鬼怒川温泉駅
鬼怒川温泉駅(きぬがわおんせんえき)は、栃木県日光市鬼怒川温泉大原にある東武鉄道鬼怒川線の駅である。駅番号はTN 56。
駅周辺には鬼怒川温泉街が広がっている。浅草方面からの特急「きぬ」、新宿方面からの特急「(スペーシア)きぬがわ」や、会津若松方面からの快速「AIZUマウントエクスプレス」、下今市始発の「SL大樹」等の始発・終着駅となっている運用上の主要駅である。
歴史
- 1919年(大正8年)3月17日 - 下野軌道下滝駅として開業。
- 1921年(大正10年)6月6日 - 下野軌道が下野電気鉄道に改称、下野電気軌道の駅となる。
- 1922年(大正11年)3月19日 - 移転し、大滝駅に改称。
- 1927年(昭和2年)2月19日 - 鬼怒川温泉駅に改称。
- 1943年(昭和18年)5月1日 - 東武鉄道が下野電気鉄道を買収。東武鉄道の駅となる。
- 1964年(昭和39年)10月8日 - それまでの位置(旧藤原町役場付近)から下今市駅方に1.2km移転した現在地に当駅を新設、この日より営業を開始[1]。
- 1991年(平成3年)ごろ - 1・2番線の上り列車限定で発車メロディを導入[2]。
- 2006年(平成18年)3月18日 - JR線直通「(スペーシア)きぬがわ」の運行を開始。駅舎・駅前も改修される。
- 2012年(平成24年)3月17日 - TN 55の駅ナンバリングを導入。
- 2014年(平成26年)3月16日 - 発車メロディを「東武ワールドスクウェアテーマソング」をアレンジしたメロディに変更[3]。
- 2017年(平成29年)
駅構造
島式ホーム2面4線を有する地上駅。駅舎は線路の西側にある。駅舎側の1番線ホームは行き止まり式で、下今市方面のみ発着可能。1番線の車止めの先に駅舎と1・2番線ホームを連絡するスロープがあり、3・4番線ホームとは跨線橋により連絡している。「SL大樹」は当駅で折り返すため、構内にSLと後補機のDL向きを転向させる転車台が設置された。
野岩鉄道会津鬼怒川線・会津鉄道会津線直通の「AIZUマウントエクスプレス」と特急は、原則として同一ホーム上で対面接続するようにダイヤが設定されている。
自動改札機設置駅。
1991年頃に1・2番線の上り特急列車限定で発車メロディを導入した。東武日光駅と同じ「Crystal Clear River」であったが、音程が異なっていた(東武野田線大宮駅1番線でも同じ曲を使用しているが、フェードアウトする)。2014年3月16日からは東武ワールドスクウェアのテーマソングをアレンジした曲に変更されている[7]。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 鬼怒川線 | 上り | 下今市・ 東武スカイツリーライン 春日部・北千住・ とうきょうスカイツリー・浅草・■JR新宿方面 |
当駅始発のみ |
2 | 上り | 下今市・ 東武スカイツリーライン 春日部・北千住・ とうきょうスカイツリー・浅草方面 |
||
下り | 新藤原・■野岩鉄道線 会津高原尾瀬口・ ■会津鉄道線 会津田島方面 |
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3 | 下り | 新藤原・■野岩鉄道線 会津高原尾瀬口・ ■会津鉄道線 会津田島方面 |
||
4 | 上り | 下今市・ 東武スカイツリーライン 春日部・北千住・ とうきょうスカイツリー・浅草方面 |
- 上記の路線名は旅客案内上の名称(「東武スカイツリーライン」は愛称)で表記している。
- 特急列車は1・2番線に発着する。また、「AIZUマウントエクスプレス」は2番線を使用する。
利用状況
2016年度の1日平均乗降人員は2,991人である[8]。鬼怒川線の駅では第1位である。2011年度は東日本大震災の影響で大幅に乗降客数が減少していたが、2012年度以降は増加傾向にある。
近年の1日平均乗降人員の推移は下表のとおりである。
年度 | 1日平均乗降人員 |
---|---|
2001年(平成13年) | 3,684 |
2002年(平成14年) | 3,471 |
2003年(平成15年) | 3,257 |
2004年(平成16年) | 3,122 |
2005年(平成17年) | 2,890 |
2006年(平成18年) | 3,318 |
2007年(平成19年) | 3,220 |
2008年(平成20年) | 3,172 |
2009年(平成21年) | 3,018 |
2010年(平成22年) | 2,972 |
2011年(平成23年) | 2,633 |
2012年(平成24年) | 3,048 |
2013年(平成25年) | 2,990 |
2014年(平成26年) | 3,115 |
2015年(平成27年) | 3,009 |
2016年(平成28年) | 2,991 |
路線バス
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行事業者 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 鬼怒川温泉女夫渕線 | 藤原総合支所前、鬼怒川公園駅、川治温泉駅、川俣温泉 | 女夫淵 | 日光市営バス | |
2 | 湯西川線 | 藤原総合支所前、鬼怒川公園駅、川治温泉駅、湯西川温泉駅 | 湯西川温泉 | 日光交通 | |
仲町線 | 仲町 | 鬼怒川公園駅 | |||
3 | 日光江戸村線 | 東武ワールドスクウェア園内、小佐越駅 | 日光江戸村 | 日光交通 | |
東武ワールドスクウェア園内、小佐越駅、新高徳駅、おさるの学校 | 日光江戸村 | ||||
4 | 鬼怒川線 | 東武ワールドスクウェア園内、小佐越駅、新高徳駅、JR今市駅 | 下今市駅 | 日光交通 | |
藤原総合支所前 | 鬼怒川公園駅 | ||||
5 | ダイヤルバス | 鬼怒川温泉旅館回り | 日光交通 | ||
10 | 日光鬼怒川線 / SL系統 | 小百、東武日光駅 | 日光世界遺産エリア | 東武バス日光 | SL大樹運転日に運行 |
日光・鬼怒川エクスプレス[9] | 東武日光駅 | 西参道 | 日光交通 | 予約制/座席定員制 | |
日光定期観光バス / S系統 | 東武バス日光 | 予約制/座席定員制 | |||
高速バス 日光・鬼怒川温泉号 | (東北自動車道・首都高速道路) | 東京駅日本橋口 | 東北急行バス | 予約制/座席指定制 | |
高速バス 横浜駅・羽田空港~日光・鬼怒川温泉線 | 羽田空港 | 横浜駅東口 | 京浜急行バス・東武バス日光 | 予約制/座席定員制 |
ギャラリー
- TOBURAILWAY KINUGAWA-ONSEN STA EKISHAZENKEI.JPG
旧駅舎・駅前広場(2008年10月)
- TOBURAILWAY KINUGAWA-ONSEN STA KAISATSUGUCHI.JPG
改札口・自動券売機コーナー(2008年10月)
- TOBURAILWAY KINUGAWA-ONSEN STA ZENKEI.JPG
小佐越側から見たホーム全景(2008年10月)
- Kinugawa Onsen-2005-03-21 4.jpg
停車中の「AIZUマウントエクスプレス」(2006年3月)
- Kinugawa Onsen-2005-03-21 2.jpg
駅前広場の足湯(2006年3月)
- 鬼怒川温泉駅ホーム.JPG
鬼怒川温泉駅1・2番線ホーム
駅周辺
- 鬼怒川
- 鬼怒川ライン下り乗船場
- 鬼怒川温泉街
- 鬼怒川温泉駅前足湯(鬼怒太の湯)
- 日光市役所藤原総合支所(旧・藤原町役場)
- 藤原消防署
- 鬼怒川温泉郵便局
- 日光市藤原総合文化会館
- 日光市立藤原図書館
- 鬼怒川・川治温泉観光情報センター
- 鬼怒楯岩大吊橋
- 古釜の滝、末広池
- 楯岩
- 国道121号
- 東武ワールドスクウェア - バス5分。徒歩では東武ワールドスクウェア駅(昼間帯のみ)、小佐越駅から。
隣の駅
- 東武鉄道
- 鬼怒川線
- ■特急「きぬ」・■特急「リバティきぬ」「リバティ会津」停車駅(下りは「リバティ会津」を除いて当駅終着)、■JR線直通特急「きぬがわ」「スペーシアきぬがわ」・■SL「大樹」発着駅
- □快速「AIZUマウントエクスプレス」・■区間急行・■普通
- 小佐越駅 (TN 54) - (※)東武ワールドスクウェア駅 (TN 55) - (鬼怒立岩信号場) - 鬼怒川温泉駅 (TN 56) - 鬼怒川公園駅 (TN 57)
(※) 東武ワールドスクウェア駅は、9:18発 - 18:18発の間に特急「きぬがわ」1往復を除いた列車が停車し、それ以外の時間帯は通過となる。
脚注
- ↑ 鉄道ピクトリアルアーカイブスセレクション23「東武鉄道 1950~60」より。
- ↑ 曲名は「夜のストレンジャー」であった。
- ↑ 東武鉄道、鬼怒川温泉の発車メロディ変更 - セレモニーに尾崎真実さん登場 - マイナビニュース 2014年3月3日
- ↑ SL転車台、ディーゼル車載せて「デモ回転」 鬼怒川温泉駅 - 下野新聞 2017年4月11日
- ↑ “東武鬼怒川線 新駅「東武ワールドスクウェア」の開業日を7月22日(土)に決定しました! (PDF)”. 東武鉄道 (2017年2月28日). 2017年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2017閲覧. (PDF)
- ↑ 【平成29年8月10日】 SL大樹出発式典に石井大臣が出席 - 国土交通省
- ↑ 鬼怒川温泉駅の発車案内メロディが「東武ワールドスクウェアテーマソング」をアレンジした曲に変わります♪ 2014年3月10日 東武鉄道株式会社、東武ワールドスクウェア株式会社
- ↑ 駅情報(乗降人員) - 東武鉄道
- ↑ 日光・鬼怒川エクスプレスは東武ステーションサービス株式会社が主催し東武バス日光株式会社のバスが利用機関となる会員制バスであり路線バスではないが、便宜上この節に記載する。