PayPal
PayPal Holdings Inc.(ペイパル、NASDAQ: PYPL)は、電子メールアカウントとインターネットを利用した決済サービスを提供するアメリカの企業である。PayPal口座間やクレジットカードでの送金や入金を行う。
1998年12月にPayPal Inc.の社名で設立。2002年にeBayに買収されその子会社となっていたが、2015年7月にPayPal Holdings Inc.の社名で独立した[1]。なお、日本を含む同社の国際部門は、シンガポール(PayPal Pte. Ltd.)を拠点としている。
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概要
アメリカを中心に広く普及している決済サービス。190の国と地域で利用でき、21通貨以上に対応。2011年2月現在、世界中で2億2000万のアカウントが開設されている。
金銭の授受をPayPalが仲介するため、取引先にクレジットカード番号や口座番号を知らせる必要がなく、安全なサービスであると謳われている。
利用方法
日本ユーザーの利便性向上を目的に、2007年3月よりサイト全体の日本語表示が開始され、日本国内の電話問い合わせカスタマーサポートが新設された。
準備
以下に述べる手続きをとるだけで、準備が完了する。
- パーソナルアカウントまたはビジネスアカウントを取得し、PayPal口座を開設する。
- クレジットカード番号を登録する。
- 銀行口座からPayPal口座に入金する(アメリカ国内のみで利用できるサービス)。
なお、通販サイト側でPayPalに対応していれば、PayPalの決済ページでクレジットカード番号・個人情報などを入力するだけで取引が完了する。したがって、上記に述べた準備は不要である。
送金
- 送金先のメールアドレスを指定して、PayPal口座から送金を行う。口座の残高が不足している場合は、クレジットカードおよび登録してある銀行口座から引き落とされる。
- 送金者に手数料は掛からないが、受け取り側には金額に応じて手数料が掛かる。
- Skype(3.2.0.53以降)からPayPal口座に送金することもできる。
入金
日本ではPayPal口座への銀行からの振込み入金、可能。
振替(引き出し)
PayPal口座からの引き出しは、銀行口座への振込で行われる。米国内の銀行口座への引き出しには2~3日かかり、手数料は不要。日本の銀行口座に引き出す場合の引き出し手数料は、5万円未満が250円、5万円以上は無料。
口座の種類
以下の3種類の口座がある。
- パーソナル - 個人の支払い向け
- プレミア - 個人事業主向け
- ビジネス - 法人向け
どの種類でも、無料で即座に口座が開設でき、口座維持手数料も無料である。
プレミアとビジネスの違いは
- 名称が法人名かどうか
- 複数人のアクセスができるかどうか
の違いのみである。
パーソナルとプレミア/ビジネスの違いは、パーソナルの場合は、PayPal 間の振込手数料が無料なのに対して、プレミア/ビジネスは有料であり、また、PayPal でクレジットカードなどから、売上を立てる場合、パーソナルの方が決済手数料が高い。
しかし、2010年4月1日より、資金決済法の変更が原因で、日本国内ペイパル同士及び日本から海外へのパーソナル送金ができなくなり、その代わりプレミア及びビジネスアカウント同様、ペイパルに手数料を徴収することが義務付けられた。
ショップとの連動
ショップと連動させるためのAPIが公開されている。
ショッピングカートとの連動
オンライン上の非常に多くのショッピングカートがPayPalと連動できるようになっている。
今すぐ購入ボタン
商品の種類が1種類しかない場合は、購入のためのリンクボタンをPayPalから作成することが出来る。かつてはその支払の画面は英語しかなかったが、現在は日本語を含め多言語対応している。
購読と定期支払い
一定間隔で(1ヶ月など)定額を課金するタイプに使用できる。
SOAP
ショップと高度な連携が必要な場合は、SOAPを使い、PayPalサービスと通信することができる。
関連項目
参照
外部リンク