蒲田

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蒲田
—  広域地名  —
蒲田の位置
蒲田
蒲田の位置
座標: 東経139度42分57.94秒北緯35.5613111度 東経139.7160944度35.5613111; 139.7160944
日本の旗 日本
都道府県 Flag of Tokyo Prefecture.svg 東京都
特別区 25px 大田区
地域 蒲田地域
※座標は大田区役所付近
蒲田
—  町丁  —
座標: 東経139度42分57.94秒北緯35.5613111度 東経139.7160944度35.5613111; 139.7160944
日本の旗 日本
都道府県 Flag of Tokyo Prefecture.svg 東京都
特別区 25px 大田区
地域 蒲田地域
人口 (2017年(平成29年)12月1日現在)[1]
 - 計 22,514人
等時帯 日本標準時 (UTC+9)
郵便番号 144-0052[2]
市外局番 03[3]
ナンバープレート 品川
ファイル:Nissei aroma square kamata 2014.jpg
アロマスクエア(松竹蒲田撮影所跡地に建つ)
ファイル:Yuzawaya Kamata 7th.jpg
ユザワヤ蒲田店7号館

蒲田(かまた)は、東京都大田区の地名。広義には蒲田駅京急蒲田駅を中心とした地域、または合併前の旧蒲田区全体の地域を指す広域地名としての呼称。狭義としては左記地域の一部に該当するで蒲田一丁目から蒲田五丁目までが設置されている。

羽田空港が近隣にある地域である。

概要

広域地名としては、JR、および東急の駅を中心とした、蒲田・西蒲田蒲田本町の北端を中心とした部分を指すことが多い。このエリア全体で見ると、中心部にJR京浜東北線、隣接して東急池上線東急多摩川線蒲田駅、東端に京急本線京急空港線京急蒲田駅がある。JR蒲田駅と、京急蒲田は道なりで約830m(徒歩11分)離れている。また、西端の先には、池上線の蓮沼駅がある。

町名としての「蒲田」に所在する鉄道駅は、JRの蒲田駅(東急の駅は西蒲田に所在)、京急本線の梅屋敷駅、京急蒲田駅である。蒲田駅周辺は空襲により太平洋戦争末期に焦土となり、復興土地区画整理事業により現在の街並みの原型が形成された。街は京浜東北線により東西に分断され、北端は呑川、南端は東京都道311号環状八号線、西端は池上線、東端は第一京浜とする、おおよそ東西1.6km、南北800m程度のエリアに商業地が集中し、近隣に伸びる多摩堤通り、大城通り沿道付近にも一定の商業集積が見られる。都心から外れる地区では有数の繁華街、商業地区である。また、ランドマークとしてはJR駅東口近くにアロマスクエアおよびアプリコが、JR駅西口付近には、ユザワヤドン・キホーテ、東急駅ビルの蒲田東急プラザがある。また、京急蒲田駅先には大田区産業プラザがある。

駅周辺は繁華街となっているが、商業地を抜けると高校大学専門学校なども多く、駅周辺の光景とは正反対の閑静で緑地の多いエリアが広がっている。また、東邦大学医療センター大森病院やクリニックなど医療機関も充実している。

歴史

蒲田は古い地名で、かつては蒲田郷と呼ばれていた。927年延喜式神名帳に荏原郡の社として蒲田の稗田神社が上げられている。中世には、武蔵江戸氏の支流一族である江戸蒲田氏が蒲田郷を領地とした。後北条氏が作成した小田原衆所領役帳にも蒲田氏の一族が蒲田周辺を所領としていたことが記されている。

新編武蔵風土記稿によると、かつて蒲田は梅の木村と呼ばれ、の名所であった。江戸時代には歌川広重が蒲田の梅を描いており、蒲田梅屋敷と呼ばれた。現在でも蒲田の属する大田区の「区の花」は梅である。

1945年4月15日の空襲(城南空襲)により蒲田駅周辺は太平洋戦争末期に焦土となった。

1969年昭和44年)11月16日 - 佐藤栄作首相(当時)の訪米を阻止しようとするデモ隊と機動隊が、国鉄蒲田駅(当時)東口付近で激突。火炎瓶催涙弾等で一帯は火の海と化した。逮捕者1,600人を超える事態となった。

行政

東口には大田区の行政関連施設が集中しており(後述)、大田区行政の中心となっている。

警察管轄は東・西口共に警視庁蒲田警察署だが、消防管轄は東口:蒲田消防署、西口:矢口消防署となる。

教育

当地域には東京都立大森高等学校東京都立蒲田高等学校や、大田区立蒲田中学校や大田区立東蒲中学校、大田区立蒲田小学校などの教育機関がある。

近隣の本羽田には蒲田女子高等学校が立地する。

地価

住宅地の地価は、2014年平成26年)1月1日公示地価によれば、蒲田4-36-9の地点で43万5000円/m2となっている[4]

その他

明治時代には、東口先(現:アロマスクエア一帯)には松竹蒲田撮影所があり、蒲田の名は「映画の都」として全国的に有名となった。現在は蒲田に映画館は2スクリーン存在する。

周辺には黒湯とよばれるメタケイ酸系の鉱泉が多数湧出しており、宿泊施設銭湯などで利用されている。大田区出身ミュージシャンのバクザンが黒湯をテーマに作った「NEW蒲田温泉」という歌がある。

羽田空港が近く、京急蒲田駅からは空港線電車が、JR蒲田駅東口からは空港行路線バスが早朝から運行しており、空港アクセス拠点のひとつとなっている。

JR蒲田駅 西口・南口

単に西口と呼ばれることも多い。

駅前はロータリーになっており、並木道が伸びている。東急バスが発着する。東急プラザグランデュオユザワヤ等の大型店が存在する一方、全蓋式アーケード商店街(サンライズ蒲田、サンロード蒲田)が形成されている。パチンコスロット店が密集しており、東京都内屈指の激戦地区である。そのため、景品交換所(TUCショップ)が非常によく見受けられる。2005年12月には、蒲田駅西口商店街防犯カメラが設置された。東京工科大学蒲田キャンパスや日本工学院専門学校富士通ソリューションスクエアがあるのもこの西口となる。

JR蒲田駅東口~京急蒲田駅

駅前はモヤイ像、上昇気流等が置かれたロータリーになっており、補助36号線が通っている。京浜急行バスが発着する。20世紀初頭には松竹蒲田撮影所があった。現在はグランデュオマルエツ等の商業施設、大田区役所、区民ホール(アプリコ)、警察署税務署郵便局、年金事務所、労働基準監督署図書館等の行政関連施設が集積している。また、アロマスクエアを始めとするビジネス街も形成されている。

蒲田駅と京急蒲田駅の両駅は道のりで約830m離れており、その道のりには連綿と商店が続いており、京急蒲田駅付近には全蓋式アーケード商店街(あすと)が形成されている。2005年10月には蒲田駅東口商店街に防犯カメラが設置された。

京急蒲田駅東側を京急本線と並走するように通っている第一京浜箱根駅伝のコースであり、空港線が交差する京急蒲田空港線第一踏切道は、かつて選手が電車通過時に止められる可能性がある場所であった。近年は京急が選手の通過を優先する運行形態にしていたため、選手が止められることはなくなっていた。京急蒲田駅を中心とする高架化事業の進展により、2013年の箱根駅伝大会までにこの踏切は廃止された。

地名の由来

  • 湿地に溝を掘ると水が抜けて乾燥地が出来る。これを蒲池と呼ぶがそれが転じた
  • かつてこの辺り一帯は沼地であり、それにちなみ泥深い田地を示す「蒲田」から来ている
  • 飛び越えた所や沼の中の島などを意味するアイヌ語の「カマタ」から来ている

など、諸説ある。昔は「鎌田」とも呼ばれていた。『和名類聚抄』にも記載があり、奈良平安時代から続く古い地名である。

将来計画

立体交差事業

かつては京急蒲田駅南側に環八通り(東京都道311号環状八号線)と京急本線の踏切、東側に第一京浜(国道15号)と京急空港線の踏切、さらに第一京浜と環八通りの平面交差(南蒲田交差点)があり交通渋滞が恒常化していたが、2002年平成14年)から京急蒲田駅の改良も含めた踏切解消のための京急線連続立体交差工事が2012年(平成24年)10月21日に、2001年(平成13年)から第一京浜と環八通りの立体交差工事(第一京浜が環八通りをアンダーパスする)が2012年(平成24年)12月9日に、それぞれ完了したことから交通渋滞は大幅に緩和された。

蒲蒲短絡線

蒲田駅と京急蒲田駅を結ぶ路線として蒲蒲線の建設計画がある。現在も大田区は建設推進に意欲を見せているが、建設・開業に向けた具体的な進捗はほとんどない。

世帯数と人口

2017年(平成29年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
蒲田一丁目 4,198世帯 6,897人
蒲田二丁目 2,186世帯 3,744人
蒲田三丁目 2,019世帯 3,575人
蒲田四丁目 3,013世帯 4,660人
蒲田五丁目 2,502世帯 3,638人
13,918世帯 22,514人

小・中学校の学区

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[5]

丁目 番地 小学校 中学校
蒲田一丁目 全域 大田区立蒲田小学校 大田区立蒲田中学校
蒲田二丁目 全域
蒲田三丁目 全域
蒲田四丁目 1〜23番
48〜50番
その他 大田区立新宿小学校
蒲田五丁目 13番の一部
32〜35番
37番
40〜50番
その他 大田区立蒲田小学校

かつて存在した施設等

脚注

  1. 1.0 1.1 世帯と人口”. 大田区 (2017年12月4日). . 2017閲覧.
  2. 郵便番号”. 日本郵便. . 2017閲覧.
  3. 市外局番の一覧”. 総務省. . 2017閲覧.
  4. 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
  5. 通学区域”. 大田区 (2016年5月30日). . 2017閲覧.

関連項目

外部リンク