詩人

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詩人(しじん)とは、を書き、それを発表する者。また、そのことを職業にしている者。

後者でも詩作のみで生活している人はほとんどおらず、多くの場合、評論随筆翻訳小説音楽絵画演劇、漫画、歌の作詞など他の分野の創作活動を並行して行っていたり、あるいは(文学と縁遠い)他の職業を持っている。たとえば高村光太郎彫刻家としても多数の作品を残しているし、草野心平にはバー居酒屋の経営をしていた時期がある。アルチュール・ランボーは10代に残した業績によって詩人と呼ばれているが、詩作を止めた後は貿易商などさまざまな仕事に捧げた。

シンガーソングライターが詩人としても高い評価を得、詩集を出すまでに至る例もある。ボブ・ディランパティ・スミスなどがその例である。

また、詩人は古くから聴衆を前に自身の詩を朗読するのを常としていたが、その行為を、ポエトリーリーディングという表現形態において現代社会に甦らせた動きが、欧米のみならず、日本においても1990年代の半ば以降見受けられる、フランスパリのレーベルで自身のポエトリーリーディングCDを出している詩人であり美術家でありポエトリーリーディングアートパフォーマーである千葉節子等がその代表的な例である。

詩を書く者以外に対しても「詩人」という言葉が使われることがある。新明解国語辞典第六版(三省堂)にもそのような広義の意味が書かれているし、三好達治は『詩を読む人のために』(至文堂、1952年)の中で「誰かもいったように」と前書きした上で「詩を読み詩を愛する者は既に彼が詩人」であると書いている[1]

歌の歌詞の作者のことは一般に作詞家と呼ばれる。

詩人の例

詳細は詩人一覧を参照。

脚注

  1. ここでは岩波文庫版(1991年)、p.3から引用。

関連項目