静岡県警察
静岡県警察(しずおかけんけいさつ、英語: Shizuoka Prefectural Police)は、静岡県が設置した警察組織であり、静岡県内を管轄区域とし、静岡県警と略称する。静岡県公安委員会の管理を受けるが、給与支払者は静岡県知事である。警察庁関東管区警察局の監督を受ける。本部所在地は静岡市葵区追手町9-6(静岡県庁別館)。
Contents
沿革
昭和
- 1954年(昭和29年)7月1日 - 新警察法および静岡県条例(1954年7月1日、昭和29年静岡県条例第28号「静岡県警察の設置等に関する条例」)の施行により、国家地方警察静岡県本部、自治体警察(静岡市警察、浜松市警察他)を廃止・再編成し、静岡県警察として発足。下田、松崎、大仁、三島、伊東、熱海、沼津、御殿場、吉原、富士、富士宮、蒲原、清水、静岡中央、静岡南、藤枝、焼津、島田、川崎、金谷、菊川、掛川、森、磐田、二俣、水窪、浜松中央、浜松東、浜松北、新居、気賀の各警察署を設置(31署体制)。
- 1955年(昭和30年)
- 1956年(昭和31年)
- 1958年(昭和33年)11月3日 - 二俣警察署を天竜警察署へ改称。
- 1962年(昭和37年)5月10日 - 「交通安全県」を宣言。
- 1965年(昭和40年)4月1日 - 金谷警察署を島田警察署に統合。(30署→29署)
- 1966年(昭和41年)10月1日 - 運転者管理センターの業務を開始。
- 1967年(昭和42年)4月1日 - 交通情報センターを設置。
- 1968年(昭和43年)4月1日 - 吉原警察署・富士警察署を統合、(新)富士警察署が発足。(29署→28署)
- 1970年(昭和45年)7月3日 - 警察本部が静岡県庁東館に移転。
- 1974年(昭和49年)3月26日 - 警察学校が藤枝市下之郷に移転。
- 1975年(昭和50年)4月1日 - 交通管制センターの運用を開始。
- 1976年(昭和51年)
- 1978年(昭和53年)10月26日 - ヘリコプター「ふじ一号」命名式、12月1日運航業務を開始。
- 1981年(昭和56年)
- 1982年(昭和57年)10月1日 - 運転免許更新の日曜窓口を開設。
- 1983年(昭和58年)
- 1984年(昭和59年)8月29日 - 静岡県警察旗を制定。
- 1985年(昭和60年)2月2日 - 更新免許証の即日交付を開始(土曜日午前中のみ、静岡市在住者に限る)。
平成
- 1990年(平成2年)4月1日 - 浜北警察署を設置。(28署→29署)
- 1992年(平成4年)8月1日 - 静岡運転免許センターは土曜日の免許更新業務を中止、日曜日のみ免許更新を実施。
- 1993年(平成5年)
- 1994年(平成6年)
- 1996年(平成8年)3月25日 - 県本部庁舎(県庁別館)竣工、5月21日業務開始式、5月30日竣工式。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 榛原警察署を牧之原警察署へ改称。
- 2007年(平成19年)4月1日 - 水窪警察署を廃止、管轄区域を天竜警察署へ統合。(29署→28署)
- 2008年(平成20年)4月1日 - 蒲原警察署を廃止、管轄区域を富士警察署と清水警察署に分割。(28署→27署)
- 2010年(平成22年) 3月23日- 新居警察署を湖西警察署へ改称。
- 2011年(平成23年)
- 4月1日 - 袋井警察署を設置。森警察署を廃止、管轄区域を袋井警察署へ統合。
- 8月1日 - 静岡県暴力団排除条例を施行。
- 2012年(平成24年)4月14日 - 新東名高速道路県内一部区間開通に伴い、高速道路交通警察隊・新静岡・長泉・浜北の各分駐隊を設置。
- 2013年(平成25年)4月1日 - 松崎警察署を廃止、管轄区域を下田警察署へ統合。(27署→26署)
- 2013年(平成25年)4月1日 - 裾野警察署を設置。(26署→27署)
人員・装備
静岡県警察の公表値(2012年4月1日現在)[1]
- 警察官 - 6,104名
- 事務・技術職員 - 809名
- 警察署 - 27署
- 交番 - 202交番
- 駐在所 - 152ヶ所
- 警備派出所 - 1ヶ所
- パトカー - 445台
- 白バイ - 96台
- 警備艇 - 6隻
- ヘリコプター - 2機
組織
本部
市警察部組織
県内の各政令指定都市に、市警察部を設置している。
警察学校
- 警察学校 (藤枝市)
警察署
以下の27警察署がある。市町村合併等に絡み、警察署の再編が進行中である。 ※警察車両ナンバー地名は伊豆地域が「伊豆」、沼津市周辺地域が「沼津」、富士山南麓地域が「富士山」(山梨県富士山北麓地域と共通)、中部地域が「静岡」、西部地域が「浜松」となる。
※ | 地域 | 警察署名称 | 所在地 | 管轄区域 | |
---|---|---|---|---|---|
伊豆 | 伊豆 | 下田 | 下田警察署 | 下田市東中 | 下田市、賀茂郡:河津町・東伊豆町・南伊豆町・松崎町・西伊豆町 |
熱海 | 伊東警察署 | 伊東市竹の台 | 伊東市 | ||
熱海警察署 | 熱海市福道町 | 熱海市 | |||
東部 | 大仁警察署 | 伊豆の国市大仁 | 伊豆の国市、伊豆市 | ||
三島警察署 | 三島市谷田 | 三島市、田方郡:函南町 | |||
沼津 | 東部 | 沼津警察署 | 沼津市平町 | 沼津市、駿東郡:清水町 | |
裾野警察署 | 裾野市平松 | 駿東郡:長泉町 | |||
富士山 | 裾野市 | ||||
御殿場警察署 | 御殿場市北久原 | 御殿場市、駿東郡:小山町 | |||
富士 | 富士警察署 | 富士市八代町 | 富士市 | ||
富士宮警察署 | 富士宮市城北町 | 富士宮市 | |||
静岡 | 中部 | 静岡 | 清水警察署 | 静岡市清水区天王南 | 静岡市清水区 |
静岡中央警察署 | 静岡市葵区追手町 | 静岡市葵区 | |||
静岡南警察署 | 静岡市駿河区富士見台 | 静岡市駿河区 | |||
藤枝 | 藤枝警察署 | 藤枝市緑町 | 藤枝市 | ||
焼津警察署 | 焼津市道原 | 焼津市 | |||
島田警察署 | 島田市向谷元町 | 島田市(静岡空港を除く)、榛原郡:川根本町 | |||
牧之原警察署 | 牧之原市細江 | 牧之原市、島田市(静岡空港)、榛原郡:吉田町 | |||
浜松 | 西部 | 東遠 | 菊川警察署 | 菊川市加茂 | 菊川市、御前崎市 |
掛川警察署 | 掛川市宮脇 | 掛川市 | |||
袋井警察署 | 袋井市新屋二丁目 | 袋井市、周智郡:森町 | |||
磐田警察署 | 磐田市一言 | 磐田市 | |||
北遠 | 天竜警察署 | 浜松市天竜区二俣町阿蔵 | 浜松市:天竜区 | ||
浜松 | 浜松中央警察署 | 浜松市中区住吉五丁目 | 浜松市:中区(江東地区を除く)・西区 | ||
浜松東警察署 | 浜松市中区相生町 | 浜松市:中区(江東地区)・東区・南区 | |||
浜北警察署 | 浜松市浜北区小松 | 浜松市:浜北区 | |||
細江警察署 | 浜松市北区細江町気賀 | 浜松市:北区 | |||
湖西警察署 | 湖西市新居町新居 | 湖西市 |
警察署の再編
市町村合併により警察署の管轄が市町村の境界と合致しなくなっていることや、サービスの向上を目的として、警察署の再編が推進されている。以下は静岡県警察本部が「警察署再編整備計画[2]」として2005年(平成17年)11月30日に発表した内容であり、公表後に合併により地名が変わっているところがある。警察署の再編計画が発表された2005年(平成17年)時点で29あった警察署は、蒲原・森・水窪・松崎署の分庁舎化と袋井・裾野署の新設によって、2013年(平成25年)現在で27署となっている。今後、浜松西署が新設され28署体制となる予定である。
警察署の新設
以下の3警察署を早期新設すること。2013年(平成25年)現在、袋井・裾野警察署が新設されている。
- 裾野警察署:現在の沼津警察署管内のうち、裾野市と長泉町を管轄。2013年(平成25年)4月新設。
- 袋井警察署:以前の磐田警察署管内のうち、袋井市を管轄。2011年(平成23年)4月新設。
- 浜松西警察署(仮称):現在の浜松中央警察署管内のうち、浜松市入野・神久呂・庄内地区、旧雄踏町・舞阪町を管轄予定。
警察署の統廃合・分庁舎化
以下の4警察署を分庁舎とすること。
- 蒲原警察署:富士川町を富士警察署の管轄に変更し、蒲原警察署を清水警察署の分庁舎とする。2008年(平成20年)4月統合。
- 森警察署:2011年4月袋井警察署に統合。袋井署の分庁舎とした。
これに先んじて浜松市に編入した旧春野町を2007年(平成19年)4月に天竜警察署の管轄に変更した。 - 水窪警察署:2007年(平成19年)4月天竜警察署に統合。天竜署の分庁舎とし、新たに水窪交番所長(警視職の本署水窪担当次長が兼務)を置く。
- 松崎警察署:下田警察署の分庁舎とする。2013年(平成25年)4月統合。
管轄区域の変更
以下のように警察署の管轄区域を変更すること。すべて変更済。
- 旧大仁町と合併して伊豆の国市となった旧韮山町と旧伊豆長岡町を三島警察署から大仁警察署の管轄に変更。2006年(平成18年)4月に変更。
- 沼津市に編入した旧戸田村を大仁警察署から沼津警察署の管轄に変更。2006年(平成18年)4月変更。
- 静岡市葵区全域を静岡中央警察署の管轄、静岡市駿河区全域を静岡南警察署の管轄に変更。以前は長田地区など一部で区界と不一致だった。2006年(平成18年)4月に変更。
- 富士川町を蒲原警察署から富士警察署の管轄に変更。2008年(平成20年)4月に変更。
- 旧浜岡町と合併して御前崎市となった旧御前崎町を榛原警察署から菊川警察署の管轄に変更。2006年(平成18年)4月に変更。
- 浜松市に編入した旧春野町を森警察署から天竜警察署の管轄に変更。2007年(平成19年)4月に変更。
- 周辺市町と合併して磐田市となった旧豊岡村を天竜警察署から磐田警察署の管轄に変更。2007年(平成19年)4月に変更。
- 浜松市に編入した旧舞阪町を新居警察署から浜松中央警察署に変更。2007年(平成19年)4月に変更。
- 天竜警察署・浜松中央警察署・浜松東警察署・浜北警察署・細江警察署の管轄区域は、浜松市が設置する行政区に極力合わせるよう、管轄区域を変更する。2007年(平成19年)4月に変更。
- 2008年(平成20年)11月1日をもって焼津市に編入合併された旧・大井川町の管轄を、藤枝警察署から焼津警察署に変更。2009年(平成21年)4月に変更。
名称の変更
以下のように警察署名称を変更すること。2012年(平成24年)現在、榛原・新居署のみ変更済。
- 榛原町と相良町が合併して牧之原市となったため、榛原警察署を「牧之原警察署」に名称変更。管轄区域は牧之原市と吉田町。2006年(平成18年)4月変更。
- 浜北警察署・細江警察署・天竜警察署は、浜松市が政令指定都市に移行に伴う行政区の名称決定に合わせ、変更を検討する。
- 新居町が湖西市に編入し、管轄区域が湖西市のみとなったため、新居警察署を「湖西警察署」に名称変更。2010年(平成22年)3月に変更。
歴代本部長
氏名 | 在任期間 | 前職 | 後職 |
---|---|---|---|
宮脇磊介 | 1983年(昭和58年) - 1985年(昭和60年) |
警察大学校副校長 | 皇宮警察本部長 |
古山剛 | 1985年(昭和60年) - 1987年(昭和62年) |
警察庁刑事局保安部防犯課長 | 東北管区警察局長 |
福永英男 | 1987年(昭和62年) - 1989年(平成1年) |
大阪府警察本部警務部長 | 神奈川県警察本部長 |
桑田錬造 | 1989年(平成1年) - 1991年(平成3年) |
大阪府警察本部総務部長 | 北海道警察本部長 |
清島傳生 | 1991年(平成3年) - 1992年(平成4年) |
警察庁長官官房審議官(刑事局担当) | 東北管区警察局長 |
大山克己 | 1992年(平成4年) - 1993年(平成5年) |
警察大学校警務教養部長 | 公安調査庁調査第一部長 |
泉幸伸 | 1993年(平成5年) - 1995年(平成7年) |
警察庁長官官房審議官(刑事局保安部担当) | 警察大学校副校長 |
金重凱之 | 1995年(平成7年) - 1997年(平成9年) |
内閣総理大臣秘書官(細川、羽田、村山首相) | 警察庁長官官房総務審議官 |
吉原丈司 | 1997年(平成9年) - 1998年(平成10年) |
九州管区警察局総務部長 | 中国管区警察局長 |
小林武仁 | 1998年(平成10年) - 2000年(平成12年) |
警察庁警備局警備企画課長 | 警察庁長官官房審議官(警備局担当) |
知念良博 | 2000年(平成12年) - 2002年(平成14年) |
警察庁生活安全局生活安全企画課長 | 警察庁長官官房審議官(刑事局担当兼金融・不良債権関連事犯担当) |
水田竜二 | 2002年(平成14年) - 2004年(平成16年) |
公安調査庁調査第一部長 | 退職 |
高石和夫 | 2004年(平成16年) - 2006年(平成18年) |
警察庁警備局警備企画課長 | 警視庁公安部長 |
五十嵐邦雄 | 2006年(平成18年) - 2007年(平成19年) |
警察庁警備局警備企画課長 | 警察庁長官官房審議官(警備局担当) |
原田宗宏 | 2007年(平成19年) - 2010年(平成22年) |
皇宮警察本部警務部長 | 警察大学校国際警察センター所長 |
安村隆司 | 2010年(平成22年) - 2011年(平成23年) |
警察大学校警務教養部長兼教授 | 公安調査庁調査第一部長 |
繁田誠 | 2011年(平成23年) - 2013年(平成25年) |
内閣官房内閣審議官(内閣情報調査室) | 内閣官房内閣審議官(内閣情報調査室) |
島根悟 | 2013年(平成25年) - 2014年(平成26年) |
警察庁刑事局刑事企画課長 | 警察庁長官官房政策評価審議官兼長官官房審議官(生活安全局担当) |
西川直哉 | 2014年(平成26年) - 2016年(平成28年) |
警察共済組合本部事務局長 | 警察大学校国際警察センター所長兼警察庁長官官房審議官(犯罪被害者等施策担当) |
筋伊知朗 | 2016年(平成28年) - 2018年(平成30年) |
警視庁総務部長 | 警視庁警務部長 |
小嶋典明 | 2018年(平成30年) - |
科学警察研究所総務部長 |
マスコットキャラクター
マスコットキャラクターは、サッカーボールをモチーフにした「エスピーくん」。名前は「Shizuoka Police」の頭文字SPから。誕生日はキャラクターの制定された1996年(平成8年)5月21日。
機動隊部隊マーク
- 県警機動隊
- 三つ葉葵に機
- 関東管区機動隊(赤ダイヤ)
- 三つ葉葵に静
信号機の傾向
LED式信号機への更新は近隣の東京・神奈川・愛知などと比較しても、又、全国の中でもかなり遅れを取っていて[3]、これ迄は静岡市や浜松市等主要な都市の中心部や、国道1号(特に浜松バイパス、静清バイパス)や国道246号等交通量の多い国道交差点の国道側、郊外や市町村では事故が多発している様な交差点のみ、など限定的に導入が進められてきており、2008年前半辺り迄は電球式の新設・更新も多く、LED式信号機の設置はあまり積極的とはいえなかったが、2008年後半辺りから郊外や市町村にもLED式信号機への新設・更新に切り替わってきている(国道側のみLEDで設置しているパターンは神奈川県にも見られるが、最近は静岡県内も両方向ともLEDで設置している交差点も増えてきている。最近のパターンでは車両用信号機をLEDに変更すると共に歩行者用信号もLEDに変更されている)[4]。但し、県内では薄型のLED式信号機は比較的少なく、従来型のLED式信号機を中心に設置しており、薄型より薄い「超薄型」信号機(所謂フラット型)の設置も2010年代に入ってから漸く設置されている[5]。LED式信号機への更新も小糸工業製が一番多い。尚、LED信号機は樹脂製の信号機は設置されていない。薄型のLED信号機は主に日本信号や信号電材製に見られるが、最近では小糸工業製の薄型LED信号機が増えてきている。LED式の矢印信号はこれまでも結構積極的に設置している。LED式の矢印信号は他府県では2列配列が殆どだが、静岡県では主に3列配列のLED式矢印信号が設置されている。
なお、同県では信号機を新設・更新する際には警察署名・施行年月(例・「平成○年○月 新設」)・施行業者の名前が刻まれた金色のラベルを信号柱に取り付けている。
最近の主な事件・不祥事
- ヘリ墜落事故 ‐2005年 5月3日、静岡市清水区の住宅街に県警のヘリ「ふじ1号」が墜落し、警察官と操縦士らが死亡した。
- 警察不正経理問題(裏金問題)
- 2012年3月、磐田署の当時の署長が、署員3名が起こした窃盗事件を立件せず、隠蔽していた疑いが強まり、県警は同月2日にこの署長を警務部付に異動させた[6]。
- 2012年6月19日、静岡中央署の男性警部補が、自動車と自転車との接触事故の処理の際、事故の目撃者の男性の携帯電話番号を、男性に無断で事故の当事者らに伝えていたことが判明した。県警は、この警部補の行為が、地方公務員法における守秘義務違反に相当する可能性があるとして調査中[7]。
- 2012年8月23日、静岡南署の30歳代の男性巡査が、静岡市駿河区内で発生した器物損壊事件の現場に向かう途中で、公園で少女が襲われているとの内容の虚偽の110番通報を行った。同署は、当該の巡査の携帯電話に返信したところ、巡査が虚偽の110番をしていたことが明らかになった。県警は同年11月22日に、この巡査を軽犯罪法違反容疑で静岡地検に書類送検した上、減給10分の1とした[8]。
- 2013年8月、三島市東町の市道交差点で現場に向かっていたパトカー2台が出合い頭に衝突し、はずみでパトカー1台が民家に突入、住宅の基礎部分を破壊[9]。
- 2013年8月、磐田署地域課の男性巡査部長が、拳銃を個人ロッカーに置き忘れる。別の署員が署内保管庫に拳銃がないことに気付き発覚[10]。
- 2013年11月、沼津署の30歳代男性警部補、同署の30歳代男性巡査部長、県警本部の30歳代男性巡査部長の計3人が、部下の巡査長と巡査に対し「ばか、辞めろ、かす」などと暴言を吐き、打撲や左耳の鼓膜を破るなどの暴行をくわえ、「罰金」と称して金銭を搾取するなどしたとして書類送検。警部補を停職一ヶ月、巡査部長2人を減給六ヶ月(10分の1)の懲戒処分とし、事件を隠蔽し報告を怠ったとして、当時同署の課長だった県警本部の50歳代の警部を本部長訓戒処分とした[11]。
- 2014年1月、磐田署で薬物捜査を担当する40代の男性警部補が、帰宅途中に小袋に入れて持っていた脱法ハーブとみられる植物片を吸引し、意識が無くなり道端で倒れ、居合わせた通行人の119番通報により、磐田市内の病院に救急搬送される[12]。
- 2014年2月、静岡県警交通機動隊東部支隊の40代の警部補、30代の巡査部長をはじめ警察署員計9名が、20代の新人巡査に対し「無料通信アプリLINEの招待を断った」などと因縁をつけ執務室で腕立て伏せ120回を強要し、懇親会で「反応が面白かった」と、コンロで熱したトングを右腕に押しつけたり、鍋料理の具を顔に押しつけ火傷を負わせ、署内でもライターの着火装置を放電させながら巡査の体に押し当てたりと勤務時間中にも制裁行為を繰り返していたとして懲戒処分。監察課は「被害者の巡査に処罰感情はない」とし、傷害罪での立件は見送るも、パワハラを主導した警部補と巡査部長は同日付で依願退職[13]。
- 2014年7月、職務上知り得た個人情報を知人の暴力団関係者に漏らしたとして、静岡県警は1日、地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで、天竜署刑事生活安全課の巡査部長を逮捕した[14]。
- 2015年6月4日、当て逃げ事故を起こし、相手にけがをさせたとして、静岡県警は4日、磐田署刑事課男性巡査を事故不申告と過失運転致傷容疑で書類送検し、本部長訓戒とした[15]。
その他
参考文献
- 静岡県警察史編さん委員会 『静岡県警察史 下巻』 静岡県警察本部、1979年 全国書誌番号:79022084
- 静岡県警察史編さん委員会 『静岡県警察史 自昭和50年 至平成12年』 静岡県警察本部、2002年 全国書誌番号:20295601
脚注
- ↑ 静岡県警察. “静岡県警察のご案内 > 数字で見る静岡県警察 - 静岡県警察”. . 2011閲覧.
- ↑ 静岡県警察. “警察署再編整備計画〜治安回復を目指して〜”. . 2011閲覧.
- ↑ 2011年10月の調査によると静岡県内はLED信号機の普及ワースト2位との事である。
- ↑ 尚、2010年現在、新設の方はほぼLED式信号機に切り替わっているが、更新は部分的な交換は未だに電球式で更新している所もある。
- ↑ 2010年現在、フラット型のLED信号機は静岡市内と御殿場市で確認されている。又、LED信号機への更新は2010年現在ではむしろ薄型の方を積極的に導入している事も多くなっている。
- ↑ 静岡県警:3警官窃盗など署長が隠蔽情報 異動発令 毎日新聞 2012年3月3日
- ↑ 警部補無断で事故当事者に目撃者の携帯番号教える スポーツニッポン 2012年7月19日
- ↑ 書類送検:巡査がうその110番「書類作成面倒で」 静岡 毎日新聞 2012年11月22日
- ↑ パトカー同士が衝突 交通事故現場に急行中 静岡・三島MSN産経ニュース 2013年08月10日
- ↑ 拳銃置き忘れ:磐田署巡査部長、署内ロッカーに半日 /静岡毎日新聞2013年9月27日
- ↑ 部下平手打ち、鼓膜破る=警部補ら3人書類送検-静岡県警時事ドットコム 2013年11月28日
- ↑ 薬物捜査の警官、脱法ハーブ吸い運転か 「興味本位で」朝日新聞デジタル 2014年02月28日
- ↑ パワハラ、顔に熱い豆腐 静岡県警が5人を懲戒MSN産経ニュース 2014年01月23日
- ↑ 天竜署員を逮捕 組関係者に情報漏えい容疑中日新聞 2014年7月2日
- ↑ 当て逃げで巡査書類送検=「気が動転した」時事通信 2015年6月4日
関連項目
外部リンク
- 静岡県警察 - SHIZUOKA PREF. POLICE - - 静岡県警察本部の公式サイト。