藤井寺市

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藤井寺市(ふじいでらし)は、大阪府南河内地域に位置するである。

概要

全国のの中で5番目に面積が小さく、人口密度は高い[注 1]また、人口密度は大阪府下で8番目であり、南河内では最も高い。大阪市から南東へおよそ15kmで同市のベッドタウン。大小の古墳が密集する古市古墳群や、西国三十三所第5番札所の葛井寺の門前町として知られる。かつてはプロ野球近鉄バファローズの本拠地・藤井寺球場があったことでも知られている。

地理

ファイル:Fujiidera city center area Aerial photograph.1985.jpg
藤井寺市中心部周辺の空中写真。1985年撮影の6枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

大阪平野の南東部、大和川石川の合流点にあり、市域はほぼ平坦。古代には河内国府が置かれ、奈良を結ぶ長尾街道(古代の大津道)と竹内街道高野山へ通じる東高野街道が通じていた。 現在は、近鉄南大阪線が東西に、国道170号が南北に市域を貫き、西名阪自動車道が通るなど交通が発達。市の西側の藤井寺駅を中心とした地域と、東側の土師ノ里駅道明寺駅を中心とした地域に市街地が発達している。

羽曳野市柏原市とは次のとおり一部事務組合を組織しており、比較的結びつきが強い。

歴史

  • 市名は、市内にある「葛井寺」(ふじいでら)に由来する。葛井寺は百済王族の子孫である渡来人系氏族葛井(藤井)連(ふじいのむらじ)の氏寺として、8世紀中頃に創建されたと推定されている。
  • 市章は、前方後円墳と縄文時代の耳飾りをモチーフにしている。
  • 市内には国府(こう)の地名が残り、ここに古代の河内国府が置かれたとされている。
  • 大正末期から昭和初期にかけて、大阪鉄道藤井寺駅付近に住宅や教材園、野球場などを建設し、田園都市として発展した。

年表

行政区画の変遷

人口

平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、0.59%増の66,165人であり、増減率は府下43市町村中15位、72行政区域中31位。

藤井寺市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

地域

藤井寺市では、全域で町名整理が実施されており、ほとんどの区域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されている[注 2]テンプレート:未完成の一覧

町名 町名の読み 設置年月日 住居表示実施年月日 住居表示実施直前の町名 備考
青山一〜三丁目 あおやま 1968年1月1日
野中一〜五丁目 のなか 1968年1月1日
藤ヶ丘一〜四丁目 ふじがおか 1968年1月1日
さくら町 さくらちょう 1968年1月1日 2005年8月1日 藤井寺公団(ふじいでらこうだん) 公団住宅撤去により町名変更
東藤井寺町 ひがしふじいでらちょう 1968年1月1日
西古室一・二丁目 にしこむろ 1968年1月1日
藤井寺一〜四丁目 ふじいでら 1968年1月1日
陵南町 りょうなんちょう 1968年1月1日
春日丘一〜三丁目 かすがおか 1968年1月1日
春日丘新町 かすがおかしんまち 1968年1月1日 2008年2月1日 春日丘公団(かすがおかこうだん) 公団住宅撤去により町名変更
恵美坂一・二丁目 えみさか 1969年1月1日
岡一・二丁目 おか 1969年1月1日
御舟町 みふねちょう 1969年1月1日
北岡一・二丁目 きたおか 1969年1月1日
小山一〜九丁目 こやま 1969年1月1日
小山藤美町 こやまふじみちょう 1969年1月1日
小山新町 こやましんまち 1969年1月1日
小山藤の里町 こやまふじのさとちょう 1969年1月1日
津堂一〜四丁目 つどう 1970年7月1日
西大井一・二丁目 にしおおい 1969年1月1日
沢田一〜四丁目 さわだ 1969年1月1日(一)
1970年7月1日(三・四)
1973年10月1日(二)
林一〜六丁目 はやし 1969年1月1日(一)
1970年7月1日(二〜六)
古室一〜三丁目 こむろ 1970年7月1日(二・三)
1973年10月1日(一)
道明寺一〜六丁目 どうみょうじ 1970年7月1日
国府一〜三丁目 こう 1970年7月1日
惣社一・二丁目 そうしゃ 1970年7月1日
梅が園町 うめがえんちょう 1970年7月1日
船橋町 ふなはしちょう 1970年7月1日
北條町 ほうじょうちょう 1970年7月1日
大井一〜五丁目 おおい 1970年7月1日
川北一〜三丁目 かわきた 1970年7月1日

行政

歴代市長

氏名 就任 退任
初代 松内慶造 1966年 1979年
2代 堀端宏 1979年 1999年
3代 井関和彦 1999年 2007年
4代 國下和男 2007年 現職

議会

市議会

定数は14人。2016年6月20日時点での会派構成は以下の通り。

会派名 議席数 所属党派
公明党 3 公明党
政新クラブ 3
改革ふじいでら 3
日本共産党 2 日本共産党
薪水の会 2
無所属 1

衆議院

大阪府議会

  • 選挙区:柏原市及び藤井寺市選挙区

経済

商業

平成19年商業統計調査による。

製造業

大阪府統計課「平成20年大阪の工業」による。

  • 事業所数:114
  • 従事者数:2,509人
  • 製造品出荷額等:4,456,632万円

藤井寺市内に本社機能を置く主な企業

藤井寺市内に主力工場もしくは支店を置く主な企業

金融機関

現存

名称が藤井寺支店の金融機関は藤井寺駅周辺に、道明寺支店の金融機関は土師ノ里駅周辺にある。道明寺駅周辺には金融機関の店舗はなく、店舗外ATMも設置されていない。

撤退

  • みずほ銀行藤井寺支店 旧第一勧業銀行。春日丘に所在していた。2006年阿倍野橋支店と統合。建物は取り壊され、現在はファミリーマートになっている。なお、隣の松原市にあった松原支店も同日をもって阿部野橋支店と統合となったため、近鉄南大阪線沿線で同行が出店しているのはターミナル駅に立地する阿倍野橋支店のみとなった。藤井寺、松原いずれも店舗があった場所の近くにATMを設置している。
  • なみはや銀行藤井寺支店 旧大阪相互銀行なにわ銀行。春日丘に所在していた。1999年の経営破綻後、近畿大阪銀行に営業譲渡されたため至近距離にあった同行藤井寺支店と統合。建物は現存し、現在住友不動産販売の営業所となっている。
  • 京都銀行藤井寺支店 岡に所在していた。撤退後は泉州銀行(現・池田泉州銀行)が出店。
  • 相互信用金庫藤井寺支店 小山に所在していた。経営破綻後2003年頃閉店。建物は現存し、現在は動物病院となっている。
  • 大同信用組合道明寺支店 旧福寿信用組合。道明寺に所在していた。1999年の合併後しばらくは営業していたが、至近距離に松原市に本店があった河内信用組合の流れを酌む成協信用組合が出店しており、競合するため撤退。建物は現存しているが空きビルとなっている。
  • 近畿大阪銀行土師ノ里支店 旧近畿銀行土師ノ里支店。沢田に所在していた。大阪銀行と合併後しばらくは営業していたが道明寺支店と統合。建物は現存し、小児科と眼科からなるクリニックモールとなっている。
  • 住友信託銀行 名称は不明。春日丘に所在していた。一時期支店か出張所として出店していた。
  • 田辺信用組合藤井寺支店 藤ヶ丘に所在していた。1998年に経営破綻後さくら銀行へ事業譲渡され閉店。建物は取り壊され、現在は分譲住宅となり一角に整骨院が開業している。向かいにある交番前に掲示されていた地図には、撤去されるまで当組合の記載があった。
  • ナショナル証券藤井寺支店 岡(成協信用組合の向かい)に所在していた。1999年頃閉店。閉店後は店舗の入れ替わりが激しい。

日本郵政グループ

(2012年12月現在)

  • 藤井寺郵便局(藤ヶ丘) - 集配局。
  • 藤井寺小山郵便局(小山)
  • 道明寺南郵便局(道明寺)
  • 藤井寺西古室(にしこむろ)郵便局(西古室)
  • 藤井寺駅前郵便局(春日丘)
  • 藤井寺沢田郵便局(沢田)
  • 藤井寺北条(ほうじょう)郵便局(北條町=ほうじょうちょう)
  • 大阪支店 藤井寺出張所(藤ヶ丘/藤井寺郵便局と併設)(ATMはホリデーサービス実施)
その他各郵便局にATMが設置され、藤井寺駅前郵便局ではホリデーサービスを実施。

※藤井寺市内の郵便番号は「583-00xx」(藤井寺郵便局の集配担当)となっている。

姉妹都市・提携都市

教育

大学・短期大学

高等学校

中学校

小学校

特別支援学校

図書館

交通

鉄道路線

KintetsuLogo.svg 近畿日本鉄道

F 南大阪線:藤井寺駅(40,354人) - 土師ノ里駅(7,288人) - 道明寺駅(7,458人)[1]
N 道明寺線:道明寺駅

バス

  • 近鉄バス
  • 公共施設循環バス
    • 市の自家用バスを使用して市内を循環する。Aコース・Bコースそれぞれに南回り・北回りを設定。柏羽藤環境事業組合の運営するクリーンピア21(羽曳野市)にも乗り入れる。運行はMKタクシーに委託。

道路

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

ファイル:Aicelshurahall01 1024.jpg
アイセルシュラホール

名所・旧跡

文化財

彫刻

  • 乾漆・十一面千手観音座像(国宝・葛井寺蔵)
  • 木造・十一面観音立像(国宝・道明寺蔵)
  • 木造・十一面観音立像(重要文化財・道明寺蔵)
  • 木造・聖徳太子立像(重要文化財・道明寺蔵)

工芸

  • 伝菅公遺品(国宝・道明寺天満宮蔵)

建築

  • 葛井寺四脚門(重要文化財)

考古資料

  • 水鳥形埴輪(重要文化財・城山古墳出土)

観光スポット

祭事・催事

出身・関連有名人

関連項目

脚注

注釈

  1. 面積が小さい順に挙げると蕨市狛江市向日市国立市の順となり、大阪府の市では最も狭い。
  2. 実施されていない地区は小山三丁目、小山七丁目の大和川以北、津堂三、四丁目。

出典

  1. (  )内は2008年の1日平均利用者数(「平成21年度大阪府統計年鑑」)
  2. 古墳大きさランキング(日本全国版)(堺市ホームページ、2015年8月16日更新版)。

外部リンク