Processing

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Processing
ロゴ
パラダイム オブジェクト指向
登場時期 2001年
設計者 ケイシー・リース、ベンジャミン・フライ
最新リリース 3.3.7/ 2018年3月13日(6年前) (2018-03-13
型付け 強い型付け
影響を受けた言語 Design by Numbers
プラットフォーム クロスプラットフォーム
ライセンス GPLLGPL
ウェブサイト processing.org
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Processing(プロセシング)は、キャセイ・レアスEnglish版Casey Reas)とベンジャミン・フライEnglish版Benjamin Fry)によるオープンソースプロジェクトであり、かつてはMITメディアラボで開発されていた。電子アートとビジュアルデザインのためのプログラミング言語であり、統合開発環境である。アーティストによるコンテンツ制作作業のために、詳細な設定を行う関数を排除している。 視覚的なフィードバックが即座に得られるため、初心者がプログラミングを学習するのに適しており、電子スケッチブックの基盤としても利用できる。Java を単純化し、グラフィック機能に特化した言語といえる。

機能

Processing にはsketchbookスケッチブックと呼ばれる必要最小限のIDEが含まれている。

Processing でのプログラミングでは、全ての定義されたクラスは Java の内部クラスのコードとして扱われ、コンパイルされる。すなわち、クラス内の静的変数や静的メソッドは通常禁じられており、それらを使うにはユーザーが明示的に純粋Javaモードを指定しなければならない。GPUドライバが提供するAPIが簡略化されてProcessingのAPIとして提供されているため、高度な表現を行う場合には不便に感じやすい。例えば、OpenGLで標準的にサポートされている環境マッピングが、APIとして提供されていないため、独自に実装する必要がある等である。

Examples

Hello World

println("Hello World!");

上記も正しい プログラムだが、次のようなコードの方が Processing の雰囲気をよく表している。

text("Hello World!", 20,50);

日本地図の塗り分け

ウィキメディアのSVG形式の日本地図の白地図を読み込み、Prefectures という配列に記述された番号の県のみ塗り分けるプログラム。英語版の例のように地図データが各県ごとに name を持っていれば県名で指定することも可能である。

PShape japan;
float map_scale=0.25;
int square_len=512;
int [] Prefectures={2,3,5,7,11,13,17,19,23,29,31,37,41,43};  // Prime numbers

void setup() {
  japan=loadShape("http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/56/Blank_map_of_Japan.svg");
  size(square_len,square_len);
  smooth();
  noLoop();
}

void draw() {
  background(color(0, 0, 255));  // blue
  japan.disableStyle();
  japan.getChild("ground").getChild(0).scale(map_scale);
  fill(color(255, 255, 0));  // yellow
  shape(japan.getChild("ground").getChild(0), square_len * map_scale, square_len * map_scale);
  prefecturesColoring(japan ,Prefectures , color(255, 0, 255), map_scale);  // magenta
  saveFrame("map output.png");
}

void prefecturesColoring(PShape nation, int[] prefectures, int c, float n){
  for (int i=0; i < prefectures.length; i++) {
    PShape prefecture=nation.getChild("ground").getChild(0).getChild(prefectures[i]);
    prefecture.disableStyle();  // Disable the colors found in the SVG file
    prefecture.scale(n);
    fill(c);  // Set our own coloring
    noStroke();
    shape(prefecture, square_len * map_scale, square_len * map_scale);  // Draw a single prefecture
  }
}

関連プロジェクト

Processing から派生したプロジェクトとしてWiringワイアリングがあり、Processing の統合開発環境に単純化したC言語を組み合わせて、アーティストがマイクロコントローラをプログラムできるようにするものである。Wiring を使ったハードウェアプロジェクトとして Arduino がある。また、フランシス・リのMobile Processingモバイル・プロセシングは、Processing を使って書かれたソフトウェアを Java を内蔵した携帯機器上で実行させるプロジェクトである。

受賞

2005年、レアスとフライは Processing に関する業績により、アルス・エレクトロニカのゴールデン・ニカ賞(ネットビジョン部門)を受賞した。

ライセンス

統合開発環境は GPL の条件で公開されている。

アプリケーションやアプレットに含まれるライブラリコードは LGPL の条件で提供、開発したプログラムは任意のライセンスで活用可能である。

名前

もともとレアスとフライは processing.org が取得されていたため proce55ing.org というドメインを用いたが、しばらくして processing.org を取得した。proce55ing.org から取られた p5 という略称は、名前が変わったにもかかわらずときおり用いられる。

バージョン

  • 2008年11月24日:初のリリースバージョンである1.0がリリース。
  • 2013年6月:2.0がリリース。
  • 2015年9月:3.0がリリース。

関連項目

外部リンク

テンプレート:Java