経済の伝書鳩
経済の伝書鳩(けいざいのでんしょばと、通称「鳩」)は、株式会社伝書鳩が、北海道北見市で発行する日刊フリーペーパー[1]である。北見市・網走市などの地域で宅配され、有料地方紙並みの情報量を特徴としている。日本ABC協会加盟[2]。
概要
北見市、網走市、訓子府町、置戸町、津別町、美幌町、大空町で8万5,425世帯(2015年11月実数)に配布[1]。日曜・年末年始を除く週6回夕刊発行で、タブロイド判、12 - 24ページ、全ページカラー[3]。同地域全世帯に対する配布率は88.28%[1]と極めて高い。
配布地域内のニュース、天気、投稿欄、テレビ欄、お悔やみ欄と広告を掲載しており、分量の多い広告を除けば地方紙の一般紙と変わらない。発行社で折り込み広告も行っており、広告媒体としての定着化に一般ニュースの存在が寄与していると同時に、ローカル紙の安定経営・高普及のビジネスモデルを確立している。印刷は北見市内の株式会社北海印刷が行う[4]。
紙面
外見上はやや広告紙然としているものの、独自取材による地域情報の他、時事通信社から配信された全国・国際ニュース、東京ニュース通信社配信のテレビ番組欄が掲載されるなど、一般的な地方紙の品質を保持している。顔写真入り死亡広告も、同紙の特徴の一つでもある。
沿革
北見市内で不動産業を営んでいた藤澤和光が設立したポスティング会社、株式会社大和商事が、北見市中心部を対象に1983年6月創刊。1987年10月に日刊に移行。1988年以降、北見市の周辺自治体や網走市に配布エリアを順次拡大し、1991年に商号も「株式会社伝書鳩」に変更した[5]。本紙定着の流れの中で同地域の有料紙が部数低迷し廃刊に追い込まれている。北見毎日新聞は1989年、北見新聞は2001年に廃刊している。
1989年には帯広市に帯広支社を設置して十勝地方への進出を図ったが定着は果たせず、1992年に撤退した[5]。 2005年旧常呂町、2006年旧東藻琴村のそれぞれ一部地域に配布を開始した[5]。
出典・脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 “宅配エリア”. 経済の伝書鳩. . 2012閲覧.
- ↑ “フリーペーパー発行社会員一覧(地域区分)”. 日本ABC協会. . 2012閲覧.
- ↑ “経済の伝書鳩紙面について”. 経済の伝書鳩. . 2012閲覧.
- ↑ “全国印刷研究会 20周年記念式辞「ご挨拶と御礼の言葉」”. 五百旗頭忠男 (2008年12月10日). . 2012閲覧.
- ↑ 5.0 5.1 5.2 “沿革”. 経済の伝書鳩. . 2012閲覧.
関連項目
- メトロ - スウェーデンの無料紙
- TOKYO HEADLINE - 東京の無料紙
- ドミナント戦略