Gretl
gretl は経済学分野での利用を主に想定したオープンソースの統計解析ソフトウェア・パッケージである。名前の gretl は Gnu Regression, Econometrics and Time-series Library から来ている。GUI を備えており、 X-12-ARIMA、TRAMO/SEATS、R の各ソフトウェアを合わせて使うことができる。ソフトウェアとしてはC言語で書かれており、GUI ウィジェットのライブラリとして GTKを、プロットするための外部プログラムとして gnuplot を使っている。GUI による操作を補完するために コマンドライン操作もできるようになっている。
gretl の解析結果は LaTeX 形式で出力することができる。
gretl は英語だけでなくバスク語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、トルコ語にも対応している。
学術雑誌にも取り上げられており、Journal of Applied Econometrics (en) には gretl の紹介記事がいくつかある[1][2][3]。 また Journal of Statistical Software (en) でも紹介されている[4]。
Contents
サポートするデータ形式
gretl にはまず、grelt 独自の XML ベースのデータ形式が定義されている。
それに加えてプレーンテキスト、CSV、databank (en)、EViews (en) (場合による)、Excel、 Gnumeric、GNU Octave、 JMulTi (en)、 OpenDocument Spreadsheet、 PcGive (en)、 RATS 4 (en)、SPSS、Stata の各データ形式を読み込むことができる。また GNU Octave、R、CSV、JMulTi (en)、PcGive (en) の各形式に出力することができる。
更新履歴
- Version 0.1r released, 2000年1月31日
- Version 0.2 released, 2000年4月14日
- Version 0.30 released, 2000年10月15日
- Version 0.40 released, 2000年11月18日
- Version 0.60 released, 2000年12月12日
- Version 0.70 released, 2001年3月16日
- Version 0.90 released, 2001年3月28日
- Version 1.0.0 released, 2002年11月15日
- Version 1.1.0 released, 2003年7月23日
- Version 1.2.0 released, 2003年11月14日
- Version 1.3.0 released, 2004年11月15日
- Version 1.4.0 released, 2005年6月29日
- Version 1.5.0 released, 2005年12月15日
- Version 1.6.0 released, 2006年9月13日
- Version 1.7.0 released, 2007年11月27日
- Version 1.8.0 released, 2009年1月23日
- Version 1.9.0 released, 2010年5月2日
途中省略
- Version 1.9.90(2014a) released,2014-05-02
- Version 1.9.91(2014b) released,2014-07-28
- Version 1.9.92(2014c) released,2014-09-20
- Version 1.10.0(2015a) released,2015-04-02
- Version 1.10.1(2015b) released,2015-04-04
- Version 1.10.2(2015c) released,2015-09-13
- Version 2015d released,2015-10-19
- Version 2016a released,2016-01-26
- Version 2016b released,2016-04-14
- Version 2016c released,2016-07-06
- Version 2016d released,2016-11-19
- Version 2017a released,2017-04-15
- Version 2017b released,2017-05-26