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https:///mymemo.xyz/wiki/api.php?action=feedcontributions&feedformat=atom&user=126.155.68.251 miniwiki - 利用者の投稿記録 [ja] 2024-06-29T00:07:06Z 利用者の投稿記録 MediaWiki 1.31.0 山陰方言 2016-10-15T13:14:19Z <p>126.155.68.251: /* 文法 */</p> <hr /> <div>{{独自研究|date=2015年5月}}<br /> &#039;&#039;&#039;山陰方言&#039;&#039;&#039;(さんいんほうげん)では、[[山陰地方]]で話される[[日本語の方言]]、[[東山陰方言]]と[[雲伯方言]]を取り扱う。<br /> <br /> ==概要==<br /> [[方言区画]]では、[[東山陰方言]]は[[中国方言]]に属し、[[雲伯方言]]は[[西日本方言]]の独立区画とされることが多い。しかし、東山陰と雲伯が共通して持ち他の西日本と対立する要素もあり、山陰方言はしばしば[[東日本方言]]との類似が指摘される。<br /> <br /> ==下位区分==<br /> *[[東山陰方言]]<br /> **[[丹後弁]]<br /> **[[但馬弁]]<br /> **[[因州弁]]<br /> **[[倉吉弁]]<br /> *[[雲伯方言]]<br /> **[[西伯耆方言]]<br /> **[[出雲方言]]<br /> **[[隠岐方言]]<br /> <br /> == 発音 ==<br /> ;山陰全体の特徴<br /> :山陰独自の特徴として、中古の「アウ」の発音が変化して「アー」という発音になっている。日本の他の方言では、「アウ」は「オー」に変化したため、山陰一帯には共通語と同じ意味でも違う発音の語・語法が多く存在する。<br /> <br /> ;東山陰方言<br /> :全域が[[東京式アクセント]]である。雲伯方言のようなズーズー弁要素はない。<br /> <br /> ;雲伯方言<br /> :音韻体系が[[東北方言]]([[北奥羽方言]])に似ており、「[[ズーズー弁]]」といわれる。<br /> <br /> 以下、北奥羽方言と出雲方言の音韻比較。<br /> <br /> *両方に共通する要素<br /> **イ段、ウ段の母音が中舌的である。 <br /> **エ段の母音が狭い。 <br /> **母音単独拍のイとエが混同してエになる。 <br /> **シとス、チとツ、ジとズが/si/、/ci/、/zi/に統合している(ズーズー弁、ジージー弁) <br /> **母音融合が比較的多い。 <br /> **合拗音が残存する。 <br /> **セ、ゼをシェ、ジェと発音することがある。 <br /> **狭母音の無声化がある。 <br /> **ヒ、ヘなどにフィ、フェが残存し、かつてはファ、フォなども聞かれた。 <br /> **アクセントが[[北奥羽式アクセント]]である。(母音の広狭による型の分裂がある。)<br /> <br /> *北奥羽方言だけの特徴 <br /> **語中のカ行、タ行が有声化(濁音化)する。 <br /> **ガ行鼻濁音がある。 <br /> **語中のザ行、ダ行、バ行の前に入り渡り鼻音が入る。 <br /> **セがヒェ、ヘになることがある。 <br /> **アイが融合してできたエァという母音音素がある。 <br /> **平板型が全て低い低平型になる傾向がある。 <br /> <br /> *雲伯方言だけの特徴 <br /> **ガ行鼻濁音がなく語中でも破裂音である。 <br /> **語末拍のラ行子音が脱落して長音化する。 <br /> **語末拍のミ、ム、ニ、ヌやビ、ブが撥音化することがある。 <br /> **イとエが混同する。例)命→えのち、枝→いだ[ïda]<br /> **ウとオが混同してオになる。 例)歌→おた、麦→もぎ[mogï]<br /> **「く」「ぐ」「ふ」を除くほとんどのウ段音がイ段音との区別を失って[ï]と発音される。例)[jabï](やぶ)、[kaːrasïdzïme](河原雀)<br /> **ウ段拗音はイ段長音になる。 例)牛乳→ぎーにー<br /> **開音がアー、合音がオーで開合の区別がある。 <br /> **無声子音+狭母音+無声子音+狭母音や、無声子音+狭母音+鼻音・流音などの環境でも無声化が起こる。 <br /> **有声子音+狭母音の拍が高くなることを嫌う傾向があり、遅上がりや助詞が付いた際の下げ核の後退が起こることがある。<br /> <br /> ==文法==<br /> ;山陰固有の要素<br /> :「アウ→アー」の変化により、山陰方言では特殊な活用形がみられる。推量・勧誘・意志を表す形に、「行こう」「だろう」ではなく「行か(あ)」「だら(あ)」が用いられる(「いかむ→いかう→いかあ」という変化と思われる)。そのため未然形にオ段の活用語尾はなく、四段活用となる。また、「-アイ」型の形容詞の連用形は、「たか(あ)て」「あか(あ)なる」のようにア段の活用をする(「高くて→たかうて→たかあて」)。また、語尾が「アウ」となる動詞(「買う・会う」など)が「-て・た」の形になるときは、「かあて」(買って)「かあた」(買った)となるが、「かって」「かった」のような促音便もよく使われ、隠岐では促音便しかない。<br /> <br /> ;西日本方言(山陽)と共通する要素<br /> :*否定助動詞は「ん」である。<br /> :*居るは「おる」である。<br /> :*完了と進行のアスペクトを区別する。ただし出雲や隠岐では現在形では区別がない。<br /> :*理由は「故に(けに)」に由来する「けえ、けん等」を用いる。(丹後、但馬では「で」や「さかいに」などを用いる)<br /> :*形容詞連用形がウ音便または語幹になる。ただし「たこー」ではなく「たか(あ)」となる。<br /> :* 語彙は中国地方全体で共通なものが比較的多い。<br /> <br /> ;他の西日本方言と対立する要素(東日本方言と共通する要素)<br /> :*断定の助動詞は「だ」である。(西日本の多くは「じゃ、や」)<br /> :*ワ行五段動詞の連用形は、「思った」「洗った」のように促音便を用いる。(「買う」「会う」など数語はウ音便も使うが、アウ→アーの変化のある地域では「買あた」「会あた」のような形を用いる。)<br /> :**同様の特徴として「~てしまった」は「~てしまった、~ちまった、~ちゃった」を用いる(「~てしもーた」とは言わない)。<br /> :*標準語における意志・勧誘の助動詞「う」は「あ」となる。(例)「行かあと思う」[[三河弁]]にもこの形がある。&lt;!--雲伯方言では未然中止もあり 例)「行かと思う」 似た言い方は[[ナヤシ方言]]にも見られる。|長音を縮めただけでは?--&gt;また推量は「~だら(あ)」で、これも三河弁と共通する。例)「明日は雨だらあ」。出雲に推量の「~だら(あ)じ」がわずかに見られ、東海東山方言の一部でも同類の表現「~だらず、~じゃらず、~であらず」などがある。<br /> ::*これは推量、意思の古語「~むず」に由来し「~にてあらむず」→「~であらんず、~であらうず」→「~だら(あ)ず」と変化したようである。出雲ではズとジの区別がない(どちらもジに近い発音)ため、「~だら(あ)じ」となる。<br /> ::*また推量の「~だらあ」は「~だらあず」(「むず」起源)がさらに変化したという説と、「~であらむ(~だらう)」(「む」起源)から変化したという説があり、同様に「行かあ」も「いかむず→いかんず→いかあず→いかあ」と「いかむ(いかう)→いかあ」という二つの説がある。山陰については後者(「む」起源、「アウ→アー」の変化)で説明可能だが、出雲に「~だら(あ)じ」がわずかに見られる&lt;ref&gt;[http://www2.ninjal.ac.jp/hogen/dp/gaj-pdf/gaj-map-legend/vol5/GAJ5-239.pdf]&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;[http://www2.ninjal.ac.jp/hogen/dp/gaj-pdf/gaj-map-legend/vol5/GAJ5-238.pdf]&lt;/ref&gt;ことから、かつては山陰全域にわたって「むず」が分布していた可能性がある。また東海地方にかつて「アウ→アー」の変化があった可能性もある。 <br /> :*「借りる」は東山陰方言では「かれる」、雲伯方言では「かりる」という。(他の西日本は「かる」)<br /> :*[[準体助詞]]を用いず直接「だ」が着くことがある。例)言っとるだ(言っているんだ)、どこ行くだあ?(どこへ行くのか?)。これは[[ナヤシ方言]]や[[三河弁]]と共通する。(他の西日本方言では準体動詞「ん」を伴うことが多い。例)どこ行くん?(どこへ行くのか?))<br /> <br /> 断定の助動詞が「である」から「だ」になったり、ワ行五段動詞連用形に促音便を用いたりすることは、東日本方言と共通する子音優勢の傾向が反映しているという&lt;ref&gt;佐藤武義『概説日本語の歴史』朝倉書店、1995年、249頁。&lt;/ref&gt;。<br /> <br /> == 歴史的な問題 ==<br /> 山陰の方言が東日本方言と類似する特徴がみられる理由については、1)西日本方言から分岐し独自に発展したとする説と、2)東日本と同じように子音を強く発音する性質があり、母音優勢の西日本(近畿・四国・山陽)とは異なる基層方言があったとする説がある。<br /> <br /> ==比較表==<br /> {| class=&quot;wikitable&quot;<br /> |-<br /> ! rowspan=3|区画<br /> ! colspan=2|山陽方言<br /> ! colspan=2|山陰方言<br /> ! colspan=2|東日本方言<br /> |-<br /> ! colspan=3|中国方言<br /> ! rowspan=2|雲伯方言<br /> ! rowspan=2|[[奥羽方言]]<br /> ! rowspan=2|[[中部方言]]<br /> |-<br /> ! 東山陽方言<br /> ! 西中国方言<br /> ! 東山陰方言<br /> |-<br /> !音韻体系<br /> |colspan=3|表日本式<br /> |colspan=2|裏日本式<br /> |表日本式<br /> |-<br /> !アウ→アー変化<br /> |colspan=2|×<br /> |colspan=2|○<br /> |colspan=2|×<br /> |-<br /> !断定助動詞<br /> |colspan=2|じゃ<br /> |colspan=4|だ<br /> |-<br /> !ワ行五段動詞連用形<br /> |colspan=2|ウ音便<br /> |colspan=2|促音便、ア音便<br /> |colspan=2|促音便<br /> |-<br /> !借りる<br /> |colspan=2|カル<br /> |カレル<br /> |colspan=3|カリル<br /> |-<br /> |}<br /> <br /> ==脚注==<br /> &lt;references/&gt;<br /> <br /> ==参考文献==<br /> * [[飯豊毅一]]・[[日野資純]]・佐藤亮一編『講座方言学 8 中国・四国地方の方言』 国書刊行会、1982年<br /> *『日本大文典 近世期方言の研究』<br /> <br /> == 関連項目 ==<br /> * [[山陽方言]]<br /> * [[東山陰方言]]<br /> * [[近畿方言]]<br /> * [[北陸方言]]<br /> * [[裏日本方言]]<br /> <br /> <br /> {{日本語の方言}}<br /> {{デフォルトソート:さんいんほうけん}}<br /> [[Category:日本語の方言]]<br /> [[Category:雲伯方言| ]]<br /> [[Category:中国方言|*]]<br /> [[Category:中国地方の文化]]</div> 126.155.68.251 中国方言 2016-10-15T11:59:10Z <p>126.155.68.251: /* 音韻 */</p> <hr /> <div>&#039;&#039;&#039;中国方言&#039;&#039;&#039;(ちゅうごくほうげん)は、[[山口県]]・[[島根県]]西部([[石見国|石見]])・[[広島県]]・[[岡山県]]・[[鳥取県]]東中部([[因幡]]・[[伯耆]]東部)・[[兵庫県]]北部([[但馬国|但馬]])・[[京都府]]北部([[丹後国|丹後]]西部)で話される[[日本語の方言]]の総称。[[西日本方言]]に属する。[[島根県]]東部と[[鳥取県]]西部の方言は[[雲伯方言]]とされ、音韻体系が大きく異なることから中国方言には含まない。<br /> <br /> == 下位分類 ==<br /> [[ファイル:Ja da ya.png|thumb|250px|断定の助動詞「だ」「じゃ」「や」の分布。山陽は「じゃ」、山陰は「だ」を用いる。]]<br /> 中国方言は、大きく山陰と山陽に分けることができる。東山陰方言は雲伯方言と共通する要素がみられる。<br /> * [[東山陰方言]]([[山陰方言]]の一)<br /> ** [[丹後弁]] <br /> ** [[但馬弁]]<br /> ** [[因州弁]](鳥取弁)<br /> ** [[倉吉弁]]<br /> <br /> *[[山陽方言]]<br /> ** [[東山陽方言]](吉備方言)<br /> *** [[岡山弁]]<br /> ****備前弁<br /> ****備中弁<br /> ****美作弁<br /> ***[[備後弁]]<br /> ****[[福山弁]]<br /> ** [[西中国方言]]<br /> *** [[広島弁]](安芸弁)<br /> *** [[山口弁]]<br /> *** [[石見弁]]<br /> <br /> == 発音 ==<br /> ; アクセント<br /> : [[アクセント]]はほとんどの地域で[[東京式アクセント]]を用いる。<br /> <br /> ; 連母音の融合<br /> : [[連母音]]の融合が盛んである。たとえば「アイ」という連母音は地域によって「エァー[æː]」「アー」「エー」「ャー」などに変化する(例:赤い→アケァー、アカー、アケー、アキャー)。「を」「は」などの助詞も前の母音と融合して、「手紙を」は「テガミュー」「テガミョー」、「酒を」は「サキョー」、「酒は」は「サキャー」などに変化する。<br /> <br /> ; ガ行音<br /> : ガ行[[鼻濁音]]は用いず、[[破裂音]][g]で発音する。<br /> <br /> ; 山陰の「アウ」連母音<br /> : 兵庫県の但馬北部から鳥取県にかけてでは、「アウ」連母音に由来する開音が「アー」に変化して残っている&lt;ref&gt;『講座方言学 8 中国・四国地方の方言』19頁&lt;/ref&gt;&lt;ref&gt;岡田荘之輔「&quot;たじま&quot;のAU連母音」&lt;/ref&gt;。この現象は雲伯方言とも共通しており、これらの地域では「行かむ」に由来する「いかう」は「いかー」、「であらむ」に由来する「であらう」は「だらー」になっている。そのほかの地域では開音はオーに変化したため、「いこー」、「じゃろー・だろー」になっている。<br /> <br /> == 文法 ==<br /> ; 「じゃ」「だ」<br /> : 断定の[[助動詞]]には、山陽で「じゃ」、[[山陰方言|山陰]](石見含む)で「だ」を用いる。広島県北部や岡山県北部にも「だ」がみられる。<br /> ; 「よる」「とる」<br /> : 九州・四国地方と同様、進行[[相 (言語学)|態]]と完了態の区別がある。動作が進行中であること(今〜している)には「〜よる」を使い、動作が完了した結果が残っていること(〜してしまっている)には「〜とる・ちょる」を使う。例えば共通語で「雨が降っている」と言う場合は、「雨が降りよる(今雨が降っている)」と「雨が降っとる(雨が降った形跡がある)」を使い分ける。進行態は、地域によっては「降りょーる」のように発音される。完了態は「〜とる」の地域が広いが山口県では「〜ちょる」と言う。<br /> ; 「けえ」「けん」<br /> : 九州・四国地方と同様、理由の[[接続助詞]]には「けえ」「けん」を用いる(京都府・兵庫県のほとんどは除く)。<br /> ; 活用語の音便<br /> : [[形容詞]]の連用形は、他の西日本方言と同様、「白うなる」のように[[ウ音便]]を用いる。<br /> : ア行(ワ行)[[五段動詞]]の[[連用形]]は、東山陽・西中国方言では、他の西日本方言と同様に「洗うた」のようにウ音便を用いる。東山陰方言では「洗った」のように[[促音便]]を用いる(雲伯方言も同様)。山陰でも「買う」「会う」など数語はウ音便も使うが、「アウ→アー」の変化のある地域では「買あた」「会あた」のような形を用いる。<br /> : サ行五段動詞の連用形は「出した→出いた」のように[[イ音便]]が起こる。<br /> ; 打ち消し<br /> : 他の西日本方言と同じく、動詞の打ち消しは「行かん」「食べん」のような「〜ん」を用いる。<br /> ; 不可能<br /> : 近畿・四国・北部九州と同様に「よう 〜せん(〜することが出来ない)」と言う場合、単に「出来ない」ではなく、「能力的に不可能である」とする表現として用いる。例えば「よう泳がん」と言えば「カナヅチであるために泳ぐ能力がない」の意となるが、「泳げん、泳がれん」と言えば「水温が冷たい・波が高い等の泳げる環境にない」場合の言い方となり、区別して用いる。<br /> ; 意志形<br /> : 未然形に「う」の付いた意志形は、意志・勧誘だけでなく推量も表す。例えば「書くだろう」の意味で「書こう」、「高いだろう」の意味で「高かろう」と言うことがある。その活用形は、上一段動詞は「おきゅう」(起きよう)のような「〜ュー」形または「おきょお」のような「〜ョー」形を用いる。下一段動詞は「あきょお」(開けよう)のような「〜ョー」形を用いる。五段型動詞・助動詞では、山陰の鳥取県・但馬北部では「いかあ」(行こう)、「たかからあ」(高いだろう)のように「〜アー」形を用いる。<br /> ; 仮定<br /> : [[仮定形]]は、「行きゃー/行きゃ」「食べりゃー/食べりゃ」のような形を用いる。<br /> ; 形容動詞<br /> : [[形容動詞]]の[[終止形]]に「静かな」のような[[連体形]]と同じ形を用いる。(例)「今日は静かな」(=静かだ)、「昨日は静かなかった/静かなった」(=静かだった)<br /> <br /> == 語彙 ==<br /> 近畿・四国・九州地方と同様、「借る」「飽く」「足る」などの動詞を四段・五段活用のまま用いる(ただし「借る」は、山陰では一段活用の「かれる」「かりる」)。<br /> <br /> 近畿・四国・九州地方と共通する語彙には、「ねぶる(舐める)」「こける(転ぶ)」「いらう・いろう(触れる、触る、いじる)」「まどう(弁償する)」「ひらう(拾う)」「おう(おんぶする)」等の動詞、「こそばいい、こそばゆい(くすぐったい)」「えらい(疲れた)」「あかい(明るい)」「からい(しおからい)」等の形容詞、「なんぼ(いくつ)」「ほおべた(頬)」「なすび(なす)」などの名詞がある。また、「多い」「遠い」「濃い」「酸い」は「おいい」「といい」「こいい」「すいい」と言う。四国・九州地方と共通するものに、「すてる(紛失する)」「こまい(小さい)」「かずむ・かざむ(においをかぐ)」などがある。中国方言独自のものには、「きいな(黄色い)」「きんかいも(じゃがいも)」などがある。<br /> <br /> <br /> 以上のように中国方言だけに見られる特徴というのものは少なく、他の西日本方言と共通する部分が多い。しかし[[山陰方言|山陰]]では他の西日本方言すべてと対立するような特徴もある。<br /> <br /> ==中国地方の方言比較表==<br /> {| class=&quot;wikitable&quot;<br /> |-<br /> ! rowspan=3|区画<br /> ! colspan=2|山陽方言<br /> ! colspan=2|山陰方言<br /> |-<br /> ! colspan=3|中国方言<br /> ! rowspan=2|雲伯方言<br /> |-<br /> ! 東山陽方言<br /> ! 西中国方言<br /> ! 東山陰方言<br /> |-<br /> !音韻体系<br /> |colspan=3|表日本式<br /> |裏日本式<br /> |-<br /> !断定助動詞<br /> |colspan=2|じゃ<br /> |colspan=2|だ<br /> |-<br /> !ワ行五段動詞連用形<br /> |colspan=2|ウ音便<br /> |colspan=2|促音便、ア音便<br /> |-<br /> !借りる<br /> |colspan=2|カル<br /> |カレル<br /> |カリル<br /> |-<br /> |}<br /> <br /> == 脚注 ==<br /> &lt;references/&gt;<br /> <br /> == 参考文献 ==<br /> * 飯豊毅一・日野資純・[[佐藤亮一 (言語学者)|佐藤亮一]]編『講座方言学 1 方言概説』国書刊行会、1986年 <br /> ** [[都竹通年雄]]「文法概説」<br /> * 飯豊毅一・日野資純・佐藤亮一 編『講座方言学 8 中国・四国地方の方言』 国書刊行会、1982年<br /> * 平山輝男ほか『日本のことばシリーズ』明治書院<br /> ** 『京都府のことば』1997年<br /> ** 『鳥取県のことば』1998年 <br /> ** 『島根県のことば』2008年<br /> ** 『広島県のことば』1998年<br /> * 井上史雄ほか編『日本列島方言叢書17 近畿方言考5 兵庫県』ゆまに書房、1996年<br /> ** 岡田荘之輔・楳垣実「兵庫県方言」1962年<br /> ** 岡田荘之輔「&quot;たじま&quot;のAU連母音」1952年<br /> <br /> == 関連項目 ==<br /> * [[近畿方言]]<br /> * [[四国方言]]<br /> * [[雲伯方言]]<br /> * [[九州方言]]<br /> *[[山陰方言]]<br /> <br /> <br /> {{日本語の方言}}<br /> {{DEFAULTSORT:ちゆうこくほうけん}}<br /> [[Category:中国地方の文化]]<br /> [[Category:兵庫県の文化]]<br /> [[Category:京都府の文化]]<br /> [[Category:日本語の方言]]<br /> [[Category:中国方言|*]]</div> 126.155.68.251
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