謝肉祭
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謝肉祭(しゃにくさい、カーニバル)
カトリックを信仰する諸国で,復活祭に先立つ 40日間の四旬節の前,3日ないし 1週間にわたって催される民俗的な祭り。謝肉祭とも呼ばれる。語源は中世ラテン語の carnem levareもしくは carnelevarium(ともに「肉を取り除く」の意)とみられる。起源は古代ローマ時代の農神祭と考えられ,キリスト教徒によって継承された。かつては 12月25日から始まり,新年の祭りと十二日祭とを含んでいたものが,ヨーロッパ南部ではカーニバルとなり,北部ではキリスト降誕祭(クリスマス)となった。カーニバルは,断食と苦行が義務となる四旬節の前に肉を食べて遊び楽しむことを目的とし,行事としては仮面をつけたり張り子の偶像を伴ったりするパレードなどが一般的である。大衆的な歌や演劇,民俗舞踊の発展に重要な役割を果たしてきた。今日ではイタリアのベネチア,フランスのニース,ドイツのケルン,ブラジルのリオデジャネイロのものなどが世界的に名高い。