習志野駐屯地
テンプレート:Infobox JGSDF camp 習志野駐屯地(ならしのちゅうとんち、JGSDF Camp Narashino)とは第1空挺団等が駐屯する陸上自衛隊の駐屯地である。所在地は千葉県船橋市薬円台三丁目20番1号。敷地は八千代市にまたがっているが、習志野市とは市境を接するだけである。
習志野駐屯地の習志野は、かつて明治天皇が僥倖した際、その志に習うということから、この辺り一帯を広く習志野と呼んだことに由来し、隣接する習志野演習場の一部は船橋市習志野という地名になっている。陸上自衛隊の中でもラグビーが盛んな駐屯地として知られる。
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概要
駐屯地司令は第1空挺団長が兼任する。
近隣に習志野演習場があり駐屯部隊の各種訓練に使用されている。空挺降下の訓練に使われる高さ80mの降下訓練塔は、海空の操縦訓練生のパラシュート訓練にも使われる[1]。
敷地には隣接して航空自衛隊の習志野分屯基地(ならしのぶんとんきち、JASDF Narashino Vise-Base)があり、地対空ミサイル部隊である第1高射群第1高射隊が駐屯している。近接する習志野演習場の一角には、第1高射隊のミサイル発射場地区がある。
所在地等について
「習志野駐屯地」という名称ではあるが、所在地は船橋市であり、習志野市には所在していない。これは習志野演習場も同様である(習志野演習場の南端がちょうど船橋市と習志野市の境界に当たる)。
これは「習志野」という地名を巡る歴史的経緯が影響している。
陸上自衛隊の駐屯地としての「習志野駐屯地」と航空自衛隊の基地としての「習志野分屯基地」は実質的には同じ敷地内にあり、公示住所も同一で、敷地内がフェンス等で区分されているわけでもないが、管轄としては陸上自衛隊と航空自衛隊とで別の駐屯地(基地)とされており、習志野分屯基地司令は習志野駐屯地司令とは別個に存在し、第1高射隊長が兼務している。
沿革
- 1951年(昭和26年):駐屯地新設
- 1954年(昭和29年)7月1日:1952年(昭和27年)保安隊を経て、陸上自衛隊へ移管[2]
- 2004年(平成16年)3月:防衛庁長官直轄部隊として特殊作戦群が編成完結
- 2007年(平成19年)
- 3月:第1空挺団及び特殊作戦群が中央即応集団隷下に編成替え
- 11月:航空自衛隊第1高射隊にPAC-3配備
- 2018年(平成30年)3月27日:中央即応集団廃止に伴い第1空挺団・特殊作戦群が陸上総隊隷下に隷属替え。
駐屯部隊(習志野駐屯地)
陸上総隊隷下部隊
東部方面総監直轄部隊
防衛大臣直轄部隊
- (警務隊)
- (東部方面警務隊)
- 第127地区警務隊
- (東部方面警務隊)
配置部隊(習志野分屯基地)
中部航空方面隊隷下部隊
- (第1高射群)
- 第1高射隊
最寄の幹線交通
- 高速道路:京葉道路 花輪IC、常磐自動車道 柏IC、首都高速湾岸線 千鳥町出入口、谷津船橋インターチェンジ谷津船橋IC
- 一般道:国道14号、国道16号、国道51号、国道296号、国道464号、千葉県道8号船橋我孫子線、千葉県道57号千葉鎌ケ谷松戸線、千葉県道59号市川印西線、千葉県道61号船橋印西線、千葉県道69号長沼船橋線
- 鉄道:新京成電鉄新京成線 習志野駅
- 港湾:千葉港(特定重要港湾)、木更津港(重要港湾)
- 飛行場:成田国際空港(第一種空港)、下総航空基地、木更津飛行場(その他の飛行場)
重要施設
- 電力関連
- 千葉火力発電所(千葉市中央区) - 出力288.0万kW、LNG。
- 五井火力発電所(市原市) - 出力万188.6kW、石油・LNG。
- 袖ケ浦火力発電所(袖ケ浦市) - 出力360.0万kW、LNG。
- 姉崎火力発電所(市原市) - 出力360.0万kW、LNG・LPG・石油。
- 富津火力発電所(富津市) - 出力504万kW、LNG。世界最大級の火力発電所
- 新京葉変電所(船橋市) - 超高圧変電所。
- 房総変電所(市原市) - 五井火力発電所や君津共同火力発電所の送電線を収容する超高圧変電所。首都圏電力供給の要。
- 新野田変電所(野田市) - 日本最大出力、最大規模の超高圧変電所。
- 新佐原変電所(香取市) - 超高圧変電所。
- 新木更津変電所(木更津市) - 超高圧変電所。
- 高柳開閉所(柏市) - 開閉所。高柳開閉所事務所兼東京電力東葛支社東葛制御所。
- ガス関連
- 水道関連
- 鉄鋼関連
- 新日鐵住金君津製鐵所(君津市) - 年間粗鋼生産量は約1000万トン(国内第2位)。
- JFEスチール東日本製鉄所千葉地区(千葉市中央区) - 年間粗鋼生産量は、東日本製鉄所の約800万トン/年のうち約450万トン。
- 通信・航法関連
イベント情報
駐屯地の一般公開は陸上自衛隊と航空自衛隊の合同で開催されており、「陸上自衛隊習志野駐屯地創立記念行事」と「航空自衛隊習志野分屯基地開庁記念行事」は毎年同日に行われている。
桜祭り
毎年4月第1週(第2週の場合もあり)の土曜、または日曜に行われる。
納涼夏祭り
毎年8月の第1土曜日から2日間開催される恒例の夏祭りである。落下傘訓練塔周辺の広場を中心に自衛隊側・市民側の多くの屋台が出され、近隣の住民が多く集ってくる。
自衛隊車両の体験試乗や落下傘体験、落下傘訓練塔を囲んでの盆踊りが行われる他、1日目には花火も打ち上げられる。花火開催日は周辺の路上や街区で見物をする人もいる。
脚注
- ↑ フライトを開始する前の教育| 防府北基地 - 航空自衛隊
- ↑ “自衛隊法施行令(昭和29年6月30日政令第179号)”. 国立公文書館デジタルアーカイブ. . 2016閲覧.
関連項目
- 陸上自衛隊の駐屯地一覧
- 習志野自衛隊ラグビー部 - ラグビー部。2015年現在トップイーストリーグDiv.2に所属している。
- 習志野
- 小笠原博 - ラグビー日本代表選手。当地にて勤務経験あり。
- 東考三 - 元ラグビー選手。当地にて勤務経験あり。