銅山
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銅山(どうざん、copper mine)とは銅を産出する鉱山のこと。
銅は古代は鉄器登場前は武器、農耕器具から日常用品に至るまで、銅と錫をあわせた青銅が主流であってその歴史は古い。現在でも銅はその導電率の高さから電気ケーブルなどに多用されており、銅山はその原料を生み出す貴重な存在である。
主要な銅山
注:既に閉山しているものも含む。
日本国内
日本では輸入銅に押され減産が続き、次々に閉山を余儀なくされ、1994年を最後に日本の操業中の銅山は完全に消滅し、鉛・亜鉛鉱山の副産物として銅がわずかに生産されるのみとなったが、その鉛・亜鉛鉱山も2006年を最後に国内では消滅している。
日本以外
鉱毒・公害
鉱山そのものにも山を削ることによる環境破壊的要素があったが、銅山の場合は更に「鉱毒」などと呼ばれる環境問題を引き起こした。日本でも足尾鉱毒事件が有名である。
銅山による鉱毒公害は、2つの要素に分けられる。ひとつは、銅イオンや銅鉱石に含まれる砒素・カドミウム・硫酸成分をはじめとした重金属・有害化学物質による水系汚染であり、もうひとつは精錬に際して生じる亜硫酸ガスなどによる大気汚染である。前者は、流域の農作物などに被害を与え、後者は精錬所周辺の植物に被害を与えた。
日本における銅山は減少の一途をたどった結果現在では全て閉山しているが、廃坑になった銅山についても、坑道からの排水の浄化などの汚染対策が行われている。また、亜硫酸ガスによって植生が破壊されたことから傾斜面の崩落が続くなどの被害が引き続き発生している。