関西学院大学
関西学院大学 | |
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大学設置 | 1932年 |
創立 | 1889年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人関西学院 |
本部所在地 | 兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155 |
キャンパス |
西宮上ケ原(兵庫県西宮市) 西宮聖和(兵庫県西宮市) 神戸三田(兵庫県三田市) 大阪梅田(大阪府大阪市北区) 東京丸の内(東京都千代田区) |
学部 |
神学部 文学部 社会学部 法学部 経済学部 商学部 人間福祉学部 教育学部 理工学部 総合政策学部 国際学部 |
研究科 |
神学研究科 文学研究科 社会学研究科 法学研究科 経済学研究科 商学研究科 人間福祉研究科 教育学研究科 理工学研究科 総合政策研究科 言語コミュニケーション文化研究科 司法研究科(法科大学院) 経営戦略研究科 |
ウェブサイト | 関西学院大学公式サイト |
関西学院大学(現代仮名遣い︰かんせいがくいんだいがく、字音仮名遣︰くゎんせいがくいんだいがく[1]、英語: Kwansei Gakuin University)
兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155に本部を置く日本の私立大学。
1932年に設置。大学の略称は関学(商標登録番号3033847)、関学大(商標登録番号5197255)、K. G. (商標登録番号3108177)など[広報 1]。なお、「KGU」の商標は関東学院大学が持っているが、商業目的以外の使用は可能であり、多くのクラブなどが使用している。
概観
大学全体
5つのキャンパスの中で最も古い歴史を持つ西宮上ヶ原キャンパスは、日本有数の美しいキャンパスとも言われる国の登録有形文化財である時計台(旧図書館)[2] など「スパニッシュ・ミッションスタイル」で統一された建築群と、約240種4万9千本に上る樹木[広報 2] に囲まれている。2009年(平成21年)には、経済産業省認定の近代化産業遺産群 続33の1つに認定されている。また、2017年(平成29年)には、学校法人関西学院と、キャンパスや建物の設計業務を担ってきた株式会社日本設計に対して、一般社団法人日本建築学会より2017年日本建築学会賞(業績)が贈られた[3]。
大学名の由来
日本基督教団の係属で、キリスト教(プロテスタント)に基づいた教育を行っている。関東に対する関西として、West Japan すなわち「関西」が冠され、そして、当時多くのミッションスクールが「英和学校」(Anglo-Japanese school) と呼ばれていた伝統を破って College、すなわち「学院」と西日本で最初に、日本国内では「明治学院」に続き名付けられた。また、当時のいわゆる「新進学徒」は漢音ばかり読む傾向であったので「関西」を「クヮンセイ・クワンセイ」と漢音で呼ぶこととした。現代仮名遣いの制定によって「くわ・くゎ」の表記が少なくなった現在も、その表記は踏襲されている[注釈 1]。また当時の日本では、幕末以降の和製漢語はほとんどが漢音読みであるため、漢音での読みが進んだ印象を持たれるようになり、本来は呉音読みする単語も漢音読みをすることが若者を中心に流行していたため、「関西」も「かんせい」と読んでおり、校名もその読み方でつけられた[広報 3][注釈 2]。つまり、当時は「格好の良い」読み方であったわけである。いずれにせよ、関西学院を「かんさいがくいん」と読むのは誤りである[4]。
スクール・モットー (校訓)
『Mastery for Service』が、学院全体のスクール・モットー(校訓)である。1912年に、商学部の初代学部長であったC・J・L・ベーツ(後の第4代院長)が提唱した。ベーツは、『Our College Mott. "Mastery for Service"』という文章を、『商光』[注釈 3] 第1号(1915年)に発表し、この校訓について解説をしている。関西学院の上ヶ原移転後、学院全体のスクール・モットーとしてこの言葉は用いられるようになった。『Mastery for Service』は、1952年頃より『奉仕のための練達』と訳されるようになった[5]。
なお、ベーツの出身校の1つであるカナダの大学、マギル大学のマクドナルドキャンパスのモットーも『Mastery for Service』である。(参考・マギル大学マクドナルドキャンパスのエンブレム) マクドナルドキャンパスで『Mastery for Service』がスクール・モットーになったのは1906年のことであり、この大学はメソジストとの関係も深い。
エンブレムと校章
エンブレムは、当時学院を構成していた中学部(三日月)・神学部(聖書)・文学部(ペンと松明)・高商部(ヘルメスの杖)を表し、特に三日月は関西学院では「新月」あるいは「弦月」と呼ばれ、学院全体のシンボルマーク(校章、学院章)ともなっている。これは、創生期の学生が自らはどうあるべきか思索に耽っていたところ、中天に輝く三日月に啓示を受け、「今は未熟だが、三日月がやがて満月となるように、日々少しずつ成長していこう」と悟ったのを学院が校章として採用したと言われ、月が自ら光らぬように、我々人間も神の御光を受け地上を照らせる存在となりたい、との願いも込められている。なお、「K.G.」や「Mastery for Service」の文字のフォントは校章等の制定時は特に指定がなくローマン体系の文字を使っていたが、現在はフォントが指定されている。
なお、この弦月のデザインは、第3代院長J. C. C. ニュートンの出身であるアメリカ・サウスカロライナ州の州旗デザインや州兵の徽章等を参考にし、上記の意味は後から意味付けされたものとする説もある。
脚注
- ↑ 関西学院大学公式サイトー「かんせい」学院と読みます
- ↑ 登録番号: 28-0413、登録告示年月日: 2009年8月25日、登録年月日: 2009年8月7日、登録基準:国土の歴史的景観に寄与しているもの(国指定文化財等データベースの情報) 2014年5月30日閲覧
- ↑ 2017年日本建築学会賞(業績)受賞
- ↑ “「読み方はっきりさせよーや」サッカーでも“関西”問題”. 神戸新聞NEXT (神戸新聞社). (2018年5月20日) . 2018閲覧.
- ↑ 辻 学:商學論究 50(1/2), 701-714, 2002-12「奉仕のための練達」 : 校訓の翻訳をめぐって NAID 110000185863