雪線
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雪線(せっせん)とは、一年間の降雪量と雪の溶解量が一致する点を結んだ線。万年雪が積もっている部分と、そうでない部分の境界をいう。
基本的には、赤道付近では高度が高く極地にむけて低くなっていくが、降水量と気温が大きな要因を占めるため気候区分によって変化が見られる。
雪線の標高
世界各地の雪線のおおよその標高は以下のとおりである。
スヴァールバル諸島 | 78°N | 300– 600 m |
スカンディナヴィア(北極圏) | 67°N | 1000–1500 m |
アイスランド | 65°N | 700–1100 m |
シベリア東部 | 63°N | 2300–2800 m |
スカンディナヴィア南部 | 62°N | 1200–2200 m |
アラスカ南東部 | 58°N | 1000–1500 m |
カムチャツカ半島 (沿岸部) | 55°N | 700–1500 m |
カムチャツカ半島 (内陸) | 55°N | 2000–2800 m |
アルプス山脈 (北側斜面) | 48°N | 2500–2800 m |
アルプス山脈中央部 | 47°N | 2900–3200 m |
アルプス山脈(南側斜面) | 46°N | 2700–2800 m |
ピレネー山脈 | 43°N | 2600–2900 m |
コルシカ島 | 43°N | 2600–2700 m |
カフカス山脈 | 43°N | 2700–3800 m |
ポントス山脈 | 42°N | 3800–4300 m |
ロッキー山脈 | 40°N | 3700–4000 m |
カラコルム山脈 | 36°N | 5400–5800 m |
トランスヒマラヤ山脈 | 32°N | 6300–6500 m |
ヒマラヤ山脈 | 28°N | 6000 m |
オリサバ山 | 19°N | 5000–5100 m |
ルウェンゾリ山地 | 1°N | 4700–4800 m |
ケニア山 | 0° | 4600–4700 m |
ニューギニア島 | 2°S | 4600–4700 m |
アンデス山脈(エクアドル) | 2°S | 4800–5000 m |
キリマンジャロ | 3°S | 5500–5600 m |
アンデス山脈(ボリビア) | 18°S | 6000–6500 m |
アンデス山脈(チリ) | 30°S | 5800–6500 m |
ニュージーランド北島 | 37°S | 2500–2700 m |
ニュージーランド南島 | 43°S | 1600–2700 m |
フエゴ島 | 54°S | 800–1300 m |
南極 | 70°S | 0– 400 m |
なお、雪線より下にある世界で最も標高の高い山はオホス・デル・サラード(標高6,893m)である[1]。