茅野市
茅野市(ちのし)は、長野県南信地方の市。八ヶ岳、白樺湖、蓼科高原、車山など観光資源を多く抱える諏訪地方有数の市である。本項では市制前の名称である茅野町(ちのまち)についても述べる。
Contents
地理
- 市内各地の標高
気候
太平洋側式の内陸性気候。ケッペンの気候区分によると、大部分が亜寒帯湿潤気候に属する。標高770 メートルから1,200メートルの裾野に街並みが広がっており、冬の朝は晴れることが多いために放射冷却により、マイナス15度以下にまで下がることも珍しくないほど寒冷であるが雪は少ない。夏は冷涼である。蓼科高原は日本で最も標高の高い場所にあるリゾート地であり、冬は非常に寒冷であり、気温はマイナス20度を下回る日もある。
隣接している自治体
歴史
- 1955年(昭和30年)2月1日 - 諏訪郡ちの町・宮川村・金沢村・玉川村・豊平村・泉野村・北山村・湖東村・米沢村が合併して茅野町が発足。
- 1958年(昭和33年)8月1日 - 諏訪郡茅野町が市制施行して茅野市となる。
- 1958年(昭和33年)9月20日 - 市章を制定。[1]
人口
八ヶ岳山麓へと宅地化が進み、本市よりも先に市制施行した岡谷市、諏訪市を抜いて諏訪地域で最大の人口を擁する自治体となった。
茅野市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政
- 市長 - 柳平千代一(2007年4月30日就任、3期目)
- 市議会
- 議長:両角昌英
- 議員 18人(任期 2018年4月まで)
ナンバープレート
ご当地ナンバーである諏訪ナンバー(長野運輸支局松本自動車検査登録事務所)が割り当てられている。2006年10月9日までは松本ナンバーが割り当てられていた。
経済
精密業を基盤とする工業都市であるが、パセリやセロリといった高原野菜の産地として名高い。伝統産業として、冬の寒さと乾燥した気候を利用して作られる角寒天があり、その殆どは茅野市で生産されている。
姉妹都市
国内
海外
災害協定等
地域
教育
小学校
中学校
高等学校
大学
郵便
- 茅野郵便局
- 豊平郵便局
- 北山郵便局
無集配郵便局
- 茅野上原郵便局
- 茅野駅前郵便局
- ちの本町郵便局
- 玉川郵便局
- 信濃金沢郵便局
- 米沢郵便局
- 蓼科郵便局
- 小泉簡易郵便局
- ひばりヶ丘簡易郵便局
- 鬼場簡易郵便局
- 泉野簡易郵便局
- 湖東簡易郵便局
- 白樺湖簡易郵便局
交通
鉄道路線
路線バス
高速バス
- 茅野駅 - バスタ新宿(アルピコ交通)
- 岡谷駅・上諏訪駅・中央道茅野 - バスタ新宿(アルピコ交通、京王バス東、山梨交通、フジエクスプレス、JRバス関東)
- 美濃戸口・茅野駅 - 京都駅・大阪梅田(アルピコ交通)
道路
- 高速道路 - 中央自動車道が通過しているが、インターチェンジはない。ただし諏訪インターチェンジ(諏訪市)および諏訪南インターチェンジ(諏訪郡富士見町)はいずれも市域に隣接しており、玄関口として利用可能である(中心市街地には諏訪インターチェンジの方が近い)
- 一般国道
- 県道
- ビーナスライン(旧蓼科有料道路・旧霧ヶ峰有料道路)
- 八ヶ岳西麓広域農道
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所・旧跡・観光スポット
- 諏訪大社上社前宮
- 円通山宗湖寺(圓通山宗湖禪寺)[7]
- 蓼科温泉郷
- 奥蓼科温泉郷
- 白樺湖
- 御射鹿池
- 八ヶ岳総合博物館
- 尖石遺跡
- 上原城址:県指定史跡。
- 泰平山安国寺
- 神長官守矢史料館
- 蓼科アミューズメント水族館 - 世界最高所に位置する水族館
- 北八ヶ岳ロープウエイ
- 車山高原スキー場
- 白樺湖ROYAL HILLスキー場
- 白樺リゾートスキー場
- ピラタス蓼科スノーリゾート
- 蓼科東急スキー場
- 康耀堂美術館(京都造形芸術大学付属)
- 多留姫文学自然の里・多留姫の滝
- 産業振興プラザ
- 蓼科高原バラクライングリッシュガーデン
- 蓼科高原美術館矢崎虎夫記念館
- 情報プラザ
祭・催事
- 諏訪大社式年造営御柱大祭(寅年、申年の4月、5月)
- 小津安二郎記念・蓼科高原映画祭
- 八ヶ岳縄文の里マラソン大会
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出身著名人
(五十音順)
- 飯山泰(競艇選手)
- 伊藤優美(クラリネット奏者)
- 牛山積(法学者)
- 牛山初男(国語学者)
- 大久保智弘(時代小説作家)
- 小川安朗(服飾学者)
- 長田新(教育学者)
- 小野裕子(気象予報士)
- 帯川きよら(バレーボール選手)
- 小尾俊人(実業家、みすず書房創業者)
- 笠原美智子(学芸員)
- 菊池正美(声優)
- 行田哲夫(写真家)
- 金原省吾(美学者、美術史学者)
- 木川貴幸(ピアニスト)
- 国枝史郎(小説家)
- 黒木勘蔵(国文学者)
- 小飼一至(ソムリエ)
- 小飼雅道(実業家、マツダ社長)
- 小平権一(政治家、官僚)
- 小平奈緒(スピードスケート選手、平昌オリンピック金メダリスト)
- 小平花織(バレーボール選手、東レ・アローズ所属)
- 小林和男(ジャーナリスト、元NHK記者)
- 小林紀晴(ジャーナリスト、写真家、作家)
- 小松武平(教育者)
- 五味常明(医学者)
- 五味弘文(お化け屋敷プロデューサー)
- 五味洋治(ジャーナリスト、東京新聞記者)
- 篠原昭登(洋画家)
- 篠原菊紀(脳科学者)
- 関口一郎(ドイツ語学者)
- 關颯人(陸上競技選手)
- 鷹野和美(医学者・福祉学者)
- 高橋庸弥(官僚)
- 武居智久(元海上幕僚長)
- 竹内猛(政治家)
- 竹村晋吉(スケート選手)
- 田中千景(スケート選手)
- 茅野弘(実業家、チノン創業者)
- DJ GOMI(音楽プロデューサー)
- 長田幹雄(編集者)
- 中村平治(インド史学者)
- 名取英理(スピードスケート選手)
- 原茂(政治家)
- 藤原てい(作家)
- 藤森照信(建築史家、建築家、東京大学名誉教授)
- 堀田陽一(作曲家、作詞家)
- 堀内唯生(洋画家)
- 丸茂藤平(内務官僚、官選知事)
- 丸山千里(医師)
- 水品善之(食品科学研究者)
- 三村奈々恵(マリンバ奏者、出生地は愛知県豊川市)
- 宮坂英弌(考古学者)
- 両角業作(陸軍中将)
- 両角速(陸上競技選手・指導者)
- 両角政人(新聞記者、スケート指導者)
- 矢崎公二(政治家)
- 矢崎新二(防衛事務次官)
- 矢崎虎夫(彫刻家)
- 矢崎博信(洋画家)
- 矢崎牧廣(洋画家)
- 矢崎芳夫(医学者、東京慈恵会医科大学学長)
- 矢崎利加(柔道家)
- 山田孝太郎(漫画家)
- 山田卓三(植物学者)
- 吉井小百合(元スケート選手)
自治会・区
住民による自治組織が、住み良い地域をつくるため、住民相互の連絡、防災や防犯、環境美化や資源物分別収集、 除雪など、日頃から日常生活に密着した共同活動を行っているが、近年、自治会への加入率低下が問題となっている。
具体的には、「ごみステーション使用でのトラブル」「災害時の安否確認、情報伝達ができない」 「雪かき、出払いに協力してもらえない」等の社会問題が発生している。 特にごみ出しに関しては「収集日を守らない」「衛生委員などの役員をやらずに利用し、不公平」という意見が多く、 自治会への加入率向上が求められている。 [8]
茅野市としても、「パートナーシップのまちづくり」をスローガンに掲げ、自治会の加入率向上等、 地域コミュニティの活性化を推進している。 また、自治会への加入率向上のため、「入区条例」の制定についても検討していたが、入区を強制するのは問題があるとの意見が強く、条例の制定は見送られた。 [9] [10] [11]
自治会への加入率低下は、会費(区費)が高額であることも理由の一つであるとの指摘があるが、 区費(自治会費)を収める対象者が高齢化で減少していることを受け、自治会への加入一時金、会費(区費) の平均額は、加入金が値下がり傾向にある反面、区費は増加傾向にあり、2015年度で、7万1320円の加入金、年間2万2207円の会費となっている。 [12] [13]
年度 | 加入金 | 区費(年額) |
---|---|---|
2013 | 76,000円 | 21,000円 |
2014 | 77,000円 | 22,000円 |
2015 | 71,320円 | 22,207円 |
その他
- 昭和23年から30年まで存続した「ちの町」は日本初のひらがな市町村名であった[14]が、茅野駅の所在地であった永明村が町制施行するにあたって宮川村茅野との区別を図るための措置であった。一方の宮川村茅野は甲州街道の上諏訪宿と金沢宿の中間に置かれた間の宿であり、中央本線が開通すると、上川対岸の永明村に設置された駅の名に採用された。
- FCアビエス(サッカークラブ)
- マリー・ローランサン美術館(2011年9月30日閉館)
脚注
- ↑ 図典 日本の市町村章 p119
- ↑ 茅野市「姉妹都市 千葉県旭市」より(2013年10月31日更新、2015年2月12日閲覧)。
- ↑ 茅野市「姉妹都市 神奈川県伊勢原市」より(2013年10月31日更新、2015年2月12日閲覧)。
- ↑ 茅野市「姉妹都市 岡山県総社市」より(2013年10月31日更新、2015年2月12日閲覧)。
- ↑ 茅野市「姉妹都市 アメリカ合衆国ロングモント市(コロラド州)」より(2013年10月31日更新、2015年2月12日閲覧)。
- ↑ 茅野市HP 福井県あわら市と観光プロモーションパートナー協定と災害時における相互応援に関する協定を締結しました。
- ↑ [1]、鈿女神社
- ↑ 長野日報: 区・自治会加入率67.5% 茅野市がアンケート調査
- ↑ 長野日報: 区・自治会加入へ手引書 茅野市と区長会長会
- ↑ 茅野市: 平成25年「まちづくり懇談会」(通称「まち懇」)の概要
- ↑ 茅野市: (仮称)災害に強い支え合いのまちづくり条例について
- ↑ 長野日報:茅野市調査 区・自治会費の平均額上昇
- ↑ 長野日報:茅野市調査 区・自治会の加入金低下
- ↑ ただし、アメリカ占領下の沖縄においては、それに先立つ1947年5月1日にみなと村が設置されている。
外部リンク