越智氏
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おちうじ
(1)伊予の越智氏 伊予国(愛媛県)越智郡の豪族。物部(もののべ)氏の一族子到命(小致命)(おちのみこと)が小市国造(おちのくにのみやつこ)に任ぜられ、子孫は越智郡(小市国の後身)領として直(あたえ)姓を称し、835年(承和2)11月には子孫の越智広成(ひろなり)が直を改め宿禰(すくね)姓を賜る。物部氏の後裔(こうえい)と思われるが、『予章記(よしょうき)』や越智氏、河野(こうの)氏の系図では、孝霊(こうれい)天皇の皇子伊予皇子(彦狭島尊(ひこさしまのみこと))の子小千御子(おちのみこ)が越智氏を称したのに始まるという。子孫は伊予を基盤として繁栄し、河野、土居(どい)、得能(とくのう)、新居(にい)などの諸氏を派生した。
(2)大和(やまと)(奈良県)の越智氏 祖先について諸説があるが、興福寺(こうふくじ)一乗(いちじょう)院方の国衆(くにしゅう)として南大和に勢力を張り、南朝に通じて活躍した。維通(これみち)、家栄(いえひで)が有名。