J
テンプレート:Dablink テンプレート:A-Z Jは、ラテン文字(アルファベット)の10番目の文字。小文字はj。
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呼称
日本では「ジェー」「ジェイ」と呼ぶことが多い。日本放送協会(NHK)では、Jの発音・表記として「ジェー」を優先し、「ジェイ」を発音の幅として認められるとする。国語辞典でも「ジェー」で項目を立てるものがほとんどである[1]。
以下に主な言語における呼称を示す。
- 英語: jay(ジェイ)[dʒeɪ]
- ドイツ語: jot(ヨット)[jɔt]
- イタリア語: i lunga(イルンガ=長い I)
- オランダ語: イェー
- フランス語: ji(ジ)[ʒi]
- スペイン語: jota(ホタ)
- ポルトガル語: jota(ジョッタ)
- エスペラント: ヨー
- テンプレート:Lang-id(ジェー)
- トルコ語: je(ジェー)
歴史
ギリシャ文字の Ι(イオタ)に由来し、キリル文字の І と同系の文字である。IとJの2形があったが、I が母音を、J が半母音を、区別して表すようになった。両者が区別して使われるようになったのは14世紀以降である。
字形
大文字は、縦棒の下が左に曲がった形である。しばしば折り返す。フラクトゥールは[math]\mathfrak{J}[/math]で、書体によっては[math]\mathfrak{I}[/math](I) と区別が付かない。このため、記号としては[math]\mathfrak{J}[/math](J) を抜かすことがある([math]\mathfrak{I}[/math](I) の次の記号に[math]\mathfrak{K}[/math](K) を使う)。また、T の筆記体と紛らわしいが、フラクトゥールで T は[math]\mathfrak{T}[/math]のようであり、区別が付く。
小文字はミーンラインより下に書かれるが、ベースラインを越えて下に突き出す。このため、実質的な大きさはこれだけでも大文字と同等である。さらに、i同様、上に点を付ける。フラクトゥールは[math]\mathfrak{j}[/math]。文字の上部に付けるダイアクリティカルマークが付く場合、普通は点を付けないで、ダイアクリティカルマークのみを付ける。
メイリオなど、書体によってはゴシック体でも上部にセリフが付く。手書きでもセリフ付きブロック体が用いられることがある。
音価
文字 J は、半母音(硬口蓋接近音) [j] を表すのに用いられるほか、言語によっては以下のような音を表すのに用いられる。
東アジアの諸言語をラテン文字で転写する際には、[dʒ] の近似音を J で表すことが多い。有声音と無声音の区別がなく有気音と無気音を区別する言語では、無気音のほうに J が当てられる。その場合、J は無声音をも表すことになる。日本語のヤ行の子音等[j]の近似音は代わりにYで表すことが多い。
- 朝鮮語では、[dʒ]に近い有声音で発音されるㅈ([ʥ])に J が当てられている。大韓民国の文化観光部2000年式では無声音で[ʨ]と発音される場合でも母音が後続するなら J を用いる。ㅉは常に無声音で発音されるが jj となる。
- 中国語の漢語拼音では、J は無声歯茎硬口蓋破擦音の無気音 [ʨ] を表す。
- 日本語のヘボン式ローマ字表記では、[dʒ]に近い「ジ」「ジャ」「ジュ」「ジョ」の子音 [ʥ] に J が当てられている。訓令式では使用しない。
J の意味
学術的な記号・単位
- エネルギーの単位、ジュール。
- 虚数単位の記号
- 20以上を底とする進数において、十九(十進数の19)を一桁(一文字)で表すのに用いる。ただし、Iを1と紛らわしいため使用しないこともあり、その場合は十八(十進数の18)を表す。
- APLの後継にあたるプログラミング言語 - J (プログラミング言語)
- 医学や歯学領域で消毒剤としてのポビドンヨードや、ヨウ素を慣例的にJと略す。J綿球(ポビドンヨード綿球)や、JGパスタ(ヨードグリセリンパスタ製剤)など。ドイツ語のjodから。
- 素粒子物理学で内量子数(大文字・小文字)
- 量子力学で、交換積分を表す文字。交換相互作用を参照のこと。
- J/Ψ粒子の旧称、J粒子。
- 数学やコンピュータ・プログラミングで、i, j, k はイテレータ、インデックス、整数の値をとる変数名としてよく使われる。
その他の記号
- Japan(日本)の略としてよく用いられる(例:Jリーグ、JA、JT、J-POP、JAL、JR、JRA、J-PHONE、J文学など)。
- 日本の自動車国際識別記号。
- なお、ISO 3166-1など、日本国の国名コードには、JP、JPNがよく使われる。過去にはJapが使われたが、英語で日本の蔑称にも使われたため、最近は避けられる。また、ISO 639など、日本語の言語名コードにはJAがよく使われる。
- かつての国際電気通信連合条約の識別信号では、大日本帝国時に「J」単独での使用が認められたが、第二次世界大戦で敗戦したため「J」1文字のコールサインは取り上げられた。
- サッカー・Jリーグの略称。1993年から1995年頃のJリーグブーム時には、商品名(「Jビーフ」「Jポーク」等)や作品名(『勇者警察ジェイデッカー』『キャプテン翼J』『仮面ライダーJ』等)にJを冠する事が流行した。
- トランプなどでジャック (11) を表す。
- 不動産、建築において面積を表す畳 (単位)(帖)の代わりとしてJと表記することがある。
- 1月のナンバリング(January)を表す。
商品名・作品名・固有名等
- INFINITIの車種、J。
- 小説・ドラマ・アニメの題名
- 曲名
- 人名・団体名
- LUNA SEAのベーシストで日本のミュージシャン - J (ミュージシャン)
- ジャニーズの略として用いられることがある。J禁など。
- 漫画『魁!!男塾』および『曉!!男塾』『天より高く』の登場人物。⇒男塾 (架空の学校)#J(ジェイ)
- 漫画『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の登場人物。
- 漫画『BLOODY MONDAY』の登場人物。
- ソルダード・J - アニメ『勇者王ガオガイガー』の登場人物。
- アニメ『バトルスピリッツ 少年突破バシン』の登場人物。
- アニメ『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』の登場人物。⇒アニメ版ポケットモンスターの登場人物#J
符号位置
大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
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