難波駅 (大阪市高速電気軌道)

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難波駅(なんばえき)は、大阪府大阪市中央区浪速区にある大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の御堂筋線四つ橋線千日前線の3路線が乗り入れる。

南海電気鉄道難波駅と同様、案内表示・駅名標などは「なんば駅」と平仮名表示に統一されているが、正式表記は漢字の「難波駅」であり、乗車券類などに表記されている[注 1]

当駅からの接続路線

地下鉄の難波駅は大阪難波駅に近接している(千日前線の駅にほぼ隣接)。御堂筋線の駅は南海の難波駅、四つ橋線の駅はJR難波駅にも近接している。

歴史

  • 1935年昭和10年)10月30日 - 1号線(現・御堂筋線)の心斎橋駅 - 難波駅間延伸時に開業。
  • 1965年(昭和40年)10月1日 - 3号線(現・四つ橋線)の西梅田駅 - 大国町駅間延伸時に、難波元町駅(駅などの案内表示では「なんば元町」と表記していた)が開業。
  • 1970年(昭和45年)3月11日 - 千日前線の桜川駅 - 谷町九丁目駅間開通に伴い、四つ橋線の難波元町駅を難波駅に統合。
  • 1982年(昭和57年)10月 - 駅改良工事に着手。
  • 1987年(昭和62年)3月15日 - 御堂筋線難波駅に新2番線ホームが完成[1]。これにより、1番線ホーム・2番線ホームが分離[1]
  • 2013年(平成25年)10月31日 - 駅ナカ施設「ekimoなんば」が開業[2]
  • 2014年(平成26年)10月 - 千日前線ホームにホーム柵を設置[3]
  • 2018年(平成30年)4月1日 - 大阪市交通局の民営化により、所属事業者・管轄が大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)に変更。

駅構造

御堂筋線は、単式ホーム2面2線の地下駅である。2番線ホームは1987年(昭和62年)に新設されたものであり、千日前線・近鉄線・阪神線とは地下1階を経由せずに、最小限の上下移動で乗り換えられる(下図)。1番線ホームの幅は7.6m、2番線ホームの幅は10mである。

開業当初は島式ホーム1面2線の形態であったが、乗降客の増加でラッシュ時には改札制限を行うようになった[1]。そこで、混雑緩和のために現在の形態に改め、1番線ホームには梅田方面の列車に乗降できないように柵を設けている[1]

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御堂筋線ホームの配置 左:千里中央方面

四つ橋線と千日前線は、両方とも島式ホーム1面2線の地下駅となっている。四つ橋線のホームはJR難波駅寄りの位置にあり、御堂筋線のホームから直線距離で西に250 - 300mほど離れている。千日前線のホームは千日前通の地下、御堂筋線ホームと四つ橋線ホームの中間に設置されている。

御堂筋線のホームを中心に大規模な改良工事が行われ、御堂筋線地下1階コンコースに駅ナカ施設『ekimoなんば』が開業した[2]


のりば

番線 路線 行先
御堂筋線ホーム
1 M 御堂筋線 天王寺あびこなかもず方面    
2 梅田新大阪江坂千里中央方面
四つ橋線ホーム
1 Y 四つ橋線 花園町住之江公園方面
2 肥後橋西梅田方面
千日前線ホーム
1 S 千日前線 鶴橋南巽方面
2 阿波座野田阪神方面

改札

○○線の改札と記述してあるが、全て改札はコンコースプラットホームを通じて3路線とも結ばれている[注 2][注 3]

北東改札・北西改札
近鉄・阪神の大阪難波駅なんばウォーク道頓堀方面などの最寄りとなる御堂筋線の改札で、地下1階にある。北西改札は出場専用となっている。尚、大阪難波駅と御堂筋線2番線ホームとの乗り換えは東改札の方が便利である。
中改札
北東改札・北西改札と南北改札の中間に位置する御堂筋線の改札で地下1階にある。北南改札とは改札内のコンコースで直結している。また改札内にはエレベーターも設置されている。
南北改札・南南改札
南海難波駅や高島屋大阪店、なんばマルイなんば高速バスターミナルなどの最寄りとなる御堂筋線の改札で、地下1階にある。利用者が多いため、南北改札が入場専用で南南改札が出場専用となっている。
東改札
大阪難波駅の東改札口に隣接する千日前線の改札で、地下2階にある。大阪難波駅と御堂筋線2番線ホームとの乗り換えや、千日前線となんばウォークなどとの最寄りの改札にもなっている。
西改札
大阪難波駅の西改札口に隣接する千日前線の改札で、地下2階にある。東改札と同じような作りとなっているが、難波の中心部から外れた位置にある改札なので、東改札とは対照的に閑散としている。大阪難波駅と四つ橋線との乗り換えや、千日前線との最寄りの改札になっている。
北改札
湊町南堀江方面などの最寄りとなる四つ橋線の改札で、地下1階にある。大阪シティエアターミナルJR難波駅などとの最寄りの改札ともなっている。
南改札
大阪府立体育会館などの最寄りとなる四つ橋線の改札で、地下1階にある。四つ橋線と南海難波駅や高島屋大阪店などの最寄りの改札でもあるが、地下通路はなく、地上を経由する必要がある。

利用状況

2017年11月14日の1日乗降人員352,890(乗車人員:173,746人、降車人員:179,144人)である[4]。大阪市高速電気軌道の駅の中では梅田駅に次ぐ第2位[4]である。

大阪ミナミの中心駅の一つであるが、バブル崩壊を境に乗降人員が大きく減少した。近年は33万人程度で横ばい傾向にある。

各年度の1日乗車・降車・乗降人員数は下表のとおりである。交通量調査に基づく特定日の1日あたりの乗車・降車・乗降人員である。

年度別利用状況
出典:大阪府統計年鑑大阪市統計書
年度 調査日 乗車人員 降車人員 乗降人員 出典
1985年(昭和60年) 11月12日 235,996 230,232 466,228 [5]
1987年(昭和62年) 11月10日 233,719 227,625 461,344 [6]
1990年(平成02年) 11月06日 233,150 237,180 470,330 [7]
1995年(平成07年) [注 4]02月15日 199,148 231,583 430,731 [8]
1998年(平成10年) 11月10日 214,191 182,638 396,829 [9]
2007年(平成19年) 11月13日 183,031 188,022 371,053 [10]
2008年(平成20年) 11月11日 179,192 182,833 362,025 [11]
2009年(平成21年) 11月10日 167,736 175,299 343,035 [12]
2010年(平成22年) 11月09日 165,065 169,558 334,623 [13]
2011年(平成23年) 11月08日 163,480 167,710 331,190 [14]
2012年(平成24年) 11月13日 162,166 168,360 330,526 [15]
2013年(平成25年) 11月19日 163,726 168,256 331,982 [16]
2014年(平成26年) 11月11日 169,024 174,112 343,136 [17]
2015年(平成27年) 11月17日 172,834 182,147 354,981 [18]
2016年(平成28年) 11月08日 167,771 175,245 343,016 [19]
2017年(平成29年) 11月14日 173,746 179,144 352,890

駅周辺


隣の駅

大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)
M 御堂筋線
心斎橋駅 (M19) - なんば駅 (M20) - 大国町駅 (M21)
Y 四つ橋線
四ツ橋駅 (Y14) - なんば駅 (Y15) - 大国町駅 (Y16)
S 千日前線
桜川駅 (S15) - なんば駅 (S16) - 日本橋駅 (S17)

脚注

注釈

  1. 国土交通省監修『鉄道要覧』では「難波」、大阪市交通局事業所規程(平成16年4月13日交通事業管理規程第31号)第2種事業所 高速運輸部 管区駅名でも「難波」と記載
  2. 例えば、南北改札から御堂筋線のホームを経由して千日前線のホームまで行くことができる。
  3. 四つ橋線と南北改札・南南改札、御堂筋線と南改札を行き来する場合に限っては前者は南改札、後者は南北改札・南南改札を利用して地上を経由する方が近い。
  4. 1996年に行われた調査であるが、会計年度上は1995年度となる。

出典

関連項目

外部リンク