藤沢周平

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藤沢 周平(ふじさわ しゅうへい、1927年昭和2年)12月26日 - 1997年平成9年)1月26日

小説家。山形師範学校在学中から同人誌に寄稿を始めた。中学校に赴任するが,肺結核のため休職。療養中に俳誌『海坂』に投句。その後,業界紙の編集をするかたわら精力的な執筆活動を続け,1971年『溟 (くら) い海』で『オール讀物』新人賞を受賞。 73年『暗殺の年輪』で直木賞を受賞。いずれも死や運命をめぐる深く暗い情念が作品の根底を流れるといえる。連作短編集『用心棒日月抄』,長編小説『一茶』 (1978) ,『回天の門』 (79) ,『闇の傀儡師』 (80) などからはさまざまな境遇に生きる人間に向けた穏やかな視線が加わり,読者層も広がった。さらに『海鳴り』 (84) ,『蝉しぐれ』 (88) ,『三屋清左衛門残日録』 (89) では,青春時代から老境にいたる人間像を通し普遍的な人生のありさまを描き多くの共感を呼んだ。 86年『白き瓶-小説・長塚節』で吉川英治文学賞,89年一連の執筆活動に対し菊池寛賞,90年『市塵』で芸術選奨文部大臣賞,さらに 90年には「時代小説の完成」に対して朝日賞をそれぞれ受賞した。病の床で書き上げた『漆の実のみのる国』が遺作となった。



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