12モンキーズ
12モンキーズ | |
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Twelve Monkeys | |
監督 | テリー・ギリアム |
脚本 |
デヴィッド・ピープルズ ジャネット・ピープルズ |
製作 | チャールズ・ローヴェン |
製作総指揮 |
ロバート・コスバーグ ロバート・カヴァロ ゲイリー・レヴィンソン |
出演者 |
ブルース・ウィリス マデリーン・ストウ ブラッド・ピット |
音楽 | ポール・バックマスター |
撮影 | ロジャー・プラット |
編集 | ミック・オーズレー |
配給 |
ユニバーサル 松竹富士 |
公開 |
1995年12月27日 1996年6月29日 |
上映時間 | 130分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $29,000,000 |
興行収入 | $168,839,459[1] |
配給収入 | 11億円[2] |
『12モンキーズ』(Twelve Monkeys)は、1995年のアメリカ映画であり、時間旅行と陰謀論をモチーフにしたSF映画。監督はモンティ・パイソンのメンバーのテリー・ギリアム。
概要
フランスの映像作家クリス・マルケルの短編映画 『ラ・ジュテ』(La Jetée) にインスパイアされて作られた映画で、時間と記憶をテーマにしている。
但し、監督のテリー・ギリアムは、試写会で本作と同時上映されるまで、『ラ・ジュテ』を観たことがなかった、とインタビューで述べている。その上で『ラ・ジュテ』には好意的な感想を持っている。
この映画のメイキングフィルム『The Hamster Factor and Other Tales of Twelve Monkeys』がキース・フルトンとルイス・ペペによって製作されている。
2015年からテレビドラマ化されている。
あらすじ
ジェームズ・コールは、ウイルスによって全人類の99%が死滅し、生き残った人類も暗闇の地下に住むことを余儀なくされている2035年の未来からやってきた。犯罪者として服役中の彼が特赦を条件に与えられた任務は、ウイルスを散布したとされる「12モンキーズ」と名乗る団体を探り、ワクチンを作るために必要となる純粋なウイルスのありかを突き止め、それを入手することだった。
元々1996年に行く予定だったがタイムマシンの故障により1990年に到着した彼は逮捕され、精神病院送りとなる。そこで出会ったのが、患者仲間のジェフリー・ゴインズと医師キャサリン・ライリー。キャサリンはコールを妄想癖だと診断した。
その後、一度未来に戻り、1996年にやってきたコールは、再びキャサリンの前に現れる。強引にキャサリンの助けを借りて正気を保とうとしながら、コールは12モンキーズの正体をあばこうと懸命の調査を続ける。そしてゴインズが12モンキーズのリーダーであることを突き止め、接触する。細菌学者の息子であるゴインズは、かつてコールが話したことを元にウイルス散布の計画を思いついたと打ち明け、コールはますます混乱する。事態が進展するにつれ次第にキャサリンがコールの言うことを信じるようになると、コールは今度は自らの未来での記憶を疑い始めた。そして1996年12月、いよいよウイルスが撒かれるその日がやってきた。
コールとキャサリンはその日、「12モンキーズはウイルス散布とは無関係」だったことを知り、喜ぶ。しかしそれもつかの間、2人は空港で真犯人を発見する。コールはウイルス原株入手の任務を無視し、ウイルス散布の歴史を変えようと警備員の制止を振り切って真犯人に銃を向けるが、警官に射殺されてしまう。倒れたコールに駆け寄るキャサリン。コールは薄れ行く意識の中、おぼろげな記憶にずっと残っていた自分の眼前で射殺される男が、この日現場に居合わせた幼い頃の自分が目撃していた自分自身だったと知る。息を引き取るコールを涙ながらに看取ったキャサリンは、生前のコールの話から近くで事態を見つめる少年時代のコールを発見し、悲しみの中で微笑む。
真犯人は飛行機に乗り込み、人類の終わりは近いと語る。しかしその隣には、コールを送り出した未来の科学者が、「救済保険業」として座っていた。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | |
---|---|---|---|
ソフト版 | フジテレビ版 | ||
ジェームズ・コール | ブルース・ウィリス | 樋浦勉 | 村野武範 |
キャサリン・ライリー博士 | マデリーン・ストウ | 戸田恵子 | 小山茉美 |
ジェフリー・ゴインズ | ブラッド・ピット | 宮本充 | 堀内賢雄 |
ドクター・ゴインズ | クリストファー・プラマー | 大木民夫 | 江角英明 |
ドクター・ピータース | デヴィッド・モース | 仲野裕 | 牛山茂 |
ホセ | ジョン・セダ | 田中正彦 | 大塚芳忠 |
植物学者 | H・マイケル・ウォールズ | 辻親八 | 清川元夢 |
地質学者 | ボブ・エイドリアン | 坂口哲夫 | 後藤哲夫 |
動物学者 | サイモン・ジョーンズ | 仲野裕 | 秋元羊介 |
天体物理学者 | キャロル・フローレンス | 宮寺智子 | 来宮良子 |
微生物学者 | ビル・レイモンド | 西村知道 | 小山武宏 |
ドクター・フレッチャー | フランク・ゴーシン | 石森達幸 | 岩田安生 |
スタッフ
- 監督 - テリー・ギリアム
- 原案 - クリス・マルケル『ラ・ジュテ』
- 脚本 - デヴィッド・ピープルズ、ジャネット・ピープルズ
- 撮影監督 - ロジャー・プラット
- プロダクションデザイン - ジェフリー・ビークロフト
- 編集 - ミック・オーズレー
- 衣裳デザイン - ジュリー・ウェイス
- 音楽 - ポール・バックマスター
受賞
- ゴールデングローブ賞(第53回 1995年度)
- 助演男優賞(ブラッド・ピット)
- サターン賞(1996年)
- 最優秀SF映画作品賞
- 衣装賞(ジュリー・ウェイス)
- 助演男優賞(ブラッド・ピット)受賞
参考文献
- ↑ “12 Monkeys (1995)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. . 2010年4月9日閲覧.
- ↑ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)554頁