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miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja]
2025-01-15T07:12:23Z
利用者の投稿記録
MediaWiki 1.31.0
SUPER GT
2019-03-23T04:09:42Z
<p>2001:268:C033:7CD4:D051:7F84:ED8F:692E: /* ブリヂストン */内容追加</p>
<hr />
<div>{{Infobox motorsport championship<br />
| logo = File:SUPER GT logo.svg<br />
| image-size = 150px<br />
| category = [[グランツーリスモ#モータースポーツ|グランドツーリングカー]]<br />
| country/region = {{flagicon|JPN}} 日本<br />{{flagicon|THA}} タイ<br />
| inaugural = 2005年<br />
| folded = <br />
| drivers = <br />
| teams = GT500: 15<br />GT300: 29<br />
| tyres = <br />
| champion driver = 2018年<br />GT500:<br />{{flagicon|JPN}} [[山本尚貴]]<br />{{flagicon|GBR}} [[ジェンソン・バトン]]<br />GT300:<br />{{flagicon|JPN}} [[黒澤治樹]]<br />{{flagicon|JPN}} [[蒲生尚弥]]<br />
| champion team = 2018年<br />GT500:[[チーム国光|TEAM KUNIMITSU]]<br />GT300:K2 R&D [[LEON RACING]]<br />
| manufacturer =<br />
| current_season = 2019年のSUPER GT<br />
| website = {{URL|https://supergt.net/}}<br />
}}<br />
'''SUPER GT''' (スーパージーティー) は、[[モータースポーツ|自動車レース]]の1カテゴリー。2004年まで[[全日本GT選手権]](JGTC)として開催されていたが、2005年から[[国際自動車連盟|FIA]]公認の国際シリーズとなった。<br />
<br />
== 概要 ==<br />
[[全日本GT選手権]]を前身とし2005年より開催されている選手権シリーズである。国内で開催されている自動車レースのシリーズとしては、1レース当たりの観客動員数は3万人 - 6万人と最大で、[[スーパーフォーミュラ]]と並び国内最高峰の自動車レースである<ref>{{Cite web|publisher=ブリヂストンモータースポーツ|title=【ブリヂストン モータースポーツ活動 主要カテゴリー紹介|url=http://ms.bridgestone.co.jp/category/sgt/|accessdate=2015-5-9}}</ref>。その注目度から国内外の様々な自動車メーカーが参加している。<br />
<br />
GT500クラスとGT300クラスという異なる2つのクラスの車両が同一コースを混走するという方式で<ref group="注">同様の方式を採用するのは、日本でも有名な[[ル・マン24時間レース]]を擁する[[FIA 世界耐久選手権|WEC]]が挙げられる。</ref>両クラスの速度差から徐々に混走状態となり、コースの所々で抜きつ抜かれつの争いが展開される。その為、観客にはより楽しめるエキサイティングな場面が増え、ドライバーには両クラスに注意しつつポイントを見極めながらタイムロスを抑えて上位を目指し走行するという高いスキルが求められるレースとなっている<ref name="lr_sgt_whats">{{Cite news |url=http://ms.toyota.co.jp/jp/gt/whats.html |title=SUPER GTとは? |newspaper=LEXUS Racing |date=2014}}</ref>。<br />
<br />
シリーズ戦の中で成績によりウェイト (重り) が加算されていくウェイトハンデ (Weight Handicap: WH) 制や[[リストリクター]]の導入などで、各車両の性能を調整して力を拮抗させることで白熱のレース展開となる様な演出がなされているため{{#tag:ref|全てのチームに対して優勝するチャンスを与えることで、多くのメーカーやチームの参加を促してシリーズを盛り上げる目的で導入された<ref name="nismo_vol.2">{{Cite news |url=http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/RACE/SUPERGT2006/ABOUT/INTRODUCTION/vol2.html |title=SUPER GT INTRODUCTION Vol.2 ウエイトハンデとリストリクター |newspaper=nismo |date=2006}}</ref>。 |group="注"}}、必ずしも有力チームが上位を占める訳では無く、シーズン終盤までポイントが僅差となることも珍しくない。レース距離は250km - 1000kmのセミ耐久レースで、2人のドライバーが組み、ドライバー交代が義務付けられている{{#tag:ref|1,000kmなどGTAが長距離と認めたレースでは3人となる。<ref name="lr_sgt_whats"/> |group="注"}}。認知度やレベルの向上などもあり、[[フォーミュラ1|F1]]、[[FIA 世界耐久選手権|WEC]]、[[ドイツツーリングカー選手権|DTM]]など海外のトップカテゴリーを経験したドライバーが参戦する例も増えている。<!--参戦ドライバーの[[ブノワ・トレルイエ]]は「世界中にSUPER GTを走りたいと思っているドライバーが多くいる。彼らはSUPER GTで勝つことの難しさをよく知っているんだ」と述べている<ref>2012年用のプロモーションムービー</ref>。--><br />
<br />
2006年には[[インターネット]]サイトで生中継され<ref group="注">2007年は録画放送</ref>、2007年からは[[BS放送]]で[[ハイビジョン]]録画放送されている。運営は、従来は同シリーズに参加する各チームらの代表によって構成される任意団体のGTアソシエイション (GTA) が行ってきたが、安定した運営母体として正式な法人化を必要とする声が高まり、2008年4月に「株式会社GTアソシエイション」が設立された<ref name="tochu">{{Cite news |url= |title= |newspaper=[[東京中日スポーツ]] 22面 |date=2008-03-17}}</ref>。<br />
<br />
== シリーズ発足の経緯 ==<br />
JGTCは、[[日本自動車連盟|JAF]]の管轄下でレースを開催してきたが、2002年より日本国内に加え[[マレーシア]]でシリーズ戦を開催してきた<ref group="注">当時流行した[[重症急性呼吸器症候群|SARS]]の影響で、2003年のみマレーシアラウンドが中止された。代わりに[[富士スピードウェイ|富士]]で[[グリッド (モータースポーツ)#レース結果による方式|2ヒート制]]で開催。</ref>。海外プロモーターからの誘致話も多く、2005年はマレーシアに加え[[上海市|上海]]でもシリーズ戦を開催することが予定されたが<ref group="注">その後上海でのレースは、現地オーガナイザーの受け入れ態勢が整っていないなどの理由で中止された。</ref>、3ヶ国以上でシリーズ戦を行うことは[[国際自動車連盟|FIA]]の定める国内選手権の規定から外れるため<ref group="注"> FIA International Sporting Code 24条a項では「国内選手権はシリーズ中1イベントのみ国外で開催できる」と定められているが、3ヶ国以上でシリーズ戦を行うと国外で少なくとも2つのイベントを開催しなければならず、この規定を満たさなくなる。</ref>、JAFの管轄下で開催される「全日本選手権」を名乗ることが出来なくなった<ref group="注">ノンタイトルイベントはこの規定の対象外なので、2004年にアメリカで行ったオールスター戦のような形であれば「全日本選手権」を名乗ることに問題はない。</ref>。そのためGTAではシリーズ名の変更を検討し、一度は「'''Super GT World Challenge'''」という新名称を発表したが、FIAより「World Challengeという名称は世界選手権 (World Championship) との誤解を招く」という理由からその部分を削除するよう求められ、最終的に「'''Super GT'''」という名称に落ち着いた。その後、シリーズ名表記を「'''SUPER GT'''」で統一することが公式発表されている<ref group="注">2005年のFIA国際シリーズカレンダー上はシリーズ名「'''Super GT Inter Challenge'''」と表記され、2006年以降のFIA国際シリーズカレンダー上はシリーズ名「'''Super GT'''」と表記されている。</ref>。<br />
<br />
なお、2006年以降の日本以外の開催は一カ国のみであるため<ref group="注">2013年まではマレーシア、2014年からはタイ</ref>、JAF管轄下に復帰し再び「全日本選手権」を名乗ることも可能であるが、GTAでは「レギュレーションの改訂においてJAFの意向に束縛されない」「統一したレースディレクターの採用が可能」などといった理由を挙げ、2006年以降もJAF管轄外で独自にレースを行っている。<!--尚、ボンネットにつけるカーナンバーの位置はJGTCの時は自由だったが、SUPER GTからは左側になっている。--><br />
<br />
== 車両 ==<br />
[[ファイル:Fuji Speedway Super GT start.jpg|thumb|220px|right|ホームストレート上で再スタートを待つ車両]]<br />
いわゆる[[ツーリングカー#モータースポーツにおける規定|ツーリングカーレース]]の車両で行われる。このジャンルのもともとの意図である市販車~改造車によるレースでは、ベース車両の基本性能が競技車両の特性に大きく影響するため、車種の多様性を維持するのは難しい。そこで、SUPER GTの前身であるJGTCではベース車両の諸元などにより'''GT500'''と'''GT300'''の2クラスに分けて、それぞれの順位を競うという方法を採用し、シリーズ名の変更後も2クラス制が受け継がれている。各車の性能を出来る限り近付けるため、性能調整 (BoP: Balance of Performance) が行われている。なお、後述するように、現行の車両、特にGT500はツーリングカーという語の印象にある「市販車の改造車」とは別物となっており、「GTカー」という表現なども見られるようになっている。<br />
<br />
2015年現在現行のルールでは、GT500とGT300のJAF-GT規格車両については「市販車ベースの改造」とは言い難く、かつての[[グループGT1|GT1クラス]]規定のように形骸化している。特に[[ドイツツーリングカー選手権|DTM]]と共通化を図った2014年以降のGT500の車両は、全車共通のカーボンモノコックと鋼管フレームにクラッシャブルエレメントを付けた車体<ref>http://www.fourtitude.com/news/publish/Motorsport_News/article_7604.shtml</ref>に市販車風の外板を被せている、といったようなものになっており、かつての(一応は市販車ベースである)「[[シルエットフォーミュラ]]」車をも越え、FRレイアウト<ref>HondaのNSX CONCEPT-GTはミッドシップだが、FR用に設計されているモノコックを、協議の上で特別にミッドシップに<!--魔-->改造している http://www.honda.co.jp/SuperGT/spcontents2014/nsx-concept-gt/machine-analysis/</ref>という点以外はレース専用の[[レーシングカー]]に近いものとなっている。類似例を挙げるなら「ヘッドライトやテールランプなど市販車風のエクステリアは、実は全てロゴなどと同様のペイント」{{要出典|date=2017年4月}}の(やはり現状と名前が大きく乖離している)[[NASCAR]]の「[[ストックカー]]」にも近い(相違点としては、NASCARの車両は鋼管フレームである)。(ただし、かつてのような競争の過熱のためというより、安全への配慮を重ねた結果ではある)<br />
<br />
このため、実際に多くのドライバーはツーリングカーの走り方では通用しないためフォーミュラ的な走り方をしていると言われている{{#tag:ref|2014年の最低車両重量はスーパーフォーミュラが660kg (ドライバー含む)、GT500が1000kg。ラップタイムの差は約7秒で、340kgの重量差などを勘案するとGT500はフォーミュラカーに迫る非常に優れた性能を持っていることが判る<ref name="aa20130510">{{Cite news |url=http://allabout.co.jp/gm/gc/417138/ |title=世界最速のGTマシン、最後の競演は見逃せない! |newspaper=All About |date=2013-05-10}}</ref>。ほぼ同仕様のエンジンを搭載しダウンフォースを含めた空力性能も大きく向上しているため、フォーミュラカーにより近いものとなっている。 |group="注"}}<ref name="2014r2f">2014 SUPER GT 第2戦 富士 決勝 . ''J SPORTS''</ref>。<br />
<br />
各クラスの名称は、クラス設立当初の最高出力が[[リストリクター#エアリストリクター|エアリストリクター]]による吸気制限でGT500は約500PS、GT300は300PSに制限されていたことに由来する。その後、エンジン性能の向上やエアリストリクター径の緩和などによって出力が向上、GT500は2012年時点で600PS近くにまで達し<ref>{{Cite news |url=http://www.ustream.tv/recorded/20713179 |title=日産モータースポーツ2012イベント(2/4)SuperGT監督トークショー |newspaper=Nissan Motorsports USTREAM |date=2012-02-26}}</ref>、[[土屋圭市]]によると2016年時点でGT500は600馬力以上<ref>{{Cite web | url=https://twitter.com/k1tsuchiya/status/753558451263901696 |title=土屋圭市のTwitter |work=土屋圭市のTwitter | accessdate=2016-7-14}}</ref>、GT300は550馬力以上<ref>{{Cite web | url=https://twitter.com/k1tsuchiya/status/753545369640767488 |title=土屋圭市のTwitter |work=土屋圭市のTwitter | accessdate=2016-7-14}}</ref>とされている。GT300は原則として[[グループGT3|FIA GT3]]に準拠しているため、両クラスともカテゴリーとしての名称のみが存続している。<br />
<br />
=== GT500クラス ===<br />
ゼッケンの色は白地に黒、[[前照灯|ヘッドランプ]]の色は白色で、参戦する車両は[[レクサス]]([[トヨタ自動車|トヨタ]])、[[日産自動車|日産]]、[[本田技研工業|ホンダ]]の3社が巨費を投じて製作したワークス車両が主体である。2014年からは[[モノコック]]他多くの基本部分の車両規定を[[ドイツツーリングカー選手権|DTM]]と統一した車輛で競われている(詳細は後述)。<br />
<br />
JGTC時代は[[グループA]]の延長で争われており、[[JTC]]時代よりも改造範囲を広くすることで当時スポーツカー市場の著しい衰退で車種が減っていた時期でも、古い車種を長く参戦させることができていた。しかしその分ワークス競争が過激化し、コストが高騰した。そこでJGTC最終期の2003年には前部・後部フレーム構造のパイプフレーム化、前後車両軸のフラットボトム化、トランスアクスル認可、サスペンション形式及びエンジン搭載位置の自由化などにより、性能均衡を円滑にした。これにより車両のフォーミュラ化が進み、2006年、2007年と空力の制限が行われた<ref>[AUTO SPORT 2013年1月18日号 三栄書房刊]</ref>。<br />
<br />
しかし市販車モノコックでは信頼性や耐久性の不足が訴えられたこと、よりシンプルな性能均衡が求められた結果、モノコックのオールフルカーボン化が実施された。2009年からは[[フォーミュラ・ニッポン]]と基本仕様を共通化した、3.4L [[V型8気筒|V8]][[自然吸気|NA]]エンジンをフロントに搭載した[[後輪駆動|FR]]車両のみが参戦出来るようなレギュレーションとなり、[[輸入車|海外]]の[[リアエンジン]]や[[ミッドシップ]]エンジンの大[[排気量]]の[[スポーツカー]]や[[スーパーカー]]が、全て特別に認められた車両として参加したため、国内外メーカーの車両を独自に改造した車両や、[[FIA GT1世界選手権|FIA GT1]]車両を使用する個人チーム (プライベーター) が活躍する場面は減少した<ref group="注">2006年には[[チーム郷]]が[[マセラティ・MC12]]で新規参戦を予定していたが、特別認定のパーツを用いても国産ワークスに対抗することは難しいと考えられたため参戦を見合わせる。2009年にはプライベーターが[[アストンマーティン・DB9]]で参加していた。(JGTCが始まった当初は、チャンピオンを獲得した例があった。) </ref>。2010年以降は3社とも規定に適合した車両を使用した。この規定は日産が一年前倒しのシャシー投入・一年遅れのエンジン投入、ホンダが09年も03年規定マシンを使い続けるなど、当初の目的ほどすっきりとした性能均衡にはならなかった。また、個性が薄れるという批判も見られるようになった。<br />
<br />
車重、[[ホイールベース]]、[[最低地上高]]、[[トランスミッション]]など車両性能に大きく影響を与える部分については概ね共通化されているため、メーカー間で極端に性能が偏ることは少ない<ref name="sgt20140403">{{Cite news |url=http://supergt.net/pages/pg:news_detail/device:pc/ln:ja/id:13710 |title=開幕直前特集:新型GT500マシンをクローズアップ! |newspaper=SUPER GT |date=2014-04-03}}</ref>。[[エアロパーツ]]など共通化されていない部分の自由度は極めて高く、レース毎に次々とアップデートパーツが投入されることも少なくないほど開発競争が激しく、内実はほぼ[[プロトタイプレーシングカー]]へと変貌を遂げ、[[FIA GT1世界選手権|FIA GT1]]の[[グループGT1|旧規定]]が消滅した2012年以降では「世界で最も速いGTカー」とも言われる<ref>{{Cite news |url=http://raybrig-ms.jp/about/index.html |title=WHAT'S SUPER GT |newspaper=RAYBRIG MOTORSPORT |date=}}</ref><ref name="aa20130510"/>。<!--「各マシンはヘッドライトとルーフ形状程度しか原形を留めていない」という記述があったが、そもそも一般車とは全く違う車体に、一般車に類似したように見せかけた外板を被せたような車なので、「原形を留めている」という表現は適切ではない--><br />
<br />
2014年からはエンジンを除き、[[モノコック]]、[[ディスクブレーキ|カーボンブレーキ]]、[[ショックアブソーバー|ダンパー]]、[[エアロパーツ#リアウイングスポイラー|リアウイング]]など基本部分の車両規定を[[ドイツツーリングカー選手権|DTM]]と統一、2012年のDTM車両規定を元にSUPER GT独自規定を盛り込んだ仕様となった{{#tag:ref|これは、将来的に両シリーズへ車両を相互参戦させることへの期待や、共通規格とすることでコスト削減を目的としたものである<ref name="as20121016b">{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=44254 |title=スーパーGT500クラス 2014年新車両規則概要 |newspaper=AUTO SPORT web |date=2012-10-16}}</ref><ref name="cw20130816">{{Cite news |url=http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20130816_611464.html |title=DTMと車両規則を統合したSUPER GTの2014年型車両を3メーカーで共同発表 |newspaper=Car Watch |date=2013-08-16}}</ref>。新型パーツの一部は、2013年のレースでも先行して投入された<ref name="sgnd20140305">{{Cite news |url=http://www.supergt.net/pages/pg:news_detail/device:pc/ln:ja/id:13671 |title=「パワーより空力優先で…」裏話が続出!MSシンポジウムでGT500車両開発者3人が対談 |newspaper=SUPER GT |date=2014-03-05}}</ref>。 |group="注"}}。外観は、各メーカーが市販車の意匠を生かしたデザインとすることをGTAなどに申請して認められている{{#tag:ref|メーカーの独自性をレースカーのデザインに反映させることで市販車の販売促進へ繋げる狙いがある<ref name="cw20130816">{{Cite news |url=http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20130816_611464.html |title=DTMと車両規則を統合したSUPER GTの2014年型車両を3メーカーで共同発表 |newspaper=Car Watch |date=2013-08-16}}</ref>。 |group="注"}}。全車が左ハンドルとなったほか、共通項目は60に上るが、各メーカーは限られた部分に開発を集中出来るというメリットもある{{#tag:ref|一例として、リヤウィングの翼端板は幅380mm×高さ200mm以内で形状は自由なほか、前後のフェンダーやホイールアーチ+フロアから275mmの高さまでの“デザインライン”から下の部分の改良は自由であるなどが挙げられる<ref name="2014r1">2014 SUPER GT 第1戦 岡山 決勝 . ''J SPORTS''</ref><ref name="as20121016b"/>。 |group="注"}}<ref name="2014r1"/>。新型は[[ダウンフォース]]が2013年に比べて約30%増加しコーナリング速度がアップ、最高速度は約10kmもアップしている{{#tag:ref|第1戦の岡山ではコースレコードを約3秒も上回った<ref name="2014r1"/>。 |group="注"}}。一方で、タイヤサイズが2013年よりも小さくなり、シャーシの捻れ[[剛性]]が低く、車重が軽くなり速度が増したことなども相まってタイヤへの負担が増えることも指摘されている<ref name="2014r1q">2014 SUPER GT 第1戦 岡山 予選 . ''J SPORTS''</ref><ref name="mmr20140401b">{{Cite news |url=http://www.michelin.co.jp/Motorsports_report/super_gt/2014/04/2014-sgt-basics-gt500-overview.html |title=2014年SUPER GT GT500クラスの見どころ |newspaper=MICHELIN MOTORSPORTS REPORT SUPER GT |date=2014-04-01}}</ref>。但し、ラップタイムに関してはダウンフォースが向上したことで、タイヤが摩耗しても急激な落ち込みは少ないとみられている<ref name="2014r1"/>。<br />
<br />
エンジンはDTMの4.0L [[V型8気筒]][[自然吸気|NA]]ではなく、[[スーパーフォーミュラ]]と共通となるガソリン2.0L 直列4気筒直噴ターボの“NRE{{#tag:ref|Nippon Racing Engine: 次世代に向けた競技用エンジンの理想を追求して、トヨタ、ホンダ、日産の3メーカーで共同開発した新型エンジン<ref name="sf_sf14&nre">{{Cite news |url=http://superformula.net/sf/enjoy/2014/special/technology-laboratory-001.shtml |title=初演に向けた「ドレス・リハーサル(舞台稽古)」の日々 SF14とNREが目指すもの |newspaper=SUPER FORMULA |date=2014}}</ref>。 |group="注"}}”を使用する<ref name="as20121016a">{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=6&no=44245 |title=スーパーGT、DTMとの車両規則統一に向け契約締結 |newspaper=AUTO SPORT web |date=2012-10-16}}</ref>。形式自体は開発コンセプトを除けば市販車と同一で、近年のレースカーと市販車との技術乖離の傾向が改められた<ref name="tr20130718">{{Cite news |url=http://ms.toyota.co.jp/jp/sf/special/2014-sf-new-engine-development-team-interview-0101.html |title=2014年スーパーフォーミュラ新型エンジン 開発チーム インタビュー |newspaper=TOYOTA Racing |date=2013-07-18}}</ref><ref name="as20140331">{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=55524 |title=日本のエンジン技術の未来を担う、NREエンジン |newspaper=AUTO SPORT web |date=2014-03-31}}</ref>。NREには、従来までの吸気を制限する“[[リストリクター#エアリストリクター|エアリストリクター]]”に代わり、エンジンに送られる燃料の上限と瞬間的な流量を制限する“[[リストリクター#燃料リストリクター|燃料リストリクター]]”が搭載されている<ref name="sf_sf14&nre"/>。これにより、設定されたエンジン回転数<ref group="注">スーパーフォーミュラは8,000rpmだが、SUPER GT GT500は重量があるため7,500rpmとなっている。</ref>まで機械式の燃料ポンプで制御、設定回転に達するとF1と同様の100kg/hに燃料供給量が制限される。<br />
<br />
燃料制限だけで吸気に制限が無いとして[[リーンバーン]](希薄燃焼)エンジンとすることも考えられなくはないが、近年は採用例が見られなくなっているようにあまり筋の良いエンジンではない。たとえば排気温度の上昇により、ターボチャージャーに負荷が掛かり、エンジンの耐久性も低下するというリスクがある<ref>{{Cite news |url=http://www.densomotorsports.jp/supergt/about.html |title=about SUPER GT |newspaper=DENSO |date=}}</ref>。(一般に希薄燃焼では燃焼自体による発熱量は下がるが、一方でNREのような直噴エンジンでは特に、噴射される燃料による冷却作用もあるため、燃料の量が減ると冷却も弱くなる)<br />
<br />
今後は、如何に少ない燃料でパワーを絞り出すかという、燃焼効率向上も重要開発ポイントの一つとなる<ref name="as20140331"/><ref name="lr2014r3er">{{Cite news |url=http://ms.toyota.co.jp/jp/gt/racereport/1403-autopolis-05.html |title=SUPER GT 2014年 第3戦 オートポリス エンジニアレポート |newspaper=LEXUS Racing |date=2014}}</ref>。<br />
<br />
<gallery><br />
ファイル:2006FOS 2004Nissan350ZGT500.jpg|日産・フェアレディZ(2004年)<br />
File:Motul Autech GT-R 2011 Super GT Fuji 250km.jpg|[[日産・GT-R]](2011年)<br />
File:The frontview of No.1 MOTUL AUTECH GT-R ver.2015.JPG|[[日産・GT-R]](2015年)<br />
</gallery><br />
<br />
<gallery><br />
File:2005 Zent Cerumo Supra 01.JPG|[[トヨタ・スープラ]](2005年)<br />
File:Andre Lotterer 2010 Super GT Fuji SC 430.jpg|[[レクサス・SC430]](2010年)<br />
File:No.6 ENEOS SUSTINA RC F at 2014 SUPER GT SUZUKA TEST (11).JPG|[[レクサス・RC F]](2014年)<br />
File:No.36 au TOM'S LC500 after SUZUKA 1000km THE FINAL (1).jpg|[[レクサス・LC500]](2017年)<br />
</gallery><br />
<br />
<gallery><br />
File:NSX-MugenGT500.JPG|[[ホンダ・NSX]](2003年)<br />
File:ARTA HSV-010 GT 2013 year model.jpg|[[ホンダ・HSV-010]](2013年)<br />
File:-16 MOTUL MUGEN NSX-GT (37074692580).jpg|[[ホンダ・NSX]](2017年)<br />
</gallery><br />
<br />
{| class="wikitable sortable" style="font-size:small"<br />
|-<br />
|+参戦車両<br />
|メーカー<br />
|車両名<br />
|参戦<br />
|エンジン仕様<br />
|備考<br />
|-<br />
|rowspan=2|[[日産自動車|日産]]<br />
|[[日産・フェアレディZ|フェアレディZ]]<br />
|2005年 - 2007年<br />
|3.0L V6 ツインターボ VQ30DETT(2005年 - 2006年)<br />4.5L V8 自然吸気 VK45DE(2006年 第9戦 - 2007年)<br />
|GT-Rに移行<br />
|-<br />
|[[日産・GT-R|GT-R]] <br />
|2008年 -<br />
|4.5L V8 自然吸気 VK45DE(2008年 - 2009年)<br />3.4L V8 自然吸気 VRH34A(2010年 - 2011年 第4戦)<br />3.4L V8 自然吸気 VRH34B(2011年 第5戦 - 2013年)<br />2.0L 直4 直噴ターボ NR20A(2014年 - )<br />
|<br />
|-<br />
|rowspan=1|[[トヨタ自動車|トヨタ]]<br />
|[[トヨタ・スープラ|スープラ]] <br />
|2005年 - 2006年<br />2020年 -<br />
|4.5L V8 自然吸気 3UZ-FE<br />2.0L 直4 直噴ターボ(2020年 - )<br />
|2007年までにSC430に完全移行<br />
|-<br />
|rowspan=3|[[レクサス]]<br />
|[[レクサス・SC|SC430]]<br />
|2006年 - 2013年<br />
|4.5L V8 自然吸気 3UZ-FE(2006年 - 2009年)<br />3.4L V8 自然吸気 RV8KG(2009年 - 2013年)<br />
|RC Fに移行<br />
|-<br />
|[[レクサス・RC|RC F]]<br />
|2014年 - 2016年<br />
|2.0L 直4 直噴ターボ RI4AG<br />
|LC500に移行<br />
|-<br />
|[[レクサス・LC|LC500]] <br />
|2017年 - 2019年<br />
|2.0L 直4 直噴ターボ RI4AG<br />
|スープラに移行<br />
|-<br />
|rowspan=3|[[本田技研工業|ホンダ]]<br />
|[[ホンダ・NSX|NSX-GT]]<br />
|2005年 - 2009年<br />2017年 -<br />
|3.0L V6 ターボ C30B(2005年 第1戦 - 第3戦)<br />3.5L V6 自然吸気 C32B(2005年 第3戦 - 2008年)<br />3.4L V6 自然吸気 C32B(2009年)<br />2.0L 直4 直噴ターボ HR-417E(2017年 -)<br />
|HSV-010 GTに移行<br />
|-<br />
|[[ホンダ・HSV-010|HSV-010 GT]]<br />
|2010年 - 2013年<br />
|3.4L V8 自然吸気 HR10EG<br />
|NSX CONCEPT-GTに移行<br />
|-<br />
|[[ホンダ・NSX (2016年)|NSX CONCEPT-GT]]<br />
|2014年 - 2016年<br />
|2.0L 直4 直噴ターボ HR-414E<br />
|NSX-GTに移行<br />
|-<br />
|rowspan=1|[[アストンマーティン]]<br />
|[[アストンマーティン・DB9|DBR9]] <br />
|2009年 第1,3,7戦<br />
|6.0L V12 自然吸気<br />
|[[アジアン・ル・マン・シリーズ|AsLMS]]に向けたスポット参戦<br />
|-<br />
|rowspan=1|[[ランボルギーニ]]<br />
|[[ランボルギーニ・ムルシエラゴ|ムルシエラゴ RG-1]] <br />
|2005年 第1戦 - 第6戦<br />
|6.0L V12 自然吸気 L535<br />
|第8戦からはGT300クラスに移行<br />
|-<br />
|rowspan=1|[[フェラーリ]]<br />
|[[フェラーリ・550マラネロ|550GTS]] <br />
|2005年<br />
|5.9L V12 自然吸気 F133<br />
|撤退<br />
|-<br />
|rowspan=1|[[マクラーレン・オートモーティブ|マクラーレン]]<br />
|[[マクラーレン・F1|F1 GTR]] <br />
|2005年 第2,6戦<br />
|6.0L V12 自然吸気 S70/2<br />
|スポット参戦<br />
|-<br />
|rowspan=1|[[マセラティ]]<br />
|[[マセラティ・MC12|MC12]] <br />
|2006年(実際には参戦せず)<br />
|6.0L V12 自然吸気 M144A<br />
|開幕前にエントリー撤回。参戦せず<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
※[[2004年の全日本GT選手権|2004年]]以前の参戦車種は[[全日本GT選手権]]の項を参照。<br />
<br />
=== GT300クラス ===<br />
ゼッケンの色は黄色地に黒、ヘッドランプの色は黄色の車両である。車両は「'''JAF-GT'''」と「'''FIA-GT'''」規格の2種類が混在しており、GTAではこれをより細かく全6カテゴリに区分・管理している。<!--また、コスト等の問題から2012年より出場できるのはカテゴリA・B・Fの3つだけとされており、それ以外はより重い性能調整を行わない限り出場不可としている。-->発足当初はJAF-GT規格に適合した車両のみ参戦可能であったが、エントラントをより多く集める目的で徐々にFIA-GTの導入条件を緩和した結果、FIA-GTがJAF-GTを逆転し急激に増加したため、車両の性能を調整して均衡したレースの実現を目指している<ref>{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=37648 |title=来季のJAF-GT車両はGT3レベルまで性能引き上げへ |newspaper=AUTO SPORT web |date=2011-11-13}}</ref>。<br />
<br />
3大ワークスの戦いとなっているGT500クラスとは対照的に、よりアマチュア向けの傾向があり、参加チームの大半がメーカーの支援を受けていないプライベーターである。国内外の多種多様な車両が混在しており、2011年には21車種26台ものエントリーがあった。2012年からはプリウスやCR-Zなどのハイブリッド勢も参戦し更に多様化、2014年は11車種が参戦している。国産[[スポーツカー]]の減少を踏まえたレギュレーションの大幅な緩和<ref group="注">改造範囲の拡大によってJAF-GT車両の製作コストはクラス発足当初より大幅に上昇し、シリーズ初期に多く見られた純粋な市販車チューン車両もほとんど姿を消してしまった。一例は、2010年にaprから参戦していたカローラアクシオGTはブレーキランプは赤い小さな円状のライトのみで周囲はイラストであり、またエンジンをミッドシップへ搭載して空力的観点から極端にボンネットが下がった形状で、ヘッドライトよりもボンネットが低かった。</ref>、更に、これまでより安価に入手・運用が可能なFIA GT3車両の導入を許可したことなどもあって、新たなチームの参戦や車両の多様化に拍車をかけている。<br />
<br />
近年はプライベーターが[[アニメ]]、[[ライトノベル]]といった[[サブカルチャー]]関連企業や[[パチンコ]]会社からスポンサードを受ける事例や、「[[初音ミク]]」「[[侵略!イカ娘]]」「[[ラブライブ!]]」などの[[キャラクター]](いわゆる[[版権]]もの)との[[タイアップ]]して[[ファン]]からチーム運営費を募る「個人スポンサー制度」を導入する事例が増加しており、そのようなチームが出走させる[[痛車]]が真剣勝負をするという光景は、世界でも類を見ない。2011年、2014年、2017年には初音ミクとタイアップしたマシンがGT300のシリーズチャンピオンを獲得するなど、タイアップによる宣伝のみで終わっていない例もある。<br />
<br />
==== JAF-GT ====<br />
SUPER GT独自の規格。レギュレーション上はJAFまたはFIAから認可を受けた市販車両がベースとされているが、実態は完全な新規制作、いわゆる[[ワンオフ]]で<ref group="注">基本的な寸法などはベース車両に準じている。</ref>、元々FIA-GTとして登録されている車両に改造を加えたものが主流となっている。本規格を前提に新規製作された車両は少数のワンオフとなる場合が殆どであり、FIA-GTに比べて生産・運用コストが高いというデメリットがある。<br />
<br />
FIA-GTに比べてボディの改造範囲が広く、より[[ダウンフォース]]を得やすいため、コーナリング性能や[[燃費]]性能に優れる傾向がある<ref name="m_cr-z">{{Cite news |url=http://www.honda.co.jp/SuperGT/spcontents2012/cr_zgt/ |title=MUGEN CR-Z GT マシン解説 |newspaper=HONDA |date=2012}}</ref>。さらに、FIA-GTでは厳しく制限されるシーズン中の改良パーツの投入、サスペンションやトランスミッションの[[歯車比|ギアレシオ]]調整なども比較的自由に行える<ref name="sgt20140130p5">{{Cite news |url=http://supergt.net/pages/pg:news_detail/device:pc/ln:ja/id:13631 |title=2013年SUPER GTマシンを振り返る Part 5 GT300 “JAF-GT300” |newspaper=SUPER GT |date=2014-01-30}}</ref>。一方で、エンジン出力はGT300クラスの由来ともなった約300PSに抑えられ、増加した空気[[抗力|抵抗]]の影響やFIA-GTに比べ小さいリストリクターを装着していることもあり、ストレートスピードでは約500PSの出力を持つFIA-GTに劣る場面が多い<ref name="sgt20140130p5"/>。[[アンチロック・ブレーキ・システム|ABS]]や[[トラクションコントロールシステム|TCS]]といった電子制御装置に関しては装着禁止となっていたが、FIA-GT3との性能差を埋めるため、TCSは2012年より、ABSは2014年より使用が認められている。<br />
<br />
;カテゴリーA<br />
:JAF-GTレギュレーションに基づいて改造を受けた市販車ベースの車両のうち、FIAまたはJAF公認車両に登録されているものが該当する。2011年シリーズ参加車両でこのカテゴリーに分類される車両は参戦していない。<br />
;カテゴリーB<br />
:JAF-GTレギュレーションに基づいて改造を受けた市販車ベースの車両のうち、FIAまたはJAF公認車両に登録されていないものが該当する。2015年には、[[スバル・BRZ]]や[[ホンダ・CR-Z]]などをベースにした車両が参戦している。<br />
;カテゴリーC<br />
:生産台数が市販車認定を受けるのに満たない少数生産スポーツカーをベースに改造した車両が属する。2012年には[[ASL・ガライヤ]]と[[ヴィーマック|ヴィーマック・RD350R]]の2車種が参戦した。少数生産車は通常の市販車に比べて最初からスポーツ走行に適した設計としやすいため、ベース車両のポテンシャルという点では他のカテゴリーに比べて有利である。但しこれらの車両は「あくまで」市販車ベースの車両で競うGT300クラスにおいては競技の趣旨にそぐわないため、カテゴリーCの車両は規定重量に加算してさらに特別性能調整のウェイトハンデを搭載することで初めて出場資格を得られることになっている。2014年にGT500クラスがDTMと統合するのを機に、GTレースに戻すという意味も込めて2012年で廃止された。<br />
;カテゴリーD<br />
:ベース車両の存在しない車両で、一般的には「プロトタイプレーシングカー」と呼ばれる車両が属するとされるが、実際にはベース車両が存在しているものの、A-C及びE、F規格のどれにも当てはまらなかったマシンも当カテゴリーにまとめられているため、所属車両は他のカテゴリーに増してより多種多様である。2011年には事実上ほぼ完全なプロトタイプレーシングカーである[[ムーンクラフト・紫電]]を始め、元はFIA-GT3規格の車両であるが日本で独自に改良を施したワンオフの[[ランボルギーニ・ガヤルド|JLOC ガヤルド RG-3]]、オリジナルのGT2規格車両にJAF-GT規格の範囲内で新たにモディファイした[[ポルシェ・911]]GT3RS (996型)、元々は[[ホンダ・C型エンジン|ホンダ・C32B]]エンジンを搭載していたヴィーマック・RD320Rにポルシェエンジンを換装した5号車のマッハ号、LM-GTE規格の[[フェラーリ・458イタリア|フェラーリ・458]]GTCなどが参戦した。カテゴリーCの車両よりもワンオフ性が高いため厳しい性能調整が下される<ref group="注">2011年シーズンのフェラーリ・458GTCは計100kgの性能調整がシーズン中に行われた。</ref>。<br />
;GT300マザーシャシー(GT300 MC)<br />
:FIA-GT3規定車両の増加によってJAF-GT車両を使うチームが減ったことから、国産車の参加増に加えて、車両の製作や国産部品の活用、チューニングなどの技術を継承、発展させていくことを狙いとして、新たに導入した規定で、JAFのカテゴリー上では「JAF-GT300 MC」という内規で運用される。[[童夢 (自動車会社)|童夢]]前社長の[[林みのる]]が進める『ISAKU PROJECT』用に開発されたCFRPモノコックを汎用シャシー([[マザーシャシー]])としてGTAが販売、それを組み込む形でマシンをくみ上げることで参戦車両にする。車体寸法は基本的に従来のJAF-GTと同一となるが、ホイールベースは2,750mm±10mmに統一され、GTA(JAF)によって認可されたエンジン・安全燃料タンク・ロールゲージの装着が義務付けられる<ref>[http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=51817 GT300マザーシャシーの概要・技術規則が発表に],オートスポーツ,2013年10月11日</ref>。<br />
:2014年にプロトタイプとなる[[トヨタ・86]] MCが発表され<ref>[http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=59501 GT300マザーシャシー誕生! 86のプロトを公開],オートスポーツ,2014年8月29日</ref>、同年第7戦で1台の8 6MCがスポット参戦した。2015年よりレギュレーションが整備され正式参戦できるようになり、この年では86 MCのほか、[[ロータス・エヴォーラ]]が参戦、2017年には[[トヨタ・マークX]]が参戦している。<br />
{{main|マザーシャシー}}<br />
<br />
<gallery>ファイル:OSAKA AUTO MESSE 2015 (43) - SUBARU BRZ R&D SPORT ver.2015.JPG|カテゴリーB車両<br/>(SUBARU BRZ [[R&D SPORT]]、2015年モデル)<br />
ファイル:R'Qs Vemac 350R 2012 Super GT Sugo free practice 2.jpg|カテゴリーC車両<br/>(R'Qs Vemac 350R、2012年モデル)<br />
ファイル:No.86 JLOC Verity Lambo RG3 ver.2012.JPG|カテゴリーD車両<br/>([[JLOC]] Verity Lambo RG3、2012年モデル)<br />
ファイル:No.25 VivaC 86 MC at 2015 International Suzuka 1000km (3).JPG|GT300マザーシャシー<br/>(VivaC 86 MC、2015年モデル)</gallery><br />
<br />
==== FIA-GT3 ====<br />
[[FIA]]が定めている世界共通の規格。以前は[[グループGT1|GT1]]、[[グループGT2|GT2]]も参戦可能だったが、GT300クラスに参戦出来る規格を車両の性能や参戦コストなどを考慮し、2012年より[[グループGT3|GT3]]クラスのみとなる<ref>{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=28747 |title=2012年からGT300クラスの主流はJAF-GTとFIA-GT3に? |newspaper=AUTO SPORT web |date=2012-08-23}}</ref>。GT3は主にスポーツカーをベースとしたレース専用の市販車両で、製造台数が少なく約4,000万円程度と高価であるが<ref group="注">これはGT3が当初ジェントルマンクラスとして生まれたクラスの為、車両価格上限がレギュレーションで定められている事も関係している。</ref>、新規開発の必要が無くコストを抑えられることから、世界のGTレースでは主流となっている。そのため、世界中のチーム間で中古車の売買なども行われている。<br />
<br />
JAF-GT規格に比べると改造範囲が狭く、エンジンやギヤ比、空力パーツは変更出来ないためセッティング範囲が限定され、コースレイアウトによる差が出やすい傾向がある<ref>{{Cite news |url=http://supergt.net/pages/pg:news_detail/device:pc/ln:ja/id:13627 |title=2013年SUPER GTマシンを振り返る Part 4 GT300 “FIA GT3 -1-” |newspaper=SUPER GT |date=2014-01-23}}</ref>。ボディはより市販車のオリジナルに近いためダウンフォースは低いものの空気抵抗が少なく、最も下位のGT3でも500PSを超える出力を発揮するエンジンを搭載しているため、ストレートでの最高速度はJAF-GT車両に勝る性能を有していることが多い<ref name="m_cr-z"/>。反面、コーナリングや燃費性能ではJAF-GTに劣る傾向があるため、テクニカルサーキットや長距離のレースでは苦戦を強いられる傾向がある。<br />
<br />
2011年までは、FIA-GTはFIAの性能調整であるBoPを基準として、GTA独自の性能調整を施すという形でJAF-GTとのバランスを取っていたが、2012年からはFIA-GT3に関しては、前年型を使用していたとしてもFIAの最新BoPを適用し、独自の性能調整は基本的に行わないとしている。2012年仕様でも製造元のチームや会社により2013年度版のアップデートパーツを購入出来る場合もあるが、その場合は2013年度のBoPを受けることになる。2014年からはFIAの[[:en:Blancpain Endurance Series|ブランパン耐久シリーズ]] (<small>英語版</small>) で用いられているBoPを採用した<ref name="2014r1"/><br />
<br />
;カテゴリーE<br />
:FIA-GT1車両、FIA-GT2車両が該当する。<br />
;カテゴリーF<br />
:FIA-GT3車両が該当する。<br />
<gallery>ファイル:Hiroki Yoshimoto 2010 Super GT Fuji 400km qualify.jpg|カテゴリーE車両<br/>triple a [[アストンマーティン・V8ヴァンテージ|Vantage]] GT2、2010年モデル)<br />
ファイル:One scene at 2015 Suzuka Tire Test (51).JPG|カテゴリーF車両<br/>(GAINER TANAX [[日産・GT-R|GT-R]]、2015年モデル)</gallery><br />
{| class="wikitable sortable" style="font-size:small"<br />
|-<br />
|+参戦車両<br />
! メーカー<br />
! 車両名<br />
! 規格<br />
! 参戦<br />
! 備考<br />
|-<br />
|rowspan=2|[[日産自動車|日産]]<br />
|[[日産・フェアレディZ|フェアレディZ]]<br />
|JAF-GT<br />
|2005年 - 2010年<br />
|撤退<br />
|-<br />
|[[日産・GT-R|GT-R nismo GT3]]<br />
|FIA-GT3<br />
|2012年 -<br />
|<br />
|-<br />
<br />
|rowspan=7|[[トヨタ]]<br />
|[[トヨタ・MR-S|MR-S]]<br />
|JAF-GT<br />
|2005年 - 2008年<br />
|カローラアクシオに移行<br />
|-<br />
|[[トヨタ・セリカ|セリカ]]<br />
|JAF-GT<br />
|2005年 - 2008年 第2戦<br />
|IS350に移行<ref group="注">JGTC時代のスープラのコンポーネントを流用していた。</ref><br />
|-<br />
|[[トヨタ・カローラ|カローラアクシオ]]<br />
|JAF-GT<br />
|2009年 - 2011年<br />
|プリウスに移行<ref group="注" name="midship">ミッドシップ化</ref><ref group="注" name="4door">4ドアセダン</ref><br />
|-<br />
|[[トヨタ・プリウス|プリウス]]<br />
|JAF-GT<br />
|2012年 - 2015年(ZVW30型)<br />2016年 - 2018年(ZVW50型)<br />
|ZVW30型はZVW50型に移行<ref group="注" name="hybrid">ハイブリッドカー</ref><ref group="注" name="midship"></ref><ref group="注" name="4door"></ref><ref group="注">[[フォーミュラ・ニッポン]]で使用されていた[[トヨタ・RV8K|RV8K]]エンジンに換装</ref><br />
|-<br />
|[[トヨタ・プリウス#プリウスPHV|プリウスPHV]]<br />
|JAF-GT<br />
|2019年 - (ZVW52型)<br />
|<ref group="注" name="4door"></ref><br />
|-<br />
|[[トヨタ・86|86]]<br />
|JAF-GT<br />
|2014年 第7戦、2015年 -<br />
|2014年はスポット参戦<ref group="注" name="mc">マザーシャシー車</ref><br />
|-<br />
|[[トヨタ・マークX|マークX]]<br />
|JAF-GT<br />
|2017年 -<br />
|<ref group="注" name="4door"></ref><ref group="注" name="mc"></ref><br />
|-<br />
<br />
|rowspan=2|[[レクサス]]<br />
|[[レクサス・IS|IS350]]<br />
|JAF-GT<br />
|2008年 第3戦 - 2012年<br />
|撤退<ref group="注" name="midship"></ref><ref group="注" name="4door"></ref><ref group="注">[[フォーミュラ・ニッポン]]で使用されていた[[トヨタ・RV8J|RV8J]]エンジンに換装</ref><br />
|-<br />
|[[レクサス・RC|RC F GT3]]<br />
|FIA-GT3<br />
|2015年 -<br />
|<ref group="注">2015年 - 2016年シーズンはGT3ホモロゲーション未取得のため、特認扱いでの参戦</ref><br />
|-<br />
<br />
|rowspan=3|[[ホンダ]]<br />
|[[ホンダ・NSX|NSX]]<br />
|JAF-GT<br />
|2005年 - 2006年<br />
|撤退<ref group="注">GT500クラスのNSX-GTをデチューンした上で流用していた。</ref><br />
|-<br />
|[[ホンダ・CR-Z|CR-Z]]<br />
|JAF-GT<br />
|2012年 第4戦 - 2015年<br />
|撤退。一部の参戦車はM6 GT3に移行<ref group="注" name="hybrid"></ref><ref group="注" name="midship"></ref><ref group="注">[[ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント|HPD]]製のLMP2用エンジン(HR28TT)に換装。ただし、便宜上ベースとなったJ35A名義でエントリー。</ref><br />
|-<br />
|[[ホンダ・NSX (2016年)|NSX GT3]]<br />
|FIA-GT3<br />
|2018年 -<br />
|<br />
|-<br />
<br />
|rowspan=3|[[スバル]]<br />
|[[スバル・インプレッサ|インプレッサ]]<br />
|JAF-GT<br />
|2005年(GD中期型)<br />2006年 第5戦 - 2008年(GD後期型)<br />
|GD中期型はGD後期型に移行<br />GD後期型は撤退<br /><br />
<ref group="注">4WD</ref><ref group="注" name="4door"></ref><br />
|-<br />
|[[スバル・レガシィ|レガシィB4]]<br />
|JAF-GT<br />
|2009年 第6戦 - 2011年<br />
|BRZに移行<ref group="注">2009年シーズンは4WD、2010年シーズン以降は2WD</ref><ref group="注" name="4door"></ref><br />
|-<br />
|[[スバル・BRZ|BRZ]]<br />
|JAF-GT<br />
|2012年 -<br />
|<br />
|-<br />
<br />
|[[マツダ]]<br />
|[[マツダ・RX-7|RX-7]]<br />
|JAF-GT<br />
|2005年 - 2010年<br />
|撤退。FD3S型のみの参戦<br />
|-<br />
<br />
|[[オートバックス・スポーツカー研究所|ASL]]<br />
|[[ASL・ガライヤ|ガライヤ]]<br />
|JAF-GT<br />
|2005年、2007年 - 2012年<br />
|CR-Zに移行、参戦休止。<br />
|-<br />
<br />
|rowspan=6|[[ポルシェ]]<br />
|[[ポルシェ・968|968]]<br />
|JAF-GT<br />
|2005年<br />
|撤退<br />
|-<br />
|[[ポルシェ・ボクスター|ボクスター]]<br />
|JAF-GT<br />
|2005年 - 2010年<br />
|撤退。986型のみの参戦。JGTC時代に参戦していた車両とは別個体<br />
|-<br />
|[[ポルシェ・911|911 GT3 Cup]]<br />
|JAF-GT<br />
|2005年 - 2007年<br />
|撤退。996型のみの参戦<br />
|-<br />
|911 GT3 R<br />
|FIA-GT2<br />FIA-GT3<br />
|2005年 - 2009年 (996型)<br />2010年 第5戦 - 2015年 (997型)<br />2016年 - (991型)<br />
|997型は991型に移行、996型<ref group="注" name="jaf-gt"/>は撤退<br />
|-<br />
|911 GT3 RS<br />
|FIA-GT2<br />JAF-GT<br />FIA-GT2<br />
|2005年 - 2010年 (996型)<br />2006年 - 2011年 (996型)<br />2007年 - 2008年 (997型)<br />
|996型<ref group="注" name="jaf-gt"/>、997型共に撤退<br />
|-<br />
|911 GT3 RSR<br />
|FIA-GT2<br />
|2005年 - 2010年 (996型)<br />2009年 - 2011年 (997型)<br />
|996型<ref group="注" name="jaf-gt">区分上JAF-GT扱い</ref>、997型共に撤退<br />
|-<br />
<br />
|rowspan=6|[[ランボルギーニ]]<br />
|[[ランボルギーニ・ムルシエラゴ|ムルシエラゴ RG-1]]<br />
|FIA-GT1<br />
|2005年 第4戦 - 2009年<br />
|段階的にガヤルド RG-3に移行<br />
|-<br />
|[[ランボルギーニ・ガヤルド|ガヤルド RG-3]]<br />
|FIA-GT3<br />
|2007年 - 2012年<br />
|段階的にガヤルドLP600+ GT3に移行<ref group="注" name="jaf-gt"/>。<br />
|-<br />
|ガヤルド LP600+ GT3<br />
|FIA-GT3<br />
|2012年 - 2013年<br />
|ガヤルド FL2 GT3に変更<br />
|-<br />
|ガヤルド FL2 GT3<br />
|FIA-GT3<br />
|2013年 - 2015年<br />
|ウラカン GT3に移行<br />
|-<br />
|ガヤルド R-EX<br />
|FIA-GT3<br />
|2015年 第3戦 <br />
|スポット参戦<br />
|-<br />
|[[ランボルギーニ・ウラカン|ウラカン GT3]]<br />
|FIA-GT3<br />
|2016年 -<br />
|<br />
|-<br />
<br />
|rowspan=3|[[アストンマーティン]]<br />
|[[アストンマーティン・ヴァンテージ|V8 ヴァンテージ GT2]]<br />
|FIA-GT2<br />
|2010年 - 2012年 第1戦<br />
|V12 ヴァンテージ GT3に移行。3代目のみ。<br />
|-<br />
|V12 ヴァンテージ GT3<br />
|FIA-GT3<br />
|2012年 第2戦 - 2014年<br />
|撤退。3代目のみ。<br />
|-<br />
|ヴァンテージ GT3<br />
|FIA-GT3<br />
|2019年 -<br />
|4代目のみ。<br />
|-<br />
<br />
|rowspan=6|[[フェラーリ]]<br />
|[[フェラーリ・360モデナ|F360GT]]<br />
|JAF-GT<br />
|2005年 - 2007年、2009年<br />
|撤退<br />
|-<br />
|[[フェラーリ・F430|F430GT]]<br />
|JAF-GT<br />
|2008年 - 2009年<br />
|F430 GTCに移行<ref group="注">2008年シーズンは既存のF360GTをベースにF430風の外装に仕立てていた。</ref><br />
|-<br />
|F430 GTC<br />
|FIA-GT2<br />
|2009年 - 2012年<br />
|撤退。一部の参戦車は458 GTCに移行<br />
|-<br />
|[[フェラーリ・458イタリア|458 GTC]]<br />
|LM-GTE<br />
|2011年<br />
|R8 LMS ultraに移行、撤退<ref group="注" name="jaf-gt"/><br />
|-<br />
|458 GT3<br />
|FIA-GT3<br />
|2012年 - 2013年 第3戦、2015年<br />
|488 GT3に移行<br />
|-<br />
|[[フェラーリ・488GTB|488 GT3]]<br />
|FIA-GT3<br />
|2016年 - 2017年 <br />
|<br />
|-<br />
<br />
|rowspan=2|[[シボレー]]<br />
|[[シボレー・コルベット|コルベット]]<br />
|JAF-GT<br />
|2005年、2008年<br />
|C6型のみ。撤退<br />
|-<br />
|コルベット Z06R GT3<br />
|FIA-GT3<br />
|2011年 - 2013年<br />
|C6型のみ。撤退<br />
|-<br />
<br />
|rowspan=3|[[VEMAC|ヴィーマック]]<br />
|RD320R<br />
|JAF-GT<br />
|2005年 - 2009年、2011年<br />
|458 GT3に移行、撤退<ref group="注">2011年シーズンは[[ポルシェ・996]]型GT3用エンジンに換装した個体が参戦。</ref><br />
|-<br />
|RD350R<br />
|JAF-GT<br />
|2005年 - 2008年、2010年 第6戦 - 2012年<br />
|SLS AMG GT3に移行、撤退<br />
|-<br />
|RD408R<br />
|JAF-GT<br />
|2006年 - 2008年、2010年<br />
|撤退<ref group="注">2010年シーズンはポルシェ・996型GT3用エンジンに換装。</ref><br />
|-<br />
<br />
|rowspan=2|[[マクラーレン・オートモーティブ|マクラーレン]]<br />
|[[マクラーレン・MP4-12C|MP4-12C GT3]]<br />
|FIA-GT3<br />
|2013年 - 2015年<br />
|撤退<br />
|-<br />
|[[マクラーレン・720S|720S GT3]]<br />
|FIA-GT3<br />
|2019年 -<br />
|<br />
|-<br />
<br />
|ムーンクラフト<br />
|[[ムーンクラフト・紫電|紫電]]<br />
|JAF-GT<br />
|2006年 - 2012年<br />
|MP4-12C GT3に移行、引退<br />
|-<br />
<br />
|rowspan=3|[[BMW]]<br />
|[[BMW・Z4|Z4 Mクーペ]]<br />
|JAF-GT<br />
|2008年 第9戦 - 2009年<br />
|撤退<br />
|-<br />
|Z4 GT3<br />
|FIA-GT3<br />
|2011年 - 2015年<br />
|M6 GT3、488 GT3、SLS AMG GT3にそれぞれ移行<br />
|-<br />
|[[BMW・6シリーズ#M6_2|M6 GT3]]<br />
|FIA-GT3<br />
|2016年 - 2019年<br />
|一部の参戦車はNSX GT3に移行<br />
|-<br />
<br />
|rowspan=2|[[アウディ]]<br />
|[[アウディ・R8 (市販車)|R8 LMS]]<br />
|FIA-GT3<br />
|2012年 (42型)<br />2016年 - (4S型)<br />
|42型はLMS ultraに移行<br />
|-<br />
|R8 LMS ultra<br />
|FIA-GT3<br />
|2012年 - 2016年 第1戦<br />
|42型R8 LMSのアップデートモデル。4S型R8 LMSに移行<br />
|-<br />
<br />
|rowspan=1|[[メルセデス・ベンツ]]<br />
|[[メルセデス・ベンツ・SLS AMG|SLS AMG GT3]]<br />
|FIA-GT3<br />
|2012年 - 2017年<br />
|AMG GT3に移行<br />
|-<br />
<br />
|rowspan=1|[[メルセデスAMG]]<br />
|[[メルセデスAMG・GT|AMG GT3]]<br />
|FIA-GT3<br />
|2016年 -<br />
|<br />
|-<br />
<br />
|[[フォード・モーター|フォード]]<br />
|[[フォード・GT|GT]]<br />
|JAF-GT<br />
|2006年 - 2007年<br />
|撤退<ref group="注">参戦エントラントが独自開発したエンジン(DHG・D35806V300)に換装</ref><br />
|-<br />
<br />
|rowspan=3|[[:en:Mosler Automotive|モスラー]]<br />
|[[:en:Mosler MT900|MT900R]]<br />
|JAF-GT<br />
|2005年 - 2007年<br />
|撤退<br />
|-<br />
|MT900 GT3<br />
|FIA-GT3<br />
|2009年 第4戦<br />
|スポット参戦<br />
|-<br />
|MT900M<br />
|JAF-GT<br />
|2010年 - 2011年、2012年 第3戦<br />
|フルシーズン参戦からは撤退も、スポット参戦<br />
|-<br />
<br />
|rowspan=2|[[ロータス・カーズ|ロータス]]<br />
|[[ロータス・エキシージ|エキシージ]]<br />
|JAF-GT<br />
|2005年 第3戦<br />
|スポット参戦<br />
|-<br />
|[[ロータス・エヴォーラ|エヴォーラ]]<br />
|JAF-GT<br />
|2015年 -<br />
|<ref group="注" name="mc">マザーシャシー車</ref><br />
|-<br />
<br />
|rowspan=1|[[ベントレー]]<br />
|[[ベントレー・コンチネンタルGT|コンチネンタル GT3]]<br />
|FIA-GT3<br />
|2017年 - 2018年<br />
|撤退<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
※[[2004年の全日本GT選手権|2004年]]以前の参戦車種は[[全日本GT選手権]]の項を参照。<br />
<br />
== ワークスチーム ==<br />
本項ではGT500クラスに参戦している[[ワークス・チーム|ワークスチーム]]と[[セミワークス|セミワークスチーム]]について記述する。<br />
=== 日産自動車 ===<br />
{{Double image aside|right|Motul Autech GT-R 2011 Super GT Fuji 250km.jpg|200|Ronnie Quintarelli 2014 Super GT Suzuka Q2.jpg|200|[[モチュール|MOTUL]] [[オーテックジャパン|AUTECH]] [[日産・GT-R|GT-R]]<br />(2011年モデル)|MOTUL AUTECH GT-R<br />(2014年モデル)}}<br />
3メーカー中最古参で、JGTC時代<ref group="注">JGTC誕生時にはR32型スカイラインで参戦するプライベーターチームが多く、バブル期には日産もこれらのチームの援助を行っていた。</ref>はスカイラインの[[日産・スカイラインGT-R#3代目 BNR32型(1989年-1994年)|R32]]、[[日産・スカイラインGT-R#4代目 BCNR33型(1995年-1998年)|R33]]、[[日産・スカイラインGT-R#5代目 BNR34型(1999年-2002年)|R34]]、2004年から'''[[フェアレディZ]]'''、2008年より'''[[日産・GT-R|GT-R]]'''で参戦している。2008年までは4台チーム5台が参戦していたが、2009年は4台、2010年は3台となったが、2011年から2017年までは[[ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル|NISMO]]、[[ホシノインパル|IMPUL]]、[[KONDO Racing|KONDO]]、[[モーラ (レーシングチーム)|MOLA]]の4チーム4台で参戦。2018年からはMOLAにかわりNDDP Racingが参戦している。かつては[[ハセミモータースポーツ|HASEMI]]も加わっていた<ref group="注">現在GT300クラスへ移行、その後参戦休止</ref>。<br />
<br />
2008年に復活したGT-Rは2009年規格を部分的に先取りしたこともあり、本山・ブノワ組のXANAVI NISMOが開幕2連勝したが、その圧倒的な強さから特別性能調整により最低車重が段階的に引き上げられた<ref>第2戦: 1,150kg、第3戦 - : 1,180kg、第6戦からは20kg (1,160kg)</ref>が優位性は変わらず、年間3勝を挙げて日産のSUPER GT初のチャンピオンとなった。2009年には、JGTC時代から「[[スポーツランドSUGO|菅生]]では日産は勝てない」という[[ジンクス]]を打ち破り菅生初優勝。2011年にはGT300からステップアップした柳田・クインタレッリ組のMOLAが初参戦初チャンピオンを達成、翌2012年もチャンピオンとなり2年連続のタイトルを獲得した。<br />
<br />
エンジンメンテナンスは全車とも[[東名エンジン]]が担当している<ref group="注">かつてはNISMO用のみ[[オーテックジャパン]]、[[日産・RB26DETT|RB26DETT]]時代は[[日産工機]]が担当。</ref>。他陣営と比較し、JGTC時代とは対照的に苦戦気味であり、2002年途中から[[日産・VQエンジン|VQ30DETT]]ベースの3.0L [[V型6気筒|V6]] [[ターボチャージャー|T/C]]エンジンを使用していたが、2006年最終戦では1台のみに[[日産・VKエンジン#VK45DE|VK45DE]]ベースの4.5L V8 NAエンジンを搭載。2007年は全車V8 NAに順次切り替えた<ref group="注">NISMOの2台は開幕戦から、他チームは第3戦から。</ref>。2010年からは、レギュレーションに沿って3.4L V8の[[日産・VRH34|VRH34A]]に変更し、2011年途中よりVRH34Bに変更した。2014年からは、基本仕様が共通の2.0L 直列4気筒ターボのNREエンジン「[[日産・NR20A|NR20A]]」を使用している。<br />
<br />
=== トヨタ自動車・LEXUS ===<br />
{{Double image aside|right|ENEOS Sustina SC430 2011 Super GT Fuji 250km.jpg|200|Kazuya Oshima 2014 Super GT Suzuka Race.jpg|200|[[JX日鉱日石エネルギー|ENEOS]] SUSTINA [[レクサス・SC|SC430]]<br />(2011年モデル)|ENEOS SUSTINA RC F<br />(2014年モデル)}}<br />
2005年まで[[トヨタ・スープラ]]、2006年-2013年は[[レクサス・SC|レクサス・SC430]]、2014年-2016年は[[レクサス・RC|レクサス・RC F]]、2017年からは[[レクサス・LC|レクサス・LC500]]を使用している。2017年現在は、[[トムス|TOM'S]]2台、[[セルモ|CERUMO]]、[[ルマン (企業)|LeMans ]]、[[サード (企業)|SARD]]、[[RACING PROJECT BANDOH|BANDOH]]の5チーム6台が参戦している<ref group="注">エントラント名は以前は「TOYOTA TEAM ○○」に統一されていた。2008年からは「TOYOTA TEAM ○○」の前にスポンサー名が入るチームもあった。2009年からは[[レクサス]]ブランドへと変更し、エントラント名も「LEXUS TEAM ○○」に統一された。なお、[[土屋エンジニアリング]]は2009年より休止、[[KRAFT]]は2012年を以て撤退した。</ref>。<br />
<br />
2005年に立川・高木組のZENT CERUMOがSUPER GT初チャンピオンとなりスープラの有終の美を飾った。2006年も脇阪・ロッテラー組のOPEN INTERFACE TOM'Sがチャンピオンを獲得。同年はSC430の供給が4台に留まったため2005年モデルのスープラも2台投入していたが、2007年からはSC430に統一した。2007年のNSX、2008年のGT-Rの圧倒的な強さなどにより苦戦したが、3メーカーで唯一レギュレーションに適合している車両で参戦した2009年は脇阪・ロッテラー組のPETRONAS TOM'Sがチャンピオンを獲得、SC最終年の2013年には立川・平手組のZENT CERUMOがチャンピオンを獲得した。2017年に入り、[[レクサス・LC|レクサス・LC500]]に切り替わり、その新車のパフォーマンスによって、開幕戦から4戦連続で[[レクサス・LC|レクサス・LC500]]がランキング上位に独占を見せつけ、前半戦全て無敗の記録を叩き出した。<br />
<br />
エンジン[[メンテナンス]]は全車[[トヨタテクノクラフト|TRD]]が行っている。JGTC時代の2003年から[[トヨタ・UZエンジン|3UZ-FE]]ベースのV8 [[自然吸気|NA]]エンジンを搭載。排気量は初年度のみ5.2Lだったが、翌2004年より4.5Lに変更した。2009年からは、レギュレーションに沿ってフォーミュラニッポン用の[[トヨタ・RV8K|RV8K]]をGT用に一部仕様を変更したRV8KGに変更した。車両開発は前年の反省点を活かしゼロベースで行っているため車両製作が遅れることもあるが、開幕戦には十分な戦闘力を有している。2014年からは、基本仕様が共通の2.0L 直列4気筒ターボのNREエンジン「[[トヨタ・RI4A|RI4AG]]」を使用している。<br />
<br />
=== 本田技研工業 ===<br />
{{Double image aside|right|Weider HSV-010 2011 Super GT Fuji 250km.jpg|200|Naoki Yamamoto 2014 Super GT Suzuka Race.jpg|200|[[ウイダーinゼリー|ウイダー]] [[HSV-010|HSV-010 GT]]<br />(2011年モデル)|ウィダーモデューロ NSX CONCEPT-GT<br />(2014年モデル)}}<br />
シリーズ発足から2009年まで[[ホンダ・NSX|NSX]]、2010年より[[ホンダ・HSV-010|HSV-010]]、2014年より[[ホンダ・NSX (2016年)|NSX CONCEPT-GT]]、2017年より[[ホンダ・NSX (2016年)|NSX-GT]]で参戦している。2017年は、[[ARTA]]、[[チーム国光|KUNIMITSU]]、[[中嶋企画|NAKAJIMA]]と、2007年から参戦の[[リアル (企業)|REAL]]、2017年から復帰の[[M-TEC|TEAM無限]]の5チーム。2014年までは[[童夢 (自動車会社)|童夢]]が、2015年・2016年はドラゴ・モデューロ・ホンダ レーシングが参戦していた。<br />
<br />
3メーカーで唯一の[[ミッドシップ|MR]]、さらに2014年・2015年はハイブリッドシステムも採用するが、これは本来DTMの車両規定でFRとされている所を、ベース車両の[[ホンダ・NSX (2016年)|NSX CONCEPT→NSX]]と限りなく一致することを目指し、GTAや共に戦うトヨタ、日産の許可を得てMRに変更することを特別に許可された経緯があるため<ref name="cw20130816"/>、他2車種との絶対的なアドバンテージとならないよう、ハイブリッドシステム使用に関する参加条件として車両の最低重量をライバル勢よりも70kg重い1,090kgに、アシスト出力の使用時はエンジン回転数が7,500rpm以上とされているほか、アシスト出力やエネルギー量などにも制限が課されている<ref>{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=55361 |title=GTA、NSXコンセプト-GTの参加条件を発表 |newspaper=AUTO SPORT web |date=2014-03-28}}</ref>。ただし、2016年はバッテリー供給の問題からハイブリッドシステムが外されており、2017年もそれを継続する形となる。<br />
<br />
2006年まで4台、2007年からは5台を供給。2005年、2006年には童夢とARTAを[[Team Honda Racing]]<ref group="注">監督は童夢の[[中村卓哉]]</ref>として参戦させていたが、2007年より車両メンテナンスは童夢のままいずれも独立したチームとして参戦している。2005年は序盤に苦戦を強いられたが、第3戦 セパンより伊藤・ラルフ組のARTA NSXに3.5L V6 NAエンジンを投入して2位という好成績を収め、その後全車に投入した。2006年は4勝を挙げたものの大事な場面でのトラブルが多くタイトルは獲得出来なかった。2007年よりKEIHIN REALが加わり5チーム体制となり、ARTAが3勝を挙げてドライバーズ&チームのダブルタイトルを獲得<ref group="注">ドライバーズ: 伊藤大輔・ラルフ・ファーマン、チーム: ARTA</ref>、<!--(しかしこの年のARTAはエンジンセッティングが目一杯の状態であった事を後にARTAのメカニックが雑誌で語っている。)-->年間ポイントランキングでは1位から4位をNSXが独占し、道上・小暮組のTAKATA童夢は5回ポールポジションを獲得するなど、NSXの圧倒的な強さを見せつけた年となった。<br />
<br />
2008年は前年のNSXの余りの速さから性能調整で最低車重が引き上げられ<ref group="注">開幕戦及び第2戦: 1,150kg、第3戦以降: 1,140kg</ref>、第5戦 菅生では道上・小暮組の童夢1勝に留まった。2009年、最終戦の[[ツインリンクもてぎ|もてぎ]]を前に、NSXでの参戦を終了し2010年より新型車を投入することを発表。最終戦ではARTAが[[ポールトゥーウィン]]で優勝した。2010年より、市販モデルの存在しない[[HSV-010|HSV-010 GT]]で参戦。デビューウィンは逃したものの、小暮・ロイック組の童夢がチャンピオンとなった。HSV-010の最終年となった2013年は、同じく最終年のSC430と最終戦までチャンピオンを争い2位となる。<br />
<br />
エンジンメンテナンスは全車[[M-TEC]]が担当している。2005年は、前年に引き続き3L V6 T/Cエンジンであったが、ベースエンジンは[[ホンダ・C型エンジン|C30A]]からC32Bに変更した。しかし、前年同様 劣勢は否めず途中から2003年までと同様の3.5L V6 NAに変更し競争力を回復した。2009年は排気量のみレギュレーションに沿った3.4Lに縮小した。2010年はレギュレーションに沿ってフォーミュラニッポン用の[[ホンダ・HR09E|HR10E]]をGT用に一部仕様を変更したHR10EGに変更した。2014年からは、基本仕様が共通の2.0L 直列4気筒ターボのNREエンジン「[[ホンダ・HR-414E|HR-414E]]」を使用している。<br />
<br />
== タイヤメーカー ==<br />
GT500・300クラスの各チームに対して多数のメーカーが供給している。コスト削減等の理由からワンメイク化を選択するカテゴリが増加するなか、SUPER GTは世界的に見ても珍しい例となりつつある<ref group="注">他には[[86/BRZレース]]や韓国の[[SUPERRACE CHAMPIONSHIP]]で4社によるタイヤ戦争が行われている</ref>が、タイヤ戦争とも言われる複数のメーカーによるコンペティションを実現させているのは、タイヤメーカーにとっての魅力的なシリーズとする運営側の考えに加えて、重要なスポンサーの1つとなっているためである<ref name="cw20100830">{{Cite news |url=http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20100830_389586.html |title=SUPER GTにタイヤを供給するミシュラン |newspaper=Car Watch |date=2010-08-30}}</ref>。車両性能の均衡化が強力に推し進められたGT500クラスでは、コースコンディションや[[ピット (サーキット)|ピット]][[戦略]]に合わせたタイヤの選択に加え、それぞれのチームが契約しているタイヤの銘柄が重要なファクターを担う場合がある。現場で得られた各種のデータは他カテゴリーのレース用タイヤや市販の低燃費タイヤにフィードバックされており貴重な実験場ともなっている<ref name="cw20110606b">{{Cite news |url=http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20110606_449572.html |title=タイヤメーカーの戦いに注目の集まるSUPER GT【ブリヂストン編】 |newspaper=Car Watch |date=2011-06-06}}</ref><ref name="cw20110607y">{{Cite news |url= |title=タイヤメーカーの戦いに注目の集まるSUPER GT【横浜ゴム編】 |newspaper=Car Watch |date=2011-06-07}}</ref><ref name="cw20110608m">{{Cite news |url=http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20110608_449749.html |title=タイヤメーカーの戦いに注目の集まるSUPER GT【ミシュラン編】 |newspaper=Car Watch |date=2011-06-08}}</ref><ref name="cw20110609d">{{Cite news |url=http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20110609_449860.html |title=タイヤメーカーの戦いに注目の集まるSUPER GT【ダンロップ編】 |newspaper=Car Watch |date=2011-06-09}}</ref>。<br />
<br />
=== ブリヂストン ===<br />
GT500クラスでシェアトップを誇るメーカー<ref name="cw20110606b"/>。2018年現在は2台のTOM'S、ZENT CERUMO、SARD、LeMansのレクサス5台、ARTA、KEIHIN REAL、KUNIMITSUのホンダ3台、IMPULの日産1台の計9台に供給している。ホンダ勢は2004年まで、日産勢は2005年までブリヂストンに一本化していた時期もあった。GT300クラスには1998年以来供給していなかったが、2011年よりARTAへ供給を開始し、2018年にまでにはapr、LM corsa、LEON、埼玉トヨペットにまで広がった。スリックはドライでも常に安定した成績を残している他、路面が少し濡れた、いわゆる「ちょい濡れ」状態での強みもあるとされる<ref name="2014r1"/>。<br />
<br />
=== ヨコハマ ===<br />
GT300クラスでシェアトップを占めるメーカーで、2014年は同クラスの24台中19台に供給していた。GT500クラスにはBANDOH、TEAM MUGEN、KONDOと各陣営に1台ずつ供給している。かつては岡山国際サーキットやセパンで相性が良いと言われており、実際それらで行われたレースではヨコハマユーザーが度々優勝を遂げている。ウエットコンディションに強いと言われ、日産勢である[[KONDO Racing]]の近藤監督はレース前に由良拓也氏とのピットでの会話で「ウェットなら他車より3秒は速い」とコメントしている<ref>{{Cite news |url= |title=2013 SUPER GT Round.6 FUJI |newspaper=J SPORTS |date=2013-09-08}}</ref>。ワークスドライバーとして、かつては織戸学が2000年 - 2007年、荒聖治は2001年 - 2003年、2006年 - 2009年、2011年と、長らくヨコハマタイヤを履いたチームに所属している。同社がグリップ向上を目的にゴムの軟化材として従来の石油資源に代わり、天然の“オレンジオイル”を初めて配合したのはレース用タイヤである<ref name="cw20110607y"/>。<br />
<br />
=== ダンロップ ===<br />
GT500クラスにはトヨタ勢は2002年より、ホンダ勢は2005年より各1台ずつ供給していたが、2018年現在はNAKAJIMAのみとなっている。データ不足で苦戦することが多いが、近年は最後の[[鈴鹿1000km]]を制するなど調子を上げてきている。2019年はGT300クラスではR&D SPORT、GAINERの11号車、LMcorseの60号車の3台に供給している<ref group="注">2011年の第6戦 - 第8戦にスポット参戦した10号車はヨコハマである。また2013年より参戦した10号車は2017年までダンロップユーザーであったが2018年の10号車はヨコハマユーザーとなる。</ref>。ワークスドライバーとして、2002年 - 2007年の服部尚貴、2002年 - 2005年の脇阪薫一、2008年 - 2010年のアンドレ・クートらがいた。また、道上龍は2009年までブリヂストンタイヤを履くチームに所属していたが、2010年よりダンロップタイヤの開発をしている。ブリヂストンと同様に「ちょい濡れ」の強さに定評があり、「雨のダンロップ」とも言われている<ref name="2014r1"/>。<br />
<br />
=== ミシュラン ===<br />
2018年現在GT500クラスにはNISMO、NDDP RACING with B-MAXの日産2台のみ<ref group="注">2010年はNISMO、2011年よりMOLAと日産勢に1台ずつに供給していたが、2013年NISMOに再び供給を開始し2台となった。</ref>。以前はトヨタ・ホンダ勢にも供給されていた<ref group="注">2003年までTOM'Sに供給していたが2004年に撤退。2011年から2012年までSARDに供給していた。</ref>。GT300には1997年と、スポット参戦の2000年 - 2001年、2005年 - 2010年まで供給された<ref group="注">2002年 - 2004年はBFグッドリッチブランドで参戦</ref>。2013年 - 2014年のR&D SPORT以降同クラスにユーザーは存在しない。<br />
<br />
高いグリップ力を持ちながら耐熱性も高く、特に路面温度が高くなる夏季のレースでは優位とされるほか<ref name="cw20100830"/>、低温やウエットにも対応している<ref name="cw20110608m"/>。2009年にはHASEMIが第4戦セパンで初優勝、2011年にはSARDが3度のポールポジションを獲得、そして2011年と2012年MOLAの連覇、2014と2015年のNISMOの連覇に貢献するなどGT500クラスで他メーカーを脅かす存在にまで成長した。<br />
<br />
=== ハンコック ===<br />
同社がメインスポンサーを務めるGT300クラスのKTR Racingに2006年 - 2013年まで供給していた。そのほか、過去にはGT300の数チームへも供給していたことがある。500クラスへは未供給だが、GT300クラスでは圧倒的な多数派であるヨコハマに対して勝るとも劣らない成績を上げている。特に薄乾き状態の路面コンディションの中、無交換で走りきる安定感を見せている。<br />
<br />
=== クムホ ===<br />
シリーズ初年度の2005年 - 2009年まで、GT300クラスの数チームに供給していた。2006年の第6戦 鈴鹿1000kmでは救済措置を受けていたこともあり、TEAM CERUMOのトヨタ・セリカが[[ポールトゥウィン]]を飾るが、表彰台はこの1回に終わる。<br />
<br />
== レギュレーション ==<br />
=== ウェイトハンデ制 ===<br />
DTMを参考に、SUPER GTの前身であるJGTCがスタートして2年目の1994年より導入された<ref name="nismo_vol.2"/>。予選・決勝の上位にウェイト (重り) を搭載させることによって、同クラス内で実力の拮抗を図っている<ref group="注">かつて全日本GT選手権に参戦していた[[チーム郷]]代表の[[郷和道]]は、自チームの[[マクラーレン・F1]]に課せられた安易な重量増の危険性について訴え続けていたが、当時その主張が通ることは無かった。</ref>。上位成績でポイントを重ねるごとにウェイトが増えるため<ref group="注">2006年までは決勝中に[[ファステストラップ]]を記録した車両に対してもウェイトを課していた。</ref>、勝ち続けることは困難になる。第1戦及び最終戦となる第8戦はウェイトハンデが無く{{#tag:ref|最終戦まで同じ車両且つ同じドライバーが参戦した場合<ref name="lr_sgt_whats"/>。 |group="注"}}、第2戦 - 第6戦までは総獲得ポイント×2、第7戦は総獲得ポイント×1となる<ref name="lr_sgt_whats"/>。最大積載重量の上限は、2014年はGT500クラスは100kg<ref group="注">2008年はGT500クラスについて車重の上限を1,200kgとし、それを上回るウェイトが課せられた場合にはリストリクター径の縮小で対応することとなった。2009年からは、これまでの予選、決勝レース結果による決定されていたウェイトが、ドライバーズポイントに比例し付加されることとなり、ウェイトの最大重量は両クラスとも100kgとなった。 </ref>、GT300クラスは50kgで、それ以上の重量増は成績に関係なく免除される<ref group="注">累積は継続。</ref>。過去にはウェイトの増加を嫌い故意に順位を操作するなど、車両の性能やチーム戦略、成績とウェイトは密接に関係することから具体的内容については議論が絶えず、度々改訂が行われている<ref name="nismo_vol.2"/>。<br />
<br />
2015年まで、GT500ではウェイトが50kgを超えると、50kg相当分を燃料流量リストリクター径を小さくしてエンジン出力を制限する方策が取られていた。<ref name="mmr_sgt20140405t&r"/>。ウェイトの取り付け位置は、2013年は50kgまでは鉛板を助手席に、それ以上については自由とされていたが、2014年から50kgまでは運転席下に、それ以上はウェイト加算か燃料リストリクターによる出力制限のどちらかを選択可能となった<ref name="2014r2">2014 SUPER GT 第2戦 富士. ''J SPORTS''</ref>。ドライバーとウェイトが同じ左側に存在するため荷重が左側に偏ることで、ウェイトが積載された際の影響 (ウェイト感度) がより顕著となる可能性も指摘されている{{#tag:ref| コース特性が違うため単純に比較は出来ないが、第1戦 岡山と第2戦 富士の予選では、GT500のKeePer TOM'S RC Fが1位→8位、ENEOS RC Fは2位→10位、GT300のOGT PRIUSは1位→8位、初音ミク Z4は2位→7位と大きく順位を落としている<ref name="2014r2q">2014 SUPER GT 第2戦 富士 予選. ''J SPORTS''</ref>。|group="注"}}。2016年は従来通りの最大100kgの重りによるウェイトハンデ制になったが、2017年に再び燃料リストリクター制限が使われることになった。ただし、従前はリストリクター口径が一律の数字だったのに対し、新制度では重量に合わせて3種類の口径が用意され、それを基準として実際のウェイトで細かく調整する形になる<ref group="注">2017年の場合、通常時のリストリクターは95.0kg/h径で、50kgまで実際の重量加算で調整する。51〜67kgは92.4kg/h径(重量17kg相当)、68〜84kgは89.8kg/h径(重量34kg相当)、85〜100kgは87.4kg/h径(重量50kg相当)のリストリクターを適用し、それに合わせて実際の重量を34〜50kg(85〜100kgは35kgから)を載せることで調整する。いずれの場合でも実際の重量が50kgを超えることはない</ref><ref>[http://www.as-web.jp/supergt/92948 GT500のハンデウエイトは50kg以上は燃料リストリクターの調整を併用に],オートスポーツ,2017年2月22日</ref>。<br />
<br />
=== タイヤ ===<br />
使用本数には制限があり、公式練習から決勝までに使用出来るドライ用の[[スリックタイヤ]]は4本×6セットの計24本となっており、各チームはその中でコンパウンドなどを選択すると、オフィシャルの手によってマーキングが施される。予選のQ1、Q2で使用出来るのはそれぞれ1セットのみで、Q2に進出出来なかった車両はそのタイヤでスタート、Q2に進出した車両はQ1かQ2で使用したいずれかのタイヤを選択出来る。ウェット用の[[レインタイヤ]]は、大会運営側がウェットと判断した場合に限り、公式予選からフリー走行で使用可能となる。また、各タイヤメーカーが持ち込める総本数は、ドライ用が1台当たり4×7セットの計28本、ウェット用は4×9セットの計36本となっているが<ref group="注">第2戦以降、供給先のどのチームも未勝利の場合は、ドライ用タイヤの持ち込み本数を1台当たり4本×1セット追加出来る。</ref>、距離が300kmを超える場合はGTAが協議の上決定する<ref name="mmr_sgt20140405t&r">{{Cite news |url=http://www.michelin.co.jp/Motorsports_report/super_gt/2014/04/2014-sgt-basics-regulations.html |title=2014年SUPER GT タイヤ&主要レギュレーション |newspaper=MICHELIN MOTORSPORTS REPORT SUPER GT |date=2014-04-05}}</ref>。<br />
<br />
=== 予選 ===<br />
かつては2つの予選方式がレースによって混在する形となっていたが、2013年からは全てのレースがノックアウト方式に統一されている。<br />
<br />
; ノックアウト方式<br />
: スーパーラップ方式では全20台の走行に時間がかかり、出走する順番によって天候、路面温度などコースコンディションの差が大きいなどの問題点があった。そこで、2007年第7戦もてぎで試験的に[[フォーミュラ1|F1]]と同じ[[ノックアウト方式]]予選が採用され、2010年以降から本格的に実施された。2012年以前はF1と同様に3ラウンド行い順位を決定していたが、2013年以降はQ1とQ2の2ラウンド制で行われている。GT300、GT500の順で決勝と異なり混走はしない。<br />
: Q1は各クラス15分間(インターバル5分)で行われ、GT300は16位まで(2019年より)、GT500は8位までがQ2へ進出する。ただし、2018年からはコースによってはGT300で組み分けが導入されており、GT300のA組、GT300のB組、GT500の順で10分間ずつ(インターバル8分)Q1を行い、GT300は各組上位8台がQ2に進出する。<br />
: 10分のインターバル後にQ2が10分間で行われるが、GT300走行後に再び8分のインターバルがあり、GT500の終了時点で最終的な順位が確定する。なお、ドライバーはQ1、Q2と連続して乗ることは出来ないため、それぞれ別のドライバーが担当する<ref>[https://www.jsports.co.jp/motor/gt/explanation/qualify/10.html SUPER GT ノックアウト予選って何だ? : モータースポーツ | J SPORTS]</ref><ref>[http://www.as-web.jp/supergt/451115?all スーパーGT:GT300クラスのノックアウト予選はQ2進出が14台から16台へ],オートスポーツ,2019年2月12日</ref>。<br />
; スーパーラップ方式<br />
: 2012年まで行われていた方式で、通常のタイムアタック方式と[[スーパーラップ]]方式を組み合わせた形となる。60分間のタイムアタックを2回行ったあと、スーパーラップが行われる。なお、予選はクラス上位3車の平均タイムを基準に、変則的な[[107%ルール]]が採用される<ref group="注">各クラス、前シーズンで12位以上、全戦に参戦したチームにはシード権が与えられ、この規定の対象外となる。</ref>。予選1回目で、各クラス10位以内がスーパーラップに参加可能。予選1回目で10位となったチームから1周のラップタイムを競い、速い順に[[グリッド (モータースポーツ)|スターティンググリッド]]が決定する。予選1回目で各クラス11位以下は、予選1回目のタイムでスターティンググリッドが決定する。コース上にはアタック中の車両しかいないため<ref group="注">約半周差で、前後にアタックする (した) 車両がいる。</ref>、ドライバーが選曲したBGMが流され、観客がチームと一丸となって贔屓のチームを応援することが出来る。<br />
<br />
なお予選にはシード制が適用され、シード権持ちのチームについては予選の結果に関わらず決勝レース出走が保証される。シード権の対象チームは2006年時点では「各クラスで前年ポイントランキング12位以内」<ref>[http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/RACE/SUPERGT2006/ABOUT/REGULATION/index.html Regulation SUPER GT 2006] - nismo</ref>、その後「前年ポイントランキング15位以内」に拡大された<ref name=as170223>[http://www.as-web.jp/supergt/93168?all 2017年からスーパーGTの“シード権”の仕組みが変更。最大参加総台数は48台に] - オートスポーツ・2017年2月23日</ref>。2017年からはシード権の規定が大きく変更され、「GT500クラス全チーム&GT300クラスの前年ランキング18位以内、GTAが認定したインターナショナルチーム、2008年から継続参戦しているチーム」の順で決勝出走枠が保証されることになった<ref name=as170223 />。またこれ以外のチームでも、シード権を持つ参戦休止チームからシード権を譲り受けることが認められている<ref name=as170223 />。<br />
<br />
=== 決勝 ===<br />
[[ファイル:Safety_Car_2008_Super_GT.jpg|thumb|220px|right|フォーメーションラップ]]<br />
スタート時は予選で使用したタイヤをそのまま装着し、GT500、GT300と続けて、[[ローリングスタート]]方式で行われる。[[フォーメーションラップ]]を行い<ref group="注">通常は1周で、雨天時は状況により2周程度。</ref>、[[ペースカー]]がコースを外れ、シグナルのグリーン表示で一斉にスタートとなるが、コントロールラインを通過するまでは追い越しが禁止されているため、ポールポジションを獲得した車両がタイミングを計り、自らのペースでスタートすることが可能なアドバンテージを持つ<ref>2013 SUPER GT 第4戦 SUGO 決勝 . ''J SPORTS''. (2013年7月28日)</ref>。フォーメーションラップではGT500の先頭にペースカーが着き、ローリングスタートはGT500とGT300の間に充分な間隔が開けられ、シグナルのグリーン表示は先を走るGT500のスタート時に行われる。2014年よりGT500についてはDTMと共通のカーボンブレーキが採用されたことで、フォーメーションラップとは別にブレーキを暖めることを目的としたウォームアップラップが1周追加された{{#tag:ref|絶対性能や耐久性に優れたカーボンブレーキであるが、有効作動範囲が約400度 - 1000度となっており、低温など初期状態では効きが悪く短時間では温度が上がらない上、SUPER GTのルールではタイヤウォーマーを使って加温することが禁止されているため、特にスタート直後となる1コーナーへの進入時などの安全性を高める目的で、事前にブレーキ性能を発揮させておく必要がある<ref name="2014r1"/>。 |group="注"}}。その後第5戦の鈴鹿1000km<ref>当初は第4戦の富士からの予定だったが、悪天候によりセーフティカースタートになったため中止となった。</ref>で、ウォームアップラップに代わり地元の警察車両([[パトカー]]、[[白バイ]])が先導するパレードラップが行われ、その後は他のレースでもパレードラップを実施、定着している。<br />
<br />
=== ポイント ===<br />
ドライバー、チーム共通で決勝の10位までに与えられる。700kmの距離を境に配分が異なる。700kmを越すのは2017年以前は鈴鹿1000kmだけ、2018年以降は富士500マイルだけである。また、第3ドライバーは、運転した通算距離が120㎞未満の場合はポイントが与えられない。<br />
{| class="wikitable" style="text-align:right"<br />
|-<br />
! レース距離 !! 1位 !! 2位 !! 3位 !! 4位 !! 5位 !! 6位 !! 7位 !! 8位 !! 9位 !!10位<br />
|-<br />
! 700km未満 <br />
| 20 || 15 || 11 || 8 || 6 || 5 || 4 || 3 || 2 || 1 <br />
|-<br />
! 700km以上 <br />
| 25 || 18 || 13 || 10 || 8 || 6 || 5 || 4 || 3 || 2<br />
|}<br />
<br />
加えて、チームに対しては完走したときに周回数に応じてポイントが与えられる。<br />
{| class="wikitable" style="text-align:center"<br />
|-<br />
! クラス !! 同一周回 !! 1周遅れ !! 2周以上遅れ<br />
|-<br />
! GT500クラス<br />
| 3 || 2 || 1 <br />
|-<br />
! GT300クラス<br />
| colspan="2" |3 || 1 <br />
|}<br />
<br />
最終戦終了時点で合計ポイントが同じ場合は、上位入賞回数の多い車両がタイトルを獲得する<ref name="mmr_sgt20140405t&r"/>。<br />
<br />
2016年から予選Q2でPPを獲得した場合、ドライバーズポイントが1点与えられることになった。なお、チームポイントは対象外となっている。<br />
<br />
=== ドライビング・モラルハザード ===<br />
観戦するファンに質の高いレースを提供するため、すべてのレースの規範となるスポーツマンシップを構築し、モータースポーツの安全性を高めるために定められた制度として「ドライビング・モラルハザード」が定められている。これはSUPER GT全戦及び公式テスト、プロモーションイベント等においてドライバーに課せられるもので、GTアソシエイションがガイドラインを定めており、危険な走行やコース内外でのモラルを逸脱した行動があったと判断された場合、ドライビングスタンダードオブザーバーの裁定でペナルティポイントが加算される<ref>[http://supergt.net/news/single/16829 2017年のSUPER GTルール改定のポイント第2回【車両とエンジン/プラクティスセッション】],SUPER GT OFFICIAL WEBSITE,2017年2月23日</ref>。<br />
<br />
ペナルティポイントは加算時点からシーズンをまたぐ形で1年間累積され、その累積ポイントに応じて罰則が科せられる。加算時からペナルティを犯さずに2レース参戦した場合2ポイントの減免措置がとられる。また、2シーズン参加がない場合はポイントは原則として0になるほか、次大会のレース参加拒否が履行された場合は5ポイント減算される。<br />
<br />
{| class="wikitable"<br />
|+ モラルハザード加算ポイント(2017年規定<ref name="gtspr2017">SUPER GT 2017年レギュレーションブック(SUPER GTサポーターズクラブ会員特典版)P.52</ref>)<br />
|-<br />
! ポイント !! 事例 !! 項目<br />
|-<br />
| style="text-align:center"| 1 || [[レース旗#黒/白旗(ブラック アンド ホワイトフラッグ)|黒白旗]]の提示を受けた危険なドライブ行為 ||一般原則、危険なドライブ<br />
|-<br />
| style="text-align:center"| 2 || 同クラス同士の接触で相手をスピンアウトさせる行為 || 一般原則<br />
|-<br />
| style="text-align:center"| 3 || 他クラス車、同クラス異周回数車をスピンアウトさせる行為 || 一般原則<br />
|-<br />
| style="text-align:center"| 3 || [[レース旗#黄旗(イエローフラッグ)|黄旗]]中のスピン || 危険なドライブ<br />
|-<br />
| style="text-align:center"| 3以上 || [[レース旗#赤旗(レッドフラッグ)|赤旗]]中のスピン || 危険なドライブ<br />
|-<br />
| style="text-align:center"| 1〜3 || 安全確認義務違反 || 一般原則、危険なドライブ<br />
|-<br />
| style="text-align:center"| 3〜5 || 安全確認義務違反の上、他車両をコースアウトやクラッシュさせる行為 || 危険なドライブ<br />
|-<br />
| style="text-align:center"| 4〜10 || 報復行為、悪質と判断される行為や暴力行為 || 危険なドライブ<br />
|-<br />
| style="text-align:center"| 2〜5 || [[レース旗#青旗(ブルーフラッグ)|青旗]]無視 || 危険なドライブ<br />
|}<br />
{| class="wikitable"<br />
|+ ポイント累積による罰則(2017年規定<ref name="gtspr2017" />)<br />
|-<br />
! 累積ポイント !! 罰則<br />
|-<br />
| style="text-align:center"| 4 || 次回出場競技会の公式練習最初の1時間参加禁止<br />
|-<br />
| style="text-align:center"| 6 || 次回出場競技会の公式練習終日参加禁止<br />
|-<br />
| style="text-align:center"| 8 || 次回出場競技会の公式練習終日参加禁止かつ決勝レースのスターティンググリッドで8グリッド降格<br />
|-<br />
| style="text-align:center"| 10 || 次回出場競技会のレース参加拒否<br />
|}<br />
<br />
=== 救済措置 ===<br />
かつては、各レースの予選や決勝で上位6台の平均となる基準タイムより遅く、かつポイントランキングで7位以下の車両に対して、エアリストリクター径を拡大しエンジンのパワーアップによる性能の引き上げ措置が施されていたが、2009年から廃止された。<br />
<br />
=== ルーキーテスト ===<br />
GTAでは2010年より、GT300クラスに新規参戦、若しくは2年以上SUPER GTに参戦していないGT300クラスのドライバーなどを対象に、レース参戦前に合同テストにおけるルーキーテストの受講を義務付けている。原則として過去のレース実績等は考慮されないため、過去に[[フォーミュラ1|F1]]、[[世界ツーリングカー選手権|WTCC]]ヘの参戦や、SUPER GTでの優勝経験等があるドライバーでも、2011年の[[山路慎一]]<ref>{{Cite news |url=http://supergt.net:8080/upload/files/1328140772_1266391698.pdf |title=2011年SUPER GTシリーズ ルーキーテストの結果について |newspaper=GTアソシエイション |date=2011-04-29}}</ref>、2012年の[[野田英樹]]・[[谷口行規]]などのように<ref>{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=39958 |title=スーパーGTルーキーテストは10名全員が合格に |newspaper=AUTO SPORT web |date=2012-03-26}}</ref>、前記の条件を満たす場合にはルーキーテストを受講する必要がある{{#tag:ref|これについては山路慎一が心境を語っている<ref>{{Cite news |url=http://ameblo.jp/yamajis1/day-20110201.html |title=GT参戦危うし! |newspaper=山路慎一の説教部屋 |date=2011-02-01}}</ref>。 |group="注"}}。<br />
<br />
なおルーキーテストの審査やレース中の[[ペナルティ (モータースポーツ)|ペナルティ]]の判断基準を統一するため、主催者では「ドライビングスタンダードオブザーバー」として[[服部尚貴]](2008年 - )、[[岡田秀樹 (モータースポーツ)|岡田秀樹]](2010年 - )、[[田中哲也]](2018年)といった元ドライバーを起用している。<br />
<br />
== SUPER GTが抱える問題点 ==<br />
=== 経営 ===<br />
{{基礎情報 会社<br />
|社名 = 株式会社GTアソシエイション<br />
|英文社名 = GTA Co.,Ltd.<br />
|略称 = GTA<br />
|ロゴ = <br />
|種類 = [[株式会社]]<br />
|市場情報 = 非上場<br />
|国籍 = {{JPN}}<br />
|郵便番号 = 141-0031<br />
|本社所在地 = [[東京都]][[品川区]][[西五反田]]2-14-2<br />五反田YNビル 3F<br />
|設立 = [[2008年]][[4月1日]]<br />
|業種 = サービス業<br />
|法人番号=9010701020519<br />
|統一金融機関コード = <br />
|SWIFTコード = <br />
|事業内容 = 自動車競技会の運営<br />
|代表者 = [[坂東正明]](代表取締役)<br />
|資本金 = 8,555万円<br />
|売上高 = <br />
|従業員数 = <br />
|決算期 = <br />
|主要株主 = GTエントラント協会<br/>[[ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル|NISMO]]<br/>[[モビリティランド]]<br/>[[富士スピードウェイ]]<br/>[[トヨタテクノクラフト]]<br/>[[岡山国際サーキット]]<br/>坂東正明<br />
|主要子会社 = <br />
|関係する人物 = <br />
|外部リンク = {{URL|https://supergt.net/}}<br />
|}}<br />
<br />
現在日本国内で開催される四輪モータースポーツにおいて最も多くの観客動員を集め、経営も順調だと思われていたSUPER GTであったが、2007年3月、同シリーズの運営組織であるGTAが実は約2億数千万円にも上る[[債務超過]]状態に陥っていたことが明るみに出た。直接の原因は「スポンサーの一社が[[倒産]]したため、当初予定されていた協賛金が入金されなかったこと」とされているが、元々GTAは2005年にも年間で約1億円ほどの赤字を出していた経緯があり、以前から「シリーズのプロモーション等<ref group="注">特に『[[激走!GT]]』等のテレビ番組の制作</ref>に費用をつぎ込みすぎているのではないか」といった疑問を、エントラント (レーシングチーム) 側から持たれていた。<br />
<br />
この問題を解決するため、GTAでは従来組織運営の中枢を担ってきた理事会ならびに事務局を解散した上で、同月に行われたGTA総会において新たな運営組織として「GTA委員会」を発足させることを決定。GTA委員会の委員長には[[RACING PROJECT BANDOH]]代表の[[坂東正明]]が就任し、シリーズ運営については従来の体制を維持しつつも、プロモーションに関しては年内にも新法人を立ち上げ、運営コストの見直しによる黒字転換及び債務一掃を図る方針を表明し<ref>[[Racing On]] 2007年5月号 pp.92 - 93</ref>、その宣言どおりシリーズ最終戦前の記者会見において「株式会社GTプロモーション」(社長は[[KRAFT]]代表の平岡寿道) を設立したことを発表した<ref name=as>[[オートスポーツ|AUTO SPORT]] 2007年11月15日号 p.30</ref>。<br />
<br />
これに加えシリーズ運営の安定化を狙い、2008年4月1日付でシリーズ運営を担う母体企業として「株式会社GTアソシエイション」が設立された。出資比率はトヨタ ([[富士スピードウェイ]]、[[トヨタテクノクラフト]])、日産 ([[ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル|NISMO]])、ホンダ ([[モビリティランド]]) というGT500クラスのワークス3メーカーが計47.34%、参戦するチーム側の代表者で構成される「GTエントラント協会」が47.34%、それ以外に[[岡山国際サーキット]]が5.26%を出資し、残る1株は発起人代表として坂東が保有する。同社の社長は坂東が兼任する<ref name="tochu"/>。<br />
<br />
2015年からは、SUPER GTに加えて[[サポートレース]]として[[フォーミュラ4#FIA F4|FIA F4]]のシリーズを主催している。<br />
<br />
=== ドライバーの育成 ===<br />
国内のモータースポーツにおいて最も隆盛を誇っているSUPER GTであるが、その人気の原点はウェイトハンデ制を導入するなど、特定のチームに勝利が集中することを避けた勝負の面白さに着目した運営面が理由の一つとして挙げられる。一方で、国内フォーミュラレースの人気は下降しており、スポンサー獲得が困難等の理由で[[フォーミュラ3|F3]]などのミドルフォーミュラの参戦ドライバー数が減少する傾向にある。例として、[[全日本F3選手権]]の参加台数は2007年は12台、2008年は9台 (ナショナルクラスを含めても16台) と減少傾向は続いている。そこで、各自動車メーカーが期待する若手[[レーサー|ドライバー]]を育成プロジェクトとして、人気がありスポンサーを獲得しやすいGT300クラスの提携チーム等に送り込むことが多くなってきている。<br />
<br />
本来、ドライバーはレースにおいて車両性能を限界まで引き出し0.1秒を削りとる能力が要求されるが、SUPER GTではウェイトハンデという人為的にコントロールをされた状態で戦うため、必ずしも性能を完全には発揮出来ない。また、シリーズチャンピオンの獲得を睨み、ウェイト軽減のため故意に順位を落とすなどのケースが過去にも見られた<ref name="nismo_vol.2"/>。また、SUPER GTマシンは性能が高いとはいえ[[ツーリングカー]]で、[[フォーミュラカー]]とはセッティング方法が大きく異なるため、本カテゴリから[[フォーミュラ1|F1]]や[[インディカー・シリーズ|IRL]]などへのステップアップを目指すのは難しい<ref group="注">[[井出有治]]・[[中嶋一貴]]などはF1へとステップアップしたが、SUPER GTと同時に[[フォーミュラ・ニッポン]]や[[全日本F3選手権]]にもエントリーしていた。</ref>。<br />
<br />
ツーリングカーレースとして本カテゴリーに匹敵する規模・人気を誇るレースとしては[[世界ツーリングカー選手権|WTCC]]、[[ドイツツーリングカー選手権|DTM]]等があるが、DTM、WTCC、SUPER GTのマシンはそれぞれ全く性格が異なる上、WTCCとDTMにはスポンサーとしての日本の自動車メーカーや大企業がほとんど参加していないためバックアップも得られにくいことから、ツーリングカー分野での海外進出も難しい。実際、過去日本人ドライバーがWTCCやDTMにフル参戦した例は、2003年の[[金石勝智]] (DTM)、2011年の[[谷口行規]] (WTCC) など極少数である。この結果、本カテゴリからステップアップを目指すドライバーの受け皿が事実上GT500クラスに限られるが、GT500クラスのシートに空きが出ることが少ないため、多くのドライバーがステップアップを望みながらも果たせないのが現状であり、将来へ向けての育成という観点では課題が残る。さらに2009年からはコスト削減で金曜日のテスト走行<ref group="注">日曜日決勝の場合。</ref>が認められなくなったことで走行の機会が減り、若手ドライバーが経験を積む場が減る懸念も表出している。<br />
<br />
=== 子供の集客 ===<br />
[[若者の車離れ|近年のスポーツカー離れ]]を懸念し、より多くの子供にサーキットに足を運んでもらおうと、[[中学生]]以下無料や、2006年よりキッズウォーク<ref group="注">中学生以下の子供とその保護者のみ参加可能な、無料のピットウォーク。子供への抽選プレゼントとして、GTカーの[[ラジコン]]や[[ミニカー (玩具)|ダイキャストモデル]]などが準備されている。</ref>が開催されている。また、子供連れの父親に向けたグッズを配るチームがあるなど、その試みは結実し、近年家族連れの観客が増えたのは事実である。<br />
<br />
=== 全日本選手権の扱い・国際シリーズ化 ===<br />
SUPER GTは2005年より国際シリーズ化を目指してJAFの管轄下から離脱したものの、現実には日本国外でのシリーズ展開は年間1レース程度がカレンダーに組み込まれるのみとなっており、JGTC時代とほぼ変わらないシリーズカレンダーでの運営を余儀なくされている。<!--このためNISMOの柿元邦彦ら一部の関係者から「JAFの管轄下に戻り、全日本選手権に復帰すべきではないか」との意見が出始めている。--><br />
<!--<br />
全日本選手権への復帰を求める側からは「全日本選手権に戻ることで、フォーミュラ・ニッポンと並ぶ日本のトップカテゴリーとしての位置づけを明確にでき、中小エントラントにとってはスポンサー獲得の面で有利になる」「国際シリーズ化した現在も車両レギュレーション等はJAFの制定したものを利用していることから、実情に合わせるべき」等の意見が出されている。ただ、元々SUPER GTがJAF管轄下を離脱した背景には「[[事故|アクシデント]]へのペナルティの判断がサーキットにより異なる」という問題が、JAF管轄下では解決が難しいという問題があり (詳細は[[日本のモータースポーツ#興行体制]]を参照)、現状でも基本的な状況が変わっていないこと、またシリーズ運営自体も債務超過問題を除けば概ね好調を保っていることから、今のところ全日本選手権への復帰を求める意見は大勢とはなっていない。<br />
--><br />
<br />
一方、2013年より[[韓国]]・[[霊岩郡]]の[[韓国インターナショナルサーキット]]でSUPER GTを開催することが決定、2011年12月15日に仮調印を締結<ref>{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=38246 |title=スーパーGT、韓国へ。13年開催に向け仮調印締結 |newspaper=AUTO SPORT web |date=2011-12-16}}</ref>、2012年6月に正式決定し、2013年は5月18日-19日の予定でオールスター戦を開催<ref name="asweb201200609">{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=41456 |title=GTズーハイ戦は延期に。来季の韓国開催は正式決定 |newspaper=AUTO SPORT web |date=2012-06-09}}</ref> (その後延期に)、2014年以降よりシリーズ戦として開催する予定(その後取りやめに)となっていた<ref>{{Cite news |url=http://supergt.net/pages/pg:news_detail/device:pc/ln:ja/id:12224 |title= SUPER GTの韓国大会開催が正式決定 |newspaper=SUPER GT |date=2012-06-11}}</ref>。また、[[中国]]・[[珠海市]]の[[珠海国際サーキット]]でも特別戦の開催を計画、当初は2012年12月23日に開催する方向で調整をしていたが、プロモーションのための時間が不足していることから、2012年の開催を断念し2013年の開催を目指して再検討を行う方針となっている<ref name="asweb201200609"/>。これとは別に、[[台湾]]・[[東港鎮]]の[[大鵬湾国際サーキット]]がSUPER GTの開催を目指しているという報道がある<ref>{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=48195 |title=SGT開催目指す。台湾のペンベイ・サーキットとは |newspaper=AUTO SPORT web |date=2013-05-08}}</ref>。<br />
<br />
東南アジアでの開催も見えてきているとしており、将来的にはSUPER GTのレギュレーションを使用し、東南アジアでの統一レギュレーションで各国のシリーズ戦を行い、東南アジアでのチャンピオン決定を行う計画もあるという<ref>{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=37650 |title=スーパーGT、13年に韓国F1サーキットで開催へ |newspaper=AUTO SPORT web |date=2011-11-13}}</ref>。中でも[[タイ王国|タイ]]では[[チャーン・インターナショナルサーキット]]で2014年よりSUPER GTのシリーズ戦を開催<ref>{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=50035 |title=来季のSGTは全9戦+1戦。タイ、韓国でシリーズ戦 |newspaper=AUTO SPORT web |date=2013-07-28}}</ref>、さらに「スーパーカー・タイランド」として開催されているシリーズを2015年より「SUPER GTタイシリーズ」に改称、GT300クラスの車両規則に統一して開催する方針であるとしている<ref>{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=46469 |title=2015年から『スーパーGTタイシリーズ』開催へ |newspaper=AUTO SPORT web |date=2013-02-14}}</ref>。2020年からは[[マレーシア]]・[[セパン・インターナショナル・サーキット]]での開催が復活予定で、SUPER GTとしては初めてナイトレースでの開催を予定している。この年は[[2020年東京オリンピック]]自転車競技会場として使われる富士スピードウェイで富士500マイルが開催できないことから、代替開催としてこの時期での開催を念頭に置いているほか、2021年以降は開催時期を今後検討、また2019年までの契約となっているタイでの開催が継続する場合はマレーシア開催との連動する可能性もあるとしている<ref>[http://www.as-web.jp/supergt/428854 スーパーGTのマレーシア戦が2020年に復活! SGT史上初のナイトレース開催へ],オートスポーツ,2018年11月9日</ref>。<br />
<br />
2014年からGT500クラスがDTMと車両規定を統一、更に2017年には規則を完全統合する予定で、これによりDTMや2015年開始予定のDTMアメリカに参戦しているドイツ等のメーカーがSUPER GTに、SUPER GTに参戦している日本のメーカーがDTMやDTMアメリカに参戦することが可能となり、仕様も共通化されることで後述するコストの削減や外国車の参戦についても一定の解決策が示されるほか、将来的には3シリーズの交流戦も可能となる<ref name="as20121016a" /><ref name="as20121016b" /><ref>{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=49727 |title=SGT、DTM、北米DTM、17年に規則完全統合へ |newspaper=AUTO SPORT web |date=2013-07-13}}</ref>。また、2013年から再開予定の[[アジアン・ルマン・シリーズ|AsLMS]]のGT3-GTCクラスにGT300クラスの車両が参戦可能になることで合意している<ref>{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=42863 |title=GTA、GT300車両の出場についてAsLMSと合意 |newspaper=AUTO SPORT web |date=2012-08-19}}</ref>。さらに2018年からはこれまでの鈴鹿1000kmの後継となる「サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース」の開催にGTAとブランパン耐久シリーズなどを主催するステファン・ラテル・オーガニゼーションが協力、GT300のJAF-GT車両も含めたGT3車両の世界統一戦として開催されることになる<ref>[http://www.as-web.jp/supergt/95977 “夏の鈴鹿”が2018年からGT3の10時間耐久レースに! SGTの鈴鹿戦は別日程に変更],オートスポーツ,2017年3月4日</ref>。<br />
<br />
=== コストの高騰 ===<br />
現在のSUPER GTの車両規定、いわゆるN-GT規定は日本独自の規定を盛り込んだため、[[FIA-GT選手権]]のFIA-GT規定及び[[ル・マン24時間レース]]、[[ルマン・シリーズ|ELMS]]、[[アメリカン・ル・マン・シリーズ|ALMS]]などのLM-GT規定とは相容れない物となっており、[[交流戦]]すら事実上行えなくなっている。更に、SUPER GTの各カテゴリーの車両規定がほぼ毎年のように改訂されるため、各メーカー、チーム共にマシンの開発に掛かる[[コスト]]が高騰の一途を辿っている。本来[[コスト]]低減を標榜しているはずの規定が、開発の激化とコスト高騰を招いているという[[ジレンマ]]に陥っている点も憂慮されている。<br />
<br />
[[シャシ (自動車)|シャシ]]の[[フレーム形式 (自動車)#マルチチューブラーフレーム|パイプフレーム]]化などのコスト削減策<ref group="注">特にGT300クラスのプライベーターが参加しやすくなる。</ref>を講じても、それが全く奏功することなく、逆にマシン開発を激化させるという悪循環となっている。GT500に至っては最早プライベーターが参加出来る環境では無くなっており<ref group="注">特に海外メーカーの[[リアエンジン]]車はほぼ締め出された格好となっている。</ref>、近年ではSUPER GTから撤退するチームも多く現れている。2009年からはレース開催時の予選前日のテストを取り止め、予選・決勝の二日間のみの開催として、全体のランニングコストを抑制する措置を実施しているが、根本的な対策とはならず、デビューしたばかりのドライバーが実際にサーキットを走行する機会が減る事への懸念も残されている。<!--またサーキットでの搬入、搬出など、各エントラントに掛かる負担が以前より増した事実が明らかとなっている。--><br />
<br />
これらの問題を解決するため、GT500クラスはDTMとシャシーやエアロパーツ等を統合しコストを削減することを決定、2014年より実施された。<!--ちなみにSUPERGT車両は日本で、DTM車両はドイツで製造され雇用や技術は守られる模様。-->2014年からSUPER GTで採用された、ガソリン仕様の直列4気筒ターボエンジン“NRE”は、将来的にDTMでも採用される予定となっている<ref name="cw20130816"/>。GT300クラスはFIA-GT3規定の車両レギュレーションを設定、プライベーターでも参戦出来るように改善したこともあり参戦台数が増加した一方、JAF-GTはベースとなる国産車が少ないことから参戦台数は僅かな台数に止まっている。この状況を憂慮したGTAは、販売される時点でほぼ完成品となっているFIA-GT3の改造余地は少ないことから、車両制作を含めた技術の伝承や国産バーツを活用する意味でもJAF-GT車両が必要とされたが、専用品であるモノコックを一から開発するには莫大なコストが掛かり、このままではJAF-GT車両が減少する恐れがあるため共通シャシーを使用するという“マザーシャシー案”が提示され、製造メーカーが童夢に決定<ref>{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=51817 |title=GT300マザーシャシーの概要・技術規則が発表に |newspaper=AUTO SPORT web |date=2013-10-11}}</ref>、現代の[[炭素繊維強化プラスチック|CFRP]]を使用したモノコックは、材料・制作コストが非常に高いため、コストダウンのために作り方を工夫するなどして開発が行われている<ref name="sgnd20140305"/>。<br />
<br />
=== FIA-GT・JAF-GT・マザーシャーシ問題 ===<br />
近年、外国車を使用するチームの多くはGT300クラスに参戦しているが、外国車の場合は規定に合わせて出力を落とす“デチューン”を行う場合がある。<!--そのため、デチューンをあまり良しと思わない海外メーカーが車を売ってくれず参戦出来ないという事例が近頃増えてきたと言われている。-->そのため、GTAでは2012年のGT300クラスのレギュレーションを[[グループGT3|FIA-GT3]]規格を基準に変更した。これに伴い300PS制限は撤廃され、FIA-GT3車両は500PSを超えるものが存在する。併せてGT500クラスでも出力制限を緩和しているが、2013年は日本メーカーのJAF-GT車両、特にハイブリッドエンジン搭載車に有利な性能調整が行われたことにより、GT300クラスでは常に上位をJAF-GT車輌が独占し、前年まで上位を占めていた外国車や一部の日本メーカーの車両は優勝どころか上位進出すら難しいという状況に陥ったため、シリーズ中にJAF-GT車両に対する性能調整を行うことになった<ref>{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=49682 |title=SGT第4戦のGT300最新BoPを発表。JAF勢に調整 |newspaper=AUTO SPORT web |date=2013-07-11}}</ref>。<br />
<br />
元々、富裕層の遊びとして始まったGTレースを対象に作られたFIA-GTと、日本独自の技術によって改造が重ねられて作られたJAF-GT及びマザーシャーシは、その成り立ちや趣旨が大きく異なる。そのため、両者が混走するSUPER GTにおいては常にBOP(バランス・オブ・パフォーマンス)の調整が問題となっている。<br />
<br />
== レース放送 ==<br />
2006年からGTAが自ら制作したオフィシャル映像をCS放送や地上波等へ供給している。国際化に伴い2005年より海外でも本格的な放送がスタートしているため、放送が国際映像として使われる関係から、番組中の[[スーパーインポーズ (映像編集)|テロップ]]について、JGTC時代は日本語表記だったものを原則として英語表記に切り替えている<ref group="注">J SPORTSの中継でのレース前の特集やVTR等では一部日本語表記も見られる。</ref>。<br />
=== コメンタリー ===<br />
==== 実況 ====<br />
*[[下田恒幸]] ( - 2013年)<br />
*[[中島秀之]] ( - 2017年)<br />
*[[赤平大]] (2012年 - 2017年)<br />
*[[Sascha|サッシャ]] (2014年 - )<br />
*[[シャーリー半田]] (2016年)<br />
*[[實方一世]] (2018年第5戦。[[鈴鹿1000km]]ではピットレポーターを担当)<br />
<br />
==== 解説 ====<br />
*[[由良拓也]] (ほとんどのレースを担当)<br />
*[[鈴木恵一]] (2007年)<br />
*[[松浦孝亮]] (2008年)<br />
*[[福山英朗]] (2009年 - )<br />
*[[木下隆之]]<br />
*[[光貞秀俊]]<br />
*[[道上龍]] (2017年)<br />
*[[高木虎之介]] (2018年)<br />
<br />
==== ピットレポーター ====<br />
*[[高橋二朗]] (全てのレースを担当)<br />
*[[一戸恵梨子]] (2008年 - 2010年)<br />
*[[瀧口友里奈]] (2011年 - 2013年)<br />
*[[井澤妙峰|井澤エイミー]] (2014年 - 2018年)<br />
*[[竹内紫麻]](2019年)<ref>[https://supergt.net/news/single/18851 SUPER GT 新オフィシャル・リポーターに竹内紫麻さんが決定!],SUPER GT OFFICIAL WEBSITE,2019年3月11日</ref><br />
<br />
=== 衛星放送 ===<br />
[[J SPORTS]]で中継を放送。当初はコメンタリー部分を差し替えて放送されていたが、2007年からはそのまま放送されている。また、同年7月1日より[[スカパー! (東経110度BS・CSデジタル放送)|スカパー!e2(現 スカパー!)]]において、また2008年10月1日より[[スカパー!プレミアムサービス|スカパー!(現 スカパー!プレミアムサービス)]]のJ SPORTS Plus (現 J SPORTS 4) チャンネルでHD放送を行っている。2011年10月1日にはJ SPORTSのBS移行で、2010年最終戦以来となるBSでのHD放送も開始された。<br />
<br />
オフシーズンには総集編が放送される他、レース数週間後には、従来の国際映像にマシンのオンボード映像を加えた「オンボードカメラ+」を放送している。<br />
<br />
中継ではないが、2008年からJ SPORTSで「GTV (SUPER GTトークバラエティ) 」の放送が行われている。<br />
;出演者<br />
*[[高橋二朗]]<br />
*[[桝本奈生]] (2008年)<br />
*[[美馬寛子]] (2009年)<br />
*[[一戸恵梨子]] (2010年)<br />
*[[瀧口友里奈]] (2011年 - 2013年)<br />
*[[井澤妙峰|井澤エイミー]] (2014年 - 2018年)<br />
*[[竹内紫麻]](2019年)<br />
<br />
2015年は初めての試みとして、3月14日・15日の岡山国際サーキットでの公式テストを[[BSスカパー!]]で生中継で放送した<ref>[http://supergt.net/news/single/14960 3/14(土)、15(日)に行われる2015SUPER GT公式テスト[[岡山国際サーキット]]を国内初の生中継],SUPER GT OFFICIAL WEBSITE,2015年3月5日</ref>。<br />
<br />
=== 地上波放送 ===<br />
; [[SUPER GT+]]<br />
: 2011年から[[テレビ東京]]系列で毎週日曜23:30 - 翌0:00に放送されるSUPER GTを中心にした情報番組<ref>{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=32311 |title=今季のGT地上波放送は“進化版”の「SUPER GT+」に |newspaper=AUTO SPORT web |date=2011-03-07}}</ref>。<br />
<br />
=== インターネット配信 ===<br />
SUPER GT 公式サイトにて決勝日夜間よりレース後の無料ダイジェストムービーも配信。2012年からは、J SPORTSが[[ニコニコ生放送]]で予選の無料生中継を実施<ref>{{Cite news |url=http://supergt.net/pages/pg:news_detail/device:pc/ln:ja/id:919 |title=ニコニコ生放送で今季全9戦の予選を無料ライブ配信! |newspaper=SUPER GT |date=2012-03-23}}</ref>、2014年の鈴鹿1000kmからは決勝の有料配信を実施している<ref>[http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=59230 ニコニコ生放送でスーパーGTの決勝放送が実現!]2014年08月20日</ref>。また、2013年からは[[スカパー!オンデマンド]]による予選・決勝の生中継や録画配信を行っている。<br />
<br />
=== 過去の放送 ===<br />
; 地上波<br />
*2003年から2010年3月まで、[[テレビ東京]]がSUPER GTを中心とする情報番組『[[激走!GT]]』を放送。<br />
*2007年9月まで、[[テレビ埼玉|テレ玉]]他で放送されている自動車情報番組『[[CAR Hyper]]』にて、GT300クラスを中心としたレースリポートを放送。<br />
*2006年シリーズからはフジテレビのモータースポーツ情報番組『[[モタ・スポ!]]』にてレースダイジェストが放映されていた。<br />
*2010年シーズンは[[フジテレビジョン|フジテレビ]]で、『[[フジテレビ スーパーGTコンプリート]]』にて月1回程度でSUPER GTのレースダイジェストなどを放送。<br />
<br />
; BSデジタル<br />
*2007年から2009年まで[[BS日本|BS日テレ]]にて、2010年からは[[BSフジ]]にて、HD制作番組の録画放送<ref group="注">2時間の放送枠に収まるよう編集された映像</ref>が開始され再放送も行われていた。<br />
<br />
; モバイル<br />
*2009年3月31日15時まで、[[モバHO!]]のチャンネルONEが2005年からライブ放送継を行っていた。<br />
<br />
=== 過去のインターネット配信 ===<br />
: グランツーリスモTV以外2006年から配信を開始した。2006年はYahoo!動画にてライブ配信を行っていたが1年で終了。SUPERGT.netとGyaOとDOING.TVは2007年にも録画配信。[[プレイステーション3]]のゲームソフト『[[グランツーリスモ5プロローグ]]』内における動画配信サービス グランツーリスモTVでは2007年に2006年のものからダイジェスト版という形で有料配信され<ref group="注" name="y2009end">2009年に配信終了</ref>、同ハードのゲームソフト『[[グランツーリスモ5]]』内に於ける動画配信サービス グランツーリスモTVでは2010年に、2008年のものから2012年の一部レースのダイジェスト版という形で有料配信された<ref group="注">2012年末に配信終了</ref>。<br />
*SUPERGT.net - 2006年&2007年の決勝レースダイジェストを[[ビデオ・オン・デマンド|VOD]]配信。<br />
*[[GYAO!#GyaO|GyaO]] ([[USEN]]) - 2007年の全戦の決勝レース映像と、GT500クラスマシンのオンボード映像をVOD配信。<br />
*DOING.TV ([[オープンインタフェース]]) - 現在は利用出来ない。2006年、2007年の全戦をマルチアングルでVOD配信。<br />
*Yahoo!動画 ([[Yahoo! JAPAN]]) - 2006年国内開催全8戦の生中継ライブ配信を行った<ref group="注">マレーシア戦のみレース開催後にVOD配信</ref>。<br />
*[[エキサイト]] - 公認ファンサイトにて2006年全9戦のダイジェスト版と独自のオリジナル番組のVOD配信を行った。<br />
*グランツーリスモTV ([[グランツーリスモ5プロローグ]]) - 2006年からのダイジェスト版が有料配信された<ref group="注" name="y2009end"/>。<br />
*グランツーリスモTV ([[グランツーリスモ5]]) - 2008年からのダイジェスト版が有料配信された<ref group="注">2012年を以て配信終了</ref>。<br />
<br />
=== 国際映像制作スタッフ ===<br />
;2016年<br />
*TP︰長嶋英弘<br />
*TD/SW︰西山和伸<br />
*撮影︰国家秀平、大橋英昭、本澤権示、矢口誠司、影山拓也、友部宣耀、中島賢、藤村太史、原田憲二、中村陽一、棚原佑介<br />
*監視システム︰福田幸雄<br />
*CA︰宮西美紀、城間翔伍、岩田洋<br />
*映像︰平井昭弘、藤井律男、沖本亮一、青木洋子、廣嶋理奈<br />
*音声︰品岡研太、田中貢、藤井昭、高橋諒、奥野紗知、日下正孝<br />
*CG︰浅嶋悠太、田島健、野末靖晶、植松真冴<br />
*イントレ︰中田順一郎<br />
*車載技術︰伊藤輝英、熱田恒雄、青天目章吾<br />
*技術協力︰[[テレテック]]、テクノネット、2and4、テーク・ワン オーディオ、プラスミック・シーエフピー、バンセイ<br />
*企画︰大峡隆之<br />
*構成︰大野拓也<br />
*営業︰宮崎陽子<br />
*プロモーション︰大川佳佑、宮澤健<br />
*技術︰大家史郎、岩本真明<br />
*国際映像︰奥野篤史<br />
*ディレクター︰三原正寛、神保周吾、石井利幸、小林祐介、藤井将人、神保晴彦、奥野真也、近藤歩、松村友葉<br />
*演出︰竹森禎敏<br />
*プロデューサー︰市川浩一郎(GTA)、三原弘(J SPORTS)、荒木陽太(クロステック)<br />
*制作協力︰クロステック<br />
*制作著作︰GTA、J SPORTS<br />
<br />
== 歴代チャンピオン ==<br />
{| class="wikitable" style="font-size:small"<br />
|-<br />
! rowspan="2"| 年<br />
! colspan="2"| ドライバー(マシン/タイヤ)<br />
! colspan="2"| チーム<br />
|-<br />
! GT500<br />
! GT300<br />
! GT500<br />
! GT300<br />
|-<br />
| [[2005年のSUPER GT|2005年]]<br />
| {{flagicon|JPN}} 立川祐路/{{flagicon|JPN}} [[高木虎之介]]<br /> (ZENT セルモ [[トヨタ・スープラ|スープラ]]/BS)<br />
| {{flagicon|JPN}} [[山野哲也]]/{{flagicon|JPN}} [[佐々木孝太]]<br /> (RECKLESS [[トヨタ・MR-S|MR-S]]/MI)<br />
| style="text-align:center"|TOYOTA TEAM ZENT CERUMO<br />
| style="text-align:center"|TEAM RECKLESS<br />
|-<br />
| [[2006年のSUPER GT|2006年]]<br />
| {{flagicon|JPN}} [[脇阪寿一]]/{{flagicon|DEU}} [[アンドレ・ロッテラー]]<br /> ([[オープンインタフェース|OPEN INTERFACE]] [[トムス|TOM'S]] SC430/BS)<br />
| {{flagicon|JPN}} 山野哲也/{{flagicon|JPN}} [[井入宏之]]<br /> ([[RE雨宮|雨宮]][[田辺三菱製薬|アスパラドリンク]][[マツダ・RX-7|RX-7]]/YH)<br />
| style="text-align:center"|TOYOTA TEAM TOM'S<br />
| style="text-align:center"|RE 雨宮レーシング<br />
|-<br />
| [[2007年のSUPER GT|2007年]]<br />
| {{flagicon|JPN}} [[伊藤大輔 (レーサー)|伊藤大輔]]/{{flagicon|IRL}} [[ラルフ・ファーマン]]<br /> ([[ARTA]] [[ホンダ・NSX|NSX]]/BS)<br />
| {{flagicon|JPN}} [[大嶋和也]]/{{flagicon|JPN}} [[石浦宏明]]<br /> ([[トイ・ストーリー|TOY STORY]] Racing [[apr (自動車事業)|apr]] MR-S/MI)<br />
| AUTOBACS RACING TEAM AGURI<br />
| style="text-align:center"|[[ホンダカーズ東海|Cars Tokai Dream28]]<br />
|-<br />
| [[2008年のSUPER GT|2008年]]<br />
| {{flagicon|JPN}} [[本山哲]]/{{flagicon|FRA}} [[ブノワ・トレルイエ]]<br /> ([[ザナヴィ・インフォマティクス|XANAVI]] NISMO [[日産・GT-R|GT-R]]/BS)<br />
| {{flagicon|JPN}} [[星野一樹]]/{{flagicon|JPN}} [[安田裕信]]<br /> ([[モーラ (レーシングチーム)|MOLA]] [[レオパレス21|レオパレス]] [[日産・フェアレディZ|Z]]/MI)<br />
| style="text-align:center"|PETRONAS TOYOTA TEAM TOM'S<br />
| style="text-align:center"|MOLA<br />
|-<br />
| [[2009年のSUPER GT|2009年]]<br />
| {{flagicon|JPN}} 脇阪寿一/{{flagicon|DEU}} アンドレ・ロッテラー<br /> (PETRONAS TOM'S SC430/BS)<br />
| {{flagicon|JPN}} [[織戸学]]/{{flagicon|JPN}} [[片岡龍也]]<br /> ([[ウェッズ|ウェッズスポーツ]] [[レクサス・IS350|IS350]]/YH)<br />
| style="text-align:center"|LEXUS TEAM [[ペトロナス|PETRONAS]] TOM'S<br />
| style="text-align:center"| [[RACING PROJECT BANDOH]]<br />
|-<br />
| [[2010年のSUPER GT|2010年]]<br />
| {{flagicon|JPN}} [[小暮卓史]]/{{flagicon|FRA}} [[ロイック・デュバル]]<br /> ([[ウイダーinゼリー|ウイダー]] [[ホンダ・HSV-010|HSV-010]]/BS)<br />
| {{flagicon|JPN}} 星野一樹/{{flagicon|JPN}} [[柳田真孝]]<br /> ([[トミカ|TOMICA]] [[日産・フェアレディZ|Z]]/YH)<br />
| style="text-align:center"|[[童夢 (自動車会社)|ウイダー ホンダ レーシング]]<br />
| style="text-align:center"|[[ハセミモータースポーツ|HASEMI MOTOR SPORT]]<br />
|-<br />
| [[2011年のSUPER GT|2011年]]<br />
| {{flagicon|JPN}} 柳田真孝/{{flagicon|ITA}} [[ロニー・クインタレッリ]]<br /> (S Road MOLA GT-R/MI)<br />
| {{flagicon|JPN}} 谷口信輝/{{flagicon|JPN}} [[番場琢]]<br /> ([[初音ミク]] [[グッドスマイルレーシング|グッドスマイル]] [[BMW・Z4|BMW]]/YH)<br />
| style="text-align:center"|MOLA<br />
| style="text-align:center"|GSR&Studie with [[TeamUKYO]]<br />
|-<br />
| [[2012年のSUPER GT|2012年]]<br />
| {{flagicon|JPN}} [[柳田真孝]]/{{flagicon|ITA}} ロニー・クインタレッリ<br /> (S Road [[麗都商事|REITO]] MOLA GT-R/MI)<br />
| {{flagicon|JPN}} [[峰尾恭輔]]/{{flagicon|JPN}} [[横溝直輝]]<br /> (エンドレス [[タイサンインターナショナル|TAISAN]] [[ポルシェ・911|911]]/YH)<br />
| style="text-align:center"|[[モーラ (レーシングチーム)|MOLA]]<br />
| style="text-align:center"| Team TAISAN ENDLESS<br />
|-<br />
| [[2013年のSUPER GT|2013年]]<br />
| {{flagicon|JPN}} [[立川祐路]]/{{flagicon|JPN}} [[平手晃平]]<br /> ([[善都|ZENT]] CERUMO [[レクサス・SC|SC430]]/BS)<br />
| {{flagicon|JPN}} [[武藤英紀]]/{{flagicon|JPN}} [[中山友貴]]<br /> (MUGEN [[CR-Z#モータースポーツ|CR-Z GT]]/BS)<br />
| style="text-align:center"|[[セルモ|LEXUS TEAM ZENT CERUMO]]<br />
| style="text-align:center"|[[M-TEC|TEAM 無限]]<br />
|-<br />
| [[2014年のSUPER GT|2014年]]<br />
| {{flagicon|JPN}} [[松田次生]]/{{flagicon|ITA}} [[ロニー・クインタレッリ]]<br /> ([[モチュール|MOTUL]] [[オーテックジャパン|AUTECH]] [[日産・GT-R|GT-R]]/MI)<br />
| {{flagicon|JPN}} [[谷口信輝]]/{{flagicon|JPN}} [[片岡龍也]]<br /> ([[グッドスマイルカンパニー|グッドスマイル]] [[初音ミク]] [[BMW・Z4|Z4]]/YH)<br />
| style="text-align:center"|[[ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル|NISMO]]<br />
| style="text-align:center"|[[GAINER]]<br />
|-<br />
| [[2015年のSUPER GT|2015年]]<br />
| {{flagicon|JPN}} [[松田次生]]/{{flagicon|ITA}} [[ロニー・クインタレッリ]]<br /> ([[モチュール|MOTUL]] [[オーテックジャパン|AUTECH]] [[日産・GT-R|GT-R]]/MI)<br />
| {{flagicon|MAC}} [[アンドレ・クート]]<br /> (GAINER TANAX [[日産・GT-R|GT-R]]/DL)<br />
| style="text-align:center"|[[ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル|NISMO]]<br />
| style="text-align:center"|GAINER<br />
|-<br />
| [[2016年のSUPER GT|2016年]]<br />
| {{flagicon|FIN}} [[ヘイキ・コバライネン]]/{{flagicon|JPN}} [[平手晃平]]<br /> ([[デンソー|DENSO]] [[神戸製鋼所|KOBELCO]] [[サード (企業)|SARD]] [[レクサス・RC|RC F]]/BS)<br />
| {{flagicon|JPN}} [[土屋武士]]/{{flagicon|JPN}} [[松井孝允]]<br /> (VivaC [[トヨタ・86|86 MC]]/YH)<br />
| style="text-align:center"|LEXUS TEAM SARD<br />
| style="text-align:center"|VivaC [[土屋エンジニアリング|team TSUCHIYA]]<br />
|-<br />
| [[2017年のSUPER GT|2017年]]<br />
| {{flagicon|JPN}} [[平川亮]]/{{flagicon|NZL}} [[ニック・キャシディ]]<br /> ([[KeePer技研|KeePer]] [[トムス|TOM'S]] [[レクサス・LC|LC500]]/BS)<br />
| {{flagicon|JPN}} [[谷口信輝]]/{{flagicon|JPN}} [[片岡龍也]]<br /> ([[グッドスマイルカンパニー|グッドスマイル]] [[初音ミク]] [[メルセデスAMG・GT|AMG]]/YH)<br />
| style="text-align:center"|LEXUS TEAM [[KeePer技研|KeePer]] TOM'S<br />
| style="text-align:center"|[[グッドスマイルレーシング|GOODSMILE RACING]] & [[TeamUKYO]]<br />
|-<br />
| [[2018年のSUPER GT|2018年]]<br />
| {{flagicon|JPN}} [[山本尚貴]]/{{flagicon|GBR}} [[ジェンソン・バトン]]<br />([[スタンレー電気|RAYBRIG]] [[ホンダ・NSX (2016年)|NSX-GT]]/BS)<br />
| {{flagicon|JPN}} [[黒澤治樹]]/{{flagicon|JPN}} [[蒲生尚弥]]<br />([[LEON (雑誌)|LEON]] [[フランク・ミュラー|CVSTOS]] [[メルセデスAMG・GT|AMG]]/BS)<br />
| style="text-align:center"|[[チーム国光|TEAM KUNIMITSU]]<br />
| style="text-align:center"|K2 R&D [[LEON RACING]]<br />
|}<br />
※[[2004年の全日本GT選手権|2004年]]以前の歴代チャンピオンは[[全日本GT選手権#歴代チャンピオン|全日本GT選手権]]の項を参照。<br />
<br />
== 脚注 ==<br />
{{脚注ヘルプ}}<br />
=== 注釈 ===<br />
{{Reflist|group=注}}<br />
<br />
=== 出典 ===<br />
{{Reflist|2}}<br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
{{commons|Category:Super GT}}<br />
*[[全日本GT選手権]]<br />
*[[モータースポーツ]]<br />
*[[鈴鹿1000km]]<br />
*[[富士500km]]<br />
*[[シルエットフォーミュラ]]<br />
*[[SUPER GTイメージガール]]<br />
*[[レースクイーン]]<br />
*[[日本のサーキット一覧]]<br />
*[[グループGT3]]<br />
*[[グランツーリスモシリーズ]] - レースゲーム。同シリーズにJGTC、SUPER GTの車が収録されており、スポンサーにもなっている。<br />
*[[SEGA World Drivers Championship]] - [[セガ・インタラクティブ]]が[[2018年]][[3月14日]]に稼働を開始したSUPER GT公認の業務用レースゲーム。2017年のSUPER GTの車が収録され、レース形式もSUPER GTのレギュレーションに沿った形となっている。<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
*{{Official|https://supergt.net/}}<br />
*[http://as-web.jp/news/?c_id=2 AUTO SPORT web - SUPER GTニュース]<br />
*[http://www.tv-tokyo.co.jp/sgt/ SUPER GT+:テレビ東京]<br />
*[http://www.jsports.co.jp/motor/gt/ SUPER GT : モータースポーツ | J SPORTS]<br />
*{{Twitter|SUPERGT_JP|SUPERGT_OFFICIAL}}<br />
<br />
{{SUPER GT結果}}<br />
{{モータースポーツ}}<br />
<br />
{{デフォルトソート:すうはあ しいてい}}<br />
[[Category:SUPER GT|*]]</div>
2001:268:C033:7CD4:D051:7F84:ED8F:692E
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