高萩市
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高萩市(たかはぎし)は茨城県の北東部に位置する市である。明治以降炭鉱の町として栄えていたが、現在は木材加工が中心となっている。
Contents
地理
東は太平洋に面し、市街は海岸沿いの平地にある。西は低い多賀山地の一部で、市の面積の大部分がこの山地にある。山から海に向かって大北川、関根川、花貫川の三つの川が流れるが、このうち大北川の下流は北茨城市に入る。
- 山: 堅破山(658.3m)、土岳(599.7m)、横根山(389.4m)
- 川: 大北川、関根川、花貫川
- 湖沼・ダム: 花貫ダム、小山ダム
隣接している自治体
歴史
古代の常陸国多賀郡の地である。1602年に戸沢政盛の領地となり、松岡藩が成立したが、戸沢氏は1622年出羽へ移封され、1646年以降は水戸藩家老中山氏の知行地となった。
沿革
- 1897年(明治30年)2月25日 - 日本鉄道磐城線(現在の常磐線) 水戸 - 平(現・いわき)間が開業。
- 1937年(昭和12年)10月1日 - 松原町が高萩町に改称。
- 1954年(昭和29年)11月23日 - 高萩町・松岡町・高岡村・黒前村の一部(福平)・櫛形村の一部(友部の一部)と合併し、高萩市が発足。
- 1988年(昭和63年)3月24日 - 常磐自動車道高萩ICが供用開始。
- 2011年(平成23年)3月11日 - 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)により、市役所本庁舎及び第2・第3庁舎が大きく破損し崩壊の恐れがあったため、市役所は同月28日より総合福祉センターなど市内の複数の建物に仮移転して業務を行った。破損した市庁舎は解体[1][2]。
- 2017年(平成29年)9月19日 - 市役所の新庁舎が完成し、新庁舎での業務開始[3]。
行政区域変遷
- 変遷の年表
高萩市市域の変遷(年表) | ||
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年 | 月日 | 現高萩市市域に関連する行政区域変遷 |
1889年(明治22年) | 4月1日 | 町村制施行により、以下の町村が発足する。[4][5][6] |
1928年(昭和3年) | 4月17日 | 松岡村が町制施行し松岡町となる。 |
1937年(昭和12年) | 10月1日 | 松原町が高萩町に改称。 |
1954年(昭和29年) | 11月23日 | 高萩町・松岡町・高岡村・黒前村の一部(福平)・櫛形村の一部(友部の一部)と合併し、高萩市が発足。 |
1955年(昭和30年) | 2月11日 | 高萩市の友部が黒前村・櫛形村とともに合併し十王村が発足。 |
1957年(昭和32年) | 7月1日 | 北茨城市中郷町日棚の一部が高萩市に編入。 |
- 変遷表
高萩市市域の変遷 | |||||||
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1868年 以前 |
明治元年 - 明治22年 | 明治22年4月1日 | 明治22年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | |
秋山村 | 松原町 | 昭和12年10月1日 高萩町に改称 |
昭和29年11月23日 高萩市 |
高萩市 | 高萩市 | ||
島名村 | |||||||
安良川村 | |||||||
高萩村 | |||||||
伊師村の一部 | |||||||
高戸村 | 松岡村 | 昭和3年4月17日 町制 | |||||
上手綱村 | |||||||
下手綱村 | |||||||
赤浜村 | |||||||
横川村 | 高岡村 | 高岡村 | |||||
大能村 | |||||||
中戸川新田 | 明治15年 中戸川村 | ||||||
上君田村 | |||||||
下君田村 | |||||||
若栗村 | |||||||
日棚村の一部 | 南中郷村 の一部 |
南中郷村の一部 | 昭和31年3月31日 茨城市 即日改称北茨城市 昭和32年7月1日 高萩市に編入 | ||||
福平村 | 黒前村 の一部 |
黒前村の一部 | 昭和29年11月23日 高萩市 | ||||
友部村の一部 | 櫛形村 の一部 |
櫛形村の一部 | 昭和29年11月23日 高萩市 昭和30年2月11日 十王村 昭和31年1月1日 町制 |
平成16年11月1日 日立市に編入 |
日立市 |
人口
高萩市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政
政治
衆議院
茨城県議会
- 選挙区:高萩市選挙区
- 高萩市選挙区選出議員:岡田拓也(いばらき自由民主党)
経済
産業
常磐炭田の存在によって、明治中期以降は石炭産業が盛んであり、高萩炭鉱、望海炭鉱などの鉱山が開かれていた。しかし、石炭産業の衰退に伴い、木材加工・パルプ加工等に産業の中心はシフトしている。 農業は水稲のほか、肉牛、乳牛、野菜、花など。海に面するが漁業は盛んではない。市内の松久保・手綱等の工業団地には工場が多く立地する。
- 産業別人口(2000年)
第1次産業 | 917人 | ||
第2次産業 | 7,131人 | ||
第3次産業 | 8,494人 |
郵便
- 高萩郵便局(集配局)
- 若栗郵便局(集配局)
- 高萩上手綱郵便局
- 高萩島名郵便局
- 高萩東本町郵便局
- 高萩花貫郵便局
- 上君田簡易郵便局
姉妹都市・提携都市
国内
教育施設
- 高等学校
- 茨城県立高萩高等学校
- 茨城県立高萩清松高等学校
- 第一学院高等学校(旧ウィザス高等学校)(経済特区による株式会社立通信制高校)
- 中学校
- 高萩市立高萩中学校
- 高萩市立松岡中学校
- 高萩市立秋山中学校
- 高萩市立君田中学校
- 小学校
- 高萩市立高萩小学校
- 高萩市立松岡小学校
- 高萩市立東小学校
- 高萩市立秋山小学校
- 高萩市立君田小学校
- 図書館:高萩市立図書館
コンビニエンスストア
以前はココストアがあった。
交通
鉄道路線
市北部の地区は南中郷駅が最寄りとなる。南中郷駅も高萩市を北に出てすぐになる。
バス路線
- 高速バス
- 新常磐交通・近鉄バス :いわき・北茨城・高萩・日立~京都・大阪線(シーガル号・夜行路線)。
- ジェイアールバス関東・日立電鉄交通サービス :高萩・日立~東京線(ひたち号)
- 市内路線
- 日立電鉄交通サービス :主に市内北部・西部方面で11路線を運行。その内2路線(高萩駅~中郷温泉通りゃんせ・高萩協同病院~磯原駅)は北茨城市内に入る。日立市内に入っていた1路線(76番日立駅行き)は2009年11月30日をもって廃止。
- 椎名観光バス :市内西部・南部方面で3路線を運行。ジェイアールバス関東は2006年3月31日に高萩市内2路線から撤退し、同路線は翌日から椎名観光バスにより運行されている。
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 花園花貫県立自然公園
- 花貫ダム
- 高戸海岸(日本の渚百選)
- 松岡城跡
- 畳工芸美術館
- 高萩市歴史民俗資料館
- 安良川八幡宮の爺杉
- 丹生神社の棒ささら
- 高萩まつり
- 琵琶墓古墳
- 赤浜1号古墳
- 穂積家住宅
- 高萩市衛星通信記念公園(愛称:さくら宇宙公園;KDDI茨城衛星通信センター跡地)
出身有名人
- 中山信吉 - 武将、水戸藩附家老
- 長久保赤水 - 地理学者
- 松村任三 - 植物学者、初代小石川植物園長
- 古木優 - 作家
- 江尻亮 - プロ野球選手(大洋ホエールズ)
- 大藤晋司 - アナウンサー(中京テレビ→テレビ北海道)
- 小田木真代 - 前高萩市長、元茨城県議会議員
関連項目
- 茨城県
- 多賀郡
- 高萩(曖昧さ回避ページ)
- 高萩市営野球場
- 日本加工製紙高萩工場跡(近年、様々なドラマ・映画のロケ地として使われている)
- 茨城カントリークラブ(1991年に会員権乱売事件が発生したゴルフ場。本市大能にあった)
脚注
外部リンク
典拠レコード: