょがしい、こちょわしい<br /> : 「くすぐったい」の意。<br /> ; しょわしない<br /> : 「せわしない」「落ち着きがない」などの意。<br /> ; だやい<br /> : 「だるい」「かったるい」「面倒くさい」の意。肉体的、精神的疲れを表現する言葉。標準語では表現しにくい微妙なニュアンスがある。<br /> ; 支えん(つかえん)<br /> : 「差し支えない」「構わない」の意。[[大阪弁]]の「かまへん」に近い。「使えない」の意の「使えん」と同音のため注意が必要である。<br /> : 例: こ、使(つこ)ていいがけ?(これ、使っていいかい?) - なーん、&#039;&#039;&#039;支えん&#039;&#039;&#039;よ(ああ、&#039;&#039;&#039;構わない&#039;&#039;&#039;よ) / なーん、&#039;&#039;&#039;使えん&#039;&#039;&#039;よ(いや、&#039;&#039;&#039;使えない&#039;&#039;&#039;よ)<br /> ; はがやしい<br /> : 「はがゆい」「うっとうしい」のような意味。自分の思い通りにならないときなどに使う。標準語では表現しにくい微妙なニュアンスがある。「いじくらしい」も類義語だが、ややニュアンスが異なる。<br /> ; はしかい<br /> : 「賢い」の意。<br /> <br /> === 形容動詞 ===<br /> ; かちゃかちゃ<br /> : 「ぐちゃぐちゃ」「めちゃくちゃ」の意。<br /> ; きときと<br /> : 「新鮮」の意。「きときとな魚」や「きときと市場」など、魚介類の売り場でのキャッチフレーズによく使われる。富山県を舞台にした映画『[[キトキト!]]』のタイトルに使われるなど、富山の方言として知られる言葉だが、金沢でも使われる。<br /> : 例: &#039;&#039;&#039;きときと&#039;&#039;&#039;な魚やね(&#039;&#039;&#039;新鮮&#039;&#039;&#039;な魚だね)<br /> ; つくつく<br /> : 「尖った」の意。<br /> : 例: 鉛筆を&#039;&#039;&#039;つくつく&#039;&#039;&#039;にする(鉛筆を&#039;&#039;&#039;尖ら&#039;&#039;&#039;せる)<br /> ; わやく、ばやく<br /> : 「ぐちゃぐちゃ」「整理されていない」の意。「わやわや」「ばやばや」とも。<br /> : 例: &#039;&#039;&#039;わやく&#039;&#039;&#039;な部屋(&#039;&#039;&#039;ぐちゃぐちゃ&#039;&#039;&#039;な部屋)<br /> : 例: &#039;&#039;&#039;ばやばや&#039;&#039;&#039;になっとる(&#039;&#039;&#039;ぐちゃぐちゃ&#039;&#039;&#039;になっている)<br /> <br /> === 副詞 ===<br /> ; でかいと<br /> : 「たくさん」の意。「でかい」は「大きい」の意味だが、「と」がつくと副詞の「たくさん」の意味になる。以下の例は、人ごみに驚いたときの常套句である。<br /> : 例: か、なんちゅ&#039;&#039;&#039;でかいと&#039;&#039;&#039;人おるがいね(これはなんと&#039;&#039;&#039;たくさん&#039;&#039;&#039;人がいるんだろう)<br /> ; なーん<br /> : 「まったく」「全然」の意。「何にも」が転訛したもの。「いいえ」の意味の感動詞的用法もある。<br /> : 例: &#039;&#039;&#039;なーん&#039;&#039;&#039;知らん(&#039;&#039;&#039;まったく&#039;&#039;&#039;知らない)<br /> ; まっで<br /> : 「まるで」「とても」「すごく」の意。<br /> ; やっとかっと<br /> : 「やっとのことで」「どうにかこうにか」の意。<br /> ; やわやわ<br /> : 「ゆっくり」の意。<br /> : 例: &#039;&#039;&#039;やわやわ&#039;&#039;&#039;行かんまいけ(&#039;&#039;&#039;ゆっくり&#039;&#039;&#039;行こうよ)<br /> <br /> === 感動詞 ===<br /> ; 気の毒な(きのどくな)<br /> : 「ありがとう」の意。文字通り「お気の毒に」という意味にもなりうる。<br /> ; なーん<br /> : もともとは否定の「いいえ」の意味だが、会話によっては相づちにもなる言葉。「何にも」が転訛したもの。否定か肯定かは会話の流れや言動で判断しなくてはならない。「まったく」「全然」の意味の副詞的用法もある。<br /> : 例: &#039;&#039;&#039;なーん&#039;&#039;&#039;、違(ちご)ちゃ(&#039;&#039;&#039;いいや&#039;&#039;&#039;、違うよ) / &#039;&#039;&#039;なーん&#039;&#039;&#039;、支えんよ(&#039;&#039;&#039;ああ&#039;&#039;&#039;、構わないよ)<br /> [[ファイル:Maidohaya 602.jpg|thumb|コミュニティバス[[まいどはや (バス)|まいどはや]]]]<br /> ; まいどはや<br /> : 「こんにちは」「ごめんください」の意。富山市の[[コミュニティバス]]や和菓子メーカー[[月世界本舗]]の製造する菓子の名前になっている。<br /> <br /> === 助数詞 ===<br /> ; 題目(だいめ)<br /> : [[歌]]([[歌詞]])の一番、二番、三番…のことを一題目、二題目、三題目…という。方言であることがあまり知られていない言葉のひとつである。<br /> <br /> == 富山弁が登場する作品 ==<br /> * [[ほしのふるまち]]([[原秀則]]の漫画。氷見市が主な舞台。)<br /> * [[47都道府犬]]([[声優バラエティー SAY!YOU!SAY!ME!]]内で放映された短編アニメ。郷土の名産をモチーフにした犬たちが登場する。富山県は[[イカ]]がモチーフの富山犬として登場し、「かわいい靴下買いに行くわよちゃぁ」などと話す。声優は、富山県出身の[[谷井あすか]]が担当している。)<br /> * [[ゆるゆり]]([[なもり]]の漫画。高岡市が主な舞台。)<br /> * 月影ベイベ(小玉ユキの漫画。富山市八尾地区(旧 八尾町)が主な舞台。)<br /> * [[アイドルタイムプリパラ]](本作の登場キャラクターである『地獄ミミ子』が富山弁に近い喋り方をする。)<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> &lt;references/&gt;<br /> <br /> == 参考文献 ==<br /> * 飯豊毅一・日野資純・佐藤亮一編『講座方言学6中部地方の方言』[[国書刊行会]]、1983年<br /> ** 下野雅昭「富山県の方言」<br /> * [[平山輝男]]ほか『日本のことばシリーズ 16 富山県のことば』[[明治書院]]、1998年<br /> <br /> == 関連項目 ==<br /> * [[日本語の方言]]<br /> * [[北陸方言]]([[魚津弁]]、[[能登弁]]、[[金沢弁]]、[[加賀弁]]、[[福井弁]])<br /> * [[間投イントネーション]]<br /> * [[ズーズー弁]]<br /> <br /> == 外部リンク ==<br /> * [http://www.pref.toyama.jp/sections/3009/3007/hougen/index.html 富山県方言収集緊急調査]<br /> * [http://ichirinso.web.fc2.com/toyama.html 富山弁辞典]<br /> * [http://www11.plala.or.jp/ikechan55/toyamaben/toyamaben.html 池ちゃんの富山弁ながやっちゃ]<br /> * [http://02ko01.com/ 現代富山弁の基礎知識]<br /> * [http://homepage1.nifty.com/zpe60314/kotobahogen9.htm 日本の方言 富山県富山弁]<br /> * [http://www5a.biglobe.ne.jp/~ancoro/hp/toyama/index.htm 富山弁]<br /> * [http://theberich.com/ The BERICH](富山弁を使ったフラッシュアニメが閲覧できる)<br /> {{Language-stub}}<br /> <br /> <br /> {{日本語の方言}}<br /> {{DEFAULTSORT:とやまへん}}<br /> [[Category:北陸方言]]<br /> [[Category:富山県の文化]]<br /> <br /> [[en:Hokuriku dialect#Toyama]]</div> 2400:7800:8667:4600:6409:F3D:E87A:E604 伊予弁 2018-04-25T22:24:37Z <p>2400:7800:8667:4600:6409:F3D:E87A:E604: /* 伊予弁に関連した人物・作品など */</p> <hr /> <div>{{独自研究|date=2010年4月}}<br /> &#039;&#039;&#039;伊予弁&#039;&#039;&#039;(いよべん)は、[[愛媛県]]で話されている[[日本語の方言]]である。[[四国方言]]の一つ。<br /> <br /> == 概要 ==<br /> 特に[[四国地方]]や[[北陸地方]]では、古い[[京言葉]](現代の[[京都市]]内では使われていないほど古い表現)が残っているケースが多くみられるが、愛媛県においても同様のことが言える。ただし同じ伊予弁でも南予のそれは[[九州方言]]の影響が強まり、[[近畿方言]]の影響が強い中予・東予のものとは大きな相違が見られる。この南予方言も大洲市を中心とした[[大洲方言]]と宇和島市を中心とした[[宇和島弁|宇和島方言]]とに分けられる。また、語句レベルでは御荘弁(現[[愛南町]])もある&lt;ref&gt;最新ひと目でわかる全国方言一覧辞典 ISBN 9784053002990。伊予路てくてく(NHK松山放送局)。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> [[土佐弁]]や[[広島弁]]などにも類似語彙・表現が見られるが、土佐弁より伊予弁の方が一般的に語調にソフトな表現が使用される傾向がある(同じ語句を用いる表現でも、土佐弁特有のイントネーションや語尾がないために優しく感じる)。テンポもややスローであることから一見、穏和な方言と見られがちだが、中には皮肉めいた表現も多数存在する。また広島弁とは語彙・表現とも似るが、アクセントにかなりの差異がある。<br /> <br /> [[アクセント]]は、全国的にみてもかなり複雑な分布を示している。[[東予方言]]は[[讃岐式アクセント|讃岐式]](京阪式の亜種)、[[中予方言]]は[[京阪式アクセント|京阪式]]、[[大洲方言]]は型の区別のない[[一型式アクセント]]、[[宇和島方言]]は[[東京式アクセント]]となっている。アクセントに関して言えば、東予方言は[[香川県]]の方言に近く、このアクセントは京都や大阪の京阪アクセントと異なった方向に変化を遂げたものと考えられている。また、宇和島方言は高知県西南部の方言に近く内輪東京式アクセントを使う(中輪東京式とみる学者もいる)。周辺方言のうち、徳島県と高知県の京阪式アクセントは、若干古風な、江戸時代中期〜後期の近畿地方で行われていたものに近い京阪式アクセントである。このため、中予方言は、地理的に近い方言と比べると、むしろ現代の[[大阪]]や京都に比較的近いアクセントが使用される&lt;ref&gt;金田一春彦著作集8―国語学編8― 154-155,158-162。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 会話表現の例 ==<br /> *「ほうじゃけん、~」「ほじゃきん、~」「ほやけん、~」→「だから、~」 - 「~やけん(きん)」など変形として使用される。<br /> * 「~んよ」「~なんよ」「~よ」→「~なのですよ」<br /> *「~ぞなもし」「~なもし」→「~ですよ、ねぇ」<br /> *「(家に)おる」→「(家に)いる」<br /> *:会話で「おる?」と問うと「おるよ」、「おろ」、「おろわい」等と回答される。丁寧な表現は「おいでる」→「いらっしゃる」、「おいでますか」→「いらっしゃいますか」。<br /> *「いんでこーわい」「かえってこーわい」 →「帰宅させていただきます」「かえります」<br /> *:他地域からの来訪者にとっては、誤解しかねない表現の一つ。他地域的なニュアンスで捉えると「いぬ(帰るの古表現)」+「来る」「帰る」+「来る」であるため、「帰ってからもう一度出直してくる」と捉えがちだが、ほとんどの場合、帰宅した人物がその日戻ってくることはない。何故なら、「いんでこーわい」「かえってこーわい」はすなわち、「会話をうち切って帰宅を知らせる」挨拶に他ならないからだ。言われた場合は帰宅の挨拶を交わしてその場を立ち去るのが正しい。<br /> *:また、単に「いんで」(「いね」)とか「いんでもろて」と単体で使うと「帰れ」とか「追い帰せ」ということになる(「いんで」→「帰って」、「いんでもろて」→「かえってもらって(かえっていただいて)」)。「いんだ」と過去形にすると「帰った」となる。この場合の丁寧な表現は「お帰りた」もしくは「お帰りになった」<br /> *「~をかく」→「~を引く」・「~を運ぶ」<br /> *「つかーさい」→「ください」<br /> *:東予方言では「つかーさい」であるが、南予方言では「やんなはい」となる。「~つか」名詞のあとに「つか」をつなげて、「~ちょうだい」の意味で使う。<br /> *「つむ」→「~を切る」 -「髪をつむ」、「爪をつむ」等<br /> *「だんだん」→「ありがとう」 - 旧表現<br /> *「がいに~」「がいな~」 →「ものすごく~、ものすごい~」<br /> *「かぁ(蚊)」「きぃ(木)」「はぁ↑(歯)」「はぁ↓(刃)」等短音単語の語尾が長母音化。(ただし、南予ではあまり起こらない)<br /> *「いなげな」→「おかしな、変わった、変な、風変わりな」<br /> *「うさした」→「無くした」 「うさす」→「無くす(紛失する)」<br /> *「しまう」→「片づける」<br /> *「まがる」→「触る(触れる)」「まがるなや」→「さわるなよ」<br /> *「まぞう」→「償う」、「弁償する」命令形は「まぞえ」となる。 <br /> *「いろう」、「いらう」→「まがる」と類似。<br /> *「せられん」→「するな」、「しないでください」<br /> *「おしな」→「やってみたらどうですか」、「やってみなさい」<br /> *「ほうしこ」→「[[スギナ|土筆]](つくし)」   <br /> *「とりのこ用紙」→「[[模造紙]]」          <br /> <br /> == 伊予弁に関連した人物・作品など ==<br /> * [[村上ショージ]] - 吉海町(現[[今治市]])出身<br /> * [[友近]] - [[松山市]]出身<br /> * [[白濱亜嵐]] - [[松山市]]出身<br /> * [[本田朋子]] - 松山市出身、[[フジテレビジョン|フジテレビ]][[アナウンサー]]。2007年3月18日放送の『[[晴れたらイイねッ!Let&#039;sコミミ隊]]』で少しだけ伊予弁を話す。<br /> * [[坊っちゃん]] - 松山を舞台にした夏目漱石の青春小説<br /> * [[漱石先生ぞな、もし]] - 夏目漱石をテーマにした半藤一利のエッセイ<br /> * [[坂の上の雲]] - 主に松山出身の軍人[[秋山好古]]・[[秋山真之|真之]]兄弟と、俳人[[正岡子規]]などの人たちが伊予弁を話す。<br /> * [[大番 (小説)|大番]] - [[獅子文六]]のヒット小説。宇和島近郊出身の設定である主人公の相場師が特徴的な伊予方言を使う。<br /> * [[陰陽座]] - 日本のヘヴィメタルバンド。メンバーの出身地である南予地方の方言を取り入れた楽曲(「がいながてや」「おらびなはい」「舞いあがる」など)がある。<br /> * [[がんばっていきまっしょい]] - 松山が舞台の映画及びドラマ。映画は1998年、[[磯村一路]]監督、[[田中麗奈]]主演。ドラマは2005年7月〜9月、[[関西テレビ放送]]で放送された。ともに伊予弁が用いられている。<br /> * [[死国]] - 1999年公開の映画。舞台は高知県のため[[土佐弁]]がメインであるが、愛媛県の[[フィルムコミッション]]の協力などから、ところどころで伊予弁が聞かれる。<br /> * [[タルト (キャラクター)|タルト]] - 愛媛の郷土菓子である[[タルト (郷土菓子)|タルト]]をモチーフにした、愛媛生まれのキャラクター。伊予弁を話す。<br /> * [[LUNKHEAD]] - 愛媛県[[新居浜市]]出身のロックバンド。上京した後もMCなどで伊予弁を多用するほか、「帰り途」や「僕らは生きる」などの楽曲も伊予弁で歌われている。<br /> * [[47都道府犬]] - [[声優バラエティー SAY!YOU!SAY!ME!]]内で放映された短編アニメ。郷土の名産をモチーフにした犬たちが登場し、愛媛県は蜜柑がモチーフの愛媛犬として登場している。「~ぞなもし」「飲んでつかーさい」など話す。声優は、愛媛県出身の[[水樹奈々]]が担当している(水樹は、[[新居浜市]]の出身)。<br /> * [[Another]] - [[綾辻行人]]のミステリー小説を原作としたアニメ。主人公のクラスメイト・猿田昇が語尾に「~ぞな」と付けて話す。伊予弁が使われた理由は、脚本の檜垣亮とキャラクターデザインの[[石井百合子]]が愛媛県出身であったため。<br /> * 永井浩二 - 愛媛県在住の一般のネット配信者。配信中に「なんぞこれ」を初めとする伊予弁を多用し、ネット上で頻繁に伊予弁が使われるようになった。<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{reflist}}<br /> <br /> == 関連項目 ==<br /> * [[讃岐弁]]<br /> * [[徳島弁]]<br /> * [[広島弁]]<br /> <br /> == 外部リンク ==<br /> * {{Wayback |url=http://www33.ocn.ne.jp/%7Ekotaro_mil/hougen.htm |title=伊豫方言大辞典 |date=20131011024141}}<br /> * {{Wayback |url=http://www.geocities.jp/isonomatsuri/newpage1.html |title=西条弁 |date=20090927133841}}<br /> * {{Wayback |url=http://hougen.atok.com/iyo/db/ |title=ほべり伊予弁ch |date=20110110064929}}<br /> <br /> {{日本語の方言}}<br /> {{DEFAULTSORT:いよへん}}<br /> [[Category:四国方言]]<br /> [[Category:愛媛県の文化]]</div> 2400:7800:8667:4600:6409:F3D:E87A:E604 因州弁 2018-04-25T22:17:36Z <p>2400:7800:8667:4600:6409:F3D:E87A:E604: /* 因州弁に関連した人物・作品など */</p> <hr /> <div>&#039;&#039;&#039;因州弁&#039;&#039;&#039;(いんしゅうべん)は、[[鳥取県]][[因幡国|因幡地方]]で話されている[[日本語の方言]]である。&#039;&#039;&#039;鳥取弁&#039;&#039;&#039;(とっとりべん)とも言う。[[中国方言]]の[[東山陰方言]]に属する。[[兵庫県]]北部の[[但馬国|但馬地方]]のうち、鳥取県に近い[[新温泉町]]などでは、かなり似た方言が話される([[但馬弁]]参照)。<br /> <br /> 鳥取県の方言は、東部の因州弁、中部の[[倉吉弁]]、西部の[[雲伯方言]]に分けられる。倉吉弁は[[伯耆国]]東部の方言で因州弁に近いが、いくつかの相違点がある。<br /> <br /> == 発音 ==<br /> [[平安時代|平安]]・[[鎌倉時代]]の「アウ」連母音に由来する開音は、鳥取県全域を含む山陰一帯で「アー」に変化した&lt;ref name=&quot;開音&quot;&gt;『講座方言学 8 中国・四国地方の方言』19頁&lt;/ref&gt;。そのため、推量や勧誘の表現で「行かあ」(行こう)、「~だらあ」(~だろう)などと言ったり、「買った」を山陽のような「買うた」ではなく「買った」や「買あた」と言う。<br /> <br /> [[アクセント]]は中輪[[東京式アクセント|東京式]]であるが、因州弁の特徴として「一つ上がりアクセント」がある。「いな&#039;&#039;&#039;か&#039;&#039;&#039;」「きも&#039;&#039;&#039;の&#039;&#039;&#039;」のように、アクセントの上がり目が後ろに下がり、高く発音される音節が一拍のみになる。この特徴は倉吉弁にもみられる。<br /> <br /> 連母音の融合は、鳥取市ではほとんど起こらないが、[[八頭郡]]では「赤い」→「あけえ」、「大工」→「でえく」のようにaiがeeになり、[[岩美郡]]では「赤い」→「あきゃあ」、「大工」→「でゃあく」のようにaiがjaaになる(郡の範囲は平成の大合併前のもの)。また[[智頭町]]では、「黒い」→「くれえ」のようにoiがeeになる現象があるが、他地域ではほとんどない。<br /> <br /> == 文法 ==<br /> 因州弁は[[中国方言]]の一種であるが、断定の助動詞に「~だ」を用い、「~じゃ」を用いる[[山陽方言|山陽地方]]と異なる。この「~だ」は、[[山陰方言|山陰地方]]全体に共通する。ただし、[[岡山県]]に近い[[智頭町]]や[[若桜町]]では「~じゃ」も用いる&lt;ref&gt;『講座方言学 8 中国・四国地方の方言』、室山敏昭「鳥取県の方言」の「助動詞」&lt;/ref&gt;。ワ行[[五段動詞]]の[[連用形]]音便は「思った」のような[[促音便]]であり、[[ウ音便]]は鳥取県下では智頭町のみで用いられる&lt;ref&gt;『日本のことばシリーズ31鳥取県のことば』19頁&lt;/ref&gt;。理由・原因の「~(だ)から」には「~(だ)けー」を使い、進行「~ょーる」と完了・結果「~とる」を使い分けるのは山陽地方の方言と共通する。<br /> <br /> == 表現・語彙 ==<br /> {{独自研究|section=1|date=2008年4月}}<br /> {| class=&quot;wikitable&quot;<br /> |-<br /> !因州弁<br /> !標準語<br /> !使用例<br /> !備考<br /> |-<br /> | あっとろし || ああ恐ろしい、ああびっくりした || || [[富山弁]]では「おっとろし」や「あいおっとろし(なんて恐ろしい)」が用いられる。<br /> |-<br /> | えらい || つかれた(苦しい) || 今日は暑いけぇえらいっちゃ(今日は暑いから疲れるよ) ||後述の「しんどい」より優勢的に用いられる<br /> |-<br /> | おおきに || ありがとう || || <br /> |-<br /> | おせ || 大人、年寄り || || <br /> |-<br /> | おる || いる || || <br /> |-<br /> | ぐすい || ゆるい || ボルトがぐすくてはまらん(ボルトがゆるくてはまらない)頭がぐすい(頭がわるい)&lt;!--「ぐすくて」ではなく「ぐすて」では?--&gt;|| よくない状態のときにつかう<br /> |-<br /> | さあ || そう || さあいな(そうだね) || 同意を示す際に使う。標準語の、よくわからないことを意味する「さあ」とは、イントネーションおよび後に続く語で区別する。<br /> |-<br /> | じるい || (地面が)ぬかるんでいる || || <br /> |-<br /> | しんどい || つかれた(つらい) || || &lt;!--西日本ではよく使われる--&gt;<br /> |-<br /> | しわい || かたい、手ごわい || 肉がしわい(肉が硬い)しわい問題(手ごわい問題) || <br /> |-<br /> | せる || あわてる、いそぐ、(時間が)進む || 何をせっとるだ(どうしてあわてているの?)時計がせっとる(時計が((実際の時間よりも))進んでいる) || <br /> |-<br /> | たいぎー || めんどくさい || || <br /> |-<br /> | たばこ || 休憩 || たばこしんさい(休憩しなさい) || たばこするとはあまり言わない<br /> |-<br /> | だまっとれ || 黙りなさい || || <br /> |-<br /> | だらず || あほ || || 「あほう」「たわけ」「ばか」とともに使用&lt;br&gt;足りない(=足らず)が語源<br /> |-<br /> | つかんさい || どうぞ~してください || || 相手にすすめるときに使う。<br /> |-<br /> | てわやく || 手先でコソコソ遊ぶこと || てわやくやめんさい || <br /> |-<br /> | とろける || 片付ける || || <br /> |-<br /> | なんぼ || いくつ(個数、年齢)、いくら(値段 || || <br /> |-<br /> | ばんなりまして || こんばんは || || <br /> |-<br /> | ほんに|| 本当に || || 関西などで使われる「ホンマに」と同じ意味<br /> |-<br /> | めぐ || 壊す || || ガ行五段活用の動詞<br /> |-<br /> | やる || あげる || || <br /> |-<br /> | ようけ || たくさん || || <br /> |-<br /> | よう+動詞の否定形 || ~できない || よう言わん(わ)、よう行かん(わ)、ようせん(わ) || <br /> |-<br /> | わったい! || なんてことだ! || || |-<br /> |-  <br /> | ~だっちゅーの || ~なんだよ || || |-<br /> |- <br /> | ~っちゃ || ! || いやだっちゃ(いやだ!) || 語尾に付けて強意として使われるが、ただ単に語尾表現として使われている。<br /> |-<br /> | ~だけぇー || ~だから || || 他に、~やけぇー、~じゃけぇー、~だけぇなー<br /> |-<br /> | ~だがな || ~でしょ || 自分の番だがな(自分の番ですよ) || <br /> |-<br /> | ~たがな || ~でしょ || 言ったがな(言ったでしょ) || <br /> |-<br /> | ~がな || ~ですよ || 知らんがな(知りませんよ) || <br /> |-<br /> | ~げ || ~っぽい、~そう || 綺麗げ(綺麗そう) || 方言?<br /> |-<br /> | ~ごせぇ || ~ください || それごせぇ(それをください) してごせぇ(してください)|| 何かを頼むときに使われる。最近ではあまり使用されなくなってきているが、お年寄りを中心に東中部で使われている。<br /> |-<br /> | ~なー || ~ですね || たいぎーなー(めんどくさいですね) || <br /> |-<br /> |~なった || ~された || ~しとんなったで(~しておられたよ) || 尊敬語として使われる<br /> |-<br /> | ~ぞなぁー || ~だよねぇ || 広いぞなぁー(広いよねぇ) || <br /> |-<br /> | ~んさい || ~しなさい || はようしんさい(早くしなさい)、やりんさい(やりなさい) || <br /> |-<br /> | ~がいや || ~でしょ || 見たがいや(見たでしょ) || <br /> |-<br /> | ~かいや || ~なさいよ || はよせんかいや(早くしなさいよ) || <br /> |-<br /> | ~せいや || ~しなさい || ちゃんとせいや(しっかりしなさい) || <br /> |-<br /> | ~しようや || ~しようよ || 野球しようや(野球しようよ) || <br /> |-<br /> | ~だで || ~だよ || そうだで(そうだよ) || 「いこうや」「しようや」が「いこうで」「やろうで」に置き換えられる<br /> |-<br /> | ~だいや || ~んだい || 何言っとっだいや(何を言っているんだい) || <br /> |-<br /> | ~から || ~で・・・が || 今日はどっから集会があるだ?(今日はどこで集会があるの?) || <br /> |-<br /> | ドンドロケ || カミナリ || すぐ近くにドンドロケが落ちた! || &lt;!--主に高齢者が使う--&gt;<br /> |-<br /> |~ワイ(ヤ) || ~わ! || 知らんワイ(ヤ)! やかましいワイ(ヤ)! || 強く否定するときに使う<br /> |-<br /> |~へん、せん || ~ない || そんなことすりゃーヘン(セン)! (そんなことしません) || 関西弁のヘンと同じ<br /> |-<br /> |~んさった。なった。 || ~された || ~しとんさったで(~しておられたよ) || 尊敬語として使われる<br /> |-<br /> |ワリャ(ワ) || お前 || ワリャ何しとるだいや!(お前は何をしてるんだ!) || 男言葉で目下に対して使う 関西のワレと同じ<br /> |-<br /> |げぇ(家ぇ) || ~の家 || おめぇげぇーの(おまえの家の)<br /> |-<br /> |}<br /> <br /> == 因州弁に関連した人物・作品など ==<br /> * [[平林都]](マナースクール経営者)……[[八頭郡]][[若桜町]]出身。会話の中に因州弁のイントネーションがしばしば散見される。<br /> * [[47都道府犬]] - [[声優バラエティー SAY!YOU!SAY!ME!]]内で放映された短編アニメ。郷土の名産をモチーフにした犬たちが登場する。鳥取県は、鳥取砂丘がモチーフの鳥取犬として登場し、『いいですだぁけぇ。』など話す。声優は、鳥取県出身の[[下田麻美]]が担当している。<br /> <br /> == 参考文献 ==<br /> * [[飯豊毅一]]・[[日野資純]]・[[佐藤亮一 (言語学者)|佐藤亮一]]編『講座方言学 8 中国・四国地方の方言』[[国書刊行会]]、1982年<br /> ** 広戸惇「中国方言の概説」<br /> ** 室山敏昭「鳥取県の方言」<br /> * 佐藤亮一編『都道府県別全国方言辞典』[[三省堂]]、2009年 <br /> ** 森下喜一「鳥取県」<br /> * [[平山輝男]]ほか編『日本のことばシリーズ31鳥取県のことば』[[明治書院]]、1998年<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> {{Reflist}}<br /> <br /> == 関連項目 ==<br /> * [[雲伯方言]](鳥取県西部の方言)<br /> * [[但馬弁]]<br /> * [[岡山弁]]<br /> <br /> <br /> {{日本語の方言}}<br /> {{DEFAULTSORT:いんしゆうへん}}<br /> [[Category:中国方言]]<br /> [[Category:鳥取県の文化]]<br /> {{language-stub}}</div> 2400:7800:8667:4600:6409:F3D:E87A:E604
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