鹿島石油
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鹿島石油株式会社(かしませきゆ、英文社名 KASHIMA OIL CO.,LTD)は、石油製品の精製を行う企業である。JXTGエネルギー(旧・ジャパンエナジー)の子会社で、東日本におけるJXTGグループの一大拠点である鹿島製油所を擁する。
Contents
歴史
石油精製事業を行う鹿島コンビナートの中核的存在として、三菱油化、東京電力、共同石油、大協石油の4社の共同出資により、1967年(昭和42年)に設立された[1]。鹿島製油所の当初の精製能力は12万バレル/日でスタートしたが、1971年(昭和46年)には18万バレル/日になった[1]。2008年(平成20年)に鹿島アロマティックスのアロマ製造設備が完成したことにより、精製能力は27万/日まで増強された。
年表
- 1967年(昭和42年)10月30日 - 会社設立。
- 1999年(平成11年)12月 - ジャパンエナジーの関連会社から子会社となる。
- 2004年(平成16年)9月30日 - コスモ石油が鹿島石油の株式(保有比率 17.15%)をジャパンエナジーに譲渡。
- 2010年(平成22年)5月 - 原油処理能力を19.5万バレルに削減
- 2010年(平成22年)6月 - 本社を東京都千代田区大手町(JXビル内)に移転。
- 2010年(平成22年)7月1日 - 親会社のジャパンエナジーが新日本石油と事業統合、JX日鉱日石エネルギーとなる。
鹿島製油所
鹿島製油所(かしませいゆしょ)は、鹿島港に面する茨城県神栖市にある鹿島石油の製油所である。JXグループの東日本における一大拠点であり、石油製品や石油化学製品を生産している。周辺は鹿島臨海工業地帯で、周囲の化学メーカーなどとコンビナートを形成する。
2008年(平成20年)にジャパンエナジー・三菱化学・三菱商事の3社が出資する鹿島アロマティックス株式会社 (KAC) のアロマ製造設備が完成、その操業管理を鹿島石油が受託している。
データ
主な生産品
主要設備
括弧内は生産能力を表す。
- 常圧蒸留装置 (210,000バレル/日)
- コンデンセート蒸留装置 (60,000バレル/日、KAC所有)
- 減圧蒸留装置 (42,000バレル/日)
- 接触分解装置 (35,500バレル/日)
- 接触改質装置 (22,000バレル/日)
- 接触改質装置 (20,000バレル/日、KAC所有)
- 水素化脱硫装置
- ナフサ脱硫装置 (23,000バレル/日)
- ガソリン脱硫装置 (27,000バレル/日)
- 灯軽油脱硫装置 (90,000バレル/日)
- 間接脱硫装置 (25,000バレル/日)
- 直接脱硫装置 (30,000バレル/日)
- パラキシレン製造装置 (150,000トン/年)
- パラキシレン製造装置 (424,000トン/年、KAC所有)
- 芳香族溶剤(ベンゼン)抽出装置 (192,000トン/年、KAC所有)
製油所の沿革
- 1970年(昭和45年)3月17日 - 操業開始(精製能力:120,000バレル/日)。
- 1971年(昭和46年)7月 - 精製能力を180,000バレル/日に増強。
- 1991年(平成3年)6月 - パラキシレン製造装置新設。
- 2003年(平成15年)1月 - 精製能力を190,000バレル/日に増強。
- 2006年(平成18年) - 精製能力を210,000バレル/日に増強。
- 2008年(平成20年)1月4日 - 鹿島アロマティックスのアロマ製造設備が完成。精製能力を270,000バレル/日に増強。
その他
関連企業
- セバック株式会社