飯能市
提供: miniwiki
飯能市(はんのうし)は、埼玉県の南西にある人口約8万人の市である。市内の7割が山野で、南東端に市街地が集中している。
地理
気候
市内の征矢町に設置された気象庁のアメダスによると、年平均降水量は1480.9mmである [1]。 また、小久保地区にある消防本部では、1996年から気象観測を実施しており、 過去の最高気温は1997年と2001年に記録した39.7℃、最低気温は2001年に記録した-7.0℃である [2]。
歴史
- 中世より林業で栄えた。
- 江戸時代 - 江戸での相次ぐ火事により木材の需要が増え、入間川や高麗川の水運により10日ほどで運ばれる飯能の材木は「西川材」と呼ばれ栄えた。
- 1852年 - 当地で医者の岡部均平と秩父市の医者伊古田純道により、日本初の帝王切開が行われる。
- 1868年4月 - 彰義隊を離脱した渋沢成一郎一派が当地で振武軍を結成。官軍に敗れ東北地方へ転戦。
- 1889年 - 町村制施行に伴い、高麗郡飯能町・中山村・久須美村・小瀬戸村・大河原村・小岩井村が合併、飯能町となる。
- 1896年3月29日 - 高麗郡が廃止され入間郡に編入、入間郡飯能町となる。
- 1943年4月1日 - 入間郡飯能町・精明村・南高麗村・加治村・元加治村が合併し、飯能町となる。
- 1954年1月1日 - 市制施行により飯能市となる。
- 1954年4月1日 - 旧元加治村・新光の一部が分離し、東金子村に編入される。
- 1956年9月30日 - 入間郡吾野村・東吾野村・原市場村を編入する。
- 2001年1月26日 - 防災行政無線運用開始。
- 2004年 - 環境省エコツーリズムモデル事業地区に選定される。
- 2005年1月1日 - 入間郡名栗村を編入する。
- 2005年4月1日 - 「森林文化都市」を宣言する。
行政
市長
歴代首長
- 飯能町
- 飯能市
市議会
- 定数 19(欠員1)
- 議長 加藤由貴夫
- 副議長 内田健次
- 会派 ( )内数字は当選回数。
広域行政
- 広域飯能斎場組合 - 当市、狭山市、日高市で構成し、火葬場・葬祭場・霊柩車の設置・維持管理事務を行なっている。(2013年4月、消防広域化により埼玉西部消防組合を設立したことに伴い、組合事務が斎場業務のみとなり埼玉西部広域事務組合から組合名を変更。)
- 埼玉西部消防組合 -所沢市、入間市、狭山市、飯能市、日高市の5市により組織された消防組合。
- 埼玉県都市競艇組合 -加須市、本庄市、東松山市、狭山市、春日部市、羽生市、鴻巣市、深谷市、上尾市、草加市、入間市、朝霞市、さいたま市、越谷市)と共に戸田競艇の主催など事務を行っている。
公共施設
国の機関
裁判所
県の機関
市の機関
|
|
消防
警察
経済
産業
- 大塚製薬(研修センター)
- サイタ工業(飯能昇降機本部)
- JFEミネラル(武蔵野鉱業所・武蔵白岩鉱山)(2015年閉山)[3]
- 新電元工業(飯能工場)
- 大鵬薬品工業(飯能研究センター)
- 椿本チエイン(埼玉工場)
- 東京計器(飯能事業所)(旧社名:トキメック)
- ニットー冷熱製作所(本社)
- 白山(飯能支店)
- 飯能生コン工業
商業
金融
- みずほ銀行飯能支店
- 埼玉りそな銀行飯能支店
- 武蔵野銀行飯能支店
- 東和銀行飯能支店
- 飯能信用金庫
- 本店営業部、飯能中央支店、東飯能支店、飯能南支店、加治支店、東部出張所
- 青梅信用金庫飯能支店
- 中央労働金庫飯能支店
- いるま野農業協同組合
- 飯能支店、吾野支店、名栗原市場支店、本町支店、加治支店
その他の企業
名物・特産品
姉妹都市・提携都市
日本国内
日本国外
地域
人口
飯能市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
郵便
郵便番号は市内全域が「357-xxxx」(飯能郵便局が集配を担当)である。
- 飯能郵便局
- 飯能双柳郵便局
- 飯能下畑郵便局
- 飯能岩沢郵便局
- 飯能八幡郵便局
- 飯能サビア内郵便局
- 名栗郵便局
- 原市場郵便局
- 東吾野郵便局
- 吾野郵便局
電話番号
市外局番は市内全域が「042」。市内局番が「91X」「97X」「98X」の地域との通話は市内通話料金で利用可能(飯能MA)。収容局は飯能緑町局、原市場局、吾野局、都幾川局、名栗局。
教育
- 大学
- 高等学校
- 中学校
- 小学校
- 専修学校
- 教育訓練施設
-
- 埼玉県立川越高等技術専門校飯能分校(2009年に廃止)[4]
交通
- 市内を運行する交通事業者(飯能市公式サイト)も参照[5]
鉄道路線
かつて通っていた鉄道
バス
タクシー
タクシーの営業区域は県南西部交通圏で、川越市・所沢市・東松山市・和光市などと同じエリアとなっている。
道路
- 県道
文化
名所・旧跡・観光・祭事
- 飯能まつり - 11月の第1土曜日・日曜日に行われる。
- 奥むさし駅伝競走大会 - 1月最終日曜日開催
- 飯能新緑ツーデーマーチ - 5月開催
- 天覧山
- 多峰主山(多峯主山) - 江戸幕府老中黒田直邦の墓がある。
- ユガテ - 集落
- 顔振峠
- 関八州見晴台 - 関東八州が見晴らせる標高770mの高台。
- 苅場坂峠
- 正丸峠
- 伊豆ヶ岳
- 蕨山
- 棒ノ折山(棒ノ嶺)
- 飯能河原 - 川遊び、バーベキュー
- 吾妻峡 - 渓谷遊び
- 名栗川 - 渓谷遊び、バーベキュー、初夏にホタル観賞
- 名栗湖(有間ダム)
- さわらびの湯 - 名栗湖の天然温泉
- 宮沢湖 - 人造湖。西武グループによるレクリエーション施設が整備されていた。
- メッツァ - メッツァビレッジは2018年秋に開業予定。ムーミンバレーパークは2019年春に開業予定。
- あけぼの子どもの森公園 - ムーミン谷をモチーフにした公園。
- 店蔵絹甚 - 1904年建立の店蔵、市指定文化財。
- 石灰焼場跡 - 県指定史跡
- 武蔵野七福神
- 観音寺 - 鐘突堂の白象が有名。
- 能仁寺
- 心応寺
- 智観寺
- 萬福寺
- 浄心寺 - だるま市・くまで市
- 岩井堂観音
- 長光寺 - 国の重要文化財の「雲版」を所蔵
- 福徳寺 - 阿弥陀堂は国の重要文化財
- 法光寺
- 秩父御嶽神社(東郷公園)
- 高山不動尊 - 火渡式
- 子ノ権現(天龍寺) - 足腰守護の寺院
- 竹寺(八王寺)- 関東唯一の神仏習合寺社
- 正覚寺
- 鳥居観音 - 高さ33mの大観音像
- 龍泉寺
- 楞厳寺
飯能市を舞台とする作品
著名な出身者・在住者
- 中山家範(戦国大名後北条氏家臣)
- 中山照守(江戸幕府旗本)
- 中山信吉(水戸藩家老)
- 黒田直邦(旗本中山氏一族。沼田藩藩主、寺社奉行等)
- 大河原亀文(文人・風刺小説家)
- 山川義太郎(電気工学者)
- 蔵原伸二郎(詩人)
- 大久保竹治(丸広百貨店グループ創業者)
- 石井道子(元参議院議員)
- 松原誠(元プロ野球選手)
- 小林浩二(地理学者)
- 萩尾望都 (漫画家)
- 高澤等(家紋研究家)
- 成井豊(演出家、劇作家)
- 小川安三(俳優、映画プロデューサー)
- 秋沢淳子(TBSアナウンサー)
- かわむら拓央 (声優)
- ツバメスケッチ(音楽バンド)
- 遠藤純平(声優)
- 細田智也(入間市議会議員)
- 東香名子(コラムニスト)
脚注
- ↑ 飯能の平年値 - 気象庁
- ↑ 気象データ - 埼玉西部広域事務組合
- ↑ JFEミネラル鉱産品事業部「武蔵野鉱業所 「武蔵白岩鉱山の閉山について」」(PDF文書)
- ↑ 埼玉県総務部管財課「埼玉県庁舎・公の施設マネジメント方針」(PDF文書)
- ↑ 2017年08月16日公開・同年11月30日閲覧
関連項目
外部リンク
- 行政
- 観光
秩父郡横瀬町 | 比企郡ときがわ町 | 入間郡越生町・毛呂山町 | ||
秩父市 | 北 | 日高市 狭山市 | ||
西 飯能市 東 | ||||
南 | ||||
東京都西多摩郡奥多摩町 | 東京都青梅市 | 入間市 |
典拠レコード: