能越自動車道
能越自動車道(のうえつじどうしゃどう、英語: NOETSU EXPRESSWAY)は、石川県輪島市の輪島ICから富山県砺波市の小矢部砺波JCTまで能登半島を縦断する総延長約117キロメートル (km) [1][注釈 1]の高規格幹線道路である。国道470号の自動車専用道路(国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路))に指定されている。高速道路ナンバリング(高速道路等路線番号)では東海北陸自動車道と共に「E41」が割り振られている。
起点と終点に関して、高規格幹線道路としての能越自動車道については、第四次全国総合開発計画(四全総)における高規格幹線道路構想一覧[2]に「砺波 - 能登」の記述があり、国土交通省道路局の施策紹介・道路行政の解説における高規格幹線道路網図 [3]においても「起点:砺波市、終点:輪島市」の記述がある。一方、国道470号としては、後述のとおり政令において「起点:輪島市、終点:砺波市」とされており、起終点がこれと逆転している。更に、一方の端点である小矢部砺波ジャンクションは砺波市と小矢部市の市境に位置している。
このため、各文献においても起終点の記述が異なっており、公的機関の資料等にも能越自動車道は、「石川県輪島市 - 富山県砺波市」とする資料[4]、「輪島市を起点とし…小矢部市に至る」とする資料[5]等が存在している。
本項目においては、特記無き限り四全総における高規格幹線道路構想に基づく「起点:砺波市、終点:輪島市」として記す。
Contents
概要
小矢部砺波JCTにて東海北陸自動車道と北陸自動車道にそれぞれ接続している。既開通区間は小矢部砺波JCT - 七尾IC間及び田鶴浜IC - のと里山空港ICであり、このうち徳田大津JCT - 穴水IC間は能登半島縦貫有料道路(能登有料道路の一部)として開通し、無料化に伴ってのと里山海道の一部となった(重複区間)。
国道470号
一般国道の路線を指定する政令および一般国道の指定区間を指定する政令に基づく一般国道470号の概要は以下の通り。ただし、一般国道の路線を指定する政令は2004年3月19日以後改正されていないため、以下の項目において市町村合併などの変更は反映していない。
- 起点:輪島市
- 終点:砺波市
- 重要な経過地:七尾市、氷見市、高岡市、小矢部市
- 総延長 : 70.4 km(富山県 43.8 km、石川県 26.6 km)[6][注釈 2]
- 重用延長 : なし[6][注釈 2]
- 未供用延長 : なし[6][注釈 2]
- 実延長 : 70.4 km(富山県 43.8 km、石川県 26.6 km)[6][注釈 2]
- 指定区間:輪島市杉平町成坪34番1 - 石川県鳳珠郡穴水町字宇留地ケ98番、七尾市赤浦町六32番1 - 小矢部市水島2149番2[7]
事業名
高岡砺波道路
- 起点:富山県小矢部市水島(小矢部砺波JCT)
- 終点:富山県高岡市五十里(高岡北IC)
- 延長:18.2 km
- 車線数
- 小矢部砺波JCT - 高岡IC:4車線
- 高岡IC - 高岡北IC:暫定2車線
小矢部砺波JCT - 高岡ICの有料区間は、富山県道路公社が管理している。
2018年6月20日に福岡本線料金所が廃止された[8]。これにより有料区間は実質、小矢部砺波JCT - 小矢部東ICのみとなり、小矢部東IC以北は実質無料で通行できる[8]。
氷見高岡道路
- 起点:富山県高岡市五十里(高岡北IC)
- 終点:富山県氷見市大野(氷見IC)
- 延長:11.2 km
- 規格:第1種第3級
- 設計速度:80 km/h
- 道路幅員:22.0 m
- 車線幅員:3.5 m
- 車線数:4車線(暫定2車線)
七尾氷見道路
- 起点:富山県氷見市大野(氷見IC)
- 終点:石川県七尾市八幡町(七尾IC)
- 延長:28.1 km
- 規格:第1種第3級
- 設計速度:80 km/h
- 道路幅員:(土工部)22.0 m(暫定12.5 m)、(長橋部)20.5 m
- 車線幅員:3.5 m
- 車線数:4車線(暫定2車線)
2015年2月28日の暫定2車線全線開通により北陸自動車道・東海北陸自動車道の小矢部砺波JCTから七尾ICまで1本で繋がり、高岡市から七尾市までは国道160号と併せてダブルネットワークが形成された。国道160号の氷見市から七尾市にかけては海岸線沿いを縫うように走る区間が多く、それまで越波や大雨、土砂崩れ等によりしばしば通行止めになったり、幅員が狭い区間も多い事から歩行者の安全確保が難しい面あったが、七尾氷見道路が代替補完ルートとなって車・歩行者がより安全に通行できるようになった。また富山・石川県境地区から氷見市・高岡市・七尾市それぞれの市街地に位置する病院への緊急搬送時間が短縮されている。
同年3月14日に開業した北陸新幹線新高岡駅からは車やバスにより能越自動車道経由で七尾市や和倉温泉まで約1時間で結ばれ、高岡駅 - 氷見・和倉温泉間に定期観光バスの運行も始まったほか[9]、金沢北部より能登半島の途中までほぼ西海岸に沿って北上し七尾市・穴水町方面に延びる「のと里山海道」を利用した周遊観光も期待されている[10]。
田鶴浜七尾道路
- 起点:石川県七尾市赤浦町(病院西IC)
- 終点:石川県七尾市千野町(七尾IC)
- 延長:3.4 km
- 規格:第1種第3級
- 設計速度:80 km/h
- 道路幅員:(土工部)22.0 m(暫定12.0 m)、(長橋部)20.5 m(暫定10.5 m)
- 車線幅員:3.5 m
- 車線数:4車線(暫定2車線)
計画中である田鶴浜七尾道路は2015年現在、能越自動車道全線の中で唯一の未事業化区間となっている[11]。
ルート選定にあたり、高規格幹線道路としては全国で初めてPI手法によるルート検討がなされた。6回に亘り「みちづくり懇談会」と称す意見交換会で協議した結果、2004年6月9日には原案6案[注釈 3]の中から田鶴浜ICで直結する国道249号七尾田鶴浜バイパスを活用し、公立能登総合病院や和倉温泉等へのアクセスを考慮したルートで合意され[13]、2006年6月にはルート帯が決定した。七尾田鶴浜バイパスを含む約6.1 kmは上記規格へ改築し、七尾IC側の約3.4 kmは新設となる。改築区間と新設区間の境目には輪島方面のハーフICとして病院西IC(仮称)を設置し、新設区間には富山方面のハーフICとして病院東IC(仮称)を設置する[14][15][16][17]。
2005年より環境影響評価の手続きに着手し、2010年の7月より都市計画決定に向けた計画案の地元説明会を[18]、同年9月から10月にかけて環境影響評価準備書の縦覧を行った[19]。これに対し、2011年7月13日に環境影響評価書に対する環境大臣意見が国土交通省に提出された[20][注釈 4]
1日あたり9,300-17,500台(2030年時点)と推定される計画交通量[20]を踏まえて経済効果と事業コストを比較検討する費用便益分析など新規事業採択時評価が実施され、2016年3月8日開催の社会資本整備審議会(道路分科会)では新年度事業着手が「妥当」と判断された[21]。新規事業化にあたっては現道活用区間は必要な安全対策のみを行い、自動車専用道路化は当面見送ることが示された[22]。
田鶴浜道路
- 起点:石川県七尾市田鶴浜町(田鶴浜IC)
- 終点:石川県羽咋郡志賀町徳田(徳田大津JCT)
- 延長:4.8 km
- 規格:第1種第3級
- 設計速度:80 km/h
- 道路幅員:暫定11.0 m
- 車線幅員:3.5 m
- 車線数:4車線(暫定2車線)
かつては石川県道路公社が一般有料道路として管理していた。公社の廃止に伴い2013年3月31日無料化。
のと里山海道
石川県道1号七尾輪島線のうち有料区間として、開通当初「能登半島縦貫有料道路」の名称で整備された。後に粟崎IC - 徳田大津ICの「能登海浜道路」が全通した際に名称を統合して「能登有料道路」となったが、田鶴浜道路と共に2013年3月31日無料化され現在の名称となった。
穴水道路
- 起点:石川県鳳珠郡穴水町此木(穴水IC)
- 終点:石川県輪島市三井町洲衛(のと里山空港IC)
- 延長:6.2 km
- 道路規格:第1種第3級
- 設計速度:80 km/h
- 最急縦断勾配:4.0%以下
- 道路幅員:22.0 m
- 車線数:4車線(暫定2車線)
のと里山海道に接続し能登空港へのアクセス道路として整備されたもので、中央分離帯が設置された片側1車線(ただし、最終的には片側2車線に拡幅予定)である。 半島振興法を背景とする能登空港と金沢市方面とのネットワーク形成(いわゆる「金沢能登2時間構想」)、石川県道1号七尾輪島線における通行困難区間の迂回路、輪島市方面から七尾市の救急指定病院へのアクセス道路という3つの役割を併せ持つ。
輪島道路
- 起点:石川県輪島市三井町洲衛(のと里山空港IC)
- 終点:石川県輪島市杉平町(輪島IC)
- 延長:11.5 km
- 構造規格:第1種3級
- 設計速度:80 km/h
- 道路幅員:22.0 m(暫定13.5 m)
- 車線数:4車線(暫定2車線)
- 車線幅員:3.5 m
輪島道路は輪島市三井町洲衛(のと里山空港IC)から同市三井町本江(三井IC)まで4.7 kmのI期区間と、三井ICから輪島市杉平町(輪島IC)まで6.8 kmのII期区間とに分類される。いずれも1999年5月14日に都市計画決定し、I期区間については2006年度に事業化され2013年11月10日に着工した[23]。着工に際し三井IC脇で催された起工式で梶文秋輪島市長は「全線開通という悲願に向け大きな一歩」と、谷本正憲知事も「首都圏から奥能登へ足を運んでいただくために不可欠な道路」と述べ着工を祝った[24]。着工から概ね10年程度での完成供用を見込む[24]。一方のII期区間については2011年11月16日開催の社会資本整備審議会(道路分科会)での採択を経て2012年度に事業化されており[11]、今後は素案設計や地質調査、測量を経て着工に向けた準備が進められる[25]。
インターチェンジなど
- IC番号欄の背景色が■である部分については道路が供用済みの区間を示している。また、施設名欄の背景色が■である部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。未開通区間の名称は仮称。
- 英略字は、ICはインターチェンジ、JCTはジャンクション、PAはパーキングエリア、SAはサービスエリアをそれぞれ示す。
- 路線名の特記がない、越の原ICと接続しているのは穴水町道。
- 小矢部砺波JCT - 七尾IC間のキロポストについては小矢部砺波JCTを「100」とした減算方式で、七尾方面に行くほど数値が小さくなっていく。
IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | 起点から (km) |
備考 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|
E41 東海北陸自動車道 岐阜・名古屋方面 | ||||||
19 | 小矢部砺波JCT | E8北陸自動車道 | 0.0 | 富山県 | 砺波市 | |
小矢部市 | ||||||
- | 小矢部東本線料金所 | - | ||||
1 | 小矢部東IC | 富山県道48号福光福岡線 | 2.4 | |||
2 | 福岡IC | 国道8号小矢部バイパス | 6.9 | 高岡市 | ||
- | 福岡PA/TB | 10.1 | TBは2018年6月20日廃止[8] PA閉鎖中[8] IC設置構想あり | |||
3 | 高岡IC | 国道8号 | 13.7 | |||
4 | 高岡北IC | 富山県道32号小矢部伏木港線 | 18.2 | |||
4-1 | 氷見南IC | 富山県道・石川県道76号氷見惣領志雄線 | 23.5 | 氷見市 | ||
5 | 氷見IC | 国道415号鞍川バイパス | 29.4 | |||
6 | 氷見北IC | 富山県道304号鹿西氷見線 | 32.2 | |||
7 | 灘浦IC | 富山県道70号万尾脇方線 | 37.9 | |||
- | 能越県境PA(石動山側) 能越県境PA(仏島側) |
- | 43.5 44.0 |
|||
石川県 | 七尾市 | |||||
8 | 七尾大泊IC | 国道160号 | 45.0 | |||
9 | 七尾城山IC | 石川県道177号城山線 | 54.3 | |||
10 | 七尾IC | 国道159号七尾バイパス | 57.5 | |||
- | 病院東IC | 国道249号藤橋バイパス | 事業中 | |||
- | 病院西IC | 国道249号七尾田鶴浜バイパス | ||||
現道(七尾田鶴浜バイパス)活用区間 | ||||||
田鶴浜IC | 国道249号七尾田鶴浜バイパス | 0.0 | ||||
- | 徳田大津JCT | E86のと里山海道 | 4.8 | |||
(重複区間 27.0 km)詳細は「E41 のと里山海道」を参照 | ||||||
穴水IC | 石川県道1号七尾輪島線(輪島道路) 石川県道303号柏木穴水線 |
0.0 | 石川県 | 穴水町 | ||
のと里山空港IC | 石川県道303号柏木穴水線(珠洲道路) 石川県道271号漆原下出線 |
6.2 | 輪島市 | |||
- | 三井IC | 石川県道37号輪島山田線 | 10.9 | 事業中 | ||
- | 輪島IC | 国道249号輪島バイパス(事業中) 石川県道1号七尾輪島線(輪島道路) |
17.7 |
歴史
- 1978年(昭和53年)11月1日:「のと里山海道」にあたる横田IC - 此木IC(現:穴水IC)開通。
- 1980年(昭和55年)3月29日:「のと里山海道」にあたる徳田大津IC - 横田IC開通。
- 1988年(昭和63年)度:高岡砺波道路事業化。
- 1989年(平成元年)度:高岡砺波道路用地買収着手。
- 1990年(平成2年)度:高岡砺波道路着工。
- 1992年(平成4年)度:氷見高岡道路事業化。
- 1993年(平成5年)5月10日:氷見高岡道路都市計画決定。
- 1996年(平成8年)3月28日:小矢部砺波JCT - 福岡IC開通。
- 1996年(平成8年)度:七尾氷見道路事業化。
- 1997年(平成9年)度:穴水道路事業化。
- 1998年(平成10年)4月19日:田鶴浜IC - 徳田大津JCT開通。
- 1998年(平成10年)7月31日:氷見IC - 七尾大泊ICの都市計画決定。
- 1999年(平成11年)5月14日:穴水IC - 能登空港ICの都市計画決定。
- 1999年(平成11年)度:穴水道路用地買収に着手。
- 2000年(平成12年)2月22日:七尾大泊IC - 七尾ICの都市計画決定。
- 2000年(平成12年)度:穴水道路着工。
- 2000年(平成12年)4月3日:七尾氷見道路整備計画決定。
- 2000年(平成12年)7月19日:福岡IC - 高岡IC開通。
- 2004年(平成16年)6月13日:高岡IC - 高岡北IC開通。
- 2005年(平成17年)5月:七尾氷見道路着工。
- 2006年(平成18年)度:輪島道路・能登空港IC - 三井IC(仮称)間事業化。
- 2006年(平成18年)6月10日:穴水IC - 能登空港IC暫定2車線で開通。
- 2007年(平成19年)3月25日:能登半島地震発生、被災により田鶴浜道路が3月29日まで通行止めとなる。なお「のと里山海道」と重複する区間の完全復旧は、この年の年末までの時間を要した。
- 2007年(平成19年)4月15日:高岡北IC - 氷見IC暫定2車線で開通。
- 2008年(平成20年)2月12日:七尾トンネル掘削開始。
- 2009年(平成21年)10月18日:氷見IC - 氷見北IC開通。
- 2010年(平成22年)6月11日:七尾トンネル貫通。
- 2012年(平成24年)3月25日:氷見北IC - 灘浦IC開通。
- 2012年(平成24年)度:輪島道路・三井IC(仮称) - 輪島IC(仮称)間事業化。
- 2013年(平成25年)3月24日:七尾大泊IC - 七尾城山IC開通。
- 2013年(平成25年)3月31日:正午に田鶴浜IC - 徳田大津JCT無料化。同時に「のと里山海道」も無料化。
- 2015年(平成27年)2月28日 : 灘浦IC - 七尾大泊IC間、七尾城山IC - 七尾IC間開通。これにより能越自動車道、七尾氷見道路が全線開通[26]。北陸自動車道・東海北陸自動車道の小矢部砺波JCTより七尾ICまでが1本で繋がった。
- 2015年(平成27年)11月8日 : 能越県境PA供用開始[27]。
- 2016年(平成28年)3月27日 : 氷見南IC供用開始[28]。
- 2016年(平成28年)9月30日 : 能登空港ICの名称が「のと里山空港IC」に変更[29]。
- 2018年(平成30年)6月20日 : 福岡本線料金所廃止[8]。
路線状況
車線・最高速度
区間 | 車線 上下線=上り線+下り線 |
最低速度 | 最高速度 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
大型貨物等 三輪・牽引 |
左記を除く車両 | ||||
小矢部砺波JCT - 高岡IC | 4=2+2 | 50 km/h | 80 km/h | 100 km/h | |
高岡IC - 七尾IC | 2=1+1 (暫定2車線) |
(なし) | 70 km/h | ||
田鶴浜IC - 徳田大津JCT | 70 km/h | ||||
穴水IC - のと里山空港IC | 80 km/h |
道路施設
サービスエリア・パーキングエリア
- 能越自動車道にはパーキングエリア (PA) が2ヶ所設置されている。売店や給油所が設置されたエリアはない。なお「のと里山海道」との重複にあたる区間には、このほかに休憩施設が1か所設置されている。
- 福岡PAは福岡本線料金所の撤去工事のため、閉鎖中である[8]。
トンネルの数
区間 | 上り線 | 下り線 |
---|---|---|
小矢部砺波JCT - 高岡IC | 0 | 0 |
高岡IC - 高岡北IC | 0 | |
高岡北IC - 氷見南IC | 4 | |
氷見南IC - 氷見IC | 1 | |
氷見IC - 氷見北IC | 1 | |
氷見北IC - 灘浦IC | 4 | |
灘浦IC - 七尾大泊IC | 5 | |
七尾大泊IC - 七尾城山IC | 4 | |
七尾城山IC - 七尾IC | 0 | |
田鶴浜IC - 徳田大津JCT | 1 | |
穴水IC - のと里山空港IC | 0 | |
合計 | 20 | 20 |
- 高岡IC以北は暫定2車線の対面通行となっているため、建設されているトンネルは上下線で1本となっている。
- 穴水ICの下り出口ランプウェイにある穴水トンネルは含まれていない。
道路管理者
- 富山県道路公社
- 能越自動車道管理事務所 : 小矢部砺波JCT - 高岡IC
- 国土交通省北陸地方整備局
- 富山河川国道事務所 : 高岡IC - 富山・石川県境
- 金沢河川国道事務所 : 富山・石川県境 - 七尾IC
- 石川県土木部
- 中能登土木総合事務所 : 田鶴浜IC - 徳田大津JCT
- 国土交通省北陸地方整備局
- 金沢河川国道事務所 : 穴水IC - のと里山空港IC
料金
普通車の場合
- 小矢部東TB:210円(ETCブースあり・割引制度なし)※2018年7月(予定)からは350円に値上げ(割引制度あり)
- 福岡TB:200円(ETCブースなし)※2018年6月末(予定)でTB廃止、実質無料化
- 料金徴収期間は2042年6月21日まで[30]。
小矢部砺波JCT - 高岡ICについては、開通当初は本線料金所を設けず、各インターチェンジの料金所で日本道路公団管轄の高速道路と能越自動車道の料金を併せて支払う(逆に能越自動車道から日本道路公団管轄の高速道路へ出た場合は、日本道路公団管轄のインターチェンジで能越自動車道の料金も併せて支払う)方式をとっていた。その後、高岡IC以北は無料で供用する方針になったことに加え、富山県道路公社の料金所維持にかかる費用の低減を目的として、高岡北ICに延伸した2009年に、小矢部東IC・福岡IC・高岡IC料金所を廃止、新たに小矢部東本線料金所・福岡本線料金所を設けて、前者で小矢部砺波JCT - 小矢部東ICの料金を、後者で福岡IC - 高岡ICの料金を支払う方式に変更された。(この時点で小矢部東IC - 福岡ICは実質無料化。また小矢部東IC・福岡IC・高岡ICの料金所施設はブースを撤去したものの屋根などが残されている。)さらに、2018年6月20日に福岡本線料金所を廃止され、能越自動車道の料金の支払いは小矢部東本線料金所のみとなった[8]。これにより、小矢部砺波JCT - 小矢部東ICは値上げとなるものの、小矢部東IC以北は実質無料で通行できる[8]。
なお田鶴浜道路の無料化前は、田鶴浜ICにあった本線料金所で100円を徴収していた。
交通量
24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 | 平成17(2005)年度 | 平成22(2010)年度 | 平成27(2015)年度 |
---|---|---|---|
小矢部砺波JCT - 小矢部東IC | 5,295 | 5,113 | 6,065 |
小矢部東IC - 福岡IC | 5,295 | 5,113 | 6,065 |
福岡IC - 高岡IC | 5,357 | 5,161 | 6,074 |
高岡IC - 高岡北IC | 5,013 | 8,683 | 10,889 |
高岡北IC - 氷見南IC | 調査当時未開通 | 6,729 | 9,077 |
氷見南IC - 氷見IC | |||
氷見IC - 氷見北IC | 2,502 | 5,230 | |
氷見北IC - 灘浦IC | 調査当時未開通 | 4,844 | |
灘浦IC - 七尾大泊IC | 3,810 | ||
七尾大泊IC - 七尾城山IC | 4,275 | ||
七尾城山IC - 七尾IC | 1,195 | ||
田鶴浜IC - 徳田大津JCT | 3,049 | 2,759 | 9,756 |
穴水IC - のと里山空港IC | 調査当時未開通 | 4,244 | 5,869 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
地理
通過する自治体
接続する高速道路
脚注
注釈
出典
- ↑ 1.0 1.1 北陸地域の道路事業に関する課題と取り組みについて(国土交通省北陸地方整備局)2010年12月16日 (PDF, 10.4 MiB)
- ↑ 第四次全国総合開発計画(四全総) (PDF) (国土交通省)の本文132ページ(ファイル142ページ)
- ↑ 道路の種類 (PDF) の6ページ
- ↑ 金沢河川国道事務所の輪島道路穴水道路田鶴浜〜七尾七尾氷見道路の各事業概要
- ↑ 富山県道路公社の能越自動車道の概要
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 6.5 6.6 “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 (PDF)”. 道路統計年報2016. 国土交通省道路局. p. 26. . 2017閲覧.
- ↑ 一般国道の指定区間を指定する政令
- ↑ 8.0 8.1 8.2 8.3 8.4 8.5 8.6 8.7 “通行料金の変更 6月20日〜”. 富山県道路公社 (2018年6月19日). . 2018閲覧.
- ↑ “和倉温泉へ「わくライナー」運行 新高岡駅利用アップに期待”. 北日本新聞 (北日本新聞新聞社). (2015年1月10日)
- ↑ “高速網つながる飛越能 能越道七尾氷見道路きょう全線開通 氷見・能登周遊便利に”. 北日本新聞 (北日本新聞新聞社). (2015年2月28日)
- ↑ 11.0 11.1 “輪島―三井、事業化へ 能越道”. 北國新聞 (北國新聞社). (2011年11月9日)
- ↑ “PI情報一覧 -能越自動車道(田鶴浜~七尾)みちづくり懇談会 検討の経緯-”. 国土交通省金沢河川国道事務所
- ↑ 能越自動車道(田鶴浜~七尾)みちづくり懇談会 - 国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所
- ↑ 能越自動車道(田鶴浜~七尾間)の計画案の説明会を開催します! (PDF) 国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所
- ↑ 能越自動車道(田鶴浜~七尾)の環境影響評価に関する説明会を開催します。 (PDF) 国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所
- ↑ 第152回 石川県都市計画審議会議事録 (PDF) 石川県
- ↑ 第154回石川県都市計画審議会 - 石川県
- ↑ 能越自動車道(田鶴浜~七尾間)の計画案の説明会を開催します!(国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所・石川県・七尾市)2010年6月14日 (PDF, 1,023.90 KiB)
- ↑ 能越自動車道(田鶴浜~七尾)の環境影響評価に関する説明会を開催します。(国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所・石川県・七尾市)2010年9月7日 (PDF, 334.63 KiB)
- ↑ 20.0 20.1 20.2 “報道発表資料 -能越自動車道(田鶴浜〜七尾)に係る環境影響評価書に対する環境大臣意見の提出について-”. 環境省. (2011年7月13日)
- ↑ “【石川】来年度の新規採択が妥当/田鶴浜七尾道路事業費は95億円/北陸整備局”. 北陸工業新聞 (北陸工業新聞社). (2016年3月9日)
- ↑ 田鶴浜七尾道路の経緯と現状 国土交通省北陸地方整備局
- ↑ 一般国道470号能越自動車道 輪島道路「三井IC(仮称)~能登空港IC」11月10日(日)に起工式を開催します ~地域の期待に応える“地域参加型”の起工式~(国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所)2013年10月10日 (PDF, 835.76 KiB)
- ↑ 24.0 24.1 “輪島道路 早期完成願う 1期 三井-能登空港起工式”. 中日新聞 (中日新聞社). (2013年11月12日)
- ↑ 広報わじま2014年6月号 -悲願達成へ着実な歩み 能越自動車道輪島道路-(輪島市) (PDF, 11.71 MiB)
- ↑ http://www.hrr.mlit.go.jp/toyama/webfile/t1_c0cc7ebef274da9518a4e68456f79129.pdf 国道470号 能越自動車道 七尾氷見道路 2月28日(土)いよいよ全線開通〜北陸新幹線との相乗効果で能登が近くなります!〜 (PDF) 国土交通省 富山河川国道事務所・金沢河川国道事務所
- ↑ “国道470号 能越自動車道 七尾氷見道路 『能越県境PA』平成27年11月8日オープン!〜石川・富山県境に両県をつなぐ休憩施設が完成〜 (PDF)”. 国土交通省金沢河川国道事務所・富山河川国道事務所 (2015年10月13日). . 2015閲覧.
- ↑ 富山県ホームページ
- ↑ “「能登空港IC」を「のと里山空港IC」に名称変更 (PDF)”. 国土交通省北陸地方整備局 金沢河川国道事務所 (2016年9月21日). . 2016閲覧.
- ↑ Q.有料道路は、いつ無料開放されるのですか? 富山県道路公社
関連項目
外部リンク
- 能越自動車道 - 富山県道路公社
- 七尾氷見道路 - 国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所
- いしかわの道 能越自動車道 - 石川県土木部道路建設課