BIGLOBE
BIGLOBE(ビッグローブ)は、ビッグローブ株式会社(BIGLOBE Inc.)が運営するインターネットサービスプロバイダのひとつ。リモートホスト名はmesh.ad.jp。
Contents
概要
BIGLOBEはインターネットプロバイダーであり、固定インタネット回線、モバイル回線の提供だけでなく、ポータルサイト、クラウドホスティング等、インターネットに欠かせないインフラ事業を提供している。BIGLOBEの由来は「大きな地球」と言う意味で、BIG(大きい)とGLOBE(球,地球)を合わせた造語。シンボルマークは「水の惑星」で、通称「びっぷる」。
1996年7月24日、日本電気(NEC)が運営していたインターネットサービスプロバイダであるmesh、パソコン通信サービスであるPC-VANとコンテンツ配信サービスであるCyber Plazaを統合しサービス開始。1999年に既存のmesh及びPC-VAN会員はBIGLOBEに移行された。
2006年7月3日にNECの一部門だったBIGLOBE事業本部をNECビッグローブ株式会社として分離独立させたが、その時点では引き続きNECが筆頭株主であったため、NECグループに属していた[1]。このとき同時にロゴも変更された。
2007年3月末の時点でサービス会員の合計が1,663万人。会員減には至っていないものの、競合相手の大手プロバイダ他社と同様、以前ほどの勢いで増えてはいない。2007年に公表された中期戦略計画によると、FTTHのユーザー数は10.7%と2位につけている。NTTの公式発表が、11月現在で加入者1000万人と公表している事から、日本国内でのFTTHにおけるISP事業では100万人超で、2位のポジションにいたが、2010年3月現在ではNTTぷららに抜かれ、第3位であった。2015年3月現在、FTTHの事業は会員数が200万人で、OCN、NTTぷららに次いで3位の地位を占めている。
2013年10月に、報道各社が大株主の日本電気が株式を売却すると報じた[2][3][4]。NECは、報道時点では決定事項はないなどとしていた[2]が、2014年1月30日、日本産業パートナーズに同年3月末頃に、NECが所有する全株式を売却することを発表した[5]。ブランド名やサービスは継続される[5]。
発表の通り、2014年3月末を持ってNECは保有株式を日本産業パートナーズに売却し、4月1日付で社名を「ビッグローブ」に変更してNECグループを離脱した。
2016年12月8日に、KDDIが日本産業パートナーズから保有株式を2017年1月末を目処に総額約800億円で取得し、同社の完全子会社化することを発表した[6]。
2017年1月31日に、KDDIが経営権を100%取得し、KDDIグループ会社となった。
沿革
- 1986年NECのパソコン通信サービスPC-VAN開始。 4月 -
- 1995年 2月 1日 - インターネットサービスプロバイダ"mesh"事業開始。
- 1996年 7月24日 - "BIGLOBE"開始。
- 1999年 1月 - "mesh"と統合される。
- 2006年 7月 3日 - NECのBIGLOBE事業本部が分離・独立、NECビッグローブ株式会社となる。
- 2009年10月 - 競合関係であった富士通系の@niftyと、コンテンツの相互供給契約を締結した。
- 2011年 9月30日 - mesh.ad.jp網から接続する会員向けに提供していたプロキシサーバーを終了した。これらは「ホームページウィルスチェック」サービスで利用できるプロキシ(bgcs又はcachesv)とは違い、ウイルススキャンされなかった。
- 2014年OCN、@nifty、hi-ho、au one net、So-netなどの大手プロバイダーポータルサイトにインターネット広告を供給していた子会社であるサイバーウィングが解散した。 3月 - BIGLOBEだけではなく
- 2014年 4月 1日 - NECグループを離脱し。ビッグローブ株式会社に社名変更。
- 2015年[7]。 2月23日 - 本社を品川シーサイドへ移転
- 2017年 1月31日 - KDDIの完全子会社(機能子会社)となる。
- 2017年10月 1日 - 子会社のビッグローブカスタマーコミュニケーションズ株式会社を吸収合併した。
コンテンツ
2004年にはオリジナルのコンピュータゲーム「Let's!浜茶屋」を開発し、ダウンロード販売専用で提供すると言う実験的な試みも行っている。また、同年、ブログサービスウェブリブログを開始した。
最近ではBIGLOBEストリーム(アニメワン)にて、UHFアニメなど、放送されたアニメ動画の配信も行っており、2010年にはオリジナルアニメ『ゆとりちゃん』の製作、配信も行っていた(2014年3月でアニメ事業からは撤退)。
ケータイBIGLOBEは、携帯電話向けの検索、動画、着信メロディ、ニュース、コミュニティ、占いなど各種コンテンツを無料提供していた。(2014年3月頃完全撤退)
2009年には、Twitterクライアント「ついっぷる」をリリースした。PC向けWebクライアントの他、携帯電話端末やスマートフォン向けアプリ、画像投稿やトレンド情報などのWebサービスを提供しており、日本で普及しているクライアントの一つであったが、2017年10月31日サービスを終了した。「ついっぷるトレンド」については継続するとしている[8]。
BIGLOBE mobile
仮想移動体通信事業者(MVNO)としてNTTドコモの通信網を活用した高速モバイルデータ通信サービス。LTE接続時下り最大150Mbpsの高速通信と、3G接続時(下り最大14Mbps)の接続エリアの広さの双方が享受できる。2017年9月、サービス名称をそれまでの「BIGLOBE LTE・3G(BIGLOBEスマホ、BIGLOBE SIM)」から「BIGLOBE mobile」に変更した事を発表した[9]。
プラン・料金
プラン種別 | 高速データ通信容量 | データ通信のみ | データ通信SMS付き | 音声通話
(データ+SMS+音声通話) |
追加できるシェアSIM枚数 | BIGLOBE Wi-Fi |
---|---|---|---|---|---|---|
音声通話スタートプラン | 1GB/月 | — | — | 1,400円 | — | 有料 |
3ギガプラン
(旧エントリープラン) |
3GB/月 | 900円 | 1,020円 | 1,600円 | — | 有料 |
6ギガプラン
(旧ライトSプラン) |
6GB/月 | 1,450円 | 1,570円 | 2,150円 | 最大4枚 | 1ライセンス無料 |
12ギガプラン | 12GB/月 | 2,700円 | 2,820円 | 3,400円 | 最大4枚 | 1ライセンス無料 |
20ギガプラン | 20GB/月 | 4,500円 | 4,620円 | 5,200円 | 最大4枚 | 1ライセンス無料 |
30ギガプラン | 30GB/月 | 6,750円 | 6,870円 | 7,450円 | 最大4枚 | 1ライセンス無料 |
- 音声通話プランは最低利用期間としてサービス開始月からサービス開始月の翌月を1カ月目として12カ月目までご利用いただく必要があります。最低利用期間内にBIGLOBE LTE・3Gを解約するか音声通話サービスの利用をやめた場合、音声通話サービス契約解除料8,000円(税別)がかかります。 1GB音声通話スタートプランは音声通話SIMのご購入のみご利用可能です。
- 「ベーシック」コース月額基本料金(200円(税別)/月)を含みます。別途プラン申込手数料3,000円(税別)、SIMカード準備料394円(税別)と毎月ユニバーサルサービス料がかかります。ご利用に応じてSMS送信料、通話料がかかります。
沿革
- 2012年FOMAハイスピード網を活用したMVNO高速モバイル接続サービスBIGLOBE 3G開始。 2月 1日 - NTTドコモの
- デイタイムプラン(月額料金1,770円。2:00~20:00使用可)・スタンダードプラン(月額料金2,770円。全日使用可)
- 2012年 3月 6日 - 加入者が急増し回線品質維持の観点から新規加入を一時中止。
- 2012年 4月23日 - 先着100名に限り追加申込を受け付け。
- 2012年 6月 1日 - 再受け付け開始。
- 2012年Xi網を活用したMVNO高速モバイル接続サービスBIGLOBE LTE開始。 8月 1日 - NTTドコモの
- デイタイムプラン(月額料金3,770円。2:00~20:00使用可)・スタンダードプラン(月額料金4,770円。全日使用可)
- 2012年10月 1日 - BIGLOBE LTE/BIGLOBE 3G、デイタイムプラン向けに1日に限り時間制限を解除するナイトオプション(1回315円)開始。
- 2012年12月 3日 - BIGLOBE LTE、月額料金はそのままにUIMカードを3枚貸与まで拡張できるシェアオプション開始。
- 2013年 2月 1日 - BIGLOBE 3GとBIGLOBE LTEを統合し、BIGLOBE LTE・3Gとする(ライトSプラン・ライトMプランの開始)。BIGLOBE 3Gのデイタイムプラン・スタンダードプランの新規受付は終了。
- 2013年イオンリテール店頭にてUIMカード「はじめまセット」および端末とのセット販売を開始。 6月 1日 -
- 2013年12月 2日 - BIGLOBE LTE・3G、エントリープラン(月額料金980円。全日使用可)開始。
- 2014年 2月 3日 - オプションで使用可能な公衆無線LANにBBモバイルポイントとUQ_Wi-Fiを追加。iPhone等で採用されているnanoSIMカードへの変更受付開始。SMSオプション開始。
- 2014年ヨドバシカメラでのUIMカード「はじめまセット」販売を開始。 3月 8日 -
- 2014年 7月 1日 - 音声通話サービス開始。
- 2014年 9月 1日 - BIGLOBE LTE・3Gの帯域制限時および通信容量超過後の接続速度を128kbpsから200kbpsに引き上げ。
- 2014年11月 1日 - BIGLOBE LTE・3Gの各プラン月間通信容量を引き上げ。各月額料金は据え置き。
- 2014年12月 1日 - これまでクレジットカード払いのみだった音声通話SIMの支払い方法を、銀行口座振替及びNTT/KDDIとの合算請求にも拡大。
- 2015年 4月17日 - エントリープラン及びライトSプランの月間通信容量を引き上げ。ライトSプラン・ライトMプラン・スタンダードプランにおいて直近72時間の通信容量による速度制限を撤廃(エントリープラン及び音声通話スタートプランは継続)。データ通信容量の繰越しサービス開始(繰越容量の最大値は各プランごとに定められた月間高速データ通信容量と同量)。BIGLOBE LTE・3G利用者の家族会員サービスを無料化。
- 2015年 8月 3日 - 12Gプラン申込開始。エントリープラン及び音声通話スタートプランにおける直近72時間の通信容量による速度制限を、エントリープランは360MBから600MBに、音声通話スタートプランは120MBから200MBにそれぞれ緩和。
- 2016年 9月13日 - 直近72時間(3日間)の送受信の通信量合計に対して設けていた、通信速度制限に関する規定を、一部プランにおいて廃止。
- 2016年11月 1日 - BIGLOBE LTE・3Gのオプションサービスとして「エンタメフリー・オプション」を発売。YouTube、Apple Music、Google Play Musicが通信量のカウントされないサービス。複数の動画・音楽をカウントしないサービスとしては通信業界で初めての試みとなる。
- 2016年12月 1日 - 「エンタメフリー・オプション」の対象サービスとして「AbemaTV」を追加
- 2017年 2月16日 - 「エンタメフリー・オプション」の対象サービスとして「Spotify」を追加
- 2017年 2月16日 - 20ギガプラン、30ギガプランを発売開始
- 2017年 2月16日 - 「エントリープラン」を「3ギガプラン」、「ライトSプラン」を「6ギガプラン」に名称変更
端末(スマホ・ルーター)
※2017年2月20日発売中の端末
メーカー | 端末名 | 月額加算料(24カ月) |
---|---|---|
ASUS | ZenFone 3 Max (ZC520TL) | 820円(アシストパックR)×24カ月* |
シャープ | AQUOS SH-M04 | 1,380円(アシストパックC)×24カ月* |
ASUS | ZenFone 3 Laser (ZC551KL) | 1,150円(アシストパックF)×24カ月* |
ASUS | ZenFone 3 (ZE520KL) | 1,650円(アシストパックP)×24カ月* |
LGエレクトロニクス | LG G2 mini for BIGLOBE | 530円(アシストパックK)×24カ月* |
富士通 | arrows M03 | 1,490円(アシストパックE)×24カ月* |
シャープ | AQUOS mini SH-M03 | 2,080円(アシストパックL)×24カ月* |
Motorola | Moto G4 Plus | 1,490円(アシストパックE)×24カ月* |
HUAWEI | HUAWEI P9 lite | 1,240円(アシストパックH)×24カ月* |
Motorola | Moto X Play | 1,840円(アシストパックI)×24カ月* |
HUAWEI | HUAWEI MediaPad T2 7.0 Pro | 1,040円(アシストパックM)×24カ月* |
海外版
新品またはメーカー整備品 |
iPhone SE 16GB | 2,080円(アシストパックL)×24カ月* |
海外版
新品またはメーカー整備品 |
iPhone 6 16GB | 2,700円(アシストパックS)×24カ月* |
海外版
新品またはメーカー整備品 |
iPhone 6 Plus 16GB | 2,700円(アシストパックS)×24カ月* |
NECプラットフォームズ | Aterm MR05LN | 970円(アシストパックN)×24カ月* |
NECプラットフォームズ | Aterm MR04LN | 933円(アシストパックA)×24カ月* |
以下は過去に提供されていて現在は新規提供を終了した端末
- SHARP AQUOS SH-M01
- LG G2 mini for BIGLOBE(LG-D620J)
- Aterm MR01LN - NECアクセステクニカ製のモバイルWiFiルータ(BIGLOBE LTE・3G兼用)
- NI-760S - ネクス製のモバイルWiFiルータ(BIGLOBE LTE・3G兼用)
- NECビッグローブ NEC-102 - NTTドコモのMEDIAS WP N-06CをベースとしたBIGLOBE 3G通信専用のAndroid 2.3搭載スマートフォン端末。NECカシオ製(通話は不可。BIGLOBE 3G専用)
- RS-CV0C - ネクス製のモバイルWiFiルータ(BIGLOBE 3G専用)
- MEDIAS for BIGLOBE LTE NE-202 - NTTドコモのMEDIAS X N-07DをベースとしたBIGLOBE LTE・3G通信専用のAndroid 4.0搭載スマートフォン端末。NECカシオ製(BIGLOBE LTE・3G兼用。音声通話に関しては専用アプリ「BIGLOBEフォン・モバイル」を利用する事により通話可能)
- AQUOS PHONE for BIGLOBE SH90B - NTTドコモのAQUOS PHONE ZETA SH-06EをベースとしたBIGLOBE 3G・LTE通信専用のAndroid 4.2搭載スマートフォン端末。シャープ製。BIGLOBE LTE・3G端末のスマートフォンでは初となるNECカシオ以外の端末となる(BIGLOBE LTE・3G兼用。音声通話に関しては専用アプリ「BIGLOBEフォン・モバイル」を利用する事により通話可能)
BIGLOBE WiMAX
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脚注
- ↑ NECビッグローブ株式会社の設立について - NECプレスリリース(2006年7月3日)
- ↑ 2.0 2.1 NEC、ビッグローブ売却検討 月内に1次入札も - 産経ニュース 2013年10月10日
- ↑ NEC、ネット接続業者のビッグローブを売却へ=関係筋 - ロイター 2013年10月10日
- ↑ NEC、ビッグローブ売却へ=ネット接続子会社、近く入札 - 時事ドットコム 2013年10月10日
- ↑ 5.0 5.1 NEC「BIGLOBE」の売却について説明、ブランドやサービスは当面そのまま継続 - INTERNET Watch 2013年1月30日
- ↑ “KDDIによるビッグローブの子会社化について” (プレスリリース), KDDI株式会社, (2016年12月8日) . 2016閲覧.
- ↑ 本社移転のお知らせ - プレスリリース 2015年 2月 6日
- ↑ 「ついっぷる」きょう終了 画像ダウンロードは11月までITmedia NEWS 2017年10月31日
- ↑ “ビッグローブの格安SIMに「エンタメSIM」、特定の動画・音楽サービスを制限なく楽しめるオプション付き新プラン”. マイナビニュース (2017年9月28日). . 2017-9-29閲覧.