首座使徒ペトル・パウェル大聖堂 (サンクトペテルブルク)
首座使徒ペトル・パウェル大聖堂(しゅざしとペトル・パウェルだいせいどう、ロシア語: собор во имя первоверховных апостолов Петра и Павла、英語: Peter and Paul Cathedral)はロシア・サンクトペテルブルクのペトロパヴロフスク要塞にあるロシア正教会の聖堂である。通称・略称としてのロシア語名"Петропавловский собор"の前半部分をそのまま転写してペトロパヴロフスキー大聖堂とも呼ばれる。
この大聖堂は首座使徒たる聖使徒ペトル(ペトロの教会スラヴ語読み)と聖使徒パウェル(パウロの教会スラヴ語読み)を記憶するもので、最初の大聖堂は、サンクトペテルブルクの石で造られた。大聖堂の尖塔は、404フィート(約123メートル)あり、天井には十字架を持った天使を描いている。この天使はサンクトペテルブルクを象徴する最も大事なものの一つである。大聖堂内部にはピョートル大帝からニコライ2世までのツァーリと皇后の殆どが埋葬されている。
2006年9月、ニコライ2世の母、マリア・フョードロヴナの遺体がデンマークから返還され、大聖堂に埋葬された。
ペトロパヴロフスク要塞は元々ピョートル大帝の時代に建造され、ドメニコ・トレッツィーニが設計したもので、ネヴァ川沿いのザーヤチイ島に1703年から1733年にかけて建造されたサンクトペテルブルクで最初にして最古の旧所名跡になっている。ピョートル大帝がこの要塞を建造した主な理由は、大北方戦争でスウェーデン海軍の攻撃があった場合の防衛施設とすることにあった。
ギャラリー
- SPB St. Peter and Paul Cathedral, photochrome 1896-1897 (LoC).jpg
古い絵葉書
- Neva-StPetersburg2.JPG
ネヴァ川の対岸から見た大聖堂
- St peter and paul cathedral royal doors.jpg
内部
- Peter and Paul Cathedral Angel.jpg
尖塔
- Carillon of PeterAndPaulCathedral 2.JPG
鐘
- Petropavlovsk Graves.JPG
大聖堂内の棺。八端十字架が蓋にある。
- Grabraum Nikolaus II.JPG
ニコライ2世の墓のある、大聖堂内の小聖堂
- Peter and Paul Cathedral Interior2, St. Petersburg, Russia.jpg
修復中の内部