1960年代の日本
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テンプレート:各年代の国ヘッダ 1960年代の日本(1960ねんだいのにほん)では、1960年代の日本の出来事・流行・世相などについてまとめる。
日本の元号では昭和35から昭和44年に当たり、いわゆる『高度成長期』(=高度経済成長)に該当する時代である。
できごと
1960年
- 1月19日 - 日米新安全保障条約が結ばれる
- 2月23日 - 皇太子徳仁親王が生まれる
- 大相撲で横綱の栃錦清隆が現役引退
- 6月15日 - 安保闘争中に樺美智子が死亡する。
- 9月 - カラーテレビの本放送開始
- 9月30日 - プロレスラーのジャイアント馬場とアントニオ猪木が台東区立体育館でデビュー
- 10月12日 - 日本社会党の浅沼稲次郎委員長が演説中、右翼の少年に暗殺される。
- 大洋ホエールズが初のリーグ優勝・日本一に輝く。
1961年
1962年
- 6月23日 - 日米安全保障条約改定が発効
- 大相撲で若乃花幹士が現役引退
- 9月20日 - 本田技研工業が日本初の国際的水準の本格的なロードサーキットとして建設した鈴鹿サーキットが竣工を迎えた。
- 10月10日 - プロボクシングでファイティング原田が19歳6か月で世界フライ級王者となる
- プロ野球で東映フライヤーズが初のリーグ優勝・日本一に輝く。セリーグは阪神タイガース。
- 12月20日 - 首都高速道路で芝浦-京橋間が初の開通。
1963年
- 1月1日 - フジテレビで日本初のテレビアニメである「鉄腕アトム」が放送開始
- NHK大河ドラマが放送開始される。第1作は「花の生涯」。
- 3月31日 - 吉展ちゃん誘拐殺人事件が起こる
- 10月6日 - 毎日放送系列で視聴者参加型クイズ番組「アップダウンクイズ」が放送開始。1985年10月まで放送された。
- 12月15日 - プロレスラーの力道山が赤坂のホストクラブで住吉会系の暴力団組員に刺され、運ばれた先の病院で死去する。
1964年
- 4月1日 - NETテレビ(現・テレビ朝日)で元NHKアナウンサーの木島則夫司会による生放送番組「木島則夫モーニングショー」が放送開始。日本のテレビ局で初のワイドショー番組。
- 4月12日 - 日本科学技術振興財団運営によるテレビ放送局「東京12チャンネル」(現・テレビ東京)が開局。
- 6月19日 - 日米間初の海底ケーブルTPC-1開通
- 10月1日 - 東海道新幹線開通
- 10月10日 - 東京オリンピック開催。
- 野球日本シリーズは雨天順延等の影響によりこの日までもつれる。
- プロ野球で読売ジャイアンツの王貞治が年間本塁打数55本のプロ野球史上最多記録(当時)を達成。
1965年
- 朝永振一郎が16年ぶりに日本人2人目のノーベル物理学賞を受賞
- 南海ホークスの野村克也が史上2人目で戦後初の三冠王に輝く
- 10月-1973年 - 読売ジャイアンツの9連続日本一(V9)が始まる。
- 7月30日 - 作家の谷崎潤一郎が死去
- 8月13日 - 池田勇人前首相が死去
- 12月29日 - 作曲家の山田耕筰が死去
- 日韓基本条約の調印
- 日本初の億ションである高級マンション「コープオリンピア」完成。
1966年
1967年
- ミニスカートブーム
- 9月30日 - 東京新聞の編集・発行など全ての事業を東京新聞社から中日新聞社に譲渡
- 10月20日 - 吉田茂元首相が死去
- 11月9日 - 大政奉還百周年
- 12月9日 - 都電銀座線が廃止
- タカラからリカちゃん人形が発売される
1968年
- 1月4日 - オリコンランキングが開始される
- 4月18日 - 日本初の超高層ビルに指定される霞が関ビルディング(高さ158m)が東京都千代田区霞が関に完成
- 6月26日 - 米国から小笠原諸島返還
- 週刊少年ジャンプが創刊される
- 川端康成が日本人3人目で部門初であるノーベル文学賞を受賞
- 12月10日 - 府中刑務所の外側で三億円事件が発生する
1969年
- 学生運動が東京大学安田講堂占拠で頂点に
- 5月17日 - 押しボタン式電話機(プッシュホン)発売
- 5月26日 - 東名高速道路が全線開通
- 8月9日 - 全日本フォークジャンボリー開催
- 夏の全国高等学校野球選手権大会の決勝戦・松山商業vs三沢高校で史上初となる延長18回で引き分け再試合され、松山商業が優勝する
- プロ野球で読売ジャイアンツの金田正一投手が史上最多の400勝を挙げ現役を引退
- プロ野球で西鉄ライオンズの稲尾和久投手が276勝を挙げ現役引退。
- 大相撲で横綱の柏戸剛が現役を引退
- 大相撲で大鵬幸喜が45連勝を達成。
- フジテレビでテレビアニメ「サザエさん」が放送開始。現在も続くフジテレビの長寿番組。
- TBSでザ・ドリフターズ出演の公開バラエティ番組「8時だョ!全員集合」が放送開始。1985年9月まで放送された。
- 日本経済新聞社が東京12チャンネル(現・テレビ東京)の経営に参加。
- 小学館の学習雑誌で藤子・F・不二雄の児童向け漫画「ドラえもん」が連載開始
戦争と政治
社会
- 高度経済成長の最盛期。日本の生活習慣が大きく変化した。
- 1964年の東京オリンピック開催に向けて日本中が盛り上り、社会インフラの整備が急ピッチで進められた。
- 東海道新幹線が開業して東海道方面の在来線特急列車が山陽方面に移行。
- 海外旅行の自由化。
- 四大公害病の発生。
- エネルギー革命。エネルギーの主役が石炭から石油へと移行し、北海道・九州北部などで炭鉱の閉山が相次ぐ。
- 都市の過密と地方の過疎が問題となる。
- 警視庁が暴力団壊滅作戦「第一次頂上作戦」を実施する。
- 1960年の安保闘争と、1960年代末の全共闘運動・大学闘争により、学生運動が高揚する。
- 都市部(とりわけ太平洋ベルト)への人口流入が続き、住宅団地が多く建設され田園地帯が減少していった。大都市郊外に低質な住宅が次々供給され、スプロール化やドーナツ化現象が進んだ。
経済
1964年(昭和39年)の東京オリンピック開催に向けて国を挙げて進められた大規模なインフラ整備などによる『オリンピック景気』や1965年(昭和40年)11月から1970年(昭和45年)7月にかけて57か月間続いた『いざなぎ景気』と呼ばれる戦後最長(当時)の好景気により、日本経済が飛躍的に成長を遂げる「高度経済成長」の最盛期となった。
災害
科学と技術
文化と芸術
- アイビー・ルックブーム。
- ヒッピーブーム。ベルボトムなどのヒッピーファッションの流行。フーテンの流行。
- インスタントラーメン、即席カレーなどのインスタント食品が普及する。
- スナック菓子やプレスハムなど廉価な加工食品の普及。
- テレビ・電話機がほとんどの家庭に広がる。カラーテレビの普及がはじまり、レコードプレーヤーが一般家庭にも普及していった。
- 冷蔵庫・洗濯機・扇風機などの家電製品が生活必需品となった。
- 自動車の普及が始まり、モータリゼーションが本格化する。
- 日本の鉄道輸送がピークに達する。
- 鉄道の電化とディーゼル化(動力近代化)が進み、蒸気機関車は減少していく。SLブームが起きる。
- モータリゼーションなどにより、全国各地で小規模な地方私鉄が次々に廃止された。
- 東京・大阪・名古屋の三大都市で地下鉄が次々に開通し、路面電車が廃止された。
- 業務用計算機として歯車式計算機が普及。一部では電卓も業務用に使われ始める。
- 日本のテレビでは、アメリカ製輸入テレビ映画の最盛期。特撮・テレビアニメが次々放映される。
- 劇画が流行し、少年漫画を大人も読むようになっていった。一部作品の過激描写が社会問題に。
- 都市部において高級マンションの建設がはじまる。
- 全国各地の道路に次々と舗装が貼られるようになり、土道が激減して行った。
- 全国の主要駅に駅ビルが着工する。
- 東名高速道路・名神高速道路・中央自動車道などの高速道路が開通し始める。
アニメーション
"「日本のテレビアニメ作品一覧 (1950年代-1960年代)」"
芸能界
- ビートルズの来日がきっかけでグループ・サウンズが大流行し、ザ・タイガース・ブルーコメッツ・ザ・スパイダースなどが登場する。
- 映画の黄金時代を迎え日活では石原裕次郎・小林旭・吉永小百合、東宝では加山雄三、東映では高倉健らが活躍する。
- 御三家と呼ばれた橋幸夫・舟木一夫・西郷輝彦が活躍する。
- 演歌の大御所と呼ばれる北島三郎・千昌夫・森進一などが登場し活躍する。
- お笑い第一世代による演芸ブームが起き、落語家では林家三平・立川談志、漫才では内海桂子好江・てんぷくトリオ・漫画トリオなどが活躍する。
- 安保闘争を背景に、西田佐知子の『アカシアの雨がやむとき』が大ヒット。1962年には第4回日本レコード大賞の特別賞を受賞。
- 渡辺プロダクションによる大旋風を起こし、ザ・ピーナッツ・クレイジーキャッツ・スパーク3人娘・ザ・タイガースなどが活躍する
- 坂本九のシングルソング「上を向いて歩こう」が日米でヒットチャート一位に輝く
スポーツ
- 大相撲では栃若時代が終焉、柏鵬時代を迎える
- 読売ジャイアンツが第3次黄金時代となるV9時代を迎える(1965年〜1973年)
- プロレスでは力道山からジャイアント馬場・アントニオ猪木によるBI砲が活躍する
人物
政治と軍事
- 十河信二(1884年 - 1981年)
- 川島正次郎(1890年 - 1970年)
- 西尾末広(1891年 - 1981年)
- 岸信介(1896年 - 1987年)
- 藤山愛一郎(1897年 - 1985年)
- 河野一郎(1898年 - 1965年)
- 浅沼稲次郎(1898年 - 1960年)
- 池田勇人(1899年 - 1965年)
- 佐藤榮作(1901年 - 1975年)
- 前尾繁三郎(1905年 - 1981年)
- 秦野章(1911年 - 2002年)
哲学と思想
- 鶴見俊輔(1922年 - )
学者
- 小泉信三(1888年 - 1966年)
- 上原専禄(1899年 - 1975年)
- 朝永振一郎(1906年 - 1979年)
- 清水幾太郎(1907年 - 1988年)
- 宮本常一(1907年 - 1981年)
- 下村治(1910年 - 1989年)
- エドウィン・オールドファザー・ライシャワー(1910年 - 1990年)
- 林健太郎(1913年 - 2004年)
- 会田雄次(1916年 - 1997年)
- 橋川文三(1922年 - 1983年)
- 木村資生(1924年 - 1994年)
- 中根千枝(1926年 - )
- 宇沢弘文(1928年 - 2014年)
- 加藤秀俊(1930年 - )
- 寺山修司 (1935年 - 1983年)
文学
- 川端康成(1899年 - 1972年)
- 林房雄(1903年 - 1975年)
- 深沢七郎(1914年 - 1987年)
- 司馬遼太郎(1923年 - 1996年)
- 安部公房(1924年 - 1993年)
- 吉本隆明(1924年 - 2012年)
- 澁澤龍彥(1928年 - 1987年)
- 開高健(1930年 - 1989年)
- 高橋和巳(1931年 - 1971年)
- 江藤淳(1932年 - 1999年)
- 小田実(1932年 - 2007年)
- 唐十郎(1940年 - )
芸術
- 建築
- 漫画
ファッション
音楽
- クラシック音楽と現代音楽
- ポピュラー音楽
映画・演劇・舞踏
- 俳優
- 映画監督
- 歌舞伎
- 舞踏
スポーツ
- 大松博文(1921年 - 1978年)
- 野村克也 (1935年 - )
- 長嶋茂雄 (1936年 - )
- 神永昭夫(1936年 - 1993年)
- 遠藤幸雄(1937年 - 2009年)
- 王貞治 (1940年 - )
- 大鵬幸喜(1940年 - 2013年)
- ファイティング原田(1943年 - )
科学と技術
探検
その他
- 実業家
フィクションのできごと
- 196-年4月28日 - 10時26分に直径1,000キロメートル、厚さ約100キロメートル、高さ200キロメートルのリング状物体「O」が、相生市付近を中心として本州に覆い被さる形で落下。Oの落下によって直接押し潰されたものだけで4千万人以上の犠牲者が生じたほか、落下時の衝撃によって地震および津波が発生。Oの内外の間ではあらゆる連絡手段が途絶する。(小説『物体O』)[1]
- 196×年夏 - 3970年の宇宙帝国イース(EHS)人ポーリーン・ジャンセンが乗る円盤型の航時遊歩艇が、380年から3970年へと戻る途中に故障により西ドイツのタウヌス山腹に墜落。日本人留学生瀬部麟一郎が婚約者クララ・フォン・コトヴィッツとともにその内部に進入する。(小説『家畜人ヤプー』)[2]
脚注
注釈
出典