隠岐諸島
地理 | |
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場所 | 日本海 |
座標 | 東経133度10分00秒北緯36.2度 東経133.166667度 |
島数 | 184以上 |
主要な島 | 知夫里島、中ノ島、西ノ島、島後 |
面積 | 345.92 km2 ({{rnd/b構文エラー: 予期しない演算子 < です。|構文エラー: 予期しない演算子 < です。|(構文エラー: 予期しない演算子 < です。)|構文エラー: 予期しない演算子 < です。 }} sq mi) |
最高標高 | 608 m (1,995 ft) |
最高峰 | 大満寺山 |
行政 | |
都道府県 | 島根県 |
郡 | 隠岐郡 |
町村 |
25x20px 海士町 25x20px 西ノ島町 25x20px 知夫村 25x20px 隠岐の島町 |
最大都市 | 隠岐の島町 |
隠岐諸島(おきしょとう)は、島根半島の北方約50kmにある諸島。隠岐群島(おきぐんとう)、隠岐島(おきのしま)とも呼ばれる[1]。現在は島根県隠岐郡に所属。山陰地方では今[2]でも隠岐諸島を指して隠岐国(おきのくに)と呼ぶ場合がある。
当諸島は、島前(どうぜん)と島後(どうご)に分かれている。
概要
隠岐諸島は島根半島の北、本土から隠岐海峡を隔てた北緯36度付近に位置する。隠岐諸島は島後水道を境に島前(どうぜん)と島後(どうご)に分けられる。
島前は「島前三島」と呼ばれる知夫里島(知夫村)、中ノ島(海士町)、西ノ島(西ノ島町)から構成される群島であるのに対し、島後は島前三島から島後水道を隔てた島後(隠岐の島町)の一島から構成される。主な島はこの4島であるが、付属の小島は約180を数える。島後は約242km2で、日本では徳之島に次いで大きく、15番目の面積を持つ[3]。
隠岐諸島の最高峰は島後の中央やや東側に所在する大満寺山で、標高608mである。かつては摩尼山と呼称された。
島根県は隠岐諸島を管轄する隠岐支庁を置いており、支庁所在地は隠岐の島町(旧西郷町)である。人口19,947人、面積345.92km²、人口密度57.7人/km²。(2018年4月1日、推計人口)
1963年(昭和38年)にほぼ全域が大山隠岐国立公園に指定され、とくに島前の西ノ島町に所在する名勝の国賀海岸には高さ100mから257mにおよぶ日本一の海食崖がつらなる景勝地として知られる。
地史・地質
隠岐諸島はユーラシア大陸の縁辺であった時代、島根半島の先端であった時代がある[4][5]。同諸島と島根半島の間の水深は70mほどで、[4]、2万年前の氷河期には現在より海面が130mほど低下し半島と陸続きとなっていた[4]。その後の海面の上昇によって約1万年前に現在のような離島となった[4]。
また同諸島は、約500万年前に活動した火山でもある。侵食作用によって火山地形が失われているため、火山としてではなく第三紀の火山岩類として扱われる[6]。島前火山はカルデラを形成しており、焼火山(たくひやま)はその中央火口丘である[7]。
黒曜石の産地として有名であり、島後より産出される「隠岐片麻岩」は日本最古の石として知られる。
歴史・文化
この四島には縄文早期や前期に、既に人々が住みつき、本土と活発な交流があった跡が石器や土器に現れている。日本神話「因幡の白兎」に登場し、古代には隠岐諸島をもって隠岐国が置かれていた。古くから遠流の島として知られ(例として、『続日本紀』天平宝字8年9月18日条など)、小野篁、伴健岑、藤原千晴、平致頼、源義親、板垣兼信、佐々木広綱、後鳥羽上皇、後醍醐天皇、飛鳥井雅賢などが流された。
中世には国府尾城(甲尾城)の隠岐氏が隠岐守護代として隠岐を支配した。隠岐守護は出雲の京極氏や尼子氏が兼ねたが、本人が渡海することはなかった。
近世は初め出雲の堀尾氏や京極氏の分国であったが、のちに江戸幕府の直轄領(天領)となった。天領の統治は出雲の松平氏が任された。江戸時代に入ると、隠岐は西廻り航路に組み入れられ、北前船の風待ち港として繁栄し、全国各地の文化が流入した。とりわけ隠岐民謡は、バリエーション豊かである。明治元年(1868年)には松江藩と隠岐在住の住民間で隠岐騒動(雲藩騒動)と呼ばれる一連の騒動が生じている。
特異な民俗行事としては、「牛突き」が知られる。配流された後鳥羽上皇が喜んだという口承が伝わる日本最古の闘牛である。また隠岐には古典相撲が伝わり、神社の遷宮やトンネル完工、校舎の新築など公共の慶祝事業にともなって神社や仏教寺院の境内、学校の校庭などいたるところに土俵が設置される。なお、隠岐方言は雲伯方言に属している。
隠岐ジオパーク
「隠岐ジオパーク」として、2009年10月に日本ジオパークネットワークに、2013年9月には世界ジオパークネットワークに認定され[8][9]、日本国内では6地域目の認定となった。島後に所在する隠岐空港にも「隠岐世界ジオパーク空港」の名が付されている。
諸島一覧
出身人物、ゆかりのある人物
- 隠岐の海歩 - 大相撲力士(八角部屋所属)
- 隠岐の富士和也 - 大相撲力士(八角部屋所属)
- 砂原秀遍 - 東寺長者、東寺真言宗管長
- 河内尚也 - シンガーソングライター(隠岐郡西ノ島町)
- 田中美佐子 - 女優(隠岐郡隠岐の島町、海士町出身)
- ながいのりあき - 漫画家
- 中川秀恭 - 哲学者
- 濱根隆 - 吉本興業所属のお笑いタレント、漫才師(濱根・杉本)、エアコンクリーニング店(エンジョイライフHAMINI)の経営者
- 平野甲斐 - サッカー選手(ブリーラム・ユナイテッドFC所属)
- 枡田史子 - 元山陰中央テレビアナウンサー、退社後はフリーアナウンサー(隠岐の島町、旧布施村出身)
- 仁支川峰子(西川峰子) - 女優
- 横地治男 - 柔道家、講道学舎を創設
- 池田裕子 - アイドル
脚注
- ↑ 隠岐島は「隠岐島」という名を持つ一島嶼を指すのはなく、隠岐諸島を総称する言葉である。また「隠岐島」という名を持つ単独の島嶼も隠岐諸島内に存在していない。
- ↑ 隠岐國商工会ウェブサイト 2012年7月28日0:35閲覧
- ↑ 国立天文台編 『理科年表 平成19年』 丸善、2007年、565頁。ISBN 4621077635。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 隠岐ジオパーク、2017年5月閲覧
- ↑ 日本海側の代表的な島嶼・隠岐諸島における生物多様性の調査研究 - 林蘇娟・初見真知子ら、2017年5月閲覧
- ↑ 「火山」とは第四紀に活動したものを指し、第三紀のものは「火山岩類」と称されている。
- ↑ 隠岐島前火山,焼火山火砕丘の噴火機構 - 鹿野和彦ら、2017年5月閲覧
- ↑ 隠岐ジオパークが世界ジオパークに認定されました(速報)
- ↑ 世界ジオパーク:島根・隠岐諸島が認定 国内6地域目
参考文献
- 高須佳奈「隠岐ジオパークを遊びつくす」、『RikaTan(理科の探検)』第4巻第7号、文一総合出版、2010年7月、 9-13頁。
関連項目
- 隠岐の歴史
- 隠岐国
- 国賀海岸
- ローソク島
- オオミズナギドリ - 繁殖地として星神島、沖ノ島、大波加島、大森島などが知られている。
- 因幡の白兎
- 雲伯方言
- 水木しげるロード - 本土の境港市の取り組みだが、隠岐の島まで延伸されている。
外部リンク
- 隠岐ジオパーク
- 隠岐広域観光情報提供サイト E-OKI.NET - 隠岐観光協会