ファイル:CPE rounding.jpg 細胞変性効果(円形化)培養フラスコの底に敷石状に生育している培養細胞がウイルスの感染によって円く変形し、やがてフラスコからはがれてプラーク(空隙、写真中央)を形成する。
細胞変性効果(さいぼうへんせいこうか、cytopathic effect; CPE)とはウイルスに感染した培養細胞にみられる形態変化のこと。
光学顕微鏡下で容易に観察でき、その変化として円形化、収縮、集合、膨化、崩壊、多核巨細胞形成、封入体の形成などがある。CPEはウイルスおよび感染した細胞の種類によって特徴的であることが多いので、ウイルス種の推定に利用できる。また、TCID50により、ウイルスの量(正確にはウイルス感染価)が測定できる。
参考文献
- 鹿江雅光、新城敏晴、高橋英司、田淵清、原澤亮 編『最新家畜微生物学』朝倉書店、1998年、ISBN 4254460198
関連項目