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miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja]
2024-06-04T10:52:10Z
利用者の投稿記録
MediaWiki 1.31.0
アメリカ連合国
2018-08-03T05:36:04Z
<p>133.5.11.13: /* 軍事 */誤字修正</p>
<hr />
<div>{{出典の明記|date=2017年6月}}<br />
<br />
{{基礎情報 過去の国<br />
|略名 =アメリカ連合国<br />
|日本語国名 =アメリカ連合国<br />
|公式国名 ='''{{Lang|en|Confederate States of America}}'''<br />
|建国時期 =[[1861年]]<br />
|亡国時期 =[[1865年]]<br />
|先代1 =アメリカ合衆国<br />
|先旗1 =US flag 33 stars.svg<br />
|次代1 =アメリカ合衆国<br />
|次旗1 =U.S. flag, 36 stars.svg<br />
|国旗画像 =Flag of the Confederate States of America (March 4, 1865).svg<br />
|国章画像 =Seal of the Confederate States of America.svg<br />
|国章幅 = 100px<br />
|標語 =''{{lang|la|Deo Vindice}}''<br />（[[ラテン語|羅]]: 我々の擁護者神の下で）<br />
|国歌名 =神よ南部を救いたまえ （非公認）<br />ディキシー（非公式）<br />
|位置画像 =Confederate States of America (orthographic projection).svg<br />
|公用語 =[[英語]]（事実上の公用語。その他各種のヨーロッパ言語とネイティヴアメリカン諸語が地域的に使用された。）<br />
|首都 =<small>[[モンゴメリー (アラバマ州)|モンゴメリー]]（-1861年）<br />[[リッチモンド (バージニア州)|リッチモンド]]（1861年-1865年）<br />[[ダンヴィル (バージニア州)|ダンヴィル]]（1865年）</small><br />
|最大都市 =[[ニューオーリンズ]]<br />
|元首等肩書 =[[アメリカ連合国大統領]]<br />
|元首等年代始1 =[[1861年]][[2月18日]]<br />
|元首等年代終1 =[[1865年]][[5月10日]]<br />
|元首等氏名1 =[[ジェファーソン・デイヴィス]]<br />
|首相等肩書 =[[:en:Vice President of the Confederate States of America|副大統領]]<br />
|首相等年代始1 =1861年2月18日<br />
|首相等年代終1 =1865年5月10日<br />
|首相等氏名1 =[[アレクサンダー・スティーブンス]]<br />
|面積測定時期1 =[[1860年]]<br />
|面積値1 =1,995,392<br />
|水面積率 =5.7%<br />
|人口測定時期1 =1860年<br />
|人口値1 =9,103,332<br />
|人口測定時期2 =（奴隷人口）<br />
|人口値2 =3,521,110<br />
|変遷1 =[[独立宣言]]<br />
|変遷年月日1 =1861年2月4日<br />
|変遷2 =[[ザクセン＝コーブルク＝ゴータ公国]]により承認<br />
|変遷年月日2 =1861年<br />
|変遷3 =[[南北戦争]]勃発<br />
|変遷年月日3 =1861年[[4月12日]]<br />
|変遷4 =首都リッチモンド陥落<br />
|変遷年月日4 =[[1865年]][[4月3日]]<br />
|変遷5 =[[降伏]]<br />
|変遷年月日5 =1865年[[4月9日]]<br />
|通貨 =[[アメリカ合衆国ドル|USドル]]<br />{{仮リンク|アメリカ連合国ドル|label=連合ドル|en|Confederate States dollar}}<br />{{仮リンク|南部連合通貨|en|Southern States Confederate Currency}}<br />
|時間帯 =<br />
|夏時間 =<br />
|現在 ={{USA}}<br />
|注記 =<br />
}}<br />
<br />
'''アメリカ連合国'''（アメリカれんごうこく、{{lang-en|Confederate States of America}}, 略号：'''CSA'''）は、かつて[[北アメリカ]]に存在した国家。[[アメリカ合衆国]]（USA）から分離して[[独立]]を宣言した[[アメリカ合衆国南部|南部]]諸州によって[[1861年]]に創設された。'''南部連合'''、'''南部同盟'''、'''アメリカ南部連邦'''等とも呼ばれる。[[南北戦争]]の敗北により[[1865年]]に消滅した。「'''[[ディキシー]]'''」のニックネームでも知られる。<br />
<br />
アメリカ連合国が動員した軍事力（[[アメリカ連合国陸軍]]、[[アメリカ連合国海軍]]）を日本では「'''南軍'''」といい、アメリカ連合国の[[代名詞]]として南軍が使われている。<br />
<br />
== 歴史 ==<br />
=== 背景 ===<br />
{{main|南北戦争の原因}}<br />
当時、アメリカ合衆国（USA）は南部と北部との経済・社会・政治的な相違が拡大していた。農業中心の南部では、[[黒人]][[奴隷]]労働に依存した[[プランテーション]]が盛んで特に[[綿花]]をヨーロッパに輸出していた。また農園所有者が実質的に南部を支配していた。[[イギリス]]を中心とした自由貿易圏に属することが南部の利益だったため、南部は[[自由貿易]]を望んでいた。<br />
<br />
北部では急速な[[工業化]]が行われており、新たな流動的労働力を必要とし奴隷制を必要としなかった。また、商工業振興のため、保護関税や交通網の整備などが求められ、特に南部に比べて[[保護貿易]]への期待が高かった。<br />
<br />
南部では、南部の上げた利益が税金などとしてUSAに吸い上げられ北部の重工業化などに使われることへの反発があった。一方で、近代化し都市化する北部が人口の面でも政治・経済・文化の面でも南部を圧倒し、やがてUSAが北部中心の国となることへの恐れがあった。USAを掌握する北部が次第に州の権利を弱め、奴隷制廃止などに対する南部の抵抗も不可能となり、南部の文化は破壊されるだろうという恐怖が南部に広がった。一方で北部には、南部が奴隷制を維持するだけでなく国内に広げようとしているという警戒心があり、奴隷労働が人々の職を奪うことへの危機感があった。<br />
<br />
北部で[[奴隷制度廃止運動]]の機運が高まると、奴隷労働を必要とした南部は反発し、奴隷制を巡る合衆国内の対立はしだいに大きくなっていった。そこで、奴隷制を認める州（[[奴隷州]]）と認めない州（自由州）とを半々とすることによって勢力バランスをとるため、[[1820年]]に[[ミズーリ州]]が奴隷州としてUSAに加入する代わりに、以後北緯36度30分より北に奴隷州をつくらない、という[[ミズーリ協定]]が成立した。<br />
<br />
しかし[[米墨戦争]]の結果、USAの領土は太平洋岸まで拡大し、新たに獲得した地域にできた州を奴隷州とするかどうかをめぐり奴隷州と自由州の対立が激化した。結果、[[カリフォルニア州]]を自由州として、ニューメキシコ、ユタについては州に昇格する際に住民自らが奴隷州か自由州かを決定すること（人民主権）となった。これによって、南部は奴隷州が少数派となること、すなわち上院議員の数が自由州側の方が多くなることに危機感を抱いた。<br />
<br />
=== 連邦離脱 ===<br />
北部を地盤とし、奴隷制拡大に反対していた[[共和党 (アメリカ)|共和党]]から出馬した大統領候補、[[エイブラハム・リンカーン]]が[[1860年]]末に[[1860年アメリカ合衆国大統領選挙|合衆国大統領選挙]]に当選したことから、南部の危機感は頂点に達した。奴隷州の内、まず[[サウスカロライナ州]]が連邦から脱退し、[[ミシシッピ州]]、[[フロリダ州]]、[[アラバマ州]]、[[ジョージア州]]、[[ルイジアナ州]]が続いて脱退した。[[1861年]][[2月4日]]、これらの州により「アメリカ連合国（CSA）」が結成された。翌日[[ジェファーソン・デーヴィス|ジェファソン・デーヴィス]]が[[アメリカ連合国大統領]]に選出された。<br />
<br />
1ヵ月後の[[1861年]][[3月4日]]、エイブラハム・リンカーンがUSAの大統領に就任する宣誓を行った。就任演説で、彼は[[アメリカ合衆国憲法|合衆国憲法]]が当初の「[[連合規約]]」（[[1781年]]）より「より完璧な連合」であり、憲法は拘束力のある契約で、USAからの脱退は「法律上無効である」と述べた。彼は「南部州に侵入する意図はない」と述べたが、USAの財産の所有の維持、USAの諸税を徴収するためには実力も行使するとした。彼の演説は、連邦の絆を回復しようという嘆願で閉じた。CSAの各州はこれを無視した。<br />
<br />
[[テキサス州]]ではCSAに対する忠誠の宣言を行なうことを拒絶した[[知事]][[サミュエル・ヒューストン]]を替え、3月初頭にはCSAに加わった。これら7州はUSAからの分離[[独立]]を宣言し、その境界内の[[陸軍]]・[[海軍]]の施設、[[港湾]]、および[[税関]]を管理下に収め、[[南北戦争]]の引き金を引いた。<br />
<br />
=== 南北戦争と連合拡大 ===<br />
[[Image:Confederate States of America.svg|thumb|300px|連合の範囲。濃い緑はアメリカ連合国（CSA）に加わった諸州、薄い緑は州内の一部勢力が南部につき、CSAがその一部と主張したが実効支配はできなかった州（ミズーリとケンタッキー）および準州（インディアン準州およびアリゾナ準州）、途中でCSAから脱退した州（ウェストバージニア）]]<br />
<br />
[[4月12日]]に、サウスカロライナ軍は、サウスカロライナ州[[チャールストン (サウスカロライナ州)|チャールストン]]のサムター要塞に残っていたアメリカ合衆国（USA）政府の軍隊に砲撃を開始し、これを降伏させた。続く[[サムター要塞の戦い]]で、リンカーンはUSAに残った全ての州に対し、軍を送りサムター要塞とその他の要塞を奪還し、首都を防衛して連邦を守るよう呼びかけた。ほとんどの北部人は、CSAに対する戦いが長くなるとは予想せず、発生したばかりの反乱は迅速に打ち砕かれるだろうと信じており、リンカーンも90日間の義勇兵を募集した。この呼びかけは、さらに4つの州（[[バージニア州]]、[[アーカンソー州]]、[[テネシー州]]および[[ノースカロライナ州]]）でUSA脱退の投票結果を招き、CSAは合計11州になった。バージニア州のCSA加入で、CSAの首都はアラバマ州[[モンゴメリー (アラバマ州)|モンゴメリー]]からバージニア州[[リッチモンド (バージニア州)|リッチモンド]]へと移った。<br />
<br />
[[ミズーリ州]]と[[ケンタッキー州]]の政府はUSAに残ったが、それら2州からの反対党派もCSAの一員として認められた。それゆえ、CSAの数は時々13州と数えられることもある。[[アメリカ連合国の国旗|南軍旗]]の星の数が13なのもそれにちなむ。<br />
<br />
[[インディアン準州]]（[[1907年]]に[[オクラホマ州]]となった）の[[文明化五部族|五部族]]政府も、主にCSAを支援したが、中にはUSAについた勢力もあり同部族同士の戦いも起こった。[[ニューメキシコ準州]]の南部（[[ガズデン購入]]地域も含む）も、「[[アメリカ連合国アリゾナ準州|アリゾナ準州]]」としてCSAに加入した。これら地域の最初の開拓者たちはCSA政府に自らの地域の併合を請願し、34度線より南の部分をCSAが統治すべく遠征せよと刺激した。[[アリゾナ州|アリゾナ]]軍も公式にCSA側の軍隊として認識された。<br />
<br />
CSAはカリフォルニアへの輸送路を確保するためにアリゾナ準州およびニューメキシコ準州を確保しようとした。[[ニューメキシコ作戦|ニューメキシコ遠征]]に先立って、[[ヘンリー・ホプキンス・シブレー]]将軍はニューメキシコの人々に対し、CSAの名において準州を手に入れる意図を宣言した。CSA軍は[[1862年]][[3月13日]]から[[4月8日]]の短期間、準州の首都[[サンタフェ (ニューメキシコ州)|サンタフェ]]を占拠したが、[[グロリエタの戦い]]で打撃を受け西部での勢いをそがれた。<br />
<br />
奴隷制がまだ合法だったすべての地域がCSAに加わるとは限らなかった。[[1861年]]、[[メリーランド州]]（合衆国首都[[ワシントンD.C.]]に三方から接する境界州）では、USA脱退の試みを阻止するために[[戒厳令]]が宣言された。奴隷州だった[[デラウェア州]]ではUSA脱退は全く考えられていなかった。<br />
アメリカ合衆国連邦政府直轄地であるため従って北軍に留まった[[ワシントンD.C.]]では開戦時点では奴隷制度が存続していたが、戦時中の1862年4月16日に奴隷制度廃止となった。<br />
<br />
=== 連合の終焉 ===<br />
[[画像:Scott-anaconda.jpg|thumb|300px|[[北軍による海上封鎖]]の風刺画。北軍総司令官[[ウィンフィールド・スコット]]の立案した、[[ミシシッピ川]]、[[大西洋]]、[[メキシコ湾]]の主要な港を抑えて南部を封鎖する「アナコンダ作戦」の一部をなす]]<br />
CSAは国債金利でUSAに対し非常な劣勢に立たされていた（[[#経済]]）。<br />
<br />
[[1863年]]、戦争のさなか、バージニア州西部の[[ホイーリング (ウェストバージニア州)|ホイーリング]]にあった連邦主義者たちの「残部議会（臀部議会、正式な議会が崩壊したあとに残された議会）」は48の郡がバージニア州から脱退することを宣言し、徐々に奴隷制度を廃止するという州憲法を制定してUSAに[[ウェストバージニア州]]の名で加入した。他の州の一部にあった、CSAから脱退しようという同様の試み（顕著な例ではテネシー州東部）はCSAが宣言した戒厳令によって食い止められた。<br />
<br />
CSAは緒戦の勢いを失い、双方の首都をめぐりバージニア州で行われていた[[東部戦線 (南北戦争)|東部戦線]]は膠着状態に陥る一方、南軍の[[西部戦線 (南北戦争)|西部戦線]]にほころびが生じた。また北軍は[[アメリカ合衆国中西部|中西部]]方面から[[ミシシッピ川]]沿いに南下しCSAを北・西・南から包囲する戦略をとった。北軍が南部諸港湾に対してとった海上封鎖（[[北軍による海上封鎖]]を参照）は功を奏し、CSAの商品輸出や兵站は打撃を受けた。<br />
<br />
[[1864年]]9月には西から進撃した北軍の[[ウィリアム・シャーマン]]がジョージア州[[アトランタ]]を陥落させ焼き払い、[[サバンナ (ジョージア州)|サバナ]]への「[[海への進軍]]」と翌1865年の[[カロライナ方面作戦|バージニアに向けての進撃]]でジョージア州と南北カロライナ州の綿花地帯はことごとく破壊された。CSAは南北からの挟み撃ちに遭い、[[1865年]][[4月3日]]にCSAの首都リッチモンドが陥落した。<br />
<br />
[[1865年]][[4月9日]]、[[アポマトックス・コートハウス]]での[[ロバート・E・リー]]将軍率いる[[北バージニア軍]]の降伏が、「アメリカ連合国」の最後とみなされている。CSA大統領のデーヴィスは[[5月10日]]ジョージア州アーウィンヴィルで逮捕され、残るCSAの兵士は6月までには降伏した。最後のCSAの国旗は、[[1865年]][[8月2日]]、CSAの海軍巡洋艦シェナンドアの艦上から引き下ろされた。<br />
<br />
=== その後の南部再建 ===<br />
{{main|レコンストラクション}}<br />
CSA崩壊後の南部ではUSA政府による再建（[[レコンストラクション]]）が開始されたが、一旦合衆国を脱退した南部諸州の復帰と数百万人の解放奴隷の処遇をめぐって紛糾した。[[アンドリュー・ジョンソン]]大統領は南部宥和政策を採り、特赦により南部の地域指導者のほとんどが公職復帰した。<br />
<br />
しかしその後、南部各州で黒人の取締法が制定されたり黒人や奴隷解放論者に対する暴力が横行したため、[[共和党 (アメリカ)|共和党]]が多数を占めるUSAの連邦議会で[[1867年]]軍事再建法が制定され、南部は軍政下に置かれ旧指導者は再度公職追放された。合衆国軍の支配下で南部の再建州政府は経済基盤の再建、産業再生、黒人の政界進出などを図ったが、黒人への土地分配は思うように進まなかった。南部白人は[[クー・クラックス・クラン]]など秘密結社を作り武装抵抗や黒人への暴力を継続した。<br />
<br />
やがて北部も南部の人種的平等や再建への関心を失い、南部では[[民主党 (アメリカ)|民主党]]が相次いで政権を奪取した。[[1877年]]に再建半ばで合衆国軍が北部へ撤退したあとは白人が巻き返しを行い、南部各州の黒人は再び政治的・社会的権利を失い「どん底時代」と呼ばれる抑圧の時期が訪れた。公職に復帰した白人達は[[ジム・クロウ法]]など差別を合法化する法律を多く制定し、結局南部の黒人が本当の意味で「解放」されるのは[[1960年代]]になってからであった。[[1950年代]]に始まった[[公民権運動]]が[[1964年]]に公民権法制定と言う大きな実を結んだのである。この法律によって（少なくとも公的には）黒人に対する差別は終焉を告げた。<br />
<br />
== 政治 ==<br />
=== 憲法 ===<br />
[[:en:Confederate States Constitution|アメリカ連合国憲法]]（the Constitution of the Confederate States of America）は、連邦（USA）からの分離の動機についてより深く洞察するもとを提供してくれる。連合国憲法は合衆国の大元となった[[連合規約]]と[[アメリカ合衆国憲法]]の両方にある程度基づいているが、[[州の権限|州の権利]]についての原理をより一層強調したことを反映して、中央政府の力を弱めている。また、国際的に[[奴隷貿易]]は禁止されていたにもかかわらず、[[奴隷制]]の厳格な保護を掲げている。連合国憲法では、序文において「主権をもち独立した性格で行動する各州」と謳われていたが、同時に「恒久的な連合政府」の結成についても言及していた。また奴隷制は憲法で保護されながら、同時に連合の外から新たな奴隷を輸入することは禁じていた（合衆国の中の奴隷州からの輸入は除く）など、やや矛盾する箇所もあった。<br />
<br />
連合国憲法と合衆国憲法とで大きく違っている条項は、分離した諸州の合衆国政府に対する不平不満が表現されている部分でもある。たとえば、連合国の政府は[[関税|保護関税]]を課すことを憲法で自ら禁じ、南部の港を国際貿易・自由貿易に対してより魅力的にしようとしていた。分離独立宣言より以前、ほとんどの南部人は合衆国の保護関税制度を、[[綿花]][[輸出]]に生きる[[農業]]中心の南部を犠牲にしながら、[[工業]]を保護して北部を豊かにする手段だとみなしていた。また、連合国政府は一つの州からの[[歳入]]を他の州の[[公共事業]]のための財政援助金とすることを憲法で自ら禁じていた。<br />
<br />
連合国憲法の草案を作るに当たって、奴隷州だけに連合加盟を認める、[[アフリカ]]との奴隷貿易を回復する、などのいくつかの過激な提案は却下された。また、憲法には各州に分離独立を認める条項を設けないことを明確にした。南部人は、これを、合衆国憲法も各州に放棄を求めなかった、[[主権]][[国家]]の本質的な権利だとみなし、それゆえそのような分離条項を設けてしまえば、合衆国からの分離を決めた南部諸州のもともとの合意を弱めてしまうだろうと考えた。<br />
<br />
[[アメリカ連合国大統領]]は6年ごとに[[選挙]]で選ばれ、再選はできなかった。大統領が任期を満了する前に連合は戦争に敗れたため、大統領は結局ジェファソン・デーヴィスただ一人しかいなかった。連合大統領に保障された特にユニークな権限は、項目別拒否権（すでにいくつかの州の知事が持っていた、法律や予算案などの特定の条項だけを拒否できる権利。合衆国では[[1990年代]]後半にやっと大統領に与えられた）に基づき法案を提出することを可能にしたことだった。[[アメリカ連合国議会]]は大統領による拒否権や項目別拒否権の発動を、合衆国議会同様3分の2の多数決で覆すことができた。<br />
<br />
しかし、連合国憲法の残りの大部分は、一字一句、合衆国憲法の引き写しであった。<br />
<br />
[[紙幣]]や[[切手]]といった形で印刷された[[通貨]]は、各州が発行して連合の名によって保障し流通させることができた。政府は連合[[硬貨]]の発行を検討した。デザイン、鋳型、4つのプルーフ硬貨（試し打ち、収集用）が作られたが、金塊の不足により一般用の硬貨鋳造はついに行われなかった。<br />
<br />
=== 首都 ===<br />
連合の[[首都]]は、[[1861年]][[2月4日]]から[[1861年]][[5月29日]]までアラバマ州[[モンゴメリー (アラバマ州)|モンゴメリー]]にあった。[[1861年]][[5月6日]]にバージニア州[[リッチモンド (バージニア州)|リッチモンド]]を新たな首都とすると宣言し、5月29日以降リッチモンドへ移転した。戦争終結の直前、連合政府は戦火にさらされたリッチモンドを脱出し、ジョージア州アトランタやサウスカロライナ州[[コロンビア (サウスカロライナ州)|コロンビア]]など、より南への再移転を計画していたが、実現しなかった。リー将軍のアポマトックス・コートハウスでの降伏の直前、バージニア州[[ダンヴィル (バージニア州)|ダンヴィル]]が[[1865年]][[4月3日]]から[[4月10日]]の約一週間のみ、連合最後の首都となった。<br />
<br />
=== 外交と法的地位 ===<br />
アメリカ連合国の法的地位は、その存在期間中、また戦後長い間議論の対象となった。その存在の間、連合政府はいくつかの[[ヨーロッパ]]の[[列強]]諸国（[[フランス]]と[[イギリス]]を含む）と[[外交]]交渉を行った。しかし、連合がヨーロッパ諸国から受け取った公式な[[国家の承認|外交的承認]]は、ドイツの[[ザクセン＝コーブルク＝ゴータ公国]]の君主[[エルンスト2世 (ザクセン＝コーブルク＝ゴータ公)|エルンスト2世]]からだけであった<ref name="注1">ザクセン＝コーブルク＝ゴータ公エルンスト2世はイギリス女王の[[ヴィクトリア (イギリス女王)|ヴィクトリア]]の[[王配]][[アルバート (ザクセン＝コーブルク＝ゴータ公子)|アルバート]]の兄であったことから、ザクセン＝コーブルク＝ゴータ公国による連合国の承認自体がイギリスと連携した合衆国牽制の意思表示と見なされていた。</ref>。<br />
<br />
イギリスは合衆国とは遺恨があり、南部による綿花貿易では受益者でもあり、また[[1861年]]11月に勃発した「[[トレント号事件]]」（英仏へ向かう南部の外交官を乗せたイギリス船トレント号を北部の軍艦が停止させ、公使2人を逮捕した事件）によって世論が激昂したため、もう少しのところでアメリカ連合国承認に傾くところであった<ref name="注1"/>。イギリスは[[メキシコ]]出兵と[[メキシコ帝国]]建国に熱中していたフランス皇帝[[ナポレオン3世]]と組み、南北戦争の調停を申し出る準備を行った。しかし、[[1862年]]9月の[[アンティータムの戦い]]での南軍の大敗と、それに続く[[1863年]]1月のリンカーンによる'''[[奴隷解放宣言]]'''によって、北部が軍事的に勝利しつつある上に「奴隷制の廃止」という大義までも手にしたことをイギリスやフランスほか各国も認識し、こぞって南部の国家としての承認から手を引いてしまった。戦争中、他のヨーロッパ諸国も中立を守り、非公式に南部の外交官とも会ったが、承認はしないままに終わった。ただしその代わり、[[国際法]]の原則を適用し、南北の双方を「交戦国」と見なしたため、南部の軍艦はヨーロッパの港湾で合衆国軍艦同様の扱いを受けることができた。[[カナダ]]は南北双方の政府人員が領内で公開的に活動することを許し、メキシコ北部のいくつかの州はテキサス州境での貿易に関する地方同士の合意を結んだ。<br />
<br />
4年間の存続の間、連合は独立国家を主張して数十人の外交官を海外に送り出した。それとは対極的に、北部は南部を反乱中の地方政権に過ぎないと主張し、その地位のいかなる公認も拒否した。この論争が効いたのか、北部が南部に対する経済封鎖を宣言して戦争を続けるさなか、連合は北部の敵意に対し、公式な宣戦布告を行った。戦争中の南北双方による交渉は、北部が政府としての公式な承認を南部に対し行わないまま始められたが、双方の軍事行動は[[戦時国際法]]によって調整された。<br />
<br />
戦争の4年後、[[アメリカ連邦最高裁判所|連邦最高裁]]は「テキサス州対ホワイト事件」の判決でテキサス州に対し、連邦からの分離は違憲で法的に無効であるとした。判決は最高裁判所長官[[サーモン・P・チェース]]（リンカーン政権の財務長官）によって言い渡された。チェースの判決はすぐさま攻撃の的となり、今に至るも論議を呼んでいる。ジェファソン・デービスやアレクサンダー・スティーブンスといった評論家らは、この時起こった連邦離脱の合法性を主張する法的論争について詳述している（デービスの『Rise and Fall of the Confederate Government』など）。<br />
<br />
=== 南部連合旗 ===<br />
{{main|アメリカ連合国の国旗}}<br />
{|class="wikitable"<br />
| [[Image:CSA FLAG 4.3.1861-21.5.1861.svg|1st National Flag|border|180px]] || [[Image:Second_national_flag_of_the_Confederate_States_of_America.svg|2nd National Flag|border|200px]] || [[Image:Flag of the Confederate States of America (March 4, 1865).svg|3rd National Flag|border|160px]]|| [[Image:Conf Navy Jack (light blue).svg|CSA Naval Jack|border|170px]]<br />
|-<br />
| 最初の国旗<br />「スターズ・アンド・バーズ」 || 2番目の国旗<br />「ステンレス・バナー」 || 最後の国旗<br />「ブラッド・ステインド・バナー」 || 1863年-1865年の海軍の国籍旗<br />「レベル・フラッグ」<br />
|-<br />
|}<br />
連合の「[[国旗]]」は3つあった。最初の国旗「スターズ・アンド・バーズ "Stars and Bars"」と呼ばれ、最初に連合を形成した7州を象徴する7つの星があしらわれた。しかしこの旗は戦闘時の混乱の中ではあまりにも北部の星条旗に似ており混乱が絶えなかったため、連合の[[軍旗]]（南軍旗）「サザンクロス」が戦闘時に通常使用される旗となり、後の二つの国旗（2番目の国旗「ステンレス・バナー "Stainless Banner"」と最後の国旗「ブラッド・ステインド・バナー "Blood Stained Banner"」）にもサザンクロスのデザインが左上にあしらわれることとなった。<br />
<br />
サザンクロスは13の星があしらわれており、サムター要塞の戦いの後加盟した4州と、南部を承認したケンタッキー州とミズーリ州の分離主義者政府を表している。実際の南軍旗サザンクロスは正方形の旗であるが、今でも目にする長方形の旗（「レベル・フラッグ」）は実際には第一テネシー軍の旗であり、南部海軍の国籍旗（艦首旗）でもあり、どちらにしても正式の国旗ではない。ただし[[20世紀]]に入ってからレベル・フラッグは南部の旗として多くのメディアに登場し、このため今日アメリカではこれが連合国の「国旗」と一般には認識されるようになっている。<br />
<br />
=== 連合の政治的指導者 ===<br />
* [[ジェファーソン・デイヴィス|ジェファソン・デイヴィス]]（ミシシッピ州） - 南部連合の[[大統領]]<br />
* [[アレクサンダー・スティーヴンズ]]（ジョージア州） - [[副大統領]]<br />
* [[ロバート・トゥームズ]]（ジョージア州） - 初代国務長官<br />
* [[リロイ・ポウプ・ウォーカー]]（アラバマ州） - 陸軍長官<br />
* [[ジョージ・W・ランドルフ]]（ヴァージニア州） - 准将、陸軍長官<br />
* [[ジョン・C・ブレッキニリッジ]]（ケンタッキー州） - 陸軍長官、および[[ジェームズ・ブキャナン]]の下の[[アメリカ合衆国副大統領]]<br />
* [[ジュダ・ベンジャミン]]（ルイジアナ州） - 司法長官、陸軍長官、国務長官<br />
* [[スティーヴン・マロリー]]（フロリダ州） - 海軍長官<br />
* [[クリストファー・メミンジャー]]（サウスカロライナ州) - 初代財務長官<br />
* [[ジョン・レーガン]]（テキサス州） - 郵政長官、第3代財務長官<br />
* [[ジョン・タイラー]] - 南部連合国会議員、第10代[[アメリカ合衆国大統領]]<br />
* [[ハウエル・コブ]]（ジョージア州） - 議会議長および前[[アメリカ合衆国下院]]議長<br />
* [[ウィリアム・L・ヤンセイ]]（アラバマ州） - 上院議員および委員<br />
* [[ロバート・ウッドワード・バーンウェル]] - 議会議長<br />
<br />
== 経済 ==<br />
戦費を調達しようとするときに国債金利は焦点となる。1863年初頭、かねてから大量発行していた[[政府紙幣]]グレイバックに、連合国は課税してまで8％利付き国債へ乗り換えさせた。その連合国債は金に対して価格が下落していった。11月半ばには金利が100％を超え、翌1864年12月半ばには218％に達した。連合国は合衆国に最初から国債金利で負けていた。<ref>Richard Roll, "Interest Rates and Price Expectations during the Civil War", ''Journal of Economic History 32'', Jun. 1972; George K. Davis and Gary M. Pacquet, "Interest Rates in the Civil War South", ''Journal of Economic History 50'', 1990.</ref><br />
<br />
連合の経済は[[農業]]、特に奴隷労働を使った[[プランテーション]]に依存していた。連合の主要産品は[[綿花]]、[[コメ]]、[[タバコ]]、[[サトウキビ]]であり、ほか牧畜がいくらかと多くの穀物生産があった。<br />
<br />
連合を構成した南部諸州（ミズーリとケンタッキーを除く）は[[1860年]]に1億5500万ドルの工業製品を生産したが、これは合衆国全体の10%程度に過ぎなかった。主な製品は[[小麦粉]]、[[コーンミール]]（ひき割りとうもろこし）、[[木材]]、加工したタバコ、綿製品、[[テレピン油]]であった。武器・弾薬製造においても、南部は合衆国全体の数パーセントしか生産せず、圧倒的不利にあった。<br />
<br />
一方、南部は英仏などヨーロッパの工業国に対する綿花[[貿易]]により、合衆国の[[輸出]]総額の70%を占めていた。開戦前、南部の産品の75%が北部やヨーロッパに移出されていた。連合はここに堅い経済基盤があると信じ、[[自由貿易]]政策を採ったが、[[北軍による海上封鎖|合衆国による経済封鎖]]によって機能しなかった。十分な金融資産を持たなかったことが、戦費を[[紙幣]]乱造によってまかなうこととなり、激しい[[インフレーション]]につながった。<br />
<br />
南北戦争の結果、南部の農業基盤や交通などのインフラは激しく破壊され、20世紀に入るまで南部諸州の経済は場所によっては南北戦争以前の規模に戻らなかった。<br />
<br />
== 軍事 ==<br />
連合の軍は以下の三軍で構成されていた。<br />
* [[アメリカ連合国陸軍]] Confederate States Army<br />
* [[アメリカ連合国海軍]] Confederate States Navy<br />
* [[アメリカ連合国海兵隊]] Confederate States Marine Corps<br />
<br />
連合の軍事指導者は、ほぼ全員が、開戦前に[[アメリカ陸軍|合衆国陸軍]]および[[アメリカ海軍|合衆国海軍]]の職を辞して連合軍の高位職に就いた元合衆国軍人で占められていた。士官はほとんどが南部の[[ジェントリ]]（貴族的な農場主）たちで構成され、尉官（junior officers）や佐官（field grade officers）は兵隊たちからの立候補で選出した。連合軍には独自の士官学校などは存在しなかったが、南部の多くのカレッジ（例えばVirginia Military Institute：ヴァージニア軍事大学、ヴァージニア士官学校とも）は戦場に立つ多くの軍人を供給した。海軍兵学校は[[1863年]]、[[ジェームズ川]]に浮かぶ連合軍軍艦パトリック・ヘンリーの艦上で発足したが、連合崩壊までの間に卒業生を出すことができなかった。<br />
<br />
陸軍の兵隊は平均年齢16歳から28歳の間の白人男子で構成されていた。南北戦争の末期にいたり、12歳以上の少年も兵士として戦闘にあて、さらに連合軍に志願した黒人奴隷に自由を与えるという奴隷制堅持という立場からすればある意味本末転倒な法案<ref>その法案に反対した議員の一人は「黒人が我々（白人）と同じように戦えると言うのであれば我々は何のために戦っているのか！」と言っている。黒人は白人より人種的に劣っているから奴隷にしても問題ない（と言うよりその方が黒人にとって幸せである）という南部の大前提が崩れてしまうからである。</ref>を可決させ、全員黒人の連隊も発足させた。しかし北部に比べてその導入はあまりに遅すぎ<ref>北部の方では終戦までに18万から20万もの黒人が北軍に入隊しており、一部の部隊は重要な戦闘にも参戦している。最初はそれぞれの州や将軍が独自に編成していたものだったが数が増えてきたので1863年の5月22日に有色人種将兵局（Bureau of Colored Troops）が新たに設置されている。</ref>、戦力として有効に活用できたのは限られたケースのみだったと伝えられる。<br />
<br />
=== 連合の軍指導者 ===<br />
{{see also|アメリカ連合国陸軍の将軍}}<br />
* [[ロバート・E・リー]](バージニア州) - 陸軍大将<br />
* [[アルバート・ジョンストン|アルバート・シドニー・ジョンストン]](ケンタッキー州) - 陸軍大将<br />
* [[ジョセフ・ジョンストン|ジョーゼフ・E・ジョンストン]](バージニア州) - 陸軍大将<br />
* [[ブラクストン・ブラッグ]](ノースカロライナ州) - 陸軍大将<br />
* [[P・G・T・ボーリガード]](ルイジアナ州) - 陸軍大将<br />
* [[ジェームス・ロングストリート]](サウスカロライナ州) - 陸軍中将<br />
* [[ストーンウォール・ジャクソン]](バージニア州) - 陸軍中将<br />
* [[A・P・ヒル]](バージニア州) - 陸軍中将<br />
* [[ジョン・ベル・フッド]](テキサス州) - 陸軍中将<br />
* [[ウェイド・ハンプトン (3世)|ウェイド・ハンプトン]](サウスカロライナ州) - 陸軍中将<br />
* [[ネイサン・ベッドフォード・フォレスト]](テネシー州) - 陸軍中将<br />
* [[J・E・B・スチュアート|ジェブ・スチュアート]](バージニア州) - 陸軍少将<br />
* [[エドワード・ポーター・アレクサンダー]](ジョージア州) - 陸軍准将<br />
* [[フランクリン・ブキャナン]](メリーランド州) - 海軍大将<br />
* [[ラファエル・シームズ]](メリーランド州) - 海軍少将<br />
* [[ジョサイア・タットノール]](ジョージア州) - 海軍准将<br />
* [[スタンド・ワティー]](インディアン特別保護区、現オクラホマ州) - 陸軍大将<br />
* [[レオニダス・ポーク]](テネシー州、ルイジアナ州) - 司教、陸軍中将<br />
* [[ジュバル・アーリー]](バージニア州) - 陸軍中将<br />
<br />
== 地理および構成諸州 ==<br />
アメリカ連合国は[[北アメリカ大陸]]の南部に位置し、温暖な冬季と長くて蒸し暑い夏季のある湿潤な[[亜熱帯]][[気候]]であった。<br />
<br />
連合領内は北部と比べて[[都市化]]が進んでおらず、アメリカ連合国の範囲はほとんどが農村であった。人口1,000人を越える町も少なく、郡庁所在地も多くは人口500人以下であった。[[1860年]]の[[国勢調査]]で合衆国の10大都市に入ったのは唯一[[ニューオーリンズ]]（1862年、北軍により占領）だけだった。また100大都市に入った南部の街はわずか13しかなく、その多くは[[北軍による海上封鎖|合衆国による封鎖]]で経済が行き詰まった。連合首都リッチモンドは首都が置かれて以降人口が増えたものの、[[1864年]]の推計で人口は12万8000人しかなかった。連合国自体の人口も4百万の奴隷人口を含めてやっと1千3百万程度であり、北部の2千2百万とは大きな隔たりがあった。<br />
{| align=left border=1 cellpadding=6 cellspacing=0 style="margin: 0 0 0 1em; background: #ffffff; border: 1px #aaaaaa solid; border-collapse: collapse; text-align:right; font-size: 95%;"<br />
|- style="text-align:center; background: #efefef; border-bottom:2px solid gray;"<br />
! '''州名'''<br />
! '''合衆国脱退'''<br />
! '''連合加盟'''<br />
! '''合衆国再加入'''<br />
! '''[[レコンストラクション|地方自治の再建]]'''<br />
|-<br />
| style="text-align:left;" | [[サウスカロライナ州]]<br />
| [[1860年]][[12月20日]]<br />
| [[1861年]][[2月4日]]<br />
| [[1868年]][[7月9日]]<br />
| [[1876年]][[11月28日]]<br />
|-<br />
| style="text-align:left;" | [[ミシシッピ州]]<br />
| [[1861年]][[1月9日]]<br />
| [[1861年]][[2月4日]]<br />
| [[1870年]][[2月23日]]<br />
| [[1876年]][[1月4日]]<br />
|-<br />
| style="text-align:left;" | [[フロリダ州]]<br />
| [[1861年]][[1月10日]]<br />
| [[1861年]][[2月4日]]<br />
| [[1868年]][[6月25日]]<br />
| [[1877年]][[1月2日]]<br />
|-<br />
| style="text-align:left;" | [[アラバマ州]]<br />
| [[1861年]][[1月11日]]<br />
| [[1861年]][[2月4日]]<br />
| [[1868年]][[7月14日]]<br />
| [[1874年]][[11月16日]]<br />
|-<br />
| style="text-align:left;" | [[ジョージア州]]<br />
| [[1861年]][[1月19日]]<br />
| [[1861年]][[2月4日]]<br />
| [[1870年]][[7月15日]]<br />
| [[1871年]][[11月1日]]<br />
|-<br />
| style="text-align:left;" | [[ルイジアナ州]]<br />
| [[1861年]][[1月26日]]<br />
| [[1861年]][[2月4日]]<br />
| [[1868年]][[6月25日]]<br />もしくは[[1868年]][[7月9日]]<br />
| [[1877年]][[1月2日]]<br />
|-<br />
| style="text-align:left;" | [[テキサス州]]<br />
| [[1861年]][[2月1日]]<br />
| [[1861年]][[3月2日]]<br />
| [[1870年]][[3月30日]]<br />
| [[1873年]][[1月14日]]<br />
|-<br />
| style="text-align:left;" | [[バージニア州]]<br />
| [[1861年]][[4月17日]]<br />
| [[1861年]][[5月7日]]<br />
| [[1870年]][[1月26日]]<br />
| [[1869年]][[10月5日]]<br />
|-<br />
| style="text-align:left;" | [[アーカンソー州]]<br />
| [[1861年]][[5月6日]]<br />
| [[1861年]][[5月18日]]<br />
| [[1868年]][[6月22日]]<br />
| [[1874年]][[11月10日]]<br />
|-<br />
| style="text-align:left;" | [[テネシー州]]<br />
| [[1861年]][[5月6日]]<br />
| [[1861年]][[5月16日]]<br />
| [[1866年]][[7月24日]]<br />
| [[1869年]][[10月4日]]<br />
|-<br />
| style="text-align:left;" | [[ノースカロライナ州]]<br />
| [[1861年]][[5月21日]]<br />
| [[1861年]][[5月16日]]<br />
| [[1868年]][[7月4日]]<br />
| [[1871年]][[2月2日]]<br />
|}<br />
{{clear}}<br />
<br />
{{clear}}<br />
{| class="wikitable" align="left" border=1 cellpadding=6 cellspacing=0 style="margin: 0 0 0 1em; background: #ffffff; border: 1px #aaaaaa solid; border-collapse: collapse; text-align:right; font-size: 95%;"<br />
|- style="background: #efefef;"<br />
! !! 都市名 !! 1860年の人口 !! 合衆国内順位<br />
| 合衆国による占領<br />
|-<br />
| style="background: #efefef;" | 1.<br />
| [[ルイジアナ州]][[ニューオーリンズ]]<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 168,675<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 6<br />
| 1862年<br />
|-<br />
| style="background: #efefef;" | 2.<br />
| [[サウスカロライナ州]][[チャールストン (サウスカロライナ州)|チャールストン]]<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 40,522<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 22<br />
| 1865年<br />
|-<br />
| style="background: #efefef;" | 3.<br />
| [[バージニア州]][[リッチモンド (バージニア州)|リッチモンド]]<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 37,910<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 25<br />
| 1865年<br />
|-<br />
| style="background: #efefef;" | 4.<br />
| [[アラバマ州]][[モービル (アラバマ州)|モービル]]<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 29,258<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 27<br />
| 1865年<br />
|-<br />
| style="background: #efefef;" | 5.<br />
| [[テネシー州]][[メンフィス (テネシー州)|メンフィス]]<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 22,623<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 38<br />
| 1862年<br />
|-<br />
| style="background: #efefef;" | 6.<br />
| [[ジョージア州]][[サバンナ (ジョージア州)|サバンナ]]<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 22,292<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 41<br />
| 1864年<br />
|-<br />
| style="background: #efefef;" | 7.<br />
| [[バージニア州]][[ピータースバーグ (バージニア州)|ピータースバーグ]]<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 18,266<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 50<br />
| 1865年<br />
|-<br />
| style="background: #efefef;" | 8.<br />
| [[テネシー州]][[ナッシュビル]]<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 16,988<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 54<br />
| 1862年<br />
|-<br />
| style="background: #efefef;" | 9.<br />
| [[バージニア州]][[ノーフォーク (バージニア州)|ノーフォーク]]<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 14,620<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 61<br />
| 1862年<br />
|-<br />
| style="background: #efefef;" | 10.<br />
| [[ジョージア州]][[オーガスタ (ジョージア州)|オーガスタ]]<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 12,493<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 77<br />
| 1865年<br />
<br />
|-<br />
| style="background: #efefef;" | 11.<br />
| [[ジョージア州]][[コロンバス (ジョージア州)|コロンバス]]<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 9,621<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 97<br />
| 1865年<br />
<br />
|-<br />
| style="background: #efefef;" | 12.<br />
| [[ジョージア州]][[アトランタ]]<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 9,554<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 99<br />
| 1864年<br />
|-<br />
| style="background: #efefef;" | 13.<br />
| [[ノースカロライナ州]][[ウィルミントン (ノースカロライナ州)|ウィルミントン]]<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 9,553<br />
| style="text-align: right; padding-right: 1em;" | 100<br />
| 1865年<br />
|}<br />
{{-}}<br />
<br />
[[Image:Map of CSA 4.png|thumb|center|500px|アメリカ連合国の地図、[[1861年]]～[[1865年]]。赤い部分は領有を主張したが実効支配できなかった部分（ケンタッキー州とミズーリ州の分離主義者政府など）。また[[ウェストバージニア州]]の脱退は反映されていない]]<br />
<br />
== 注 ==<br />
<references/><br />
<br />
== 関連項目 ==<br />
* [[南北戦争]]<br />
** [[南北戦争の原因]]<br />
** [[南北戦争における戦い一覧]]<br />
** [[東部戦線 (南北戦争)]]<br />
** [[西部戦線 (南北戦争)]]<br />
** [[北軍による海上封鎖]]<br />
** [[ミシシッピ川流域戦線]]<br />
** [[アンティータムの戦い]]<br />
** [[ゲティスバーグの戦い]]<br />
** [[アポマトックス・コートハウス]]<br />
* [[南部の失われた大義]]<br />
* [[リコンストラクション]]<br />
<br />
== 外部リンク ==<br />
{{commons|Confederate States of America}}<br />
* [http://fax.libs.uga.edu/JK9708x1864/ ''An Act to Prohibit the Importation of Luxuries, or of Articles not Necessary or of Common Use''], 1864, a Confederate Congress document<br />
* [http://fax.libs.uga.edu/canu/ ''Confederate States of Am. Army and Navy Uniforms''], 1861<br />
* [http://fax.libs.uga.edu/AP2xC84/ ''The Countryman'', 1862-1866], published weekly by Turnwold, Ga., edited by J.A. Turner<br />
* [http://fax.libs.uga.edu/ccsus/ ''The Federal and the Confederate Constitution Compared'']<br />
* [http://fax.libs.uga.edu/F206xS727xv9/ ''The Making of the Confederate Constitution''], by A. L. Hull, 1905.<br />
* [http://fax.libs.uga.edu/JK4725x1861xA25/ ''Official Journal of the House of Representatives of the State of Louisiana''], November, 1861<br />
* [http://fax.libs.uga.edu/E468x7xM647/ ''Photographic History of the Civil War'', 10 vols., 1912.]<br />
* [http://www.state.gov/r/pa/ho/time/cw/17609.htm Preventing Diplomatic Recognition of the Confederacy]<br />
* [http://docsouth.unc.edu/index.html DocSouth: Documenting the American South] - numerous online text, image, and audio collections.<br />
* [http://www.archontology.org/nations/csa/ Confederate States of America: Heads of State: 1861-1865]<br />
<br />
{{normdaten}}<br />
<br />
{{南北戦争}}<br />
{{DEFAULTSORT:あめりかれんこうこく}}<br />
[[Category:アメリカ合衆国の歴史]]<br />
[[Category:アメリカ連合国|*]]<br />
[[Category:かつて存在した共和国]]<br />
[[Category:アメリカ合衆国の社会史]]<br />
[[Category:1861年に成立した国家・領域]]<br />
[[Category:1865年に廃止された国家・領域]]</div>
133.5.11.13
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