近江鉄道

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近江鉄道株式会社(おうみてつどう)は、滋賀県東部で陸運業鉄道事業バス事業)を中核として営む企業。西武グループの会社である。

概要

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旧本社社屋。2010年に解体され現存しない
ファイル:Hikone kintetsu fumikiri.jpg
「近鉄」と表記された踏切(彦根市芹川町)

滋賀県下で最古の私鉄である。近隣の鉄道会社やバス会社などと何度か合併を行ったほか、親会社が2度にわたり変遷しているが、社名や社紋は会社設立時から一切変更されていない。明治期に発足した私鉄のうち、創立以来社名を一度も変更せずに存続しているのは近江鉄道のほか東武鉄道島原鉄道がある。

かつて近江鉄道の略称として「近鉄」が使われ、読み方は「きんてつ」であった。しかし、1944年の近畿日本鉄道発足後、「近鉄」は同鉄道およびそのグループ会社の略称として使われるようになり(「近畿日本鉄道#社章・略称・ロゴについて」も参照)、近江鉄道を「近鉄」と呼ぶのは年配の近江鉄道沿線住民に限られるようになった。現在では「近鉄」に代わって「ガチャコン電車」という愛称が定着しており、比較的若い世代を中心に「ガチャ」とも略されている。「ガチャコン」は電車の走行音に由来する。

戦後一貫して西武グループの会社であることから、電車は元西武401系電車など西武鉄道の中古車両を種車とする改造車両を主力とし、バスと一部の鉄道車両には西武鉄道系列の企業らしくライオンズカラーレオマークが施されている。また、社員が西武ライオンズ(当時)の応援にかり出されたことがある。1985年の日本シリーズで、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場では地元阪神タイガースの応援が圧倒的であり、座席の確保もままならない状況で、ライオンズファンを球場内に少しでも多くアピールするため、地理的に近い同社社員が駆けつけたものである。なお、この時の成績はライオンズの2勝1敗であった。また、シーズン中のライオンズの関西遠征に伴うバス(ライオンズカラー、レオ・マーク付)による選手送迎も行う。

近畿地方公共交通機関が多く加盟しているスルッとKANSAIに加盟しておらず、近江鉄道の鉄道・バスの全区間でスルッとKANSAI対応カードやPiTaPaICOCAは利用できない(全駅にわたってICタッチセンサーなどを含む自動改札機そのものが設置されていない)。なお、大津営業所管内の一部の路線バス大津市の瀬田地区と草津市内の一部路線)では、自社専用の「近江鉄道バスICカード」が利用可能である。ただし、主に立命館大学の利用者が使用する前提であり、バスICカードには立命館大学を表すRマークと「RITSUMEIKAN」のロゴが描かれている。

2010年3月までの旧本社社屋は彦根市立東中学校だった建物(木造校舎)を使っていた。

歴史

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「辛苦是経営」の石碑。彦根駅構内の近江鉄道ミュージアム脇にある

滋賀県東部では1889年(明治22年)に東海道本線が開通し、翌1890年(明治23年)には関西鉄道草津駅 - 四日市駅間が全通した。しかし湖東平野内陸部(愛知郡神崎郡蒲生郡の大部分)は両鉄道ルートから外れたため、湖東平野を縦断して東海道本線彦根駅と関西鉄道深川駅(現甲南駅)を結ぶ鉄道計画が持ち上がった。旧彦根藩士族と有力近江商人を中心に近江鉄道株式会社が設立され、初代社長には地元の名士であった大東義徹が就任。1896年(明治29年)6月に会社設立認可および鉄道敷設免許が下り、同年9月から鉄道建設工事が開始された。建設工事では、後に関西鉄道社長に就任する工学博士白石直治が敷設工事の監督顧問にあたった[1]。彦根 - 愛知川間が1898年(明治31年)に開業し、1900年(明治33年)に彦根 - 貴生川(当初の計画から変更)間が開通した。関西鉄道と近江鉄道の縁は深く、関西鉄道設立の発起人阿部市郎兵衛は、近江鉄道第三代社長を務めた[1]

近江鉄道は会社設立当初から資金難に悩まされた。終着駅が深川から貴生川に変更されたのも、距離の短縮によって建設工事費を削るためであった。1898年(明治31年)1月に西村捨三が代表取締役を辞任した際には「辛苦是経営」という教訓を残しており、現在も近江鉄道本社ビル脇にこの言葉を刻んだ石碑が立てられている。一部の沿線住民から「近鉄」をもじって「貧鉄」とあだ名されたり、「上り列車は『借金々々』とはしり、下り列車は『足らん足らん』と走る」と冷やかされたりしたこともあるという[2]

後に電化のため、電力会社の宇治川電気関西電力の前身の一つ)の系列に入ったが、その後太平洋戦争中の電力統制政策に伴い宇治川電気は鉄道事業を手放し、1943年(昭和18年)に近江鉄道の沿線である愛知郡八木荘村(現在の愛荘町)出身の堤康次郎率いる箱根土地(後のコクド、現在のプリンスホテル)の経営傘下に入った。その縁もあり、堤康次郎の長男・堤清が近江鉄道の社長を務めていたこともあった。

1944年(昭和19年)、戦時統合によって八日市鉄道を合併して八日市線としたが、その一部である新八日市 - 御園間(御園線または飛行場線とも呼ばれた)は1948年(昭和23年)に休止され、1964年(昭和39年)に廃止された。

沿革

  • 1893年(明治26年)
    • 11月8日 彦根で近江鉄道株式会社設立発起人会を開催。
    • 11月15日 44人の発起人が近江鉄道株式会社創設願書を提出。
  • 1895年(明治28年)12月24日 近江鉄道株式会社創立総会を開催し、初代社長に大東義徹を選出。
  • 1896年(明治29年)6月16日 近江鉄道株式会社を設立。
  • 1898年(明治31年)6月11日 彦根 - 愛知川間が開業。
  • 1900年(明治33年)12月28日 彦根 - 貴生川間が開通。
  • 1914年(大正3年)3月8日 多賀線が開業。
  • 1926年(大正15年)10月1日 宇治川電気の系列となる。
  • 1931年(昭和6年)3月15日 米原 - 彦根間が開業し本線が全通。
  • 1943年(昭和18年)5月10日 箱根土地の経営傘下となる。
  • 1944年(昭和19年)
    • 3月1日 八日市鉄道株式会社を合併。八日市線となる。
    • 12月 タクシー事業を開始。
  • 1948年(昭和23年)8月1日 新八日市 - 御園間を休止する(1964年(昭和39年)に廃止)。
  • 1964年(昭和39年)11月 宅地分譲(八日市)不動産事業を開始。
  • 1972年(昭和47年)9月 観光、開発、不動産事業を近江開発株式会社に営業譲渡。
  • 1973年(昭和48年)6月 バス、貸切バス事業を近江バス株式会社に営業譲渡。
  • 1975年(昭和50年)6月 ハイヤー部門を長浜近江タクシー株式会社ほか6社に営業譲渡。
  • 1983年(昭和58年)4月 近江観光株式会社を合併。
  • 1986年(昭和61年)
  • 1988年(昭和63年)3月12日 貨物営業を全廃。
  • 1996年(平成8年) レールバスを廃止。
  • 1998年(平成10年)6月13日 八日市線の快速で700系電車「あかね号」の運転を開始。
  • 2002年(平成14年)3月23日 本線・多賀線で自転車を車内に持ち込めるサイクルトレインの運行を開始(5月から通年運行に)。
  • 2003年(平成15年)3月 大津営業所管内の一部路線バス(立命館大学方面)にて「近江鉄道バスICカード」の供用を開始(他の路線でも順次供用)。
  • 2010年(平成22年)3月19日 彦根市古沢町に本社ビルを竣工。
  • 2013年(平成25年)
    • 6月14日 本線・八日市線で900形電車「淡海号」の運転を開始。
    • 12月17日 八日市線で100形電車「湖風号」の運転を開始。
    • 12月 高宮駅の多賀線ホーム改良に伴い900形・100形電車が多賀線に入線可能となる。
  • 2015年(平成27年)3月13日 220形電車の定期運用を終了。
  • 2016年(平成28年)2月29日 西武鉄道の完全子会社となる[3][4][5]

鉄道事業

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路線図(クリックで拡大)

以下の3つの路線を営業しており、全線で電気運転となっている。電車はワンマン運転で、2両編成で運行している。

かつては電力費節減を目的にレールバス気動車)も使用していたが、コスト節減効果が思った程大きくなく、通勤通学時間帯の混雑対処困難や、あまりの軽量で踏切が正常に作動しないなど、小型車ゆえの弊害の方が目立ったため、導入から10年で使用を断念した。

主要駅である近江八幡駅八日市駅でも1日の乗車人員は2008年度でそれぞれ2,371人、2,050人[6]と3,000人にも満たない。鉄道営業は赤字となっており、東近江市をはじめ沿線自治体が全額負担している。

2013年3月16日のダイヤ改正から、全路線が4つの区間に分けられ、それぞれの区間に愛称とラインカラーが設定された。本線の米原・高宮間および多賀線は「彦根・多賀大社線」でラインカラーは赤、本線の高宮・八日市間は「湖東近江路線」でラインカラーは青、八日市線は「万葉あかね線」でラインカラーは緑、本線の八日市・貴生川間は「水口・蒲生野線」でラインカラーは黄である[7]

日本の私鉄路線としては珍しく、21世紀に入っても全区間において回数等の制限なく普通乗車券での途中下車が可能であったが、2015年4月以降は普通乗車券は下車前途無効となり、途中下車はできなくなった[8]

路線

現有路線

廃止路線

未成線

車両

現有車両

  • 電車
  • 電気機関車
    • ED14形(ED141、休車:ED144、廃車:ED142・ED143)
    • ED31形(ED313、廃車:ED311・ED312・ED314・ED315)
    • ロコ1100形(ロコ1101) - 車籍無しの機械扱い。駅構内・側線の移動は可能。
  • 貨車
    • ワ34形
    • ワ100形
    • ワフ1形
    • ト50形
    • トム200形
    • チ1形
    • チ10形
    • ホキ10形

過去の車両

特記事項

自社の彦根工場は創業以来100年以上の歴史があり、全般検査や改造は自社で行うほか、オリジナルな車体の新規製作・中古車体の延長工事などを行った実績も多い。明治末期から大正時代にかけては、小型客車2両の台枠・車体を結合して大型ボギー車に改造するという大胆な改造工事を成し遂げたことさえあるなど、地方私鉄の工場としては非常に高い技術力を持っている。

他社から中古車を購入し、自社工場で使い勝手の良いように改造して使用することが多い。2012年時点で旅客営業に使用されている車両の多くが西武鉄道からの譲渡車である。彦根工場での大がかりな改造を受け、原型を留めていないものも多く見られる。

ほとんどの車両がブレーキを電気指令式ブレーキに改造している。以前は吊り掛け駆動方式の電車にもこの改造が施された。

彦根駅の北側には貨物ヤードが存在したが、貨物輸送廃止と共に役目を終えた。しかし信号機こそないものの、線路と架線の一部が現在でも残っており、この線路を使用して車両の受け渡しを行っている。

路線にカーブが多く、車両の建築限界は大手私鉄に比べるとやや小さい。近年西武鉄道から購入した20m車体の大型電車を自社改造のうえ導入した際には、ホーム等の建築限界に接触する関係上、車体下部の四隅を三角形に切り取る簡易な「面取り」改造で限界抵触に対処するというユニークな手段を用いた。

現存する電車で最も古いものは、1898年(明治31年)の創業当時の客車を改造したことになっている。もし本当ならば車齢100年以上であるが、実際には改造車という名目で車籍のみを流用し、他社からの中古車両にそっくり入れ替え(すり替え)てきたものである。従って現在保有する電車は、実際には創業時の客車とは何の関係もなく、書類上のみの「日本最古の現役車両」である。近江鉄道ではこの「入れ替え」措置が数度に及ぶ車両(車籍)もあり、中途での部分大改造や、車庫での火災焼失などによる記録の喪失などの混乱とも併せて入れ替え実態が不明瞭な車籍も多く、鉄道車両版の「テセウスの船」と化した車籍が極度に多いことから、鉄道車両史研究者の興味深い研究対象となっている。

私鉄では数少なくなった電気機関車を2011年現在も所有している。全盛期は入れ換え[9]用も含め12両が在籍した。1988年3月12日を最後に貨物列車が廃止されたため、用途が激減したにも関わらず、解体処分されることなく大部分の車両が彦根車庫に休車状態で留置され、一部の車両は工事列車や除雪・入れ換え作業を中心に使用された。イベントでは旅客列車に使用されたこともあるが、客車は在籍していなかったため、「パンタグラフを下ろした電車」を客車に見立てて牽引したほか、ED14を2機使用してプッシュプル運転を行った実績もある。しかしどの機関車も車齢が80年を超え老朽化が進んでいることや、ATSの装備や予備部品の確保が困難な点などから、現在工事列車の任は220形電車に役目を譲っている。現在では一部の車両が車籍を持つものの、本線運転は困難な状況にあることから、イベント等で構内・側線を移動する程度に留まっていたなど、事実上の動態保存機に近い状態であった。これらの機関車は保存の要望が強く、ED4001は東武博物館へ譲渡され、その他の機関車も彦根駅に隣接する近江鉄道ミュージアムに保管されている。また本社のホームページでも電気機関車に関する専用ページが用意され、保存をアピールしていたが、2017年末にED31の3機が解体され、今後も順次解体していく方針であると発表した[10]

2004年頃までは彦根駅構内の片隅に使われなくなった車両の残骸が大量に放置されていたが、彦根駅の再開発により一部の車両を残して解体処分された。前述の電気機関車のほか、ディーゼル機関車、レールバス、貨車、果てには郵便電車や木造電車までもが留置されていた。このうち電気機関車とレールバス1両、一部の貨車が処分を免れ保存された。その間保存が決定していた車両は一部をのぞき高宮駅の側線へ疎開していた。

フリーきっぷなど

1デイ・スマイルチケット
近江鉄道全線が1日乗り降り自由になる乗車券。発売および利用可能日は年末年始を除く金曜・土曜・日曜・祝日。2013年4月から「S・Sフリーきっぷ」に代わって発売が開始された[11]。前身のS・Sフリーきっぷに比べ、金曜日も利用可能となり、発売額(大人)が550円から800円に値上げされ[12][13]、2014年4月1日からは820円に値上げされている[14]
S・Sフリーきっぷの「SS」という名称は、当初第2土曜のみ利用可能だった時の名残で(セカンド・サタデー)、利用可能日の拡大に伴って「サービス・サタデー(第2・第4土曜)」「すべての・サタデー(毎週土曜)」「サタデー・サンデー(日曜に拡大)」と語呂合わせが変更された[15]。当時は利用者が大きく減少する週末の利用喚起のために発売された。
ウォーキング・ハイキングフリーきっぷ
近江鉄道全線が1日乗り降り自由になる乗車券。「S・Sフリーきっぷ」と違って平日でも利用できるが、購入できる時間に制限があり、また購入時に申込書が必要となる。2013年3月31日で発売を終了した[11]
米原乗り継ぎ往復きっぷ
八日市駅以南から近江鉄道を利用して米原駅で東海道新幹線などに乗り継ぐ際、割安となる往復乗車券。米原駅と八日市駅以南を往復する際にも利用できる。有効期間は発売日より3日間。
びわこ京阪奈線フリーキップ
近江鉄道全線と信楽高原鐵道信楽線が土曜・休日に1日乗り降り自由となる乗車券[16]。毎年度発売。大人1030円、子供520円。

このほか、JR西日本の「秋の関西1デイパス」、JR東海の「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」で近江鉄道全線が乗り降り自由となる。

輸送・収支実績

  • 民鉄主要統計『年鑑世界の鉄道』1983年、朝日新聞社、『年鑑日本の鉄道』1985、1987-2007年、鉄道ジャーナル社

輸送収支実績(戦前)

  • 鉄道局年報、鉄道院年報、鉄道院鉄道統計資料、鉄道省鉄道統計資料、鉄道統計資料、鉄道統計、国有鉄道陸運統計各年度版より

バス事業

近江鉄道グループのバス事業は滋賀県の南部から湖東・湖北にかけて広くカバーし、一部自治体のコミュニティバスの運行を受託している。彦根地区・長浜地区は子会社である湖国バスが運行している。かつては大阪府大東市京都市伏見区名古屋市港区にも観光バスの営業所が存在した。また高速バス事業も手がけているが、2008年4月21日をもって長距離路線から撤退している。

鉄道同様、バスについても年配者を中心に「近鉄バス」と呼ぶことが昔はあった[17]

バス営業所

大津営業所

  • 所在地 : 大津市瀬田大江町51-1
  • 運行路線
    • 近江大橋線(浜大津 - 草津駅西口)
    • 大江循環線(瀬田駅 - 瀬田中学校前 - 瀬田駅)
    • 庄山東自治会館(瀬田駅 - 庄山東自治会館前)
    • 烏丸下物線(草津駅西口 - 山賀)
    • 野路山線(野路山 - 草津駅)
    • 神領団地線(石山駅 - 瀬田駅)
    • 南草津立命線(南草津駅 - 立命館大学) : 2016年春から連接バスを運行[18][19]
    • 南草津松団線(パナソニック前 - 南草津駅)
    • 笠山循環線(立命館大学 - 南田山 - 立命館大学)
    • 草津飛島線(青山五丁目 - 草津駅)
    • 草津山田線(北山田浜 - 草津駅)
    • 南草津飛島線(松ヶ丘七丁目 - 南草津駅)
    • 野郷原線(石山駅 - 大津市公設市場)
    • 西大津日赤線(大津京駅 - 大津駅)
    • 瀬田草津線(草津駅 - 瀬田駅)
    • 草津栗東守山くるっとバス
    • 草津栗東くるっとバス
      • 大宝循環線(草津駅西口- 栗東駅
    • 草津市まめバス
      • 山田線
      • 笠縫東常盤線(常盤循環)
    • 上笠平井循環
    • 南草津西口線(南草津駅西口 - 草津駅西口)
    • 湖岸線(浜大津 - 石山駅)
    • 国道線(石山駅 - 浜大津)
    • 生協シャトル湖岸コース(立命館大学 - レイクシティー上笠II番館 - 立命館大学)
    • 中野製薬線(中野製薬 - 南草津駅西口)
    • 瀬田市場線(瀬田駅 - 大津市公設市場)
    • 浜街道線(石山駅 - 草津駅西口)
    • 花屋敷鶴の里線(花屋敷池の里南 - 浜大津)
    • 南草津イオンモール線(南草津駅西口 - イオンモール草津
    • 瀬田飛島線(青山五丁目 - 瀬田駅)
    • 草津医大線(県立長寿社会福祉センター - 草津駅)
    • 草津立命線(立命館大学 - 草津駅)
    • 医大線(神領団地 - 立命館大学)
    • 南草津医大線(南草津駅 - 県立長寿社会福祉センター)
    • 大津立命線(大津駅 - 立命館大学)
    • 瀬田循環線(瀬田駅 - ロイヤルオークホテル - 瀬田駅)
    • なぎさ公園線(大津駅 - 県立体育館 - 大津プリンスホテル)
    • 瀬田イオンモール線(瀬田駅 - イオンモール草津)
    • 平井循環線(草津駅西口 - 笠縫東小学校 - 草津駅西口)
    • 古高大宝線(守山駅 - 栗東駅西口)
    • 高橋川循環(瀬田駅 - 博愛保育園前 - 瀬田駅)
    • 済生会病院線(栗東駅東口 - 守山駅東口)

あやめ営業所

  • 所在地 : 野洲市菖蒲14-1
  • 運行路線
    • 下物線(下物 - 守山駅)
    • 野洲市コミュニティバス
      • 祇王中里コース(野洲駅 - 中主小学校前 - 野洲駅)
      • 篠原コース(野洲駅 - 篠原駅 - 野洲駅)
      • あやめコース(野洲駅 - あやめ浜)
    • 木の浜線(守山駅 - 堅田駅
    • 八幡竜王線(近江八幡駅 - 竜王ダイハツ前)※元・西日本JRバスの路線
    • 永原循環線(野洲駅北口 - 家棟団地 - 野洲駅北口)
    • 小浜線(守山駅 - あやめ浜)
    • 野洲村田線(野洲駅北口 - 村田製作所)
    • 八幡市内線(近江八幡駅 - ウォーリズグランド前 - 近江八幡駅)
    • 河川公園線(野洲駅 - 河川公園口 - 野洲駅)
    • 野洲守山線(守山駅 - 野洲駅)
    • 野ヶ崎線(近江八幡駅 - 野ヶ崎)
    • 守山市内循環線(守山駅 - 守山高校北口 - 守山駅)
    • 長命寺線(近江八幡駅 - 休暇村)
    • 西ゲート線(野洲駅 - 花緑公園)
    • 木部線(野洲駅北口 - 湖南病院前 - 野洲駅北口)
    • 篠原線(近江八幡駅 - 篠原駅
    • 野洲生和村田線(村田製作所 - 野洲駅)
    • 花緑総合(野洲駅 - 花緑公園)
    • 立命館守山線(立命館守山中学・高校前 - 守山駅)
    • 野洲篠原線(篠原駅 - 野洲駅)
    • 近江八幡市民バス
      • 島・沖島町コース(近江八幡駅北口 - 堀切)
    • 吉川線(野洲駅北口 - 矢放神社前 - 野洲駅北口)
    • 杉江循環線(守山駅 - 守山市民運動公園前 - 守山駅)
    • 市民ホール線(守山駅 - 立命館守山中学・高校前)
    • 野洲線(野洲駅 - 近江八幡駅)
    • 八幡村田線(近江八幡駅 - 村田製作所)
    • 服部線(守山駅 - 野洲川歴史公園サッカー場)
    • ラフォーレ琵琶湖線(堅田駅 - ピエリ守山 - ラフォーレ琵琶湖)※江若交通との共同運行

八日市営業所

  • 所在地 : 東近江市八日市東本町11-3
  • 運行路線
    • 近江八幡市民バス
      • 武佐・末広町コース(近江八幡駅北口 - 東子どもセンター)
      • 馬淵・新巻町コース(近江八幡駅北口 - 新巻)
    • 長峰線(近江八幡駅南口 - 長峰集会所前)
    • 永源寺線(八日市駅 - 永源寺車庫)
    • 神崎線(能登川駅 - 八日市駅)
    • 青年の城線(近江八幡駅 - 青年の城)
    • 日八線(近江八幡駅南口 - 日野駅 - 北畑口)
    • 岡屋線(近江八幡駅 - 岡屋南)

彦根営業所

高速バス

  • 大津駅 - 立命館大学びわこ・くさつキャンパス(名神高速道路新名神高速道路経由、平日のみ運行)
  • 立命館大学くさつキャンパス →三条京阪(季節運行)
    • 定期観光バスの間合い運用。名神高速道路経由で、名神ハイウェイバスの急行便廃止後もこの路線のみかつての急行便バスストップに停車していたが、2007年の運行ではすべて通過扱いになっていた。片道のみの運行。
  • 立命館大学衣笠キャンパス - 立命館大学びわこ・くさつキャンパス(2015年4月1日運行開始)[20]
  • 立命館大学びわこ・くさつキャンパス - 立命館大学大阪いばらきキャンパス(京都京阪バス八幡営業所と共同運行、2015年4月1日運行開始)[20]

定期観光バス

  • 奥びわ湖 観音めぐり
  • 彦根ご城下巡回バス
  • 湖東三山と永源寺めぐり
    • 季節運行。京都市内発着便は2014年より京阪バスと共同運行となり京都駅八条口発着に変更。同時に近江鉄道も京都定期観光バスに参入する。2015年度以降は湖東三山と永源寺めぐり以外の京都駅八条口発着便のコースも京都定期観光バス扱いで順次設定している。

主な廃止路線

車両

所有車両のほとんどがUDトラックス(旧:日産ディーゼル)製のシャーシに富士重工業製のボディを架装したものだが、2000年式より路線車のみ西日本車体工業製を架装している。

西武グループということもあり、西武観光バス西武高原バス同様、西武バスからの転属車が複数台存在し、現在でも中古車の転属が続いている。観光車と高速車は4桁の社番があるが、千位を3にしている(1は西武バス、2は伊豆箱根バスのグループが使う)。

一般路線バスのデザインは青・赤・緑の横線が入った初代のライオンズカラーである。ライオンズカラーになる前(昭和50年代後半〜昭和60年代)は白地に赤と緑の横線が入ったデザインだった。この旧デザインは2013年に「昭和カラー」として復刻され、9月3日に報道陣に公開、7日に守山市内で運行を開始した。初めは大津・あやめ両営業所管内のみであったが、のちに八日市営業所管内にも導入された。記念乗車券も二度発売されている。[21][22]。その後貸切バスおよび2014年11月に参入した京都定期観光バス車両の一部に新ライオンズカラー「レジェンドブルー」を採用した車両も導入している。

以下ではUD製以外の車両について記述する。

観光事業

  • 宿泊施設
    • グランドプリンスホテル京都(旧・京都宝ヶ池プリンスホテル、1986年〜)
    • びわ湖大津プリンスホテル(旧・大津プリンスホテル、1989年〜)
    • 彦根プリンスホテル(1981年7月〜2008年2月29日)
    • 国民宿舎かもしか荘(1969年3月〜)
    • 国民宿舎もみじ荘(1973年〜1993年)
    • 国民宿舎金剛輪寺荘(1980年〜1993年3月)
    • 国民宿舎余呉湖荘(1985年〜2009年3月)
    • 九頭竜温泉ホテルフレアール和泉(2001年5月〜)
  • キャンプ場
    • 白ひげ浜水泳キャンプ場(1979年7月〜)
    • 鈴鹿キャンプ場
    • 余呉湖キャンプ場
  • ロープウェイ
    • 賤ヶ岳リフト(1959年8月〜)
    • 八幡山ロープウェー(1962年11月〜)
    • 伊吹山ゴンドラ(1988年12月〜2005年10月)
    • 箱館山ゴンドラ(1999年11月〜)
  • ドライブイン・レストラン
    • 奥琵琶湖ドライブイン(1974年4月〜2007年9月30日)
    • 奥琵琶湖樹木園レストラン(1973年5月〜2006年4月30日)
    • レストラン賤ヶ岳(賤ヶ岳サービスエリア下り線)(1986年11月〜)
  • ボウリング場
    • 近江ボウル(1969年10月に近江ボウル大津営業開始。以後近江ボウル彦根・近江ボウル石山・近江ボウル長浜・近江ボウルプラザ・近江ボウルあどがわも開業したが、2007年9月30日までに全て閉鎖)
  • スケートリンク
    • 彦根スケートリンク(1985年10月〜2000年3月)
  • スキー場
    • 箱館山スキー場(1962年1月〜2007年12月7日)
    • 国境スキー場(1965年12月〜2008年1月7日)
    • 福井和泉スキー場(1990年1月〜2008年1月11日)
  • 滋賀県道路公社からの道路管理委託

その他事業

  • 不動産事業
    • 宅地分譲(八日市・京都市東福寺・彦根市下後三条・彦根ニュータウン・南草津ニュータウン)
    • 石山駅前近江鉄道ビル(1997年10月〜)
    • フレスポ彦根(旧・クレッセ彦根、2003年6月〜)
    • 彦根駅東口近江鉄道ビル(2010年3月〜)
    • 彦根駅前駐車場、月極駐車場
    • 観光レンタサイクル近江
  • 近江鉄道広告センター
  • 真野自動車教習所
    • 2008年3月まで株式会社真野自動車教習所。
  • 公園管理委託
  • 小規模保育園ほほえみ園(2011年7月1日〜)

このほか、愛荘町にある堤康次郎生家の維持管理を行っている。

主なグループ会社

  • 近江タクシー株式会社
    • 2009年1月に株式会社近江タクシー大津・草津近江タクシー株式会社・株式会社近江タクシー守山・株式会社近江タクシー湖東・彦根近江タクシー株式会社・株式会社近江タクシー湖北が合併。
  • 近江トラベル株式会社
  • 湖国バス株式会社
  • 土山ハイウェイサービス

かつて存在した主なグループ会社

  • 新近江鉄道タクシー
    • 2008年10月、大阪近江鉄道タクシーと合併。
  • オーミマリン
    • 2009年4月、近江トラベルと合併。
  • 大阪近江鉄道タクシー

その他の出資会社

びわ湖放送の大口株主であり、1979年以後BBCライオンズアワーとしてライオンズの試合を放送している。

脚注

  1. 1.0 1.1 『関西鉄道考古学探見』 JTBパブリッシング 38頁
  2. 林安繁『宇治電之回顧』 1942年、154頁
  3. 西武鉄道、滋賀の近江鉄道を完全子会社化 - レスポンス、2016年1月14日
  4. 西武鉄道株式会社による当社株主に対する株式等売渡請求にかかる承認について (PDF) - 近江鉄道、2016年1月14日
  5. 西武鉄道株式会社による近江鉄道株式会社の完全子会社化に関するお知らせ (PDF) - 西武ホールディングス、2016年1月14日
  6. しが統計ハンドブック - 滋賀県総務部統計課
  7. 近江鉄道線4区間の線区愛称の命名について - 近江鉄道、2014年10月27日閲覧
  8. 参考外部リンク[1]
  9. 駅構内で車両を移動させることで、前出のすり替えを意味する「入れ替え」とは別の意。
  10. “「近江鉄道電気機関車特別イベント」を開催!” (PDF) (プレスリリース), 近江鉄道, (2017年12月5日), http://www.ohmitetudo.co.jp/file/railway_newsrelease_20171205.pdf . 2018閲覧. 
  11. 11.0 11.1 割引乗車券の新規発売・変更及び取扱い終了について - 近江鉄道、2013年4月19日閲覧
  12. S・Sフリーきっぷ - 近江鉄道、2012年9月6日のアーカイブ
  13. 1デイ・スマイル チケット - 近江鉄道、2013年4月19日閲覧
  14. 消費税率引上げに伴う鉄道旅客運賃の改定について (PDF) - 近江鉄道、2014年3月14日(2014年4月7日閲覧)
  15. Q7.SSフリーきっぷのSSってどういう意味?(ご質問への回答) - 近江鉄道、2008年4月20日のアーカイブ
  16. びわこ京阪奈線フリーキップ - 信楽高原鐵道、2016年6月15日閲覧
  17. 辻良樹「日常懐古」キンテツが走る裏庭へ 芸文社「ノスタルジックトレイン」No.2(2009年)によると、昭和50年代の小学校の先生が遠足に使うバスのことを「近鉄バス」と呼んでいたと振り返っている。
  18. 南草津駅-立命大に連接バス来春運行、京都・滋賀初 - 京都新聞、2015年6月2日
  19. 「連接バス」の愛称を公募 滋賀・草津市で来春から運行 - 京都新聞、2015年10月17日
  20. 20.0 20.1 シャトルバス運行表(立命館大学)
  21. 近江鉄道バス復刻版 運行へ 昭和カラーで、滋賀彦根新聞、2013年9月7日更新、2014年12月2日閲覧。
  22. 「昭和カラー」復刻バスの導入、近江鉄道バス・湖国バス、2014年12月2日閲覧。

参考文献

  • 辻良樹 『関西鉄道考古学探見』 JTBパブリッシング 2007年11月1日発行 ISBN 978-4-533-06908-6
  • 澤内一晃 「現有私有貨車総覧」 イカロス出版『季刊ジェイ・トレイン』 Vol.31 2008年10月1日発行

外部リンク