議決権
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voting right
当該集団の意思決定に参加しうる権利。表決権ともいう。会社法上は株主が株主総会または種類株主総会に出席して決議に加わる権利のこと。株主は原則として 1株について 1議決権(または 1単元の株式につき 1議決権)を有する(会社法308条1項)。もっとも会社法は,議決権を行使できる事項に制限のある議決権制限株式の発行を認めている(108条1項3号)。株主が議決権をみずから行使せず代理人にさせる場合,代理人は代理権を証明する書面(委任状)を会社に総会ごとに提出しなければならない(310条1,2項)。なお,代理人の資格を株主にかぎる旨の定款の定めにつき,多数説や判例は,総会荒らしの予防や会社内部の秩序維持のためやむをえないもので有効であると解している。実際日本では,会社側から株主に対して代理権の授与を勧誘することが広く行なわれている。