PwCあらた有限責任監査法人
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PwCあらた有限責任監査法人(PwCあらたゆうげんせきにんかんさほうじん、英文名称:PricewaterhouseCoopers Aarata LLC)は、日本の監査法人。海外の大手会計事務所を指す「big4」の一つ、プライスウォーターハウスクーパースのメンバーファーム。
いわゆる「4大監査法人」の一つ。2016年(平成28年)7月1日、その中では最後に有限責任監査法人へ移行した。
Contents
概要
世界最大の会計事務所であるプライスウォーターハウスクーパース(PwC)は、日本において中央青山監査法人(後にみすず監査法人に改称)と提携していた。しかし、中央青山監査法人の一連の不祥事と、それによる行政処分や顧客離れを受け、PwCはそれらの受け皿として中央青山監査法人の一部を独立させてあらた監査法人を設立した。
こうした経緯から、4大監査法人のなかでは唯一の純粋な外資系の監査法人であり、また規模に関しても他の3法人と比べて小さい。2017年現在、上場クライアント数においては準大手の太陽有限責任監査法人に次ぐ第5位である。
- 東京事務所(2017年7月から)- 東京都千代田区大手町1丁目1番1号 大手町パークビルディング
- 名古屋事務所 - 名古屋市中村区名駅1丁目1番4号 JRセントラルタワーズ
- 大阪事務所 - 大阪市北区梅田2丁目4番9号 ブリーゼタワー
- 福岡事務所 - 福岡市博多区博多駅中央街8番1号 JRJP博多ビル
- 人員 - 2,550名(2016年9月30日現在)
- 出資金 - 10億円(2016年4月1日現在)
- クライアント数 - 監査業務930社・非監査業務1,075社
大口クライアント
有価証券報告書より、最近の監査報酬が1億円超のクライアントを列挙。
- 素材・エネルギー
- 王子HD、昭和シェル石油、大王製紙、フジクラ、トヨタ紡織
- 医療・化学
- 旭化成、ユニ・チャーム、クラレ
- 自動車・機械・部品・エレクトロニクス
- 東芝、トヨタ自動車、ソニー、シャープ、アイシン精機、東芝テック、豊田自動織機、日野自動車、ダイフク、沖電気工業
- 生活・サービス
- コナミHD、みらかHD
- 情報・通信
- LINE、トランスコスモス
- 卸売・小売・外食
- 豊田通商、兼松、ゼンショーHD
- 金融・保険
- 東京海上HD、アクサ生命保険、東京海上日動火災保険、ソニーフィナンシャルHD、商工組合中央金庫
沿革
- 2005年(平成17年)7月 - 中央青山監査法人内に、旧青山系のクライアント及びパートナーを中心とする「監査五部」を開設。
- 2006年(平成18年)6月1日 - 監査五部及び金融部が分離する形で「あらた監査法人」を設立[1]。東京事務所を住友不動産三田ツインビルに置く。
- 2006年(平成18年)7月 - 業務開始。
- 2007年(平成19年)7月 - 新丸の内ビルディングに東京事務所(丸の内オフィス)を設け、三田オフィスとの二本部体制に移行[2]。
- 2009年(平成21年)11月 - 東京事務所を現在の住友不動産汐留浜離宮ビルへ移転。PwC Japan内他社との同時移転により、PwCアドバイザリー・PwCコンサルティングとの統一拠点とする[3]。
- 2013年(平成25年)10月 - 福岡連絡事務所開設。
- 2015年(平成27年)7月1日 - 「PwCあらた監査法人」に名称変更[4]。
- 2016年(平成28年)7月1日 - 設立10周年とともに有限責任監査法人へと移行し、「PwCあらた有限責任監査法人」に名称変更[5]。
- 2016年(平成28年)10月3日 - 福岡連絡事務所を移転させ、福岡事務所を開設[6]。
- 2017年(平成29年)5月15日 - 大手町パークビルに大手町オフィスを開設、グループ会社含め汐留オフィスより順次移転[7]。
歴代代表執行役
代 | 氏名 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 高浦英夫 | 2006年6月 - 2009年4月 | 大阪市立大学商学部卒、中央青山監査法人出身 |
2 | 初川浩司 | 2009年5月 - 2012年5月 | 明治大学商学部卒 |
3 | 木村浩一郎 | 2012年6月 - | 早稲田大学政治経済学部卒、現職 |
関係会社
- プライスウォーターハウスクーパース株式会社
- 税理士法人プライスウォーターハウスクーパース
- プライスウォーターハウスクーパース総合研究所
脚注
関連項目
- プライスウォーターハウスクーパース
- みすず監査法人(旧中央青山監査法人)
- PwC京都監査法人(旧中央青山監査法人京都事務所 あらたとともにPwC Japanグループを形成)