那須町
那須町(なすまち)は、栃木県北東部に位置し、那須郡に属する町である。那須塩原市への通勤率は20.7%(平成22年国勢調査)。
Contents
地理
町の南西を那珂川が流れ、東側には八溝山地がある。北東部は黒川が流れ、途中までは福島県との県境になっている。北西部は茶臼岳や朝日岳、白笹山などが聳え、その麓には大リゾート地の那須高原があり、大田原の方へ向かって扇状地になっている。町のほぼ中央を北東⇔南西方向に東北自動車道や国道4号、東北新幹線(北部の約60%はトンネル区間)が通っている。東部をJR東北本線、また国道294号が南北方向に通っており、本町と福島県白河市の境には境の明神がある。
歴史
沿革
- 1889年(明治22年)4月1日 - 現在の湯本地区に那須村、旧奥羽街道沿いに芦野町(あしのまち)、伊王野村(いおうのむら 地元では「よーの」に近い発音だった)が成立。なお芦野は、正街道の宿駅であったことと、芦野氏の陣屋があったために村ではなく町となった。テンプレート:Synthesis-inline
- 1954年(昭和29年)11月3日 - 那須村、芦野町、伊王野村が合併し、那須町が発足した。
人口
那須町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政
- 那須町長
代 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 益子仁助 | 1954年(昭和29年)11月3日 | 1958年(昭和33年)12月20日 | |
2 | 山口幸太郎 | 1958年(昭和33年)12月21日 | 1962年(昭和37年)12月20日 | |
3 | 笹沼賢弥 | 1962年(昭和37年)12月21日 | 1966年(昭和41年)12月20日 | |
4 | 1966年(昭和41年)12月21日 | 1970年(昭和45年)12月20日 | ||
5 | 1970年(昭和45年)12月21日 | 1974年(昭和49年)12月20日 | ||
6 | 1974年(昭和49年)12月21日 | 1978年(昭和53年)12月20日 | ||
7 | 益子重雄 | 1978年(昭和53年)12月21日 | 1982年(昭和57年)12月20日 | |
8 | 1982年(昭和57年)12月21日 | 1986年(昭和61年)12月20日 | ||
9 | 1986年(昭和61年)12月21日 | 1990年(平成2年)12月20日 | ||
10 | 1990年(平成2年)12月21日 | 1994年(平成6年)12月20日 | ||
11 | 藤田傑 | 1994年(平成6年)12月21日 | 1998年(平成10年)12月20日 | |
12 | 1998年(平成10年)12月21日 | 2002年(平成14年)3月10日 | ||
13 | 佐藤正洋 | 2002年(平成14年)4月7日 | 2006年(平成18年)4月6日 | |
14 | 2006年(平成18年)4月7日 | 2010年(平成22年)4月6日 | ||
15 | 高久勝 | 2010年(平成22年)4月7日 | 2014年(平成26年)4月6日 | |
16 | 2014年(平成26年)4月7日 | 2018年(平成30年)4月6日 | ||
17 | 平山幸宏 | 2018年(平成30年)4月7日 | 現職 |
出典:那須町統計書 平成29年度版 (PDF)
- 副町長、教育長、会計管理者
- 総務課、税務課、企画財政課、住民生活課、保健福祉課、農林振興課、建設課、観光商工課、会計課、上下水道課、農業委員会事務局、学校教育課、生涯学習課、議会事務局、監査委員事務局、選挙管理委員会事務局(2008年時点)
経済
産業
那須高原・那須温泉をかかえ、観光が主な産業である。観光目的の鉄道の交通は隣町の那須塩原駅・黒磯駅からのアクセスとなる。道路標識工場がある[1]。
本社を置く主な企業
地域
町名一覧
地域分けは那須町公式ホームページでの地域紹介ページに基づく[2]。那須町の人口統計では以下の大字別の地区分けとは異なる通称町名での取りまとめが行われている[3]。
芦野地域
- 大字芦野(あしの)
- 大字富岡(とみおか)
- 大字横岡(よこおか)
- 大字寄居(よりい)
伊王野地域
- 大字梓(あずさ)
- 大字伊王野(いおうの 地元では「いおうの」よりも限りなく「よーの」に近い発音だった)
- 大字稲沢(いなざわ)
- 大字大畑(おおはた)
- 大字大和須(おおわす)
- 大字沼野井(ぬまのい)
- 大字東岩崎(ひがしいわざき)
- 大字蓑沢(みのざわ)
- 大字睦家(むつや)
- 大字梁瀬(やなぜ)
那須地域・高原地域
- 大字漆塚(うるしつか)
- 大字大島(おおしま)
- 大字高久甲(たかくこう)
- 大字高久乙(たかくおつ)
- 大字高久丙(たかくへい)
- 大字寺子(てらこ)
- 大字寺子乙(てらこおつ)
- 大字寺子丙(てらこへい)
- 大字豊原(とよはら)
- 大字豊原甲(とよはらこう)
- 大字豊原乙(とよはらおつ)
- 大字豊原丙(とよはらへい)
- 大字湯本(ゆもと)
教育
高等学校
かつては那須高原海城中学校・高等学校が所在していたが、東日本大震災で被災後は登記上の所在地としてのみ所在し、東京都多摩市に移転。学校自体も2017年(平成29年)に閉校した。
中学校
小学校
郵便
郵便番号は以下が該当する。3集配局が集配を担当する。
- 那須郵便局:「325-03xx」
- 黒田原郵便局:「329-32xx」
- 伊王野郵便局:「329-34xx」
郵便局
- 芦野郵便局(07008)
- 黒田原郵便局(07040)
- 那須温泉郵便局(07055)
- 伊王野郵便局(07062)
- 那須郵便局(07173)
- 小島郵便局(07223)
- 那須大谷簡易郵便局(07702)
- 那須豊原簡易郵便局(07725)
電話番号
一部地域(後述)を除き町内全域が黒磯MAの管轄となり、市外局番は「0287」。収容局は以下のビルが該当し、市内局番は以下の通り。
- 黒田原局:71、72
- 芦野局:74
- 伊王野2局:75
- 那須局:76
- 那須大沢局:77
- 那須横沢局:78
下記地域は那須町外の収容局が管轄となる。
- 黒磯局:60、62、63、64、73
- 大字高久甲・大字高久乙・大字高久丙・大字寺子・大字寺子乙・大字寺子丙のそれぞれ一部地域が該当。
- 西那須野2局(大田原MA・市外局番は「0287」):36、37、38、39
- 大字高久乙の一部地域が該当。
交通
空港
- 最寄の空港:福島空港
鉄道
観光地である那須高原を擁する那須町だが那須高原方面への鉄道利用は隣の那須塩原市内にある黒磯駅および那須塩原駅が基点になっており、那須町内を通過する鉄道はローカル輸送が主体である。町の代表駅である黒田原駅から那須高原方面の路線バスも運行されておらず、そちらへの観光目的では通常利用されない。
路線バス
- 東野交通:黒田原駅 - 芦野 - 伊王野間の路線を運行する。
- 福島交通:新白河駅高原口と町内の綱子を結ぶ路線がある。町内には綱子バス停のみがある。白河営業所が担当する。
- 那須町民バス:町内で2路線を運行。路線の詳細は左記記事を参照。
- 那須町デマンド型乗合交通:黒田原地区の駅・公共施設・病院などと町内各地を結ぶデマンド型乗合自動車。
道路
- 高速・有料道路
- 一般国道
- 県道(主要地方道)
- 栃木県道17号那須高原線(那須街道)
- 栃木県道21号湯本漆塚線
- 栃木県道28号大子那須線
- 栃木県道30号矢板那須線(横断道路)
- 栃木県道34号黒磯黒羽線
- 栃木県道68号那須西郷線(横断道路)
- 栃木県道72号大田原芦野線(旧陸羽街道)
- 一般県道
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
イベント
温泉
自然
テーマパーク
- 那須ハイランドパーク
- 南ヶ丘牧場
- 那須サファリパーク(東北サファリパーク那須支店)
- 那須りんどう湖 LAKE VIEW
- 那須どうぶつ王国
- アルパカ牧場(那須ビッグファーム)
- 那須ワールドモンキーパーク
- 大麻博物館
- 戦争博物館
- 藤城清治美術館那須高原
- 那須高原ビジターセンター
- 那須平成の森フィールドセンター
脚注
関連項目
- 湘南ベルマーレ - Jリーグ所属のサッカークラブであり、そのトップチームの誕生の地が那須町である。トップチームは藤和不動産サッカー部として1968年に創設され、チーム運営が藤和不動産の親会社であったフジタ工業へ移管されるまで那須町を本拠地としていた。
外部リンク