茅台酒
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茅台酒 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 茅臺酒 |
簡体字: | 茅台酒 |
拼音: | Máotáijĭu |
注音符号: | ㄇㄠˊ ㄊㄞˊ ㄐ|ㄡˇ |
発音: | マオタイジュウ |
茅台酒(マオタイしゅ、貴州茅台酒、Maotai、Moutai)は、中華人民共和国貴州省特産の高粱(カオリャン、蜀黍、モロコシ)を主な原料とする蒸留酒。白酒のひとつ。強い芳香があり、飲み干してもなお香りが残る。名前は産地の茅台(貴州省北西部仁懐市茅台鎮)に由来する。
この酒は1915年に開催されたサンフランシスコ万国博覧会で金賞を受賞したことなどから、1951年より「国酒」と称するようになった。毛沢東がリチャード・ニクソン大統領をもてなし、周恩来が田中角栄首相をこの酒で接待したことや、実際中国ではしばしばお祝いの宴席で乾杯に用いられることなどから、名実ともに国酒といえる。
そのため、商標を真似た類似酒や偽物が多数出回っており、実際の生産量の倍以上の偽物が流通している言われている。メーカーでも、ホログラムや製造履歴が確認できるICタグなどの対策を打ち出している[1]。
当初、アルコール度数は65%であったが、近年35〜47%に下げられている。飲みすぎても二日酔いせず、むしろ適度の飲用は健康に良いとされる。周恩来は風邪を引いても薬は飲まず、茅台酒を飲んで治した。
産地である茅台独自の気候風土のなかで5年の歳月をかけて蒸留される。ワインのように古酒もある。
茅台酒の生産が始まったのは清代中ごろからで、嘉慶・道光年間には20余家が茅台酒をつくり、酒造りに2万石以上の高梁が使われるとの記録が残る(遵義府史)が、太平天国の乱によって古くからの酒蔵は破壊された。
脚注
- ↑ 中国・偽物対策強化で成長を NHK 国際報道2017